JP3121205U - トロリ線曲げ工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】トロリ線に傷や不適切な内部歪を生じさせることなく、簡単に所定の正確な曲げ角度に折曲可能にするトロリ線曲げ工具を提供する。
【解決手段】工具本体1の下部に油圧ジャッキ2が固定され、油圧ジャッキ2上に昇降可能な摺動部材5が設けられ、摺動部材5の両端部にトロリ線6を曲げ加工する加工受面部7が設けられた一対の押上部材8が固定され、工具本体1の上部にトロリ線6を所定角に曲げ加工する略三角形状の加工面部9が形成された曲げ部材10が固定され、曲げ部材10の突出角部11にハンドル12の操作によりトロリ線6を挟持する挟持爪13が設けられている。
【選択図】図3
【解決手段】工具本体1の下部に油圧ジャッキ2が固定され、油圧ジャッキ2上に昇降可能な摺動部材5が設けられ、摺動部材5の両端部にトロリ線6を曲げ加工する加工受面部7が設けられた一対の押上部材8が固定され、工具本体1の上部にトロリ線6を所定角に曲げ加工する略三角形状の加工面部9が形成された曲げ部材10が固定され、曲げ部材10の突出角部11にハンドル12の操作によりトロリ線6を挟持する挟持爪13が設けられている。
【選択図】図3
Description
本考案は、電車や電気機関車等の動力であるモーターに屋根上に配置したパンタグラフを介して電気を供給するために軌道上の一定の高さ位置に架設されたトロリ線を折り曲げるために用いるトロリ線曲げ工具に関するものである。
電車等の軌道上方には、モーターに電気を供給するトロリ線が張設されている。このトロリ線は基本的に長尺のものを一定の張力を持たせて架設することが困難であること、また、摩耗、損傷したときに全体を交換するのは経済的でないなどの理由により、所定の長さのものを接続して使用されている。
このようなトロリ線の接続は、ダブルイヤー等を用いて接続するが、接続部における接続端部がパンタグラフと当接して電車などの運行が妨げられるおそれがあり、接続される各トロリ線の端部は上方に折り曲げることにより、パンタグラフとの引っ掛りを防止していた。
そして、従来、トロリ線の端部の折り曲げは、モンキースパナーやパイプ或いは補助工具(曲げ工具)を使用して屈曲している(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2000−280795号公報
登録実用新案第3001922号公報
しかしながら、上述の補助工具等でトロリ線を屈曲させた場合、工具による傷や癖、捻れ等の不適切な内部歪を生じさせ易い。また、曲げ操作は所定の折り曲げ角に合わせるために、トロリ線を何度も曲げたり、伸ばしたりすることになって、曲げ部分を弱体化させ、或いは角度やアールの調整不良によって、電車走行時にアークが生じ、ホーンやボルトの溶損や異常摩擦等を発生させる。加えて、各作業員の技量の差によって、トロリ線の曲げ具合が一様ではないという問題もある。
本考案は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、トロリ線に傷や不適切な内部歪を生じさせることなく、簡単に所定の正確な曲げ角度に屈曲可能となるトロリ線曲げ工具を提供することを目的としている。
前記課題を解決するため本考案に係るトロリ線曲げ工具は、先端にトロリ線を曲げ加工するための一対の押上部材が並設された昇降可能な摺動部材を有するジャッキが工具本体の基部に配置されているとともに、前記一対の押上部材のほぼ中央に対向配置されてトロリ線を前記一対の押上部材と協動して所定角に曲げ加工する略三角形状の加工面部が形成された曲げ部材および前記曲げ部材の突出角部に設けられたトロリ線の両止溝を挟持する挟持爪を有する支持部材とが前記工具本体の上部に配置されていることを特徴とする。
本考案によれば、トロリ線を挟持爪で挟持し、その状態でジャッキを駆動させ摺動部材を上昇させると、挟持(装着)されたトロリ線は、曲げ部材と一対の押上部材で上下から加圧挟持されて、曲げ部材の加工面部と押上部材の加工受面部により折り曲げられて、傷や不適当な内部歪がなく、所定の角度に正確に折り曲げられたトロリ線が得られる。
また、前記ジャッキとして大きな作用力を連続して発揮することが可能な油圧ジャッキを用いると、摺動部材の上下摺動のコントロールが円滑且つ迅速に行われて、トロリ線を簡単に正確に折り曲げられ、操作もし易く容易になる。
更に、押上部材の加工受面を回動する滑車状の加工受面部にすると、折り曲げる際に、トロリ線のセット移動が容易になり、正確な位置決めが行われて所定の正確な折り曲げが得られる。
更にまた、ハンドルを蝶ねじにすると、ハンドルが握り易くなって操作が円滑になり、トロリ線を挟持爪で強く挟持して、正確な折り曲げが可能となる。
工具本体の上部に把手部を設けると、持ち易くなって工具が携帯便利なものとなる。従って、トロリ線を張設した軌道上で行う作業、即ち梯子や絶縁タワーに乗って行う折り曲げ作業(造り込み作業)をする際も、安定した状態で行うことができる。
以上の手段を有する本考案によれば、屈曲作業時にトロリ線に傷や不適切な内部歪が生じなくなり、簡単に所定の正確な曲げ角度に折曲可能となる。また、各作業員の技量に関係なく、正確な所定の折り曲げが可能になる。
以下、本考案を図面に示した実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3は本考案の好ましい一実施の形態に係るトロリ線曲げ工具を示すものであり、図1及び図2はトロリ線を折り曲げる前の状態を示した正面図及び側面図、図3はトロリ線を折り曲げた後の状態を示した正面図である。
本実施の形態におけるトロリ線曲げ工具は、縦長の鋼材からなる工具本体1の下部前面に油圧ジャッキ2がナット3及びボルト4の前面部及び底面部からの締め付けにより固定されている。油圧ジャッキ2の上部には、長方体状の鋼材からなる摺動部材5が設けられ、摺動部材5の両端部には、滑車状の回動する加工受面部7が設けられた一対の押上部材8が固定されている。曲げ加工されるトロリ線6は、この押上部材8の加工受面部7に支持される。
また、工具本体1の上部前面には、トロリ線6を曲げ加工する略三角形状(例えば、二等辺三角形状)の加工面部9が形成された曲げ部材10が固定されている。曲げ部材10の突出角部11には、蝶ねじからなるハンドル12が取り付けられ、またハンドル12の開閉操作によってトロリ線6の溝条61,61を前後から挟持する一対の挟持爪13が設けられている。
また、工具本体1の上部には、略逆U字状の把手部14が設けられて、携帯便利になっている。そして、工具前面のナット3が取り付けられている部分には、油圧ジャッキ2へ駆動オイルを供給するためのコネクタ15が取り付けられている。
トロリ線6を曲げ加工する際は、まずトロリ線6端部を一対の押上部材8の加工受面部7上に載置し、その状態でハンドル12を操作して突出角部11に設けられた一対の挟持爪13でトロリ線6の端部の曲げ中心位置を挟持する。トロリ線6の挟持は、トロリ線6に形成された溝条61,61に各挟持爪13の先端を装入して、前後から挟持する。この操作によって、トロリ線6の曲げ中心位置が挟持爪13で確実に支持される。
その後、油圧ジャッキ2を駆動して摺動部材5を上昇させ、トロリ線6の端部を、図3に示すように曲げ部材10と一対の押上部材8で上下から挟持して、曲げ部材10の加工面部9と押上部材8の加工受面部7により折り曲げる。
この折り曲げ操作により、トロリ線6の端部が略三角形状(例えば、二等辺三角形状)の加工面部9に沿って正確に折り曲げられて所定の角度、例えば図4に示すように、アール部がR50、折り曲げ角度が47°になるように折り曲げられる。従って、折り曲げ操作によって、傷や不適切な内部歪のない、しかも所定の角度に正確に折り曲げられたトロリ線6が得られる。
本実施の形態では、把手部14が工具本体1に設けられているので、トロリ線6を張設した軌道上で行う作業、即ち梯子や絶縁タワーに乗って行う折り曲げ作業(造り込み作業)をする際にも、安定した状態で行われる。
上述の実施の形態では、摺動部材を昇降させるジャッキは、油圧ジャッキを用いたが、その他エア圧を利用したものやネジ方式によって昇降させるジャッキを用いることができる。また、ハンドルは蝶ねじを用いるのみならず、レバーからなるハンドルを採用することができる。更には、加工受面部も回動する滑車状のものではなく、安価にするため単なる凹溝状になったものであってもよい。
本考案のトロリ線曲げ工具は、電車用トロリ線に限らず、その他トロリバス用のトロリ線の曲げ工具にも利用できる。
1 工具本体、2 油圧ジャッキ、5 摺動部材、6 トロリ線、7 加工受面部、8 押上部材、9 加工面部、10 曲げ部材、11 突出角部、12 ハンドル、13 挟持爪、14 把手部
Claims (5)
- 先端にトロリ線を曲げ加工するための一対の押上部材が並設された昇降可能な摺動部材を有するジャッキが工具本体の基部に配置されているとともに、前記一対の押上部材のほぼ中央に対向配置されてトロリ線を前記一対の押上部材と協動して所定角に曲げ加工する略三角形状の加工面部が形成された曲げ部材および前記曲げ部材の突出角部に設けられたトロリ線の両止溝を挟持する挟持爪を有する支持部材とが前記工具本体の上部に配置されていることを特徴とするトロリ線曲げ工具。
- 前記ジャッキが油圧式のジャッキであることを特徴とする請求項1記載のトロリ線曲げ工具。
- 前記一対の押上部材に滑車状の加工受面部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のトロリ線曲げ工具。
- 前記トロリ線の両止溝を挟持する挟持爪を有する支持部材は蝶ねじからなる開閉ハンドルを有していることを特徴とする請求項1,2または3記載のトロリ線曲げ工具。
- 前記工具本体に把手部が設けられていることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のトロリ線曲げ工具。
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JP2006001005U JP3121205U (ja) | 2006-02-15 | 2006-02-15 | トロリ線曲げ工具 |
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JP2006001005U JP3121205U (ja) | 2006-02-15 | 2006-02-15 | トロリ線曲げ工具 |
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JP3121205U true JP3121205U (ja) | 2006-04-27 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0628320U (ja) * | 1992-09-18 | 1994-04-15 | ポップリベット・ファスナー株式会社 | プラスチック製クリップ |
JP2019171921A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | 三和テッキ株式会社 | トロリ線曲げ装置 |
KR20190141718A (ko) * | 2017-07-03 | 2019-12-24 | 가부시키가이샤나가키세이키 | 트롤리선 굽힘 공구 |
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2006
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