JP3121183B2 - プリンタ制御装置 - Google Patents

プリンタ制御装置

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JP3121183B2
JP3121183B2 JP05240261A JP24026193A JP3121183B2 JP 3121183 B2 JP3121183 B2 JP 3121183B2 JP 05240261 A JP05240261 A JP 05240261A JP 24026193 A JP24026193 A JP 24026193A JP 3121183 B2 JP3121183 B2 JP 3121183B2
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裕三 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラスター出力型コンピ
ュータプリンタのプリンタ制御装置に関するものであ
る。また、本発明は、同一のネットワーク上にあるクラ
イアント、またはホストコンピュータから送信される白
黒文書、カラー文書、白黒/カラーの混在する文書をプ
リントすることができるプリンタ制御装置に関するもの
である。
【0002】図36は従来例におけるラスター出力型コ
ンピュータプリンタを説明するための図である。図36
において、ネットワーク361には、複数のワークステ
ーション362と少なくとも一つのプリンタ装置363
とが接続されている。そして、前記プリンタ装置363
は、プリンタ制御装置3631とプリンタ3632とが
接続されている。通常、ラスター出力型のプリンタにお
いて、出力するイメージは、プリンタ装置363内でラ
スターに展開され、ドットマップデータとして接続ケー
ブル3633を介してプリンタ3632に送られる。あ
るいは、プリンタ3632内にその制御装置が内蔵され
ている場合、出力するイメージは、プリンタ3632に
直接転送される。
【0003】このとき、両面印刷可能であるプリンタ3
632は、裏面を先にプリンタに送る必要がある。ま
た、プリンタには、複数サイズの用紙を内部に同時に保
有し、効率よくプリントするものが多い。一方、プリン
トデータを記述するデータの中には、1ページ目から順
に処理しなければならないものも多い。たとえば、ペー
ジ記述言語(PDL: PageDescriptio
n Language)の一種であるPostScri
ptは、一般に、後方のページが前方のページに依存し
てしまう(いわゆる非ページ独立性)ため、両面印刷の
ときなど、最低でも2枚分のイメージ展開用領域が必要
である。すなわち、このようなプリンタ3632に対し
てイメージを用意するプリンタ制御装置3631側で
は、バッファメモリに複数のイメージ展開用領域を用意
する必要がある。
【0004】また、一方で、多くのプリンタ3632
は、同時に複数の用紙サイズ、たとえばA3、A4、B
4、B5をサポートしている。また、バッファメモリの
イメージ展開用領域は、最低でも仮想記憶上で連続した
領域になければならない。特開昭63−254516号
公報によれば、従来最大の用紙サイズで取られていたイ
メージ展開用領域をプリントしたい用紙サイズに必要な
大きさで分割するプリンタ制御方式が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2は従来例における
イメージ展開用領域帯と第1実施例におけるイメージ展
開用領域ブロック群とを説明するための図である。従来
のプリンタ制御方式では、小さいサイズの用紙でプリン
トする場合は良いが、用紙サイズを途中で変更する場合
に対応ができない。たとえば、A3サイズの用紙のバッ
ファメモリを用意した場合、A4サイズの用紙は2枚分
入る。しかし、A3サイズの用紙のバッファメモリに
は、B4サイズの用紙で1枚、あるいはB5サイズの用
紙で2枚しか入らずに、未使用となる部分が多い。以上
のように、最大の用紙サイズの領域を備え、各用紙サイ
ズに合わせてイメージ展開領域を確保するプリンタ制御
装置では、イメージ展開用領域を有効に使用することが
できなかった。また、特開昭63−254516号公報
の方法では、用紙サイズの変更に対応できないという問
題を有した。
【0006】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、イメージを展開するために必要な領域をで
きるだけ簡易な管理方法を用いて、かつ有効的に使用で
きるようにすることで、効率的に記憶領域を使用するプ
リンタ制御装置を提供することを目的とする。
【0007】本発明は、また、白黒文書、カラー文書、
および白黒/カラーの混在する文書のプリント要求を処
理する際に、イメージを展開するために必要なバッファ
メモリを最適なサイズで確保すると共に、色情報を持た
せて管理することにより、色の異なるイメージが存在し
ても、簡単な管理でしかも効率的にバッファメモリを使
用することができるプリンタ制御装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のプリンタ制御装置は、出力文書のカラーや
用紙サイズに関する複数種類の出力態様に応じてプリン
トイメージを展開するためのページメモリを管理するプ
リンタ制御装置であって、プリントイメージを展開する
ために必要なメモリ容量が最大となる前記出力態様にお
いて少なくとも1ページ以上展開可能な容量を有するペ
ージブロック毎に分割されたページメモリと、前記ペー
ジブロックに設定された前記出力態様と該出力態様にて
使用可能な各ページ領域の使用状況とを含む管理情報を
ページブロック毎に保持するページブロック管理情報保
持手段と、プリントイメージの展開要求に応じて、該プ
リントイメージと同じ前記出力態様に設定された前記ペ
ージブロックから未使用のページ領域を前記管理情報に
基づいて検索して、該プリントイメージの展開に割当
て、該ページブロックの前記管理情報におけるページ領
域の使用状況を書き換えるメモリ割当て手段と、プリン
タへ出力したプリントイメージのページ領域を開放し、
該ページ領域が属する前記ページブロックの前記管理情
報を書き換えるメモリ解放手段とを備えている。
【0009】上記プリンタ制御装置において、前記出力
態様は、本発明の一形態によれば、複数種類の用紙サイ
ズに関するものであって、前記ページメモリは最大の用
紙サイズのプリントイメージを展開するために必要なメ
モリ容量以上の容量を有するページブロック毎に分割さ
れることを特徴とする。また、前記出力態様は、本発明
の他の形態によればカラーと白黒に関するものであっ
て、前記ページメモリはカラーを構成する各色のプリン
トイメージを展開するために必要なメモリ容量を有する
ページブロックに分割されるとともに、前記メモリ割当
て手段はカラーのプリントイメージの展開要求に応じて
前記各色のプリントイメージを同一のページブロックの
ページ領域に各々割り当てることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明のプリンタ制御装置において、ページメ
モリは、ページブロックに分割される。その各ページブ
ロックは、プリントイメージを展開するために必要なメ
モリ容量が最大となる前記出力態様において少なくとも
1ページ以上展開可能な容量を有する。たとえば、用紙
サイズの出力態様の場合、ページブロックがA3サイズ
2枚分あるとすると、B4サイズで3枚、A4サイズで
4枚、B5サイズで6枚の用紙分のデータが格納できる
ように分割できる。ページブロック管理情報保持手段
は、ページブロックに設定された前記出力態様と該出力
態様にて使用可能な各ページ領域の使用状況とを含む管
理情報をページブロック毎に保持している。したがっ
て、プリント処理要求された出力態様たとえば用紙サイ
ズは、ページブロック管理情報保持手段に保持されてい
る管理情報にしたがって、同じサイズのページブロック
に格納されるため、ページメモリに無駄がなくなる。
【0011】メモリ割当て手段は、プリントイメージの
展開要求に応じて、該プリントイメージと同じ前記出力
態様に設定された前記ページブロックから未使用のペー
ジ領域を前記管理情報に基づいて検索して該プリントイ
メージの展開に割り当てる。そして、そのページブロッ
クの前記管理情報におけるページ領域の使用状況を書き
換える。メモリ解放手段は、プリンタへ出力したプリン
トイメージのページ領域を開放し、そのページ領域が属
する前記ページブロックの管理情報を書き換える。した
がって、プリント要求された出力態様の種類(たとえば
用紙サイズ)のページブロックがない場合でも、管理情
報によってメモリ割当て手段が、あいたページブロック
を探して、これに割り当てるため、ページメモリを効率
よく使用できる。
【0012】本発明のプリンタ制御装置は、出力態様が
カラーと白黒に関するものである場合(請求項5)、
黒文書、カラー文書、白黒/カラーの混在した文書であ
っても、バッファメモリを効率よく使用してプリントで
きるものである。すなわち、ページメモリは、プリント
イメージを展開する複数のページブロック(バッファブ
ロック)に分割されている。各ページブロックはカラー
を構成する各色のプリントイメージを展開するために必
要なメモリ容量を有する。メモリ割当て手段は、カラー
のプリントイメージの展開要求において、要求されてい
るプリンタで使用し得る最大の紙サイズの大きさと色変
換を行う数とを判別する。
【0013】メモリ割当て手段は、その判別に応じて、
各色のプリントイメージを同一のページブロックのペー
ジ領域に各々割り当てる。すなわち、色変換の数と同数
になるようにページブロック(バッファブロック)を分
割する。たとえば、上記プリンタが使用し得る最大の紙
サイズがA4で、色変換をY(イエロー)、M(マゼン
ダ)、C(シアン)の3色であるとすると、ページブロ
ックをA4サイズで3枚分獲得する。また、ページブロ
ック管理情報保持手段は、ページブロックの使用状況お
よびページメモリへのポインタからなる管理情報を保持
している。たとえば、前記管理情報には、ページブロッ
クのID、ページブロックの使用/不使用、白黒/カラ
ーの使用か、カラーで使用の場合、何色を使用している
か、ページメモリへのポインタ等が記載されている。し
たがって、プリント要求があると、メモリ割当て手段
は、ページブロック管理手段における管理情報を見て、
不使用のページブロックを割り当てる。
【0014】そして、イメージがページブロックに展開
されプリンタに転送された後、メモリ解放手段は、管理
情報にそのページブロックが使用済みであることを書き
込み、そのブロックを解放する。
【0015】
【実 施 例】図1は本発明における第1実施例を説明
するためのブロック構成図である。図1において、ネッ
トワーク11には、トランシーバ12を介してプリンタ
制御装置13およびプリンタ14が接続されている。そ
して、図示されていないワークステーションから、文書
のプリント依頼があると、ネットワーク11とトランシ
ーバ12を介してプリンタ制御装置13に入力されたプ
リントデータは、プリントイメージに展開され、プリン
タ14に送出される。プリントデータを受けたプリンタ
14は、これを処理してイメージをプリントする。
【0016】また、プリンタ制御装置13は、ネットワ
ーク11を通じて送られてくるプリント依頼を受け付け
るプリント処理受付部131と、プリント処理の依頼を
管理するプリント処理依頼管理部132と、当該プリン
ト処理依頼管理部132によりプリント処理を順次取り
出し、プリント処理を行なうプリント処理制御部133
とから構成される。
【0017】プリント処理制御部133内は、プリント
処理の制御を統括するプリント処理制御統括部1331
と、文書データからイメージデータに展開するイメージ
作成部1332と、実際にプリントイメージが展開され
る領域の集合であるイメージ展開用領域帯からなるプリ
ントイメージ展開用ページメモリ1334と、現在使用
していない領域を捜したり、転送の終わった領域を再度
使用するために利用可能な領域として登録しておく等の
管理情報を管理するイメージ展開用領域管理部からなる
ページブロック管理情報保持手段1333と、プリンタ
14の制御、イメージをプリンタに転送、イメージ展開
のための情報を付加して、イメージ展開用領域を返す等
といった処理を行うプリンタ制御部1335とから構成
される。
【0018】プリント処理制御統括部1331は、プリ
ントイメージ展開用ページメモリ1334に所望の用紙
サイズで格納できるようにメモリ割当てを行なうメモリ
割当て手段134と、プリント処理終了後、割当てられ
ていた用紙サイズのページメモリを開放する処理を行な
うメモリ開放手段135とから構成される。
【0019】以上のような構成のプリンタ制御装置13
は、一頁のイメージを処理するために、プリント処理制
御統括部1331におけるメモリ割当て手段134が、
次に処理すべきページを決定すると共に、用紙サイズを
決定する。用紙サイズは、プリント依頼の付加情報に記
述されている。なお、プリンタがただ一種の用紙サイズ
しかサポートしていない場合、用紙サイズは、自動的に
決定される。用紙サイズが決定された後、プリント処理
制御統括部1331は、イメージ作成部1332を通じ
て、イメージ展開用領域帯を得る。プリンタ制御部13
35は、ページブロック管理情報保持手段1333を通
じてイメージ展開用領域帯を確保し、それをプリント処
理制御統括部1331に返す。プリント処理制御統括部
1331は、次にイメージ作成部1332にイメージ作
成を依頼し、作成されたイメージがプリンタ制御部13
35を通じてプリンタ14に転送される。
【0020】プリント処理制御統括部1331がプリン
タ制御部1335を通じて得られたイメージ展開用領域
帯には、イメージ作成部1332がイメージを展開す
る。通常、複数枚のイメージ展開用領域を有するイメー
ジ展開用領域帯は、ある一定の大きさで区切られたそれ
ぞれが(少なくても仮想記憶上で)連続した領域であ
る。これは、プリンタ制御部1335がイメージをプリ
ンタ14に転送したり、またイメージ作成部1332で
イメージを展開する上で必要であることが多い。複数枚
のイメージ展開用領域は、それぞれ、そのプリンタでサ
ポートされる最大の大きさの用紙分の領域が必要であ
る。なぜなら、イメージ展開用領域帯から必要な大きさ
で随時切り出していくと、やがてイメージ展開用領域帯
が、細かな領域帯に分割されてしまい、最低、必要な領
域を確保できなくなる可能性があるからである。また、
このようにすると、ある大きさ(たとえば、512バイ
トぐらい)で、莫大な大きさのイメージ展開用領域帯を
管理することになり、これは、非常に大変なものにな
る。
【0021】一方で、最大の大きさの用紙サイズで、す
べてに使用するということは、経済的ではないというこ
とが明らかである。たとえば、A4サイズが最も多く使
われるシステムであろうとも、A3までサポートしてい
れば、すべてのイメージ展開用領域帯は、A3サイズの
大きさをもつため、結局、イメージ展開用領域帯の半分
しか使われないことになる。したがって、本実施例で
は、イメージ展開用領域帯をある程度の大きさに区切り
(本明細書では、以下このある程度の大きさに区切られ
たものをイメージ展開用領域ブロックと呼び、これらの
集まったものをイメージ展開用領域ブロック群と呼
ぶ)、その中では、固定の大きさで使用するという方針
を持ち込む。
【0022】図2は従来例におけるイメージ展開用領域
帯と本第1実施例におけるイメージ展開用領域ブロック
群とを説明するための図である。図2において、説明上
使用できる用紙サイズは、A3、A4、B4、B5であ
るとする。図2における左側が従来例における使用例
で、右側が本第1実施例の使用例である。イメージ展開
用領域帯21は、A3サイズ210、211、・・・2
1(m−1)で分割されている。イメージ展開用領域が
必要になれば、この中のいずれか現在使用されていない
イメージ展開用領域が捜し出され、必要な大きさにされ
た後、そこにイメージ作成部1332でイメージを展開
する。使用されない部分は、放置される。
【0023】図2における右側が、本第1実施例におけ
る使用例で、イメージ展開用領域ブロック群22は、イ
メージ展開用領域ブロック220、221、・・・22
(m−1)が集合して構成されている。上記イメージ展
開用領域ブロック群22は、たとえばA3サイズ2枚
分、B4サイズ3枚分、A4サイズ4枚分、あるいはB
5サイズ6枚分といった大きさで区切られる。
【0024】図3はブロック番号0のイメージ展開用領
域ブロックの構成図におけるA3用およびB4用を示
す。図4はブロック番号0のイメージ展開用領域ブロッ
クの構成図におけるA4用およびB5用を示す。なお、
図3および図4は図中のAおよびBにおいて接続された
一枚の図である。図3および図4に示す構成は、すべて
のイメージ展開用領域ブロックに各々存在する。図3お
よび図4において、上の方に描いてあるイメージ展開用
領域ブロック220、221、222、223の実際の
領域は、一つであり、イメージ的に、4通りに分割して
あるように見える。すなわち、本発明は、同じ領域を異
なる用紙サイズで分割する点に着目したものである。
【0025】すべてのイメージ展開用領域ブロック0な
いしnを管理するためにブロック群管理用テーブル30
(0ないしn)が存在する。図3においては、ブロック
番号0のものだけが抜き出されている。ブロック群管理
用テーブル30は、4つの要素を持っている。まず、1
番目の要素は、「使用しているかどうかを示す要素」で
ある。この要素に記述されている事項が、Noであれ
ば、まだこのイメージ展開用領域ブロック220ないし
223は、4つあるサイズの内のいずれのサイズによっ
て分割しても良いことを表している。この要素に記述さ
れている事項が、Yesであれば、イメージ展開用領域
ブロック220ないし223は、どれかのサイズによっ
て分割した後に、すでに使用されていることを示してい
る。
【0026】2番目の要素は、「タイプ」である。「タ
イプ」は、「いずれの分割方式が用いられているかを示
している要素」である。上記した第1番目の要素である
「使用しているかどうかを示す要素」がYesであると
きにセットされる。これは、このイメージ展開用領域ブ
ロックを使用しようとしたときに、要求された用紙サイ
ズで決定される。使用されている用紙サイズがA3であ
る場合には、「タイプ」の所に「A3」が記述される。
3番目の要素は、「残りイメージ作成用領域数」であ
る。「残りイメージ作成用領域数」は、第1番目の要素
である「使用しているかどうかを示す要素」がYesで
あるときにセットされる。第3番目の要素における最初
の値は、「タイプ」によって決定され、その後、一つず
つ使用されるごとに一つずつ減ぜられ、イメージ作成用
領域の使用が終わり、解放される度に一つずつ増加され
る。この値が、そのタイプでの最大値に戻ると、「使用
しているかどうかを示す要素」は、Noに戻され、タイ
プと「残りイメージ作成用領域数」は、適当な値に変更
される。
【0027】第4番目の要素は、「領域の管理用テーブ
ル」である。「領域の管理用テーブル」は、分割した用
紙サイズごとに存在する。すなわち、A3用領域管理用
テーブル301、B4用領域管理用テーブル302、A
4用領域管理用テーブル303、B5用領域管理用テー
ブル304が存在する。そして、「領域の管理用テーブ
ル」301ないし304を参照する時には、「タイプ」
に記述された「いずれの分割方式を用いているか」によ
って該当するものが使われる。領域管理用テーブル30
1ないし304は、タイプ、すなわち、用紙サイズでそ
の要素数が異なる。たとえば、図3および図4の例で
は、A3サイズ用領域管理用テーブル301が
〔0〕と
〔1〕の2つ、B4サイズ用領域管理用テーブル302
〔0〕、〔1〕、〔2〕の3つ、A4サイズ用領域管
理用テーブル303が
〔0〕、〔1〕、〔2〕、〔3〕
の4つ、B5サイズ用領域管理用テーブル304が
〔0〕、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕の6
つの要素を持つ。
【0028】これらの要素は、大きく2つのものからな
る。この要素は、管理用データと領域へのポインタとで
ある。管理用データには、イメージ転送、イメージの作
成、その他プリンタを動かすために必要な情報、また、
「その領域が現在使用されているかどうかを示す情報」
も含まれている。領域へのポインタは、たとえばA3用
領域管理用テーブル301の
〔0〕は、イメージ展開用
領域ブロック220を指し、A3用領域管理用テーブル
301の〔1〕は、イメージ展開用領域ブロック22
0′を指している。
【0029】図5ないし図11は本発明における第1実
施例で、イメージ展開用領域ブロックを捜すためのフロ
ーチャートである。そして、図5と図6とは、符号C、
D、Eの部分で接続されている。図7と図8とは、符号
Fの部分で接続されている。また、図9と図10とは、
符号Gの部分で接続されている。図9と図11とは、符
号H、Iの部分で接続されている。図10と図11と
は、符号J、K、Lの部分で接続されている。さらに、
図5ないし図11において、符号aないしcの部分で接
続されている。
【0030】次に、イメージ展開用領域管理部がイメー
ジ展開用の領域を要求されたときの流れを説明する。イ
メージ展開用領域ブロック総数は、220、221、・
・・22(m−1)のm個あるものとする(ステップ5
1)。たとえば、A4サイズの領域が要求されたものと
して説明する。プリント処理受付部131で受け付けら
れた要求により用紙サイズを「A4」とする(ステップ
52)。ブロック番号0からn−1まで順にブロック群
管理用テーブル30、31、・・・3(n−1)が探査
される。すなわち、探査するブロック番号を「i」とし
て、0番目のブロック群管理用テーブル30から順に、
i番目のブロック群管理用テーブルまでが探査される
(ステップ53)。
【0031】最初に行なう探査は、次の3つの条件を満
たしているイメージ展開用領域ブロックを捜すことであ
る。すなわち、 (1) ブロック群管理用テーブル30、31(以下図示さ
れていない)、・・・3(n−1)における第1番目の
要素である「使用しているかどうかを示す要素」がYe
sであること。 (2) (1) を満たしたうえで、ブロック群管理用テーブル
30、31、・・・3(n−1)における第2番目の要
素である「タイプ」がA4サイズ用であること。 (3) (2) を満たしたうえで、ブロック群管理用テーブル
30、31、・・・3(n−1)における第3番目の要
素である「残りイメージ作成用領域数」が0でないこ
と。
【0032】まず、第1の条件を満たすために、イメー
ジ展開用領域ブロック番号iは、「使用中」であるか否
かが調べられる(ステップ54、55)。イメージ展開
用領域ブロック番号iが「使用中」の場合、イメージ展
開用領域ブロックのブロック番号iのタイプは、「A
4」サイズであるか否かが調べられる(ステップ56、
57)。イメージ展開用領域ブロックのタイプが「A
4」サイズの場合、イメージ展開用領域ブロックのブロ
ック番号iの残りイメージ作成用領域数は、「0」であ
るか否かが調べられる(ステップ58、59)。
【0033】図5のステップ55でイメージ展開用領域
ブロックのブロック番号iが使用中でない場合、図5の
ステップ57でイメージ展開用領域ブロックのブロック
番号iのタイプが「A4」サイズでない場合、図6のス
テップ59でイメージ展開用領域ブロックのブロック番
号iの残りイメージ作成用領域数が「0」の場合、処理
を図6のステップ65に進め、「i」に「1」を加算す
る。そして、イメージ展開用領域ブロックの総数mより
少ない内は、図5のステップ54に戻り、前述と同じ処
理か繰り返される(ステップ66)。図6のステップ5
9までの条件をすべて満たしたとき、そのイメージ展開
用領域ブロック221ないし224は、希望する用紙サ
イズの分割方式ですでに一部が使われており、かつま
た、まだ、使用されていない領域があることを示してい
る。
【0034】次に、そのイメージ展開用領域ブロックに
おけるブロック群管理用テーブル30、31、3(n−
1)が探査される。そこで、イメージ展開用領域ブロッ
クにおけるブロック群管理用テーブルに記述されている
ブロック番号iのA4サイズの最大イメージ作成用領域
数を「4」とする。すなわち、図4に例示されたイメー
ジ展開用領域ブロック222には、A4サイズが4枚分
格納できる(ステップ60)。また、イメージ展開用領
域ブロックにおけるブロック番号iのA4サイズの領域
管理用テーブルを「p」とする(ステップ61)。さら
に、探査する領域管理用テーブルのインデックスを
「j」として、「0」から順次jまでが探査される(ス
テップ62)。
【0035】A4サイズの領域管理用テーブルpにおけ
るj番目のイメージ展開用領域ブロックは、使用されて
いるか否かが調べられる(ステップ63、64)。すな
わち、イメージ展開用領域ブロックにおける管理用デー
タの「その領域が現在使用されているかどうかを示す情
報」を見て、使用中でない領域を捜す。A4サイズの領
域管理用テーブルpにおけるj番目のイメージ展開用領
域ブロックが使用されている場合、「j」に「1」が加
算される(ステップ68)。A4サイズの領域管理用テ
ーブルpに記述されている「j」は、「4」であるか否
かが調べられる。A4サイズは、イメージ展開用領域ブ
ロックに4枚まで格納できるため、4以下の場合、ステ
ップ63に戻り、前述と同じ処理を繰り返す(ステップ
69)。ステップ69でNoになることはない。すなわ
ち、ステップ59において、イメージ展開用領域ブロッ
クの数が「0」の場合は、ステップ65に進み、他のイ
メージ展開用領域ブロックを探査することになる。
【0036】A4サイズの領域管理用テーブルpのj番
目のイメージ展開用領域ブロックが「使用中」の場合、
その管理データにおける領域が現在使用されているかど
うかを示す情報を「使用中」に変更する(図8のステッ
プ80)。前記イメージ展開用領域ブロックのブロック
番号iのブロック群管理用テーブルの「残りイメージ作
成用領域数」を「1」だけ減ずる(ステップ81)。そ
して、プリンタ制御部1335(図1)は、領域管理用
テーブルに記述されている領域へのポイントとイメージ
展開に必要な情報とを添えて、プリント処理制御統括部
1331(図1)に返す(ステップ82)。
【0037】イメージ展開用領域ブロックのすべてを探
査しても、「使用中」のものが見つからない場合、探査
するブロック番号を「i」として、「0」から順次探査
する(図7のステップ72)。次に、イメージ展開用領
域ブロックのブロック番号iは、「使用中」か否かが調
べられる(ステップ73、74)。イメージ展開用領域
ブロックにおける「使用しているかどうかを示す要素」
がNoである場合、そのイメージ展開用領域ブロックの
ブロック番号iを「使用中」に変更する。この条件を満
たしたとき、そのイメージ展開用領域ブロックは、まだ
未使用であり、好みの用紙サイズで分割して使用できる
(ステップ75)。イメージ展開用領域ブロックのブロ
ック番号iのタイプを「A4」サイズとする(ステップ
76)。イメージ展開用領域ブロックのブロック番号i
の残りイメージ作成用領域数を分割タイプの最大値とす
る。すなわち、A4サイズでは、図4に示すように、イ
メージ展開用領域ブロックを4分割しているので、「残
りイメージ作成用領域数」を「4」とする(ステップ7
7)。
【0038】イメージ展開用領域ブロックのブロック番
号iのタイプA4サイズの領域管理用テーブルを「p」
とする(図8のステップ78)。プリンタ制御部133
5(図1)は、領域管理用テーブルpの0番目のポイン
タをプリント処理制御統括部1331に返すものとする
(ステップ79)。領域管理用テーブルpのj番目の管
理データの一番最初のものの「その領域が現在使用され
ているかどうかを示す情報」は、「使用中」に変更され
る(ステップ80)。次に、イメージ展開用領域ブロッ
クのブロック番号iのブロック群管理用テーブルの「残
りイメージ作成用領域数」は、「1」だけ減算される
(ステップ81)。そして、プリンタ制御部1335
は、領域管理用テーブルpのj番目に領域へのポインタ
とイメージ展開に必要な情報とを添えて、プリント処理
制御統括部1331に返す(ステップ82)。
【0039】図7におけるステップ74で、未使用のイ
メージ展開用領域ブロックiが探査できない場合には、
「i」に「1」が加算される(ステップ83)。上記
「i」がイメージ展開用領域ブロックの総数mと同じ
か、あるいは大きくなった場合、ステップ73に戻り、
i+1番目のイメージ展開用領域ブロックは、「使用
中」であるか否かが調べられる。この処理は、m番目の
イメージ展開用領域ブロックまで繰り返される。
【0040】全部のイメージ展開用領域ブロックを調べ
ても、空いた領域が見つからない場合は、要求された用
紙サイズよりも大きなサイズで「使用中」であるイメー
ジ展開用領域ブロックを捜し、そこに残っている領域が
使用される。探査するイメージ展開用領域ブロック番号
を「i」とし、「0」からi番目まで順次探査する(図
9のステップ91)。イメージ展開用領域ブロック番号
iは、「使用中」か否かが調べられる(ステップ92、
93)。イメージ展開用領域ブロック番号iが「使用
中」の場合、イメージ展開用領域ブロックのブロック番
号iのタイプは、「A4」サイズより大きいか否かが調
べられる(ステップ94、95)。イメージ展開用領域
ブロック番号iのタイプが「A4」サイズより大きい場
合、イメージ展開用領域ブロックのブロック番号iの残
りイメージ作成用領域数は、「0」か否かが調べられる
(ステップ96、図10ステップ97)。
【0041】イメージ展開用領域ブロック番号が「0」
でない場合、イメージ展開用領域ブロックのブロック番
号iのタイプA4サイズの最大イメージ作成用領域数を
「4」とする(ステップ98)。イメージ展開用領域ブ
ロックのブロック番号iのタイプA4サイズの領域管理
用テーブルを「p」とする(ステップ99)。探査する
領域管理用テーブルのインデックスは、「j」とし
「0」から順次探査される(ステップ100)。領域管
理用テーブルpのj番目は、「使用中」か否かが調べら
れる(ステップ101、102)。領域管理用テーブル
pのj番目が使用されていない場合には、図8のステッ
プ80に戻り、前述と同じ処理が繰り返される(ステッ
プ103)。
【0042】領域管理用テーブルpのi番目が「使用
中」である場合には、「i」に「1」が加算される(図
11のステップ104)。「i」がイメージ展開用領域
ブロックの総数mに達するまで、図9のステップ92に
戻り前述の処理を繰り返す。領域管理用テーブルがすべ
て「使用中」である場合には、イメージ展開用領域が解
放されるのを待つ(ステップ109)。すなわち、図5
に示すステップ53に戻り最初から探査を行なう。図1
0のステップ102において、領域管理用テーブルpの
j番目が「使用中」となっている場合、「j」に「1」
が加算される(図11のステップ107)。 「j」が
「4」以下の場合は、ステップ101に戻り、前述の処
理が繰り返される(ステップ108)。図10のステッ
プ97において、「A4」サイズより大きい場合で、イ
メージ展開用領域ブロックにおける残りのイメージ作成
用領域数が「0」でないので、Noに進むことがない。
以上のようにしても最終的に見つけることができなかっ
た場合は、領域が解放されるのを待つことである。いず
れかの領域が解放されたら上記のステップを繰り返すこ
とで、いずれかの領域を確保できる。
【0043】図12ないし図14は本発明の第1実施例
である領域を解放する場合を説明するためのフローチャ
ートである。図12と図13とは符号Lの部分で接続さ
れている。また、図12と図14とは符号M、Nの部分
で接続されている。さらに、図13と図14とは符号
O、P、Qの部分で接続されている。図12ないし図1
4にしたがって領域を解放する場合を説明する。イメー
ジ展開用領域ブロックの総数をmとする(ステップ12
1)。返す領域へのポインタをtとする(ステップ12
2)。解放できるイメージ展開用領域ブロックを探査す
るために、ブロック番号を「i」として「0」から順次
探査する(ステップ123)。イメージ展開用領域ブロ
ックのブロック番号iは、「使用中」であるか否かが調
べられる(ステップ124、125)。すなわち、領域
を解放するとき、プリンタ制御部1335は、当該領域
管理用テーブルにおける領域へのポインタがプリント処
理制御統括部1331に返される。したがって、この領
域へのポインタを捜せばよい。必ず、その領域へのポイ
ンタは、ブロック群管理用テーブルの「使用しているか
どうかを示す要素」が「Yes」であるイメージ展開用
領域ブロックに含まれているから、まずこれを満たすイ
メージ展開用領域ブロックを捜す。
【0044】「使用中」のイメージ展開用領域ブロック
が見つかった場合、当該イメージ展開用領域ブロックの
ブロック番号iのタイプを「A4」サイズとする(ステ
ップ126)。イメージ展開用領域ブロックにおけるブ
ロック番号iのタイプA4サイズの最大イメージ作成用
領域数を「4」とする(ステップ127)。イメージ展
開用領域ブロックにおけるブロック番号iのタイプA4
サイズの領域管理用テーブルを「p」とする(ステップ
128)。探査する領域管理用テーブルのインデックス
は、「j」とし、「0」から順次探査される(ステップ
129)。領域管理用テーブルpのj番目の領域へのポ
インタは、「t」であるか否かが調べられる(ステップ
130、131)。すなわち、「使用中」のイメージ展
開用領域ブロックの中で、「t」で示された管理テーブ
ルが探査され、ポインタtと一致するかどうかが探査さ
れる。
【0045】前記探査において、ポインタtが一致すれ
ば、その領域の管理用データの「その領域が現在使用さ
れているかどうかを示す情報」を「使用中でない」にす
る(ステップ132)。イメージ展開用領域ブロックに
おけるブロック番号iの「残りイメージ作成用領域数」
は、「1」だけ増加される(ステップ133)。次に、
前記ブロック番号iにおける「残りイメージ作成用領域
数」は、そのタイプの最大値「4」であるか否かが調べ
られる(ステップ138、139)。ブロック番号iに
おける「残りイメージ作成用領域数」が「4」であれ
ば、「残りイメージ作成用領域数」と「タイプ」とを然
るべき値に変更し、「使用しているかどうかを示す要
素」を「No」に変更する(ステップ140)。このと
き、このイメージ展開用領域ブロックは「使用していな
い」の状態に戻る。イメージ展開用領域ブロックのブロ
ック番号iのタイプは、「不明」とする(ステップ14
1)。
【0046】前記ステップ139において、イメージ展
開用領域ブロック内で、ポインタが一致しなかった場合
は、次のイメージ展開用領域ブロックに進む。必ず、最
後のイメージ展開用領域ブロックを探査し終わった時に
は、該当するポインタが見つかっている。また、領域を
解放したときに、領域が解放されるのを待っていた場合
は、上記したように新たな領域を捜す手順が動き始め
る。
【0047】ステップ125において、イメージ展開用
領域ブロックのブロック番号iが「使用中」でない場
合、「i」に「1」が加算される(図14のステップ1
34)。ブロック番号iがイメージ展開用領域ブロック
の総数mかそれ以下である場合、空いたイメージ展開用
領域ブロックがないということで、処理を終了して、空
きの出るまで待つ(ステップ135)。ステップ135
において、イメージ展開用領域ブロックがまだあると判
断された場合、ステップ124に戻り、次のブロック番
号は、「使用中」か否かが調べられる。
【0048】ステップ131において、領域管理用テー
ブルpのj番目の領域へのポインタが「t」でない場
合、「j」に「1」が加算される(図14のステップ1
36)。ブロック番号jが最大イメージ作成用領域数
「4」かそれ以下である場合、空いたイメージ作成用領
域がないということで、ステップ134の処理に移る
(ステップ137)。ステップ137において、イメー
ジ作成用領域がまだあると判断された場合、ステップ1
31に戻り、次の領域へのポインタが調べられる。
【0049】しかし、以上のような第1実施例における
プリンタ制御装置は、カラーイメージを考慮したもので
はない。すなわち、上記プリンタ制御装置は、1ページ
のイメージに対して、分割されたバッファメモリを一枚
使用するものであり、イエロー(以下、本明細書におい
てYと記載する)、マゼンダ(以下、本明細書において
Mと記載する)、シアン(以下、本明細書においてCと
記載する)に色変換するカラーイメージのように1ペー
ジ出力するために、三枚分のバッファメモリを必要とす
る場合の管理が考慮されていなかった。また、上記プリ
ンタ制御装置は、白黒のイメージのみを考慮しているた
め、白黒イメージとカラーイメージとが混在する文書を
管理することが困難であった。特に、上記プリンタ制御
装置は、白黒イメージとカラーイメージとが混在する文
書をプリンタに転送する際のパフォーマンスの面で問題
を有した。
【0050】次に、上記問題を解決するために、考えら
れた第2実施例を説明する。図15は本発明における第
2実施例を説明するためのブロック構成図である。図1
5において、ネットワーク11には、トランシーバ12
を介してプリンタ制御装置15と、当該プリンタ制御装
置15を介したプリンタ14とが接続されている。そし
て、ネットワーク11上にある図示されていないクライ
アントまたはホストコンピュータから送信された白黒文
書、カラー文書、あるいは白黒/カラーの混在した文書
のプリント処理依頼があったとする。プリント処理依頼
のあったプリントデータは、ネットワーク11とトラン
シーバ12を介してプリンタ制御装置15に入力された
後、プリントイメージに展開されてプリンタ14に送出
される。プリントデータを受けたプリンタ14は、これ
を処理してイメージをプリントする。
【0051】また、プリンタ制御装置15は、ネットワ
ーク11を通じて送られてくるプリント処理依頼を受け
付けるプリント処理受付部151と、プリント処理の依
頼を管理するプリント処理依頼管理部152と、当該プ
リント処理依頼管理部152によりプリント処理を順次
取り出し、プリント処理を行なうプリント処理制御部1
53とから構成される。
【0052】プリント処理制御部153は、プリント要
求のイメージ作成からプリンタ14に転送の指示までの
処理を行なうと共に、その内部にページインデックスと
バッファブロックとの対応表を備えたプリント要求制御
部1531と、バッファブロックおよびバッファメモリ
の使用状況、およびバッファメモリのポインタ等の管理
情報からなるバッファブロック管理用テーブルを保持す
る管理情報保持部1532と、プリント要求制御部15
31から文書データを受け取り、イメージデータに展開
するイメージ作成部1533と、実際にプリントイメー
ジが展開される領域の集合であるイメージ展開用バッフ
ァブロック(本明細書において、単にバッファブロック
と記載する。)からなるプリントイメージ展開用ページ
メモリ1534と、前記イメージ作成部1533によっ
てイメージとして展開されたバッファメモリをプリント
要求制御部1531の指示に従ってプリンタに転送を行
なうプリンタ制御部1535とから構成される。
【0053】ネットワーク11を通じてプリンタ14に
プリント処理要求が送信されると、初めにプリント処理
受付部151は、プリント処理要求、管理情報、および
プリントデータ(以下、本明細書において、単にプリン
ト処理要求と記載する)を取り込む。次いで、プリント
処理依頼管理部152が他のプリント処理要求を行なっ
ている最中ならば、プリント要求制御部1531に、上
記プリント処理要求等を渡さずに、待ちの状態にする。
この間に、プリント処理受付部151は、新しいプリン
ト処理要求を取り込んでも構わない。そのプリント処理
要求をプリント処理依頼管理部152に渡して別の新し
いプリント処理要求を取り込む体制に入る。プリント処
理依頼管理部152は、いくつものプリント処理要求を
キューイングすることができるが、プリント要求制御部
1531の処理が終わった段階で、最も先頭にあるキュ
ーのプリント処理要求をプリント要求制御部1531に
渡す。
【0054】プリント要求制御部1531では、プリン
ト処理要求をページ単位に分割し、次に処理すべきペー
ジを決定し、イメージ作成部1533を通じて、プリン
トイメージ展開用ページメモリ1534の中からバッフ
ァブロックを獲得する。獲得されたバッファブロックの
管理情報は、プリント要求制御部1531に返される。
次いで、プリント要求制御部1531は、イメージ作成
部1533にイメージ作成を依頼する。そして、イメー
ジ作成部1533によって作成されたイメージは、プリ
ンタ制御部1535を通じてプリンタ14に転送され
る。
【0055】通常、プリントイメージ展開用ページメモ
リ1534には、複数のイメージ展開用バッファブロッ
クが存在する。そして、一つ一つのイメージ展開用バッ
ファブロックは、それぞれが連続した領域である。イメ
ージ展開用バッファブロックのサイズは、接続されてい
るプリンタ14が提供する最大の紙サイズに初期値の段
階で設定する。本第2実施例では、カラーイメージの作
成を考慮して、そのイメージ作成部1533がどのよう
な色で変換するかを確認し、色変換の数だけの枚数をと
るようイメージ展開用バッファブロックを初期化する。
【0056】本第2実施例において、プリンタ14が提
供する紙サイズは、A4を3枚分のサイズのイメージ展
開用バッファブロックを用意する。図16ないし図27
はイメージ展開用バッファブロックとバッファブロック
管理用テーブルとの関係を説明するための図である。図
16ないし図18は第2実施例における基本となるバッ
ファブロック管理テーブル構成図である。図19ないし
図21は第2実施例におけるカラーイメージを作成した
場合のバッファブロック管理テーブル構成図である。そ
して、図19ないし図21が一組となり、カラーイメー
ジ用としてバッファブロックを使用した一例を示す。図
22ないし図24は第2実施例における白黒イメージを
作成した場合のバッファブロック管理テーブル構成図で
ある。そして、図22ないし図24が一組となり、白黒
イメージ用としてバッファブロックを使用した一例を示
す。図25ないし図27はカラーと白黒が混在したイメ
ージを作成した場合のバッファブロック管理テーブル構
成図である。そして、図25ないし図27が一組とな
り、カラーと白黒とが混在したイメージ用としてバッフ
ァブロックを使用した一例を示す。
【0057】図16に示すようにイメージ展開用バッフ
ァブロック群は、一枚一枚のバッファブロック160′
ないし165′から構成されている。また、バッファブ
ロック群管理用テーブルは、バッファブロック管理用テ
ーブル160ないし165から構成されている。そし
て、バッファブロック管理用テーブル160ないし16
5は、イメージ展開用バッファブロック160′ないし
165′を管理すると共に、内部に記載されているバッ
ファブロックへのポインタによってイメージ展開用バッ
ファブロック160′ないし165′と関連付けられ
る。したがって、プリント要求制御部1531は、この
バッファブロック群管理用テーブルを見て、バッファブ
ロック管理用テーブル160ないし165にアクセスす
ることができる。
【0058】図17は前記バッファブロック管理用テー
ブル
〔0〕160にカラーの管理情報が記載されている
一例を示す。図17に示すように、たとえばバッファブ
ロック管理用テーブル
〔0〕160は、バッファブロッ
〔0〕の「id」を示す項目1601と、現在そのバ
ッファブロック
〔0〕がイメージ作成のために全て使用
されているか否かを記載する「inUse」という項目
1602と、白黒かカラーかを記載する項目1603
と、カラーイメージの場合、Y(イエロー)、M(マジ
ェンダ)、C(シアン)のデータがどのバッファに展開
されているか記載する項目1604、1606、160
8と、バッファへのポインタを記載した項目1605、
1607、1609とから構成されている。そして、こ
れらのバッファブロック管理用テーブル
〔0〕160
は、管理情報保持部1532に保持されると共に、プリ
ント要求制御部1531によって全てが管理されてい
る。
【0059】図18は前記バッファブロック管理用テー
ブル〔1〕161に白黒の管理情報が記載されている一
例を示す。バッファブロック管理用テーブル〔1〕16
1は、三枚のバッファ
〔0〕、〔1〕、〔2〕が使用で
きることが判る。また、バッファブロック管理用テーブ
ル〔1〕161の項目1613には、白黒と記載されて
いることから、このバッファブロック〔1〕は、白黒用
であることが判る。図17において、たとえば、カラー
で出力要求されたプリント処理要求のイメージを作成す
る場合、プリント要求制御部1531では、処理すべき
ページを決定した後、使用されていない一つのバッファ
ブロック
〔0〕を獲得する。バッファブロック
〔0〕が
使用されているか否かは、たとえば、バッファブロック
管理用テーブル
〔0〕160の「inUse」1602
の項目が「TRUE」か「FALSE」かによって判断
できる。すなわち、「inUse」1602の項目が
「TRUE」である場合、バッファブロック
〔0〕は使
用中である。
【0060】そこで、プリント要求制御部1531は、
バッファブロック管理用テーブル
〔0〕160から「i
nUse」1602の項目が「FALSE」のものを一
つ一つ捜す。バッファブロックのサイズは、一度にYM
Cの色変換を行なうカラーイメージを作成できることを
考慮して、三枚分のサイズであるから、獲得したバッフ
ァブロックをバッファ「0」ないし〔2〕へのポインタ
として、イメージ作成部1533に通知する。イメージ
作成部1533は、その通知を受けたバッファブロック
にYMC全てのイメージを作成する。上記色変換は、Y
MCを予め決められた順序によって順次変換することも
できる。
【0061】そして、プリント要求制御部1531は、
バッファブロック管理用テーブル
〔0〕160内の「i
nUse」1602を「TRUE」に、白黒/カラー1
603をYMCに設定する。そして、一枚一枚のバッフ
ァの管理用データには、YMCのどの色がイメージに展
開されているか、および現在のバッファが使用中である
ことを表す情報「Use」を設定する。白黒で出力要求
されたプリント処理要求のイメージを作成する場合、プ
リント要求制御部1531は、処理すべきページを決定
した後、バッファブロックを獲得するが、白黒イメージ
であるため、A4サイズのバッファブロックを一枚分用
意すれば良い。バッファブロックを獲得する方法は、カ
ラーの時と同じく、バッファブロック管理用テーブル
〔0〕160内の「inUse」1602から判断す
る。但し、「inUse」1602が「FALSE」の
バッファブロックの中から、さらにバッファ管理用デー
タを見て現在使用されていないバッファを獲得しなけれ
ばならない。なお、図18はバッファブロック〔1〕の
バッファ175ないし177に白黒のイメージが展開さ
れており、これ以上イメージを展開できないことが判
る。
【0062】プリント要求制御部1531は、バッファ
ブロックのポインタが指すバッファにイメージを作成す
るようイメージ作成部1533に通知し、バッファブロ
ックのバッファブロック管理用テーブルに現在使用中で
あることを表す情報を付加する。次のページが決定され
ると、新たなバッファブロックの獲得に入るが、やはり
バッファブロック管理用テーブルから現在使用されてい
ないバッファを獲得する。たとえば、図17に示すバッ
ファブロック
〔0〕のバッファブロック管理用テーブル
〔0〕160には、現在使用されているという情報「T
RUE」が付加されているので、使用されていないバッ
ファブロックであるバッファブロック〔1〕が獲得され
る。
【0063】バッファブロックのポインタは、イメージ
作成部1533に渡されると、イメージ作成部1533
がイメージの作成を行なう。次のページイメージの作成
で、このバッファブロック〔1〕は、分割されたバッフ
ァブロック全てにイメージを展開されたことになるの
で、ここで初めてバッファブロック管理用テーブル
〔1〕の「inUse」を「TRUE」に設定する。つ
まり、「inUse」が「TRUE」に設定されていな
い限り、バッファブロックのバッファには、空きがある
ということになる。
【0064】このように、1ページのイメージ作成にお
いて、白黒イメージは、通常一枚のバッファブロック
を、カラーイメージは、複数枚のバッファブロックを必
要とする。しかし、本第2実施例のように予めカラーイ
メージされる色変換分のバッファブロックを連続領域で
確保するカラーイメージについては、その連続領域を一
気にイメージとして展開しているため、バッファメモリ
の扱いも簡易になり、白黒イメージについても、空いて
いるバッファメモリを捜して利用することができる。こ
のようにして、バッファメモリは、有効的に使用される
ことがわかる。本第2実施例において、一つのバッファ
ブロックを利用するカラーYMC用では、三枚で1ペー
ジ分、白黒用は三枚で3ページ分のイメージが作成でき
る。
【0065】図19ないし図21はバッファブロック
〔0〕、〔1〕がカラー(YMC)でイメージを作成
し、バッファブロック〔2〕が未使用の時のバッファブ
ロック管理用テーブルを示したものである。図22ない
し図24はバッファブロック
〔0〕、〔1〕、〔2〕の
三枚のバッファが白黒でイメージを作成した時のバッフ
ァブロック管理用テーブルを示したものである。そし
て、図24に示すバッファブロック「2」は、二枚しか
バッファにイメージが展開されていないので、この「i
nUse」1622は、「FALSE」のままである。
図25ないし図27はバッファブロック群の中にカラー
(YMC)と白黒で作成されたイメージが混在する場合
を示す。つまり、白黒とカラーの両方で出力要求された
プリント処理要求のイメージを作成した時のバッファブ
ロック管理用テーブルの構成図である。
【0066】図25および図26に示すバッファブロッ
〔0〕、〔1〕は、カラーのイメージが、図27に示
すバッファブロック〔2〕は、白黒のイメージがそれぞ
れ作成されている。このような場合、プリント要求制御
部1513は、白黒かカラーかのイメージを判断してバ
ッファブロックの獲得作業を行なう。しかし、この時の
バッファブロックの獲得の方法は、前述の図19ないし
図24の時と多少異なる。
【0067】図24に示すように、もし、既にあるバッ
ファブロックのバッファが白黒イメージで作成されてい
た場合、そのバッファブロック内で空いているバッファ
がある限り、バッファブロック管理用テーブル〔2〕1
62の「inUse」1622は、「FALSE」であ
る。しかし、カラーイメージ作成時は、三枚分のバッフ
ァ、つまり全てのバッファが空である一つのバッファブ
ロックを必要とするため、「inUse」に「FALS
E」と記載されていても、カラーイメージを作成するこ
とができない。カラーイメージを作成する場合には、図
21に示すように、バッファブロック管理用テーブル
〔2〕162の「inUse」1622は、「NIL」
であることが必要である。
【0068】また、白黒イメージを作成する時は、「i
nUse」が「FALSE」であるバッファを捜し出
し、バッファブロック管理用テーブルが現在使用中でな
いことを確認した上で空いているバッファに作成すれば
良い。このようにして、カラーと白黒イメージとの混在
するバッファブロック群ができあがるが、バッファブロ
ック管理用テーブルを管理することにより、自在にバッ
ファを扱うことができる。
【0069】プリンタ14にイメージを転送する場合、
プリント要求制御部1531は、ページイメージがどの
バッファブロックで管理するバッファにイメージを展開
したかを管理する必要がある。そのため、プリント要求
制御部1531は、その内部にページインデックスとバ
ッファブロックとの対応表を持つ必要がある。プリント
要求制御部1531は、あるプリント処理要求のページ
に対するバッファブロックへの設定が終了した後、その
ページインデックスと設定されたバッファブロック番号
の対応付けを行なう。また、プリント要求制御部153
1は、白黒のプリントイメージをバッファブロックに設
定した場合、そのバッファブロック内のどのバッファに
イメージが展開されたかも対応表に持たせる必要があ
る。
【0070】プリンタ14に白黒イメージを転送する場
合、先ず、プリント要求制御部1531は、前記対応表
に基づいてページインデックス順にバッファブロック番
号とバッファ番号とを基に、バッファブロック管理用テ
ーブルからイメージを捜し出し、プリンタ14に転送す
る。また、プリンタ14にカラーイメージを転送する場
合、プリント要求制御部1531は、前記対応表に基づ
いてページインデックス順にバッファブロック番号のみ
によって、イメージを捜し出し、プリンタ14に転送す
る。プリンタ制御装置15に白黒とカラーとのプリンタ
を2台接続している場合、プリンタ制御部1535がバ
ッファブロック管理用テーブルの白黒/カラーの項目か
ら、そのイメージが白黒でイメージされているか、ある
いはカラーでイメージされているかを識別し、プリンタ
14に適合するイメージを選んで転送する。
【0071】次に、本第2実施例におけるプリンタ制御
装置をフローチャートに従って説明する。図28は第2
実施例におけるプリンタ制御装置を初期化するためのフ
ローチャートである。図28において、プリント要求制
御部1531は、要求のあったプリンタの提供する最大
の紙サイズと、イメージ作成部1533の色変換の数と
を確認する(ステップ281)。たとえば、プリント要
求制御部1531は、プリント処理要求のあった文書の
管理情報から、プリント処理要求のあったプリンタの提
供する最大の紙サイズがA4で、カラーをYMCで色変
換することが判る。次に、プリント要求制御部1531
は、イメージ展開用バッファ群に、紙サイズA4が色変
換の数と同数の三枚分のバッファブロックを複数組確保
して、イメージ展開用バッファブロック群のメモリ内容
を上記プリンタに適合するように初期化する(ステップ
282)。
【0072】図29ないし図34は第2実施例における
プリンタ制御装置内でのプリント処理要求の処理のフロ
ーチャートである。また、図29ないし図34は符号A
とA′、BとB′、CとC′、DとD′とがそれぞれ接
続されている。図29は第2実施例におけるプリントを
受け付けるための処理を行なうフローチャートである。
図30は第2実施例におけるプリント処理依頼管理部の
処理を行なうフローチャートである。図31は第2実施
例におけるプリント要求制御部が白黒の処理を行なうフ
ローチャートである。図32は図31における処理の続
きを示すフローチャートである。図33は第2実施例に
おけるプリント要求制御部がカラーの処理を行なうフロ
ーチャートである。図34は図33における処理の続き
を示すフローチャートである。
【0073】図29において、プリント処理受付部15
1は、ネットワーク11を介して送信されてきたプリン
ト処理要求を取り込み、プリント処理要求と共に、プリ
ント管理情報およびプリントデータをプリント処理依頼
管理部152に渡す(ステップ291)。プリント処理
受付部151からのプリント処理要求を受け取ったプリ
ント処理依頼管理部152は、そのプリント処理要求等
を自分が持つキューの後ろに付ける(ステップ29
2)。プリント要求制御部1531は、現在他のプリン
ト処理要求に対する処理が行なわれているか否かを調べ
る(ステップ293)。プリント要求制御部1531
は、他のプリント処理要求の処理を行なっていると判断
した場合、プリント処理依頼管理部152に新たなプリ
ント処理要求を待ちの状態にし、ステップ293に戻る
(ステップ294)。
【0074】プリント要求制御部1531がステップ2
93において、他のプリント処理要求の処理を行なって
いないと判断した場合、プリント処理依頼管理部152
は、キューの先頭のプリント処理要求を取り出し、プリ
ント要求制御部1531に渡す(ステップ296)。プ
リント処理依頼管理部152は、そのプリント処理要求
の処理を行なうページを決定する際に、そのページがカ
ラーイメージか白黒イメージかを確認する(ステップ2
97)。プリント処理依頼管理部152は、そのページ
のイメージがカラーであると判断した場合、図33のス
テップ331に進む。また、プリント処理依頼管理部1
52は、そのページのイメージがカラーでないと判断し
た場合、図31のステップ311に進む。
【0075】プリント処理依頼管理部152がそのペー
ジのイメージを白黒であると判断した場合、プリント要
求制御部1531は、管理情報保持部1532に保持さ
れているバッファブロック群テーブルを見て、このバッ
ファブロック群テーブルに「inUse」が「FALS
E」であるバッファブロックを捜す(ステップ31
1)。プリント要求制御部1531は、バッファブロッ
ク群テーブルに「inUse」が「FALSE」である
バッファブロックがあるか否かを調べる。プリント要求
制御部1531は、バッファブロック群テーブルに「i
nUse」が「FALSE」でない場合、バッファブロ
ックがあるまで捜し続ける(ステップ312)。
【0076】プリント要求制御部1531は、バッファ
ブロック群テーブルに「inUse」が「FALSE」
である場合、見つかったバッファブロック中の先頭のバ
ッファ管理データを見る(ステップ313)。プリント
要求制御部1531は、バッファブロック群テーブルに
現在使用中であるという情報があるか否かを調べる(ス
テップ314)。プリント要求制御部1531は、バッ
ファブロック群テーブルに現在使用中であるという情報
を見つけた場合、同じバッファブロック内の次のバッフ
ァ管理データを見る(ステップ315)。プリント要求
制御部1531は、現在使用中でないバッファブロック
を見つけるまで繰り返す。
【0077】図32において、プリント要求制御部15
31は、現在使用中でないバッファブロックのポインタ
をイメージ作成部1533に渡す(ステップ316)。
イメージ作成部1533は、プリント要求制御部153
1からプリントデータを貰いイメージを作成する(ステ
ップ317)。プリント要求制御部1531は、バッフ
ァのバッファブロック管理用テーブルに現在使用中であ
るという情報、たとえば「Use」を付加する(ステッ
プ318)。プリント要求制御部1531は、バッファ
ブロックのバッファが全て使用済みであるか否かを調べ
る(ステップ319)。プリント要求制御部1531
は、バッファブロックのバッファが全て使用済みである
場合、バッファブロック管理用テーブルの「inUs
e」を「TRUE」に設定する(ステップ320)。プ
リント要求制御部1531は、バッファブロック管理用
テーブルの「inUse」を「TRUE」に設定した
後、あるいはバッファブロックのバッファが全て使用済
みでない場合、ページインデックスとバッファブロック
管理用テーブル番号、バッファ番号との対応付けを行な
う(ステップ321)。その後、プリント要求制御部1
531は、処理を終了させる。
【0078】次に、図33を参照してプリント要求制御
部1531がカラーのイメージである場合を説明する。
プリント要求制御部1531は、バッファブロック群テ
ーブルを見て、バッファブロックテーブルから、「in
Use」が「FALSE」であるバッファブロックを捜
す(ステップ331)。プリント要求制御部1531
は、「inUse」が「FALSE」であるバッファブ
ロックを見つけた場合、次のステップに進み、見つから
ない場合、見つかるまで捜す(ステップ332)。プリ
ント要求制御部1531は、見つかったバッファブロッ
クの管理テーブル中の白黒/カラーの項目を見る(ステ
ップ333)。プリント要求制御部1531は、見つか
ったバッファブロックの管理テーブル中の白黒/カラー
の項目が「NIL」であるか否かを調べる(ステップ3
34)。プリント要求制御部1531は、見つかったバ
ッファブロックの管理テーブル中の白黒/カラーの項目
が「NIL」でない場合、「inUse」が「FALS
E」である別のバッファブロックを捜す(ステップ33
5)。
【0079】プリント要求制御部1531は、見つかっ
たバッファブロックの管理テーブル中の白黒/カラーの
項目が「NIL」である場合、図34のステップに進
む。プリント要求制御部1531は、そのバッファブロ
ックの先頭バッファのポインタをイメージ作成部153
3に渡す(ステップ336)。イメージ作成部1533
は、プリント要求制御部1531からプリントデータを
貰い、イメージを作成する(ステップ337)。プリン
ト要求制御部1531は、そのバッファブロックの全バ
ッファのバッファ管理テーブルに現在使用中であるとい
う情報、たとえば「Use」、を付加する(ステップ3
38)。プリント要求制御部1531は、各バッファの
バッファ管理用データにYMCのどの色がイメージされ
たかを設定する(ステップ339)。その後、プリント
要求制御部1531は、バッファブロック管理テーブル
の「inUse」を「TRUE」に設定する(ステップ
340)。プリント要求制御部1531は、ページイン
デックスとバッファブロック管理用テーブル番号の対応
付けを行なう(ステップ341)。
【0080】図35は第2実施例におけるプリント要求
制御部の処理を説明するためのフローチャートである。
図35において、プリント要求制御部1531は、図示
されていないバッファブロックと対応付けられているペ
ージインデックスを見る。そして、このページインデッ
クスを「i」とする(ステップ351)。プリント要求
制御部1531は、「i」に「1」を加え、ページイン
デックス順に処理を行なう(ステップ352)。プリン
ト要求制御部1531は、ページインデックス順に対応
するバッファブロックテーブルの白黒情報と共に、バッ
ファブロック番号およびバッファ番号とこれらのポイン
タをプリンタ制御部1535に渡す。また、バッファブ
ロックテーブルの情報がカラーの場合、カラー情報と共
にバッファブロック番号とそのポインタをプリンタ制御
部1535に渡す(ステップ353)。
【0081】プリンタ要求制御部1531は、プリンタ
14が複数台接続されているか否かを調べる(ステップ
354)。プリンタ要求制御部1531は、プリンタ1
4が複数台接続されていると判断した場合、バッファブ
ロックが白黒イメージかカラーイメージかを調べる(ス
テップ355)。プリンタ要求制御部1531は、バッ
ファブロックがカラーイメージであると判断した場合、
カラー用のプリンタにイメージデータを転送する(ステ
ップ356)。
【0082】ステップ354において、プリンタ要求制
御部1531は、プリンタ14が複数台接続されていな
いと判断した場合、その接続されているプリンタ14に
イメージデータを転送する(ステップ357)。ステッ
プ355において、プリンタ要求制御部1531は、バ
ッファブロックがカラーイメージでないと判断した場
合、白黒用のプリンタにイメージデータを転送する(ス
テップ358)。
【0083】以上説明したように、第2実施例における
プリンタ制御装置は、決められた大きさのバッファブロ
ックを使用して白黒文書、カラー文書、および白黒/カ
ラーの混在した文書をイメージに展開した後、プリンタ
に転送される。
【0084】以上、第1実施例および第2実施例を詳述
したが、これらの実施例に限定されるものではない。そ
して、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱するこ
とがなければ、種々の設計変更を行なうことが可能であ
る。たとえば、第2実施例は、YMCの三色について変
換を行なったが、黒と赤の二色にしたり、YMCKの四
色にすることも可能である。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、要求された用紙サイズ
は、ページブロック管理情報保持手段に保持されている
管理情報にしたがって、同じサイズのページブロックに
格納されるため、ページメモリに無駄がなくなる。ま
た、本発明によれば、要求された用紙サイズのページブ
ロックがない場合でも、管理情報によってメモリ割当て
手段が、空いたページブロックを探して、これに割当て
るため、ページメモリを効率よく使用できる。
【0086】本発明によれば、バッファブロックをプリ
ンタの使用できる最大の紙サイズの大きさで、色変換の
数だけ備えているため、白黒文書、カラー文書によっ
て、一つのバッファブロックを使用したり、あるいは色
変換の数だけのバッファブロックを使用したりすること
で、白黒文書あるいはカラーの混在した文書に適用して
も、バッファメモリを効率的に使用することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における第1実施例を説明するための
ブロック構成図である。
【図2】 従来例におけるイメージ展開用領域帯と本第
1実施例におけるイメージ展開用領域ブロック群とを説
明するための図である。
【図3】 ブロック番号0のイメージ展開用領域ブロッ
クの構成図におけるA3用およびB4用を示す。
【図4】 ブロック番号0のイメージ展開用領域ブロッ
クの構成図におけるA4用およびB5用を示す。
【図5】 本発明における第1実施例で、イメージ展開
用領域ブロックを捜すためのフローチャートである。
【図6】 本発明における第1実施例で、イメージ展開
用領域ブロックを捜すためのフローチャートである。
【図7】 本発明における第1実施例で、イメージ展開
用領域ブロックを捜すためのフローチャートである。
【図8】 本発明における第1実施例で、イメージ展開
用領域ブロックを捜すためのフローチャートである。
【図9】 本発明における第1実施例で、イメージ展開
用領域ブロックを捜すためのフローチャートである。
【図10】 本発明における第1実施例で、イメージ展
開用領域ブロックを捜すためのフローチャートである。
【図11】 本発明における第1実施例で、イメージ展
開用領域ブロックを捜すためのフローチャートである。
【図12】 本発明の第1実施例である領域を解放する
場合を説明するためのフローチャートである。
【図13】 本発明の第1実施例である領域を解放する
場合を説明するためのフローチャートである。
【図14】 本発明の第1実施例である領域を解放する
場合を説明するためのフローチャートである。
【図15】 本発明における第2実施例を説明するため
のブロック構成図である。
【図16】 第2実施例における基本となるバッファブ
ロック管理用テーブル構成図である。
【図17】 第2実施例における基本となるバッファブ
ロック管理用テーブル構成図である。
【図18】 第2実施例における基本となるバッファブ
ロック管理用テーブル構成図である。
【図19】 第2実施例におけるカラーイメージを作成
した場合のバッファブロック管理用テーブル構成図であ
る。
【図20】 第2実施例におけるカラーイメージを作成
した場合のバッファブロック管理用テーブル構成図であ
る。
【図21】 第2実施例におけるカラーイメージを作成
した場合のバッファブロック管理用テーブル構成図であ
る。
【図22】 第2実施例における白黒イメージを作成し
た場合のバッファブロック管理用テーブル構成図であ
る。
【図23】 第2実施例における白黒イメージを作成し
た場合のバッファブロック管理用テーブル構成図であ
る。
【図24】 第2実施例における白黒イメージを作成し
た場合のバッファブロック管理用テーブル構成図であ
る。
【図25】 カラーと白黒が混在したイメージを作成し
た場合のバッファブロック管理用テーブル構成図であ
る。
【図26】 カラーと白黒が混在したイメージを作成し
た場合のバッファブロック管理用テーブル構成図であ
る。
【図27】 カラーと白黒が混在したイメージを作成し
た場合のバッファブロック管理用テーブル構成図であ
る。
【図28】 第2実施例におけるプリンタ制御装置を初
期化するためのフローチャートである。
【図29】 第2実施例におけるプリントを受け付ける
ための処理を行なうフローチャートである。
【図30】 第2実施例におけるプリント処理依頼管理
部の処理を行なうフローチャートである。
【図31】 第2実施例におけるプリント要求制御部が
白黒の処理を行なうフローチャートである。
【図32】 図31における処理の続きを示すフローチ
ャートである。
【図33】 第2実施例におけるプリント要求制御部が
カラーの処理を行なうフローチャートである。
【図34】 図33における処理の続きを示すフローチ
ャートである。
【図35】 第2実施例におけるプリント要求制御部の
処理を説明するためのフローチャートである。
【図36】 従来例におけるラスター出力型コンピュー
タプリンタを説明するための図である。
【符号の説明】
11・・・ネットワーク 12・・・トランシーバ 13、15・・・プリンタ制御装置 14・・・プリンタ 131、151・・・プリント処理受付部 132、152・・・プリント処理依頼管理部 133、153・・・プリント処理制御部 134・・・メモリ割当て手段 135・・・メモリ解放手段 1331・・・プリント処理制御統括部 1332、1533・・・イメージ作成部 1333・・・ページブロック管理情報保持手段 1334、1534・・・プリントイメージ展開用ペー
ジメモリ 1335、1535・・・プリンタ制御部 1531・・・プリント要求制御部 1532・・・管理情報保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−178466(JP,A) 特開 昭62−293338(JP,A) 特開 平1−247175(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 5/30 G06F 3/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力文書のカラーや用紙サイズに関する
    複数種類の出力態様に応じてプリントイメージを展開す
    るためのページメモリを管理するプリンタ制御装置であ
    って、 プリントイメージを展開するために必要なメモリ容量が
    最大となる前記出力態様において少なくとも1ページ以
    上展開可能な容量を有するページブロック毎に分割され
    たページメモリと、 前記ページブロックに設定された前記出力態様と該出力
    態様にて使用可能な各ページ領域の使用状況とを含む管
    理情報をページブロック毎に保持するページブロック管
    理情報保持手段と、 プリントイメージの展開要求に応じて、該プリントイメ
    ージと同じ前記出力態様に設定された前記ページブロッ
    クから未使用のページ領域を前記管理情報に基づいて検
    索して、該プリントイメージの展開に割当て、該ページ
    ブロックの前記管理情報におけるページ領域の使用状況
    を書き換えるメモリ割当て手段と、 プリンタへ出力したプリントイメージのページ領域を開
    放し、該ページ領域が属する前記ページブロックの前記
    管理情報を書き換えるメモリ解放手段と、 を有するプリンタ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリ割当て手段は、要求されたプ
    リントイメージと同じ前記出力態様に設定された前記ペ
    ージブロックに未使用のページ領域がない場合に前記出
    力態様が設定されていない未使用の前記ページブロック
    を検索し、該ページブロックに該出力態様を設定してそ
    のページ領域を割り当てることを特徴とする請求項1記
    載のプリンタ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリ割当て手段は、未使用の前記
    ページブロックがない場合に要求されたプリントイメー
    ジを展開するために必要なメモリ容量以上のページ領域
    を有する出力態様に設定された前記ページブロックから
    未使用のページ領域を検索し、該ページを割り当てるこ
    とを特徴とする請求項2記載のプリンタ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記出力態様は複数種類の用紙サイズに
    関するものであって、前記ページメモリは最大の用紙サ
    イズのプリントイメージを展開するために必 要なメモリ
    容量以上の容量を有するページブロック毎に分割される
    ことを特徴とする請求項1記載のプリンタ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記出力態様はカラーと白黒に関するも
    のであって、前記ページメモリはカラーを構成する各色
    のプリントイメージを展開するために必要なメモリ容量
    を有するページブロックに分割されるとともに、前記メ
    モリ割当て手段はカラーのプリントイメージの展開要求
    に応じて前記各色のプリントイメージを同一のページブ
    ロックのページ領域に各々割り当てることを特徴とする
    請求項1記載のプリンタ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102585712B (zh) * 2010-12-23 2014-07-23 第一毛织株式会社 光学粘合剂组合物、光学粘合剂膜和装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102585712B (zh) * 2010-12-23 2014-07-23 第一毛织株式会社 光学粘合剂组合物、光学粘合剂膜和装置

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