JP3121030U - 触覚訴求肌カウンセリングシート - Google Patents

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Abstract

【課題】 シート板に指先の触覚と視覚を通じて肌感覚の相違が理解できる複数種の肌見本素材を配設し、各肌見本素材の近くに、各部位の経年による肌変化の例示写真などを表示して、その肌見本素材に最適な化粧品を顧客に推奨するためのカウンセリングツールとして使用することができる、触覚訴求肌カウンセリングシートを得ることを目的とする。
【解決手段】 シート板の表面に複数の肌見本素材を備えた触覚訴求肌カウンセリングシートにおいて、複数の肌見本素材は目もと部と、ほお部と、首部の各部位の皮膚の厚みと質感に相当する肌見本素材で形成されており、その各肌見本素材は布生地製であり、首部の肌見本素材にはヒダが形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本考案は、シート板に指先の触覚と視覚を通じて肌感覚の相違が理解できる複数種の肌見本素材を配設し、各肌見本素材の近くに、各部位の経年による肌変化の例示写真とか、手入れの行き届いた肌と手入れの行き届かない肌の例示比較写真を表示するか、あるいは各肌見本に対応した推奨すべき化粧品の紹介欄を表示するなどして、その肌見本素材に最適な化粧品を顧客に推奨するためのカウンセリングツールとして使用することができる、触覚訴求肌カウンセリングシートを得ることを目的とする。
従来、触覚訴求肌カウンセリングシートとして、複数の肌見本素材を備えたカウンセリングシート、例えば特許第3202172号公報が知られている。
従来から、化粧品販売の現場では、専門の販売員(カウンセラー)が店頭などで顧客の肌の状態や要望を聞きながら、あらかじめ用意された複数の肌見本素材を利用して、その顧客に合った化粧品を推奨することが行なわれており、これにより顧客も安心して化粧品を購入することができるようになっている。
最近、指先の触覚で肌見本素材を通じて実際の肌感覚の臨場感を感じ取り、より具体的にイメージし易い状況下で肌の各部位に対応した顧客に合った化粧品を推奨しようという考えが生まれている。
特許第3202172号公報
上記特許文献1に記載された触覚訴求肌カウンセリングシートは、メイク落としの洗顔料を選択するためのカウンセリングシートであるため、ビニルレザーのような軟質合成樹脂素材の肌見本が備えられているだけであり、そこからは実際の肌の触覚感覚とはかけ離れたイメージしか生まれないという問題点があった。
本考案は、上記の全ての問題点を解消して、シート板に配設した複数の肌見本素材に直接指先を当接させてその触覚を感じてもらい、その肌見本素材からの触覚感と視覚感とを通じて、最適な化粧品を顧客に推奨できるようにした触覚訴求肌カウンセリングシートを提供せんとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の考案は、シート板の表面に複数の肌見本素材を備えた触覚訴求肌カウンセリングシートにおいて、複数の肌見本素材は目もと部と、ほお部と、首部の各部位の皮膚の厚みと質感に相当する肌見本素材で形成されており、その各肌見本素材は布生地製であり、首部の肌見本素材にはヒダが形成されていることを特徴とする触覚訴求肌カウンセリングシートである。
請求項2記載の考案は、目もと部の肌見本素材を、他の肌見本素材と比較して最も薄い素材で形成してなる請求項1記載の触覚訴求肌カウンセリングシートである。
請求項3記載の考案は、目もと部の肌見本素材を、他の肌見本素材と比較して最もザラつき感がある素材で形成してなる請求項1または2記載の触覚訴求肌カウンセリングシートである。
請求項4記載の考案は、首部の肌見本素材を、他の肌見本素材と比較して最も伸縮性がある素材で形成してなる請求項1乃至3の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシートである。
請求項5記載の考案は、首部の肌見本素材を、他の肌見本素材と比較して最もくすんだ色彩の素材で形成してなる請求項1乃至4の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシートである。
請求項6記載の考案は、肌見本素材が、ベージュ色を呈することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシートである。
請求項7記載の考案は、肌見本素材が、その各一辺が3〜8センチメートルの矩形状素材であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシートである。
請求項8記載の考案は、肌見本素材の近くのシート板上に、各部位の経年による肌変化の例示写真を表示したことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシートである。
請求項9記載の考案は、肌見本素材の近くのシート板上に、手入れの行き届いた肌と手入れの行き届かない肌の例示比較写真を表示したことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシートである。
請求項10記載の考案は、肌見本素材の近くのシート板上に、推奨すべき化粧品の紹介欄を表示したことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシートである。
以上述べたように、請求項1の触覚訴求肌カウンセリングシートによれば、各肌見本素材ごとに、その肌見本素材から顔の各部位により異なる皮膚の厚みや質感の違いを、触覚や視覚を通じた質感で実際の肌に即して臨場感を持って顧客に理解させることができ、カウンセリングシートとして大変効果的なものとなる。
また請求項2の触覚訴求肌カウンセリングシートによれば、目もと部の肌見本素材を、他の肌見本素材と比較して最も薄い素材で形成したので、特に目もと部の質感を実際のものに近づける(目もと部の皮膚は、顔の中で最も薄い)ことができ、ほお部と首部の皮膚の厚さの違いを触覚を通じて容易に理解させられるようになり、カウンセリングシートとして大変効果的なものとなる。
さらに請求項3の触覚訴求肌カウンセリングシートによれば、目もと部の肌見本素材を、他の肌見本素材と比較して最もザラつき感がある素材で形成したので、特に目もと部の質感を実際のものに近づける(目もと部の皮膚は、表面がザラっとして乾燥した状態となっている)ことができ、ほお部と首部のザラつき感の違い(肌水分量の違い)を触覚を通じて容易に理解させられるようになり、カウンセリングシートとして大変効果的なものとなる。
ついで請求項4の触覚訴求肌カウンセリングシートによれば、首部の肌見本素材を、他の肌見本素材と比較して最も伸縮性がある素材で形成したので、特に首部の質感を実際のものに近づける(首部の皮膚は顔部と異なり、十分に伸び縮みする)ことができ、首部と顔部の伸縮性の違いを触覚を通じて容易に理解させられるようになり、カウンセリングシートとして大変効果的なものとなる。
また請求項5の触覚訴求肌カウンセリングシートによれば、首部の肌見本素材を、他の肌見本素材と比較して最もくすんだ色彩の素材で形成したので、特に首部の質感を実際のものに近づける(首部の皮膚の色は顔部と比較して、くすみ易い)ことができ、首部と顔部の皮膚の色の違いを触覚並びに視覚を通じて容易に理解させられるようになり、カウンセリングシートとして大変効果的なものとなる。
さらに請求項6の触覚訴求肌カウンセリングシートによれば、肌見本素材が、ベージュ色を呈するので、より人間の皮膚に近い感覚で接することができるので違和感による抵抗がなくなり、かつ白色のものと比較して汚れが目立ちにくいなどの効果がある。
さらに請求項7の触覚訴求肌カウンセリングシートによれば、肌見本素材が、その各一辺が3〜8センチメートルの矩形状としたので、あまり小さすぎて肌感覚を確認できないという惧れがなく、かつ大きすぎて扱いにくく、かつ材料コストを著しく上昇させることもないなどの効果がある。
さらに請求項8の触覚訴求肌カウンセリングシートによれば、肌見本素材の近くのシート板上に、各部位の経年による肌変化の例示写真を表示したので、目もと部にはちりめんじわができ易く、首部にはたるんだしわができ易いという実際の状況を臨場感を持って顧客に理解させることができ、カウンセリングシートとして大変効果的なものとなる。
さらに請求項9の触覚訴求肌カウンセリングシートによれば、肌見本素材の近くのシート板上に、手入れの行き届いた肌と手入れの行き届かない肌の例示比較写真を表示したので、実際の肌に即して臨場感を持って顧客に理解させることができ、カウンセリングシートとして大変効果的なものとなる。
さらに請求項10の触覚訴求肌カウンセリングシートによれば、肌見本素材の近くのシート板上に、推奨すべき化粧品の紹介欄を表示したので、推奨すべき化粧品の紹介がダイレクトに行えるという効果がある。
以下添付図面に基づいて、本考案に係る触覚訴求肌カウンセリングシートの実施例を詳説する。
図1は第1実施例にかかる本考案触覚訴求肌カウンセリングシートの表面図、図2は同裏面図、図3は第2実施例にかかる本考案触覚訴求肌カウンセリングシートの表面図、図4は同裏面図である。
図1に示す本考案の触覚訴求肌カウンセリングシート1は、厚紙又は樹脂製で形成されるシート板2と肌見本素材3とで構成されている。
シート板2には、例えば目もと部、ほお部、首部に相当する肌見本素材3a(目もと部用),3b(ほお部用),3c(首部用)を配設保持するための透孔4がそれぞれ形成されている。
図1の実施例においては、人の顔の図柄5が表示されており、その図柄5上に示された目もと部とほお部と首部とが、対応線6を介して前記肌見本素材3a(目もと部用),3b(ほお部用),3c(首部用)とそれぞれ対応されている。
したがって顔の特定部位に対応する肌見本素材3の配設された位置を、視覚を通じて簡単に確認することができ、さらに当該肌見本素材3を指先で触ることで、実際の肌表面の肌感覚を触覚を通じた臨場感を持って認識できるようになっている。
ここで肌見本素材3a(目もと部用),3b(ほお部用),3c(首部用)は、実際の肌の各部位における皮膚の厚さの違いや水分量の違いを反映するように、布生地製の肌見本素材3の生地の違いで代用している。実際の肌においては、首部、ほお部、目もと部の順で徐々に水分量が少なくなっていく(そのレベル表示は図中のインジケーター7に表示されている通りである)が、本考案においては実際のものと違和感のない程度に似た感触が得られるようにしてある。
また首部用の肌見本素材3cは、ヒダが形成され易い実際の肌に似せるためにヒダが現れる状態でシート板2の透孔4の所定位置に配設されている。
上記のことより、実際の肌の感触に近いものを選ぶ必要上、肌見本素材3a(目もと部用),3b(ほお部用),3c(首部用)としては、下記に示す生地を使用することが好ましい。
(1)目もと部用の肌見本素材の例
品名:ヨウリュウ
規格:108cm*50m乱
素材:綿100%
(2)ほお部用の肌見本素材の例
品名:シルク
規格:112cm*46m乱
素材:シルク100%
(3)首部用の肌見本素材の例
品名:2WAYトライアクター(厚手)
規格:120cm*25m乱
素材:ポリエステル88%、ポリウレタン12%
上記の例から明らかなように、目もと部用の肌見本素材3aは、ほお部用の肌見本素材3b、首部用の肌見本素材3cよりも薄い素材で、かつザラつき感がある素材で形成されている。
また首部用の肌見本素材3cは、目もと部用の肌見本素材3a、ほお部用の肌見本素材3bよりも伸縮性のある素材で、かつ最もくすんだ色彩の素材で形成されている。
またすべての肌見本素材3の色彩は、どんな色彩にしてもかまわないが、好ましくはベージュ色を呈するようにすることで、実際の肌に近づいた感触が得られる。
さらにすべての肌見本素材3は、扱い易さ、見栄え、材料コストなどを考慮して、3〜8センチメートルの矩形状としているが、その形状は特にこだわるものではない。
図1の左側部分のシート板上には、各部位の経年による肌変化の例示写真8が表示されているので、目もと部にはちりめんじわができ易く、首部にはたるんだしわができ易いという実際の経年変化の状況を臨場感を持って顧客に理解させることができる。
上記に代えて、肌見本素材の近くのシート板上に、手入れの行き届いた肌と手入れの行き届かない肌の例示比較写真(図示省略)を表示することで、上記と同様の効果が達成できる。
図2の裏面図には、肌見本素材の近くのシート板上に、最適なお手入れで肌の若々しさをキープするための、お手入れの必要性の説明欄9を形成してあり、この欄の存在で顧客にお手入れの説明をする際の手助けとなる。
図3および図4に示す第2実施例の触覚訴求肌カウンセリングシート1は、基本的構成はすべて第1実施例と同様であるので、同様の構成部分はすべて同一符号を付することで説明を省略する。
図4の裏面図には、肌見本素材の近くのシート板上に、推奨すべき化粧品の紹介欄10を形成してあり、この欄の存在で顧客にダイレクトに具体的商品を推奨する際の手助けとなる。
本考案の触覚訴求肌カウンセリングシートは、この触覚訴求肌カウンセリングシートを使用する化粧品販売業界や、この触覚訴求肌カウンセリングシートを利用して化粧品の購入を行なう化粧品購買者において、じっくり手にとって使用してもらうことで、特に利用価値が高まる。
第1実施例にかかる本考案触覚訴求肌カウンセリングシートの表面図である。 同裏面図である。 第2実施例にかかる本考案触覚訴求肌カウンセリングシートの表面図である。 同裏面図である。
符号の説明
1…触覚訴求肌カウンセリングシート
2…シート板
3…肌見本素材
3a…目もと部用の肌見本素材
3b…ほお部用の肌見本素材
3c…首部用の肌見本素材
4…透孔
5…顔の図柄
6…対応線
7…インジケーター
8…肌変化の例示写真
9…お手入れの必要性の説明欄
10…推奨すべき化粧品の紹介欄

Claims (10)

  1. シート板の表面に複数の肌見本素材を備えた触覚訴求肌カウンセリングシートにおいて、複数の肌見本素材は目もと部と、ほお部と、首部の各部位の皮膚の厚みと質感に相当する肌見本素材で形成されており、その各肌見本素材は布生地製であり、首部の肌見本素材にはヒダが形成されていることを特徴とする触覚訴求肌カウンセリングシート。
  2. 目もと部の肌見本素材を、他の肌見本素材と比較して最も薄い素材で形成してなる請求項1記載の触覚訴求肌カウンセリングシート。
  3. 目もと部の肌見本素材を、他の肌見本素材と比較して最もザラつき感がある素材で形成してなる請求項1または2記載の触覚訴求肌カウンセリングシート。
  4. 首部の肌見本素材を、他の肌見本素材と比較して最も伸縮性がある素材で形成してなる請求項1乃至3の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシート。
  5. 首部の肌見本素材を、他の肌見本素材と比較して最もくすんだ色彩の素材で形成してなる請求項1乃至4の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシート。
  6. 肌見本素材が、ベージュ色を呈することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシート。
  7. 肌見本素材が、その各一辺が3〜8センチメートルの矩形状素材であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシート。
  8. 肌見本素材の近くのシート板上に、各部位の経年による肌変化の例示写真を表示したことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシート。
  9. 肌見本素材の近くのシート板上に、手入れの行き届いた肌と手入れの行き届かない肌の例示比較写真を表示したことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシート。
  10. 肌見本素材の近くのシート板上に、推奨すべき化粧品の紹介欄を表示したことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の触覚訴求肌カウンセリングシート。

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JP2020073316A (ja) * 2019-12-17 2020-05-14 カシオ計算機株式会社 サンプル及びサンプルセット
JP7544902B1 (ja) 2023-04-21 2024-09-03 クラシエ株式会社 触感フィードバックシステム、触感フィードバック装置、触感フィードバック方法、および、プログラム

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