JP3120787B2 - 分光特性や感度をモニターする素子およびモニターする方法 - Google Patents

分光特性や感度をモニターする素子およびモニターする方法

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JP3120787B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置に設
けられるカラーフィルタ層の分光特性や、マイクロレン
ズの集光性能を、簡便にモニターする素子ならびに該素
子を用いる簡易なモニター方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCCD型2次元固体撮像装置は、
図8に示すように撮像領域81内に2次元に配列され、
それぞれ光電変換を行う複数のフォトダイオード82、
信号電荷を垂直方向に転送する複数の垂直CCDレジス
タ83、各フォトダイオード82に蓄積された信号電荷
を所定の垂直CCDレジスタ83に読み出すための読み
出しゲート84、垂直CCDレジスタ83によって転送
されてきた信号電荷を水平方向に転送する水平CCDレ
ジスタ85、水平CCDレジスタ85により転送されて
きた信号電荷を電圧として検知する電荷検出部86、お
よび電荷検出部86の出力電圧を増幅する増幅器87と
を備えている。
【0003】この固体撮像装置では、図示しない光学系
を用いて、撮像領域81表面に画像パターンが投影され
ると、各フォトダイオード82における光電変換によ
り、それぞれの入射光量に応じた電荷を発生する。こう
して発生した電荷は、所定の時間周期(例えば1/60
秒)で、垂直CCDレジスタ83に読み出される。すな
わち、所定周期で全ての読出しゲート84を一斉に駆動
することにより、電荷は矢印Aの方向に一斉に読み出さ
れる。垂直CCDレジスタ83に取り込まれた信号電荷
は、水平CCDレジスタ85が電荷転送を中断している
ブランキング期間毎に、1転送単位だけ水平CCDレジ
スタ85に向けて(矢印Bの方向へ)転送される。
【0004】これにより、水平CCDレジスタ85は、
水平走査のブランキング毎に、全ての垂直CCDレジス
タ83から1画素分の信号電荷を並列に受け取る。水平
CCDレジスタ85は、垂直CCDレジスタ83から受
け取った電荷を、1水平走査期間をかけて電荷検出部8
6へ転送する。電荷検出部86は、転送されてきた電荷
量に応じた電圧を発生し、増幅部87へと出力する。増
幅部87は、電荷検出部86からの出力電圧を増幅して
出力する。以降、上記動作を繰り返すことにより、2次
元に配列されたフォトダイオードからの画像信号が時系
列の映像信号として出力される。
【0005】かかる固体撮像装置の撮像領域81部分の
断面構造を、図9を参照して説明する。図9は図8にお
けるX-X'部分の断面図である。図8におけるフォトダ
イオード82および垂直CCDレジスタ83は、ともに
n型半導体基板101上に形成されている。n型半導体
基板101上には、p型ウェル102が形成され、p型
ウェル102内には、フォトダイオード82を構成する
n型領域103と、垂直CCDレジスタ83において電
荷転送に使用されるチャネルとなるn型不純物層104
が形成されている。
【0006】また、n型領域103の表面には、p型不
純物層105が形成されている。さらに、p型ウェル1
02内には、n型領域103とチャネル104とを相互
に分離するp型高濃度不純物領域106が形成されてい
る。そして、上記各層の露出した表面には、全面に亘っ
てゲート絶縁膜107が形成されている。このゲート絶
縁膜107の表面には、読出し電極と転送電極とを兼ね
る電極層108が選択的に形成されており、さらに電極
層108を覆うように絶縁膜109が形成されている。
【0007】また、絶縁膜109の表面には、遮光膜1
10が、開口部91を除いて形成されており、それを覆
うように絶縁膜111が形成されている。絶縁膜111
の表面には平坦化膜112が形成され、その内部には、
フォトダイオードに対応する位置にカラーフィルタ層1
13が形成されている。さらに平坦化膜112の表面に
は、フォトダイオードに対応する位置にマイクロレンズ
114が形成されている。
【0008】マイクロレンズ114の表面に入射した光
は、平坦化膜112およびカラーフィルタ層113を透
過した後、フォトダイオードとなるn型領域103に集
光される。したがって、カラーフィルタ層113により
規定される特定波長の光がn型領域103に入射し光電
変換を生ぜしめ、発生した電荷がn型領域103に蓄積
される。
【0009】図10は、固体撮像装置の撮像部81に設
けられるカラーフィルタ層113の配置を説明するもの
で、各フォトダイオード上には、例えば、赤色(R)、緑
色(G)、青色(B)のいずれかのカラーフィルタ層が、図
に示すような所定の配列で設けられる。
【0010】特開平5-164914号には、固体撮像装置の画
素部以外に色分光を測定できるモニター部分を備えたカ
ラー固体撮像装置に関する記載があり、イメージ領域に
設けられるカラーフィルタの分光特性を、同一チップ上
に設けられたモニター部により、顕微分光測定器を用い
反射測光してモニターする技術が開示されている。
【0011】しかしながら、本発明が開示する特定技
術、すなわち光学特性と電気特性のすべてをモニターす
ることが可能な、モニター部のフォトダイオードで発生
する電荷を電流として検知すること、ならびにカラーフ
ィルタとマイクロレンズの両方をモニターすること、に
関する具体的な記載は上記の公知文献には全く見られな
い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図11は、平坦化膜と
カラーフィルタ層を形成する工程を示す模式説明図であ
る。半導体基板101上にフォトダイオードとなるn型
領域103、垂直CCDレジスタのチャネルとなるn型
不純物層104、電極層108、遮光膜110、および
絶縁膜111までが形成された後に、図11(a)に示す
ように、透明樹脂を回転塗布し、150℃程度の温度で
ベーキングすることにより平坦化膜112が形成され
る。
【0013】次いで、第1の着色材を添加した感光性樹
脂を回転塗布した後に、マスクを用いて露光現像を行
い、ベーキングの後に第1のカラーフィルタ層113a
(図11(b)参照)が形成される。次に、第2の着色材を
添加した感光性樹脂113b'(図11(c)参照)を回転
塗布し、再びマスクを用いて露光現像とベーキングを行
うことにより第2のカラーフィルタ層113b(図11
(d)参照)が形成される。
【0014】かかる方法によりカラーフィルタを形成す
ると、特にパターンピッチが狭くなると、図12に示す
ように第2の着色材を添加した感光性樹脂113b'(図
12(b)参照)を回転塗布した場合に、第1のカラーフ
ィルタ層113aのパターンが設けられた間の凹部に樹
脂が溜まり易く、当該凹部での樹脂厚が厚くなり、結果
として第2のカラーフィルタ層113b(図12(c)参
照)は厚く形成されてしまうという問題がある。
【0015】カラーフィルタ層の分光特性(透過率の波
長依存性)はフィルター層の厚さに大きく依存するた
め、これを精度よく形成することが望まれる。一般にカ
ラーフィルタ層の分光特性は、ガラスや石英などの透明
基板にカラーフィルタ材料を回転塗布法で形成し、この
膜を分光機により透過法で評価する。あるいは、光を反
射する基板の上にカラーフィルタ層を形成し、反射法で
評価することも行われる。
【0016】かかる方法で所望の分光特性を得るフィル
タ膜厚を設計した後に固体撮像装置上に形成するが、カ
ラーフィルタ層113aのパターン間の凹みは数μm〜
10数μmと小さく塗布樹脂が溜まり易いため、同じ塗
布条件であったとしても表面が平滑な基板上での膜厚と
は異なっている。
【0017】当然ではあるが、固体撮像装置上に形成さ
れたカラーフィルタ層の分光特性を直接評価することは
できないため、通常は固体撮像装置を動作させ、所定の
光を照射した条件での出力信号を評価することにより求
めていた。第2のカラーフィルタ層の厚さは、カラーフ
ィルタ層が設けられるピッチにも依存するため、ピッチ
が異なる固体撮像装置にあっては、装置ごとに所望の膜
厚となるように調整する必要があった。
【0018】この特性調整は、カラーフィルタの膜厚を
種々変えた固体撮像装置を作り、種々の駆動パルスを加
えて動作させて出力信号を評価し、この結果から所望の
分光特性が得られるようにカラーフィルタの最適な膜厚
を求めていた。したがって、その工数は極めて大きく、
且つ多くの時間を要するという問題があった。
【0019】さらに、カラーフィルタの膜厚は塗布材料
の粘度や塗布時の温度にも依存するため、規定のバラツ
キ内に形成されているか否かを常にモニターする必要が
あるが、従来は固体撮像装置の特性からしか判断でき
ず、不具合を早期に対策することができないという問題
があった。
【0020】次に感度に関する問題点は、マイクロレン
ズの曲率が固体撮像装置のチップ面内で、あるいはウエ
ハ間で均一に形成されず、集光特性にバラツキを生ずる
ことである。図13はマイクロレンズの形成工程を示す
模式説明図である。まず図13(a)に示すように、平坦
化膜112の上にカラーフィルタ層113aと113b
が形成された後に、再度平坦化膜112'が形成され
る。
【0021】次に、平坦化膜112'上にマイクロレン
ズとなる感光性樹脂材料が回転塗布法により設けられた
後に、露光現像により感光性樹脂パターン114'(図1
3(b)参照)が形成される。その後、150〜200℃
程度の温度でベーキングを行い当該樹脂材料を軟化さ
せ、このときの表面張力を利用して半球状のマイクロレ
ンズ114(図13(c)参照)が形成される。
【0022】かかる方法では、マイクロレンズ114の
形状(曲率)は、ベーキングの温度と時間に依存する。マ
イクロレンズの曲率は、フォトダイオードとなるn型領
域103の表面付近に焦点が結ぶように設計される。し
かし、曲率が設計値からずれるとレンズの焦点距離が変
わるため、フォトダイオード表面への集光状態が変わり
感度に影響が生ずる。
【0023】したがってこれらを精密に制御する必要が
ある。一方、図12に示すように、カラーフィルタ層1
13の厚さが113aと113bとで異なる場合には、
図13に示される平坦化層112' の表面に凹凸がで
き、この上に形成される感光性樹脂パターン114'の
寸法に差が生じ、結果としてベーキング後のマイクロレ
ンズ114の曲率に差ができるという問題が生ずる。
【0024】塗布により形成される膜は、下地の凹凸パ
ターンの粗密により膜厚差ができるため、チップ内、さ
らにはウエハ内で差が生じ易い。膜厚差による撮像特性
への影響は、従来は固体撮像装置の特性から判断するし
かなく、不具合を早期に対策することができないという
問題があった。
【0025】本発明は、上記に鑑みなされたものであっ
て、その目的は、上記のような問題のない、固体撮像装
置に設けられたカラーフィルタ層の分光特性やマイクロ
レンズの集光性能を、簡易にモニターする手法と、その
ための簡便なモニター素子を提供することにあり、かか
る手法によって、チップ内さらにはウエハ内の特性のバ
ラツキを簡易に少ない工数で評価し、異常が発生した場
合には早い段階で検知し、不具合に素早く対処しようと
するものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の課題・目的は以下
に示す本発明によって解決・達成される。すなわち本発
明は、分光特性や感度をモニターする素子においおて、
受光領域がフォトダイオードと、電荷読み出しトランジ
スタと、電荷転送電極およびn型拡散層を含むCCDレ
ジスタと、遮光膜と、複数の色相のうちのいずれかの色
相を有するカラーフィルタ層と、マイクロレンズとから
構成される画素を2次元的に配列してなる固体撮像装置
の撮像領域と、少なくともCCDレジスタのn型拡散層
以外は同一の形状および寸法を有する画素を配列して構
成されてなることを特徴とするモニター素子を開示する
ものである。
【0027】そして本発明のモニター素子は、同色のカ
ラーフィルタ層が設けられたフォトダイオードが、CC
Dレジスタを構成するn型拡散層を延在して相互に電気
的に接続され、フォトダイオードでの光電変換により生
じた電荷がn型拡散層を介して検知できる構成をなすこ
とを特徴とするものである。
【0028】また本発明は、前記本発明のモニター素子
にバイアスを加え、同色のカラーフィルタ層が設けられ
たフォトダイオードからの光電変換信号を検知すること
により、固体撮像装置の分光特性や感度をモニターする
ことを特徴とするモニター方法、もしくは、該モニター
素子を、固体撮像装置と同一チップ上に、もしくは同一
ウエハ上に設けて固体撮像装置の分光特性や感度をモニ
ターすることを特徴とするモニター方法を開示するもの
である。
【0029】本発明においては、固体撮像装置の同一チ
ップ上もしくは同一ウエハ上に、固体撮像装置の撮像領
域に設けられるものと基本的に同様の画素を配列したモ
ニター素子を設ける。モニター素子の受光領域には、フ
ォトダイオードとなるn型領域とCCDのチャネルとな
るn型不純物層が配列され、フォトダイオードの上部に
はカラーフィルタ層とマイクロレンズが形成される。
【0030】かかる素子で、固体撮像装置の撮像領域と
異なる特徴的な点は、評価しようとするカラーフィルタ
層が設けられたフォトダイオードとなるn型領域に、C
CDのチャネルとなるn型不純物層が延在して設けら
れ、電気的に接続されることである。
【0031】光電変換によりフォトダイオードに生じた
電荷は、直流バイアスを加えることによりn型不純物層
を介して簡単に検知される。かかるモニター素子によ
り、カラーフィルタ層の分光感度特性とマイクロレンズ
の集光特性を簡便に評価しようとするものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様の詳細
を、実施例により図面に基づいて具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例によってなんら限定されるもの
ではない。
【0033】[実施例1]図1は、本発明におけるモニタ
ー素子の第1の実施例を説明する模式平面構成図であ
る。図1において1は受光領域、2は光電変換を行うフ
ォトダイオード、3はn型拡散層、4は配線、5は電極
端子である。フォトダイオード2上には、例えば図1に
示されるような配列で、R,G,Bの3色のうち、いずれ
かの色を透過する特性を有するカラーフィルタ層が設け
られる。
【0034】当該モニター素子の受光領域1には、固体
撮像装置の撮像領域に設けられると同一の画素が配列さ
れ、構造は基本的には図8と図9に示される固体撮像装
置の撮像部の構造と同様(寸法も同じ)である。ただし唯
一の相違点は、一部のフォトダイオードとn型拡散層3
とが接続されていることである。
【0035】図2は、図1のA-A'部分における断面構
造を示す模式説明図である。図2において、図9と同じ
符号は同じ物質・部材を示している。図1に示されるn
型拡散層3には垂直CCDレジスタのチャネルとなるn
型不純物層104が用いられるが、当該断面においては
このn型拡散層3はフォトダイオードとなるn型領域1
03に接触するべく延在して設けられ、電気的に接続さ
れている。
【0036】図1に示すモニター素子では、同色のカラ
ーフィルタ層が設けられたフォトダイオード、例えばR
のカラーフィルタ層が設けられたフォトダイオードはn
型拡散層3Rに、Bのカラーフィルタ層が設けられたフ
ォトダイオードはn型拡散層3Bに接続される。
【0037】n型拡散層3Rと3Bは、受光領域1の外
でそれぞれ配線4に接続され、電極端子5に接続され
る。電荷転送電極108は図1では示されていないが、
受光領域外で接続され、1個の電極端子に接続されてい
る。また、遮光膜110も受光領域外に設けられた電極
端子に接続されている。なお当該モニター素子では、固
体撮像装置で設けられる水平CCDレジスタ85や電荷
検出部86や増幅器87は設けられない。
【0038】かかる素子は以下のようにして動作させ
る。電極端子5Rと5Bには直流電圧を加えるととも
に、電流計を接続し電流を検知する。このとき、固体撮
像装置の撮像領域で得られると同じ撮像特性を得るべ
く、フォトダイオード部の空乏層深さが固体撮像装置と
同じになるようにバイアスする。例えば、p型ウエル1
02には0V、n型基板101には5〜10V、電極端
子5Rと5Bには10〜15V、遮光膜110には0
V、また電荷転送電極108には0〜-5V程度が加え
られる。
【0039】かかるバイアス条件でモニター素子表面に
所望の波長の光(均一光)を照射すると、RとBのカラー
フィルタ層が設けられた各フォトダイオードで発生した
電荷は、n型拡散層3Rと3Bに流れ出し、電極端子5
Rと5Bに接続された電流計で電流として検知される。
このとき、Gのカラーフィルタ層が設けられたフォトダ
イオードにも電荷が発生するが、ォトダイオード82
から垂直CCD83に電荷を読み出す読み出しトランジ
スタを兼ねる電極108には0Vより低い電圧が加わる
ため、読み出しトランジスタはオフ状態となり、n型拡
散層3には電荷が読み出されない。
【0040】この電荷は、前記したバイアス条件のもと
でn型基板101に引き抜かれるため、周りに溢れ出し
他のカラーフィルター層を持つフォトダイオードに混入
したり、n型拡散層3に漏れ出すことがなく、5Rと5
Bで検知される信号に影響を及ぼすことはない。
【0041】上記説明では、RとBのカラーフィルタ層
が設けられたフォトダイオードの電荷を検知する場合を
例に説明したが、Gのカラーフィルタ層が設けられたフ
ォトダイオード(以下、Gフォトダイオードと称する)の
電荷を検知する場合にも同様にできる。
【0042】この場合には、GフォトダイオードはRや
Bのフォトダイオードに比べて個数が多いため、対応す
るn型拡散層3に接続された後に1本の配線4に接続さ
れ、G専用のモニター素子となる。したがって、図1に
示される構成のモニター素子を用いた場合には、RとB
を検知するモニター素子と、Gを検知するモニター素子
との2個を必要とする。
【0043】[実施例2]図3は、本発明におけるモニタ
ー素子の第2の実施例を説明する模式平面構成図であ
る。図3では、簡略化のため図1に示したn型拡散層3
は縦線で示され、またフォトダイオードとの接続も横線
で示されている。本実施例2では、Gフォトダイオード
の電荷を検知する場合を示しており、1本のn型拡散層
3Gの両隣に配列されたGフォトダイオードの電荷を検
知する。1本のn型拡散層3Gの左側にあるGフォトダ
イオードとの接続は、図1で説明した方法で行う。
【0044】右側のGフォトダイオードとの接続は、図
5に示すようにする。図5は、図3におけるB-B'部分
の断面構造を示しており、当該部分ではCCDのチャネ
ルとなるn型不純物層104と、フォトダイオードとな
るn型領域103とを分離するp型高濃度不純物領域1
06は設けられず、n型不純物層104を延在させるこ
とにより、当該不純物層104とn型領域103とを接
触させている。
【0045】図3に示すモニター素子は、Gフォトダイ
オードからの電荷をn型不純物層3Gを介して出力する
もので、フォトダイオードに接続されないn型不純物層
3Xは使用されない。したがって、R,G,Bの信号を検
出するには、図3のモニター素子に加えて、RとBの信
号を検知する図1に示すモニター素子と合わせて、2個
のモニター素子を用いる必要がある。
【0046】なお、当該モニター素子ではn型拡散層3
Xにはフォトダイオードが接続されないが、これら拡散
層3Xには熱的に発生する電荷が流入するため、これを
排出すべく電極端子5Xに10〜15Vのバイアスを加
えておくのが望ましい。
【0047】[実施例3]図4は、本発明におけるモニタ
ー素子の第3の実施例を説明する模式平面構成図であ
る。本実施例3では、図3において利用されないn型拡
散層3Xも利用して、1個のモニター素子でR,G,Bの
すべての信号を検知しようとするものである。Gの信号
を引き出すn型拡散層3Gは、図3で説明したと同様の
構成をとる。
【0048】一方、RとBの信号は2本のn型拡散層3
Bと3Rを用いて引き出す。2本の拡散層は図6に示す
構成により実現される。図6は図4におけるC-C'部分
の断面構造を示している。CCDチャネルを構成するn
型不純物層104は、素子を分離するp型高濃度不純物
層106で2個に分離され、104aと104bが形成
され、各々がn型拡散層3B、3Rとして機能する。
【0049】かかるモニター素子構造とすることによ
り、1個の素子でR,G,Bの3色の信号を検知すること
ができ、スペースを節約することができる。なお、カラ
ーフィルタの配列が図4に示されるものと異なる場合に
は、所望のフォトダイオード2と所望のn型拡散層3と
が、相互に接続できるような接続構成としてよいことは
言うまでもない。
【0050】モニター素子に設けられるフォトダイオー
ドの数としては、検知される信号電流の大きさを基に選
択する必要がある。この電流値は評価に使用する光の強
度にも関係するが、例えば50×50個程度の画素があ
ればnA以上の電流が得られ容易に検知できる。モニタ
ー素子の形状においても、固体撮像装置が設けられたチ
ップの空きスペースに設けることから、例えば画素を2
0×100個並べるなど長方形であってもよいことは言
うまでもない。
【0051】モニター素子10の配置は、固体撮像装置
のチップ面内におけるカラーフィルタ厚やマイクロレン
ズ形状のバラツキ状況を詳細にモニターしようとする場
合には、図7(a)に示すように撮像領域81や水平CC
Dレジスタ85などが設けられた固体撮像装置のチップ
100の4辺に、あるいは図7(b)に示すように4隅に
設けられるのが望ましい。なお、このようなモニター素
子は、固体撮像装置が複数個並べられた同一ウエハ内
に、各固体撮像装置に共通のモニター素子としてウエハ
ー内の一部に設けられてもよいことは言うまでもない。
【0052】次に、マイクロレンズの集光性能をモニタ
ーするには、図1〜6に示すモニター素子をそのまま用
いて以下のようにする。すなわち、マイクロレンズ表面
に入射する光は、フォトダイオードとなるn型領域10
3の表面付近に焦点を結ぶように設計され、平坦化膜1
12の厚さとマイクロレンズ114の曲率がパラメータ
となる。これらが最適に設計されたときに、光電変換に
より生ずる電荷量が多く最も感度が高くなる。
【0053】したがって、マイクロレンズとなる感光性
樹脂114'の厚さを調整して、マイクロレンズの曲率
を種々変えて形成したモニター素子で、感度が最も高い
条件が最適な曲率である。バラツキを評価しようとする
場合には、モニター素子に一定光量の光を照射して検知
される信号電流が、規定値よりもどれだけ多いか少ない
かで集光性能が判断できる。
【0054】カラーフィルタ層の厚さやマイクロレンズ
の形状は、下地表面の凹凸に大きく依存する。一般的
に、小さな凹凸パターンが連続する部分と平坦な部分と
では、塗布膜厚や露光現像後のパターン寸法が異なる。
本モニター素子は、固体撮像装置の撮像領域とは離れた
場所に設けられることから、これら問題点に対する対策
として、モニター素子の受光領域に設けられるカラーフ
ィルタ層やマイクロレンズを、受光領域に加えてその周
りの10μm〜数10μmの範囲までダミーパターンを
設けるのが望ましい。
【0055】
【発明の効果】上記のように本発明のモニター素子によ
り、複数の駆動パルスを用い複雑な同期調整を必要とす
る固体撮像装置を用いることなく、カラーフィルタの分
光特性やマイクロレンズの集光性能をモニターすること
ができる。すなわち、本モニター素子は直流バイアスで
動作するため、簡便に特性を評価できる利点があり、ご
く少ない工数により最適な形成条件を集約することがで
き、さらには特性のバラツキを簡便にモニターすること
もできる利点を有し、ロット間、ウェハ間のバラツキが
抑制され、しかもウェハ毎、チップ毎にカラーフィル
タ、マイクロレンズのでき具合を早期にモニターするこ
とができる等の顕著な効果が奏される。
【0056】なお、本発明の実施例ではCCD型固体撮
像装置を例にして示したが、カラーフィルタやマイクロ
レンズが設けられる他の固体撮像装置、例えばCMOS
回路により構成される固体撮像装置などにも適用できる
ことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるモニター素子の
平面構成を示す模式説明図。
【図2】本発明のモニター素子の一部位の断面構造を示
す模式説明図。
【図3】第2の実施例におけるモニター素子の平面構成
を示す模式説明図。
【図4】第3の実施例におけるモニター素子の平面構成
を示す模式説明図。
【図5】本発明のモニター素子の一部位の断面構造を示
す模式説明図。
【図6】本発明のモニター素子の一部位の断面構造を示
す模式説明図。
【図7】本発明のモニター素子が適用される位置を示す
模式説明図。
【図8】従来の固体撮像装置の構成を示す模式説明図。
【図9】従来装置のモニター素子の構造を示す模式説明
図。
【図10】従来装置のカラーフィルタの配列を示す模式
説明図。
【図11】従来装置のカラーフィルタ形成工程を示す模
式説明図。
【図12】従来装置のカラーフィルタ形成工程を示す模
式説明図。
【図13】従来装置のマイクロレンズ形成工程を示す模
式説明図。
【符号の説明】
1 受光領域 2,82 フォトダイオード 3,3R,3G,3B,3X n型拡散層 4 配線 5,5R,5G,5B,5X 電極端子 10 モニター素子 81 撮像領域 83 垂直CCDレジスタ 84 読み出しトランジスタ 85 水平CCDレジスタ 86 電荷検出部 87 増幅器 91 開口部 100 チップ 101 半導体基板 102 p型ウエル 103,104 n型不純物層 105,106 p型高濃度不純物層 107,109,111 絶縁膜 108 電荷転送電極 110 遮光膜 112 平坦化膜 113 カラーフィルタ 114 マイクロレンズ 114' 感光性樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14 H01L 21/66 G01M 11/00 H04N 5/335

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分光特性や感度をモニターする素子にお
    いて、受光領域がフォトダイオードと、電荷読み出しト
    ランジスタと、電荷転送電極およびn型拡散層を含むC
    CDレジスタと、遮光膜と、複数の色相のうちのいずれ
    かの色相を有するカラーフィルタ層と、マイクロレンズ
    とから構成される画素を2次元的に配列してなる固体撮
    像装置の撮像領域と、少なくともCCDレジスタのn型
    拡散層以外は同一の形状および寸法を有する画素を配列
    して構成されてなることを特徴とするモニター素子。
  2. 【請求項2】 同色のカラーフィルタ層が設けられたフ
    ォトダイオードが、CCDレジスタを構成するn型拡散
    層を延在して相互に電気的に接続され、フォトダイオー
    ドでの光電変換により生じた電荷がn型拡散層を介して
    検知できる構成をなすことを特徴とする、請求項1記載
    のモニター素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のモニター素子に
    バイアスを加え、同色のカラーフィルタ層が設けられた
    フォトダイオードからの光電変換信号を検知することに
    より、固体撮像装置の分光特性や感度をモニターするこ
    とを特徴とするモニター方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のモニター素子
    を、固体撮像装置と同一チップ上に、もしくは同一ウエ
    ハ上に設けて固体撮像装置の分光特性や感度をモニター
    することを特徴とするモニター方法。
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