JP3119843U - 草抜き部と熊手付き三角鍬 - Google Patents

Abstract

【課題】農作業における雑草取りは大変な作業であり、特に無農薬栽培農業では弧の面に労力を費やしている。雑草は根こそぎ抜き取らなければ再び芽を出してくるものが多いが、従来の農具では、楽な姿勢で雑草を根こそぎ抜き取るという点に於いてまだ不充分である。雑草取りが、軽い農具を使って、しかも立った姿勢で根こそぎ抜き取る事ができ、更には同一農具で抜いた雑草をかき集める事が出来て、大きく労力の軽減につながる。
【解決手段】従来の三角鍬は、耕したり雑草をかき切ったりする事は容易であるので、この機能に加えて、草抜き作業のできる構造と、かき集める作業のできる構造を備えて、多目的に対応できる農具の開発をした。
【選択図】図１

Description

技術の分野

本考案は、草抜き部分と、抜いた草をかき集める熊手の付いた三角鍬に関するものである。

従来の三角鍬は、耕すことと草の根をかき切ることは容易であるが、大きく育った草を根こそぎ抜き取ることや、抜いた草をかき集める作業にはには不充分なところがある。根の残った草は再び芽を出してくるものが多いので根こそぎ抜き取ることが求められる。

無農薬栽培農業が注目される今日、除草は大変な作業である。腰を曲げることなく立ったままの姿勢で草を根こそぎ抜き取ることができて、更には同じ道具で草についた土を落としながらかき集めることができれば作業が大変楽になる。このことから、従来の三角鍬の機能である、耕し機能、草かき機能に加えて、草抜き機能と、かき集める機能を複合的に備え付けた農具により前述の欠点を解決しょうとするものである。

本考案は、草抜きを目的とする構造部分として、三角鍬の先端部に、刃先と逆方向にＶ字型の切れ込みを作り、切れ込み部には刃を付けないようにして、このＶ字型部分で草抜き作業が容易にできるようにした。また、抜き取った草をかき集めるために、三角鍬の峰側に、先端部が手元方向に曲った小型の熊手を付けた。熊手はかき集めるときに隙間から草の根に付いている土を落としてくれるので、これらの機能が総合して課題を解決している。

上述の様に、本考案の草抜き部と熊手付き三角鍬は、単一道具により多目的農作業が可能であり、畑作などに大変便利な農具として役立つ。更には、これらの仕事が、立った姿勢で行えるため、肉体疲労の軽減にもつながる。

農作業では、刃先のＶ字部分を使い雑草を株ごと抜き取る、次に熊手部分を使って抜き取った雑草をかき集める。そして耕したり、畝作りの必要があれば鍬として使い、かき削る必要があれば、従来通り側面の刃を使う。まさに万能鍬として活用できる。

以下、添付図面に従って実施例を説明する。４は鋼材を使った三角鍬であり、薄い材料でも強度が保てるように縦方向に中央から内側方向に弱い角度を付けてある。また、両側には刃を付けてかき削り作業に適するようにしてある。１のＶ字カット部には刃は付けず、この部分を草の根本部分に打ち込んで草抜き作業をする時に刈り取ってしまわない様にしてある。２は鋼材の丸棒を３の部分に溶接して先端近くを手前方向に曲げた熊手であり、抜いた草をかき集める。

５は鋼材を使い、作業中の衝撃を緩和するための曲がりを施し、８の柄に取り付けている。６は金属製の口金であり、７、９はボルトにて鍬と柄を強固に固定している。

本考案の一実施例は上述ごとき構成からなるものであるが、軽量化を図ることにより一層労力の軽減へつながる。

本考案を一部断面して手元側から見た正面図である。 本考案の長柄の部分を一部省略した側面図である。 図１中のＡ−Ａ断面図である。

符号の説明

１ Ｖ字型草抜き部
２ 熊手部
３ 溶接部
４ 三角鍬側面刃部
５ 柄への取り付け部分
６ 口金
７ ボルト
８ 長柄
９ ボルト

Claims (2)

1. 三角鍬の先端部にＶ字型の切り込みを付けたもの。
2. 三角鍬の峰の部分に熊手上の爪を付けたもの。

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