JP3119240U - 表示パネル固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示装置に対し、そのケーシングの外見に設計変更が加えられて表示パネルとケーシングとの間に寸法が僅かに合わないようになった時、その寸法の差を埋めることができ、表示パネルに新たに設計変更を行う必要がないようにさせる表示パネル固定装置を提供しようとする。
【解決手段】表示パネルと、上部に開口を有し、且つ内部に前記表示パネルをその正面の表示領域が前記開口に臨むように収容する空間を有するケーシングとからなる表示装置に使用される表示パネル固定装置であって、前記ケーシング内の下面における前記開口と上下対応する箇所に、前記表示パネルの全周縁を取り囲むように固設されうるように構成された第1の枠体と、前記第1の枠体に取り囲まれた前記表示パネルの正面と前記ケーシング内の上面における前記開口の周縁との間に挟まれて固設されうるように構成された第2の枠体とを備えることを特徴とする表示パネル固定装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本考案は、表示パネルと、上部に開口を有し、且つ内部に前記表示パネルをその正面の表示領域が前記開口に臨むように収容する空間を有するケーシングとからなる表示装置に使用される表示パネル固定装置に関する。
コンピュータ、携帯電話、デジタルカメラ、PDA、MP3プレーヤー、ゲーム機など現在生活に普及している電子製品には、文字や図形の情報を表示するための表示装置が備わらないものはほとんどない。図3及び図4の従来例で示すように、通常、このような表示装置1は、表示パネル11と、ケーシング12とからなっている。該ケーシング12は、開口121Aを有する上フレーム121と、その上面に複数の突起部123が形成してある下フレーム122とから上下互いに合わさるように構成されている。この表示装置1は、その表示パネル11が前記複数の突起部123の弾性力による係止でその下フレーム122上にセット固定され、且つその上フレーム121の下面における前記開口121Aの周縁が上からその表示パネル11の上面に当接しながら前記下フレーム121と上下合わせて挟むことによってその表示パネル11をケーシング12内にその正面の表示領域だけが開口121Aに臨むように安定に収容している。
前記構造の表示装置1では、表示パネル11が直接ケーシング12の上下フレーム121、122により挟持・固定されているため、それらの間の寸法が精度よく合わなければならない。しかしながら、ケーシング12にはファッションを追うために設計変更が頻繁に行わなければならず、その場合、上フレーム121や下フレーム122の外形または寸法が一旦変わると、表示パネル11とケーシング12との間に隙間が出てきて、表示パネル11が安定に保持されないようになるため、表示パネル11の設計変更が同時に行わなければならず、コストの上昇を避けることができない。
更に、前記表示パネル11と上フレーム121や下フレーム122とが直接接続しているので、表示装置1に落下などで衝撃や振動が加えられると、表示パネル11に損傷を与え易いばかりでなく、水やほこりが開口121Aから侵入し易い問題もある。
前記問題に鑑みて、本考案は、表示装置に対し、そのケーシングの外見に設計変更が加えられて表示パネルとケーシングとの間に寸法が僅かに合わないようになった時、その寸法の差を埋めることができ、表示パネルに新たに設計変更を行う必要がないようにさせる表示パネル固定装置を提供しようとすることを第1の目的とする。
また、表示装置に対し、その外部の衝撃や振動を吸収したり、表示パネルを水やほこりの侵入から保護したりすることができるようにさせる表示パネル固定装置を提供しようとすることを第2の目的とする。
前記第1の目的を達成するために、本考案は、表示パネルと、上部に開口を有し、且つ内部に前記表示パネルをその正面の表示領域が前記開口に臨むように収容する空間を有するケーシングと、からなる表示装置に使用される、表示パネル固定装置であって、前記ケーシング内の下面における前記開口と上下対向する箇所に、前記表示パネルの全周縁を取り囲むように固設されうるように構成された第1の枠体と、前記第1の枠体に取り囲まれた前記表示パネルの正面と前記ケーシング内の上面における前記開口の周縁との間に、挟まれて固設されうるように構成された第2の枠体とを備えることを特徴とする表示パネル固定装置を提供する。
また、前記第2の目的を達成するために、前記構造の表示パネル固定装置に加えて、前記第1の枠体と前記表示パネルとの間に挟まれるように構成された緩衝材を更に備え、且つ前記第2の枠体と前記表示パネルの正面との間及び前記第2の枠体と前記ケーシングの上面における前記開口の周縁との間の前記固設を行うための両面テープを更に備えることを特徴とする表示パネル固定装置を提供する。
前記構造の表示パネル固定装置によると、表示装置において、表示パネルが直接ケーシングにより固定・挟持されなく、第1の枠体と第2の枠体を介して固定されるため、表示パネルとケーシングとの寸法が僅かに合わない時、第1の枠体と第2の枠体の厚さ、サイズを適当に変更することにより、表示パネルとケーシングとの間の寸法の差を埋めることができ、表示パネル自体に設計変更を加える必要がない。
また、前記緩衝材により外部の衝撃や振動を吸収するため、表示パネルの破損を防止し、表示装置の使用寿命を上昇させることができる。更に、前記第2の枠体と前記表示パネルの正面との間及び前記第2の枠体と前記ケーシングの上面における前記開口の周縁との間に前記両面テープが介在すると、水やほこりが遮蔽されて開口から侵入しにくくなる。
本考案を図式に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は、本考案の表示パネル固定装置の一実施形態を適用した表示装置の分解斜視図である。図2は、図1の表示装置の組み立て済みの状態の断面図である。
図1と図2に示すように、この表示装置は、正面21の周縁近く以外を表示領域とする表示パネル2と、ケーシング3と、本考案の実施形態例である表示パネル固定装置4とからなっている。ケーシング3は、開口311を有する上部31と、該上部31と上下互いに合わさると内部に表示パネル2をその正面21の表示領域が開口311に臨むように収容する空間を有する下部32とから構成されている。
本考案の実施形態例であるこの表示パネル固定装置4は、第1の枠体41と、緩衝材42と、第2の枠体43と、二本の両面テープ44、44とを備えている。
第1の枠体41は、枠本体411と、該枠本体411の底縁から枠内へ突出している突縁412とからなり、且つ、図示のように、ねじ止めで、ケーシング3の下部32の内面321における開口311と上下対応する箇所に、前記突縁412で表示パネル2を下から支持すると共に、前記枠本体411で表示パネル2の全周縁を取り囲むように固設されている。
緩衝材42は、第1の枠体41と表示パネル2との間に挟まれている。
第2の枠体43は、二本の両面テープ44、44により、第1の枠体41に取り囲まれた表示パネル2の正面21とケーシング3の上部31の内面312における開口311の周縁との間に、その内周縁431が開口311の周縁に沿って開口311内に露出するように挟まれて固設されている。
この開口311内に露出する内周縁431は、もちろん図示のデザインに限らないばかりでなく、他に装飾や模様を付け加えても良い。また、両面テープ44としては、前述の固設の機能の他に、遮蔽及び緩衝の機能をも果たすために、例えばフォームの両面に接着テープを貼り合わせてなったものも使用されうる。
このような構造の表示パネル固定装置4では、表示装置のケーシング3に設計変更が行われて表示パネル2とケーシング3との間に隙間ができた場合、材料、構成及び製造に極めて簡単である表示パネル固定装置4だけをその寸法変化に応じて寸法調整すればよい。例えば、設計変更により、そのケーシング3内の収容空間が大きくなると、その隙間に応じて第2の枠体43の寸法を適当に拡大し、逆に、ケーシング3内の収容空間が小さくなると、第2の枠体43の寸法を適当に縮小し、そしてまた、設計変更により、あるところの収容空間が大きくなり、他のところの収容空間が小さくなった場合、それらに応じて第2の枠体43の寸法を拡大したり縮小したりいずれの寸法差をも埋めるようにすることが可能である。
もちろん、表示パネル2にもたまに設計変更が可能であるが、サイズが僅かに変わった場合、第1の枠体41の寸法や緩衝材42の厚さを適当に変更して対応することもできる。つまり、いずれも本考案の表示パネル固定装置だけを変更することによって解決される。
なお、本考案は前述実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形可能がある。
本考案の表示パネル固定装置によれば、表示装置に対し、そのケーシングの外見に設計変更が加えられて表示パネルとケーシングとの間に寸法が僅かに合わないようになった時、その寸法の差を埋めることができ、表示パネルに新たに設計変更を行う必要がないようにさせるため、コストの節約になる。また、表示装置に対し、その外部の衝撃や振動を吸収したり、表示パネルを水やほこりの侵入から保護したりすることができるようにさせるため、表示装置の使用寿命を上昇させる。
本考案の表示パネル固定装置の一実施形態を適用した表示装置の分解斜視図。 図1の表示装置の組み立て済みの状態の断面図。 従来例の表示装置の分解斜視図。 図3の組み立て済みの状態の断面図。
符号の説明
2 表示パネル
21 正面
3 ケーシング
31 上部
311 開口
312 内面
32 下部
4 表示パネル固定装置
41 第1の枠体
411 枠本体
412 突縁(表示パネルを下から支持する部分)
42 緩衝材
43 第2の枠体
431 内周縁
44 両面テープ

Claims (5)

  1. 表示パネルと、上部に開口を有し、且つ内部に前記表示パネルをその正面の表示領域が前記開口に臨むように収容する空間を有するケーシングと、からなる表示装置に使用される、表示パネル固定装置であって、
    前記ケーシング内の下面における前記開口と上下対向する箇所に、前記表示パネルの全周縁を取り囲むように固設されうるように構成された第1の枠体と、
    前記第1の枠体に取り囲まれた前記表示パネルの正面と前記ケーシング内の上面における前記開口の周縁との間に挟まれて固設されうるように構成された第2の枠体と、
    を備えることを特徴とする表示パネル固定装置。
  2. 前記第2の枠体は、前記表示パネルの正面と前記ケーシングの上面における前記開口の周縁との間に挟まれて固設された時、前記開口内に前記開口の周縁に沿うように露出する部分を有することを特徴とする請求項1に記載の表示パネル固定装置。
  3. 前記第1の枠体と前記表示パネルとの間に挟まれるように構成された緩衝材を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル固定装置。
  4. 前記第2の枠体と前記表示パネルの正面との間及び前記第2の枠体と前記ケーシングの上面における前記開口の周縁との間の前記固設を行うための両面テープを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル固定装置。
  5. 前記第1の枠体は、前記表示パネルを下から支持する部分が形成してあることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル固定装置。
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