JP3119014U - すさ - Google Patents

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祥介 高木
豊茂 有山
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日本編物工業株式会社
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Abstract

【課題】 土壁などの補強作用や亀裂発生防止作用を発揮するすさの原料として、稲藁、化学繊維、ガラス繊維に加えて、竹材の主茎部分や枝部分を原料として生産される竹繊維質を新たに提供する。
【解決手段】 本考案のすさは、竹材の主茎部分1及び枝部分2を原料とする乾燥した竹繊維質の集合でなる。竹繊維質の単繊維長さは1〜60mm、場合によっては1〜30mmであることが望ましい。竹繊維質に着色処理された単繊維を含ませることも可能である。
【選択図】 図1

Description

本考案は、土層やコンクリート層、FRP層といった壁などの用途に用いられる層状物の補強やひび割れ防止などの目的で主材中に混入されるすさに関する。
「すさ」は古来より塗り土壁の補強や亀裂防止、曲げ強度を向上させるための混入材として用いられており、コンクリートやモルタル、ガラス、FRPその他の防水材、屋根材などに混入することによって、それらを補強や亀裂防止を図り得ることが知られている。
従来、この種のすさには、稲藁や化学繊維、ガラス繊維などが主に用いられていた。
その一方で、筍や竹の根元から発生する竹の皮を有効利用する方法として、竹の皮を解繊して得た竹繊維を無機質系の建築板や土壁などの建築用材料の補強繊維とすることが提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−166137号公報
しかしながら、稲藁については、現今の状況下で藁の数量自体が不足しているだけでなく、灰汁抜きなどの手間のかかる前処理が必要であることなどに起因して価格が高騰しているという好ましくない実情がある。また、化学繊維については、上記した稲藁のような天然物を用いる場合に比べて非健康的であるほか、土壁のすさとして用いる場合に土主材との馴染み性に乏しいということが云える。ガラス繊維についても化学繊維の場合と同様のことが云える。
一方、特許文献1によって提案されている技術は、建築用材料の補強繊維として竹の皮を用いるというものであり、その竹の皮は筍や竹の根元から採取されるものに限られている。このことから、特許文献1によって提案されているものは、竹の主茎部分を使用対象外としているために、使用対象である竹の皮をいつでも容易に十分な量だけ入手することができるとは限らないということが云える。
本考案は以上の状況の下で鋭意研究を重ねた結果なされたものであり、すさの原料として、特許文献1によって提案されているような筍や竹の根元の竹の皮を用いるものではなく、竹材の主茎部分に着目してその主茎部分や枝部分をすさとして利用することのできる手段を提案することを目的としている。
また、本考案は、いつでも容易に十分な量を入手することが可能であるために安価に提供でき、しかも、土やコンクリートなどの主材に対する馴染み性に優れ、住宅の壁などの補強や亀裂防止のために用いた場合にも人の健康を損なうおそれのないすさを提供することを目的としている。
さらに、本考案は、住宅の壁などの補強や亀裂防止に役立つだけでなく、その壁面の意匠性を高めることにも役立つすさを提供することを目的とする。
本考案に係るすさは、竹材の主茎部分及び枝部分を原料とする乾燥した竹繊維質の集合でなる。ここで、竹繊維質には、単繊維でなる繊維質や数本の単繊維が集まった単繊維結合体などが含まれる。竹材の主茎部分は、特許文献1によって示されている筍や竹の根元の皮を含まない竹の本体部分、すなわち節を備えて竹の枝などが分岐している竹の本体を形成している部分である。そのため、この考案に係るすさの原料を、四季を問わずいつでも容易に必要量を入手することが可能である。
本考案では、竹繊維質の単繊維長さが1〜60mmであることが望ましく、この範囲の長さを有する竹繊維質の単繊維は、土壁に混入することによって土壁を補強してその強度を増大させ、亀裂を生じにくくすることに役立つというすさ本来の機能を十分に発揮する。一般的には、この範囲内で単繊維長さを変更したり、混入量を変更することによって補強作用や亀裂発生防止作用を変化させることができる。また、土壁などで構築される躯体(下地)の大きさによって単繊維長さを変更することが望ましく、大きな躯体の場合には単繊維長さを長くし、小さな躯体の場合には単繊維長さを短くすることが、補強作用や亀裂発生防止作用を発揮させる上で好ましい。さらに、躯体表面の意匠性を考慮した場合、単繊維長さが長すぎると、躯体表面に露出する単繊維が目立って見苦しくなる場合も考えられる。
そこで、躯体表面の意匠性を考慮した場合において、躯体表面に露出する単繊維が目立なくさせるためには、竹繊維質の単繊維長さを1〜30mm程度に定めることが望ましい。特に、単繊維長さを1.2〜30mm程度にしておくと、躯体表面に露出する単繊維がほとんど目立たなくなることが判っている。
本考案に係るすさを使用した土壁は、住宅の室内や室外を問わず、あらゆる建造物に使用することができるけれども、好ましい用途としては、和風建築物の壁として用いることによって和風独特の雰囲気が醸し出される。
本考案においては、上記竹繊維質に着色処理された単繊維が含まれているものであってもよい。この考案のように竹繊維質に着色処理された単繊維が含まれていると、その単繊維が壁の表面に露出して壁全体の色合いが単繊維の着色に見合う色に着色されたり壁表面に色付き模様が具現したりする。そのため、壁の装飾性を高めて人の好みに合わせることが可能になる。単繊維の着色は、竹材の主茎部分や枝部分を単繊維に解繊する前に製作した竹片を染色することによって可能になるほか、竹片を燻蒸することによっても可能になる。
以上のように、本考案によれば、土壁やその他のコンクリート、モルタル、ガラス、FRP防水材、屋根材などの層状物の補強作用や亀裂発生防止作用を発揮するすさの原料として、古来より採用されている稲藁や、近時採用されるようになった化学繊維及びガラス繊維に加えて、竹材の主茎部分や枝部分を原料として生産される竹繊維質を新たに提供することが可能になるだけでなく、その層状物に対する馴染み性に優れた天然物でなるすさを提供することが可能になる。
特に、本考案のすさは、特許文献1によって提案されているような筍や竹の根元の竹の皮を用いるものではなく、竹材の主茎部分に着目してその主茎部分や枝部分を解繊して得られる竹繊維質をすさとして利用するものであるので、四季を問わずにいつでも容易に十分な量を入手することが可能になり、そのことが、上記効果の得られるすさを安価に提供することに役立つ。さらに、住宅の内壁や外壁などに混入しておいても、上記した化学繊維やガラス繊維のように人の健康を損なうといったおそれがないという利点を有している。その他にも、本考案に係るすさは、壁に混入しておくことにより壁面の意匠性を高めることにも役立てることができるという利点がある。
本考案に係るすさは、竹材の主茎部分及び枝部分を原料とする乾燥した竹繊維質の集合でなる。竹材は竹林で伐採することによって入手することができる。竹材の主茎部分は、特許文献1によって示されている筍や竹の根元の皮を含まない竹の本体部分、すなわち節を備えて竹の枝などが分岐している竹の本体を形成している部分である。また、枝部分は、主茎部分から分岐している部分である。竹は1年足らずで成育する植物であるので、四季を問わずに入手することができ、その量も容易にかつ十分に確保することができる。
図1には竹材を示していて、1は主茎部分、2は枝部分であり、この実施形態では、それらの主茎部分1や枝部分2を材料としてすさの原料となる竹繊維質を製造する。
図2にはすさの原料として用いられる竹繊維質の単繊維3を説明的に示してある。竹繊維質は、たとえば、竹林から伐採した竹材の主茎部分1や枝部分2を取り扱いやすい長さに切って竹片とし、その竹片を水洗いした後に乾燥し、乾燥した竹片を、粉砕、破砕、爆砕、打砕、切削、圧砕などの公知の手段を採用して解繊することによって得られる。また、竹繊維質の製造工程中には、必要に応じて、不要な竹粉を篩落として取り除くという分篩も含まれる。
すさの使用対象が土壁である場合には、竹材の主茎部分1や枝部分2を解繊することによって得られた竹繊維質の単繊維3の長さLを1〜60mmに揃えることが望ましく、すさとして用いられる竹繊維質の集合に含まれる単繊維3の長さの分布状況は、土壁の大きさなどによって適切に選定すべきであり、たとえば、大きな土壁のすさとして用いるときには、長い単繊維3を多く含むような分布状況を採用し、小さな土壁のすさとして用いるときには、短い単繊維3を多く含むような分布状況を採用することが考えられる。単繊維長さLが1mmよりも短いと、補強作用や亀裂発生防止作用を得にくくなり、その逆に、単繊維長さLが60mmより長いと、補強作用や亀裂発生防止作用を高めやすいけれども、その反面で、土壁の表面に長いすさが露出して見栄えが極端に低下したりしやすい。たとえば、土壁などの躯体表面の意匠性を考慮した場合、単繊維長さが長すぎると、躯体表面に露出する単繊維が目立って見苦しくなる場合も考えられる。
特に、単繊維長さを1.2〜30mm程度にしておくと、躯体表面に露出する単繊維がほとんど目立たなくなる。その結果、この範囲内で単繊維3の長さの分布状況を適切に定めておくと、たとえば、土壁では、その表面でのすさの露出量が少なくなって表面平滑性が高くなる。
土壁などの躯体でのすさの混入量は、一義的に定めることは困難であり、混入量が多いとしっかりとした強固な躯体が得られて、その躯体がばらばらに崩れるおそれが少なくなる。その反面、混入量が少ないと躯体の強度が低下する。したがって、一般的に、大形の躯体では混入量を増やし、小形の躯体では混入量を少なくするという手法を採用することが可能である。
竹繊維質の集合でなるすさは、住宅の室内や室外を問わず、あらゆる建造物に使用することができるけれども、好ましい用途としては、和風建築物の壁としての用途があり、その用途に用いることによって和風独特の雰囲気を醸し出しやすいという長所が得られる。
竹繊維質に着色処理された単繊維3を含ませると、着色された単繊維3が壁の表面に露出して壁全体の色合いが単繊維3の着色に見合う色に着色されたり壁表面に色付き模様が具現したりする。このことを利用することにより、壁の装飾性を高めて人の好みに合わせることが可能になる。単繊維の着色は、竹材の主茎部分や枝部分を単繊維に解繊する前に製作した竹片を染色することによって可能になるほか、竹片を燻蒸することによっても可能になり、燻蒸した場合には、燻蒸の程度により単繊維が茶色ないし焦げ茶色などに変色して着色される。
この実施形態に係るすさの用途は、たとえば、荒壁、中塗り、聚落土壁を例示することができるけれども、その他にも、コンクリート、モルタル、ガラス、FRP防水材、屋根材などに拡げることも可能である。
ところで、竹材の主茎部分や枝部分を解繊することよって得られる竹繊維質の集合でなるすさは、天然物であって、従来の化学繊維やガラス繊維のような人造物ではないので、土壁との馴染み性に優れ、人の健康に害を及ぼすような要素も少ないと考えられる。このことから、実施形態のすさは、住宅室内の仕切り壁などに好適に利用することができるものである。
図1は竹材の主茎部分と枝部分とを示した説明図である。 竹繊維質の単繊維の説明図である。
符号の説明
1 主茎部分
2 枝部分
3 単繊維

Claims (4)

  1. 竹材の主茎部分及び枝部分を原料とする乾燥した竹繊維質の集合でなることを特徴とするすさ。
  2. 上記竹繊維質の単繊維長さが1〜60mmである請求項1に記載したすさ。
  3. 上記竹繊維質の単繊維長さが1〜30mmである請求項1に記載したすさ。
  4. 上記竹繊維質に着色処理された単繊維が含まれている請求項1ないし請求項3に記載したすさ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08326017A (ja) * 1995-05-31 1996-12-10 Kawaju Koji Kk 鋼製橋梁のコンクリート床版補強施工方法

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