JP3118840U - 多目的ニット製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】防寒として体の冷える部分に応じて多用途に使用でき、装着する体の各部分にフィットしてずれにくい性質を有する、ファッション的要素を備えた多目的ニット製品を提供する。
【解決手段】両端が開口した無底筒状のニット製品であって、開口端部間の長手方向の長さを装着者の腹部が隠れる程度の長さに形成するとともに、同一の目数でありながら編み目が密なハイゲージ部2とこれよりも編み目が粗いローゲージ部3とを有しており、前記ハイゲージ部2を前記いずれか一方の開口端部に編成する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、ニット製品に関し、特に、装着する体の各部分にフィットするように編成され、帽子、襟巻、チューブトップ、キャミソール、腹巻、ストール、膝掛等に適宜使用可能な多目的ニット製品に関するものである。
従来より、頭部や首周り、腹部、膝等を保温するニット製品として、帽子、襟巻、腹巻、膝掛等がある。これらの製品は、それぞれ単独の用途を備えており、違う用途に利用できるようには作られていないのが一般的である。レジャーやスポーツ観戦、移動等で屋外にいたり、仕事等でクーラーの効いた室内にいたり、場所や状況により体の冷える部分は異なる。特に旅行などで、様々な気候の変化に備える必要がある場合、上記すべての防寒具を持ち歩くと荷物が多くなりかさばってしまうし、使用するときには探すのに手間取ってしまう。かといって、どれか一つを選んで持って行っても、保温したい部分と異なることもしばしばである。
他方、腹部や腰部の冷えを防ぐためのニット製品として腹巻が知られているが、この腹巻は胴体に対してきつめに編まれており、幅や長さが一定の大きさであって、装着者の体の腹部と腰部の太さの違いを考慮した作りになっていない。このため、装着者によっては過度に締め付けられたり、ずれが生じるなどの問題がある。また、腹巻はファッション的要素に乏しく、子供や年配の方々が下着として装着したり、就寝時に寝冷えを防止するために使用するイメージが強い。
上記の問題のうち保温用のニット製品が単独の用途しか持たないという問題を解決するために、実用新案登録第3105978号公報には、帽子、イヤーバンド、およびネックウォーマーの三種類の使い分けのできる保温用衣料品が提案されている(特許文献1)。
実用新案登録第3105978号公報
しかしながら、実用新案登録第3105978号に係る保温用衣料品は、頭部と首部以外に使用できないため適用範囲が少ない。また、帽子として使用する際には頭の先端側が袋状になっていないために放熱され易く保温効率が悪い。さらにネックウォーマーとして使用する際には首部分のみを保温する程度であって、肩部分までの広い範囲を保温することができない。
また、仮に頭部と首部以外にも使用できるとして適用範囲を広げたとしても、前記考案では筒状部分の周囲が一定の大きさに編成されているため、胸部から腰部に装着の際には過度に締め付けられたり、逆に緩くてずれてしまうなどの問題は依然として解消していない。
一方、最近ではデザインに工夫を凝らしたニット製腹巻も提案されてきているが、優れた多機能性と洗練されたデザイン性とを兼ね備えたニット製品は提案されていない。
本考案は、上記問題を解決するためになされたものであり、優れた多機能性と洗練されたデザイン性を兼ね備え、頭部を保温する帽子、首部から肩まで保温できる襟巻、胸部や腹部、腰部を保温する肩ひものない筒状の上衣であるチューブトップや肩ひものついたキャミソール、腹巻、さらには腰部から膝、脚部を保温する膝掛等、体の冷える部分に応じて防寒するために適宜選択的に使い分けることができ、装着する体の各部分にもフィットしてずれにくく、おしゃれに楽しく防寒できる多目的ニット製品を提供することを目的としている。
本考案の請求項1に係る多目的ニット製品の特徴は、両端が開口した無底筒状のニット製品であって、開口端部間の長手方向の長さを装着者の腹部が隠れる程度の長さに形成するとともに、同一の目数でありながら編み目が密なハイゲージ部とこれよりも編み目が粗いローゲージ部とを有しており、前記ハイゲージ部を前記いずれか一方の開口端部に編成した点にある。
ここでゲージとは、一定の面積内での目数と段数により示される編み目の密度をいう。そして、前述の構成を採用したことにより、帽子、襟巻、チューブトップやキャミソール、腹巻として使用した場合にも、ハイゲージ部をそれぞれ装着者の首やウエスト部分等に位置するように装着すれば、各部分にフィットしてずれにくく格段に装着性がよくなる。また、ハイゲージ部とローゲージ部の境界線は外観上目立たずデザイン性にも優れたものとなる。
そして、本考案の請求項2に係る多目的ニット製品の特徴は、両端を開口した無底筒状のニット製品であって、開口端部間の長手方向の長さを装着者の胸から腰が隠れる程度の長さに形成するとともに、同一の目数でありながら編み目が密なハイゲージ部とこれよりも編み目が粗いローゲージ部とを有しており、胴体に装着する場合に前記ハイゲージ部が装着者のウエスト部分に位置するように長手方向の中央から一端部側に位置をずらして編成した点にある。このような構成を採用したことにより、腹部や胸部だけでなく腰部までの広領域を温めることができる。
さらに、本考案の多目的ニット製品は、請求項1または請求項2において、前記無底筒状に編成した開口縁部に結い紐を取り付けるとともに、この結い紐を挿通するための複数のループを前記開口縁部に沿って設けたことを特徴とする。このような構成を採用したことにより、ループに結い紐を挿通させ、挿通させた結い紐を肩紐として利用してキャミソールにしたり、挿通させた結い紐を絞って袋状にして帽子にすることができる。
また、本考案の多目的ニット製品は、前記無底筒状に編成した開口端部から長手方向に沿ってスリットを形成し、このスリットに沿ってファスナーやボタン等の接合手段を取り付け、この接合手段を接合することによって筒状に構成したことを特徴とする。このような構成を採用したことにより、襟巻として使用する場合に、襟の一部を開くことができるため温度調節が可能となり、また襟の形を変えることができ、例えばセーラーカラーのようにすることができる。
さらに、本考案の多目的ニット製品は、前記ニット製品を略長方形に編成するとともに、左右両端部にファスナーやボタン等の接合手段を取り付け、この接合手段を接合することによって無底筒状に構成したことを特徴とする。このような構成を採用したことにより、筒状のニット製品の一部ないし全部を縦方向に開けることができるため、襟巻として使用する場合には、襟の一部を開くことができ温度調節が可能となる。また、セーラーカラーのようにして襟の形を変えたり、全部を開いてストールにしたり、全部を開いてさらに上端部を前記ループと結い紐で留めて頭巾として使用することができる。
本考案によれば、腹部や腰部を温めることはもちろん、装着する体の各部分にフィットしてずれにくく、デザイン性にも優れており、帽子、襟巻、チューブトップやキャミソール、腹巻、膝掛等、一つで何役もの防寒具の役割を果たすことができるため、場面や場所を問わずおしゃれに楽しく防寒することができる。
また、特定の毛糸・編み方・ゲージでなくとも機能性に変わりないため、糸の太さや編み棒の太さを変えて編成することにより、体の大きさに合わせてサイズを調節することができる。
以下、本考案に係る多目的ニット製品の実施形態について図面を用いて説明する。
図1、図7、図9、図11および図13は、本考案の実施形態1における多目的ニット製品1aを示す斜視図である。図2は図1におけるハイゲージ部2とローゲージ部3の部分拡大図である。図3〜図6、図8、図10、図12および図14はそれぞれ、図1、図7、図9、図11および図13に示す第1実施形態における多目的ニット製品1aの使用例である。図15および図21は、本考案の実施形態2における多目的ニット製品1bを示す斜視図である。図16〜図20および図22はそれぞれ、図15および図21に示す第2実施形態における多目的ニット製品1bの使用例である。
まず、本第1実施形態である多目的ニット製品1aについて説明する。図1および図2に示すように、多目的ニット製品1aは、全体が伸縮性に富んだゴム編みで上下の両端が開口された無底筒状に編まれている。両端部までの長手方向の長さは装着者の腹部が隠れる程度の長さに形成されている。また、多目的ニット製品1aの上方側端部には、編み目が密なハイゲージ部2が所定の長さ分だけ編成されており、これより下側には同一の目数でありながら前記ハイゲージ部2に比べて編み目の粗いローゲージ部3が編成されている。なお、ここでいうゲージとは、編み目の粗密を示す尺度であって、一定面積(一般的には10cm)内での目数と段数によって特定される。本実施形態におけるハイゲージ部2およびローゲージ部3は筒状の円周方向全体にわたって編成されているが、本発明の効果を奏する範囲内であれば、例えばハイゲージ部2を円周方向に間隔を隔てて編成したり(ローゲージ部3と交互に編成したり)、円周方向の半分だけに編成するなど、部分的に編成するようにしてもよい。
ここで多目的ニット製品1aの具体的な寸法の一例を示せば、平均的な成人女性用では、極太糸を使用する場合、ハイゲージ部2とローゲージ部3の筒周りの目数を同一の164目にしてゲージを変える、つまり、ハイゲージ部2は4号棒針を使用してゲージを10cmあたり38目35段とし、ローゲージ部3は6号棒針を使用してゲージを10cmあたり33目28段とするのがよい。そして、多目的ニット製品1aの全体寸法は、前記ゲージに基づいて、ハイゲージ部2の筒周りを164目43cm、高さを21段6cmとし、ローゲージ部3の筒周りを164目49cm、高さを65段23.5cmとすれば、帽子としてだぶついた大きさにならず、襟巻や腹巻、キャミソールとして首や胴にフィットする製品として利用できる。
つぎに、本第1実施形態の多目的ニット製品1aの各目的に応じた使用例について図3〜図6、図8、図10、図12および図14を参照して説明する。
『襟巻としての使用』
図3に示すように、多目的ニット製品1aを襟巻として使用する場合は、ハイゲージ部2を外側に折り返して、ローゲージ部3が肩側に位置するように頭からかぶり、タートルネック状の襟巻として装着する。ハイゲージ部2の折り返しは、首の長さに応じて図3中の(a)のように二つ折りにしてもよいし、(b)のように一つ折りにしてもよい。このように襟巻として使用する場合、ハイゲージ部2が細い首側にフィットするとともにローゲージ部3が広い肩側にフィットするため、襟巻としての保温性と装着性に優れている。
『チューブトップとしての使用』
図4に示すように、多目的ニット製品1aをチューブトップとして使用する場合は、ハイゲージ部2を下にして、ハイゲージ部2をウエスト部分にあて、ローゲージ部3を胸部分にあてるように装着する。このようにチューブトップとして使用する場合、ハイゲージ部2がウエストのくびれ部分にフィットし、ローゲージ部3が胸部の膨らみにフィットするため、外観上も美しいし、装着者の動きに対してずれにくくて装着性と保温性に優れている。
『腹巻としての使用』
図5に示すように、多目的ニット製品1aを腹巻として使用する場合は、ハイゲージ部2を上にして、ハイゲージ部2をウエスト部分にあて、ローゲージ部3を腰部から臀部にかけてあてるように装着する。このように腹巻として使用する場合、ハイゲージ部2がウエストのくびれ部分にフィットし、ローゲージ部3が腰部から臀部の膨らみにフィットするため、見た目もすっきり美しく、安定した装着感があり、また所望の位置での保温性にも優れている。
『レッグウォーマーとしての使用』
図6に示すように、多目的ニット製品1aを座っているときのレッグウォーマーとして使用する場合は、ハイゲージ部2を上にして、筒状内部に両脚を入れて、膝下部分に位置するように装着する。このようにレッグウォーマーとして使用する場合、膝下の細い部分にハイゲージ部2がフィットし、ローゲージ部3がふくらはぎから足の甲付近までに装着されるため、好適な装着性と保温性とを担保できる。
『帽子としての使用』
また、多目的ニット製品1aを帽子として使用する場合は、ローゲージ部3側から頭部にかぶり、ハイゲージ部2を頂部側で窄めて装着する。この場合、図7に示すように、ハイゲージ部2の開口縁部に2本の長い結い紐4を編み込んでおき、この結い紐4を挿通するための鎖編みされた複数のループ5を開口縁部に沿って所定の間隔を隔てて形成するとよい。そして、ハイゲージ部2の開口縁部に設けられた2本の結い紐4を、開口縁部に沿って設けられた複数のループ5に左右から通し、前記結い紐4を引っ張って開口部を窄めて結び、袋状に変形させる。これをローゲージ部3側からかぶればよい。図8では、結い紐4およびループ5が窄めた頂部内に収納された状態を示しているが、より長い結い紐4を装着して結び目を外側に垂らすデザインにしてもよい。
なお、本第1実施形態では、結い紐4とループ5を開口端部に取り付けて帽子としての機能を高めているが、これに限る必要はなく、結い紐4とループ5を取り付けずに、例えばハイゲージ部2のゲージを少しきつく編成することによって頂部側を窄める効果をあげるようにしてもよい。
また、頭部に装着する場合、図8中の(a)および(b)に示すように、ローゲージ部3の開口縁部の筒周り全部を外側に折り返してもよいし、(c)に示すように、ローゲージ部3の開口縁部の筒周り後部のみを外側に折り返し、前部をつばのように形成してもよい。このように帽子として使用する場合、ハイゲージ部2を頂部側に配置されるため、頭へのフィット感がよい。また、結い紐4とループ5とによって頂部を閉じることができるため、保温性にも優れている。
『キャミソールとしての使用』
また、図9に示すように、多目的ニット製品1aをキャミソールとして使用する場合、結い紐4およびループ5をハイゲージ部2ではなく、ローゲージ部3の開口縁部に沿って編成すればよい。この場合、2本の結い紐4はより長いものが採用されており、ループ5は所定の間隔で4つ設けられている。そして、図10に示すように、ハイゲージ部2をウエストのくびれ部分にあて、ローゲージ部3を胸の膨らみ部分にあてるように装着する。さらに背中側のループ5に2本の結い紐4をそれぞれ通し、肩から胸側に持ってきて胸側のループ5に通して結合すれば、肩紐として機能させられる。このとき胸側のループ5に代えて結い紐4を結着しておいてもよい。このような構成によって、ウエストと胸部にフィットし、装着性および保温性に優れたキャミソールとして使用することができる。
『襟付き襟巻としての使用』
また、本第1実施形態の多目的ニット製品1aを襟付き襟巻として機能させる場合について説明する。この場合、図11に示すように、多目的製品1aは、ハイゲージ部2の開口端部から長手方向に沿ってスリットが形成されており、そのスリットには接合手段6であるファスナー7が取り付けられている。そして、実際に使用する場合には、図12に示すように、ハイゲージ部2を顔側にし、ローゲージ部3を肩側に位置するようにして、前記ファスナー7を好みに応じて適当な長さに開いて装着する。
『膝掛・ストールとしての使用』
また、本第1実施形態の多目的ニット製品1aを膝掛やストールとして機能させる場合について説明する。この場合、図13に示すように、多目的ニット製品1aは、一枚の略長方形状に編成されており、この略長方形状の長手方向の左右両端部分にボタン8およびボタン穴9等の接合手段6が設けられている。ボタン8をボタン穴9にかけることによって任意に無底筒状に編成され得る。そして、膝掛として使用する場合、左右両端部に取り付けられた接合手段6であるボタン8を外して展開し、図14(a)に示すように、2つ折りにして膝の上にかけてもよいし、(b)に示すように、略長方形の長手方向を膝上部から膝下部が隠れるように使用してもよい。また、ストールとして使用する場合は、略長方形状に展開した状態で肩に羽織って着用すればよい。この場合、適宜、ボタンを掛けてもよい。
つぎに、本発明に係る第2実施形態の多目的ニット製品1bについて説明する。なお、本第2実施形態の構成のうち、前述した第1実施形態で説明した構成と同等または相当する構成は同一の符号を付して再度の説明を省略する。
図15に示すように、本第2実施形態の多目的ニット製品1bは、第1実施形態における多目的ニット製品1aと同様に、ハイゲージ部2とローゲージ部3が設けられているが、開口端部間の長さが第1実施形態よりも長く、装着者の胸部から腰部までが隠れる程度に形成されている。また、ハイゲージ部2が装着者のウエスト部分に位置するように長手方向の中央から一方側(上方側)に寄せられており、第1ローゲージ部3および第2ローゲージ部3aが形成されている。
多目的ニット製品1bの具体的な寸法の一例を示すと、平均的な成人女性では、並太糸を使用する場合、ハイゲージ部2、第1ローゲージ部3および第2ローゲージ部3aの筒周りを同一の150目にし、ゲージを変える。つまり、ハイゲージ部2は5号棒針を使用してゲージを10cmあたり38目32段、第1ローゲージ部3および第2ローゲージ部3aは6号棒針を使用してゲージを10cmあたり29目28段とするのが好ましい。そして、多目的ニット製品1bの全体寸法は、前記ゲージに基づいて、ハイゲージ部2の筒周りを150目39cm、高さを30段9.5cmとし、第1ローゲージ部3の筒周りを150目52cm、高さを70段25cmとし、第2ローゲージ部3aの筒周りを150目52cm、高さを35段12.5cmにするのがよい。
つぎに、本第2実施形態の多目的ニット製品1bの使用例について、図16〜図20および図22を参照して説明する。
『帽子としての使用』
図16に示すように、多目的ニット製品1bを帽子として使用する場合は、第2ローゲージ部3aの開口縁部をハイゲージ部2が端になるように内側に折り込み、一方、第1ローゲージ部3の開口縁部を外側に折り、ハイゲージ部2が頂点になるようにして頭部に装着する。また、第1ローゲージ部3の開口縁部の折り返しは、図16中の(a)のようにローゲージ部3の開口縁部を一度折り返した状態にしてもよく、あるいは(b)のように一度折り返してさらに後部を外側に折り返し、前部をつばのように形成してもよい。
このような構成によれば、編み目をきつくしたハイゲージ部2を頭部にあてることができるのでフィット感を高められるとともに、充分な保温性を確保することもできる。また、帽子のつばやトップ部分のデザインを柔軟に変えられるため、洋服に合わせてあるいは気分に応じて様々にデザインを変えられる帽子として楽しむことができる。なお、第2ローゲージ部3aの開口端部を内側に折り返さずに開口させたまま長く垂らして使用してもよい。この場合の保温性については、本第2実施形態の多目的ニット製品1bが長尺状に形成していることもあり、充分に確保することができる。
『チューブトップとしての使用』
図17に示すように、多目的ニット製品1bをチューブトップとして使用する場合は、ハイゲージ部2をウエスト部分に、第2ローゲージ部3aを胸部分に、第1ローゲージ部3を腰部分に位置するように胸から腰が隠れるように装着する。このような構成により、ウエストのくびれ部分にハイゲージ部2をあて、胸部の膨らんだ部分に第1ローゲージ部3、腰部の膨らんだ部分に第2ローゲージ部3aをあてることができるため、胸から腰にかけての広い範囲での保温性を確保することができるとともに、体型を考慮してフィット感を高めてズレ落ちを防止することができる。
『腹巻としての使用』
図18に示すように、多目的ニット製品1bを腹巻として使用する場合は、ハイゲージ部2をウエスト部分に位置するように装着し、第1ローゲージ部3ないし第2ローゲージ部3aをハイゲージ部2にかぶせるように折り重ねて装着する。第1ローゲージ部3ないし第2ローゲージ部3aの折り返しは、図18中の(a)に示すように上側に位置する第2ローゲージ部3aをハイゲージ部2にかぶせるように折り返してもよい。また、(b)に示すように、さらに下側に位置する第1ローゲージ部3を折り返してもよい。このように二重に折り返した場合には、折り返しの重なり部分に小物や貴重品等を入れてポケットのように使用することもできる。このような構成によれば、冷えやすい腹部を中心に保温性を高めることが可能であるし、服装に応じて胸部や腰部には装着しないように折り返すこともできる。
『レッグウォーマーとしての使用』
図19に示すように、多目的ニット製品1bをレッグウォーマーとして使用する場合は、筒状内部に両脚を入れて、膝上から足元部分に位置するように装着する。このような構成によれば、ふくらはぎ付近にハイゲージ部2をあてて装着し、膝上から足元までの広い範囲を保温することができる。
『アームウォーマーとしての使用』
図20に示すように、多目的ニット製品1bをアームウォーマーとして使用する場合には、筒状内部に両手肘下部分を入れて、指先から肘に位置するように装着する。このような構成によれば、両端開口部からそれぞれ筒状内に両手を挿入して肘まで保温できるため、手袋に比べて広い範囲を保温することが可能であり、野外スポーツ観戦時等における手の保温に便利である。
『キャミソールとしての使用』
また、本第2実施形態の多目的ニット製品1bをキャミソールとして使用する場合は、図21に示すように、第2ローゲージ部3aの開口縁部に2本の長い結い紐4を編み込んでおき、この結い紐4を挿通するための鎖編みされた複数のループ5を開口縁部に沿って所定の間隔を隔てて形成するとよい。本第2実施形態では、結い紐4が編み込まれた背中側の縁部にループ5を一つ設け、胸側の開口縁部にループ5を2つ設けるようにしている。そして、図22に示すように、第2ローゲージ部3aの開口縁部に設けられた2本の結い紐4を、背中側のループ5に通してから胸側のループ5に通して結ぶことにより、結い紐4に肩紐としての機能を持たせ、ハイゲージ部2をウエスト部分に、第2ローゲージ部3aを胸部分に、第1ローゲージ部3を腰部分に位置するように装着して、良好な装着感と保温性を兼備させることができる。
『その他』
その他、例えば、膝掛として編成した多目的ニット製品1aについて、ハイゲージ部2の開口縁部に結い紐4と複数のループ5を設け、前記結い紐4をすべてのループ5に通し、結い紐4を引っ張って開口部を窄めて結んで固定することにより、保温用、防災用の頭巾として頭部に装着することもできる。
なお、本考案に係る多目的ニット製品は、前述した使用例に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、第1実施形態および第2実施形態における多目的ニット製品1a,1bは、伸縮性に富んだゴム編みを採用しているが、筒周りの長さが伸び縮みできるような伸縮性のある編み方であれば任意に選んでよい。また、糸の素材に制限はなく、毛、綿、絹、人絹、ポリウレタン糸等の合成繊維などを任意に用いてよい。さらに、着用する人の大きさに合わせて、使用する毛糸の太さや針の号数、目数、段数、ゲージを適宜変更して筒周りや長さを変えることができる。
また、結い紐4およびループ5を設ける位置は、片側の開口縁部に限らず、両側に設けてもよい。そして、それらの結い紐4と複数のループ5を使用しないときには、結い紐4を複数のループ5に順番に通し、結い紐4をリボン状に結んで飾りとして利用してもよいし、結い紐4を外から見えないように内側に入れて隠した状態で使用してもよい。
また、接合手段6はファスナー7やボタン8、面ファスナー等を任意に選んでよいし、本発明の効果を奏する限りそのような接合手段6を設けなくてもよい。
さらに、第2実施形態の多目的ニット製品1bについても、第2ローゲージ部3aにスリットを形成して接合手段6を取り付けてもよいし、略長方形状に展開可能に編成して接合手段6によって筒状に構成してもよい。
また、本実施形態の多目的ニット製品1a,1bを2枚の略長方形に分割可能に編成し、変形させて2つの無底筒状にしてレッグウォーマーとしての機能を高めてもよい。例えば、脚のふくらはぎの寸法に合わせた2枚の略長方形状ニット製品を編成し、それらニット製品の左右両端にファスナー等の接合手段6を取り付けておく。そして、帽子や腹巻等として使用する場合には、2枚の略長方形状ニット製品を相互に接合して一つの筒状のニット製品1aまたは1bを構成して前述したような態様で使用する。各脚に装着するレッグウォーマーとして使用する場合には、2枚に分割した略長方形のニット製品を各々の接合手段6で接合して2つの筒状のニット製品にして、ふくらはぎに嵌めて上側を折り返すなどして装着すればよい。
本考案の実施形態1における多目的ニット製品1aを示す斜視図である。 図1におけるハイゲージ部2とローゲージ部3の部分拡大図である。 第1実施形態における多目的ニット製品1aを襟巻として使用した例であり、(a)はハイゲージ部2を外側に二折りした例、(b)はハイゲージ部2を外側に一折りした例である。 第1実施形態における多目的ニット製品1aをチューブトップとして使用した例である。 第1実施形態における多目的ニット製品1aを腹巻として使用した例である。 第1実施形態における多目的ニット製品1aをレッグウォーマーとして使用した例である。 本考案の実施形態1において、ハイゲージ部2に結い紐4と複数のループ5を備えた多目的ニット製品1aを示す斜視図である。 第1実施形態における多目的ニット製品1aを帽子として使用した例であり、(a)はローゲージ部3の開口縁部の筒周り全部を外側に折り返した例、(b)はローゲージ部3の開口縁部の筒周り全部を丸めて外側に折り返した例、(c)はローゲージ部3の開口縁部の筒周り後部のみを折り返して前部につばを形成した例である。 本考案の実施形態1において、ローゲージ部3に結い紐4と複数のループ5を備えた多目的ニット製品1aを示す斜視図である。 第1実施形態における多目的ニット製品1aをキャミソールとして使用した例である。(a)は装着時に前方からみた例、(b)は装着時に後方からみた例である。 本考案の実施形態1において、ハイゲージ部2の開口端部から長手方向に沿ってスリットが形成されており、そのスリットには接合手段6であるファスナー7が取り付けられた多目的ニット製品1aを示す斜視図である。 第1実施形態における多目的ニット製品1aを襟付き襟巻として使用した例である。 本考案の実施形態1において、一枚の略長方形状に編成されており、この略長方形状の長手方向の左右両端部分にボタン8およびボタン穴9の接合手段6が設けられ、ボタン8をボタン穴9にかけることによって任意に無底筒状に編成され得る多目的ニット製品1aを示す斜視図である。 第1実施形態における多目的ニット製品1aを膝掛として使用した例である。(a)は二つ折りに小さく畳んだ例、(b)は二つ折りにせずに広げて使用した例である。 本考案の実施形態2における多目的ニット製品1bを示す斜視図である。 第2実施形態における多目的ニット製品1bを帽子として使用した例であり、(a)は第1ローゲージ部3の開口縁部を一度折り返した例、(b)は後部をさらに外側に折り返して、前部につばを形成した例である。 第2実施形態における多目的ニット製品1bをチューブトップとして使用した例である。 第2実施形態における多目的ニット製品1bを腹巻として使用した例であり、(a)は第2ローゲージ部3aをハイゲージ部2に折り重ねた例、(b)はさらに第1ローゲージ3をハイゲージ部2に折り重ね三重にした例である。 第2実施形態における多目的ニット製品1bをレッグウォーマーとして使用した例である。 第2実施形態における多目的ニット製品1bをアームウォーマーとして使用した例である。 本考案の実施形態2において、第2ローゲージ部3aに結い紐4と複数のループ5を備えた多目的ニット製品1bを示す斜視図である。 第2実施形態における多目的ニット製品1bをキャミソールとして使用した例である。(a)は装着時に前方からみた例、(b)は装着時に後方からみた例である。
符号の説明
1a 第1実施形態における多目的ニット製品
1b 第2実施形態における多目的ニット製品
2 ハイゲージ部
3 第1ローゲージ部
3a 第2ローゲージ部
4 結い紐
5 ループ
6 接合手段
7 ファスナー
8 ボタン
9 ボタン穴

Claims (5)

  1. 両端が開口した無底筒状のニット製品であって、開口端部間の長手方向の長さを装着者の腹部が隠れる程度の長さに形成するとともに、同一の目数でありながら編み目が密なハイゲージ部とこれよりも編み目が粗いローゲージ部とを有しており、前記ハイゲージ部を前記いずれか一方の開口端部に編成したことを特徴とする多目的ニット製品。
  2. 両端を開口した無底筒状のニット製品であって、開口端部間の長手方向の長さを装着者の胸から腰が隠れる程度の長さに形成するとともに、同一の目数でありながら編み目が密なハイゲージ部とこれよりも編み目が粗いローゲージ部とを有しており、胴体に装着する場合に前記ハイゲージ部が装着者のウエスト部分に位置するように長手方向の中央から一端部側に位置をずらして編成したことを特徴とする多目的ニット製品。
  3. 請求項1または請求項2において、前記無底筒状に編成した開口縁部に結い紐を取り付けるとともに、この結い紐を挿通するための複数のループを前記開口縁部に沿って設けたことを特徴とする多目的ニット製品。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、前記無底筒状に編成した開口端部から長手方向に沿ってスリットを形成し、このスリットに沿ってファスナーやボタン等の接合手段を取り付け、この接合手段を接合することによって筒状に構成したことを特徴とする多目的ニット製品。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、前記ニット製品を略長方形に編成するとともに、左右両端部にファスナーやボタン等の接合手段を取り付け、この接合手段を接合することによって無底筒状に構成したことを特徴とする多目的ニット製品。
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