JP3117930U - 接続継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 施工後に配管のねじれや残留応力が発生しにくい回転式接続継手において、部品点数や製作工程を少なく抑えてそのコストダウンを図りやすくする。
【解決手段】 薄肉金属管1と薄肉金属管1に回転自在に外嵌されたねじ付き接続具2とでなる。ねじ付き接続具2が、薄肉金属管1の管壁の端部の先端鍔部13aと薄肉金属管1の管壁を膨出加工することにより形成された山形部14aとにより挟まれて軸方向で位置決めされている。薄肉金属管1の管壁を縮径加工工程を経て形成した環状溝部5に、弾性シール材6を嵌め込んで水密シール性を確保する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、接続継手、特に、消火配管系の天井配管の接続に好適に用い得る接続継手に関する。
消火配管系の天井配管では、施工場所が狭くて限定的であるために、比較的長い管状の接続継手を1つの配管接続口に放射状に連結して振り回すという施工は容易でなく、接続継手の長さが長ければ長いほど施工の困難性は増大するということが云える。
一方、消火配管系の天井配管に用いられる比較的長い管状の接続継手は、相手方配管にねじ締め結合されるねじ付き接続具を管状の継手本体に直接に強固に固定した構造の固定式接続継手と、ねじ付き接続具を管状の継手本体に対して回転可能に取り付けた構造の回転式接続継手とに分類することができる。このうち、回転式接続継手は、施工時にねじ付き接続具が継手本体に対して回転するために、施工後の配管のねじれや残留応力が発生しにくいという長所を備えている。
このような状況下で、従来より、回転式接続継手についての研究も種々行われている(たとえば、特許文献1参照)、図13には、上掲の特許文献1の図1の内容をそのまま示してあり、このものの構造を図中の符号を参照して次に説明する。
図13の継手は、上水道配管系において、本管から枝管を介して需要側に分岐管を分岐するのに使用される分岐管継手であって、金属ベロー管40の端部に具備されている筒状の取付部40Aの先端にカーリング9を具備させ、取付部40Aに外嵌した筒状の固定部材2と筒状の可動部材3とを上記カーリング9とベロー管40の山形部との間に挟み込んでそれらを軸方向で位置決めしてあると共に、固定部材2をベロー管40に回転しないように固定してあるのに対し、可動部材3を固定部材2やベロー管40に対して回転可能としてある。
この構成であると、ベロー管40を相手方配管に接続するという施工に際して、可動部材3を回して相手方配管の接続口にねじ込んで接続したとしてもベロー管40自体は回転することがないので、施工後にベロー管40にねじれ状態が残存したり残留応力が発生したりしにくいという回転式接続継手に特有の長所が発揮される。
なお、図13は、特許文献1の図1の内容及び符号をそのまま示したものである。したがって、同図中に付されている符号は同図だけに限って有効であって、本考案の実施形態などを示した図1〜図12に付した符号とは無関係であるものとする。
実開平7−6594号公報
しかしながら、図13を参照して説明した従来例は、ねじ付き接続具に相当している可動部材3を固定部材2によって回転可能に支持してあり、ベロー管40の取付部40Aは、固定部材2をベロー管40に保持させる要素として機能しているに過ぎない。このために、継手を構成するために不可欠な部品として、ベロー管40と固定部材2と可動部材3との3つの部品と、水密性を保つための部品(たとえば弾性シール部材7A,7Bなど)とが必要になる。特に、可動部材3を回転可能にするための要素として固定部材2を用いているために、その固定部材2が余分に必要になって部品点数が増え、そのことが、コスト高の原因になっているだけでなく、水密性を保つための部品である弾性シール材を、固定部材2と可動部材3との間だけでなく、固定部材2とベロー管40の取付部40Aとの間にも介在させなければならないために、コスト高をさらに増長させることになっていた。
本考案は以上の状況に鑑みてなされたものであり、従来例として説明した図13の継手の構成要素のうち、固定部材に相当する部材を省略して部品点数を削減することを可能にすることにより、施工後に配管のねじれや残留応力が発生しにくい回転式接続継手でありながら、部品点数が少なく抑えられてコストダウンを図りやすくなる接続継手を提供することを目的とする。
また、本考案は、消火配管系の天井配管の接続に好適に用い得る接続継手を提供することを目的とする。
本考案に係る接続継手は、薄肉金属管とこの薄肉金属管に回転自在に外嵌されたねじ付き接続具とでなり、前記ねじ付き接続具が、前記薄肉金属管の管壁に曲げ加工によって形成された2つの径大部に挟まれて軸方向で位置決めされていると共に、前記径大部の形成箇所の相互間位置で前記薄肉金属管の管壁に形成された環状溝部に嵌め込まれている弾性シール材によって前記ねじ付き接続具の内周面と薄肉金属管の外周面との間の隙間が水密にシールされており、2つの前記径大部のうちの一方が、前記薄肉金属管の管壁の端部を拡径加工することにより形成された先端鍔部でなり、その他方が、前記薄肉金属管の管壁を膨出加工することにより形成された山形部でなる、というものである。
この考案によれば、接続継手が、薄肉金属管と、この薄肉金属管に回転自在に外嵌されたねじ付き接続具と、弾性シール材とによって構成されていて、ねじ付き接続具を回転自在に保持する部品として、継手本体に相当する薄肉金属管が利用されていることにより、図13を参照して説明した継手の固定部材が不要になり、それだけ部品点数が削減される。それにもかかわらず、ねじ付き接続具が薄肉金属管に対して回転自在であるために、施工後にねじれや残留応力の発生しにくい回転式接続継手を安価に提供することが可能になる。
また、これによれば、ねじ付き接続具の位置決めのための2つの径大部を形成している先端鍔部と山形部とが、薄肉金属管の管壁自体を変形させて製作されているために、それらを形成するための余分な部品が不要になる。
本考案では、上記環状溝部が、薄肉金属管の管壁を縮径加工工程を経て形成されており、薄肉金属管が、管状に曲げた板材の突合せ端部を肉盛り溶接することにより形成されているのに対し、前記環状溝部の溝底面の肉盛り溶接部の盛上り部が前記縮径加工工程を経ることにより消失していて、前記環状溝部の溝底面によって形成された内側シール座面と上記ねじ付き接続具の内周面に形成された外側シール座面とによって前記弾性シール材が弾圧挟持されている、という構成を採用することが可能である。
これによれば、薄肉金属管を製作するための一般的な方法、すなわち、板材を管状に曲げてその突合せ端部を肉盛り溶接するという造管方法で薄肉金属管を安価に製作したとしても、その薄肉金属管の所定箇所を縮径加工して弾性シール材を保持させるための環状溝部を形成するという工程を行うだけで、肉盛り溶接箇所を別途切削したり研磨したりしてシール座面を形成するという余分な工程を行うことなくその環状溝部の溝底面にシール座面が自然に形成されるようになる。また、その溝底面によって形成される内側シール座面とねじ付き接続具の内周面に形成された外側シール座面とによって弾性シール材を弾圧挟持させるだけで水密性が確保される構成を採用しているために、薄肉金属管に対するねじ付き接続具の回転の円滑性が弾性シール材によって損なわれにくいという利点もある。この点に関し、仮に弾性シール材が環状溝部の溝底面のほか、その側壁面に弾圧してはじめて水密性が確保されるような構成を採用すると、ねじ付き接続具の内周面に対する弾性シール材の弾圧力が大きくなりすぎてそのねじ付き接続具を円滑に回転させることができなくなるおそれがある。
本考案において、上記ねじ付き接続具は、その先端面が上記先端鍔部に対峙し、かつ、当該ねじ付き接続具に形成されたテーパ面が上記山形部の傾斜面に対峙しているという構成を採用することが望ましい。これによれば、薄肉金属管側の1つの径大部である山形部を、薄肉金属管における上記ねじ付き接続具の嵌合領域の内側に形成することができるようになるために、ねじ付き接続具2の嵌合領域の長さや2つの径大部の相互間隔を短く抑えることができるようになり、そのことが、ねじ付き接続具2の取付け箇所のコンパクト化や摩擦の低減を図ることに役立つだけでなく、ねじ付き接続具を小形化してその回転操作や締付け操作を容易に行うことに役立つ。また、ねじ付き接続具の小形化を通じて当該接続継手の取扱いの容易化を図ることにも役立つ。さらには、テーパ面が無い場合には山形部はねじ付き接続具と線接触するために、ねじ付き接続具を回転させる際に、接触箇所において薄肉金属管が削られて傷の付く場合があるが、テーパ面により山形部とテーパ面が面接触することにより、接触面積が大きくなるので、山形部が削られることはない。
本考案では、上記径大部の形成箇所の相互間位置で上記薄肉金属管の管壁に形成された環状凹部に嵌め込まれた欠円形状の抜止めリングが、その環状凹部と上記ねじ付き接続具の内周面に形成された環状凹部とに跨がって嵌合されている、という構成を採用することが可能である。これによれば、薄肉金属管の管壁に曲げ加工によって形成された2つの径大部によるねじ付き接続具の位置決め作用に加えて、抜止めリングによってもそのねじ付き接続具が軸方向で位置決めされるようになるために、相手方配管に接続したねじ付き接続具の薄肉金属管からの耐抜出し強度が向上する。
以上のように、本考案によれば、施工後に配管のねじれや残留応力が発生しにくい回転式接続継手でありながら、部品点数や製作工程を少なく抑えてそのコストダウンを図りやすくなるという効果が奏される。また、ねじ付き接続具を小形化することが可能であるために、消火配管系の天井配管の接続に用いる場合であっても、比較的長い当該接続継手の取扱いが容易になり、しかも、ねじ付き接続具を回転させたり締め付けたりする際の作業性が改善されて施工を短時間で行うことができるようになるという利点もある。
図1〜図6は本考案の種々の実施形態を示した要部の半裁側面図、図7は弾性シール材6が嵌め込まれた環状溝部形成箇所の拡大断面図、図8は薄肉金属管1の要部の側面図、図9は薄肉金属管1の要部の縦断正面図、図10は環状溝部形成箇所の縦断正面図、図11は環状溝部5の溝底面によって形成された内側シール座面51と弾性シール材6との接触状態を示した説明図、図12は相手方配管との接続状態を示した説明図である。
図1に示した実施形態において、1は薄肉金属管であり、1m前後の比較的長い管体でなる。この薄肉金属管1は、波形管であってもストレート管であってもよいが、少なくともその端部はストレート部12として形成されている。そして、ストレート部12として形成されている薄肉金属管1の端部にはねじ付き接続具2が回転自在に外嵌されている。図例のねじ付き接続具2は、回転工具(不図示)が係合される係合部21とねじ部22とを有していて、ねじ部22が相手方配管のねじ部にねじ込まれる。なお、図例ではねじ部22をテーパ雄ねじで示してあるけれども、このねじ部22はテーパ雌ねじであっても、あるいは、ストレートの雄ねじ又は雌ねじであってもよく、いずれの形態を選択するかは、相手方配管のねじ部の種類に依存する。
薄肉金属管1の端部の軸方向2箇所、図例では先端とその先端から所定間隔を隔てた部位との2箇所に径大部13,14が形成されている。これらの径大部13,14のうち、先端側の径大部13は、管壁の端部を拡径加工することによりフレア状に形成された先端鍔部13aでなり、その先端鍔部13aにねじ付き接続具2の先端面3が対峙しているのに対し、他の径大部14は、管壁を湾曲状に膨出加工することにより形成された山形部14aでなり、その山形部14aにねじ付き接続具2に形成されている外広がり状のテーパ面4が対峙している。そして、先端鍔部13aと山形部14aとによりねじ付き接続具2が挟まれて軸方向で位置決めされている。このように、ねじ付き接続具2を軸方向で位置決めするための2つの径大部13,14を管壁に曲げ加工を行うことによって形成しておくと、それらを形成している先端鍔部13aと山形部14aとが薄肉金属管1の管壁自体によって形成されるために、それらを形成するための余分な部品が不要になるという利点がある。また、薄肉金属管1側の1つの径大部14である山形部14aの一部をねじ付き接続具2のテーパ面4で囲まれる空所に位置させたことにより、2つの径大部13,14の相互間隔が短く抑えられてねじ付き接続具2の取付け箇所、すなわち、2つの径大部13,14の形成箇所を含めてそれらの相互間長さを短くすることが可能になり、そのことが、ねじ付き接続具2の取付け箇所のコンパクト化、摩擦の低減を図ることに役立つと共に、テーパ面4が無い場合には山形部14aはねじ付き接続具2と線接触するために、ねじ付き接続具2を回転させる際に、接触箇所において薄肉金属管1が削られて傷の付く場合があるが、テーパ面4により山形部14aとテーパ面4が面接触することにより、接触面積が大きくなるので、削られることはない。
薄肉金属管1の2つの径大部13,14の形成箇所の相互間には、管壁に溝付け加工を行うことによって形成された環状溝部5が位置しており、その環状溝部5にOリングなどでなる弾性シール材6が嵌め込まれている。図7に示したように、この弾性シール材6は、環状溝部5の溝底面によって形成された内側シール座面51とねじ付き接続具2の内周面によって形成された外側シール座面23とに弾圧挟持されることによって、ねじ付き接続具2の内周面と薄肉金属管1の外周面との間の隙間を水密にシールする作用を発揮している。
以上説明した実施形態の接続継手は、図12のように、そのねじ付き接続具2を回転させてそのねじ部22を相手方配管100のねじ部110にねじ込んで締め付けることによってその相手方配管100に接続される。そして、ねじ付き接続具2を回転させるときには、そのねじ付き接続具2が薄肉金属管1に対して回転するために、施工後の薄肉金属管1にねじれや残留応力が発生しにくいということが云える。
図2に示した実施形態は、図1で説明した接続継手の構成を基本として、そのねじ付き接続具2の軸方向中間部に略V字形断面の環状溝7を追加してあると共に、薄肉金属管1に、その環状溝7に嵌まり込む膨出部15を形成することによって、その膨出部15にねじ付き接続具2を軸方向で位置決めする機能を具備させることに加えて、膨出部15と環状溝7の溝面との間に空間を確保してねじ付き接続具2を回転させるときの薄肉金属管1との摩擦抵抗を低減させた事例である。その他の構成は図1を参照して説明したところと同様である。この構成であれば、ねじ付き接続具2の位置決め作用が、2つの径大部13,14だけでなく、膨出部15と環状溝7との嵌合部分によっても発揮されるために、そのねじ付き接続具2がいっそう確実に軸方向で位置決めされることに加え、ねじ付き接続具2を回転させるときの円滑性が向上する。
図3に示した実施形態は、図2で説明した接続継手の構成を基本として、薄肉金属管1の端部の環状溝部5をその軸方向2箇所に形成し、それぞれの環状溝部5に弾性シール材6を嵌め込んでねじ付き接続具2の内周面と薄肉金属管1の外周面との間の隙間を二重に水密シールさせた事例である。その他の構成は図2を参照して説明したところと同様である。この構成であれば、ねじ付き接続具2の内周面と薄肉金属管1の外周面との間の隙間が二重に水密シールされるために高い水密性能を有するようになる。
図4に示した実施形態は、図2で説明した接続継手の構成を基本とし、ねじ付き接続具2の軸方向中間部の略V字形断面の環状溝7にゴムなどでなる弾性リング8を挟み込むことによってねじ付き接続具2をがたつきなく円滑に回転させ得るようにしたものである。なお、この実施形態では、図2で説明した膨出部15を省略することによって、弾性リング8を薄肉金属管1の平坦な外周面に弾接させてある。その他の構成は図2を参照して説明したところと同様である。
図5に示した実施形態は、ねじ付き接続具2側のテーパ面4を、そのねじ付き接続具2の内周面の中間部に形成した略V字形断面の環状溝形部9の片側傾斜面91によって形成し、そのテーパ面(片側傾斜面91)4に、薄肉金属管1の管壁に形成した山形部14aでなる径大部14を対峙させてあると共に、環状溝形部9に収容させた弾性リング8をそのテーパ面4と径大部14(山形部14a)とに弾接させた事例である。このものによると、ねじ付き接続具2が、2つの径大部13,14に挟まれて軸方向で位置決めされ、弾性シール材6によってねじ付き接続具2の内周面と薄肉金属管1の外周面との間の隙間が水密にシールされる。この事例において、弾性リング8は、ねじ付き接続具2をがたつきなく円滑に回転させることに役立つ。
図6に示した実施形態では、図1で説明した接続継手の構成を基本とし、径大部13,14の形成箇所の相互間位置で薄肉金属管1の管壁に環状凹部16を形成し、その環状凹部16に嵌め込まれた欠円形状の抜止めリング17が、その環状凹部16とねじ付き接続具2の内周面に形成された環状凹部24とに跨がって嵌合されている。この実施形態において、抜止めリング17は、薄肉金属管1側の環状凹部16に嵌め込んだときの自然状態では、その外周部が環状凹部16の外側に突出する大きさの拡縮径可能な金属製の弾性体でなる。そして、同図に仮想線で示したように、薄肉金属管1に嵌合させたねじ付き接続具2を矢印Aのように嵌め込んでいくときに、ねじ付き接続具2のテーパ面4がその抜止めリング17を縮径させ、その後、その抜止めリング17の外周部が拡径方向に復元してねじ付き接続具2側の環状凹部24にも嵌合する。この実施形態では、薄肉金属管1側の2つの径大部13,14によるねじ付き接続具2の位置決め作用に加えて、抜止めリング17によってもそのねじ付き接続具2が軸方向で位置決めされるようになるために、相手方配管に接続したねじ付き接続具2の薄肉金属管1からの耐抜出し強度が向上する。
図2〜図6を参照して説明した各実施形態の接続継手においても、ねじ付き接続具2を回転させてそのねじ部22を相手方配管のねじ部110にねじ込んで締め付けることによってその相手方配管に接続される。そして、ねじ付き接続具2を回転させるときには、そのねじ付き接続具2が薄肉金属管1に対して回転するために、施工後の薄肉金属管1にねじれや残留応力が発生しにくいということが云える。
ところで、薄肉金属管1は、たとえばステンレス板などの金属製の板材を円筒状に曲げてその突合せ端部を肉盛り溶接するという工程を経て造管することにより安価に製作することが可能である。そのため、この造管方法を採用した薄肉金属管1にあっては、図8又は図9のように、その表面に肉盛り溶接跡としての肉盛り部91,92が管壁の内外両面に残存している。そのため、図1などに示したようにその薄肉金属管1にただ単に環状溝部5を形成してその環状溝部5に弾性シール材6を嵌め込んだだけでは、図11に仮想線で示したように、弾性シール材6が溝底面の肉盛り部91に乗り上がってその肉盛り部91の両側に隙間Sが形成されてしまう。そして、そのような隙間Sが存在していると、環状溝部5の溝底面とねじ付き接続具2の内周面とによって弾性シール材6を弾圧挟持させるだけでは水密シール性についての信頼性に乏しくなる。そのような場合に、水密シール性についての信頼性を高めるためには、環状溝部5の溝底面とねじ付き接続具2の内周面とによって弾性シール材6を弾圧挟持させてその圧縮変形量を大きくすることによって環状溝部5の全体を弾性シール材6によって完全に埋めてしまうことが有効であると考えられるけれども、そのようにすると、ねじ付き接続具2の内周面に対する弾性シール材6の弾圧力が大きくなりすぎて、ねじ付き接続具2を円滑に回転させることができなくなるおそれが生じる。また、ねじ付き接続具2の回転の円滑性を確保するために、環状溝部5の溝底面の肉盛り部91を切削したり研磨したりして消失させることも考えられるけれども、そのようにすることは、切削や研磨に要する工程が余分に必要になって製作コストが高騰するという問題がある。
そこで、図1〜図6を参照して説明した各実施形態では、薄肉金属管1の管壁を縮径加工して環状溝部5を形成する際に、環状溝部5の溝底面の肉盛り溶接部の盛上り部91を消失させるような加工方法を採用し、そうすることによって、図10に実線で示したように、環状溝部5を形成するときに自然にその溝底面が平坦な内側シール座面51として仕上がるようにしてある。このような加工方法としては、たとえば、薄肉金属管1の管壁に押し付けた溝付けローラをその薄肉金属管1の周囲で回転させながら環状溝部5を形成するという加工方法があり、しかも、そのような加工方法は、一般的な溝付け方法として採用されているものである。したがって、この加工方法によって形成された環状溝部5に弾性シール材6を嵌め込むと、図11のように、その溝底面によって形成された内側シール座面51に弾性シール材6の内周面が無理なく密着するようになって、ねじ付き接続具2の内周面によって形成されている外側シール座面23(図7参照)と上記内側シール座面51との隙間が確実に水密にシールされ、そのことが、ねじ付き接続具2の内周面と薄肉金属管1の外周面との間の隙間の水密シール性についての信頼性を高めることに役立つ。
本考案の実施形態を示した要部の半裁側面図である。 本考案の他の実施形態を示した要部の半裁側面図である。 本考案のさらに他の実施形態を示した要部の半裁側面図である。 本考案のさらに他の実施形態を示した要部の半裁側面図である。 本考案のさらに他の実施形態を示した要部の半裁側面図である。 本考案のさらに他の実施形態を示した要部の半裁側面図である。 弾性シール材が嵌め込まれた環状溝部形成箇所の拡大断面図である。 薄肉金属管の要部の側面図である。 薄肉金属管の要部の縦断正面図である。 環状溝部形成箇所の縦断正面図である。 内側シール座面と弾性シール材との接触状態を示した説明図である。 相手方配管との接続状態を示した説明図である。 従来例の説明図である。
符号の説明
1 薄肉金属管
2 ねじ付き接続具
3 ねじ付き接続具の先端面
4 テーパ面
5 環状溝部
6 弾性シール材
13,14 径大部
13a 先端鍔部
14a 山形部
16,24 環状凹部
17 抜止めリング
23 外側シール座面
51 内側シール座面
91 盛上り部

Claims (4)

  1. 薄肉金属管とこの薄肉金属管に回転自在に外嵌されたねじ付き接続具とでなり、前記ねじ付き接続具が、前記薄肉金属管の管壁に曲げ加工によって形成された2つの径大部に挟まれて軸方向で位置決めされていると共に、前記径大部の形成箇所の相互間位置で前記薄肉金属管の管壁に形成された環状溝部に嵌め込まれている弾性シール材によって前記ねじ付き接続具の内周面と薄肉金属管の外周面との間の隙間が水密にシールされており、2つの前記径大部のうちの一方が、前記薄肉金属管の管壁の端部を拡径加工することにより形成された先端鍔部でなり、その他方が、前記薄肉金属管の管壁を膨出加工することにより形成された山形部でなることを特徴とする接続継手。
  2. 上記環状溝部が、薄肉金属管の管壁を縮径加工工程を経て形成されており、薄肉金属管が、管状に曲げた板材の突合せ端部を肉盛り溶接することにより形成されているのに対し、前記環状溝部の溝底面の肉盛り溶接部の盛上り部が前記縮径加工工程を経ることにより消失していて、前記環状溝部の溝底面によって形成された内側シール座面と上記ねじ付き接続具の内周面に形成された外側シール座面とによって前記弾性シール材が弾圧挟持されている請求項1に記載した接続継手。
  3. 上記ねじ付き接続具は、その先端面が上記先端鍔部に対峙し、かつ、当該ねじ付き接続具に形成されたテーパ面が上記山形部の傾斜面に対峙している請求項1又は請求項2に記載した接続継手。
  4. 上記径大部の形成箇所の相互間位置で上記薄肉金属管の管壁に形成された環状凹部に嵌め込まれた欠円形状の抜止めリングが、その環状凹部と上記ねじ付き接続具の内周面に形成された環状凹部とに跨がって嵌合されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した接続継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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