JP3115590U - プルトップオープナー - Google Patents
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Abstract
【課題】市販のプルトップ缶の構成を変更することなく、そのまま適用可能であり、指や爪を傷めることなく簡単にプルトップのタブを起こして飲み口を開口することができるとともに、飲み口を被覆できる蓋体構造のプルトップオープナーを提供する。
【解決手段】略中央部に設けたヒンジ部においてそれぞれを起伏可能に操作片と覆片を連設し、少なくとも覆片の円周縁の一箇所においてプルトップ缶の上端巻締部に係止可能な係止部を設け、操作片の裏面にはプルトップのタブ裏面に押し込み可能な突片を設けてなるプルトップオープナー。
【選択図】 図5
【解決手段】略中央部に設けたヒンジ部においてそれぞれを起伏可能に操作片と覆片を連設し、少なくとも覆片の円周縁の一箇所においてプルトップ缶の上端巻締部に係止可能な係止部を設け、操作片の裏面にはプルトップのタブ裏面に押し込み可能な突片を設けてなるプルトップオープナー。
【選択図】 図5
Description
本考案は、プルトップのタブを起こすことにより飲み口を開口するプルトップ缶のプルトップオープナーの改良に関するものである。
プルトップのタブを起こすことにより飲み口を開口するプルトップ缶は、酒類、ジュース、お茶等の各種缶飲料において汎用されているが、飲み口を開口するためにプルトップのタブを起こす操作は、高齢者、子供、女性等にとってはやりにくく、また、指先や爪を傷めるなどの懸念もあった。
この点に鑑み、従来からもプルトップ缶の飲み口を簡単に開口するための種々の工夫がなされている。たとえば、特許文献1においては、プルトップのタブに開封補助摘み片を取り付ける構成が開示されている。また、特許文献2には、プルトップタブに嵌着してタブを引き起こし可能とし、飲み口を開口後水平方向に回転して飲み口をリップで閉塞するようにした構成が開示されている。特許文献3においては、プルトップ片自身の構造を改良し、端部を缶の巻締部に係合可能としたプルトップ片を水平回動可能に缶上面に軸止し、巻締部から端部を外してプルトップ片を起こすことによって、飲み口を開口させるとともに、プルトップ片自体に飲み口を塞ぐ蓋を設け、開口後にプルトップ片を180°水平回動させることによって、飲み口を蓋で閉塞可能とした構成が開示されている。また、特許文献4には、缶の上面に突起部を設け、プルトップ片を指かけ部において水平回動させて突起部に乗り上げさせることによりプルトップ片を缶上面から浮き上がらせるようにした構成が開示され、特許文献5には、プルタブに内周側から指を差し込む指挿通孔を設け、缶上面には凹み部を形成して、指の差込を容易にした構成が開示され、特許文献6には、缶に着脱可能に被せるカバー自体にプルトップ片を設けたり、カバーを回転させることによりプルトップ片と係合する係合部をカバーに設ける構成が開示され、特許文献7には、蓋体の回転時、蓋体の裏面に設けた押上部材の傾斜上面によってプルタブを押し上げるようにした構成が開示され、特許文献8には、飲み口を被覆する飲み口被覆部を有する保護カバーと一体的にプルタブを設けた構成が開示されている。
特開2005-170411
特開2002-337901
特開2004-269040
特開2004-231287
特開2004-210318
特開2004-1883
特開2000-95295
特開平11−301668
しかしながら、特許文献1の構成においてはタブに強い力を加えにくく、また摘み片を摘んでタブを引き起こそうとする際、指が滑る懸念がある。特許文献2ではタブの引き起こしが比較的容易であり、開口した飲み口をリップで閉塞できる利点を有しているが、プルトップ缶に当初から装着しておくことができないという難点を有している。特許文献3では、プルトップ片自身の構造を改良したものであるから、従来からの市販のプルトップ缶には適用できない難点がある。特許文献4では、プルトップ片を水平回動させる際に爪を傷めたりする懸念があり、特許文献5においても指挿通孔において指を傷めたりする懸念があり、いずれもプルトップ片及び缶自体の構造を変更する必要があるため、市販のプルトップ缶には適用できない難点がある。また、特許文献6においてカバーにプルトップ片を設ける構成においては市販のプルトップ缶に適用できず、カバーを回転させてプルトップ片と係合する係合部をカバーに設ける構成においては、プルトップ片と係合部が衝合してカバーを回転できない場合が起こる懸念がある。特許文献7においても押上部材とプルタブが衝合して蓋体を回転できない場合が起こる懸念がある。特許文献8では保護カバーと一体的にプルタブを設ける構成であるため、市販のプルトップ缶には適用できない難点があった。
そこで、本考案の目的とするところは、市販のプルトップ缶の構成を変更することなく、そのまま適用可能であり、指や爪を傷めることなく簡単にプルトップのタブを起こして飲み口を開口することができるとともに、飲み口を被覆できる蓋体構造のプルトップオープナーを提供するところにある。
上記目的を達成するため、本考案のプルトップオープナーは次のように構成される。
すなわち、プルトップのタブを起こすことにより飲み口を開口するプルトップ缶のプルトップオープナーにおいて、略中央部に設けたヒンジ部においてそれぞれを起伏可能に連設した操作片と覆片を有し、少なくとも覆片の円周縁の一箇所においてプルトップ缶の上端巻締部に係止可能な係止部を設け、操作片の裏面にはプルトップのタブ裏面に押し込み可能な突片を設けてなるプルトップオープナーである。
すなわち、プルトップのタブを起こすことにより飲み口を開口するプルトップ缶のプルトップオープナーにおいて、略中央部に設けたヒンジ部においてそれぞれを起伏可能に連設した操作片と覆片を有し、少なくとも覆片の円周縁の一箇所においてプルトップ缶の上端巻締部に係止可能な係止部を設け、操作片の裏面にはプルトップのタブ裏面に押し込み可能な突片を設けてなるプルトップオープナーである。
このような構成とすれば、タブ裏面に押し込んだ突片と缶の上端巻締部に係止した係止部によってプルトップオープナーは缶上面に安定した状態で保持され、操作片を起こせば、突片を介して簡単にタブを起こして飲み口を開口することができるものである。また、覆片において開口後の飲み口側を覆うことができるので異物の混入や塵埃の付着を防止することができ衛生的であり、係止部を缶の上端巻締部から外して覆片を開ければそのまま飲み口から内容物を飲むことができる。
操作片と覆片を起伏可能に連設するヒンジ部としては種々の構成を採用可能である。例えば、両片の突合せ部において可撓性を有するゴム材、バネ材等を配して連設する構成、通常のヒンジ部材を取り付ける構成など種々の構成が採用できる。
操作片と覆片は種々の形状とすることができる。例えば、操作片は裏面の突片がタブ裏面に押し込み可能であって、操作時に指を掛け易い大きさであれば特に缶の上面の半分を覆う大きさでなくても良い。また、覆片も飲み口周辺を覆い得る大きさであればよく、缶の上面の半分を覆う大きさでなくてもよい。
請求項2の構成は、操作片と覆片を半円状とし、プルトップ缶の上面を被覆する蓋体としたもので、ヒンジ部は薄肉ヒンジ部としている。すなわち、全体として円盤状をなすプルトップオープナーであり、略中央部に形成した薄肉ヒンジ部においてそれぞれを起伏可能に連設した半円状の操作片と覆片を有し、操作片と覆片によってプルトップ缶の上面を被覆する蓋体とした構成である。ヒンジ部を薄肉ヒンジ部で構成する場合、プルトップオープナー全体をプラスチック材料を用いて平板から切削加工したり、熱可塑性樹脂を用いて射出成型することにより、容易に製作可能である。
操作片及び覆片の両者とも半円状をなし、両者でプルトップ缶の上面全体を被覆する蓋体となっているので、缶の上面全体が衛生的であり、また、飲み口から内容物が外部にこぼれにくい構造となっている。
請求項3のように、覆片の裏面に飲み口を閉塞する栓体を設けておけば、内容物の零れ出しをより一層確実に防止することができる。栓体としては比較的弱い力で圧縮・復元可能な
軟質合成樹脂、軟質ゴムなどを用いて覆片の裏面に接着するものとする。このようにすれば、飲み口の開口前は圧縮状態に保たれ、開口後は復元して飲み口に嵌入する栓体とすることができる。
軟質合成樹脂、軟質ゴムなどを用いて覆片の裏面に接着するものとする。このようにすれば、飲み口の開口前は圧縮状態に保たれ、開口後は復元して飲み口に嵌入する栓体とすることができる。
本考案のプルトップオープナーによれば、市販のプルトップ缶に対してそのまま適用す
ることが可能であり、指や爪を傷めることなく簡単にプルトップのタブを起こして飲み口を開口することができるとともに、飲み口を被覆して異物の混入や塵埃の付着を防止することができ衛生的な蓋体としても機能し得るプルトップオープナーを提供し得たのである。
ることが可能であり、指や爪を傷めることなく簡単にプルトップのタブを起こして飲み口を開口することができるとともに、飲み口を被覆して異物の混入や塵埃の付着を防止することができ衛生的な蓋体としても機能し得るプルトップオープナーを提供し得たのである。
また、本考案のプルトップオープナーは商品出荷時に予め缶上面に装着しておくこともできるので、操作片及び覆片の表面に印刷を施し、装飾効果を高めたり、広告機能を持たせることも可能となる。
以下、添付図面に従って、本考案の実施形態について説明する。
プルトップのタブを起こすことにより飲み口を開口するプルトップ缶は従来から缶飲料において汎用されている。図1はこのようなプルトップ缶の平面図で、缶胴頂部において天板1が巻締によって一体化されており、天板1に取り付けたプルトップ2のタブ3をリベット4を起点として起こすことにより破断部5が押し切られ飲み口6が開口するようになっている。
図2は本考案に係るプルトップオープナーの一例を示す正面図、図3は背面図、図4は側面図であり、この例ではポリプロピレン樹脂に成型したプルトップオープナーを示している。
このプルトップオープナーは、図示の通り、略中央部に形成した薄肉ヒンジ部7においてそれぞれを起伏可能に連設した半円状の操作片8と覆片9を有し、少なくとも覆片9の円周縁の一箇所においてプルトップ缶の上端巻締部10に係止可能な係止部11を設け、操作片8にはプルトップ2のタブ3裏面に押し込み可能な突片12を設けてなり、操作片8と覆片9によってプルトップ缶の上面を被覆する蓋体としたプルトップオープナーである。
このプルトップオープナーは、図示の通り、略中央部に形成した薄肉ヒンジ部7においてそれぞれを起伏可能に連設した半円状の操作片8と覆片9を有し、少なくとも覆片9の円周縁の一箇所においてプルトップ缶の上端巻締部10に係止可能な係止部11を設け、操作片8にはプルトップ2のタブ3裏面に押し込み可能な突片12を設けてなり、操作片8と覆片9によってプルトップ缶の上面を被覆する蓋体としたプルトップオープナーである。
突片12は操作片に形成したコ字型の切り込み13によってヒンジ部7方向に突出状に形成されている。また、突片12の上面には、突片12をプルトップ2のタブ3裏面に押し込んだ際、タブ3の切欠孔端縁3aに係止される係止突起12aが形成されている。
プルトップ缶に装着する場合には、図5に示す通り、覆片9を開けた状態で操作片8の突片12をプルトップ2のタブ3裏面に押し込んで係止突起12aをタブ3の切欠孔端縁3aに係止させ、覆片9を閉めて、その係止部11を巻締部10に係止させることによって装着される。
この状態において操作片8を起こせば、図6に示す通り、突片12を介して簡単にタブ3を起こすことができ、破断部5が押し切られて飲み口6を開口することができる。この場合、小さなタブ3に爪や指を掛ける必要がなく、操作片8を起こすだけで良いので、高齢者、子供、女性等も簡単に開けることができ、指や爪を傷める懸念がない。
飲み口6の開口後は覆片9を開ければ中身の飲料を飲むことができ、飲用の途中において覆片9を倒して蓋をすれば、飲み口6が覆われるため、内容物が外部に零れにくく、また、異物の混入や塵埃の付着を防止することができるため衛生的である。
上記の例では、操作片8及び覆片9の両者とも半円状をなし、両者でプルトップ缶の上面全体を被覆する蓋体としているが、操作片8及び覆片9をそれぞれ必要最低限度の大きさとすることもできる。図7はこのようなプルトップオープナーの一例を示す正面図である。
また、図8に示す通り覆片9の裏面に飲み口6を閉塞する栓体14を設けておけば、飲み口6を開口した後、内容物の零れ出しをより一層確実に防止することができる。栓体14としては比較的弱い力で圧縮・復元可能な軟質合成樹脂、軟質ゴムなどを用いて覆片9の裏面に接着するものとする。このようにすれば、飲み口の開口前は圧縮状態に保たれ、開口後は復元して飲み口6に嵌入する栓体とすることができる。
いずれの実施態様においても商品出荷時に予め缶上面に装着しておくこともできるので、操作片8及び覆片9の表面に印刷を施し、装飾効果を高めたり、広告機能を持たせることも可能となる。
なお、上記は実施態様の一例を示すもので、本考案の技術的思想の範囲内において種々の態様を採用し得ることはいうまでもない。
2…プルトップ
3…タブ
3a…切欠孔端縁
6…飲み口
7…ヒンジ部
8…操作片
9…覆片
10…巻締部
11…係止部
12…突片
12a…係止突起
13…コ字型の切り込み
14…栓体
3…タブ
3a…切欠孔端縁
6…飲み口
7…ヒンジ部
8…操作片
9…覆片
10…巻締部
11…係止部
12…突片
12a…係止突起
13…コ字型の切り込み
14…栓体
Claims (4)
- プルトップのタブを起こすことにより飲み口を開口するプルトップ缶のプルトップオープナーにおいて、略中央部に設けたヒンジ部においてそれぞれを起伏可能に連設した操作片と覆片を有し、少なくとも覆片の円周縁の一箇所においてプルトップ缶の上端巻締部に係止可能な係止部を設け、操作片にはプルトップのタブ裏面に押し込み可能な突片を設けてなるプルトップオープナー。
- プルトップのタブを起こすことにより飲み口を開口するプルトップ缶のプルトップオープナーにおいて、略中央部に形成した薄肉ヒンジ部においてそれぞれを起伏可能に連設した半円状の操作片と覆片を有し、少なくとも覆片の円周縁の一箇所においてプルトップ缶の上端巻締部に係止可能な係止部を設け、操作片にはプルトップのタブ裏面に押し込み可能な突片を設けてなり、操作片と覆片によってプルトップ缶の上面を被覆する蓋体としたプルトップオープナー。
- 操作片の突片が操作片に形成したコ字型の切り込みによってヒンジ部方向に突出状に形成され、プルトップのタブ裏面に押し込んだ際、タブの切欠孔端縁に係止される係止突起を突片の上面に形成してなる請求項1又は2記載のプルトップオープナー。
- 覆片の裏面に飲み口を閉塞する栓体を設けてなる請求項1、2又は3記載のプルトップオープナー。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012115319A1 (ko) * | 2011-02-21 | 2012-08-30 | Lee Seung Joon | 캔의 오픈기능을 갖는 위생덮개 및 이를 이용한 캔의 개구방법 |
US20200207510A1 (en) * | 2017-09-27 | 2020-07-02 | Kyung Man Kim | Safety opening cap |
US10780199B2 (en) | 2006-02-01 | 2020-09-22 | Hollister Incorporated | Methods of applying a hydrophilic coating to a substrate, and substrates having a hydrophilic coating |
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2005
- 2005-08-09 JP JP2005006423U patent/JP3115590U/ja not_active Expired - Fee Related
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