JP3115462U - 外装ケース - Google Patents

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康男 清友
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有限会社セイユウシステムズ
西村 誠
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Abstract

【課題】包装箱を外嵌するケースを有効利用し、これを簡単な操作によって二つに中折れ状態とし、展示用スタンドにも利用出来るようにすること。
【解決手段】包装箱1の外嵌に用いる透明又は半透明の合成樹脂製のケース2で、該ケース2の略中間位置を、下半部2Aと上半部2Bに中折れ状態で二つ割り可能に構成し、前記二つ割りを、前記ケース2の前面2c、側面2dに対する切り離し部3と、裏面2eの折り曲げ部4とによって構成し、以って、前記ケース2の下半部2A,上半部2Bの端部2a,2bで、側面視で逆V字型に立てて包装箱1を展示できるようにした。
【選択図】 図1

Description

本考案は、化粧品、菓子、靴下、下着等の比較的嵩の小さい商品を個別に収納した包装箱等に被服して用いる外装ケースの改良に関する。
従来、比較的高級な化粧品、菓子、靴下、下着、ハンカチ、マフラー等の商品は、箱詰め等で個別に包装して販売される方式が採られている。
こうした箱詰めは、通常、紙製の薄い箱の前面を開放し、ここに透明フィルムで前面的又は部分的に蓋をして、内部の商品が見える状態、又は、一部手で触れて生地を観察できる状態としたものが多い。
一般に、包装箱及びスタンド展示の技術としては、次のものが知られている。
特開平9−37902。包装箱が展示台が展示大となり展示用スタンドが包装箱に収納されて一体に梱包されている。 登録実用新案第3061062号。商品収納箱の背面にスタンドを設けて写真立て等に再利用する。
上述した商品包装の箱詰めの一形態として、最近、包装箱の内部が見えるようにした包装形態が流行しており、この場合、包装箱の前面が開放されていることから、輸送、取り扱い上で強度が足りないという問題があり、これを補うために、この包装箱を、透明或いは半透明の合成樹脂製のケースで外嵌(被覆)する方式が採られている。
この方式によれば、内部の商品を見ることが出来ながら、包装箱の強度を充分なもにすることができる利点がある。
ところれ、こうした合成樹脂製のケースは、補強を目的とした外嵌用で、内部の包装箱を取り出して、これを、陳列棚やショウウインドウに展示するようにしており、その際、商品スタンドを用いる場合には、別途準備したスタンドが使用され、前記ケースは廃棄されていた。
本考案者は、こうした包装箱を外嵌するケースを有効利用し、これを簡単な操作によって二つに中折れ状態とし、展示用スタンドにも利用出来るようにすることを目的とする。
本考案にかかるスタンド兼用の商品収納ケースは、上記目的を達成するために、包装箱1に対して、少なくともその一側方から抜き挿し自在に外嵌出来るように構成した透明又は半透明の合成樹脂製のケース2であって、
該ケース2の略中間位置を、下半部2Aと上半部2Bに中折れ状態で二つ割り可能に構成し、
前記二つ割りを、前記ケース2の前面2c、側面2dに対する切り離し部3と、裏面2eの折り曲げ部4とによって構成し、
前記包装箱1を、一方の下半部2Aに略半分を収納し、他の半分を露出した状態として、前記ケース2の下半部2A,上半部2Bの端部2a,2bで、側面視で逆V字型に立てて包装箱1を展示できるように構成した、
という手段を講じたものである。
本考案によれば、包装用箱を外嵌していたケースを、中折れ可能な構成とすることによって、包装箱の展示に際して、このケースを中折りし、一方の下半部2Aに包装箱の略半分を収納し、他の半分を露出した状態として、前記ケース2の下半部2A,上半部2Bの端部2a,2bで、側面視で逆V字型に立てて包装箱1を展示でき、展示用スタンドとして利用できる利点がある。
そして、前記二つ割りが、前記ケース2の前面2c、側面2dに対する切り離し部3と、裏面2eの折り曲げ部4とによって構成されているのが好ましい。
これによって、ケース2の中折れ状態が、展示する包装箱1の上半部の全体(前面側だけでなく)を露出させることが可能であり、展示に際して、包装箱1を取り出す場合に、全体を把持することが出来て取り出し易い。
本考案の実施としては、包装箱1は、通常紙製であるが、他の材質、例えば、合成樹脂製であってもよい。
また、ケース2は、透明又は半透明の合成樹脂製の保形力を持つフィルム又はシートで構成されるが、その材質は、従前にケースの成型に用いられていた材質は勿論のこと、適宜公知のものから選択できる。
また、前記ケース2の前面2cの切り離し部3が所定の箇所2fで部分接続されており、上面からの押圧で破断して中折れが出きるように構成されていることが好ましい。
この構成によって、搬送、取り扱い時には、前面2cが一体となっていて、充分な強度を発揮できながら、展示に際してケース2を中折れ状態にする際に、弱い押圧でも分断が可能であり、操作上便利である。
更に、前記ケース2の前面2cの切り離し部3において、包装箱1の展示に際して包装箱1の背面1bを支持する支持部2gか形成されているのが好ましい。
この構成によって、展示に際して、前記包装箱1の背面を、点でなく、その支持部2gの線でもって安定的に支持することが出来る。
また、前記ケース2の前面2cの切り離し部3において、前記下半部2Aから上半部2Bの側に突出する、前記包装箱1の挿入に対するガイド部5が形成されているのが好ましい。
このガイド部5は、展示に際して折り曲げられたケース2の下半部2Aに包装箱1を挿入する際に、平坦な切り口に対して挿入する場合よりも、このガイド部5に沿わせて挿入することで、容易に挿入ができる利点がある。
このガイド部5は、実施例では、正面視で台形を成しているが、半円形でも、三角形でも、その他の形状でも良いものである。
以下、本考案にかかるスタンド兼用の商品収納ケースの好適実施例について、図1乃至図5に基づいて詳述する。
図13に示す包装箱1は、厚紙製で、折り畳みで形成されており、前面が開口して、内部の商品が手で触れることができる構成とされている。勿論、場合によっては、この前面にフィルム状体でラップするような被覆を施してもよい。
図2は、この包装箱1を外嵌状態で収納する合成樹脂製のシート状体で構成された透明のケース2である。ここでは、図5に示すように、上側の一側が開口6状態で、下側は、通常の折り畳み蓋7の構成を採用している。従って、包装箱1は、上側の開口6から出し、入れ自在であるが、必要に応じて、下側の蓋7を開けば、出し入れ自在となり、図4は、この包装箱1をケース2に挿入した状態(搬送、取り扱い時の状態)を示す。
そして、図2に示すケース2は、図1に示すように、その略中間位置を、下半部2Aと上半部2Bに中折れ状態で二つ割り可能に構成されている。この構成として、前記二つ割りが、前記ケース2の前面2c、側面2dに対する切り離し部3と、裏面2eの折り曲げ部4とによって構成され、前記ケース2の前面2cの切り離し部3が所定の箇所2fで部分接続されており、上面からの押圧で破断して中折れが出きるように構成されている。
前記ケース2の前面2cの切り離し部3が所定の箇所2fで部分接続する構成は、ここでは、トンプソンの裁断機により切り目を入れる際に、部分的に極く僅かの長さ(点)で複数箇所において切り残しを設けて構成しているものである。
従って、常時は、ケース2の前面2cは平面を形成しているが、展示を要するときには、上面から指で押すと前記切り離し部3が所定の箇所2fで容易に分断できるのである。
このように、前記ケース2の略中間位置を、下半部2Aと上半部2Bに中折れ状態で二つ割りにして折り曲げ、前記包装箱1を、一方の下半部2Aに略半分を収納し、他の半分を露出した状態として、前記ケース2の下半部2A,上半部2Bの端部2a,2bで、図1に示すように、側面視で逆V字型に立てて包装箱1を展示できるように構成されている。
また、図2に示すように、前記ケース2の前面2cの切り離し部3において、包装箱1の展示に際して包装箱1の背面1bを支持する支持部2gか形成されている。
更に、前記ケース2の前面2cの切り離し部3において、前記下半部2Aから上半部2Bの側に突出する、前記包装箱1の挿入に対するガイド部5が形成されている。このガイド部5は、前記支持部2gに連続する状態で形成されている。
尚、この実施例では、前記ガイド部5が台形状に形成されているが、半円状、三角状、或いは、その他の適宜の形状、意匠としてもよい。
この実施例2では、基本的構造は、実施例1と同じであるので、重複箇所の説明は省略する。
図7は、ケース2の全体を示し、ここでは、ケース2の上下の端部は、両面共に開口の構成を採用している。図8は、収納する包装箱1であって、基本的には実施例1と同じである。
従って、展示に際しては、図6に示すように、前記ケース2の略中間位置を、下半部2Aと上半部2Bに中折れ状態で二つ割りにして折り曲げ、前記包装箱1を、一方の下半部2Aに略半分を収納し、他の半分を露出した状態として、前記ケース2の下半部2A,上半部2Bの端部2a,2bで、図1に示すように、側面視で逆V字型に立てて包装箱1を展示できるように構成されている。
この実施例2では、実施例1における大きな台形状のガイド部5が存在しないが、ケース2の二つ割りに際して、側面視で斜めにカットする構成を採用しているので、結果として、前記ケース2の下半部2Aのきりくちが斜めとなり,その分だけ、側面が突出して小さなガイド面を形成することになる。
尚、包装箱1を立て長のもので説明したが、横長の箱でも実施できるものであり、また、包装箱1が矩形(薄い直方体)で説明したが、薄い円柱形、楕円形の箱でも、本考案のケース2を適応する外形状とすることで、本考案を実施できるものである。
産業上の利用性
本考案は、化粧品、菓子、靴下、下着、ハンカチ、マフラー等、種々の個別包装の商品に対して、その包装と展示を可能にするもので、その広範囲の応用が可能である。
実施例1の展示使用状態を示す斜視図。 実施例1のケースの斜視図。 実施例1の包装箱の斜視図。 実施例1の包装状態を示す斜視図。 実施例1のケースの一使用状態を示す斜視図。 実施例2の展示使用状態を示す斜視図。 実施例2のケースの斜視図。 実施例2の包装箱の斜視図。
符号の説明
1:包装箱
1b:背面
2:ケース
2A:下半部
2B:上半部
2a:端部
2b:端部
2c:前面
2d:側面
2e:裏面
2f:所定箇所
2g:支持部
3:切り離し部
4:折り曲げ部
5:ガイド部

Claims (3)

  1. 包装箱1に対して、少なくともその一側方から抜き挿し自在に外嵌出来るように構成した透明又は半透明の合成樹脂製のケース2であって、
    該ケース2の略中間位置を、下半部2Aと上半部2Bに中折れ状態で二つ割り可能に構成し、
    前記二つ割りを、前記ケース2の前面2c、側面2dに対する切り離し部3と、裏面2eの折り曲げ部4とによって構成し、
    前記包装箱1を、一方の下半部2Aに略半分を収納し、他の半分を露出した状態として、前記ケース2の下半部2A,上半部2Bの端部2a,2bで、側面視で逆V字型に立てて包装箱1を展示できるように構成した、
    スタンド兼用の商品収納ケース。
  2. 前記ケース2の前面2cの切り離し部3が所定の箇所2fで部分接続されており、上面からの押圧で破断して中折れが出きるように構成されている、請求項2のスタンド兼用の商品収納ケース。
  3. 前記ケース2の前面2cの切り離し部3において、包装箱1の展示に際して包装箱1の背面1bを支持する支持部2gか形成され、且つ、前記下半部2Aから上半部2Bの側に突出する、前記包装箱1の挿入に対するガイド部5が形成されている、請求項1又は請求項2のスタンド兼用の商品収納ケース。
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