JP3115443U - 自動車ボデーの修理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本考案は、自動車ボデーの表面に生じた凹み傷を簡単に修理する修理装置に関するものである。
【解決手段】中心に孔部2を設けて両側にそれぞれ取付孔3、3を設けた支持本体1と、前記孔部2に挿通させる引出棒7の下部に柔軟部材からなる接着板8を取付けて該引出棒7に設けた螺条部に操作ハンドル10を螺合させた引出部材6と、保持円盤18の上部に連結した支持棒22を前記取付孔3、3に下方から挿通して該支持棒22に螺合させたハンドル24の締付けにより前記支持本体に固定させる保持部材17、17と、外部電源に接続するコード線を有したグリップにトリガーを具えてボンドを加熱溶融させる加熱室およびノズルを有した噴射ガンとからなるものである。
【選択図】図12
【解決手段】中心に孔部2を設けて両側にそれぞれ取付孔3、3を設けた支持本体1と、前記孔部2に挿通させる引出棒7の下部に柔軟部材からなる接着板8を取付けて該引出棒7に設けた螺条部に操作ハンドル10を螺合させた引出部材6と、保持円盤18の上部に連結した支持棒22を前記取付孔3、3に下方から挿通して該支持棒22に螺合させたハンドル24の締付けにより前記支持本体に固定させる保持部材17、17と、外部電源に接続するコード線を有したグリップにトリガーを具えてボンドを加熱溶融させる加熱室およびノズルを有した噴射ガンとからなるものである。
【選択図】図12
Description
本考案は、自動車ボデーの表面に生じた凹みを簡単に修理する修理装置に関するものである。
自動車ボデーに物が当たったりして生じた凹み傷を修理するには、大別して打ち出し法と引き出し法とがある。前者の打ち出し法は、前記凹みを裏側からハンマー等を用いて打ち叩いて外方に打ち出して元の状態のように修理する方法である。しかし、ボデーの裏側からハンマーなどで叩いて平坦状にするため、該ボデーの内側部材を取り外して裏面を露出してから修理作業を行わなければならない。それ故、凹みを補修する修理作業を終了させた後に、さらに、ボデーの内側部材を元の通りに装着する手間が必要になるため、作業量が増大して修理に長い時間がかかってしまうという問題点を有していた。
後者の引き出し法は、例えば、自動車ボデーの表面に生じた凹み部分に真空パッドを吸着し、この真空パッドと真空ポンプとを真空チューブで接続してから該真空ポンプを作動させて、前記真空パッド内に生じた負圧によって凹みを引き出して元の面のようにして修理する方法である(特許文献1)。しかしこの方法は、負圧を発生させるためコンプレッサーを必要とするが、一般にコンプレッサーを所持している人は少なく、普通の人が簡単に行える修理方法ではない。また、負圧力だけでは元の状態に引き出せない凹みもある。
さらに他の引き出し法は、自動車ボデーに生じた凹み部分の表面に夫々金属ピンを溶接し、該金属ピンを本体シリンダ部内の爪部で挟み、該シリンダ部を作動させる操作用ハンドルを握って操作することにより、カム機構で倍加された大きな力によって前記金属ピンを引き上げて凹みを元の状態のように修理する方法である(特許文献2)。この場合、引き出し用の金属棒をボデー表面の凹み部分に溶接したり、または溶接した金属棒をボデー表面から取り外すために溶接作業を必要とし、さらに、金属棒を取外した後のボデー表面を研磨する作業が必要になる等という問題点を有している。
本考案が解決しようとする課題は、自動車ボデーの表面に生じた凹みを外方に引き出すために、引出部材に設けた接着板をボンドを用いて前記凹みに接着固定し、操作ハンドルを回動させることにより凹みを引き出して目立たせなくすることを目的とする。この凹みに接着ボンドを用いて接着固定した引出部材を外方に引き出すため、該引出部材を凹みに接着するためのボンドは熱可塑性樹脂を使用し、熱源として電気を利用することにより操作を容易に行えるようにするものである。
上記課題を解決するために、本考案は、中心に孔部2を設けると共に、両側にそれぞれ取付孔3、3を設けた支持本体1と、前記孔部2に挿通させる引出棒7の下部に柔軟部材からなる接着板8の上部を取付け、該引出棒7に設けた螺条部に操作ハンドル10を螺合させた引出部材6と、合成樹脂材からなる保持円盤18の上部に連結した支持棒22を前記取付孔3、3に下方から挿通し、該支持棒22に螺合させたハンドル24の締付けにより前記支持本体に保持する保持部材17、17と、外部電源に接続するコード線32を有したグリップ31にトリガー34を具えてボンド28を加熱溶融する加熱室36およびノズル37を有した噴射ガン30とからなることを特徴とする。
前記支持本体1の両側に設けた取付孔3、3は細長に形成してあり、前記保持部材17、17を該取付孔3に移動可能に取付けるようにしてもよい。また、前記支持本体1の中心に設けた孔部2を細長に形成し、該孔部2に挿通させる少なくとも1つの前記引出部材6の引出棒7を左右方向に移動可能に取付けてもよい。さらに、前記引出棒7の下部は、前記接着板8の上部に設けた筒部9に着脱可能に取付けてもよい。また、前記保持円盤18の上部に設けた軸受部19に、前記支持本体1に設けた取付孔3、3の下面に設けた案内凹部4、4に案内されて左右方向に移動可能な角形保持部23、23を固定した支持棒22、22の下部に設けた軸支部21を傾動可能に嵌合してもよい。さらに、前記保持円盤18の上部に、前記支持本体1に設けた取付孔3、3の下面に設けた案内凹部4、4に案内されて左右方向に移動可能な角形保持部23、23を固定した支持棒22、22の下部に固定してもよい。さらに、前記噴射ガン30のグリップ31に設けたコード線32に具えたプラグ32aは、家庭電源用ソケットまたは自動車シガーライター用ソケットに接続して使用できるのが好ましい。
本考案は、自動車ボデーの凹みに接着固定させた引出部材を取付ける支持本体を保持する保持部材は、該支持本体の両側に設けた取付孔に装着してあるので、支持本体に対して該保持部材に設けた保持円盤を左右方向に移動してボデー表面の形状に応じて最適な位置で保持できるように調整できる。また、保持部材の支持棒と保持円盤とを傾動可能に取付けてあるので、凹みのあるボデー表面と保持円盤が保持するボデー表面とが角度を有していて同一面でない場合でも、両者の角度の違いを吸収して支持本体を安定して保持部材で保持することができる。そのため、前記凹みに接着固定した引出部材は前記支持本体を支点にして操作ハンドルを安定した状態で回動させて、修理作業を行うことができる。
引出部材の接着板は合成樹脂などの柔軟部材で形成してあるから前記ボデーの凹みに接着させる場合、凹みの表面に密接させて接着できる。この接着板を有した引出棒に螺合させた操作ハンドルはやや大径で、その周面に凸出部と凹入部を交互に設けてあるので、手で保持して回動させながら凹みの引き出し状態を目で見ながら引き出すことができる。
噴射ガンの内部に設けた加熱室内でボンドを加熱溶融し、トリガー操作により溶けたボンドを前記接着板の接着面に塗布して自動車ボデーの凹みに接着させた状態で凹みを引き出す場合、所定以上の負荷力がボンドに加わると音を発して接着部分が剥れて引き出し作業が終了する。
本考案を図面により説明すると、図1は本考案の実施形態を示す修理装置の斜視図、図2は前記修理装置の一部である支持本体の平面図、図3は同支持本体の底面図、図4は図2のA−A線方向拡大断面図、図5は前記支持本体から取外した引出部材の縦断面図、図6は前記引出部材の一部をなす操作ハンドルの平面図、図7は前記支持本体から取外した保持部材の一部破断した正面図である。
図1〜3において、1は金属又は硬質合成樹脂材で形成した支持本体で、中心部に孔部2を上下方向に貫通して設け、該支持本体の両側部分には、同一直線上に配してそれぞれ取付孔3、3を上下方向に貫通して設けてある。この取付孔3は円孔でもよいが、図示したように細長に形成することにより、支持本体1に対して後記する保持部材を左右方向に移動させて最適な位置に調整することができる。
この取付孔3、3は支持本体1の両側部に同一線上に設けてあるが、該支持本体の横幅を広げて両側部の両端部分に位置させて左右方向に平行に取付孔を設けてもよい。このように支持本体1の両側部分に2個づつ4個設けた取付孔に後記する保持部材17を装着することにより、該支持本体を安定して保持することができる。また、支持本体1を十字状に形成し、各先端部にそれぞれ設けた取付孔3に保持部材17をそれぞれ装着するようにして、該支持本体1を保持するようにしてもよいものである。
図2、3に示した孔部2は円形に限らず、細長孔部2a(図13)に形成してもよい。この細長孔部2aに挿通させた引出棒7を左右方向に移動させることができるようにしてもよい。また、この細長孔部2aに複数の引出部材7を挿通し(図13では2個の引出部材を挿通させてある)てやや大きな凹み41の側縁部分にそれぞれ引出部材6、6を接着固定することにより、支持本体を移動させずに同じ位置で操作ハンドル10を回動させながら凹みの部分の2ケ所を略同時にを引き出して修理することもできる(図13)。
例えば、凹みが細長い場合には、まず該凹部の左側部分を引き出し、ついで右側部分を引き出し、最後に中央部分を引き出すと3回の引出作業が必要となる。しかし、孔部を細長く形成してあれば、2ケの引出部材6、6を適宜離して取り付け、該引出部材の操作ハンドルを略同時に回動操作して凹みの周縁部分を引き出し、ついで中央部分を引き出せば2回の引出作業ですみ、修理作業を短縮できる利点がある。この場合、複数の引出部材を連動させるようにして1つの操作ハンドルを回動させることにより引き上げるようにすることも可能である。
支持本体1の下面側には、図3に示すように前記取付孔3、3より一回り大きい巾に形成して該支持本体の下側から略中間部までの深さをした案内凹部4、4をそれぞれ設けてある。前記取付孔3、3の下部に連続して該案内凹部4、4の周囲に沿って設けた係止部5、5を具えた前記取付孔3、3の底面周囲に形成してあり、該案内凹部の係止部5に掛止した角形保持部23の上面とハンドル下部に設けた座部26とで支持本体1に固定して所定位置に保持部材17を固定することができる。
図5、6において、6は自動車ボデーに生じた凹みを修理するための引出部材で、引出棒7の下端を合成樹脂などの柔軟部材で形成した接着板8の中央上部に設けた筒部9に固定して取付けてもよいし、また、該接着板の上部中央に設けた筒部9に前記引出棒7の下端を螺合などにより着脱可能に取付けてもよい。この接着板8は、直径が20〜50mm、好ましくは30mm程度であって柔軟性を有していて接着面を平坦に形成し、該筒部の底部には外部に連通する小孔9aを貫通して設けてある。
接着板8は大きさの異なるものを複数用意しておき、自動車ボデーの表面に生じた凹み41の大きさに応じて使い分けできるようにすれば便利である。この場合、引出棒7と接着板8とを螺合などにより着脱可能に構成してあれば、引出棒7が1本ですむのでその分コストを安く出来る。接着板8は、平坦な下面に接着剤を塗布して前記凹み41に接着固定させるが、凹みの曲面は種々異なるから曲面カーブに応じて変形できるように柔軟性を有している。また、この接着板8の外形は必ずしも円形である必要はなく、例えば、方形や三角形や星形など任意の形に形成してもよい。
合成樹脂製の操作ハンドル10は、手で握って周方向に回動できるよう周面部分に凸出部11と凹入部12を交互に設けてあり、操作ハンドルの下部中心に設けた円筒部13の中心には、内面に雌ネジ14を有した内部筒15を埋め込んである。内部筒15の下端は円筒部13の下端部まで位置し、上端は該操作ハンドルの上面よりやや下側に位置して外部から見えないようにしてある。この接着板8は、前記支持本体1の孔部2に下方から挿通した引出棒7の上部に設けた螺条部7aに螺合させた操作ハンドル10を回動して、後記する保持部材17で保持した前記支持本体1を支点にして引出棒7の下部に取付け、前記凹み41に接着した接着板8を引き出すものである。
図7において、17は前記支持本体を自動車ボデーの表面に単に当接して保持するための保持部材で、合成樹脂製の保持円盤18の上部中央に軸受部19を突設し、該軸受部の上方内部に球状空間をした受室20を設け、下面は平坦面にしたり、または周縁部分から中心に向かってテーパー状に浅く凹ませたりして、ボデー表面へ密着させて前記支持本体を保持するものである。そして、前記受室20に略360度の範囲で傾動可能に嵌合させた球面状の軸支部21を下部に設けた支持棒22の中間部に、硬質合成樹脂材からなる角形保持部23を固定してある。また、支持棒22の上部に設けた螺条部22aに、ハンドル24の下部中央内部に設けた雌ネジ部25を螺合させ、さらに、該ハンドルの中央下部に円柱状をした座部26を突設してある。
角形保持部23は支持棒22に固着し、支持本体1の案内凹部4内を左右方向に移動できるように係合してあり、取付孔3内の任意個所に位置させて支持棒22の螺条部22aに螺合したハンドル24を回動して締め付け、ハンドル下部の座部26と前記角形保持部23の上部とで前記支持本体1を上下から挟持して固定するものである。
図8に示すように、棒状をしたボンド(接着剤)28は、加熱すると軟化・溶融する熱可塑性樹脂で形成したもので、比較的低温で溶ける樹脂剤を使用することが好ましい。
図9において、30は下部にグリップ31を有したアプリケータ、即ち、ピストル型をした噴射ガンで、グリップの下部から引き出されたコード線32の端部には、自動車シガーライター用ソケット(図示せず)に接続するプラグ32aを設けてある。また、このプラグ32aの代りに、家庭電源用ソケットに接続するプラグでもよい。このように電源を使い分けできるようにして、自動車シガ−ライター用ソケット又は一般の家庭電源用ソケットに接続できる異なる型式の噴射ガンを形成してあれば、使用者は自分の希望する型式のものを購入できて便利である。もちろん電源の種類に応じて回路は相違している。
この噴射ガン30の後端に設けた挿入穴33に、矢印で示すように後方から棒状をしたボンド28を挿入し、前記ガン30に設けたトリガー34を操作することにより、ボンドは収容筒35に連続した加熱室36内に送り込まれる。この加熱室36に装着した加熱手段(図示せず)を加熱して内部のボンド28を溶融し、前記ガンの先端に設けたノズル37から溶けたボンド(接着剤)をトリガー34の操作によって流出させて接着板8の表面金体に塗布し、一定時間自然乾燥して接着させる。図中、38は噴射ガンの上部両側に設けた開口窓で、ボンドが加熱室36内に進入するのを確認できる。39は噴射ガン30の前方下部に回動できるように軸支させた掛止具で、グリップ31の下端と掛止具39とで噴射ガン30をテーブルなどの表面に安定して樹立できるようにしてある。
次に、本装置の作用について説明すると、修理作業を行う前に、直射日光などで高温になっている自動車ボデー40の温度を下げる為、自動車を木陰や車庫内に入れ、あるいは濡れタオルを当てて常温程度になるまで冷やす。これにより、自動車ボデーに接着させたボンドが必要以上に硬化するのを防ぎ、剥れ難くならないようにする。本実施形態に用いるボンドは、通常の熱可塑性樹脂製の接着剤を使用するが、特にホットメルト系熱可塑性樹脂接着剤が好ましく、比較的低温で溶ける接着剤を使用するものである。
自動車ボデーに生じた凹み41の部分及びその周囲表面に付着した汚れを落としてボンドの接着作用を高めるため、例えば、市販のアルコールや洗浄剤入りのスプレー缶などを用いることにより自動車ボデー表面の汚れを落として作業前の準備をおこなう。ついで、噴射ガン30のコード線32の端部に設けたプラグを、家庭電源用ソケットまたは自動車シガーライター用ソケットに接続して、加熱手段を具えた加熱室36を修理作業の開始前に3〜10分、好ましくは約5分程度通電して加熱させた後、前記ガンの後部に設けた挿入穴33から棒状をしたボンド28を挿入し、噴射ガンのトリガー34を数回操作して前記ボンド28の先端部分を収容筒35から加熱室36内に送り込む。
この棒状のボンド28が加熱室36内で加熱されて比較的低温で溶融すると、トリガー操作により該加熱室に連続したノズル37から流出し、表面全体に均一に塗布された接着板8を図10に示すように、自動車ボデーの凹み41のに中心、または、該凹み41が大きい場合はその周辺部分に押し付けて接着し、そのまま3〜10分、好ましくは5分程度乾燥させて接着するのを待つ(図10)。ボンドの乾燥が不十分だと接着力が弱くて、凹み41に接着した接着板8が剥れてしまい十分に引き上げることができない。また、余り長い時間放置すると必要以上に強固に接着して剥れ難くなることがあるので所定時間乾燥させたら次の作業に進むことが好ましい。
凹み41の部位に接着板8を接着して乾燥させている間、支持本体1の両側に位置する取付孔3、3に下側から保持円盤17に設けた支持軸22を挿通して上部にハンドル24を緩く螺合させる(図11)。前記ボンドを接着固定して約5分経過して接着したら、図11に示した状態の支持本体1の中央に設けた孔部2を図10に示した引出棒7に上方から挿通し、下部に位置する保持円盤18を自動車ボデー40に当接させて保持する。この保持円盤は合成樹脂製であるから自動車ボデーの表面に当接させても該ボデー表面に傷をつけることはない。
保持円盤18と引出部材の接着板8との位置関係により、該保持円盤18に設けた支持棒22を前記取付孔3、3内を左右方向に移動させて位置を調節してからハンドル24を回動して保持部材17を支持本体1に固定する。この場合、保持円盤18の当接する自動車ボデー40の表面と前記凹み41の有する面とが同一平面でなく角度を有する場合には、支持軸22の下部に設けた軸支部21と保持円盤の上部に設けた軸受部19とを傾動させることにより角度の相違を吸収して前記支持本体1をボデー表面に安定して支持することができる(図1)。
図1の状態で操作ハンドル10をゆっくり回動させて接着板8が接着した凹み4を前記引出部材の引出棒7と共に引き上げることによって凹み部分は外方に引き出される。この操作ハンドル10は径が大きく、凸出部11と凹入部12とが交互に設けてあるので容易に回動できる。引出棒7の引き上げに応じて凹み41が引き出されると、前記凹み41と接着板8との間に塗られたボンド28に加わる負荷が徐々に高まり、該負荷に耐えられなくなると「ポン」という音を発して接着板8が前記ボデーの凹み41の表面から剥れる。
乾いたボンド28は、接着板8の表面あるいは自動車ボデーの表面の何れか又は両方に部分的に接着した状態で残るので、これをアルコールや通常の汚れ落しや市販されている洗浄剤などを用いて、シールを剥すような感覚で簡単に剥すことができる。
上記した工程が一回の作業工程であり、一回の作業工程により凹みを目立たなくする修理作業が完了しない場合には、複数回、例えば3〜9回位繰返し行うことによって、ボデー表面の凹み41を目立たなくすることができ、さらに必要なら表面を研磨することによりきれいに仕上ることができる。凹み41の程度によっては、上記作業を10回程度繰り返すこともある。また、凹み41の範囲が細長かったり、大きい場合には、一次的に、凹みの周縁部分に接着して該周縁部を引き出し、二次的に、凹みの中心に接着して凹みを引き出して、該凹みを目立たなく修理することができるものである。
尚、引出力が強すぎて凹み41が外方に突出してしまうこともあるが、その場合は、該突出部を木製の棒を短く切って先端を平坦にし、この先端を該突出部分に当ててハンマーで少しずつ叩いて凹ませて略平坦にすることにより周囲の面と同じにする。棒で叩いたことにより表面に傷がついたら液体コンパウンドなどできれいに研磨すれば、凹み41は目立たなくなって平坦できれいなボデー面に仕上げることができる。
前記した工程を10回以上繰り返しても凹みが残る場合は、凹みが鋭角に付いているためで、本装置による修理作業の限界を超えているので専門業者に修理してもらう必要がある。また、本装置で修理できる凹みの大きさは、大体グレープフルーツの大きさ程度まででそれ以上の大きさの場合は、修理作業が初めての人には無理である。
1 支持本体
2 孔部
3 取付孔
4 案内凹部
5 係止部
6 引出部材
7 引出棒
7a 螺条部
8 接着板
9 筒部
10 操作ハンドル
17 保持部材
18 保持円盤
19 軸受部
21 軸支部
22 支持棒
22a 螺条部
23 角形保持部
24 ハンドル
28 ボンド
30 噴射ガン
31 グリップ
32 コード線
34 トリガー
36 加熱室
37 ノズル
2 孔部
3 取付孔
4 案内凹部
5 係止部
6 引出部材
7 引出棒
7a 螺条部
8 接着板
9 筒部
10 操作ハンドル
17 保持部材
18 保持円盤
19 軸受部
21 軸支部
22 支持棒
22a 螺条部
23 角形保持部
24 ハンドル
28 ボンド
30 噴射ガン
31 グリップ
32 コード線
34 トリガー
36 加熱室
37 ノズル
Claims (7)
- 中心に孔部(2)を設けると共に、両側にそれぞれ取付孔(3、3)を設けた支持本体(1)と、
前記孔部(2)に挿通させる引出棒(7)の下部に柔軟部材からなる接着板(8)の上部を取付け、該引出棒(7)に設けた螺条部に操作ハンドル(10)を螺合させた引出部材(6)と、
合成樹脂材からなる保持円盤(18)の上部に連結した支持棒(22)を前記取付孔(3、3)に下方から挿通し、該支持棒(22)に螺合させたハンドル(24)の締付けにより前記支持本体に保持させる保持部材(17、17)と、
外部電源に接続するコード線(32)を有したグリップ(31)にトリガー(34)を具えてボンド(28)を加熱溶融させる加熱室(36)およびノズル(37)を有した噴射ガン(30)とからなることを特徴とする修理装置。 - 前記支持本体(1)の両側に設けた取付孔(3、3)は細長に形成してあり、前記保持部材(17、17)を該取付孔(3)に移動可能に取付けてなることを特徴とする請求項1記載の修理装置。
- 前記支持本体(1)の中心に設けた孔部(2)を細長に形成し、該孔部(2)に挿通させる少なくとも1つの前記引出部材(6)の引出棒(7)を左右方向に移動可能に取付けてなることを特徴とする請求項1記載に修理装置。
- 前記引出棒(7)の下部は、前記接着板(8)の上部に設けた筒部(9)に着脱可能に取付けてなることを特徴とする請求項1記載の修理装置。
- 前記保持円盤(18)の上部に設けた軸受部(19)に、前記支持本体(1)に設けた取付孔(3、3)の下面に設けた案内凹部(4、4)に案内されて左右方向に移動可能な角形保持部(23、23)を固定した支持棒(22、22)の下部に設けた軸支部(21)を傾動可能に嵌合してなることを特徴とする請求項1記載の修理装置。
- 前記保持円盤(18)の上部に、前記支持本体(1)に設けた取付孔(3、3)の下面に設けた案内凹部(4、4)に案内されて左右方向に移動可能な角形保持部(23、23)を固定した支持棒(22、22)の下部に固定してなることを特徴とする請求項1記載の修理装置。
- 前記噴射ガン(30)のグリップ(31)に設けたコード線(32)に具えたプラグは、家庭電源用ソケットまたは自動車シガーライター用ソケットに接続できるようにしてなることを特徴とする請求項1記載の修理装置。
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JP2005006298U JP3115443U (ja) | 2005-08-04 | 2005-08-04 | 自動車ボデーの修理装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06164471A (ja) * | 1992-11-18 | 1994-06-10 | Telson Electron Co Ltd | 無線呼出機およびその制御方法 |
KR101227161B1 (ko) * | 2011-02-07 | 2013-01-28 | 대구광역시 달서구 | 자동차 표면 복원기 |
CN109570271A (zh) * | 2018-12-19 | 2019-04-05 | 南京工业职业技术学院 | 汽车车身外板无损伤拉拔修复机 |
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2005
- 2005-08-04 JP JP2005006298U patent/JP3115443U/ja not_active Expired - Fee Related
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