JP3115266U - 灯油ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造により暖房器具等の燃料タンクから残存する灯油を吸出すことのできる灯油ポンプを提供するものであり、また、既存の灯油ポンプに着脱することによって残存灯油を汲出すことのできる灯油ポンプとなすことの出来るアタッチメントを提供する。
【解決手段】灯油ポンプにおいて、吸上げチューブの先端に逆止弁を設け、あるいはまた、本吸上げチューブの先端に嵌着する先端部が漏斗状に開口する補助チューブを着脱可能に設け、この補助チューブに逆止弁を設けるとともに、その先端部分を先細に形成したものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、灯油ポンプに係り、詳しくは、吸上げ口に関するものである。
家庭における暖房器具として、経済的な面から石油ストーブ、温風暖房機等が余多使用されているところであって、かかる暖房器具においては、使用時期が過ぎた場合に、前記暖房器具の燃料タンクに残存する灯油を排除して収納し、保管する必要がある。
即ち、燃料タンクに残存したままであれば、内部の灯油が劣化し、また、変質することから、器機の性能に影響を与え、また、残存する灯油による不慮の火災事故を発生する懼れを有することから、これを回避するために内部に残存する灯油を排出する必要がある。
灯油を前記燃料タンクに給油するためプラスチック製の灯油ポンプが使用されているが、この灯油ポンプを使用して暖房器具の燃料タンクに残存する灯油を汲出すことも試みているものの、この灯油ポンプにあっては汲出し口の先端部が斜めに裁断されており、この裁断形状のために完全に吸出すことが出来ず、また、灯油ポンプの上部に設けている逆止弁までの揚程が大きいために、該部分に滞留した吸出した灯油が逆流し、流出することとなり、周囲を汚染することとなる。
本考案は、前述の諸点に鑑みなされたものであって、簡単な構造により暖房器具等の燃料タンクから残存する灯油を吸出すことのできる灯油ポンプを提供するものであり、また、既存の灯油ポンプに着脱することによって残存灯油を汲出すことのできる灯油ポンプとなすことの出来るアタッチメントを提供することである。
前述の課題を解決するための本考案にかかる灯油ポンプの構成は、灯油ポンプにおいて、吸上げチューブの先端に逆止弁を設けた点に存するものである。
また、本考案にかかる灯油ポンプの構成は、灯油ポンプにおいて、吸上げチューブの先端に嵌着する先端部が漏斗状に開口する補助チューブを着脱可能に設け、この補助チューブに逆止弁を設けるとともに、その先端部分を先細に形成した点に存するものである。
本考案にかかる灯油ポンプにあっては、吸上げチューブの先端に逆止弁を設けることによって、握りポンプ部に設けられた逆止弁の作用と相俟って、残存灯油を吸上げチューブ内に保留することが可能となり、また、吸上げチューブの先端に逆止弁を設けた先端を先細の補助チューブとして着脱自在とすることによって、燃料ポンプへの灯油の供給、燃料ポンプからの排出の両作業が円滑になしうることとなり、特に、補助チューブの吸上げ口を先細に形成することによって、燃料タンクから完全に残存灯油を排出することを可能とする効果を有するものである。
以下、本考案にかかる灯油ポンプについて図示の実施例に基づいて説明する。1は本考案にかかる手動式のベロー式の灯油ポンプで、ポリエチレン樹脂で形成されたポンプ作用をなす柔軟なベロー2本体で、このベロー本体2の下部に設けられた分岐部3に灯油缶から灯油を吸上げるための吸上げチューブ4が連結され、また、その側方位置に暖房器具等のタンクへ灯油を送り出す蛇腹式の送出チューブ5が連接され、また前記ベロー本体2の頂部には、該ベロー本体2内の通気を制御する空気栓6が設けられている。
また、前記ベロー本体2における吸上げチューブ4には、ベロー本体2によって吸上げられた灯油の逆流を防止する逆止弁7が設けられる。逆止弁7の設置位置は、図2に詳細を示すように吸上げチューブ4の吸い口8の直上にリング状の取付座9を接着剤により固定し、この取付座9に円盤状の弁体10が回動可能に枢支されている。吸上げチューブ4に設ける逆止弁は、吸上げチューブ3の斜めに裁断された吸い口8と並行にもうけることも可能であり、さらに、前述するように吸上げチューブ3の斜めに裁断された吸い口8の直上に設けるほか、分岐部3における吸上げチューブ4の接続部にも設けることが出来る。また、同様に送出チューブ5の接続部には逆止弁11が設けられ、ベロー本体2により吸上げられて送り出された灯油の逆流を防止するようになっている。
前述する構成を有する本考案にかかる灯油ポンプの作用について説明するに、暖房器具等の燃料タンクから残存灯油を排出するに際して、吸上げチューブ4を挿入し、ベロー本体2を作動し、灯油を吸上げるが、逆止弁7の設置位置が吸上げチューブ4の斜めに裁断された吸い口8の直上に設けたことから、タンクの底部と逆止弁7との距離、即ち、揚程が短縮されていることから、吸上げチューブ4内に残存する灯油が極小となり、また、吸上げチューブ4を傾斜させて吸上げることによって完全に吸上げることを可能とするとともに、逆止弁を分岐部3に併設する場合にあっては、さらに、吸上げチューブ4内に吸上げられた灯油の漏れを確実に防止できる。
次に、図3は、本考案にかかる灯油ポンプの他の実施例を示すもので、この実施例にあっては吸上げチューブ4に着脱自在に補助チューブ12を設けるものであって、即ち、補助チューブ12は吸上げチューブ4に嵌着するチューブ本体13と、嘴状に先端が先細に形成された吸引部14とを有し、本体13の先端部分は吸上げチューブ4の挿入を行いやすくするために漏斗状の開口13aとされ、また、チューブ本体13と吸引部14との移行部に逆止弁15を設けている。詳述すれば、リング状の取付座16に円盤状の弁体15aを回動可能に枢支されてなり、この取付座16をチューブ本体13と吸引部14との移行部、言い換えれば、本体11の底部に接着剤により固定されている。
この実施例の灯油ポンプにあっては、吸上げチューブ4に補助チューブ12を装着するもので、この装着する補助チューブ12における吸引部14が先端を嘴状に先細に形成していることから、タンクの底部に密接して吸上げることが出来ることから、タンク内に残存する灯油を完全に吸上げることが可能となる。
なお、前述する各実施例における逆止弁7、15の構造として円盤形状のものを使用したが、例えば、一例として図3(b)に示すように補助チューブ12におけるチューブ本体13と吸引部14との移行部にリング状の取付座17を接着剤により固着し、リング状の取付座17の内径よりも大径のボール18を装着し、このボール18の作動によって逆止作用を行わせることも可能である。なお、図中19はボールの逸脱を防止するストッパである。
本考案にかかる灯油ポンプの実施例を示す説明図 本考案にかかる灯油ポンプの要部を示す部分断面図 本考案にかかる灯油ポンプの他の実施例を示す説明図
符号の説明
1:灯油ポンプ
2:ベロー本体
3:分岐部
4:吸上げチューブ
5:送出チューブ
6:空気栓
7、11、15、16:逆止弁
8:吸い口
9、17:取付座
10:弁体
12:補助チューブ
13:チューブ本体
14:吸引部

Claims (2)

  1. 灯油ポンプにおいて、吸上げチューブの先端に逆止弁を設けたことを特徴とする灯油ポンプ。
  2. 灯油ポンプにおいて、吸上げチューブの先端に嵌着する先端部が漏斗状に開口する補助チューブを着脱可能に設け、この補助チューブに逆止弁を設けるとともに、その先端部分を先細に形成したことを特徴とする灯油ポンプ。
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