JP3115221U

JP3115221U - 内服薬包用容器

Info

Publication number: JP3115221U
Application number: JP2005003236U
Authority: JP
Inventors: 宏美村上
Original assignee: 宏美村上
Priority date: 2005-04-12
Filing date: 2005-04-12
Publication date: 2005-11-04
Anticipated expiration: 2015-04-12

Abstract

【課題】本考案は内服薬をたて置くことができるようにした空間を設けた容器で、飲み忘れや誤薬を防ぎ、かつはさみを使用し、片手のみで開封できるようにする。
【解決手段】本考案は標準的な大きさの薬包が１〜４包程度入る空間のある容器で、ベッドサイドに設置することにより、飲み忘れを防ぎ、かつ配薬の際に再確認し誤薬を防止する。また、前面及び後面に傾斜をつけ、倒れにくくし、底面に滑り止めの布を貼付することにより、はさみを用いて片手で薬包を開封することができる。
【選択図】図３

Description

本考案は、入院患者が薬を飲み忘れることを防ぎかつ、内服薬を立て置くことにより、片手のみではさみを用いて開封することができるようにした内服薬包用容器に関するものである。

看護師は、入院患者に薬を配る際、特に決まった容器がないため、食事の盆の中や床頭台に置いたり、手渡ししている。また、片手の不自由な人は、自分で薬包を開封することができず、他人の力に頼ったり、なんとか口で破ったりしていた状態である。

看護師は複数の患者を受け持っているので、個々の患者が内服薬を確実に飲んだか、確認できないことがあった。また、薬包を開封するには、片手で薬包を持ち、もう片方の手で破ったり切ったりしなければならないため、片手の不自由な方は、自分で薬包を開封することが困難であった。
本考案は以上の欠点を解決するためになされたものである。

透明なプラスチックで、図１のような、標準的な大きさの薬包が１〜４包程度入る空間のある容器を作る。容器自体が倒れにくいように、前面及び後面に傾斜をつける。前面には紙の名札を挿入できる空間を作る。容器自体が置いた位置からずれないように底面には、滑り止めの布を貼付する。

患者に、飲み終わった空の薬包を本容器に戻しておいてもらい、その空袋を看護師が回収することにより、患者が飲み忘れることを防ぎ、かつ内服したことを確認できる。看護師は、誤薬防止のために、細心の注意を払っているが、薬を配る際に、薬包に印字された氏名と、本考案の容器に挿入した名札の氏名を照らし合わせることにより、再確認することできる。また、この容器に薬包を入れることにより、薬包が立ったままの状態で動かないため片手が不自由であっても、はさみを使うことができれば、薬包を持たずとも、左右どちらからでも薬包を切りすすめ開封することができる。これは、患者にとって残存機能を少しでも活かすことができるという喜びにつながる。

以下、本考案の実施の形態を説明する。透明なプラスチックで、図１のような容器Ａを設ける。１は、標準的な大きさの薬包４が１〜４包程度入る空間である。２は、紙の名札３を出し入れできる空間である。容器自体が倒れにくいように、前面及び後面に傾斜をつける。容器を置いた位置から、それ自体がずれないように、底面には滑り止めの布６を貼付する。使用するときは、患者氏名を書いた名札を２に挿入し、床頭台などに設置する。看護師は、薬を配る際に、薬包４に印字されている氏名と、本考案の容器に入った名札の氏名が一致していることを確認し、内服薬を本容器に入れる。片手が不自由な方でも、はさみ５を使える人は他人の手を借りずに薬包を開封することができる。飲み終わった空の薬包は、ごみ箱へ捨てずに、本考案の容器に戻しておいてもらい、患者が飲んだことを確認し看護師が回収する。

本考案の斜視図である本考案の右側面図である。本考案の使用状態を示す斜視図である。

符号の説明

Ａ容器
１薬包を入れる空間
２名札を入れる空間
３名札
４薬包
５はさみ
６滑り止めの布

Claims

病院等で調合された薬包を、立て置くことのできる内服薬包用容器。