JP3114708U - 牽引器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の腋に余分な負荷がかからず快適に牽引できる腋幅および高さを容易に調整できる器具であって、1つの器具で腰椎牽引や頚椎牽引を兼用施術できる簡単な構造の器具であって、使用者の使用感の快適性、利便性、経済性を満たす牽引器具を提供する。
【解決手段】基台3から垂直に立設された脚筒4aに挿入したスライド棒4bの上端に設けた一対の挟持板6間隙内の下部に軸着されており、軸着部を支点とする該腋下支持アーム5の傾動位置を、挟持板6に設けた複数の穴と該腋下支持アーム6の下端部に設けた穴に合わせて固定する挿入ピンを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、健康器具に関し、さらに詳細には、両腋で体重を支えて腰を浮かせて行う腰椎牽引器具および頭部を顎下部から吊り上げて行う頚椎牽引器具の、2機能を併せ持つ牽引器具に関する。
身体の腰椎牽引や頚椎牽引のための器具としては、体重を利用して牽引する器具が種々提案されている。通常、身長よりも高いゲート形のパイプ横棒に両腕でぶら下がる健康器具が良く使われている。また、頭部を顎下部から吊り上げる方式の頚椎牽引用具を、背丈よりも高い固定棒に吊り下げて使用することも行われている。
その他、両腋部で体重をさえ腰椎を牽引するタイプとしては、特開平7−213647号公報(特許文献1参照)に、「内部に使用者が入ることができる上端部に両腋を支持することができる両腋支持部が形成された開閉可能な一対の支持部材と、この一対の支持部材の下端に該一対の支持部材の高さ寸法を任意に調整することができ、かつ一対の支持部材を自立させることができるようにそれぞれ取付けられた一対の高さ調整脚部材」で構成されたぶら下がり健康器具が開示されている。
特開平7−213647号公報
しかし、上記のような、身長よりも高いゲート形の横棒にぶら下がる方式では、両腕に相当な体力のある者でないと牽引に耐えられない問題があった。
また、両腋にて体重を支える方式においては、使用者の腋に余分な負荷がかからず快適に牽引するためには、腋下の支持棒間隔が使用者の腋幅にフィットすることが重要であることから、腋幅および高さを容易に調整できる必要があった。さらに、設置面積、設置コストの節約効果など点から、1つの器具で腰椎牽引や頚椎牽引を兼用施術できる簡単な構造の器具が望まれていた。このような観点から、本考案は、使用者の使用感の快適性、利便性、経済性を満たす牽引器具を提供することを目的とする。
本考案の請求項1の牽引器具は、基台と、基台上に立設された脚部と、脚部の上端に取り付けられた挟持板と、挟持板の間隙に下端を軸着されて水平方向に延設された腋下支持アームと、を備え、前記腋下支持アームの水平部が内外方に傾動可能であることを特徴とする。
請求項2の牽引器具は、請求項1において、前記2本の腋下支持アームの水平部の先端部に、頭部を顎下部から吊り上げる方式の頚椎牽引用具のロープを吊り上げるための滑車を、それぞれ配設したことを特徴としている。
請求項3の牽引器具は、請求項1において、前記基台枠が対向する2箇所においてスライド挿入結合されている2つのユニットで構成されていること、および前記脚筒が前記基台枠に設けた基台に螺着されていることを特徴とする。
本考案の牽引器具は、使用者の腋幅、使用高さに応じて、腋幅および高さを容易に調整できるとともに、1つの器具で腰椎牽引や頚椎牽引を兼用施術できる簡単な構造とすることができる。
また、設置面積や設置コストの節約が図れ、使用感の快適性、利便性、経済性も優れている。
本考案の詳細について、図面を参照しながら説明する。図1は、本考案の牽引器具1の斜視図である。図2は、傾度設定部10の詳細側面図である。
本考案の牽引器具1は、牽引器具1を床面に安定して設置するための基台枠2と、基台枠2の左右中央部内方に三角形状の突設された基台3と、基台3から上方に向かって立設された一対の脚部4と、脚部4の上端に設けられ腋下支持アーム5の傾度を設定する一対の挟持板6とを有する。
図1に示すように、基台枠2は、本実施の形態では、床面に平行に矩形状にパイプを屈曲させて形成させているが、腋下支持アーム5に体重をかけて行う牽引動作において転倒しない形状・大きさであれば、矩形、円形、三角、その他の形状も適宜選択できる。さらに、基台枠2は対向する2箇所のスライド挿入結合部2aで連結構成され、左右に分離可能となっている。なお、このスライド挿入結合部2aが抜けて分離しないように、固定ネジ2bで左右を固定することが望ましい。
脚部4は、基台3の雌ねじ部に直接螺着される脚筒4aと、脚筒4aの筒の中に挿入されその高さを調整するスライド棒4bとを有する。スライド棒4bには高さ方向に複数の調節穴4cが設けられており、脚筒4aの上端部に設けた穴位置に、所望の高さの調節穴4cを合わせて高さ固定ピン4dを差し込みできる構造となっている。また、スライド棒4bの上端に設けられている挟持板6には傾度設定部10が設けられ、図2に示すように、腋下支持アーム5の下端が、挟持板6下部のコーナーに設けた軸ピン11に軸着されており、軸ピン11を支点として、図2において左右に傾動できるようにされていて、適切な角度に設定された腋下支持アーム5は、傾度設定穴12にハンドル付ピン12aを差込むことで固定される。
また、腋下支持アーム5は、下端から上方に延設されてその先端が水平方向に曲げられて、基台枠2の左右のパイプと平行状態の水平部5bを形成している。
図3は、腋下支持アーム5および滑車7の拡大側面図である。本実施の形態では、腋下支持アーム5の水平部5bの周囲には、腋下枕5aを設けている。この腋下枕5aは、体重がかかる腋下の痛さを軽減するもので、軟質の緩衝材を皮、合成皮革、布などで包んだものが好適である。さらに、腋下支持アーム5の先端(図3における左側)に、腋下支持アーム7の水平方向軸を中心として回転するように、滑車7が配設されている。
図4は、本考案の牽引器具の使用状態を示す説明図であり、牽引器具を用いて腰椎牽引を行っている状態を示す説明図である。使用者20が、一対の腋下支持アーム5を両脇に抱え、両足を軽く折り曲げて浮かし体重を両脇で支えた状態を示している。この状態で、腰椎は下肢の重さにより下方に牽引される。本考案の牽引器具1を使用する場合は、先ず腋下支持アーム5の水平部5bを内外方に移動させて腋下支持アーム5の傾度を調整して、使用者の両腋幅に軽くフィットするようにする。ここで内方とは基台枠2内に使用者が立った状態での使用者側の方向をいい、外方とはその反対の外方向をいう。次に、使用者の腋高さに応じて、脚部4の高さ(長さ)を調整する。図4では、使用者はほぼ直立した状態で牽引を行っているが、牽引負荷の程度、好みに応じて腋下支持アーム5の高さを下げて、使用者が腰を折って座った状態で使用することもできる。
図5は、本考案の牽引器具1を使用して頚椎牽引を行っている状態を示す説明図である。使用者20は、牽引器具1の中央部に腰を折った状態で脚を伸ばして座る。別途準備した一般に使用されている頚椎牽引用具15を顎下に当てて、頚椎牽引用具15の両端の牽引ロープ16を両側の滑車7を経て把手リング17に繋ぎ、閉ループを形成させる。この状態で、使用者20が把手リング17を下方に引くことにより、頚椎牽引用具15は、牽引ロープ16により上方に引き上げられ使用者20の頭部を上方に牽引することになる。使用者は、手による下方への引き下げの力や回数、速度を好みに応じて調整できる。把手リング17に、重量の定まった錘(例えば、亜鈴や水を満たしたペットボトルなど)を紐などで吊るし、下方牽引の補助力として使用することもできる。
本考案の、腰椎、頚椎の牽引器具は、使用者の腋幅、使用高さに応じて、腋幅および高さを容易に調整できるとともに、1つの器具で腰椎牽引や頚椎牽引を兼用施術できる簡単な構造の器具であり、設置面積、設置コストの節約効果は大きく、使用感の快適性、利便性、経済性を満たすものである。
本考案の牽引器具の斜視図である。 本考案の牽引器具の傾度設定部の側面図である。 本考案の牽引器具の腋下支持アームおよび滑車の側面図である。 本考案の牽引器具を使用して腰椎牽引をしている説明図である。 本考案の牽引器具を使用して頚椎牽引をしている説明図である。
符号の説明
1 ・・・ 牽引器具
2 ・・・ 基台枠
2a・・・ スライド挿入結合部
2b・・・ 固定ネジ
3 ・・・ 基台
3a・・・ 螺着部
4 ・・・ 脚部
4a・・・ 脚筒
4b・・・ スライド棒
4c・・・ 調節穴
4d・・・ 高さ固定ピン
5 ・・・ 腋下支持アーム
5a・・・ 腋下枕
5b・・・ 水平部
6 ・・・ 挟持板
7 ・・・ 滑車
10・・・ 傾度設定部
11・・・ 軸ピン
12・・・ 傾度設定穴
12a・・ ハンドル付ピン
15・・・ 頚椎牽引用具
16・・・ 牽引ロープ
17・・・ 把手リング
20・・・ 使用者

Claims (3)

  1. 基台と、基台上に立設された脚部と、脚部の上端に取り付けられた挟持板と、
    挟持板の間隙に下端を軸着されて水平方向に延設された腋下支持アームと、
    を備え、
    前記腋下支持アームの水平部が内外方に傾動可能であることを特徴とする牽引用具。
  2. 前記2本の腋下支持アームの水平部先端部に、頭部を顎下部から吊り上げる方式の頚椎牽引用具のロープを吊り上げるための滑車を、それぞれ配設したことを特徴とする請求項1に記載の牽引用具。
  3. 前記基台枠が対向する2箇所においてスライド挿入結合されている2つのユニットで構成されているとともに、前記脚筒が前記基台枠に設けた基台に螺着されていることを特徴とする請求項1に記載の牽引用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114177581A (zh) * 2021-12-07 2022-03-15 浙江工业大学 一种颈部屈伸训练器

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