JP3114449B2 - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JP3114449B2
JP3114449B2 JP05220866A JP22086693A JP3114449B2 JP 3114449 B2 JP3114449 B2 JP 3114449B2 JP 05220866 A JP05220866 A JP 05220866A JP 22086693 A JP22086693 A JP 22086693A JP 3114449 B2 JP3114449 B2 JP 3114449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送風ダクト内に設けた
ヒータコア内を流れるエンジン冷却液の温度又は流量を
制御することにより、ヒータコアの放熱量を調節して吹
出風の温度を調節するようにした空調装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車に搭載されるリ
ヒート式のエアコンは、送風ダクト内に、冷凍サイクル
のエバポレータと、エンジン冷却液が循環するヒータコ
アとを設置し、エバポレータで冷却・除湿した風をヒー
タコアを通過させて再加熱して車室内に吹き出すように
なっている。このものでは、吹出風の温度を調節するた
めに、ヒータコアとエンジン冷却系との間に設けられた
冷却液循環回路中に弁装置とポンプを設け、この弁装置
とポンプの動作を制御してヒータコア内を流れるエンジ
ン冷却液の温度又は流量を制御することにより、ヒータ
コアの放熱量を調節して吹出風の温度を調節するように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のもので
は、暖房運転開始と同時に、冷却液循環回路中の弁装置
とポンプの動作を開始して、エンジン冷却液の温度制御
又は流量制御を開始するようになっているが、例えば、
厳冬期の極低外気温時においては、エンジン停止中にエ
ンジン冷却液が凍ってシャーベット状になったり、完全
に凍結してしまうこともあり、また、弁装置内のゴム製
シール部品(例えばゴム製ダイヤフラム等)も硬化した
状態になってしまう。しかし、従来構造のものは、この
ような極低温状態でも、暖房運転開始と同時に弁装置と
ポンプの動作を開始するようになっているので、弁装置
内の硬化しているゴム製シール部品が無理な動作により
破損してしまい、エンジン冷却液が外部に漏れ出てしま
ったり、弁装置内のソレノイドコイルが漏れ出た液でシ
ョートしてしまうおそれもある。この対策として、弁装
置内のゴム製シール部品を極低温にも耐え得る材質のも
のに変更することが考えられるが、このようなゴム製シ
ール部品は一般に高価であり、低コスト化の要求に反す
る。
【0004】また、エンジン停止中にポンプ内に残留し
ているエンジン冷却液が凍ってシャーベット状になった
り、完全に凍結してしまった場合には、暖房運転開始と
同時にポンプを無理に駆動しようとすると、その駆動モ
ータがロックしてコイルが焼損したり、ポンプ内の部品
が破損するおそれもある。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、厳冬期の極低外気温時に弁装置
やポンプを無理に動作させることによって引き起こされ
る部品の破損やコイルの焼損等の事故を未然に防止する
ことができて、極低外気温時の動作信頼性を向上できる
と共に、低コスト化の要求も満たすことができる空調装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の空調装置は、送風ダクト内にヒータコアを
配置すると共に、このヒータコアとエンジン冷却系との
間をエンジン冷却液を循環させる冷却液循環回路で連結
し、この冷却液循環回路中に設けられた弁装置及びポン
プの動作を制御することにより、前記ヒータコアの放熱
量を調節して吹出風の温度を調節するようにしたものに
おいて、外気温度又は前記エンジン冷却液の温度を検出
する温度検出手段と、暖房運転を開始する場合に前記温
度検出手段の検出温度が所定温度以下のときには前記弁
装置及び前記ポンプの動作開始を暫く遅らせるように制
御する制御手段とを備えた構成としたものである。
【0007】
【作用】冬季に、暖房運転を開始する場合、温度検出手
段により検出した外気温度又はエンジン冷却液の温度が
所定温度以下のときには、エンジン冷却液が凍っていた
り、或は弁装置内のゴム製シール部品も硬化した状態に
なっているおそれがあるので、この場合には、制御手段
は、弁装置及び前記ポンプの動作開始を暫く遅らせる。
この間に、エンジンの放熱によりエンジン冷却液の凍結
が解除されてエンジン冷却液の流動性が回復すると共
に、弁装置内のゴム製シール部品も柔軟性を回復する。
この後、制御手段は、弁装置及びポンプの動作を開始し
てヒータコア内を流れるエンジン冷却液の温度又は流量
を制御することにより、ヒータコアの放熱量を調節して
吹出風の温度を調節する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。まず、空調装置全体の概略構成を図1に基づい
て説明する。送風ダクト31の上流側には、車室外の空
気(外気)を吸入する外気吸入口32と、車室内の空気
(内気)を吸入する内気吸入口33とが設けられてい
る。これら外気吸入口32と内気吸入口33との中間部
位には、内外気ダンパ34が設けられ、この内外気ダン
パ34の開度をサーボモータ(図示せず)によって調整
することにより、外気吸入口32と内気吸入口33から
吸入する空気の混合割合を可変して吸気温度を調整する
ようになっている。この内外気ダンパ34の下流側には
ブロワ35が設けられ、このブロワ35の下流側にはエ
バポレータ36が設置されている。更に、このエバポレ
ータ36の下流側にはヒータコア37が設置され、エバ
ポレータ36を通過した風が全てヒータコア37を通過
するようになっている。このヒータコア37の下流側に
は、DEF,FACE,FOOTの3つの吹出口38,
39,40が設けられ、これら各吹出口38,39,4
0がダンパ41,42によって開度調節されるようにな
っている。
【0009】前述したエバポレータ36は、エンジン4
3を駆動源とするコンプレッサ44,コンデンサ,レシ
ーバ,膨張弁(いずれも図示せず)とから冷凍サイクル
を構成し、エバポレータ36を通過する風を冷却・除湿
する。一方、ヒータコア37はエンジン冷却系21から
エンジン冷却液が循環する冷却液循環回路45に連結さ
れている。この冷却液循環回路45中には、図2に示す
ように、弁装置46とポンプ47が設けられ、エンジン
冷却系21には、ポンプ48とラジエータ49が接続さ
れている。
【0010】上記弁装置46は、電磁石50を駆動源と
する四方切替弁として構成され、その電磁石50のプラ
ンジャ51に第1及び第2の弁体46a,46bが固定
されている。これら両弁体46a,46bを収納する弁
ケース52には、第1及び第2の流入口53,54,第
1及び第2の流出口55,56並びに第1及び第2の弁
座57,58が形成されている。更に、電磁石50のプ
ランジャ51の上部と下部には、それぞれダイヤフラム
状のゴム製シール部品22,23が設けられている。こ
の場合、上方のゴム製シール部品22は、電磁石50の
内部への液漏れを防ぐ役割を果たし、下方のゴム製シー
ル部品23は、上方のゴム製シール部品23との間の圧
力バランスをとる役割を果たす。
【0011】この弁装置46は、電磁石50の断電時
に、復帰スプリング(図示せず)の弾発力により図2に
実線で示すように第1の弁体46aが第1の弁座57を
閉鎖すると共に、第2の弁体46bが第2の弁座58を
開放する。これにより、ヒータコア37から出て往路5
9を流れるエンジン冷却液を第1の流入口53から第1
の流出口55へ流すと共に、エンジン43で加熱されて
帰路60を流れるエンジン冷却液を第2の流入口54か
ら第2の流出口56へ流す。一方、電磁石50に通電す
ると、その電磁力により図2に二点鎖線で示すように第
1の弁体46aが第1の弁座57を開放すると共に、第
2の弁体46bが第2の弁座58を閉鎖する。これによ
り、ヒータコア37から出て往路59を流れるエンジン
冷却液の一部が図2に点線矢印で示すように第1の弁座
57を通って第2の弁体46b側に分流し、第2の流出
口56から帰路60を通ってヒータコア37側に還流す
るようになる。
【0012】この場合、弁装置46は、電磁石50のオ
ン/オフのデューティ比を調節することで、第1の弁座
57を通って第2の弁体46b側に分流してくる放熱後
のエンジン冷却液と、エンジン43側から流れ込んでく
る高温のエンジン冷却液との混合比を変化させて、ヒー
タコア37内に供給するエンジン冷却液の温度を調節す
る。
【0013】前述した冷却液循環回路45の往路59と
帰路60との間には、エンジン43側においてバイパス
路61が接続され、このバイパス路61によりエンジン
43側のエンジン冷却液の流れを分流させることで、冷
却液循環回路45に流れるエンジン冷却液の圧力を安定
させると共に、弁装置46の開閉時に発生するウォータ
ハンマを緩衝するようになっている。
【0014】次に、制御系の構成を図1に基づいて説明
する。空調制御回路62は、例えばマイクロコンピュー
タにより構成され、バッテリ63からイグニッションス
イッチ64を介して電源が供給される。この空調制御回
路62は、内気温度Tr を検出する内気温度センサ6
5,ダンパ41の開度を検出する開度センサ66,外気
温度Tamを検出する温度検出手段たる外気温度センサ6
7,エンジン冷却系21から冷却液循環回路45へ流れ
込むエンジン冷却液の温度Tw を検出する温度検出手段
たる冷却液温センサ68,ヒータコア37後側の吹出温
度To を検出する吹出温度センサ69,エバポレータ3
6の後側温度(以下「エバ後側温度」という)を検出す
るエバ後側温度センサ70,日射強度Ts を検出する日
射センサ71,車室内の設定温度Tset をマニュアル設
定する温度設定器72,運転モードをマニュアル設定す
るモード設定器73等から出力される各種信号を読み込
み、これら各種信号に基づいて空調運転を制御する。
【0015】この空調制御回路62に内蔵されたROM
(図示せず)には、図3及び図4に示す制御プログラム
が記憶されている。この空調制御回路62は、この制御
プログラムを実行することにより、極低外気温時のエン
ジン43の始動直後に暖房運転を開始する場合、つまり
外気温度TamがC1 ℃(例えば0℃)よりも低く且つエ
ンジン冷却液温度Tw がC2 ℃(例えば−3℃)よりも
低いときに、弁装置46及びポンプ47の動作開始を暫
く遅らせるように制御する制御手段として機能する。
【0016】以下、この空調制御回路62による制御内
容について図3及び図4のフローチャートに従って具体
的に説明する。図3のプログラムは、所定の時間間隔で
繰り返し割込処理され、まず、ステップ100におい
て、イニシャライズ処理で、IGFLAG=0,FLA
G0=0とセットした後、ステップ110で、内気温度
センサ65等の各センサ等から出力される内気温度Tr
,ダンパ開度,外気温度Tam,エンジン冷却液温度Tw
,吹出温度To ,エバ後側温度,日射強度Ts ,設定
温度Tset 等のセンサ値を読み込む。次いで、ステップ
120に進んで、空調運転開始時であるか否かの判定を
IGFLAG=0であるか否かによって行い、空調運転
開始時(IGFLAG=0)と判定されれば、ステップ
S130に進んで、空調運転開始時の環境条件(外気温
度Tamとエンジン冷却液温度Tw )を判定する。
【0017】このステップS130の詳細な処理内容は
図4に示されており、次のような処理を行う。空調運転
開始時の外気温度Tamの判定は最初の1回のみで十分で
あるため、まず、ステップ131で、最初の1回目のル
ープであるか否かの判定をFLAG0=0であるか否か
によって行い、最初の1回目のループ(FLAG0=
0)と判定されれば、ステップ132に進んで、外気温
度TamがC1 ℃(例えば0℃)よりも低いか否かを判定
し、図5(a)に示すように、Tam<C1 であれば、F
LAG1=0と決定し(ステップ133)、Tam≧C1
であれば、FLAG1=1と決定する(ステップ13
4)。
【0018】この後、ステップ135に進み、外気温度
Tamの判定が終了したことを表すために、FLAG0=
1と置き換える。これにより、次回以降のループでは、
前述したステップ132で「NO」と判定されるので、
外気温度Tamの判定処理(ステップ132〜135)が
行われないようになる。
【0019】上述したステップ135の処理を終了する
と、エンジン冷却液温度Tw の判定処理(ステップ13
6〜139)を実行し、図5(b)に示すように、エン
ジン冷却液温度Tw に応じてFLAG2を“0”又は
“1”に決定する。即ち、ステップ136で、Tw <C
2 (例えば−3℃)と判定されれば、ステップ137に
進んでFLAG2=0と決定するが、Tw ≧C2 であれ
ば、ステップ138に進んでTw >C3 (例えば0℃)
であるか否かを判定し、「YES」であれば、ステップ
139に進んで、FLAG2=1と決定する。尚、C2
≦Tw ≦C3 の場合には、ステップ136,138の判
定結果がいずれも「NO」となって、FLAG2の値は
変更されず、引き続き前回と同じ値となる。
【0020】以上のようにしてFLAG1とFLAG2
の値を決定した後、図3のステップ140に進んで、目
標吹出温度TAOを次の(1)式により算出する。 TAO=Kset ・Tset −Kr ・Tr −Kam・Tam−Ks ・Ts +C …(1) この(1)式において、Kset は温度設定ゲイン、Kr
は内気温度ゲイン、Kamは外気温度ゲイン、Ks は日射
ゲイン、Cは補正定数である。
【0021】この(1)式により目標吹出温度TAOが算
出されると、ステップ150進み、図6に示すように目
標吹出温度TAOに応じてブロワ35の電圧(吹出風量)
を演算した後、ステップ160で、図7に示すように吹
出モードを目標吹出温度TAOに応じて決定する。
【0022】次いで、ステップ170では、空調運転開
始時に、外気温度TamがC1 ℃(例えば0℃)よりも低
く且つエンジン冷却液の温度Tw がC2 ℃(例えば−3
℃)よりも低いとき(つまり極低外気温時のエンジン4
3の始動直後でエンジン冷却液が凍結していたり、或は
弁装置46内のゴム製シール部品22,23が硬化した
状態になっているおそれがあるとき)に、弁装置46及
びポンプ47の動作開始を暫く遅らせるために、FLA
G1=0(Tam<C1 )かつFLAG2=0(Tw <C
2 )であるか否かを判定する。もし、FLAG1=0
(Tam<C1 )かつFLAG2=0(Tw <C2 )の条
件を満たせば、ステップ180に進み、弁装置46のデ
ューティ比を“1.0”に固定すると共に、ポンプ47
をオフ状態に固定し、エンジン冷却液温度Tw がC3 ℃
(例えば0℃)を越えるまで、弁装置46及びポンプ4
7を動作させないようにする。
【0023】一方、FLAG1とFLAG2のいずれか
一方でも“1”になっていれば、弁装置46及びポンプ
47を動作させても良い温度状態であるので、ステップ
190に進んで、図8に示すように弁装置46のデュー
ティ比を目標吹出温度TAOに応じて演算すると共に、ス
テップ190に進んで、図9に示すようにポンプ47の
オン/オフを目標吹出温度TAOに応じて演算する。この
後、ステップ210に進んで、これらの制御信号を各ア
クチュエータに出力し、以後、ステップ110に戻っ
て、前述した処理を繰り返すことにより、ブロワ35,
吹出モードダンパ(図示せず),弁装置46,ポンプ4
7の各動作を制御する。
【0024】以上説明した本実施例では、空調運転開始
時に外気温度TamがC1 ℃(例えば0℃)よりも低く且
つエンジン冷却液温度Tw がC2 ℃(例えば−3℃)よ
りも低いとき(つまり極低外気温時のエンジン43の始
動直後でエンジン冷却液が凍っていたり、或は弁装置4
6内のゴム製シール部品22,23が硬化した状態にな
っているおそれがあるとき)に、弁装置46及びポンプ
47の動作開始を暫く遅らせるようにしたので、この動
作開始を遅らせる間に、エンジン43の放熱によりエン
ジン冷却液の凍結が解除されてエンジン冷却液の流動性
が回復すると共に、弁装置46内のゴム製シール部品2
2,23も柔軟性を回復した状態となる。これにより、
厳冬期の極低外気温時に弁装置46やポンプ47を無理
に動作させることによって引き起こされる部品の破損や
コイルの焼損等の事故を未然に防止することができて、
極低外気温時の動作信頼性を向上できる。しかも、この
ような極低外気温時の動作は、空調制御回路62が実行
する制御プログラムの一部を変更するだけで実現できる
ので、部品コストも上昇せず、低コスト化の要求も満た
すことができる。
【0025】以上説明した本実施例では、ヒータコア3
7に供給するエンジン冷却液の温度を、弁装置46の電
磁石50のデューティ比により調節するようにしたが、
電磁石50に印加する電圧を調節して弁開度を調節する
ことで、エンジン冷却液の温度を調節するようにしても
良い。また、このような冷却液温度制御方式に限定され
ず、エンジン冷却液の流量を調節することで、ヒータコ
ア37の温度を調節する冷却液流量制御方式のものに本
発明を適用しても良い。
【0026】また、本実施例では、外気温度Tamとエン
ジン冷却液温度Tw の双方の検出値に基づいてエンジン
冷却液の凍結の有無や弁装置46内のゴム製シール部品
22,23の低温硬化の有無を判定するようにしたが、
エンジン冷却液温度Tw のみでこれらを判定するように
しても良い。
【0027】その他、本発明は、極低外気温時に弁装置
46やポンプ47の動作開始を遅らせる時間をタイマで
制御するようにしたり、外気温度Tamとエンジン冷却液
温度Tw の極低外気温時の判定温度C1 ,C2 ,C3 を
空調装置の仕様等に応じて適宜変更しても良い等、要旨
を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できることは言
うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、空調運転開始時にエンジン冷却液が凍ってい
たり、或は弁装置内のゴム製シール部品が硬化した状態
になっているおそれがあるときに、弁装置及びポンプの
動作開始を暫く遅らせるようにしたので、厳冬期の極低
外気温時に弁装置やポンプを無理に動作させることによ
って引き起こされる部品の破損やコイルの焼損等の事故
を未然に防止することができて、極低外気温時の動作信
頼性を向上できる。しかも、このような極低外気温時の
動作は、制御プログラムの一部を変更するだけで実現で
きるので、部品コストも上昇せず、低コスト化の要求も
満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における空調装置全体の概略
構成を示すブロック図
【図2】冷却液循環回路の構成を示す図
【図3】空調制御の流れを示すフローチャート
【図4】環境条件判定ルーチンを示すフローチャート
【図5】FLAG1とFLAG2の設定条件を示す図
【図6】ブロワ電圧と目標吹出温度TAOとの関係を示す
【図7】吹出モードと目標吹出温度TAOとの関係を示す
【図8】弁装置のデューティ比と目標吹出温度TAOとの
関係を示す図
【図9】ポンプのオン/オフと目標吹出温度TAOとの関
係を示す図
【符号の説明】
21…エンジン冷却系、22,23…ゴム製シール部
品、31…送風ダクト、35…ブロワ、36…エバポレ
ータ、37…ヒータコア、43…エンジン、44…コン
プレッサ、45…冷却液循環回路、46…弁装置、49
…ラジエータ、50…電磁石、62…空調制御回路(制
御手段)、67…外気温度センサ(温度検出手段)、6
8…冷却液温センサ(温度検出手段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風ダクト内にヒータコアを配置すると
    共に、このヒータコアとエンジン冷却系との間をエンジ
    ン冷却液を循環させる冷却液循環回路で連結し、この冷
    却液循環回路中に設けられた弁装置及びポンプの動作を
    制御することにより、前記ヒータコアの放熱量を調節し
    て吹出風の温度を調節するようにした空調装置におい
    て、 外気温度又は前記エンジン冷却液の温度を検出する温度
    検出手段と、 暖房運転を開始する場合に前記温度検出手段の検出温度
    が所定温度以下のときには前記弁装置及び前記ポンプの
    動作開始を暫く遅らせるように制御する制御手段とを備
    えたことを特徴とする空調装置。
JP05220866A 1993-09-06 1993-09-06 空調装置 Expired - Lifetime JP3114449B2 (ja)

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