JP3114437U - 組立て帽子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドーム部の開口縁部の剛性を高くし、各被覆片の係合を外れにくくできるようにして、ドーム部の形状を確実に保持できるようにし、使いやすさの向上を図る。
【解決手段】 天井部4を中心に放射状に設けられた複数の被覆片5を備え、隣接する被覆片5同士を連結して頭部を被覆するドーム部を形成可能な可撓性シート状に形成され、各被覆片5の外周縁に、ドーム部の形成時にドーム部に対して折曲保持される連結片10を折曲可能に連設し、隣接する被覆片5の連結片10同士のうちいずれか一方の連結片10に係合部20を形成し、隣接する被覆片5の連結片10同士のうちいずれか他方の連結片に係合部20に係合する被係合部21を形成した。
【選択図】 図1

Description

本考案は、紙やプラスチック等の可撓性シート材料で形成され、商品として販売用あるいは景品やイベントなどの用に供される組立て帽子に係り、特に、天井部を中心に放射状に設けられた複数の被覆片を連結して頭部を被覆するドーム部を形成可能な組立て帽子に関する。
従来、この種の組立て帽子としては、例えば、特許文献1(特開平6−123003号公報)に掲載された所謂野球帽に組立てられるものが知られている。
この組立て帽子は、図12及び図13に示すように、可撓性シート状の紙材料で形成され、天井部100を中心に放射状に設けられた4つの被覆片101を備え、隣接する被覆片101同士を連結して頭部を被覆するドーム部102を形成可能にしている。この組立て帽子においては、ドーム部102の前側の被覆片101(A)及び後側の被覆片101(B)に、ドーム部102の開口103の周方向に沿って隣接する被覆片101(C)側に帯状に突出させた突出片104を設け、この突出片104に、外側から切り込まれドーム部102の開口103の周方向に沿って所定間隔で複数設けられる溝105を形成し、一方、ドーム部102の両側の被覆片101(C)に、夫々、上記溝105が差し込まれて係合する切込み部106を形成している。また、前側の被覆片101(A)には、ドーム部の外側に突出する舌片状の庇(ひさし)107が折曲可能に設けられている。
そして、この組立て帽子を組立てるときは、図13に示すように、前側の被覆片101(A)及び後側の被覆片101(B)の突出片104を隣接する両側の被覆片101(C)に重ねるとともに、突出片104に設けた溝105のいずれかを両側の被覆片101(C)の切込み部106に差し込んで係合し、ドーム部102を形成する。この場合、頭部の大きさに合わせて、溝105の位置を選択してドーム部102の開口103の周長を調節することができる。また、庇107を折り曲げてドーム部102の外側に突出させる。これにより野球帽ができあがる。
特開平6−123003号公報
ところで、上記の従来の組立て帽子にあっては、組立てられたドーム部102において、突出片104に設けた溝105が被覆片101(C)の切込み部106に差し込まれ、被覆片101の外周縁がそのままドーム部102の開口縁部を構成するので、この開口縁部の剛性が低く、へこみ易くなってドーム部102の形状保持に劣っているという問題があった。また、剛性が低い分、溝105が切込み部106から外れやすく保持が不十分になって、使いにくくなるという問題もあった。
本考案は上記の問題点に鑑みて為されたもので、ドーム部の開口縁部の剛性を高くし、各被覆片の係合を外れにくくできるようにして、ドーム部の形状を確実に保持できるようにし、使いやすさの向上を図った組立て帽子を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため本考案の組立て帽子は、天井部を中心に放射状に設けられた複数の被覆片を備え、隣接する被覆片同士を連結して頭部を被覆するドーム部を形成可能な可撓性シート状の組立て帽子において、
上記各被覆片の外周縁に、上記ドーム部の形成時に該ドーム部に対して折曲保持される連結片を折曲可能に連設し、上記隣接する被覆片の連結片同士のうちいずれか一方の連結片に係合部を形成し、上記隣接する被覆片の連結片同士のうちいずれか他方の連結片に上記係合部に係合する被係合部を形成した構成としている。
これにより、この組立て帽子を組立てるときは、各連結片に設けた係合部と被係合部とを係合し、これらの連結した連結片を内側若しくは外側に折曲保持する。このようにして、帽子が組立てられてできあがる。この状態では、各被覆片には、平面状に戻ろうとする力が作用するので、その復元力によりドーム部の形状が保持される。この場合、各連結片はドーム部に対して折曲保持されているので、それだけ、ドーム開口の剛性が高くなっており、へこみにくく、ドーム部の形状が確実に保持される。また、剛性が高くなるので、係合部及び被係合部が外れにくくなり、この点でも、ドーム部の形状が確実に保持される。その結果、帽子を被ったり脱いだりする際の操作性が良くなり、使いやすさが向上させられる。
そして、必要に応じ、上記各連結片の上記隣接する被覆片側に互いに重なり合う重複部を形成し、該重なり合う重複部のうちいずれか一方の重複部に係合部を形成し、上記重なり合う重複部のうちいずれか他方の重複部に被係合部を形成した構成としている。重複部を重複させて係合させれば連結できるので、連結が容易に行われる。
この場合、上記重複部を、上記ドーム部の開口の周方向に沿って当該隣接する被覆片側に突出形成した部分を含んで構成したことが有効である。突出させた部位に係合部若しくは被係合部を設け易くなるので、係合部若しくは被係合部の形成が容易になる。
また、必要に応じ、上記重なり合う重複部の上記係合部及び被係合部の少なくともいずれか一方を、上記ドーム部の開口の周方向に沿って所定間隔で複数設け、該複数設けた係合部若しくは被係合部の選択により上記ドーム部の開口の周長を調節可能にした構成としている。各連結片において、複数ある被係合部を選択し、ドーム部の開口の周長を調節することができ、そのため、頭部の大きさに合わせて、ドーム部の開口を定めることができる。
更に、必要に応じ、上記係合部及び被係合部のいずれか一方を、上記天井部側の内側から切り込まれた内向き溝で構成し、上記係合部及び被係合部のいずれか他方を、上記連結片の外側から切り込まれた外向き溝で構成している。溝同士の係合なので、係合が強固で確実になり、容易に外れる事態が防止される。
この場合、上記内向き溝及び外向き溝の終端に、溝幅よりも径の大きい丸穴を形成したことが有効である。内向き溝及び外向き溝が係合した状態では、これらの内向き溝及び外向き溝の終端に形成された丸穴同士が係合するので、この終端部に遊びができ、そのため、無理な力が作用しないことから、係合が円滑に行なわれるとともに係合保持が確実に行なわれ係合が安定化させられる。
また、必要に応じ、上記各被覆片の全部若しくは一部において、上記連結片を上記ドーム部の開口の周方向に沿って一対並設した構成としている。係合して連結した連結片を内側若しくは外側に折曲する際、連結片が一対並設されている部位では、それだけ連結片が小さくなっているので、折り曲げ易く、組立て効率が向上させられる。
更に、必要に応じ、上記被覆片と連結片との連設部に、上記ドーム部の開口の周方向に沿う切込み線を、1つ若しくは複数形成した構成としている。係合して連結した連結片を内側若しくは外側に折曲する際、ドーム部の開口の周方向に沿う切込み線が形成されているので、それだけ、折り曲げ易く、組立て効率が向上させられる。
更にまた、必要に応じ、上記各被覆片の側縁の形状を、該各被覆片を連結してドーム部を形成した際、該被覆片の側縁同士が可及的に隙間なく接合し且つ該接合した接合線がドーム部の外側に膨らんで形成される外側に凸の弧に形成した構成としている。連続性があるとともに、接合線がアクセントとなり、外管品質が極めて良いものになる。
また、必要に応じ、上記連結片を、該連結片が連結された状態で上記ドーム部の開口縁部の内側に沿って折曲保持可能な形状に形成した構成としている。各連結片はドーム部の開口縁部の内側に沿って折曲保持されることから、それだけ、ドーム開口の剛性が高くなっており、へこみにくく、ドーム部の形状が確実に保持される。また、剛性が高くなり、また、各連結片は内側に折り曲げられて係合部及び被係合部が隠されるので、係合部及び被係合部が外れにくくなり、この点でも、ドーム部の形状が確実に保持される。
この場合、上記連結片の少なくとも1つを、上記ドーム部の外側に突出して舌片状の庇を構成する形状に形成したことが有効である。剛性の高い所謂野球帽に組立てることができる。
更に、必要に応じ、上記連結片の全部を、該連結片が連結された状態で上記ドーム部の開口縁部の外側に突出してリング状の庇を構成する形状に形成した構成としている。各連結片はドーム部の開口縁部の外側に折曲保持されることから、それだけ、ドーム開口の剛性が高くなっており、へこみにくく、ドーム部の形状が確実に保持される。また、剛性が高くなるので、係合部及び被係合部が外れにくくなり、この点でも、ドーム部の形状が確実に保持される。また、剛性の高い所謂山高帽に組立てることができる。
また、必要に応じ、 組立ての際、表面及び裏面のうちいずれか一方を選択して外側に露出可能になるように、表面及び裏面に互いに異なる模様及び/又は色彩を付した構成としている。これにより、組立て方によって両面使え、即ち、リバーシブルで利用できる。例えば、表面にはサッカー日本代表の絵柄、裏面にはブラジル代表の絵柄を印刷して、サッカー会場で配布すれば、サポーターは自分の応援する側を外側にして組立てて使うことができるようになる。
即ち、1つの帽子を2種類の態様で使用できるので、汎用性を増加することができる。
本考案の組立て帽子によれば、組立てられた帽子においては、各連結片はドーム部に対して折曲保持されるので、それだけ、ドーム開口の剛性を高くすることができ、へこみにくく、ドーム部の形状を確実に保持することができる。また、剛性が高くなるので、係合部及び被係合部が外れにくくなり、この点でも、ドーム部の形状を確実に保持することができるようになる。その結果、帽子を被ったり脱いだりする際の操作性が良くなり、使いやすさを大幅に向上させることができる。また、耐久性も向上させることができる等、種々の効果を奏する。
以下、添付図面に基づいて本考案の実施の形態に係る組立て帽子について詳細に説明する。
図1乃至図6には、本考案の第一の実施の形態に係る組立て帽子を示している。この帽子は、紙やプラスチック等の可撓性シート材料で形成され、図4乃至図6に示すように、頭部を覆おうドーム部1の開口2の一部から外側に突出した舌片状の庇(ひさし)3を有した所謂野球帽に組立てられるものである。
詳しくは、本考案の第一の実施の形態に係る組立て帽子は、天井部4を中心に放射状に設けられた複数(実施の形態では6つ)の形状を同じにする被覆片5を備え、隣接する被覆片5同士を連結して頭部を被覆するドーム部1を形成可能な可撓性シート状に形成されている。
各被覆片5の側縁6の形状は、各被覆片5を連結してドーム部1を形成した際、被覆片5の側縁6同士が可及的に隙間なく接合し且つ接合した接合線7(図6)がドーム部1の外側に膨らんで形成される外側に凸の弧に形成されている。
各被覆片5の外周縁には、ドーム部1の形成時に、ドーム部1に対して折曲保持される連結片10が折曲可能に連設されている。各被覆片5の全部若しくは一部において、連結片10は、ドーム部1の開口2の周方向に沿って一対並設されている。実施の形態においては、前側を構成する1つの被覆片5(A)には、1つの連結片10(X)が設けられ、他の5つの被覆片5には、夫々、一対の連結片10が並設されている。
上記の1つの連結片10(X)と、これに連結される左右の2つの連結片10(Y)は、ドーム部1の外側に突出して舌片状の庇(ひさし)3を構成する形状に形成されている。即ち、1つの連結片10(X)は、略半円盤状に形成されて庇3の主要部を構成し、左右の2つの連結片10(Y)は庇3の基端部を構成する。
また、この1つの連結片10(X)と、これに連結される左右の2つの連結片10(Y)以外の、その他の連結片10は、連結片10が連結された状態で、ドーム部1の開口2縁部の内側に沿って折曲保持可能(図5)な帯状形状に形成されている。
更に、被覆片5と連結片10との連設部11には、ドーム部1の開口2の周方向に沿う切込み線12が、1つ若しくは複数形成されている。実施の形態では、連結片10には、1つの切込み線12が設けられている。
更にまた、隣接する被覆片5の連結片10同士のうちいずれか一方の連結片10に係合部20が形成され、隣接する被覆片5の連結片10同士のうちいずれか他方の連結片10に係合部20に係合する被係合部21が形成されている。詳しくは、実施の形態においては、各連結片10の隣接する被覆片5側に互いに重なり合う重複部22が形成されている。この重複部22は、ドーム部1の開口2の周方向に沿って隣接する被覆片5側に突出形成されている部分を含んで構成されている。そして、この重なり合う重複部22のうちいずれか一方の重複部22に係合部20が形成され、重なり合う重複部22のうちいずれか他方の重複部22に被係合部21が形成されている。
また、上記の庇3の基端部を構成する2つの連結片10(Y)において、庇3の主要部を構成する連結片10に重複する重複部22(a)は、内側に尖った角状に形成されて、面積が大きくなっており、主要部を構成する連結片10を支持して主要部を補強可能に形成されている。
係合部20及び被係合部21のいずれか一方(実施の形態では係合部20)は、天井部側の内側から切り込まれた内向き溝24で構成されている。また、係合部20及び被係合部21のいずれか他方(実施の形態では被係合部21)は、連結片10の外側から切り込まれた外向き溝25で構成されている。図2に示すように、これらの内向き溝24及び外向き溝25の終端には、溝幅よりも径の大きい丸穴26が形成されている。
また、重なり合う重複部22の上記係合部20及び被係合部21の少なくともいずれか一方(実施の形態では被係合部21としての外向き溝25)は、ドーム部1の開口2の周方向に沿って所定間隔で複数(実施の形態では3つ)設けられ、この複数設けた係合部20若しくは被係合部21(実施の形態では被係合部21としての外向き溝25)の選択によりドーム部1の開口2の周長を調節可能にしている。
従って、この実施の形態に係る組立て帽子を組立てるときは、以下のようにして行なう。
図3に示すように、各連結片10の重複部22同士を重ねるとともに、重複部22に設けた係合部20(内向き溝24)と被係合部21(外向き溝25)とを係合する。この場合、重複部22を重複させて係合させれば連結できるので、連結が容易に行われる。また、各連結片10において、複数ある被係合部21を選択し、ドーム部1の開口2の周長を調節する。そのため、頭部の大きさに合わせて、ドーム部1の開口2を定めることができる。また、この場合、係合部20(内向き溝24)及び被係合部21(外向き溝25)が係合した状態では、溝同士の係合なので、係合が強固で確実になり、容易に外れる事態が防止される。更に、これらの内向き溝24及び外向き溝25の終端に形成された丸穴26同士が係合するので、この終端部に遊びができ、そのため、無理な力が作用しないことから、係合が円滑に行なわれるとともに係合保持が確実に行なわれ係合が安定化させられる。
各連結片10を係合して連結したならば、庇3の主要部を構成する連結片10と基端部を構成する左右の2つの連結片10(Y)を外側に折曲する。また、庇3の主要部を構成する連結片10と基端部を構成する左右の2つの連結片10(Y)以外の、その他の連結片10においては、連結片10が連結された状態で、ドーム部1の開口2縁部の内側に沿って折曲する。尚、この折曲は上記の連結片10の係合と同時に行なうようにしても良い。この場合、被覆片5と連結片10との連設部11には、ドーム部1の開口2の周方向に沿う切込み線12が形成されているので、それだけ、折り曲げ易く、組立て効率が向上させられる。また、連結片10が一対並設されている部位では、それだけ連結片10が小さくなっているので、折り曲げ易く、この点でも、組立て効率が向上させられる。
このようにして、図6に示すように、野球帽が組立てられてできあがる。この状態では、各被覆片5には、その弾性により平面状に戻ろうとする力が作用するので、その復元力によりドーム部1の形状が保持される。この場合、各連結片10はドーム部1に対して折曲保持されているので、特に、図5に示すように、ドーム部1の開口2縁部の内側に沿って帯状の連結片10が折曲保持されることから、それだけ、ドーム開口2の剛性が高くなっており、へこみにくく、ドーム部1の形状が確実に保持される。また、剛性が高くなり、また、各連結片10は内側に折り曲げられて係合部20及び被係合部21が隠されるので、係合部20及び被係合部21が外れにくくなり、この点でも、ドーム部1の形状が確実に保持される。その結果、帽子を被ったり脱いだりする際の操作性が良くなり、使いやすさが向上させられる。
更に、ドーム部1においては、図6に示すように、各被覆片5の側縁6の形状が外側に凸の弧に形成されており、各被覆片5を連結してドーム部1を形成した際、被覆片5の側縁6同士が可及的に隙間なく接合し且つ接合した接合線がドーム部1の外側に膨らんで形成されるようになるので、そのため、連続性があるとともに、接合線7がアクセントとなり、外管品質が極めて良いものになる。
次に、本考案の第二の実施の形態に係る組立て帽子について説明する。図7及び図11に示すように、この帽子は、紙やプラスチック等の可撓性シート材料で形成され、図9乃至図11に示すように、頭部を覆おうドーム部1の開口2縁部の外側にリング状の庇(ひさし)3を突出させた所謂山高帽に組立てられるものである。
詳しくは、本考案の第二の実施の形態に係る組立て帽子は、天井部4を中心に放射状に設けられた複数(実施の形態では6つ)の形状を同じにする被覆片5を備え、隣接する被覆片5同士を連結して頭部を被覆するドーム部1を形成可能な可撓性シート状に形成されている。
各被覆片5の側縁6の形状は、各被覆片5を連結してドーム部1を形成した際、被覆片5の側縁6同士が可及的に隙間なく接合し且つ接合した接合線7(図11)がドーム部1の外側に膨らんで形成される外側に凸の弧に形成されている。
また、各被覆片5の外周縁には、ドーム部1の形成時に、ドーム部1に対して折曲保持される1つの連結片10が折曲可能に連設されている。そして、連結片10の全部は、連結片10が連結された状態で、ドーム部1の開口2縁部の外側に突出して折曲保持され、リング状の庇3を構成するように、内周及び外周が円弧状に形成されている。被覆片5と連結片10との連設部11には、ドーム部1の開口2の周方向に沿う切込み線12が、1つ若しくは複数形成されている。実施の形態では2つの切込み線12が設けられている。
更にまた、隣接する被覆片5の連結片10同士のうちいずれか一方の連結片10に係合部20が形成され、隣接する被覆片5の連結片10同士のうちいずれか他方の連結片10に係合部20に係合する被係合部21が形成されている。詳しくは、実施の形態においては、各連結片10の隣接する被覆片5側に互いに重なり合う重複部22が形成されている。この重複部22は、ドーム部1の開口2の周方向に沿って隣接する被覆片5側に突出形成された部分を含んで構成されている。そして、この重なり合う重複部22のうちいずれか一方の重複部22に係合部20が形成され、重なり合う重複部22のうちいずれか他方の重複部22に被係合部21が形成されている。
係合部20及び被係合部21のいずれか一方(実施の形態では係合部20)は、天井部4側の内側から切り込まれた内向き溝24で構成されている。また、係合部20及び被係合部21のいずれか他方(実施の形態では被係合部21)は、連結片10の外側から切り込まれた外向き溝25で構成されている。これらの内向き溝24及び外向き溝25の終端には、溝幅よりも径の大きい丸穴26が形成されている。
従って、この実施の形態に係る組立て帽子を組立てるときは、以下のようにして行なう。
図9に示すように、各連結片10の重複部22同士を重ねるとともに、重複部22に設けた係合部20(内向き溝24)と被係合部21(外向き溝25)とを係合する。この場合、係合部20(内向き溝24)及び被係合部21(外向き溝25)が係合した状態では、溝同士の係合なので、係合が強固で確実になり、容易に外れる事態が防止される。更に、これらの内向き溝24及び外向き溝25の終端に形成された丸穴26同士が係合するので、この終端部に遊びができ、そのため、無理な力が作用しないことから、係合が円滑に行なわれるとともに係合保持が確実に行なわれ係合が安定化させられる。
各連結片10を係合して連結したならば、連結片10を外側に折曲する。尚、この折曲は上記の連結片10の係合と同時に行なうようにしても良い。これにより、図10及び図11に示すように、ドーム部1にリング状の庇3が外側に突出形成される。この場合、被覆片5と連結片10との連設部11には、ドーム部1の開口2の周方向に沿う切込み線12が形成されているので、それだけ、折り曲げ易く、組立て効率が向上させられる。
このようにして、山高帽が組立てられてできあがる。この状態では、各被覆片5には、その弾性により平面状に戻ろうとする力が作用するので、その復元力によりドーム部1及び庇3の形状が保持される。この場合、各連結片10はドーム部1に対して庇3として折曲保持されているので、それだけ、ドーム開口2の剛性が高くなっており、へこみにくく、ドーム部1の形状が確実に保持される。また、剛性が高くなっているので、係合部20及び被係合部21が外れにくくなり、この点でも、ドーム部1の形状が確実に保持される。その結果、帽子を被ったり脱いだりする際の操作性が良くなり、使いやすさが向上させられる。
更に、ドーム部1においては、各被覆片5の側縁6の形状が外側に凸の弧に形成されており、各被覆片5を連結してドーム部1を形成した際、図11に示すように、被覆片5の側縁6同士が可及的に隙間なく接合し且つ接合した接合線がドーム部1の外側に膨らんで形成されるようになるので、そのため、連続性があるとともに、接合線7がアクセントとなり、外管品質が極めて良いものになる。
尚、上記実施の形態において、図面上は無模様・無着色であるが、表面及び裏面のうちいずれか一方を選択して外側に露出可能になるように、表面及び裏面に互いに異なる模様や色彩を付しても良く、リバーシブルで利用することができる。また、上記実施の形態においては、係合部20及び被係合部21を、内向き溝24及び外向き溝25の組で構成したが必ずしもこれに限定されるものではなく、従来と同様、係合部を連結片10に設けた切り込みで構成し、被係合部21を外向き溝25で構成しても良く、適宜変更して差支えない。また、重複する一方の重複部22は必ずしも突出形成されなくても良い。また、上記実施の形態において、被覆片5の数は6つに限定されるものではなく、例えば、4つや5つにし、あるいは7つ以上設ける等適宜変更して差支えない。
尚また、上記実施の形態において、係合部20と被係合部21の関係が逆に構成されていても良い。
また、上記実施の形態では、各被覆片5の側縁6の形状を外側に凸の弧状に形成したが必ずしもこれに限定されるものではなく、各被覆片5の側縁6の形状を、隣接する被覆片5の側縁6同士が可及的に隙間なく接合してドーム部1を形成できるように、ドーム部1が一体に連続した状態においてドーム部1の開口2から天井部4に向けて切断した切断線に倣って形成しても良く、あるいは、被覆片5間に隙間が大きく開くように形成するなど、どのような形状に形成しても良く、適宜変更して差支えない。
本考案の第一実施の形態に係る組立て帽子を示す平面図である。 本考案の第一実施の形態に係る組立て帽子の要部を示す拡大図である。 本考案の第一実施の形態に係る組立て帽子の組立工程を示す斜視図である。 本考案の第一実施の形態に係る組立て帽子の組立工程を示す別の斜視図である。 本考案の第一実施の形態に係る組立て帽子の組立てられた状態を示す底面図である。 本考案の第一実施の形態に係る組立て帽子の組立てられた状態を示す斜視図である。 本考案の第二実施の形態に係る組立て帽子を示す平面図である。 本考案の第二実施の形態に係る組立て帽子の要部を示す拡大図である。 本考案の第二実施の形態に係る組立て帽子の組立工程を示す斜視図である。 本考案の第二実施の形態に係る組立て帽子の組立てられた状態を示す底面図である。 本考案の第二実施の形態に係る組立て帽子の組立てられた状態を示す斜視図である。 従来の組立て帽子の一例を示す平面図である。 従来の組立て帽子の組立てられた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 ドーム部
2 開口
3 庇(ひさし)
4 天井部
5 被覆片
6 側縁
7 接合線
10 連結片
11 連設部
12 切込み線
20 係合部
21 被係合部
22 重複部
24 内向き溝
25 外向き溝
26 丸穴

Claims (13)

  1. 天井部を中心に放射状に設けられた複数の被覆片を備え、隣接する被覆片同士を連結して頭部を被覆するドーム部を形成可能な可撓性シート状の組立て帽子において、
    上記各被覆片の外周縁に、上記ドーム部の形成時に該ドーム部に対して折曲保持される連結片を折曲可能に連設し、上記隣接する被覆片の連結片同士のうちいずれか一方の連結片に係合部を形成し、上記隣接する被覆片の連結片同士のうちいずれか他方の連結片に上記係合部に係合する被係合部を形成したことを特徴とする組立て帽子。
  2. 上記各連結片の上記隣接する被覆片側に互いに重なり合う重複部を形成し、該重なり合う重複部のうちいずれか一方の重複部に係合部を形成し、上記重なり合う重複部のうちいずれか他方の重複部に被係合部を形成したことを特徴とする請求項1記載の組立て帽子。
  3. 上記重複部を、上記ドーム部の開口の周方向に沿って当該隣接する被覆片側に突出形成した部分を含んで構成したことを特徴とする請求項2記載の組立て帽子。
  4. 上記重なり合う重複部の上記係合部及び被係合部の少なくともいずれか一方を、上記ドーム部の開口の周方向に沿って所定間隔で複数設け、該複数設けた係合部若しくは被係合部の選択により上記ドーム部の開口の周長を調節可能にしたことを特徴とする請求項2または3記載の組立て帽子。
  5. 上記係合部及び被係合部のいずれか一方を、上記天井部側の内側から切り込まれた内向き溝で構成し、上記係合部及び被係合部のいずれか他方を、上記連結片の外側から切り込まれた外向き溝で構成したことを特徴とする請求項2乃至4いずれかに記載の組立て帽子。
  6. 上記内向き溝及び外向き溝の終端に、溝幅よりも径の大きい丸穴を形成したことを特徴とする請求項5記載の組立て帽子。
  7. 上記各被覆片の全部若しくは一部において、上記連結片を上記ドーム部の開口の周方向に沿って一対並設したことを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の組立て帽子。
  8. 上記被覆片と連結片との連設部に、上記ドーム部の開口の周方向に沿う切込み線を、1つ若しくは複数形成したことを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の組立て帽子。
  9. 上記各被覆片の側縁の形状を、該各被覆片を連結してドーム部を形成した際、該被覆片の側縁同士が可及的に隙間なく接合し且つ該接合した接合線がドーム部の外側に膨らんで形成される外側に凸の弧に形成したことを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の組立て帽子。
  10. 上記連結片を、該連結片が連結された状態で上記ドーム部の開口縁部の内側に沿って折曲保持可能な形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載の組立て帽子。
  11. 上記連結片の少なくとも1つを、上記ドーム部の外側に突出して舌片状の庇を構成する形状に形成したことを特徴とする請求項10記載の組立て帽子。
  12. 上記連結片の全部を、該連結片が連結された状態で上記ドーム部の開口縁部の外側に突出してリング状の庇を構成する形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載の組立て帽子。
  13. 組立ての際、表面及び裏面のうちいずれか一方を選択して外側に露出可能になるように、表面及び裏面に互いに異なる模様及び/又は色彩を付したことを特徴とする請求項1乃至12いずれかに記載の組立て帽子。
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