JP3114322U - 旗 - Google Patents

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Abstract

【課題】強風や雨のなかで旗具を使用した際、旗部が棒状部分に絡みつくのを防ぐことにある。
【解決手段】旗の一側端部が取付けられる棒状部分をグリップに対して回転自在に設けると共に、旗の他側端部に錘を等間隔に取付けた構成よりなるものである。
【選択図】 図1

Description

この考案は、旗の構造に関し特に、例えば高速道路や一般道路の工事現場などで交通の流れを調整したり、合図を送ったりするために使用される手旗信号に係り、強風が吹いたり、雨がふって旗が濡れた場合などに、旗の一側端部が取付けられている棒状部分に旗が絡みつくのを防ぐようにした手旗信号用具に関するものである。
従来、旗には広告用、装飾用、イベント用、幟用、標識用、誘導用等がある。
合図を送ったりするために手旗信号が使用されたいる。手旗信号用具は作業員が片手で把持できる大きさで、棒状部分に、布製の旗の一側端部が取付けられている。しかしながら、旗の端部は棒状部分に固定的に取付けられているため、例えば、強風が吹いたり、雨が降って旗が濡れた場合などに、旗が棒状部分に絡みついて、旗が開かず、合図や誘導に支障をきたす欠点があった。
また、絡みついた旗をその都度ほぐすのは、手旗信号作業員にとって非常に面倒でありしかも苦痛である。
さらに絡みついた旗を使っての合図や誘導を行うこともできず、支障をきたす欠点もあった。
従来の考案は旗部を開いた状態となる事のみを目的とされている為、本来旗部が持っている、しなやかさ、たなびき等の持ち味を殺してしまっている。
又、手旗信号作業員にとって長時間、合図や誘導を行わなければならないため、旗具の軽量化、実用性に欠ける面があった。さらに旗部は汚れ易いため、旗の交換や洗濯に適しておらず不経済である。
現況では作業員は日々、旗を振るという単純な動作の中に大きなストレスを感じることが多い。又、作業が長時間に及ぶような場合などは、非常に苦痛を強いられることも事実である。このように、不便であるにもかかわらず、旗の永い歴史の中では、従来の棒に旗が着いている単純なものや、旗部に錘用の棒や板を入れたもの、あるいは、棒状部分に多少の改良を加えたもの等があるが、全国的に普及されるまでに至っていないのが現実である。
一方、常に実用的な旗が要望されているのも事実である。その理由として従来の旗は操作性の悪さにより、作業の能率低下、疲労、 ストレス等、作業員にとって大きな負担となり又、合図や誘導を受ける側から見れば、本来旗にはない、歪な動きや操作により、正確な伝達が受けられず、迷ってしまう恐れがあり事故に繋がる危険性が大変高い。
さらに、洋上での手旗信号による作業では波風の吹くような環境の中で迅速な動きによる手旗信号が必要とされるが、従来の旗では棒状部分に旗部が絡み不便であった。又、自然災害時のような悪天候の中でも旗の機能を十分に果たすことができない。
かかる問題を解決するために特許文献1に開示される手旗が提案され、即ち、旗の一側端部が取付けられる棒状部分を、柄に対して正逆回転自在に設けると共に旗の他側端部に錘用の芯棒を取付けた構成よりなる手旗が提案されている。
又、特許文献2に開示される手旗が提案され、即ち、棒の一端部を持って使用する手旗用の旗棒であって、旗布が取付けられる旗棒本体と、旗棒本体の一端部に回転自在に外嵌保持された把持用筒部とから構成よりなる手旗が提案されている。
しかしながら、かかる特許文献 1,3に開示される手旗にあっては、手旗における自由端に棒状、あるいは、板状の重錘を縫着し、旗を振り回したりしても重錘の運動、換言すれば、遠心力の作用により、旗布が旗棒に絡むことがないように、また、強風が吹いたり、雨が降って旗が濡れた場合などに、旗の一側端部が取付けられている重錘としての棒状部分によって旗が絡みつくのを防ぐものであるが、自由端に取付けられる重錘が棒状部材あるいは板状部材であるために、手旗の使用時において、前記重錘部分と、手旗の旗棒とが衝突し、その反動として操作者に飛来することとなり、顔面を損傷する危険性を有する。
又、特許文献1、3に開示される、手旗と類している点において、長時間旗部を拡張し固定させ表示し続ける目的においては、懸垂幕や固定式の暖簾のようなものがあり、視認者側にもその旗部が静止している状態なので認識し易い。しかしながら、特に旗具の操作性を重んじる今回の目的においては、特許文献1、3に開示される手旗のように他側端部を棒、或は板を挿入したものを使用した場合、著しく目的を逸脱している。
又、これらの旗の使用において棒状部材を中心とした円運動の使用しかできなく、旗を左右に振ったり、上下に振ったりといった使用には無理があり、連続使用には、旗布や縫製部に多大な負荷を与えてしまい、破れる可能性が高い。
さらに、人通りの多い場所、狭い場所などでの使用は大変危険であり使用範囲も限られる。仮に、旗布を棒状部より取りはずし洗濯する場合においても、一側端部に取付けてある重錘の棒状部材、あるいは板状部材が入っているために洗濯機の使用ができず不便である。
実開7−10786号公報 特開2003−131602号公報 実用新案登録第3087446号公報
この考案は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、強風が吹いたり、雨が降って旗が濡れた場合などに、旗の一側端部が取付けられている棒状部分に旗が絡みつくのを防ぐことと、加えて、より製作の簡単な構造の旗を提供することである。
課題を解決するための手段
以上の目的を達成するためにこの考案は、旗布の一側端部が取付けられる棒状部分を、グリップに対して回転自在に設けると共に、旗の他側端部に錘を等間隔に取付けられており、旗布は棒状部分より着脱可能な構成よりなるものである。
考案の効果
この考案に係る手旗信号用具によれば、旗の一側端部が取付けられる棒状部分を、グリップに対して回転自在に設けると共に、旗の他側端部に錘を等間隔に取付けた。例えば強風が吹いたり、雨が降って旗が濡れていて、旗が瞬間的に棒状部分に絡みついても、旗は他側端部に取付けた錘によってその他側端部が下向きになり、又、棒状部分がグリップに対して回転することによって、棒状部分に絡みついた旗は他側端部が下向きに巻き戻されて開くようになり、旗が棒状部分に絡みつくのを防ぐことができる。
このように旗は元来、自然の天候の中で多く使用されてきたにもかかわらず、環境の変化に影響される部分が多いことは明らかである。従ってあらゆる環境の中で使用できる、全天候型の旗が要望されている中、この考案による旗の使用により操作性、軽量化、安全性の向上により長時間の使用からくる、疲労、ストレス、が無くなり能率の高上、事故の危険性もなくなる。
又、旗の他側端部に錘を等間隔に取付ける事により従来の棒状や板状の錘を入れた旗に出せない旗の持つ、しなやかさ、たなびき等の持ち味を生している。又、錘を分散させる事により、旗部を広げる張力を柔げることができ、棒状部分と旗部とにかかる負荷も少なくなる。仮に操作者に錘部が飛来しても衝撃が小さく、危険性も少ない。
旗部の錘部に適度に分散させた錘を固着することから、旗部の挙動は本来旗としての極めて自然な動きを再現し、従来の特許文献に示されるこの種旗におけるそれ等と比較した場合、明らかに使用者、或は視認者に対して違和感をもたらす事がない。
従って、旗が棒状部分に絡みついて、旗が開かず、合図や誘導に支障をきたすという問題点を解消することができ、又、絡みついた旗をほぐす必要がないので従来のように、絡みついた旗をほぐす間は旗を使っての合図や誘導を行うこともできず、支障をきたすという問題点も同時に解消することができる。
これにより、手旗信号作業員にとって長時間の合図や誘導が楽になり軽量化することにより疲労が少なくなる。又、経済的な面でも、旗布の交換や、洗濯ができることにより耐用年数も延び実用的な効果を奏するものである。
旗の一側端部が取付けられる棒状部分を、グリップに対して回転自在に設けると共に、旗の他側端部に錘を等間隔に取付けることによって、例えば強風が吹いたり、雨が降って旗が濡れていて、旗が瞬間的に棒状部分に絡みついても、旗は他側端部に取付けた錘によってその他側端部が下向きになり、又、棒状部分がグリップに対して回転することによって、棒状部分に絡みついた旗は他側端部が下向きに巻き戻されて開くようになり、旗が棒状部分に絡みつくのを防ぐように作用する。
実地例
図において、旗具1は例えば工事現場などで交通の流れを調整したり、合図を送ったりするために使用される旗で、強風が吹いたり、雨が降って旗が濡れた場合などに、旗部2が棒状部分6に絡みつくことがない特徴を備えている。
この旗具1は、旗部2、旗部2の一側端部が取付けられる棒状部分6、作業員が旗具1を把持するグリップ7、旗部2の他側端部に取付けられた錘部3から主に構成されている。
旗部2は、例えば布製、ビニ−ル製などの可撓性のものからなり、方形状の形をしており、又使用目的に応じて、赤色、白色、青色、黄色、など着色されたものからなっている。旗部2はその一側端部が棒状部分6に差し込められる様着脱可能な方式となっている。その上旗部2を撥水加工する事により雨の日の旗部の棒状部分への絡みつきや汚れを防ぐことができる。
旗部2の一側端部が取付けられた棒状部分6は、グリップ7に対して回転自在に設けられている。即ち、棒状部分6は内部が中空な円筒から形成されており、棒状部分6の内部の中空部分には芯棒8が遊嵌状に挿通されている。つまり、芯棒8の外径は、棒状部分6の中空部分の内径より少し小さくなっており、棒状部分6は、芯棒8に対して回転自在となっており、計量化されている。
芯棒8の上端に一定の深さで同径の溝10を設ける。又、棒状部分6の上端に芯棒8の溝10に重なる位置にネジ穴を空け、回転を妨げないようにネジ止めし、ネジ部9を設けることにより、旗具1を振った場合に、旗ぶ2が取付けられた棒状部分6が芯棒8から抜け出ないようにたっている。
また棒状部分6の内部を挿通する芯棒8の他端(図面では左端)は、作業員が手旗信号用具1を把持するグリップ7の一端(図面では右端)に一体的に連結固定されており、旗部2取付けられた棒状部分6は芯棒8を介してグリップ7に対して回転自在となっている。
棒状部分6の下端に着脱自在テ−プ(商品名:マジックテ−プ)11bを貼りつける。一方旗部2の一側端部が棒状部分6に差し込められる様、袋状に設けられた旗部取付け部12の下端にも着脱自在テ−プ(商品名:マジックテ−プ)11aが縫いつけられており、棒状部分6から着脱可能となっている。
棒状部分6には軽量化の為、合成樹脂性のパイプを使用し、下端に着脱自在テ−プ(商品名:マジックテ−プ)11bを貼りつける。又、芯棒8にも軽量化と強度を保つ為、アルミのパイプを使用する。更に、芯棒8より棒状部分6が抜け出るのを防ぐネジ部9を設けネジ止めをする。又、グリップ7にはすべりにくく、持ちやすいゴム管を使用し、芯棒8に取付ける。
旗部2はポリエステル繊維等、軽くて丈夫な素材から成り、発撥加工がされている。雨や雪の日の水滴による浸み込み、凍結、又、棒状部分への絡みつきや汚れを防ぐ。
袋状に設けられた旗部取付部12の下端に縫いつけられた着脱自在テ−プ(商品名:マジックテ−プ)に雄部、又は雌部11aの一方を、又、棒状部分6の下端に着脱自在テ−プ(商品名:マジックテ−プ)に雌部、又は雄部11bの一方がそれぞれ貼り付けて設けてあり、棒状部分6を旗部取付部12の中に差し込むことにより、これ等、両方の着脱自在テ−プ11aと11bが密着し、固定される。
一側端部が棒状部分6に取付けられた旗部2には、旗として本来持つ動きを確保する為に、その他側端部に袋状の錘部3を設けて成り、錘部3の中に錘4を等間隔に配置し、端部を縫着することによって分散して取付けられる。錘としては、球体、楕円体、筒体、柱状体、種々の形を採用し得るものであると同時に、その配列においても、それぞれ用途に応じ大小自由に配列し得るものであると同時に、旗の自由な動きも保障する配列とすることが可能である。又、旗を広げる為にある程度の張力を与える重さの素材と数量が必要である。
又、旗部の側端に設けられた錘部3に挿入する錘4として、旗の自由な動きに追随し、確保するものとして図示を省略したが、可撓性を有する鎖を使用することも可能であって、前述すると同様に錘部に挿通させ両端を縫着することにより固着する。かかる場合においても、鎖の寸法、種類、重量はその用途に応じ適宜に選択し得るものである。
旗部に重錘と固定するに際して製作を、より簡便なものとする為に旗部2の他側端部を折り返し、筒状に縫い合わせた部分を形成し、糸に錘を等間隔に所要の重さを呈する様に固着したものを挿通し、前記筒状部の両端を、縫製により閉じることによって、錘部3が設けられる。
例えば、前述する図3に示す様に適宜の弾性、強度を有する糸5を前述と同様に球体の錘4aの穴に通し錘を圧着することにより固着させたものである。球体の錘の場合、1個の量が小さく軽い為、ある程度の重さを得る為には数が必要である。
図4に示す様に、糸5に筒体の錘4bを固着させたものである。この場合は、錘部3に設けた筒状の縫製の中で形態上安定し易い上、筒体の錘の場合、1個の量が大きく重さも得られる為、数が少なくて済む。又、糸に取付ける点でも筒体の中空部分に糸を通し、固着させることが出来る事でも製作上、簡便な方法であることから好ましい。
又、特に限定するものではないが、錘を取付ける糸は、旗の持つしなやかさ、たなびき等を失わないものにするのが望ましい。又糸の耐久性にも考慮し、なおかつ糸本来の自立性、弾性を持たす上でナイロン系の糸を使用するのが好ましい。更にこの糸に錘を等間隔で取付けることにより、錘を錘部3に挿入する手段として、あるいは旗具を製作する上で簡便な方法である事から有用である。又、糸本体の自立性、弾性により、各錘が常に等間隔に保たれており、たわむ心配がない。即ち、錘を錘部3に挿入し、筒状部の両端を縫製し閉じるだけで良い。
錘部3を構成する一例を示せば図5に示す様に、分散して配置する手段として、錘4Cに裂開口部4d(図5の▲1▼)を設けておき、この裂開口部4dを用いて旗部2の端部に等間隔に挟み込んだ後、圧着する事により固着(図5の▲2▼)せしめ、その端部を折り曲げて積層(図5の▲3▼)した後、さらに折り返してその端部の折り返し部分を縫着S1(図5の▲4▼)する事によって錘4Cを固定することにより簡単に成し得る。
あるいは、図6に示す様に、旗部2端部に前述と同様に錘4Cを固着(図6の▲1▼)し、別途縁どり用布テ−プ13により、端部に固着した錘4Cを包み込む様に巻回(図6の▲2▼)し、その端部を縫着S2して、錘4Cを固定する。
次に上記実施例の構成に基づく作用について以下説明する。
旗具1を使って工事現場などで交通の流れを調整している場合において、例えば、強風が吹いたり、雨が降って旗部2が濡れているときには、旗2を振っている最中に旗部2が瞬間的に棒状部分6に絡みつく。
しかし、旗2が瞬間的に棒状部分6に絡みついても、旗部2は他側端部に取付けた錘部3の中に挿入された錘4の重さによってその他側端部が下向きに垂れる。又、旗部2が絡みついた棒状部分6がグリップ7に対して回転するため、棒状部分6に絡みついた旗2は他側端部が下向きに垂れながら巻き戻されて開くようになり、棒状部分6に絡みついた旗部2は自然にその絡みが解かれる。
陸上、洋上を問わず、雨や風の中での旗具は、信号、合図、誘導、の目的の上で不可決である。この考案による旗具を使用することにより、従来の旗具のような雨や風による影響を最小限にくい止めることができる上、旗具を使用する上で、人通りの多い場所、狭い場所での誘導に際しても、旗部の動きが自然なものであることから、その操作に特別な技術は必要なく、初心者でも簡単に使用することができる。
図2に示される実施形態の旗具の斜視図である。 この考案の実施形態を示す旗具の正断面である。 糸に錘(球体)を固着させた状態を示す斜視図である。 糸に錘(筒体)を固着させた状態を示す斜視図である。 旗部に錘を固着させる工程を示す斜視図である。 旗部に錘を固着させる工程を示す斜視図である。
符号の説明
1旗具
2旗部
3錘部
4a錘
4b錘
4c錘
4d裂開口部
5糸
6棒状部分
7グリップ
8芯棒
9ネジ部
10溝
11a着脱自在テ−プ(商品名:マジックテ−プ)
11b着脱自在テ−プ(商品名:マジックテ−プ)
12旗部取付け部
13縁どり用布テ−プ
S1縫着
S2縫着

Claims (2)

  1. 旗の一側端部が取付けられる棒状部分を、柄に対して回転自在に設けると共に旗の他側端部に錘を等間隔に取付けたことを特徴とする旗。
  2. 旗の一側端部が取付けられる棒状部分を、柄に対して回転自在に設けると共に旗の他側端部に可撓性を有する鎖状の部材を固着したことを特徴とする旗。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016214794A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 株式会社ニチヨー ゴルフ用旗

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