JP3114210B2 - 照明器具 - Google Patents

照明器具

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JP3114210B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、照明装置に関し、さら
に詳しくは机上面における高照度を得、かつその周辺に
おけるまぶしさを低減させる照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢化社会の進展にともない、高
齢者にとって快適で豊かな生活が送れるように高齢者の
主な生活の場である家庭内の視環境について考慮する必
要性がでてきた。
【0003】視環境を設定する照明装置は、従来、若年
齢者の視覚特性や色覚特性をもとにして効率性、演色
性、光色等を評価して設計されてきた。しかし、加齢と
ともに視覚・色覚特性は変化してくるため、安全性や視
作業性の面で現在のランプ設計が高齢者にとって必ずし
も適した設計にはなっていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特に、高齢者は多かれ
少なかれ白内障にかかるため、眼内に入射した光が散乱
しやすくなる特性を有する。そのため、輝度の高い照明
に対しまぶしさを強く感じ不快を感じるとともに、その
光が眼球内の中で光幕をつくり物が見えにくくなる。一
方、加齢とともに視力が低下し、視作業性を維持するた
めに机上面照度は高くなければならない。このように、
まぶしさを低減し、かつ高照度を得る照明器具の要求が
高まっている。しかしながら、現在、高齢者の視覚特性
を考慮した、まぶしさを抑えた照明器具はない。そのた
め、高齢者にとって安全で、快適な視環境を実現するこ
とはできなかった。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、机上面において高照度を得、かつ照明器具の方を見
たときのまぶしさを低減するまぶしさを低減した照明器
具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達
するために、机上面上を照明する相関色温度2800K
以上の光源と、前記相関色温度2800K以上の光源の
発する光を2700K〜3150Kの相関色温度に変換
する色温度変換フィルタとを有し、前記光源からの光が
前記色温度変換フィルタを透過することによって270
0K〜3150Kの相関色温度に変換された照明光によ
って前記机上面以外もしくは前記机上面の周辺を照明す
ることを特徴とし、または、机上面上を照明する相関色
温度2800K以上の光源と、前記相関色温度2800
K以上の光源の発する光を2700K〜3150Kの相
関色温度に変換するために必要な分光反射率をもった色
温度変換反射板とを有し、前記色温度変換反射板の反射
光は前記机上面以外もしくは前記机上面の周辺を照明す
るように構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明は上記の構成により、主照射方向、すな
わち机面などに対しては高い色温度で充分な照度を与
え、照明器具の方を見た場合または周辺に照射された光
はまぶしさを低減することができ、人間の居住空間であ
る家庭内照明光の光色として好適な照明環境を与える。
【0008】
【実施例】加齢が進むにつれて、特に短波長域の光に対
して眼の中での散乱が大きくなることが知られている
(たとえば、Vos,J.J.,CIE journa
l,Vol.3 No.2(1984)P39)。この
散乱が大きいほど、光に対してまぶしさを感じやすいこ
とから、光源の相関色温度とまぶしさとの間に密接な関
係を有している。
【0009】相関色温度が低い照明光は、人間にとって
まぶしさの程度が相関色温度の高い照明光よりも低い。
一方、相関色温度が 2800 K未満の相関色温度はオレン
ジ色が強すぎるため、室内照明であるにも関わらず、夕
焼けや低圧ナトリウムランプのようなトンネル照明とよ
く似た照明の光色になるため、室内照明には適さない。
低色温度の代表光としては白熱電球があり、その相関色
温度は 2800 Kである。この光色は人間にやすらぎと豊
かさを与える光として従前から親しまれている光色であ
り、人間の居住空間である家庭内照明光として取り入れ
る光色としては非常に適している。
【0010】そこで、光源の相関色温度とまぶしさとの
関係について実験的に求めた。実験では、心理学的手法
により両眼隔壁法を用いて、基準光と6種類の相関色温
度を有するテスト光とのまぶしさ合わせを行なった。観
察者は、色覚正常の22歳〜61歳の男子5名および女
子3名である。
【0011】(図2)に、実験により得られた光源の相
関色温度とまぶしさの程度との関係を示す。(図2)に
おいて、横軸は光源の相関色温度であり、縦軸はまぶし
さの程度の相対値である。
【0012】まぶしさの程度は白熱電球と同等の相関色
温度 2800 Kを有する照明光源のまぶしさを1.0と
し、値が大きくなるほどまぶしさは少なくなり、値が小
さくなるほどまぶしさは大きくなる。
【0013】(図2)から、照明光源の相関色温度が低
くなるほど、まぶしさを感じにくくなるという関係を確
認できた。
【0014】(図2)から、机上面照度が高く、かつま
ぶしさをおさえた心地よい、暖かく、くつろぎ感のある
まぶしさを低減した照明器具を製作するには、照明器具
のペンダント部の分光透過率、または照明器具の反射板
の分光反射率を操作することにより机上面周辺部に照明
される光の相関色温度を低色温度の標準の光である白熱
電球の 2800 Kにすればよいことがわかる。
【0015】以上により、机上面照度を低減させず、ま
ぶしさを低減させることができる。 (実施例1)以下、本発明の実施例1によるまぶしさを
低減する照明器具を(図1)にもとずいて説明する。
(図1)において、1は蛍光ランプ、2は照明器具筺
体、3は色温度変換フィルターである。蛍光ランプ1
は、たとえば相関色温度が 5000 Kであれば、この場合
の主照射方向である垂直線上に位置する机上面を高照
度、かつ視認性の良い状態を維持し、机上面以外、およ
び机上面周辺の照明光は、蛍光ランプ1から放射され、
色温度変換フィルター3を透過することによって相関色
温度を 2800 K内外に変換し、まぶしさを低減させた暖
かな、心地よい照明光を得る下面開放形照明器具とする
ことができる。
【0016】ここで相関色温度 2800 K内外の定義であ
るが、2800 K以下になると上記のようにオレンジ色の
強い光色となり室内照明には適さない。また(図2)か
らわかるように、あまり高い色温度になると、まぶしさ
が大きくなるので 2700 KないしJISの電球色領域の
上限であり、かつ(図2)におけるまぶしさが10%程
度大となる 3150 Kをその範囲とする。 (実施例2)相関色温度を低色温度に変換するには、色
温度変換フィルターによる方法と反射板の分光反射率特
性を変化させて照明光の反射光の相関色温度を変化させ
る方法がある。実施例1では色温度変換フィルターを利
用した下面開放形照明器具の一例を示したが、実施例2
では照明器具のペンダントの反射板における分光反射率
特性を変化させた色温度変換反射板による下面開放形照
明器具の一例を示す。
【0017】以下(図3)にもとずいて説明すると、1
は蛍光ランプ、2は照明器具筺体、4は色温度変換反射
板である。蛍光ランプ1は、たとえば相関色温度が 500
0 Kであれば、主照射方向である垂直線上に位置する机
上面を高照度、かつ視認性の良い状態に維持し、机上面
以外、および机上面周辺の照明光は、蛍光ランプ1から
放射され、色温度変換反射板4で反射することによって
相関色温度を 2800 K内外に変換し、まぶしさを低減さ
せた暖かな、心地よい照明光を得る下面開放形照明器具
とすることができる。
【0018】なお、以上の実施例では直管型の蛍光ラン
プで上部から垂直に照明する場合を示したが、U型や電
球型の蛍光ランプを用い、卓上スタンド等の形態を用い
た照明器具にも適用できるのは当然である。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、机上面に
おいて高照度を得、机上面以外または机上面周辺部にや
すらかな、暖かい照明光を与え、かつ、まぶしさを低減
させた照明器具を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の照明器具の斜視図
【図2】同じく本装置の基本概念となる光源の相関色温
度とまぶしさの程度との関係図
【図3】同じく実施例2の照明器具の斜視図
【符号の説明】
1 蛍光ランプ 2 照明器具筺体 3 色温度変換フィルター 4 色温度変換反射板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 4/00 F21S 8/04 F21V 9/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】机上面上を照明する相関色温度2800K
    以上の光源と、前記相関色温度2800K以上の光源の
    発する光を2700K〜3150Kの相関色温度に変換
    する色温度変換フィルタとを有し、 前記光源からの光が前記色温度変換フィルタを透過する
    ことによって2700K〜3150Kの相関色温度に変
    換された照明光によって前記机上面以外もしくは前記机
    上面の周辺を照明することを特徴とする照明器具。
  2. 【請求項2】机上面上を照明する相関色温度2800K
    以上の光源と、前記相関色温度2800K以上の光源の
    発する光を2700K〜3150Kの相関色温度に変換
    するために必要な分光反射率をもった色温度変換反射板
    とを有し、前記色温度変換反射板の反射光は前記机上面
    以外もしくは前記机上面の周辺を照明するように構成し
    ことを特徴とする照明器具。
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