JP3113241U - 亜鉛メッキ鉄板の溶接構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 亜鉛メッキ処理された鉄板又は鋼板にブロックなどの別部材を溶接する構造であって、上記亜鉛メッキが溶接熱にて変色したり、メッキ割れを生じないようにする溶接構造の提供。
【解決手段】 ブロック3より当接面積が大きなベース部材2を鉄板1に溶接すると共にメッキ処理を施し、該ベース部材2の上にブロック3を溶接することで、溶接熱が直接鉄板1へ流れないようにした溶接構造。
【選択図】 図1

Description

本考案は亜鉛メッキした鉄板の表面に小さな部品を溶接する場合、亜鉛メッキが変色したり、メッキ割れが発生しないようにした溶接構造に関するものである。
鉄製部材は直ぐに錆びる為に、錆止めとして表面に亜鉛メッキが施される場合が多い。この場合、亜鉛メッキは鉄製部材の全面に施される為に、メッキ槽に漬けて行われるが、メッキ処理が行われた後で別の付属部品を溶接することもある。上記付属部品の表面にもメッキされるのであれば、溶接後に全体をメッキ槽に漬けることが出来るが、付属部品の表面にメッキしない場合では、鉄製部材の亜鉛メッキ後に付属部品を溶接するしかない。
図4は付属部品となるブロック(ロ)を鉄板(イ)の下表面(ハ)に溶接した場合を表している。ブロック(ロ)は下表面(ハ)に当接した状態で該ブロック(ロ)の周りを溶接して鉄板(イ)に固定される。この場合、ブロック(ロ)を溶接するに際して発生する溶接熱によってブロック(ロ)が位置する上表面(ニ)が変色してしまい、時にはメッキ割れが発生して、亜鉛メッキの効果は失われる。
勿論、ブロック(ロ)を鉄板(イ)の下表面(ハ)に溶接した後で、該ブロック(ロ)も含めた全体を亜鉛メッキすることは可能であり、この場合には溶接熱の影響はなく、上表面(ニ)は亜鉛メッキが奇麗に施される。しかし、ブロック(ロ)の機能上、表面がメッキされたのでは問題になる場合があり、本体となる鉄板(イ)を亜鉛メッキした後でブロック(ロ)を溶接しなくてはならないケースも多い。
ところで、溶接熱による亜鉛メッキの変色及びメッキ割れを防止する為の技術は色々知られている。特開平10−60573号に係る「耐メッキ割れ性及び溶接熱影響部靭性に優れた高張力鋼」は、機械的特性や経済性を損なわずに、母材及びHAZ部の耐メッキ割れ性を飛躍的に向上させた高張力鋼である。特開平10−96059号に係る「耐溶融亜鉛メッキ割れ性に優れた高張力鋼」は、高強度でかつ溶接部での耐亜鉛メッキ割れ性が発生しない鋼張力鋼である。
これらは溶接に際して発生する熱影響にて亜鉛メッキの変色や割れを発生しないようにした鋼材であり、本考案が対象としている溶接構造に関するものではない。特開平5−15978号に係る「金属製部材の溶接方法及び溶接装置」は、一対の溶接電極部材の部品収容部内に一対の金属製部材の各々を、該金属製部材の開口周縁部の外表面と部品収容部の内壁面とを密着させて収容し、この状態でさらに両溶接電極部材により、対向する一対の金属製部材をその開口周縁部が密着するように圧接しつつ、上記両溶接電極部材間に低電圧でかつ大電流の電力を短時間に供給する。
従って、金属製ホイールの環状溶接部分を気密性よく短時間のうちに溶接でき、作業性や溶接品質を改善でき、また溶接熱による表面処理の劣化を極めて狭い範囲に抑えて、溶接前にメッキ処理してもメッキが変色したり、メッキ焼けによる有害煙が発生したり、メッキが剥がれたりすることを防止できる。しかし、この発明は溶接方法であり、又溶接装置に関するものであって、本考案が対象とする溶接構造に関するものではない。
特開平10−60573号に係る「耐メッキ割れ性及び溶接熱影響部靭性に優れた高張力鋼」 特開平10−96059号に係る「耐溶融亜鉛メッキ割れ性に優れた高張力鋼」 特開平5−15978号に係る「金属製部材の溶接方法及び溶接装置」
このように、鉄製部材の表面を亜鉛メッキした後で、別の付属部材を溶接する場合、溶接熱によって亜鉛メッキの表面が変色したり、メッキ割れが発生する。本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、使用する材質は一般的な鉄板であり、しかも特別な溶接方法を使用することなく、溶接部の構造を工夫することで亜鉛メッキ後に別部材(ブロック)を溶接しても、亜鉛メッキ表面が変色することのない溶接構造を提供する。
本考案の溶接構造は鉄板に別部材(ブロック)を直接溶接するのではなく、ベース部材を介して溶接する構造としている。ベース部材は上記鉄板に前以て溶接されており、この状態で全体が亜鉛メッキ処理される。ここで、ベース部材の大きさや材質は特に限定するものではなく、別部材は亜鉛メッキされたベース部材の所定の位置に配置した状態で溶接される。溶接に際して発生する溶接熱は上記ベース部材を加熱し、同時に鉄板も加熱する。しかし、ベース部材に流れる熱量が大半であり、鉄板が高温に加熱されることはない。
本考案ではベース部材を鉄板に溶接し、該ベース部材を介して別部材を溶接した構造と成っている為に、別部材を溶接するに際して発生する溶接熱が鉄板に直接流れて該鉄板を加熱することが防止される、従って、溶接される別部材が位置する鉄板表面のメッキが溶接熱にて変色したり、メッキ割れが発生するといった事態を解消できる。特に、ベース部材が大きくなると熱容量も高く成って鉄板へ流れる熱量は少なくなる。本考案は特別な成分を含有した高価な鉄板や鋼材を使用するものではなく、また特別な溶接方法を用いる訳でもなく、単に溶接部の構造を工夫するだけで前以て処理された亜鉛メッキの変色を防止できる。
図1は本考案に係る溶接構造を示している実施例であり、同図の1は鉄板、2はベース部材、3はブロックを表している。同図は本考案の溶接構造を抽象的に表しているものに過ぎず、鉄板1及びブロック3の機能の如何を問うものではない。すなわち、ブロック3を鉄板1に直接的に溶接するのではなく、ベース部材2を介して溶接した構造と成っている。
勿論、鉄板1の表面に亜鉛メッキを施す必要のない場合にはブロック3を直接溶接することが可能であるが、本考案ではサビ防止のために鉄板1の両表面に亜鉛メッキ処理が施され、ブロック3を亜鉛メッキ処理後の行う必要がある。そこで、鉄板1の下表面4にベース部材2を前以て溶接しているが、ベース部材2はブロック3より大きな面を有している。
そこで、鉄板1にはベース部材2を溶接し、この状態でメッキ槽に漬して亜鉛メッキ処理を施し、その後、ブロック3がベース部材2に溶接される。従って、溶接熱はベース部材2を加熱して亜鉛メッキ表面は変色するが、鉄板1への熱伝導は抑制される為に、鉄板1の上表面5の亜鉛メッキ層が変色することはない。特に、鉄板1との接触面となるベース部材2のサイズを大きくすることで、溶接熱は広く拡散されて、ブロック3が位置する上表面5の熱変色を防止できる。勿論、メッキ割れは発生しない。
図2は立体駐車場のターンテーブルを表している。該ターンテーブルは車が進入する際の向きを出る時に反転する為のテーブルであり、その外径は車の長さより大きく、3.5m〜6.0m程度に成っている。従って、一枚の鉄板で構成することは出来ず、複数枚の扇形鉄板6a,6b,6c・・が繋ぎ合わされた構造と成っている。そして、この繋ぎ構造として本考案に係る溶接構造が採用されている。
各扇形鉄板6は図3に示すように、滑らかな円弧を形成した外周辺7と直線を成した両側辺8,8を有し、これら各扇形鉄板6a,6b,6c・・は側辺8,8・・を突き合わせて大きな円盤とし、そして隣合う扇形鉄板6a,6b,6c・・を互いに連結する為に繋ぎブロック9,9・・が用いられている。
上記繋ぎブロック9,9・・は互いに突き合わされた側辺8,8・・に配列され、しかも両扇形鉄板6a,6b,6c・・に跨った状態で溶接される。この場合、繋ぎブロック9,9・・は扇形鉄板6a,6b,6c・・に直接当接して溶接せず、間にベース部材2,2・・を介在している。すなわち、ベース部材2,2・・にて各扇形鉄板6a,6b,6c・・を仮溶接して大きな円盤とし、その後で繋ぎブロック9,9・・を溶接している。
各扇形鉄板6a,6b,6c・・を繋ぎ合わせて作った大きな円盤がうねったり、反ったりしないように、外リブ10及び内リブ11が設けられ、一定高さの鉄製リングが溶接されている。ところで、鉄製のターンテーブルはサビ防止の為に亜鉛メッキ処理が施されるが、上記繋ぎブロック9,9・・を溶接する前に円盤をメッキ槽に漬けて亜鉛メッキ処理が施される。そして、亜鉛メッキ処理後に繋ぎブロック9,9・・が溶接される。従って、ターンテーブルの上表面はベース部材2,2・・介して溶接することになり、溶接熱の影響で変色することはなく、メッキ割れ現象を防止することも出来る。
本考案に係る溶接構造。 本考案の溶接構造を適用した立体駐車場のターンテーブル。 ターンテーブルを構成する扇形鉄板。 従来の溶接構造。
符号の説明
1 鉄板
2 ベース部材
3 ブロック
4 下表面
5 上表面
6 扇形鉄板
7 外周辺
8 側辺
9 繋ぎブロック
10 外リブ
11 内リブ





















Claims (2)

  1. 亜鉛メッキ処理された鉄板又は鋼板にブロックなどの別部材を溶接する構造において、上記別部材より当接面積が大きなベース部材を溶接すると共にメッキ処理を施し、該ベース部材の上に別部材を溶接したことを特徴とする亜鉛メッキ鉄板の溶接構造。
  2. 立体駐車場のターンテーブルにおいて、該ターンテーブルは複数の扇形鉄板にて構成し、各扇形鉄板は側辺を突き合わせて大きな円盤に配列すると共に側辺に沿って配列したベース部材にて隣り合う扇形鉄板を仮溶接し、そして補強用のリブなどを溶接して表面には亜鉛メッキ処理を施し、上記ベース部材には隣合う扇形鉄板に跨って繋ぎブロックを溶接したことを特徴とするターンテーブルの溶接構造。
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