JP3112425U - 洋服タンス用衣類保護具および洋服タンス - Google Patents

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Abstract

【課題】衣類の出し入れに邪魔にならず、袖を傷めたり挟んだりしないようにできる洋服タンス用衣類保護具を提供する。
【解決手段】棒状の保護バー11と、保護バー11を洋服タンスAの側壁3に取付け、かつ、保護バー11を垂直に立てた状態とほぼ水平に倒した状態とに保持する取付け金具14とからなる。保護バー11は、外筒12と内筒13とからなり、内筒13は外筒12にねじ込んで、長さを調整できる。取付金具14は、保護バー11を垂直に立てた状態を保持する垂直保持具18と、保護バー11がほぼ水平に倒した状態を保持する水平ストッパー17を有する。保護バー11を水平に倒しておくと、洋服の袖を内側へ押しやるので、戸で傷つけたり挟んだりすることがない。しかも、保護バー11を立てておくと洋服の出し入れの邪魔にならず使い勝手がよい。
【選択図】図1

Description

本考案は、洋服タンス用衣類保護具および洋服タンスに関する。さらに詳しくは、洋服タンスの戸を閉めるとき、内部に吊るしたスーツやコート等の袖などを、こすったり挟み込まないようにする衣類保護具と洋服タンスに関する。
一般家庭においては、衣類(主としてスーツやオーバーコートなど)は主としてハンガーに掛けて洋服タンスに収納して保管される。
一般に使用されている洋服タンスの奥ゆき寸法は、特別なものを除いて55〜60cmが標準であるので、大柄な人のスーツやコートの袖は完全に収まりきらないことがある。
このため、引き戸を備えた洋服タンスでは、戸の内面で袖口をこすって生地を傷めることになる。また、観音開きの戸では、開閉に際して左右の戸の端部間に挟みこむ事態が生じ易い。この場合、一々袖を洋服タンス内に手で押し込むが面倒である。
そのような不都合を解消するために、特許文献1のクローゼットが提案されている。このクローゼットでは、棒状の保護杆をクローゼット内の面前に2本の紐で吊下げたものである。
しかし、この従来例では、戸を開いたとき、いつも保護杆が前面に横たわっているので、衣類の出し入れの邪魔になって、取扱いが面倒である、という問題がある。
実用新案登録第3024013号
本考案は上記事情に鑑み、衣類の出し入れに邪魔にならず、袖を傷めたり挟んだりしないようにできる洋服タンス用衣類保護具および洋服タンスを提供することを目的とする。
第1考案の洋服タンス用衣類保護具は、棒状の保護バーと、該保護バーを洋服タンスの側壁に取付け、かつ、該保護バーを垂直に立てた状態とほぼ水平に倒した状態とに保持する取付け金具とからなることを特徴とする。
第2考案の洋服タンス用衣類保護具は、第1考案において、前記保護バーが、外筒と内筒とからなり、前記内筒は前記外筒にねじ込んで、長さを調整できるようにしていることを特徴とする。
第3考案の洋服タンス用衣類保護具は、第1考案において、前記取付け金具が、前記保護バーを垂直に立てた状態を保持する垂直保持具と、前記保護バーがほぼ水平に倒した状態を保持する水平ストッパーとを有することを特徴とする。
第4考案の洋服タンスは、請求項1,2または3記載の洋服タンス用衣類保護具を、洋服タンスの側壁における前方部分に取付けたことを特徴とする。
第1考案によれば、取付け金具によって保護バーを洋服タンスの側壁に取付けることができる。そして、保護バーを水平に倒しておくと、洋服の袖を内側へ押しやるので、戸で傷つけたり挟んだりすることがない。しかも、保護バーを立てておくと洋服の出し入れの邪魔にならず使い勝手がよい。
第2考案によれば、保護バーの長さを内筒のねじ込み量で調整できるので、洋服タンスの幅寸法に合わせて適切な長さに調整できる。
第3考案によれば、保護バーを水平ストッパーで水平に保持でき、この状態で袖口のこすりや挟み込みを防止でき、垂直保持具で垂直に立てておけば、衣類の出し入れを邪魔することがない。
第4考案によれば、洋服タンスに保護バーが取付けられているので、保護バーを水平に倒しておくと、洋服の袖を内側へ押しやるので、戸で傷つけたり挟んだりすることがない。しかも、保護バーを立てておくと洋服の出し入れの邪魔にならず使い勝手がよい。
つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本考案の一実施形態に係る衣類保護具を備えた洋服タンスの正面図である。図2は図1の洋服タンスの縦断面図である。
図1および図2において、Aは洋服タンス、Bは衣類保護具である。洋服タンスAは、天井1、底板2、左右の側壁3、奥壁4を有し、前面に戸5,5を有している。6は取手である。
天井1より少し下方で、左右の側壁3,3間には、ハンガーHを掛けるための掛け具8が横架されている。
上記の洋服タンスAは、家具として作ったものであるが、建物に作りつけた、いわゆるクローゼットと称されるものも、本考案の洋服タンスAに含まれる。
また、図示の戸5,5は観音開き式であるが、引き戸式のものであってもよい。
衣類保護具Bは、左右の側壁3,3に一セットずつ設けているが、長さの長いものを、いずれか片方の側壁3に設けてもよい。
衣類保護具Bを図3および図4に基づき説明する。
11は保護バーであって、外筒12と内筒13からなる。内筒13の根元には雄ネジが形成され、内筒12の先端には雄ネジが形成されて、互いに螺合するようになっている。したがって、内筒13の外筒12に対するねじ込み量を加減することで、保護バー11の長さを可変に調整することができる。
14は取付金具である。この取付金具14はクレビス15と、ピン16からなり、外筒12の根元を揺動自在に取付けている。
また、取付金具14の下部には水平ストッパ17を設けており、保護バー11を水平に保持するようになっている。
図4に示す符号18は、垂直保持具で弾力性のある金属あるいはプラスチック等で、基部18aと湾曲部18bとからなり、先端側はハの字状に開いている。基部18aはネジその他適宜の固定手段でタンスの側壁3に取付けられる。
保護バー11の外筒には、先端の開口部から出し入れでき、湾曲部18bで弾性的に保持される。
図1および図2に示すように、衣類保護具Bは洋服タンスAの側壁3の一方あるいは双方に取付けられる。
通常は保護バー11を水平に倒しておく。この場合、ハンガーHで掛け具8から吊り下げた洋服Cの袖口(S)は保護バー11によって内側に軽く押され戸5に当ったり、挟まれたりすることが阻止される。
そして、保護バー11を垂直に立て垂直保持具18で保持しておけば、衣類の出し入れに邪魔なものはなく、簡単に出し入れすることができる。
上記実施形態では、垂直保持具18は取付金具14から離れた別部材であるが、この垂直保持具18を取付金具14の上部に一体的に形成したものであってもよい。
本考案の一実施形態に係る衣類保護具を備えた洋服タンスの正面図である。 図1の洋服タンスの縦断面図である。 (A)図は衣類保護具の平面断面図、(B)図は側面図である。 垂直保持具の拡大平面図である。
符号の説明
A 洋服タンス
B 衣類保護具
3 側壁
5 戸
11 保護バー
14 取付金具
18 垂直保持具

Claims (4)

  1. 棒状の保護バーと、
    該保護バーを洋服タンスの側壁に取付け、かつ、該保護バーを垂直に立てた状態とほぼ水平に倒した状態とに保持する取付け金具とからなる
    ことを特徴とする洋服タンス用衣類保護具。
  2. 前記保護バーが、外筒と内筒とからなり、前記内筒は前記外筒にねじ込んで、長さを調整できるようにしている
    ことを特徴とする請求項1記載の洋服タンス用衣類保護具。
  3. 前記取付け金具が、前記保護バーを垂直に立てた状態を保持する垂直保持具と、前記保護バーがほぼ水平に倒した状態を保持する水平ストッパーとを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の洋服タンス用衣類保護具。
  4. 請求項1,2または3記載の洋服タンス用衣類保護具を、洋服タンスの側壁における前方部分に取付けた
    ことを特徴とする洋服タンス。
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