JP3112148U - ホイールバランスウエイト - Google Patents

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達彦 菅谷内
幸保 田口
裕 山口
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Abstract

【課題】ウエイト本体の長さが特に長い場合は、クリップ部材をホイールのリム端部に係止する際、ウエイト本体の両端部の角部とリム端部の内周側部分の壁面との局部当たりを帽子できるバランスウエイトを提供する。
【解決手段】所定方向に湾曲した棒状のウエイト本体10と、その長手方向中間部に固定される固定部32と固定部と一体を成しウエイト本体から遠心方向に突出し後面12側に開口した係止部35とを含む金属板製のクリップ部材30と備え、クリップ部材の係止部がホイールのリム端部52に係止され、ウエイト本体がリム端部の内周側部分54に対向する。ウエイト本体の後面の一方端部面12aと下面の一方端部面16aとの交叉部、及び後面の他方端部面12bと下面の他方端部面16bとの交叉部に、前面側に傾斜した一方平坦面27及び他方平坦面28がそれぞれ形成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、車両においてホイールのリムに取り付けられるホイールバランスウエイトに関する。
車両のホイールのリムにタイヤを組み付けたホイールアセンブリに円周方向の回転方向の質量不釣合いなどがあると、ステアリングホイールに回転方向の振動が発生する。このホイールアセンブリのアンバランスを打ち消すために、ホイールのリムにホイールバランスウエイトが取り付けられる。ホイールバランスウエイトは所定の質量を持ち所定方向に湾曲した棒状のウエイト本体と、このウエイト本体をリム端部に係止するクリップ部材とから成る。
クリップ部材はウエイト本体に固定される固定部と、リム端部に係止されるC字形状の係止部とを含む。ウエイト本体とクリップ部材とは、ウエイト本体に形成された突起をクリップ部材の固定部にかしめるなどにより一体化されている。ホイールバランスウエイトのホイールのリムへの取付け時は、ウエイト本体とクリップ部材とのかしめ部に過度の応力が発生しないように、クリップ部材の係止部をハンマでたたくなどして係止部のみでリム端部を挟み込む。
その際、まずホイールに対してウエイト本体が所定角度をなすように即ち斜め方向にセットし、その両端部の角部をホイールのリム端部の内周側部分の壁面に軽く接触させ、係止部をリム端部に対向させる。その後係止部をハンマで打ち込んで、係止部をリム端部に係止させる。係止部の打込みにつれて、ホイールバランスウエイト全体が壁面との接触部の周りに少し回動するとともに、ホイールの内周側に少し移動する。こうして、係止部がリム端部に係止され、ウエイト本体がホイールの内周側部分に滑り込むように収容される。ここで、ウエイト本体は通常ホイールの収容溝の曲率に対応した曲率を持ち、また上述したように、バランスウエイトのホイールへの取付け時は、ウエイト本体が内周側部分の壁面に対して所定の角度を成す。従って、ウエイト本体の両端部の角部がその他の部分よりも先に内周側部分の壁面に接近し、壁面に局部当たりする。
近年、自然環境への悪影響等を考慮して、ウエイト本体の材料が鉛系材料から鉄系材料に変わり、この材料の変換が上記局部当たりを促進している。即ち、鉄系材料は鉛系材料に比べて比重が小さいので、鉄系材料から成るウエイト本体は鉛系材料から成るウエイト本体に比べて長さが長くなり易い。その結果、ウエイト本体の両端部の角部が収容溝の溝壁部に局部当たりし易くなっている。局部当たりが生ずると、ウエイト本体の両端部の角部からホイールの内周側部分の壁面に点(スポット)的に高い圧力が加わる。すると、鉄系材料は硬度が高いので、鉄系材料から成るウエイト本体がホイールの内周側部分に滑り込む際、その壁面上の塗装膜に半径方向のひっかき傷をつけやすくなる。ホイールが比較的硬度が低いアルミニウム系材料から成る場合はこの傾向が顕著になる。
ホイールの内周側部分の壁面上の塗装膜の傷付きの問題に対処する従来例として、例えば本願の出願人が先に出願したホイールバランスウエイトがある(特許文献1参照)。このホイールバランスウエイトでは、鉄系材料から成り所定方向に湾曲したウエイト本体の両端部の角部を落として丸みを付けている
特開2002−54686号公報
上記ウエイト本体の両端部の角部の丸み付けにより、両端部の丸め部と内周側部分の壁面との局部当たりはある程度防止できる。しかし、ウエイト本体の重量が所定値(例えば20グラム)を超える場合は勢いその長さが長くなり、ウエイト本体の両端部の丸め部がなお壁面に局部当たりするおそれがある。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、ウエイト本体が鉄系材料から成りその長さが長い場合でも、クリップ部材をホイールのリム端部に係止する際のウエイト本体の一端部及び他端部の角部とホイールの内周側部分の壁面との局部当たりを防止できるホイールバランスウエイトを提供することを目的とする。
本考案の考案者は、クリップ部材をリム端部に係止する際、ウエイト本体の一端部及び他端部の所定範囲をホイールの収容溝の溝壁部に面当たり又は線当たりさせることを着想して、本考案を案出した。請求項1に記載のバランスウエイトは、鉄系材料から成り所定方向に湾曲した棒状のウエイト本体と、ウエイト本体の長手方向中間部に固定される固定部と固定部と一体を成しウエイト本体から遠心方向に突出し後面側に開口した係止部とを含む金属板製のクリップ部材と備え、クリップ部材の係止部がホイールのリム端部に係止され、ウエイト本体がリム端部の内周側部分に対向する。このバランスウエイトにおいて、ウエイト本体は、ホイールの内周側部分に対向する側の後面及び後面と背向する前面と、湾曲した遠心側の上面及び求心側の下面と、一方端面及び他方端面とを有し、後面の一方端部面と下面の一方端部面との交叉部、及び後面の他方端部面と下面の他方端部面との交叉部に、一方端面及び他方端面に向かうにつれて前面側に傾斜した一方平坦面及び他方平坦面がそれぞれ形成されている。請求項2に記載のバランスウエイトは、ウエイト本体の一方平坦面及び他方平坦面は三角形状を持ち、同一平面上に位置している。
請求項3に記載のバランスウエイトは、鉄系材料から成り第1方向に湾曲した棒状のウエイト本体と、ウエイト本体の長手方向中間部に固定される固定部と固定部と一体を成しウエイト本体から遠心方向に突出し後面側に開口した係止部とを含む金属板製のクリップ部材と備え、クリップ部材の係止部がホイールのリム端部に係止され、ウエイト本体がリム端部の内周側部分に対向する。このホイールバランスウエイトにおいて、ウエイト本体は、ホイールの内周側部分に対向する側の後面及び後面と背向する前面と、湾曲した遠心側の上面及び求心側の下面と、一方端面及び他方端面とを有し、後面の一方端部面及び他方端部面は、一方端面及び他方端面に向かうにつれて前面側に傾斜し、又は一方端面及び他方端面に向かうにつれて第1方向と直交し後面が遠心側となる第2方向に湾曲している。請求項4に記載のバランスウエイトは、ウエイト本体の後面の一方端部面の傾斜角度又は曲率と他方端部面の傾斜角度又は曲率とは等しい。
請求項5に記載のバランスウエイトは、鉄系材料から成り第1方向に湾曲した棒状のウエイト本体と、ウエイト本体の長手方向中間部に固定される固定部と固定部と一体を成しウエイト本体から遠心方向に突出し後面側に開口した係止部とを含む金属板製のクリップ部材と備え、クリップ部材の係止部がホイールのリム端部に係止され、ウエイト本体がリム端部の内周側部分に対向する。このホイールバランスウエイトにおいて、ウエイト本体は、ホイールの内周側部分に対向する側の後面及び後面と背向する前面と、湾曲した遠心側の上面及び求心側の下面と、一方端面及び他方端面とを有し、ウエイト本体の少なくとも一端部及び他端部は、一方端面及び他方端面に向かうにつれて、第1方向と直交し後面が遠心側となる第2方向に湾曲し、後面の一方端部面及び他方端部面は第2方向に湾曲している。請求項6に記載のバランスウエイトは、ウエイト本体の後面の一方端部面の曲率と他方端部面の曲率とは等しい。
請求項7に記載のバランスウエイトは、鉄系材料から成り所定方向に湾曲した棒状のウエイト本体と、ウエイト本体の長手方向中間部に固定される固定部と固定部と一体を成しウエイト本体から遠心方向に突出し後面側に開口した係止部とを含む金属板製のクリップ部材と備え、クリップ部材の係止部がホイールのリム端部に係止され、ウエイト本体がリム端部の内周側部分に対向する。このホイールバランスウエイトにおいて、ウエイト本体は、ホイールの内周側部分に対向する側の後面及び後面と背向する前面と、湾曲した遠心側の上面及び求心側の下面と、一方端面及び他方端面とを有し、下面の一方端部面及び他方端部面は、一方端面及び他方端面に向かうにつれて上面に近づくように平坦化され、後面の一方端部面及び他方端部面と平坦化された下面の一方端部面及び他方端部面との交叉部にそれぞれ一方側縁及び他方側縁が形成されている。請求項8に記載のバランスウエイトは、ウエイト本体の一方側縁と他方側縁とは同一直線上に位置している。
請求項1及び2に記載のホイールバランスウエイトによれば、クリップ部材の係止部をホイールのリム端部に係止する際最も局部当たりしやすい角部に三角形状の一方平坦面及び他方平坦部を形成している。その結果、係止部のリム端部への係止時、一方平坦部及び他方平坦部がホイールの内周側部分に面当りする。面当りでは点当たりに比べて単位面積当たりの圧力が非常に低いので、ウエイト本体の一端部及び他端部により内周側部分に傷が付きにくくなる。しかも、三角形状の一方平坦面及び他方平坦面を形成するための材料の除去量が小さいので、ウエイト本体の質量の減少を最小限に抑制できる。
請求項3及び4に記載のホイールバランスウエイトによれば、ウエイト本体の後面の一方端部及び他方端部が傾斜又は湾曲により前面側に後退しているので、クリップ部材の係止部をホイールのリム端部に係止する際、後面の一方端部面及び他方端部面の所定部分が、内周側部分に面当たり又は線当たりする。面当たりでは、点当たりに比べて単位面積当たりの圧力が大幅に下がり、線当たりする場合でも相当下がり、ホイールの内周側部分に傷が付きにくくなる。
請求項5及び6に記載のホイールバランスウエイトによれば、ウエイト本体の一端部及び他端部が前面側に湾曲し、その結果後面の一方端部面及び他方端部面が前面側に湾曲している。その結果、上記請求項3及び4と同様の効果が得られる。
請求項7及び8に記載のホイールバランスウエイトによれば、ウエイト本体の下面の一方端部及び他方端部が平坦化され、後前面の一方端部面及び他方端部面と下面の一方端部面及び他方端部面との交叉部に一方側縁及び他方側縁が形成されている。その結果、クリップ部材の係止部をホイールのリム端部に係止する際、この一方側縁及び他方側端縁が内周側部分に線当たりする。線当たりでは点当たりに比べて単位面積当たりの圧力が相当下がり、ホイールの内周側部分に傷が付きにくくなる。
<最良の形態>
(イ)車両用ホイールはその外周にタイヤを装着するための所定輪郭を持つ環状のリムを備え、その軸方向の端部(リム端部)が中心方向に向かって屈曲し、リム端部の内周側に内周側部分が形成されている。リム端部の円周方向の一部に次述するクリップ部材が係止され、内周側部分の円周方向の一部に後述するウエイト本体が対向することにより、ホイールウエイトバランスがホイールのリムに取り付けられる。
(ロ)ウエイト本体
ウエイト本体は例えばSS400やS10C等の鉄系材料を冷間鍛造して製作されたものである。全体的として棒状を持ち、長さを稼いで質量を増やすために所定方向に湾曲し、その曲率はホイールのリム端部の内周側部分と同じである。ウエイト本体の長さは、その断面形状や所望重量により決まる。ホイールの内周側部分に対向する側の後面及びこれと背向する前面と、湾曲した遠心側の上面及び求心側の下面と、一方端面及び他方端面とで区画され、中間部、一端部及び他端部を含む。
ウエイト本体は、クリップ部材の係止部をリム端部に係止させる際、ウエイト本体の一端部及び他端部とホイールの内周側部分との局部当たりを回避し、面当たり又は線当たりさせるために形状上の種々の工夫がなされている。以下、各タイプにつき説明する。
第1タイプは、ウエイト本体の後面の一方端部面及び他方端部面と、下面の一方端部面及び他方端部面との交叉部に、一方端面及び他方端面に向かうにつれて前面側に傾斜した三角形状の一方平坦面及び他方平坦面がそれぞれ形成されている。両方の平坦面は三角形状で同一平面上にあることが望ましい。平坦面の大きさや方向は内周側部分の曲率及び形状や、ウエイト本体の形状及び曲率などを考慮して選定する。この一方平坦面及び他方平坦面の形成に伴い、従来例におけるウエイト本体の両端部の角部が除去されている。一方平坦面及び他方平坦面は、ウエイト本体を内周側部分に収容するためにクリップ部材をリム端部に係止するとき、内周側部分に面当たりする。
第2タイプは、ウエイト本体の後面の一方端部面及び他方端部面が前面側に後退しており、二つの態様に分類される。一つ目ではウエイト本体の後面が一方端面及び他方端面に向かうにつれて一定の割合で前面側に傾斜している。二つ目ではウエイト本体の後面が一方端面及び他方端面に向かうにつれて一定の曲率で前面側に湾曲している。この後面の湾曲方向はウエイト本体自体の湾曲方向と直交する方法であり、後面が遠心側となっている。後面の一方端部面と他方端部面とで傾斜角度や曲率は等しくすることが望ましい。傾斜角度や曲率の大きさは、内周側部分の曲率及び形状や、ウエイト本体の形状及び曲率などを考慮して選定する。一方端部面及び他方端部面の傾斜又は湾曲に伴い、従来例におけるウエイト本体の一端部及び他端部の角部が除去されている。
なお、ウエイト本体自体が元々下面側に湾曲しているので、後面の一方端部面及び他方端部面に傾斜面又は湾曲面を形成した結果、後面の一方端部面及び他方端部面は両者を合成した曲率及び方向の湾曲面を持つ。ウエイト本体を内周側部分に収容するためにクリップ部材をリム端部に係止するとき、後面の一方端部面及び他方端部面の所定部分が内周側部分に面当たり又は線当たりする。
第3タイプでは、ウエイト本体の少なくとも一端部及び他端部が前面側に湾曲している。その湾曲方向は、ウエイト本体の元々の湾曲方向と直交する方向であり、その結果、後面が遠心側となっている。ウエイト本体の一端部及び他端部のみを湾曲させても良いし、ウエイト本体全体を湾曲させても良い。何れの場合も、一端部と他端部とで曲率が等しいことが望ましい。一端部及び他端部の湾曲に伴い後面の一方端部面及び他方端部面が前面側に湾曲し、従来例におけるウエイト本体の両端部の角部が除去される。なお、ウエイト本体自体が元々下面側に湾曲しているので、一端部及び他端部の湾曲により後面の一方端部及び他方端部も同様に湾曲し、後面の一方端部面及び他方端部面は両者を合成した曲率及び方向の湾曲面を持つ。ウエイト本体を内周側部分に収容するためにクリップ部材をリム端部に係止するとき、後面の一方端部面及び他方端部面の所定部分が内周側部分に面当たり又は線当たりする。
第4タイプでは、ウエイト本体の下面の一方端部面及び他方端部面は、一方端面及び他方端面に向かうにつれて上面に近づくように平坦化されている。平坦面の大きさや方向は内周側部分の曲率及び形状や、ウエイト本体の形状及び曲率などを考慮して選定する。下面の一方端部の平坦面と他方端部の平坦面とは同一平面上に位置することが望ましい。下面の一方端部面と後面の一方端部面とが交叉する一方側縁、及び下面の他方端部面と後面の他方端部面とが交叉する他方側縁が形成され、両者は同一直線上にあることが望ましい。
下面の一方端部面及び他方端部面の平坦化に伴い、従来例におけるウエイト本体の両端部の下方角部が除去されている。また、この平坦化の結果、ウエイト本体を内周側部分に収容するためにクリップ部材をリム端部に係止するとき、一方側縁及び他方側縁が内周側部分に線当たりする。
(ハ)クリップ部材
クリップ部材は例えばSK7やS60CMなどの鋼板から成り、ウエイト本体の長手方向中間部に固定される固定部とリム端部に係止される係止部とを含む。鋼板をプレス加工で所定形状に打ち抜いた後、所定形状に湾曲させて製作されたものである。固定部はウエイト本体の後面の長手方向中間部にかしめなどで固定される。係止部はウエイト本体の上面から遠心側に突出し、後面側に開口したC字形状を持ち、ホイールのリム端部に係止される。
<実施形態>
以下、本考案の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
(1)第1実施形態
図1及び図2から分かるように、ホイールバランスウエイト40はウエイト本体10とクリップ部材30とから成る。このうち、ウエイト本体10は全体として棒状を呈し横断面はほぼ矩形状で、一定方向(下面16側)に湾曲している。棒状の素材を所定長さに切断し、上記形状に加工するとともに湾曲させたものである。ウエイト本体10は、平坦な後面12及びこの後面12と背向する前面13と、ともに湾曲した上面15及び下面16と、一方端面18及び他方端面19とで区画されている。長さ方向で一端の一端部22、他端の他端部23及び両者間の中間部24を含む。
図1及び図3から分かるように、ウエイト本体10の後面12の一方端部面12aと下面16の一方端部面16aとの交叉部が三角錐形状に除去されている。その結果、後面12の一方端部面12a上の長い辺26a、下面16の一方端部面16a上の長い辺26b及び一方端面18上の短い辺26cで区画される三角形の一方平坦面27が形成されている。この平坦面27は一方端面18に向かうにつれて前面13側に傾斜している。ウエイト本体10の他端部23に、後面12の他方端部面12bと下面16の他方端部面16bとの交叉部が三角錐形状に除去され、同様に三角形の他方平坦面28が形成されている。後面12の中央部にほぼ矩形状のくぼみ14が形成されている。一方平坦面27と他方平坦面28とは同一平面上に位置している。
図1及び図2において、クリップ部材30はウエイト本体10に固定される固定部32と、ホイールのリム端部52(図4及び図5参照)に係止される係止部35とを含む。矩形状の固定部32の高さ方向の中間部がへこんでおり、上記ウエイト本体10のくぼみ14に収容され、ウエイト本体10の三つのかしめ部33によりウエイト本体10と一体化されている。ウエイト本体10の後面12の一方端部面12a及び他方端部面12bとクリップ部材30の固定部32とはほぼ面一となっている。係止部35は断面C字形状を持ち、ウエイト本体10の上面15から上方に突出し、上面15の上方に位置している。
次に、図4及び図5をもとに、ホイールバランスウエイト40のホイールのリムへの取付けについて説明する。リム(不図示)のリム端部52は中心に向かって屈曲しており、その内周側に内周側部分54が形成されている。上記クリップ部材30のC字形状の係止部35の開口の間隔はリム端部52の厚さより少し狭い。ウエイト本体10の曲率は内周側部分54の曲率と一致している。
ホイールバランスウエイト40はウエイト本体10とクリップ部材30とを一体化した状態で、クリップ部材30の係止部35がリム端部52に係止され、ウエイト本体10が内周側部分54に収容される。詳述すると、図4に示すように、まずウエイト本体10の一端部22の一方平坦面27及び他端部23の他方平坦部28を、内周側部分54の壁面55の所定の接触部分55aに接触させ、係止部35をリム端部52に対向させる。
次に、図4に矢印Aで示すように、クリップ部材30の係止部35の背面をハンマでリム端部52に向かってたたくと、ホイールバランスウエイト40はウエイト本体10の一方平坦面27及び他方平坦面28と壁面55との接触部分55aの回りに少し反時計方向に回動しつつ、少し下方に移動する。こうして、図5に示すように、係止部35がリム端部52に係止され、ウエイト本体10が内周側部分54内に滑り込んで収容される。
この実施形態によれば、ウエイト本体10の後面12の一方端部面12aと下面16の一方端部面16aとの交叉部、及び後面12の他方端部面12bと下面16の他方端部面16bとの交叉部にそれぞれ三角形の一方平坦面27及び他方平坦面28を形成している。その結果、図4に示すバランスウエイト40のリムへの取付け時、ウエイト本体10の一端部22及び他端部23は一方平坦面27及び他方平坦面28で内周側部分54の壁面55と面当りする。
諸条件にもよるが、ウエイト本体10の内周側部分54への収容の全工程において三角形状の一方平坦面27及び他方平坦面28を壁面55に面当たりさせることは、現実には困難である。但し、ウエイト本体10に最も大きな荷重が加わる瞬間は一方平坦面27及び他方平坦面28を内周側部分54の壁面55とが面当たりする。なお、面当たりする瞬間以外は、一方平坦面27及び他方平坦面28を区画する辺が内周側部分54の壁面55に線当たりすることになる。
ここで、実施形態と従来例とで、ウエイト本体10の両端部22及び23からリムの内周側部分54の壁面55に同じ大きさの力が加わると仮定する。すると、面当たりは局部当たりに比べて接触部分55aに加わる単位面積当たりの圧力が低くなり、その結果、壁面55の塗装のはがれが防止できる。
また、ウエイト本体10の一端部22及び他端部23の三角形の一方平坦面27及び他方平坦面28は、バランスウェイト40を図4に示す状態に位置決めするのに役立つ。ウエイト本体10は係止部35と一方平坦面27及び他方平坦面28との三点で主に支持され、しかも一方平坦面27及び他方平坦面28の面積が広いからである。その結果、ホイールへの取付け時のバランスウエイト40の姿勢が安定し、係止部35のリム端部52への係止が容易になる。さらに、ウエイト本体10の一方平坦面27及び他方平坦面28はウェイト本体10の冷間鍛造などで容易に形成できるので、一方平坦面27及び他方平坦面28の形成は殆どコストの上昇を招かない。
(2)第2実施形態
図6及び図7に第2実施形態を示す。図6はウエイト本体60の下面図である。第2実施形態は、上記第1実施形態と比べて、ウエイト本体60の一端部及び他端部の局部当たりを回避する構成のみが異なり、その他の構成は実施形態と同じであるので、以下、異なる構成を中心に説明する。これは後述する第2実施態様及び第3実施形態でも同様である。
第2実施形態では、ウエイト本体60の後面62の一方端部62aに、一方端面66に進むにつれて一定の割合で低くなる、即ち前面69側に傾斜するように一定角度で傾斜した一方テーパ面63が形成されている。同様に、後面62の他方端部62bに、他方端面67に進むにつれて低くなるように一定角度で傾斜した他方テーパ面64が形成されている。
係止部をリム端部52(図4参照)に取り付ける際、ウエイト本体60の一方テーパ面63及び他方テーパ面64の所定部分がリムの内周側部分54の壁面55に面当たり又は線当たりする。この第2実施形態によれば、一方テーパ面63及び他方テーパ面64の面積が広いので、後面62から壁面55に加わる単位面積当たりの圧力がより低くなり、壁面55の傷付きを防止できる。
なお、上記ウエイト本体60の後面62の一方端部面62a及び他方端部面62bに、上記テーパ面63及び64に代えて、一方端面66及び他方端面67側に進むにつれて前面69側に一定の割合で湾曲する小さな曲率(大きな曲率半径)の一方湾曲面及び他方湾曲面を形成しても良い。
(3)第3実施形態
図8に第3実施形態を示す。図8はウエイト本体の下面図である。第3実施形態では、ウエイト本体75の中間部76、一端部77及び他端部78の全体が前面83側に湾曲している。従って、一端部77は一方端面81に向かうにつれて一定の割合で前面83側に湾曲し、他端部78は他方端面82に向かうにつれて一定の割合で前面83側に湾曲している。その結果、後面80の一方端部面80a及び他方端部面80bは、一方端面81及び他方端面82に向かうにつれて一定の割合で前面83側に湾曲している
係止部をリム端部52(図4参照)に取り付ける際、ウエイト本体75の湾曲した後面80の一方端部面80a及び他方端部面80bの所定部分がリムの内周側部分54の壁面55に面当たり又は線当たりする。この第3実施形態によれば、第2実施形態と同様の効果が得られる。
(4)第4実施形態
図9(a)(b)に第4実施形態を示す。図9(a)はウエイト本体の正面図である。この第4実施形態では、ウエイト本体90の下面91の一方端部面91aを一方端面92に向かうにつれて上面95に近づくするように平坦化している。同様に、下面91の他方端部面91bを他方端面93に向かうにつれて上面95側に近づくように平坦化している。その結果、下面91の一方端部面91aと後面97の一方端部面97aとが交叉して直線状の一方側縁100を形成し、下面91の他方端部面91bと後面97の他方端部面97bとが交叉して直線状の他方端縁102を形成している。一方側縁100と他方側縁102とは同一直線上にある。
係止部をリム端部52(図4参照)に取り付ける際、ウエイト本体90の後面97の一方端部面97aの一方側縁100及び他方端部面97bの他方側縁102が壁面55に線当たりする。また、線当たりは点当たりに比べて単位面積当たりの圧力を低くでき、壁面55の傷付きを防止できる。
本発明の第1実施形態のホイールバランスウエイトの正面図である。 図1の2−2断面図である。 上記ホイールバランスウエイトのウエイト本体の一端部の斜視図である。 上記ホイールバランスウエイトのホイールへの取付途中状態を示す断面説明図である。 上記ホイールバランスウエイトのホイールへの最終取付状態を示す断面説明図である。 第2実施形態のホイールバランスウエイトの下面図である。 第2実施形態のウエイト本体の一端部の斜視図である。 第3実施形態のホイールバランスウエイトの下面図である。 (a)は第4実施形態のホイールバランスウエイトの正面図、(b)は図9(a)のX方向視図である。
符号の説明
10:ウエイト本体 12:後面 12a:一方端部面
12b:他方端部面 13:前面 15:上面
16:下面 12a:一方端部面 12b:他方端部面
22:一端部 23:他端部 27:一方平坦部
28:他方平坦部 30:クリップ部材 32:固定部
35:係止部 40:ホイールバランスウエイト
52:リム端部 54:内周側部分 55:壁面

Claims (8)

  1. 鉄系材料から成り所定方向に湾曲した棒状のウエイト本体と、該ウエイト本体の長手方向中間部に固定される固定部と該固定部と一体を成し前記ウエイト本体から遠心方向に突出し後面側に開口した係止部とを含む金属板製のクリップ部材と備え、前記クリップ部材の前記係止部がホイールのリム端部に係止され、前記ウエイト本体が前記リム端部の内周側部分に対向するホイールバランスウエイトにおいて、
    前記ウエイト本体は、前記ホイールの前記内周側部分に対向する側の前記後面及び該後面と背向する前面と、湾曲した遠心側の上面及び求心側の下面と、一方端面及び他方端面とを有し、
    前記後面の一方端部面と前記下面の一方端部面との交叉部、及び前記後面の他方端部面と前記下面の他方端部面との交叉部に、前記一方端面及び前記他方端面に向かうにつれて前記前面側に傾斜した一方平坦面及び他方平坦面がそれぞれ形成されていることを特徴とするホイールバランスウエイト。
  2. 前記ウエイト本体の前記一方平坦面及び前記他方平坦面は三角形状を持ち、同一平面上に位置していることを特徴とする請求項1に記載のバランスウエイト。
  3. 鉄系材料から成り第1方向に湾曲した棒状のウエイト本体と、該ウエイト本体の長手方向中間部に固定される固定部と該固定部と一体を成し前記ウエイト本体から遠心方向に突出し後面側に開口した係止部とを含む金属板製のクリップ部材と備え、前記クリップ部材の前記係止部がホイールのリム端部に係止され、前記ウエイト本体が前記リム端部の内周側部分に対向するホイールバランスウエイトにおいて、
    前記ウエイト本体は、前記ホイールの前記内周側部分に対向する側の前記後面及び該後面と背向する前面と、湾曲した遠心側の上面及び求心側の下面と、一方端面及び他方端面とを有し、
    前記後面の一方端部面及び他方端部面は、前記一方端面及び前記他方端面に向かうにつれて前記前面側に傾斜し、又は前記一方端面及び前記他方端面に向かうにつれて前記第1方向と直交し前記後面が遠心側となる第2方向に湾曲していることを特徴とするホイールバランスウエイト。
  4. 前記ウエイト本体の前記後面の一方端部面の傾斜角度又は曲率と前記他方端部面の傾斜角度又は曲率とは等しいことを特徴とする請求項3に記載のバランスウエイト。
  5. 鉄系材料から成り第1方向に湾曲した棒状のウエイト本体と、該ウエイト本体の長手方向中間部に固定される固定部と該固定部と一体を成し前記ウエイト本体から遠心方向に突出し後面側に開口した係止部とを含む金属板製のクリップ部材と備え、前記クリップ部材の前記係止部がホイールのリム端部に係止され、前記ウエイト本体が前記リム端部の内周側部分に対向するホイールバランスウエイトにおいて、
    前記ウエイト本体は、前記ホイールの前記内周側部分に対向する側の前記後面及び該後面と背向する前面と、湾曲した遠心側の上面及び求心側の下面と、一方端面及び他方端面とを有し、
    前記ウエイト本体の少なくとも一端部及び他端部は、前記一方端面及び前記他方端面に向かうにつれて、前記第1方向と直交し前記後面が遠心側となる第2方向に湾曲し、前記後面の一方端部面及び他方端部面は前記第2方向に湾曲していることを特徴とするホイールバランスウエイト。
  6. 前記ウエイト本体の前記後面の前記一方端部面の曲率と前記他方端部面の曲率とは等しいことを特徴とする請求項5に記載のバランスウエイト。
  7. 鉄系材料から成り所定方向に湾曲した棒状のウエイト本体と、該ウエイト本体の長手方向中間部に固定される固定部と該固定部と一体を成し前記ウエイト本体から遠心方向に突出し後面側に開口した係止部とを含む金属板製のクリップ部材と備え、前記クリップ部材の前記係止部がホイールのリム端部に係止され、前記ウエイト本体が前記リム端部の内周側部分に対向するホイールバランスウエイトにおいて、
    前記ウエイト本体は、前記ホイールの前記内周側部分に対向する側の前記後面及び該後面と背向する前面と、湾曲した遠心側の上面及び求心側の下面と、一方端面及び他方端面とを有し、
    前記下面の一方端部面及び他方端部面は、前記一方端面及び前記他方端面に向かうにつれて前記上面に近づくように平坦化され、前記後面の一方端部面及び他方端部面と平坦化された前記下面の一方端部面及び他方端部面との交叉部にそれぞれ一方側縁及び他方側縁が形成されていることを特徴とするホイールバランスウエイト。
  8. 前記ウエイト本体の前記一方側縁と前記他方側端縁とは同一直線上に位置していることを特徴とする請求項7に記載のバランスウエイト。
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