JP3111912B2 - ディスクキャッシュ制御方式 - Google Patents

ディスクキャッシュ制御方式

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JP3111912B2
JP3111912B2 JP08319624A JP31962496A JP3111912B2 JP 3111912 B2 JP3111912 B2 JP 3111912B2 JP 08319624 A JP08319624 A JP 08319624A JP 31962496 A JP31962496 A JP 31962496A JP 3111912 B2 JP3111912 B2 JP 3111912B2
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file
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崇宏 小此木
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NEC Corp
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  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファイルの特性に
応じて、該ファイルから読み出されたデータのディスク
キャッシュ上における常駐度を制御するディスクキャッ
シュ制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭64−82239号公報には、磁
気ディスク上に作成されるファイルに対して予め近接す
るブロックを割り当てておき、ファイル管理システムか
らディスクキャッシュに存在しないブロックデータの読
み出しが要求された際には、要求されたブロックと該ブ
ロックに近接する複数のブロックのデータを磁気ディス
クから読み出して、ディスクキャッシュに格納するもの
が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
64−82239号公報記載の技術は、ファイル作成時
に予めディスク装置内の近接するブロック群を確保して
該ファイルに割り当てなければならないが、ディスク装
置内にこのような近接する該ブロック群を確保すること
は容易ではないという問題点がある。
【0004】また、あるブロックデータの読み出しが要
求されたからといって、必ずしも該ブロックデータの近
接するブロックデータに対する読み出し要求が後続する
とは限らず、読み出し要求が後続しない場合には、読み
出されないブロック群がディスクキャッシュに滞留して
しまい、該ディスクキャッシュのヒット率が低下してし
まうという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、ディスクキャッシュのヒ
ット率を向上させ、入出力処理時間を短縮することにあ
る。
【0006】本発明の他の目的は、ファイルの過去のア
クセス特性に基づいて、該ファイルを構成するブロック
データのディスクキャッシュ上における常駐度を調整す
ることにより、該ディスクキャッシュのヒット率を向上
させ、入出力処理時間を短縮することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のディスク
キャッシュ制御方式は、ブロック単位でデータを入出力
するファイルを格納するディスク装置と、前記ファイル
との間で前記データを入出力するユーザプログラム手段
と、前記ファイルと前記ユーザプログラム手段との間で
入出力される前記データを一時的に蓄積するディスクキ
ャッシュメモリと、前記ユーザプログラム手段が入力を
要求する前記データが前記ディスクキャッシュメモリに
格納されている場合には、該データを該ディスクキャッ
シュメモリから読み出して該ユーザプログラム手段に与
え、前記データが前記ディスクキャッシュメモリに格納
されていない場合には、該データを前記ファイルから読
み出して該ユーザプログラム手段に与えるキャッシュ制
御手段とを備えた計算機システムにおいて、前記ファイ
ル中の前記データに対する過去の入出力履歴情報を格納
するファイル情報管理テーブルを備え、前記キャッシュ
制御手段が、さらに、前記入出力履歴情報を参照して、
前記ディスクキャッシュメモリから読み出した前記デー
タが再度入出力される可能性が高いと判断した場合に
は、該データの前記ディスクキャッシュメモリ内におけ
る常駐度を高め、前記データが含まれるファイル内の他
のデータについても入出力される可能性が高いと判断し
た場合には、該他のデータの前記ディスクキャッシュメ
モリ内における常駐度を高めることを特徴とする。
【0008】本発明の第2のディスクキャッシュ制御方
式は、ブロック単位でデータを入出力するファイルを格
納するディスク装置と、前記ファイルとの間で前記デー
タを入出力するユーザプログラム手段と、前記ファイル
と前記ユーザプログラム手段との間で入出力される前記
データを一時的に蓄積するディスクキャッシュメモリ
と、前記ユーザプログラム手段が入力を要求する前記デ
ータが前記ディスクキャッシュメモリに格納されている
場合には、該データを該ディスクキャッシュメモリから
読み出して該ユーザプログラム手段に与え、前記データ
が前記ディスクキャッシュメモリに格納されていない場
合には、該データを前記ファイルから読み出して該ユー
ザプログラム手段に与えるキャッシュ制御手段とを備え
た計算機システムにおいて、前記ファイル中の前記デー
タに対する過去の入出力履歴情報を格納するファイル情
報管理テーブルを備え、前記キャッシュ制御手段が、さ
らに、前記入出力履歴情報を参照して、前記ディスクキ
ャッシュメモリから読み出した前記データが再度入出力
される可能性が高いと判断した場合には、該データの前
記ディスクキャッシュメモリ内における常駐度を高め、
前記データが含まれるファイル内の他のデータについて
も入出力される可能性が高いと判断した場合には、該他
のデータの前記ディスクキャッシュメモリ内における常
駐度を高めるとともに、前記ファイルから読み出した前
記データが再度入出力される可能性が高いと判断した場
合には、該データを前記ディスクキャッシュメモリに格
納することを特徴とする。
【0009】本発明の第3のディスクキャッシュ制御方
式は、第1または第2のディスクキャッシュ制御方式に
おいて、前記キャッシュ制御手段が、さらに、前記入出
力履歴情報を参照して、前記ファイルから読み出した前
記データが含まれるファイル内の他のデータについても
入出力される可能性が高いと判断した場合には、該他の
データを前記ディスクキャッシュメモリに格納すること
を特徴とする。
【0010】本発明の第4のディスクキャッシュ制御方
式は、ブロック単位でデータを入出力するファイルを格
納するディスク装置と、前記ファイルとの間で前記デー
タを入出力するユーザプログラム手段と、前記ファイル
と前記ユーザプログラム手段との間で入出力される前記
データを一時的に蓄積するディスクキャッシュメモリ
と、前記ユーザプログラム手段が出力要求した前記デー
タにより置換される前記ファイル上の元データが前記デ
ィスクキャッシュメモリにも格納されている場合には、
前記データにより前記ディスクキャッシュメモリおよび
前記ファイル上の前記元データを置換し、前記元データ
が前記ディスクキャッシュメモリに格納されていない場
合には、前記データにより前記ファイル上の前記元デー
タを置換するキャッシュ制御手段とを備えた計算機シス
テムにおいて、前記ファイル中の前記データに対する過
去の入出力履歴情報を格納するファイル情報管理テーブ
ルを備え、前記キャッシュ制御手段が、さらに、前記入
出力履歴情報を参照して、前記ディスクキャッシュメモ
リ上の前記元データを置換した前記データが再度入出力
される可能性が高いと判断した場合には、該データの前
記ディスクキャッシュメモリ内における常駐度を高め、
前記ディスクキャッシュメモリ上の前記元データを置換
した前記データが含まれるファイル内の他のデータにつ
いても入出力される可能性が高いと判断した場合には、
該他のデータの前記ディスクキャッシュメモリ内におけ
る常駐度を高めることを特徴とする。
【0011】本発明の第5のディスクキャッシュ制御方
式は、ブロック単位でデータを入出力するファイルを格
納するディスク装置と、前記ファイルとの間で前記デー
タを入出力するユーザプログラム手段と、前記ファイル
と前記ユーザプログラム手段との間で入出力される前記
データを一時的に蓄積するディスクキャッシュメモリ
と、前記ユーザプログラム手段が出力要求した前記デー
タにより置換される前記ファイル上の元データが前記デ
ィスクキャッシュメモリにも格納されている場合には、
前記データにより前記ディスクキャッシュメモリおよび
前記ファイル上の前記元データを置換し、前記元データ
が前記ディスクキャッシュメモリに格納されていない場
合には、前記データにより前記ファイル上の前記元デー
タを置換するキャッシュ制御手段とを備えた計算機シス
テムにおいて、前記ファイル中の前記データに対する過
去の入出力履歴情報を格納するファイル情報管理テーブ
ルを備え、前記キャッシュ制御手段が、さらに、前記入
出力履歴情報を参照して、前記ディスクキャッシュメモ
リ上の前記元データを置換した前記データが再度入出力
される可能性が高いと判断した場合には、該データの前
記ディスクキャッシュメモリ内における常駐度を高め、
前記ディスクキャッシュメモリ上の前記元データを置換
した前記データが含まれるファイル内の他のデータにつ
いても入出力される可能性が高いと判断した場合には、
該他のデータの前記ディスクキャッシュメモリ内におけ
る常駐度を高めるとともに、前記ファイル上の前記元デ
ータのみを置換した前記データが再度入出力される可能
性が高いと判断した場合には、該データを前記ディスク
キャッシュメモリに書き込むことを特徴とする。
【0012】本発明の第6のディスクキャッシュ制御方
式は、第4または第5のディスクキャッシュ制御方式に
おいて、前記キャッシュ制御手段が、さらに、前記入出
力履歴情報を参照して、前記ファイル上の前記元データ
のみを置換した前記データが含まれるファイル内の他の
データについても入出力される可能性が高いと判断した
場合には、該他のデータを前記ディスクキャッシュメモ
リに格納することを特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1を参照すると、本発明のディスクキャ
ッシュ制御方式の実施の形態は、ユーザプログラム1
と、ユーザメモリ2と、入出力インタフェース3と、フ
ァイル管理機能4と、キャッシュ制御5と、ファイル情
報管理テーブル6と、ディスクキャッシュメモリ7と、
キャッシュメモリ管理テーブル8と、ディスク装置制御
機能9と、ディスク装置10とから構成される。
【0017】次に、図1を参照して、本発明のディスク
キャッシュ制御方式の実施の形態の動作について詳細に
説明する。
【0018】ユーザプログラム1は、ディスク装置10
に格納されているファイルの名前と入出力を行うデータ
のファイル内の位置、およびデータ転送を行うユーザメ
モリ2内のアドレスとを指定する入出力命令を入出力イ
ンタフェース3に渡す。
【0019】入出力インタフェース3は、ユーザプログ
ラム1から受け取った入出力命令の内、ファイルの名前
と該ファイル中のデータ位置とをディスク装置10の中
のブロック番号に変換し、キャッシュ制御機能5に渡
す。ブロック番号とは、ディスク装置10内の領域をあ
る一定の大きさに分割したそれぞれのブロックに昇順に
付された、ディスク装置10内の位置を示す番号であ
る。
【0020】ファイル管理機能4は、個々のファイルを
構成するブロックのディスク装置10上における位置情
報と、入出力要求がどのファイルのどのブロックに対し
てどのような順番で発行されたかを示すアクセス履歴情
報とをファイル情報管理テーブル6内に記憶し、管理す
る。
【0021】入出力インタフェース3は、このファイル
情報管理テーブル6に記憶されている情報を、ファイル
管理機能4に問い合わせて得ることができる。
【0022】キャッシュ制御機能5は、入出力インタフ
ェース3から受け取った入出力命令が入力、すなわちフ
ァイルからの読み出しを指示するものである場合には、
読み出すべきブロックのデータがディスクキャッシュメ
モリ7の中に格納されているか否かをキャッシュメモリ
管理テーブル8を参照して判定し、格納されていると判
定した場合には、該当データをディスクキャッシュメモ
リ7から読み出してユーザメモリ2に転送し、ディスク
キャッシュメモリ7中に格納されていないと判定した場
合は、ディスク装置10から該当データを読み出すため
のディスク装置制御命令をディスク装置制御機能9に対
して発行し、読み出したデータをユーザメモリ2に転送
する。
【0023】この際、キャッシュ制御機能5は、ファイ
ル情報管理テーブル6のアクセス履歴情報を参照して、
ディスクキャッシュメモリ7から読み出したデータが再
度アクセスされる可能性が高いと判断した場合には、該
データのディスクキャッシュメモリ7内における常駐度
を高め、再度アクセスされる可能性が高くないと判断し
た場合には、該データのディスクキャッシュメモリ7内
における常駐度はそのままにする。また、ファイル情報
管理テーブル6のアクセス履歴情報を参照して、ディス
ク装置10から読み出したデータが再度アクセスされる
可能性が高いと判断した場合には、該データを該ディス
クキャッシュメモリ7に格納し、再度アクセスされる可
能性が高くないと判断した場合には、該データを該ディ
スクキャッシュメモリ7に格納しない。
【0024】さらに、キャッシュ制御機能5は、ディス
クキャッシュメモリ7またはディスク装置10から読み
出したデータが含まれるファイルの他のデータについて
もアクセスされる可能性が高いことをファイル情報管理
テーブル6のアクセス履歴情報が示唆している場合に
は、それらの他のデータについてもディスクキャッシュ
メモリ7における常駐度を高めるかまたはディスクキャ
ッシュメモリ7に置くようにする。
【0025】キャッシュ制御機能5は、入出力インタフ
ェース3から受け取った入出力命令が出力、すなわちフ
ァイルに対するデータの書き込みを指示するものである
場合には、データを書き込むべきディスク装置10内の
ブロックが、すでにディスクキャッシュメモリ7に格納
されているかどうかをキャッシュメモリ管理テーブル8
を参照して判定し、格納されていると判定した場合に
は、書き込むデータをユーザメモリ2から読み出し、デ
ィスクキャッシュメモリ7に書き込むとともに、該デー
タをディスク装置10上の対応するブロックに書き込む
ため、ディスク制御機能9にディスク装置制御命令を発
行する。
【0026】この際、キャッシュ制御機能5は、ファイ
ル情報管理テーブル6のアクセス履歴情報を参照して、
ディスクキャッシュメモリ7に書き込んだデータが再度
アクセスされる可能性が高いと判断した場合には、該デ
ータのディスクキャッシュメモリ7内における常駐度を
高め、再度アクセスされる可能性が高くないと判断した
場合には、該データのディスクキャッシュメモリ7内に
おける常駐度はそのままにする。
【0027】また、データを書き込むべきディスク装置
10内のブロックが、ディスクキャッシュメモリ7に格
納されていないと判定した場合には、ユーザメモリ2か
ら書き込むデータを読み出し、ディスク装置10上の対
応するブロックに書き込むため、ディスク装置制御機能
9にディスク装置制御命令を発行する。
【0028】この際、キャッシュ制御機能5は、ファイ
ル情報管理テーブル6のアクセス履歴情報を参照して、
ディスク装置10に書き込んだデータが再度アクセスさ
れる可能性が高いと判断した場合には、該データを該デ
ィスクキャッシュメモリ7に書き込み、再度アクセスさ
れる可能性が高くないと判断した場合には、該データを
該ディスクキャッシュメモリ7に格納しない。
【0029】さらに、キャッシュ制御機能5は、ディス
クキャッシュメモリ7に書き込んだデータが含まれるフ
ァイルの他のデータについてもアクセスされる可能性が
高いことをファイル情報管理テーブル6のアクセス履歴
情報が示唆している場合には、それらの他のデータにつ
いてもディスクキャッシュメモリ7における常駐度を高
めるかまたはディスクキャッシュメモリ7に置くように
する。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例について図1〜図3を
参照して説明する。
【0031】図2はディスク装置上のファイルAに対す
る書き込み要求が発行された場合の実施例を示してい
る。
【0032】この実施例においてファイルAは5個のブ
ロックから構成されている。そのブロックはファイルの
先頭から順番にA1・A2・A3・A4・A5であり、
ディスク装置10上に散在している。これら5個のブロ
ックのうち、A1とA2はディスクキャッシュメモリ7
上にデータが格納されており、ディスクキャッシュメモ
リ7のその他の領域は他のファイルのデータによりすべ
て使用されている。
【0033】また、ファイル情報管理テーブル6にはフ
ァイルAに対する入出力要求がどのブロックに対してど
のような順番で発行されたかを示すアクセス履歴が過去
の一定回数分記憶されており、該アクセス履歴によれ
ば、ファイルAの各ブロックはそれぞれデータの書き込
みが行われた直後に必ず読み出し要求が発行されている
ことがわかる。
【0034】この状態で、ファイルAの中のブロックA
3とA4に対してデータの書き込み要求が発行された場
合を想定する。これらのブロックはディスクキャッシュ
メモリ7に格納されておらず、また過去の一定期間内に
アクセスされたこともないため、現時点での使用頻度は
低いと言うことができる。しかしこの2個のブロックが
属するファイルAの他のブロックについてのアクセス履
歴によれば、あるブロックに対するデータの書き込みが
発生した直後に同じブロックに対する読み出し要求が発
生していることがわかるため、このA3とA4のブロッ
クについても同じように読み出しが要求される可能性が
高いと判断できる。
【0035】このような、ファイル毎のアクセス履歴が
図1におけるファイル情報管理テーブル6に記憶されて
おり、キャッシュ制御機能5がファイル管理機能4に問
い合わせを行うことにより参照が可能となっている。
【0036】キャッシュ制御機能5は以上のような判断
に基づいて、書き込み要求のあったブロックA3・A4
のデータをディスク装置に書き込むとともにディスクキ
ャッシュメモリ7内にも格納することを決定し、現在デ
ィスクキャッシュメモリ7内に格納されているブロック
の中で最も使用頻度の低いものを削除し、ブロックA3
およびA4のデータに置換する。
【0037】この後、ブロックA3またはA4に対して
データの読み出し要求が発生した場合、これらのブロッ
クのデータはディスクキャッシュメモリ7内に格納され
ているためディスク装置10に対してアクセスを行う必
要がなく、ユーザメモリ2へのデータ転送を高速に行う
ことができる。
【0038】図3は、ディスク装置上のファイルBに対
するデータ読み出し要求が発行された場合の実施例を示
している。
【0039】この実施例においてファイルBは6個のブ
ロックから構成されている。そのブロックはB1・B2
・B3・B4・B5・B6であり、ディスク装置10上
に散在している。これら6個のブロックはすべてディス
クキャッシュメモリ7上にデータが格納されており、ユ
ーザプログラム1からの読み出し要求に対してディスク
装置10へのアクセスを行うことなくデータを転送でき
る状態にある。ただし、ディスクキャッシュメモリ7内
の他のブロックに比べて相対的に長い時間アクセスがな
かったために優先度が下がっており、次に新しいブロッ
クをディスクキャッシュメモリ7内に格納する必要が生
じたときに替わりに削除されるブロックの候補になって
いるものとする。このような情報は図1におけるキャッ
シュメモリ管理テーブル8に格納されている。
【0040】ファイル情報管理テーブル6には、ファイ
ルBに対して発行された入出力要求であるアクセス履歴
が過去一定回数分記憶されており、それによるとファイ
ルBに対する入出力要求はすべてデータの読み出し要求
であり、かつファイルの先頭のブロックであるB1から
最終ブロックであるB6までの順次アクセスになってい
ることがわかる。
【0041】この状態で、ファイルBの中のブロックB
1に対してデータの読み出し要求が発行された場合を想
定する。ブロックB1はディスクキャッシュメモリ7内
にデータが存在するため、ディスク装置10へのアクセ
スを行うことなくユーザメモリ2にデータを転送するこ
とができる。同時に、それまで使用頻度が低かったため
に削除されるブロックの候補となっていたB1に対する
アクセスがあったためキャッシュ制御機能5はB1の優
先度を上げる。
【0042】さらにキャッシュ制御機能5は、ファイル
管理機能4に問い合わせることによりファイルBに対す
るデータ読み出し要求がファイルの先頭のブロックから
の順次アクセスにより行われる可能性が高いことを知
り、ファイルBの残りのブロックであるB2〜B6に対
しても近いうちに読み出し要求が発行されると判断す
る。その結果、ブロックB2〜B6に対するアクセスが
まだ発生しないうちに、キャッシュメモリ管理テーブル
8の情報を更新し、ブロックB2〜B6の優先度を上
げ、ディスクキャッシュメモリ7からすぐには削除され
ないようにしておく。
【0043】この後、ファイルBに対して順次アクセス
が行われ、ブロックB2〜B6に対してデータの読み出
し要求が発生すれば、それらのブロックは高い確率でま
だディスクキャッシュメモリ7内に格納されたままにな
っているため、ディスク装置10へのアクセスを行うこ
となくユーザメモリ2へのデータ転送を高速に行うこと
が可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ファイ
ルの過去のアクセス特性に基づいて、該ファイルを構成
するブロックデータのディスクキャッシュ上における常
駐度を調整することにより、該ディスクキャッシュのヒ
ット率を向上させ、入出力処理時間を短縮することがで
きる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例においてディスク装置上のファ
イルに対するデータ書き込み要求が発行された場合の処
理を説明するための図である。
【図3】本発明の実施例においてディスク装置上のファ
イルに対するデータ読み出し要求が発行された場合の処
理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ユーザプログラム 2 ユーザメモリ 3 入出力インタフェース 4 ファイル管理機能 5 キャッシュ制御機能 6 ファイル情報管理テーブル 7 ディスクキャッシュメモリ 8 キャッシュメモリ管理テーブル 9 ディスク装置制御機能 10 ディスク装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−124239(JP,A) 特開 平4−148225(JP,A) 特開 平1−128145(JP,A) 特開 平5−127962(JP,A) 特開 昭58−194188(JP,A) 特開 平1−309149(JP,A) 特開 平4−47341(JP,A) 特開 平3−97053(JP,A) 特開 平4−5739(JP,A) 特開 平5−342152(JP,A) 特開 平6−83680(JP,A) 特開 平5−189316(JP,A) 特開 平2−64832(JP,A) 特開 平8−115264(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/08,12/12 G06F 12/00,3/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック単位でデータを入出力するファ
    イルを格納するディスク装置と、前記ファイルとの間で
    前記データを入出力するユーザプログラム手段と、前記
    ファイルと前記ユーザプログラム手段との間で入出力さ
    れる前記データを一時的に蓄積するディスクキャッシュ
    メモリと、前記ユーザプログラム手段が入力を要求する
    前記データが前記ディスクキャッシュメモリに格納され
    ている場合には、該データを該ディスクキャッシュメモ
    リから読み出して該ユーザプログラム手段に与え、前記
    データが前記ディスクキャッシュメモリに格納されてい
    ない場合には、該データを前記ファイルから読み出して
    該ユーザプログラム手段に与えるキャッシュ制御手段と
    を備えた計算機システムにおいて、 前記ファイル中の前記データに対する過去の入出力履歴
    情報を格納するファイル情報管理テーブルを備え、 前記キャッシュ制御手段が、さらに、前記入出力履歴情
    報を参照して、前記ディスクキャッシュメモリから読み
    出した前記データが再度入出力される可能性が高いと判
    断した場合には、該データの前記ディスクキャッシュメ
    モリ内における常駐度を高め、前記データが含まれるフ
    ァイル内の他のデータについても入出力される可能性が
    高いと判断した場合には、該他のデータの前記ディスク
    キャッシュメモリ内における常駐度を高めることを特徴
    とするディスクキャッシュ制御方式。
  2. 【請求項2】 ブロック単位でデータを入出力するファ
    イルを格納するディスク装置と、前記ファイルとの間で
    前記データを入出力するユーザプログラム手段と、前記
    ファイルと前記ユーザプログラム手段との間で入出力さ
    れる前記データを一時的に蓄積するディスクキャッシュ
    メモリと、前記ユーザプログラム手段が入力を要求する
    前記データが前記ディスクキャッシュメモリに格納され
    ている場合には、該データを該ディスクキャッシュメモ
    リから読み出して該ユーザプログラム手段に与え、前記
    データが前記ディスクキャッシュメモリに格納されてい
    ない場合には、該データを前記ファイルから読み出して
    該ユーザプログラム手段に与えるキャッシュ制御手段と
    を備えた計算機システムにおいて、 前記ファイル中の前記データに対する過去の入出力履歴
    情報を格納するファイル情報管理テーブルを備え、 前記キャッシュ制御手段が、さらに、前記入出力履歴情
    報を参照して、前記ディスクキャッシュメモリから読み
    出した前記データが再度入出力される可能性が高いと判
    断した場合には、該データの前記ディスクキャッシュメ
    モリ内における常駐度を高め、前記データが含まれるフ
    ァイル内の他のデータについても入出力される可能性が
    高いと判断した場合には、該他のデータの前記ディスク
    キャッシュメモリ内における常駐度を高めるとともに、
    前記ファイルから読み出した前記データが再度入出力さ
    れる可能性が高いと判断した場合には、該データを前記
    ディスクキャッシュメモリに格納することを特徴とする
    ディスクキャッシュ制御方式。
  3. 【請求項3】 前記キャッシュ制御手段が、さらに、前
    記入出力履歴情報を参照して、前記ファイルから読み出
    した前記データが含まれるファイル内の他のデータにつ
    いても入出力される可能性が高いと判断した場合には、
    該他のデータを前記ディスクキャッシュメモリに格納す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載のディ
    スクキャッシュ制御方式。
  4. 【請求項4】 ブロック単位でデータを入出力するファ
    イルを格納するディスク装置と、前記ファイルとの間で
    前記データを入出力するユーザプログラム手段と、前記
    ファイルと前記ユーザプログラム手段との間で入出力さ
    れる前記データを一時的に蓄積するディスクキャッシュ
    メモリと、前記ユーザプログラム手段が出力要求した前
    記データにより置換される前記ファイル上の元データが
    前記ディスクキャッシュメモリにも格納されている場合
    には、前記データにより前記ディスクキャッシュメモリ
    および前記ファイル上の前記元データを置換し、前記元
    データが前記ディスクキャッシュメモリに格納されてい
    ない場合には、前記データにより前記ファイル上の前記
    元データを置換するキャッシュ制御手段とを備えた計算
    機システムにおいて、 前記ファイル中の前記データに対する過去の入出力履歴
    情報を格納するファイル情報管理テーブルを備え、 前記キャッシュ制御手段が、さらに、前記入出力履歴情
    報を参照して、前記ディスクキャッシュメモリ上の前記
    元データを置換した前記データが再度入出力される可能
    性が高いと判断した場合には、該データの前記ディスク
    キャッシュメモリ内における常駐度を高め、前記ディス
    クキャッシュメモリ上の前記元データを置換した前記デ
    ータが含まれるファイル内の他のデータについても入出
    力される可能性が高いと判断した場合には、該他のデー
    タの前記ディスクキャッシュメモリ内における常駐度を
    高めることを特徴とするディスクキャッシュ制御方式。
  5. 【請求項5】 ブロック単位でデータを入出力するファ
    イルを格納するディスク装置と、前記ファイルとの間で
    前記データを入出力するユーザプログラム手段と、前記
    ファイルと前記ユーザプログラム手段との間で入出力さ
    れる前記データを一時的に蓄積するディスクキャッシュ
    メモリと、前記ユーザプログラム手段が出力要求した前
    記データにより置換される前記ファイル上の元データが
    前記ディスクキャッシュメモリにも格納されている場合
    には、前記データにより前記ディスクキャッシュメモリ
    および前記ファイル上の前記元データを置換し、前記元
    データが前記ディスクキャッシュメモリに格納されてい
    ない場合には、前記データにより前記ファイル上の前記
    元データを置換するキャッシュ制御手段とを備えた計算
    機システムにおいて、 前記ファイル中の前記データに対する過去の入出力履歴
    情報を格納するファイル情報管理テーブルを備え、 前記キャッシュ制御手段が、さらに、前記入出力履歴情
    報を参照して、前記ディスクキャッシュメモリ上の前記
    元データを置換した前記データが再度入出力される可能
    性が高いと判断した場合には、該データの前記ディスク
    キャッシュメモリ内における常駐度を高め、前記ディス
    クキャッシュメモリ上の前記元データを置換した前記デ
    ータが含まれるファイル内の他のデータについても入出
    力される可能性が高いと判断した場合には、該他のデー
    タの前記ディスクキャッシュメモリ内における常駐度を
    高めるとともに、前記ファイル上の前記元データのみを
    置換した前記データが再度入出力される可能性が高いと
    判断した場合には、該データを前記ディスクキャッシュ
    メモリに書き込むことを特徴とするディスクキャッシュ
    制御方式。
  6. 【請求項6】 前記キャッシュ制御手段が、さらに、前
    記入出力履歴情報を参照して、前記ファイル上の前記元
    データのみを置換した前記データが含まれるファイル内
    の他のデータについても入出力される可能性が高いと判
    断した場合には、該他のデータを前記ディスクキャッシ
    ュメモリに格納することを特徴とする請求項4または請
    求項5記載のディスクキャッシュ制御方式。
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