JP3111541U - 尿失禁用ショーツ - Google Patents
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Abstract
【課題】人体ヒップ特に股下面にぴったりフィットして尿漏れを完全に防止することができ、ショーツ本体と吸水シートとを固着一体化して取扱いを簡素化する。
【解決手段】前身及び後身2から形成したショーツ本体Aと、このショーツ本体Aのクロッチ部4に装着する吸水シートBとからなる尿失禁用ショーツにおいて、後身2にタック編やフロート編などの伸びにくい組織の略I字形状ヒップ引上部6を設け、このヒップ引上部6の左右に平編などの伸びやすい組織の対の略円形状ヒップ膨出部7、7を設ける。また、後身2の腰回り編地9を、前身の腰回り編地よりも伸びを抑えた組織とする。
【選択図】図2
【解決手段】前身及び後身2から形成したショーツ本体Aと、このショーツ本体Aのクロッチ部4に装着する吸水シートBとからなる尿失禁用ショーツにおいて、後身2にタック編やフロート編などの伸びにくい組織の略I字形状ヒップ引上部6を設け、このヒップ引上部6の左右に平編などの伸びやすい組織の対の略円形状ヒップ膨出部7、7を設ける。また、後身2の腰回り編地9を、前身の腰回り編地よりも伸びを抑えた組織とする。
【選択図】図2
Description
この考案は、就寝時、外出時などに有用な尿失禁用ショーツに関する。
従来、この種の尿失禁用ショーツとして、図7、図8及び図9に示すように、伸縮性ニット地の前身51及び後身52から形成したショーツ本体と、このショーツ本体のクロッチ部53に装着した吸水パッド54とからなるものが普及している。
クロッチ部53には、防水布55と吸水布57が周辺縫合線56で縫い付けられ、内部には吸水パッド54が装填されている。
しかしながら、上記のような尿失禁用ショーツでは、前身51及び後身52が全面伸びやすい同一の編目組織のニット地であり、人体股下面にクロッチ部53がフィットしにくく、歩行中などのときこの吸水パッド54がずれ動きやすく尿漏れがする欠点があった。
そこで、この考案の課題は、人体ヒップ特に股下面に吸水シートがぴったりフィットして尿漏れを完全に防止することができ、ショーツ本体と吸水シートとを固着一体化して一緒に洗濯することができるなど取扱いを簡素化した尿失禁用ショーツを提供することである。
上記課題を解決するために、この考案は、前身及び後身から形成したショーツ本体と、このショーツ本体のクロッチ部に装着する吸水シートとからなる尿失禁用ショーツにおいて、後身にタック編やフロート編などの伸びにくい組織の略I字形状ヒップ引上部を設け、このヒップ引上部の左右に、前記ヒップ引上部から連続する伸びにくい組織で囲まれた平編などの伸びやすい組織の対の略円形状ヒップ膨出部を設けて前記吸水シートをずれにくくしたのである。
また、後身の腰回り編地を、前身の腰回り編地よりも伸びを抑えた組織としたのである。
さらに、吸水シートを、前端縫合線と後端縫合線とでショーツ本体に固着一体化し、両縫合線間の距離を長くして固着後身頃地から浮かせ所要のたるみを設けたのである。
この考案に係る尿失禁用ショーツでは、上記のように、人体ヒップ背面の凹凸面に対応して、後身中央に伸びにくい編地の略I字形状ヒップ引上げ部を設け、後身左右に伸びやすい編地の対の略円形状ヒップ膨出部を設けると同時に、後身の腰回り編地を前身の腰回り編地より伸びを抑えたため、着用時人体ヒップ及び股下面にぴったりフィットさせることができ、特にクロッチ部がずれ動くことがなく、吸水シートを定位置に保持することができる。
また、着用時ショーツ本体を引き上げると、クロッチ部が伸長して吸水シートを股下面にぴったりと圧接するようになり吸水シートのずれ動きをよりよく防止できる。
さらに、ショーツ本体と吸水シートの両端が固着一体化されており、一緒に洗濯可能で長期間にわたって衛生的に使用することができて便利で経済的である。
以下、この考案の実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
この尿失禁用ショーツは、図1、図2及び図3に示すように、綿を主体にナイロン、ポリウレタンなどの化学繊維を所要比率に混ぜた編糸の伸縮性ニット地からなる前身1及び後身2を、対の脇縫合線3、3で連結縫合したショーツ本体Aと、このショーツ本体Aのクロッチ部4に装着した略方形状吸水シートBとから形成され、ショーツ本体Aの上縁にはレース編地のウエスト・バンド5が縫い付けられている。
後身2には、中央部にタック編やフロート編などの比較的厚手で伸びにくい組織の略I字形状ヒップ引上部6が設けられ、このヒップ引上部6の左右に、前記ヒップ引上部6から連続する伸びにくい組織で囲まれた平編などの比較的薄手で伸びやすい組織の対の略円形状ヒップ膨出部7、7が設けられている。
ヒップ引上部6を形成する伸びにくい編地は、吸水シートBに対応するクロッチ部4全面から、前身1の下端部に達し、その先端は吸水シート縫合を容易にする山形状中央厚手部8となっており、人体ヒップへの密着効果を確実なものにしている。
さらに、後身2の上半部、即ち、ヒップ引上部6及びヒップ膨出部7、7と、ウエスト・バンド5との間の腰回り編地9は、前身1の腰回り編地10よりも伸縮性を抑えたタック編やフロート編などの編目組織に編成されている。なお、前身1の腰回り編地10は、平編みなどの比較的薄手の伸びやすい組織に編成されている。
この考案に係る尿失禁用ショーツは、上記のように、人体の凹凸に対応して伸縮性が変えてあるため腰下部へのフィット性能を高め、ずれ動きを防止することができる。なお、後身2のヒップ引上部6や腰回り編地9は、タック目の数やフロート目(浮かし目)の数を変えることによって、その編地の厚さや伸縮性の度合を所望のものに編成することができる。
ショーツ本体Aを縫製するニット地の展開状裁ち布C(図3参照)は、コンピュータ制御の柄出装置付き成型用編機によって、連続して低コストに製造することができ、編成柄の形状、編目組織、供給する編糸の種類などを適宜選択することができる。
吸水シートBは、図4、図5及び図6に示すように、裁ち布Cのクロッチ部4に重ね合せ、彎曲状前端縫合線11と彎曲状後端縫合線12とによって縫い付け一体化され、両縫合線間の距離を身頃地より5〜20mm程度長くして縫合後中間部が身頃地より浮いて所要のたるみ13が自然に発生するようにしてある。さらに、吸水シートBは、身頃地側に防水加工を施した防水布14が、また肌側に肌触りのよい起毛地15がそれぞれ用いられ、内部に吸水性能と耐久性を備えたポリエステル綿などからなる不織布16が用いられ、周辺に縁取り17が施されている。そして、吸水性不織布16には、極細繊維が使ってあり、その毛細管現象で水分を吸収し、防縮加工により何回洗濯しても縮むことはない。このように、吸収シートBは、起毛地15があるため肌触りがよく、洗濯時に乾きが早く型崩れしないため長期間にわたって使用ができる。
この考案に係る尿失禁用ショーツは、着用時にウエスト・バンド5を持って引き上げると、人体ヒップの凸面に対応する編地が伸びやすい編目組織に形成され、人体ヒップ凹面に対応する編地が伸びにくい編目組織に形成されているため、人体ヒップにぴったりフィットし、歩行中でもずれ動くようなことはなく、安心して外出することができる。
さらに、吸水シートBには、たるみ13があるため着用時身頃地が緊張していても、長さに余裕のある吸水シートBが人体股下面にぴったりと当接するようになり、尿漏れするようなことはない。
なお、この考案に係る尿失禁用ショーツは、ショーツ本体A及び吸水シートBの繊維素材としては、上述のような、綿、ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル綿などに限定されるものではなく、他の素材を適宜選択することができ、また、パイルニット地で形成したり、胴部にヒップギャザーを設けて腰回りへの止着性を高めることもでき、抗菌防臭加工などを施すこともできる。
さらに、上述の尿失禁用ショーツは、LL、L、M、Sなど各種サイズのものを作成したり、ブリーフ・タイプのもののほか、短い脚部を有するトランクス・タイプのもの、ボクサー・タイプのもの、その他各種のパンツ・タイプのものなどに適用することもできる。
1 前身
2 後身
3 脇縫合線
4 クロッチ部
5 ウエスト・バンド
6 ヒップ引上部
7 ヒップ膨出部
8 中央厚手部
9 後身腰回り編地
10 前身腰回り編地
11 前端縫合線
12 後端縫合線
13 たるみ
14 防水布
15 起毛地
16 不織布
17 縁取り
A ショーツ本体
B 吸水シート
C 裁ち布
2 後身
3 脇縫合線
4 クロッチ部
5 ウエスト・バンド
6 ヒップ引上部
7 ヒップ膨出部
8 中央厚手部
9 後身腰回り編地
10 前身腰回り編地
11 前端縫合線
12 後端縫合線
13 たるみ
14 防水布
15 起毛地
16 不織布
17 縁取り
A ショーツ本体
B 吸水シート
C 裁ち布
Claims (3)
- 前身及び後身から形成したショーツ本体と、このショーツ本体のクロッチ部に装着する吸水シートとからなる尿失禁用ショーツにおいて、後身にタック編やフロート編などの伸びにくい組織の略I字形状ヒップ引上部を設け、このヒップ引上部の左右に、前記ヒップ引上部から連続する伸びにくい組織で囲まれた平編などの伸びやすい組織の対の略円形状ヒップ膨出部を設けて前記吸水シートをずれにくくしたことを特徴とする尿失禁用ショーツ。
- 後身の腰回り編地を、前身の腰回り編地よりも伸びを抑えた組織としたことを特徴とする請求項1に記載の尿失禁用ショーツ。
- 吸水シートを前端縫合線と後端縫合線とでショーツ本体に固着一体化し、両縫合線間の距離を長くして固着後身頃地から浮かせ所要のたるみを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の尿失禁用ショーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001809U JP3111541U (ja) | 2005-04-01 | 2005-04-01 | 尿失禁用ショーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001809U JP3111541U (ja) | 2005-04-01 | 2005-04-01 | 尿失禁用ショーツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3111541U true JP3111541U (ja) | 2005-07-28 |
Family
ID=43274022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005001809U Expired - Fee Related JP3111541U (ja) | 2005-04-01 | 2005-04-01 | 尿失禁用ショーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3111541U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015128587A (ja) * | 2014-12-26 | 2015-07-16 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品用のホルダーパンツ |
-
2005
- 2005-04-01 JP JP2005001809U patent/JP3111541U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015128587A (ja) * | 2014-12-26 | 2015-07-16 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品用のホルダーパンツ |
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