JP3109890B2 - 耐水性木質ボードの製造方法 - Google Patents

耐水性木質ボードの製造方法

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    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐水性木質ボードの製
造方法に関し、更に詳しくは、木質ボードの耐水性を格
段に向上させた耐水性木質ボードの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の方法は、従来から木質ボードの
耐水性を向上させるために種々の方法が提案され、また
実用化されている。その方法としては、例えば、積層フ
ィルム、合成樹脂塗料、紙、突板等で表面加工する方
法、木質ボードを化学修飾する方法、塗料を塗布する方
法、溶融樹脂に浸漬する方法及び真空包装によりコーテ
ィングする方法等がある。
【0003】上記表面加工方法の積層フィルムで処理す
る方法は、樹脂フィルムとして例えば二軸延伸ポリプロ
ピレンと変性低密度ポリエチレンからなる二層フィルム
を用い、この積層フィルムを変性低密度ポリエチレン層
を内面として木質ボードに積層し、これを120℃前後
で平盤プレスによって積層フィルムをオーバーレイする
方法であり、紙で処理する方法は、熱ロールを用いて接
着剤を木質ボードに溶着させることにより紙を木質ボー
ドに貼り合わせる方法であり、合成樹脂塗料で処理する
方法は合成樹脂塗料を木質ボードに塗布する方法であ
る。また、同処理方法中にはポリエチレン樹脂パウダー
を木質ボードに散布した後、このパウダーを溶融させな
がら熱ロールで圧締し成膜する方法もある。また、木質
ボードを化学修飾する方法は木質ボードの原料にアセチ
ル化等の化学処理を施すことにより木質ボードを化学修
飾し、溶融樹脂に浸漬する方法はパーティクルボード等
を溶融パラフィン等に浸漬して表面をコーティングする
方法であり、また、真空包装による方法は、樹脂フィル
ムを用いて木質ボードを真空包装する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表面加工方法は、一般に膜厚が5〜50μmと薄くて十
分な耐水性が得られないことがあり、また、木質ボード
の片面及び端部(木口及び側面)が未処理で露出してい
るため、これらの部分からの吸脱水、吸脱湿により厚さ
方向の膨潤を防止できないという課題があった。また、
積層フィルムの表面処理では積層フィルムのコストが高
い上、表面層が溶融しないように内層を温度管理すると
いう複雑な温度管理が必要であり、時として表面層が溶
融して処理機に樹脂が付着する虞があった。
【0005】また、接着剤を用いる場合には、木質ボー
ドの適した接着剤の改良等が必要等でやはりコストが高
く付くという種々の課題があった。ポリエチレン樹脂パ
ウダーを用いた方法では、溶融温度の温度管理が難し
く、しかも塗膜が柔らかく傷つき易いという課題があ
り、塗装処理では、溶剤等の蒸発によって塗膜にミクロ
ンオーダーの微細孔を作りいずれも塗膜安定性及び耐水
性に劣るという課題があった。更に、化学修飾の方法は
樹脂の注入及び修飾処理が煩雑でコスト高を招き、溶融
樹脂に浸漬する方法は塗膜管理が難しく、真空包装によ
る方法は、端部処理が十分でなく端部から吸脱水、吸脱
湿が起こるという課題があった。
【0006】従って、本発明の目的は、温度管理等の工
程管理が容易で、木質ボードの表裏両面及び全側面から
の水分の浸入を防止して吸脱水、吸脱湿による膨潤を軽
減した耐水性木質ボードを安価に製造することができる
耐水性木質ボードの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、木質ボードの
外表面を樹脂フィルムでオーバーレイする耐水性木質ボ
ードの製造する方法において、ポリオレフィン系樹脂を
木質ボードの外表面に設けて上記木質ボードの外表面に
接着剤層を形成する第1工程と、第1工程で形成された
各面の接着剤層を溶融する第2工程と、第2工程で溶融
した接着剤層に上記ポリオレフィン系樹脂より高融点の
ポリオレフィン系樹脂フィルムを積層する第3工程と、
第3工程でポリオレフィン系樹脂が積層された上記木質
ボード面を、上記接着剤層が加熱溶融する状態で圧締
し、上記ポリオレフィン系樹脂フィルムを表面層として
形成する第4工程とを備えた耐水性木質ボードの製造方
法を提供することにより上記目的を達成したものであ
る。また、本発明は、上記第1〜第4工程により、木質
ボードの表面及び進行方向の両側面に上記ポリオレフィ
ン系樹脂フィルムの表面層を形成し、次に、該表面層の
形成されていない木質ボードの裏面及び両側面に上記工
程により、上記ポリオレフィン系樹脂フィルムの表面層
を形成して、上記木質ボードの外表面の全体をオーバー
レイすることを特徴とすることができる。
【0008】
【作用】本発明によれば、ポリオレフィン系樹脂を木質
ボードの表面及び進行方向両側面にオーバーレイして木
質ボードの表面及び両側面に接着剤層を形成し、形成さ
れた各面の接着剤層を溶融した後、溶融した接着剤層に
このポリオレフィン系樹脂より高融点のポリオレフィン
系樹脂フィルムを木質ボードの表面及び進行方向の両側
面に表面層として積層し、接着剤層、表面層が順次積層
された木質ボードを加熱し、この際に溶融する接着剤層
を介してポリオレフィン系樹脂フィルムを表面層として
上記木質ボードに接着し、表面層が接着された木質ボー
ドを反転し、然る後、上記各工程を順次繰り返して木質
ボードの裏面及び端面に接着剤層を形成し、既に形成さ
れている残余の接着剤層と共にポリオレフィン系樹脂フ
ィルムを接着して表面層を形成することにより、木質ボ
ードの全外表面をオーバーレイした耐水性木質ボードを
製造することができる。
【0009】
【実施例】以下、図1、図2に示す製造工程を参照しな
がら本発明を説明する。まず、図1に示す製造工程につ
いて説明すると、本製造工程は、同図に示すように、所
定の矩形状に切断された木質ボード1を搬送するコンベ
ア2と、コンベア2によって搬送される木質ボード1の
表面及び進行方向両側面(2側面)にポリオレフィン系
樹脂、例えば低密度ポリエチレンパウダー3を帯電した
状態で散布、付着させる第1静電塗装装置4と、第1静
電塗装装置4で処理された木質ボード1を赤外線加熱、
蒸気加熱あるいはマイクロ波加熱などすることにより低
密度ポリエチレンパウダー3を溶融して接着剤層3Aと
して形成する第1加熱装置5と、第1加熱装置5によっ
て形成された上記各面の接着剤層3Aに低密度ポリエチ
レンパウダー3より融点の高いポリオレフィン系樹脂、
例えば二軸延伸ポリプロピレンフィルム6を木質ボード
1の表面及び進行方向の両側面へ連続的に供給して各面
に積層する第1樹脂フィルム供給ロール7、7、7と、
第1樹脂フィルム供給ロール7、7によって積層された
ポリプロピレンフィルム6を木質ボード1の表面及び進
行方向の両側面にそれぞれ点接着する第1点接着装置
8、8と、第1点接着装置8、8によってポリオレフィ
ン系樹脂3、6が積層された上記木質ボード1を加熱し
て溶融する接着剤層3Aを介して未溶融状態の上記樹脂
フィルム6を表面層6Aとして形成する第1熱ロール
9、9と、第1熱ロール9、9によって表面層6Aが一
部に形成された木質ボード1を反転する反転機10と、
反転機10からくる木質ボード1の進行方向を90度を
方向転換させる方向転換機11とを備えている。尚、方
向転換後は、木質ボード1を上面から見ながら説明す
る。
【0010】更に、本製造工程は、上記方向転換機11
によって方向転換された状態でコンベア2によって搬送
されて来る木質ボード1の新たな表面(反転前の裏面)
及び進行方向の両側面(反転前の両端面)に低密度ポリ
エチレンパウダー3を帯電した状態で散布、付着させる
第2静電塗装装置12と、第2静電塗装装置12で処理
された木質ボード1を加熱することにより低密度ポリエ
チレンパウダー3を溶融して接着剤層3Bとして形成す
る第2加熱装置13と、第2加熱装置13によって形成
された上記各面の接着剤層3Bに二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルム6を木質ボード1の表面及び進行方向の両側
面へ連続的に供給して被覆する第2樹脂フィルム供給ロ
ール14、14、14と、第2樹脂フィルム供給ロール
14によって被覆された樹脂フィルム6を木質ボード1
の表面及び進行方向の両側面にそれぞれ点接着する第2
点接着装置15、15・・と、第2点接着装置15、1
5によって接着剤層3A、表面層6B及び接着剤層3
B、表面層6Bが積層された木質ボード1を加熱し、こ
の際に溶融する接着剤層3A、3Bを介してポリプロピ
レンフィルム6を表面層6Bとして木質ボード1に形成
して耐水性木質ボード(完成品)1Aにする第2熱ロー
ル16、16とを備えている。尚、オーバーレイの際に
生じた余分のフィルムは、サンドペーパー等によって除
去するようにしている。
【0011】而して、上記第1、第2静電塗装装置4、
12は、低密度ポリエチレンパウダー3の供給量を制御
して接着剤層3Aの膜厚が30〜50μmになるように
し、また、上記第1、第2加熱装置5、13は、低密度
ポリエチレンの融点以上、即ち115〜125℃に加熱
温度を制御して接着剤層3Aを形成するようにしてい
る。また、上記第1樹脂フィルム供給ロール7及び第2
樹脂フィルム供給ロール14は、いずれも厚さが30〜
50μmの帯状のポリプロピレンフィルム6、6を連続
的に供給するようにしているが、第1樹脂フィルム供給
ロール7は、押えロール7Aで各表面に樹脂フィルム6
を被覆しながら供給するように3台用いられ、第2樹脂
フィルム供給ロール14、14、14も同様に3台を用
いるが、一つの供給ロール7、14のみで、表面及び両
側面を被覆することも技術的に可能である。また、上記
加熱ロール9、16はいずれも低密度ポリエチレンの融
点近傍の温度、即ち115℃前後に加熱されて接着剤層
3A、3Bのみを溶融し、ポリプロピレンフィルム6、
6を溶融せず接着剤層3A、3Bを介して木質ボード1
に接着して表面層6A、6Bを形成するようにしてい
る。
【0012】一方、上記木質ボード1は、木質材であれ
ば特に限定されないが、木質ボード1としては、例え
ば、パーティクルボード、MDF等を好ましく用いるこ
とができ、また、接着剤層3A及び表面層6Aを形成す
る各ポリオレフィン系樹脂は、接着剤層3Aの融点が表
面層6Aの融点よりも低い温度であれば、ポリエチレン
とポリプロピレンに制限されるものでない。また、表面
層6Aを形成するフィルムは、コロナ放電等により表面
処理したフィルムであってもよい。
【0013】次に上記製造工程を用いた本発明方法の一
実施態様について説明する。本実施態様は、木質ボード
1をコンベア2で搬送しながらこの木質ボード1に樹脂
フィルム6をオーバーレイする。そのためにはまず、ポ
リエチレンパウダー3を第1静電塗装装置4で木質ボー
ド1の表面及び2側面に散布、付着させてコーティング
した後、第1加熱装置5で木質ボード1を115〜12
5℃に加熱して付着したポリエチレンパウダー3を溶融
して木質ボード1の表面及び2側面に接着剤層3Aを形
成する。次いで、木質ボード1をコンベア2で第1樹脂
フィルム供給ロール7へ搬送し、この樹脂フィルム供給
ロール7から供給するポリプロピレンフィルム6を押え
ロール7Aで接着剤層3Aに被覆した後、第1点接着装
置8でポリプロピレンフィルム6を接着して木質ボード
1の表面及び進行方向の両側面に表面層6Aとして積層
し、引き続いて第1熱ロール9で表面層6Aを115℃
前後に加熱し、この際に溶融する接着剤層3Aを介して
ポリプロピレンフィルム6を表面層6Aとして木質ボー
ド1に形成し、形成後は、反転機10によって木質ボー
ド1を反転し、反転して表裏面が逆転した木質ボード1
を更に方向転換機11で木質ボード1の進行方向を90
度転換して木質ボード1の両端面が進行方向の両側面に
なるようにしてコンベア2で第2静電塗装装置12へ引
き渡す。
【0014】然る後、ポリエチレンパウダー3を第1静
電塗装装置12で木質ボード1の表面(反転前の裏面)
及び両側面(反転前の両端面)に散布、付着させてコー
ティングした後、第2加熱装置13で木質ボード1を1
15〜125℃に加熱して付着したポリエチレンパウダ
ー3を溶融して木質ボード1の表面に接着剤層3Bを形
成する。次いで、木質ボード1をコンベア2で第2樹脂
フィルム供給ロール14へ搬送し、この樹脂フィルム供
給ロール14から供給するポリプロピレンフィルム6を
表面の接着剤層3B及び既に形成されている両側面の接
着剤層3Aに被覆した後、第2点接着装置15、15で
ポリプロピレンフィルム6を接着して木質ボード1の表
面及び進行方向の両側面に表面層6Bとして積層し、更
に第2熱ロール16で表面層6Bが積層された木質ボー
ド1を115℃前後に加熱し、この際に溶融する接着剤
層3Aを介してポリプロピレンフィルム6を表面層6A
として木質ボード1に形成し、形成後は、完成品1Aと
してコンベア2で搬出する。
【0015】また、図2は低密度ポリエチレンパウダー
3に代えて低密度ポリエチレンフィルム30を用いて接
着剤層30A、30Bを形成する以外は上記製造工程と
同様に構成した製造工程を示す図である。本製造工程
は、同図に示すようにポリエチレンフィルム30を積層
する装置として、上記製造工程におけるポリプロピレン
フィルム6を積層する第1、第2樹脂フィルム供給ロー
ル7、14及び第1、第2点接着装置8、15と同様に
構成された第1、第2接着層用樹脂フィルム供給ロール
70、140及び第3、第4点接着装置80、150を
用いた以外は上記製造工程と同様に構成されている。即
ち、第1接着層用樹脂フィルム供給ロール70によって
木質ボード1の表面と進行方向の両側面に接着剤層30
Aを形成し、第2接着層用樹脂フィルム供給ロール14
0によって木質ボード1の裏面と残余の両側面に接着剤
層30Bを形成し、これらの接着層30A、30Bをそ
れぞれを第3、第4点接着装置80、150によって点
接着するようにしている。従って、本製造工程を用いて
も上述したものと同様に完成品1Aを製造することがで
きる。
【0016】尚、低密度ポリエチレンパウダー3または
低密度ポリエチレンフィルム30をコーティングする前
に、木質ボード1を予熱して、これら樹脂の溶融に必要
な熱量を事前に付与して、第1、第2加熱装置5、13
による供給熱量を軽減してラインのスピードを上げるこ
ともでき、また、第1、第2熱ロール9、16の一部を
冷却ロールとして転用することによって完成品1Aの表
面性状を高めることもできる。
【0017】
【実験例】次いで、具体的な実施品に基づいて本発明を
説明する。尚、本発明は下記実施品に何等制限されない
ことはいうまでもない。
【0018】実施例1 本実施例では上記製造工程を用いて下記条件で実施品1
を作製し、本実施品1について吸水性試験A、及び吸湿
性試験Bを行ない、それぞれの結果を下記表1に示し
た。上記吸水性試験は本実施品1を25℃の水中に24
時間浸漬して木質ボードの厚さ方向の膨潤度(%)を求
めた。また、上記吸湿性試験は、40℃で90%RHの
湿度環境下に72時間曝して木質ボードの厚さ方向の膨
潤度(%)を求めた。 (1)ポリオレフィン系樹脂;低密度ポリエチレンパウ
ダー(融点:115℃、厚さ:50μm) (2)ポリオレフィン系樹脂フィルム;ポリプロピレン
(融点:130℃、厚さ:50μm) (3)木質ボード(パーティクルボード);JIS U
150タイプ(大きさ:15t ×300w ×600l
比重:0.73) (4)処理条件 低密度ポリエチレンパウダーの供給量;接着剤層の膜厚
が50μmになる量 接着剤層の加熱条件(31.4Kwの遠赤外線ヒー
タ);木質ボードから50mm離れた距離から加熱 熱ロール;115℃のロールで3Kg/cm2 で圧着
【0019】実験例2 本実施品2では木質ボードの全周側面を残し、実施品1
と同様の処理を行なって実施品2を作製し、この実施品
2について実施品1と同様の試験を行ない、それぞれの
試験結果を下記表1に示した。
【0020】比較例1 本比較品1ではウレタンシーラーを用いて木質ボードの
表裏両面及び全周側面をそれぞれ塗布してウレタン樹脂
を約10〜15g/尺2 の塗膜を形成して比較品1を作
製し、この比較品1について実施品1と同様の試験を行
ない、それぞれの試験結果を下記表1に示した。
【0021】比較例2 本比較品2では、上記木質ボードを比較品2とし、この
比較品2について実施品1と同様の試験を行ない、それ
ぞれの試験結果を下記表1に示した。
【0022】
【表1】
【0023】上記表1に示した結果からも明らかなよう
に、本実施品1では吸水性試験及び吸湿性試験のいずれ
においても、その木質ボードは試験の前後で殆ど変化せ
ず安定しているのに対して、木質ボードの表裏両面は本
実施品1と同様に表面処理しても全周側面を未処理のま
まにした実施品2は、未処理の比較品2より吸水性及び
吸湿性が抑制されているものの、本実施品1と比較すれ
ば格段にこれらの特性に劣り、全周側面からの吸水及び
吸湿が共に激しことが判る。また、ポリオレフィン系樹
脂フィルムでオーバーレイしない、従来のウレタン樹脂
で全表面を表面処理した比較品1は、条件が相違するた
め実施品2よりも耐水性が優れているものの、本実施品
1と比較すれば明らかに耐水性に劣ることが判った。
【0024】従って、本実施例によれば、ポリエチレン
パウダーは、表面層6A、6Bを形成するポリプロピレ
ンより融点が低く、しかも接着剤層3A、3Bとして内
層に形成するため、接着剤層3A、3Bのみを溶融すれ
ば表面層6A、6Bを木質ボード1に均一に接着するこ
とができ、その際の温度管理も容易であり、また、コー
ティング後には柔らかいポリエチレンが内部に位置して
傷つき難い耐水性木質ボードを安価に得ることができ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明の耐水性木質ボードの製造方法に
よれば、温度管理等の工程管理が容易で、木質ボードの
表裏両面及び全側面からの水分の浸入を防止して吸脱
水、吸脱湿による膨潤を軽減した耐水性木質ボードを安
価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐水性木質ボードの製造方法の一実施
態様に好ましく用いられる製造工程の一例を示す構成図
である。
【図2】本発明の耐水性木質ボードの製造方法の一実施
態様に好ましく用いられる製造工程の他の一例を示す構
成図である。
【符号の説明】
1 木質ボード 2 コンベア 3 低密度ポリエチレンパウダー(ポリオレフィン系
樹脂) 3A 接着剤層 3B 接着剤層 4 第1静電塗装装置 5 第1加熱装置 6 ポリプロピレンフィルム(高い融点のポリオレフ
ィン系樹脂) 6A 表面層 6B 表面層 7 第1樹脂フィルム供給ロール 9 第1熱ロール 10 反転機 12 第2静電塗装装置 13 第2加熱装置 14 第2樹脂フィルム供給ロール 16 第2熱ロール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質ボードの外表面を樹脂フィルムでオ
    ーバーレイする耐水性木質ボードの製造方法において、 (1)ポリオレフィン系樹脂を木質ボードの外表面に設
    けて上記木質ボードの外表面に接着剤層を形成する第1
    工程と、 (2)第1工程で形成された接着剤層を溶融する第2工
    程と、 (3)第2工程で溶融した接着剤層に上記ポリオレフィ
    ン系樹脂より高融点のポリオレフィン系樹脂フィルムを
    積層する第3工程と、 (4)第3工程でポリオレフィン系樹脂フィルムが積層
    された上記木質ボード面を、上記接着剤層が加熱溶融す
    る状態で圧締し、上記ポリオレフィン系樹脂フィルムを
    表面層として形成する第4工程と、 を備えた耐水性木質ボードの製造方法。
  2. 【請求項2】上記第1〜第4工程を用いて、木質ボード
    の表面及び両側面に上記ポリオレフィン系樹脂フィルム
    の表面層を形成し、次に、該表面層の形成されていない
    木質ボードの裏面及び両側面に上記工程を用いて、上記
    ポリオレフィン系樹脂フィルムの表面層を形成して、上
    記木質ボードの外表面の全体をオーバーレイすることを
    特徴とする請求項1記載の耐水性木質ボードの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6677989B1 (en) 1993-03-25 2004-01-13 Hitachi, Ltd. Imaging and recording apparatus
US8314858B2 (en) 1993-03-25 2012-11-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Imaging and recording apparatus controlling erasure of data in flash type memory

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