JP3109712U - 防藻装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 魚介類飼育用水槽および鑑賞用水槽等水槽において藻類が発生し,水槽ガラス面または樹脂面への藻の付着,または水の緑色,淡褐色等の着色および臭気の問題がある。藻類の水槽壁面への付着による鑑賞障害,水の着色による透視度の悪化および臭気を抑制および防止するものである。
【解決手段】 水槽上部設置型循環ろ過装置の上部に紫外部,可視部および紫外部から可視部の波長光の存在下光触媒作用の有する物質に水を散水する,もしくは水を薄層になる状態で接触させることにより光のエネルギーの損失を少なくし,酸化チタン光触媒作用を発揮させ,安価で簡便な装置として藻の発生の抑制および防止をする装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】 水槽上部設置型循環ろ過装置の上部に紫外部,可視部および紫外部から可視部の波長光の存在下光触媒作用の有する物質に水を散水する,もしくは水を薄層になる状態で接触させることにより光のエネルギーの損失を少なくし,酸化チタン光触媒作用を発揮させ,安価で簡便な装置として藻の発生の抑制および防止をする装置である。
【選択図】 図1
Description
本考案は,魚介類の飼育用水槽および鑑賞魚用水槽等水槽において藻類が発生し,水槽ガラス面または樹脂面への藻の付着,水の緑色,淡褐色等の着色および臭気の問題がある。藻類の水槽壁面への付着による鑑賞障害,水の着色による透視度の悪化および臭気を抑制および防止するものである。
藻類の繁茂は温度,光量および水質により決まる。特に餌,餌の残留,魚類等生物の排泄物による窒素濃度,燐濃度および化学的酸素要求量の上昇すなわち水の富栄養化に起因する。魚介類や両生類を含む生物の生息する環境中における藻類繁茂の抑制および防止する方法は塩素系,第四級アンモニウム系または過酸化水素系薬剤,また殺菌効果や殺藻効果のある銀イオンや銅イオンによる方法は殺菌効果や殺藻効果が充分発現する濃度では生物が受ける影響について充分なる知見があるとは言えない。また生物の生息する環境中への紫外線照射や紫外線ランプの水中浸漬による直接紫外線照射では生物に紫外線障害を起こさせる可能性があるため,別に紫外線ランプを浸漬させた水槽を有する紫外線照射装置に水を導入し紫外線照射後還流させる方法で有機物の分解や細菌類,藻類の抑制および防止をしている。また,光触媒物質を直接水槽に浸漬する,あるいは水槽ガラス表面に酸化チタン光触媒をコーティングする方法もあるが,光触媒の強い酸化作用が生物に与える影響については不明である。また,特殊な作用を有する鉱石を利用し細菌類,藻類の抑制および防止をする方法もあるが効果は不明である。
従来の技術では水温,光量および水質により異なるが,夏期では概ね14日から20日で藻類が発生し水の着色,濁度,臭気およびガラス面または樹脂面へ付着する等障害が生ずる。水の着色および濁度による透視度の低下の抑制および防止は繊維フィルターろ過および活性炭ろ過により対策している。ろ過剤についてはポリエステル繊維,砂,ゼオライトおよびアンスラサイト等多様なろ過剤があり目的により選択されている。一方水槽への藻類の付着による鑑賞障害およ臭気の抑制および防止には効果的なろ過剤はなく,定期的な水の部分交換または入れ替えおよび水槽の清掃が必要十分条件である。
酸化チタン光触媒の酸化作用による防汚,防菌,防黴および防藻の効果は既知である。しかしながらそれらの効果は,光触媒脱臭機や建築物の外壁等の防汚対策として大気中での実施例が多く水中での実施例は光触媒酸化チタンとセラミック,シリカゲル,ゼオライト等の物質と組合わせた光触媒物質と紫外線ランプを水中に浸漬し,水中での紫外線照射で光触媒物質と接触反応させ,循環させることにより効果を発揮させている。また水槽ガラス表面に光触媒酸化チタンコーティングをしたものもある。本考案は紫外部,可視部および紫外部から可視部の波長光の存在下光触媒作用の有する物質に水を散水する,もしくは水を薄層になる状態で接触させることにより光のエネルギーの損失を少なくし,酸化チタン光触媒作用を発揮させ,水を還流する方法であるため安価で簡便な装置として藻の発生の抑制および防止をするものであり,光触媒反応部が生物の生息圏と別になっているので光触媒の酸化作用が生物に影響を与えない。
飼育用水槽および鑑賞用水槽の上部設置型循環ろ過装置の上部に光源1,光触媒物質5,光触媒支持板6を設け,光源1と散水管3より光源1の点燈照射下,光触媒物質5に水槽の水を散水する。または水槽水流入口4より光触媒物質5へ水槽水を流入させ光触媒物質の水深が1cmから2cm程度となるように水位調整管9により調整し接触させる。水槽水は光触媒層と接触し,光触媒の酸化作用により有機物の分解,細菌および藻の増殖を抑制させのた後ろ過吸着部Cで沈殿物,水不溶性の濁度成分および光触媒物質通過色度成分をろ過吸着させ,水槽へ還流させる。
光触媒物質はシート状,細かい空間を設けたシート状,メッシュ状,球状,管状および短管状等使用可能である。
外寸幅39.5cm奥行25cm高さ27.5cmのガラス水槽2個に農業用池水20Lをそれぞれ入れ,水槽上部設置型循環ろ過装置を設置し,毎分約5Lの流量で循環させた。ろ剤としてポリエステルウールを敷き詰め循環ろ過させた水槽を対象とし,他方にはその上に100V,20W蛍光灯照射下光触媒活性炭繊維シート横35cm縦11cm厚さ0.02cmを設置し,水槽水を光触媒活性炭繊維に散水した後ろ剤として敷き詰めたポリエステルウールを透過させ,循環ろ過した。対象水槽では試験開始14日目ごろから付着性藻類が認められ,20日目には水槽中央部を中心とし,全面の約40%に藻が付着し,30日目には約80%となった。他方試験水槽では30日経過時にも藻の発生およびガラス面への付着は認められなかった。
本考案は,藻の発生による水槽ガラス面および樹脂面への藻類の付着による鑑賞障害および水槽水の藻の発生による臭気の抑制および防止に寄与し,さらに水槽水の部分交換,水槽水の入れ替えおよび水槽清掃等時間,労力および経費の削減に寄与する。
A 光源部
B 光触媒反応部
C ろ過吸着部
1 光源
2 光源部と光触媒反応部との接続部
3 散水管
4 流入口
5 光触媒物質
6 光触媒支持部
7 ろ剤
8 ろ剤支持部
9 水位調整管
10 還流口
B 光触媒反応部
C ろ過吸着部
1 光源
2 光源部と光触媒反応部との接続部
3 散水管
4 流入口
5 光触媒物質
6 光触媒支持部
7 ろ剤
8 ろ剤支持部
9 水位調整管
10 還流口
Claims (2)
- 魚介類の飼育用水槽および鑑賞用水槽等における水の有機物の分解,防菌,防黴および防藻等を目的とし,ろ過吸着部(C),光触媒作用を有する酸化チタンを含有するセラミック,シリカゲル,ゼオライト,活性炭,不織布,紙,繊維および活性炭繊維を積層した光触媒反応部(B)および紫外部,可視部または紫外部から可視部の波長の光を発する光源部(A)とを組合わせ,水と光触媒物質を接触反応させるにあたり,水を光源部と光触媒反応部の中間より散布または薄層となるように供給することを特徴とする装置。
- 現在一般に普及している水槽上部設置型循環ろ過装置のろ過吸着部(C)の上に光触媒支持部(6)と光触媒物質(5)を積層した光触媒反応部(B),および光源部(A)を設置することにより,請求項1と同様の特徴を有する装置とするための光触媒反応部(B)と光源部(A)を組合わせた部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004006549U JP3109712U (ja) | 2004-10-09 | 2004-10-09 | 防藻装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004006549U JP3109712U (ja) | 2004-10-09 | 2004-10-09 | 防藻装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3109712U true JP3109712U (ja) | 2005-06-02 |
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ID=43272310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004006549U Expired - Fee Related JP3109712U (ja) | 2004-10-09 | 2004-10-09 | 防藻装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3109712U (ja) |
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2004
- 2004-10-09 JP JP2004006549U patent/JP3109712U/ja not_active Expired - Fee Related
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