JP3108571U

JP3108571U - 杖キャッチャ付車椅子

Info

Publication number: JP3108571U
Application number: JP2004006312U
Authority: JP
Inventors: 利一小川
Original assignee: 利一小川
Priority date: 2004-10-27
Filing date: 2004-10-27
Publication date: 2005-04-28
Anticipated expiration: 2010-10-27

Abstract

【課題】従来の車椅子における単能性を解消し機能性車椅子を提供する事が課題である。
【解決手段】車椅子の前方部に設ける足乗せのフレーム部分に杖キャッチャをはめて、杖を脱着自在でき、移動しやすい機能性車椅子。
【選択図】図１

Description

本考案は、車椅子に関するものであり、特に身体の障害者自身で杖の脱着ができる車椅子に関するものである。

従来公知の車椅子にあっては、後方部に設ける手押し部の左右の垂直支持体を筒状に形成し、この筒内に脱着自在の取っ手部を有する杖を挿入して、この杖の取っ手部を車椅子の手押し部として利用されていた。このように後方部に杖を収納するため身体の障害者自身で車椅子に座った状態で杖の抜き差しが難しく、また、抜く際に杖を大きく持ち上げなければならず、周囲の安全性にも問題が発生していた。しかも、取っ手部を有する杖を車椅子の手押し用に使用するため杖を２本用意する必要があり、また、杖挿入するため手押し部の左右の垂直支持体を筒状に形成しなければならず、杖の回転止めも必要であり汎用性に問題があった。
実用新案登録第３０９２４７５号公報

本考案は、従来公知の杖の抜き差しの不便さを解消し、身体の障害者自身で杖の脱着ができる車椅子を提供する事を課題としている。

本考案は、前方部に設ける足乗せ用に接続される左右のフレーム部分に杖の保持機能を有する杖キャッチャを取り付けることにより、簡単に杖を自由自在に取り外しできる機能性のある車椅子として課題を解決している。

本考案により従来の公知の車椅子にあっては、後方部に杖を収納するため身体の障害者自身で車椅子に座った状態で杖の抜き差しが難しかったが、前方部に設ける足乗せ用に接続される左右のフレーム部分に杖の保持機能を有する杖キャッチャの一方を取り付けて、さらに、他方には身体の障害者が使用する杖の保持機能有しており、しかも、杖の脱着が介護者の手を借りることなく容易に身体の障害者自身ででき、便利な車椅子を提供するという目的を十分に達成するものである。また、本考案により、車椅子を使用しなければならない身体の障害者が歩行する場合に必要とする杖をその場で用意でき極めて有効な車椅子となる。
また、従来公知の車椅子は取っ手部を有する杖を車椅子の手押し用に使用するため杖を２本用意する必要があり、また、杖挿入するため手押し部の左右の垂直支持体を筒状に形成しなければならず、杖の回転止めも必要であり汎用性に問題があった。
しかし、本考案の杖キャッチャは、左右のフレーム部分取り付けるのみで杖と車椅子が一体となり、しかも、すべての車椅子にこの杖キャッチャは取り付けられるため汎用性に大変優れている。

以下、図面に示す実施例に従って本考案の実施態様について説明する。
図１は、本考案の一実施例を示す車椅子の全体図である。車椅子本体１の前方部には２つの足乗せ台２があり、この足乗せ台２に接続される左右のフレーム３部分が存在する。
このフレーム３と杖４を本考案の合成樹脂製等の弾力性のある杖キャッチャ５の両側に取り付ける。この杖キャッチャ５は、Ｕ字形状の杖キャッチャ５を背中合わせに固定した形状とし、一方の杖キャッチャ５Ａをフレーム３の一方に取り付ける。さらに、他方の杖キャッチャ５Ｂは杖５の保持用に使用する。なお、杖キャッチャの取り付け固定は、Ｕ字形状のスリット６部分をそれぞれフレーム部及び杖の中央部に押し当てることにより、簡単に杖キャッチャは脱着できる。しかも、杖も自由自在に取り外しが簡単に出来、杖の安定が保たれるとともに、車椅子は何ら手を加えることなく通常の状態で使用できる。

図２は杖キャッチャに杖を取り付けた状態を示す要部拡大図である。図２で示す通り、車椅子のフレーム３に固定する一方の杖キャッチャ５Ａにはスプリング金具７を両側に設けて保持力を高める構造とすると一層効果的である。他方の杖キャッチャ５Ｂにはスプリング金具は取り付けず杖の脱着を容易にする形状とする。
本考案の杖キャッチャ５は金型にて５Ａ、５Ｂを一体物に成形してもよく、また、５Ａ、５Ｂをビスとナット等の固定手段にてＵ字形状の杖キャッチャを背中合わせに固定しても機能は達成する。その場合には傷止め用にゴム等の弾性体８でビスとナット等の金属部分を保護する必要があるが性能上は何ら問題は発生しない。

ベッドの柵及びパイプ椅子にも脱着自在出来る。さらに、杖キャッチャ自体を持ち運びできる便利な点も優遇される。その他食堂用テーブル等杖キャッチャ自体を保持固定できる個所等に広く応用して使用可能である。また、杖キャッチャ形状を互いに直角形状して一方を身障者用歩行器に取り付け、他方を杖の取り付けにも利用可能である。

本考案の一実施例を示す車椅子の全体図である。杖キャッチャに杖を取り付けた状態を示す要部拡大図である。

符号の説明

１車椅子
２足乗せ台
３フレーム
４杖
５杖キャッチャ
６スリット
７スプリング金具
８弾性体

Claims

車椅子において、前方部に設ける足乗せ用に接続される左右のフレーム部分に杖の保持機能を有する杖キャッチャを取り付けることにより杖の脱着が自在にできる事を特徴とする杖と車椅子とが一体となる杖キャッチャ付車椅子。