JP3108210U - カードケース - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造と操作で、ケース本体内に積層収納されておいた複数枚のカードを、全てのカードが無くなるまで1枚ずつ素早く且つ確実に取り出すことができるカードケースを提供する。
【解決手段】カードBを積層収納すると共に、同カードBの取出し口2を一側に備えるケース本体Aと、カードB下に備えられて取出し口2の開口位置に積層最上段のカードBから1枚ずつ対向位置させるようにカードBを押し上げる少なくとも弾性体3-1からなる押上げ手段3とで構成され、更にケース本体Aには積層最上段側のカードBから1枚ずつ取出し口2方向に指先操作でスライドさせて同取出し口2からカードBを1枚ずつ繰り出しながら取り出するための操作長孔1が備えられていることである。
【選択図】図2

Description

本考案は、カードケースに係り、例えばプラスチック等からなる基材に人気キャラクターやその他のゲーム用絵柄(図柄)等が印刷されている各種のカード、所謂トレーディングカード等を所要複数枚積層させた状態で収納しておくことができと共に、積層最上段側のカードから1枚ずつ繰り出すように取り出すことができるカードケースに関する。
従来、カードケースとしては、例えば開閉蓋体の外面に支承させた円盤のための回転駆動機構と回転停止機構、及びその回転停止機構に連動してケース本体内に積層収納されているカードを繰り出すカード繰出し機構とを備えたものが知られている(特許文献1)。
しかし乍ら、この従来カードケースにおいては構造の複雑化によるコスト高を招く容易となるばかりか、回転駆動機構を作動させずに、つまり、円盤を回転させることなく、カードを1枚ずつ繰り出すことができない構造であることから、操作が面倒でカードを素早く取り出すことができなかった。
実公平7−19498号
本考案が解決しようとする課題は、簡単な構造と操作で、ケース本体内に積層収納されている複数枚のカードを、全てのカードが無くなるまで1枚ずつ素早く且つ確実に取り出すことができるカードケースを提供することにある。
上記課題を解決するために本考案は、請求項1では、複数枚のカードを積層収納し得る大きさで、同カードの取出し口を一側に備えるケース本体と、このケース本体内の積層カード下に備えられて、積層最上段のカードから1枚ずつ前記取出し口に対向位置させるようにカードを押し上げる押上げ手段とで構成され、
前記ケース本体に、積層最上段のカードから1枚ずつ前記取出し口方向に指先操作でスライドさせるための操作長孔が開口されており、
更に、上記押上げ手段が、少なくともカードを押し上げることができる程度の大きさを有する略矩形形状に形成されて略ドーム状に弾性変形するようにケース本体内に内設される板状の弾性体で構成されていることを特徴とする。
上記板状弾性体の材質としては復元性に優れた板材であれば特に限定されるものではないが、例えばバネ材を含む金属製の板材や合成樹脂製の板材等が挙げられる。合成樹脂製の板材から弾性体を形成した場合にはカードの積層方向に略ドーム状に弾性変形するように、輪ゴム等のゴム材或いは引張りスプリング等のバネ材からなる弾発部材を用いて、弾性体がカードの積層方向に略ドーム状に弾性変形するようにすることが好適なものとなる。
また、上記板状弾性体の短辺一側縁側を取出し口が開口するケース本体内の一側側に移動不能に固定する一方で、短辺他側縁側をフリー移動自在と成してカードの積層方向に略ドーム状に弾性変形するようにケース本体内に内設させることが好適なものとなる。請求項2)。
本考案の請求項1記載によれば、ケース本体の操作長孔に指先を入れてカードを取出し口方向にスライドさせるように移動させることで、積層最上段の1枚目のカードから取り出すことができる。そして、1枚目のカードが取出し口から取り出されると、次のカードが取出し口の開口位置に対向するように略ドーム状に弾性変形する板状の弾性体により押し上げられることとなり、これにより、ケース本体内に積層収納させておいたカードを1枚ずつ確実に取出し口から繰り出しながら取り出すことができる。
従って、カードに印刷されている表示内容により、勝敗を決めたりするゲーム中においてケース本体に積層収納させておいたカードを1枚ずつ素早く取り出しながら勝敗を決める遊び(ゲーム)を行なうことができる。
しかも、ケース本体内に積層収納させておいた所要複数枚のカードを1枚ずつ取出し口の開口位置に対向するように板状の弾性体により順次に押し上げて取り出すことができる簡単な構造としてなることで、コストの面においても有利なカードケースを提供することが可能になる。
また、請求項2記載によれば、弾性体は短辺一側縁側を取出し口が開口するケース本体内の一側側に移動不能に、そして短辺側縁側をフリー移動自在と成してカードの積層方向に付勢する略ドーム状に弾性変形する動き。
つまり、カードを取出し口方向にスライドさせる指先操作に伴う指先の動きによってカードの短辺一側縁を取出し口の開口位置に対向位置させるように、該短辺一側縁側を押し上げる弾性変形を成すようにケース本体内の取出し口側に弾性体を内設させてなることで、カードを積層方向に付勢する弾性体の略ドーム状に弾性変形する動きによってケース本体内に積層収納させておいた積層最上段のカードから1枚ずつ取出し口に確実に対向位置させながら素早く取り出すことができ、しかも、最後の1枚まで確実に取り出すことが可能になる。
本考案の最良の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1は、本考案カードケースの実施形態の一例を示し、Aはケース本体であり、ケース本体Aに備えられている操作長孔1からの指先操作で、同本体A内に所要複数枚積層されて収納されている積層最上段の一枚目のカードBからケース本体Aの短辺一側に備えられている取出し口2方向にスライドさせて同取出し口2からカードBを1枚ずつ繰り出しながら取り出すことができるようにしている。
そして、取出し口2の開口位置に積層最上段のカードBから対向位置させるように積層方向にカードBを適宜押し上げる押上げ手段3がケース本体A内に内設されている。
ケース本体Aは、合成樹脂材料等の所望な材料から成形されるもので、カード収納部A-1と、この収納部A-1の開口部を開閉する開閉蓋A-2とからなる。
カード収納部A-1は、カードBの大きさと略同じ程度の大きさを有する開口部を備え、所要複数枚のカードBを積層せしめた状態で収納し得る深さを有する略矩形形状の箱型に形成され、その短辺一側には取出し口2が開口されており、閉鎖部には前記取出し口2方向に指先操作でカードBを1枚ずつスライドさせるための操作長孔1が開口されている。
開閉蓋A-2は、カード収納部A-1と一体又は別体に成形されて、カード収納部A-1の開口部に、アリ溝やその他のスライド係合手段やヒンジ等によって開閉自在に取り付けられて、該開口部を閉鎖するようにしている。
尚、図示を省略しているが、開閉蓋A-2にズボン等の腰部やベルト等に係脱自在に引掛けることで、ケース本体Aを腰等に備えておける適宜の弾性を有する引掛け片部等を設けると良い。
操作長孔1は、カード収納部A-1の閉鎖部中央部位において、同収納部A-1の長辺方向に向けて適宜の開口幅と開口長さにて開口されて、指先操作でカードBを1枚ずつ取出し口2方向にスライド移動し得るようにしている。
取出し口2は、カード収納部A-1の閉鎖部に面する当該収納部A-1の短辺一側における立上り周壁の根元コーナー部位に、カードB1枚の厚さに相当する程度の開口幅(隙間)にて開口されて、カードBが1枚ずつスライドにより繰り出されるようにしている。
尚、図においては取出し口2の開口幅が、カードBの厚さよりもかなり広い状態で描かれているが、カードBを1枚ずつ確実に繰り出しながら取り出すためにはカードB1枚分の厚さと同じ開口幅の開口形状とすることが好適なものとなる。
また、本例では図2の(a)に拡大して示したように、カード収納部A-1の短辺一側における同収納部A-1の閉鎖部と立上り周壁とのコーナー部位において、該閉鎖部側に位置させて取出し口2を開口している。
即ち、立上り周壁とのコーナー連設部位には指先操作で繰り出される積層最上段の1枚目のカードBのみを、押上手段3による押上弾発力により取出し口2の開口位置に対向位置させ、次に繰り出される2枚目のカードBが1枚目のカードBと共に取出し口2から繰り出されないように2枚目及びそれ以降のカードBの短辺縁部を係止受け止めるための受止め部4が形成されている。
而して、この様に受止め部4が形成されていることによって、次に繰り出される2枚目のカードBの短辺縁部は受止め部4によって係止受け止められることとなることから、積層最上段の1枚目のカードBのみが取出し口2から繰り出されるように指先操作でスライドされて取り出されることとなる。
押上げ手段3は、カード収納部A-1内に所要複数枚が積層されて収納されるカードBの下に備えられることで、積層されているカードBを積層方向に押し上げる。
つまり、取出し口2が面一延長線上において開口されているカード収納部A-1の閉鎖部方向に、カードBの短辺一側の半部側又はその縁部側のみ、或いはカードB全体を押し上げる役目を成すものである。
本例では、薄板状に形成した合成樹脂製の板材を用いて、長辺がカード収納部A-1の短辺一側から相対する他側側に至る程度の長さ(大きさ)を有する略矩形形状に形成した弾性体3-1にて形成して、図2及び図3に示すように、輪ゴム等のゴム材或いは引張りスプリング等のバネ材からなる弾発部材3-2によってカードBを積層方向に押し上げ付勢する略ドーム状に弾性変形するようにケース本体Aの開閉蓋A-2内面に配設する。
次に、弾性体3-1の開閉蓋A-2内面への配設形態の具体例について説明すると、図3に示したように、取出し口2側に位置する開閉蓋A-2の短辺一側側内面に凸状の係止部5を設けて、該係止部5に弾性体3-1の短辺一側縁側を移動不能に係止保持させる。
そして、開閉蓋A-2の内面に長辺方向に平行な2本の案内開口溝7を設ける共に、この両側の案内開口溝7に離脱不能に嵌合係止せしめて前記係止部5と平行なスライド部材6を取り付けて、該スライド部材6に弾性体3-1の短辺他側縁側を係止保持させることによって、該短辺他側縁側をフリー移動自在と成し、輪ゴム等のゴム材からなる弾発部材3-2を図3の(b)に示すように、係止部5からスライド部材6に亘り弾装せしめることで、カードBの積層方向に略ドーム状に弾性変形(膨出変形)させる弾発力が弾性体3-1に付与されるようにしている(図2参照)。
而して、弾性体3-1は、カードBを取出し口2方向に指先操作でスライドさせる際に、カードBの短辺一側縁を取出し口2の開口位置に対向位置させて、当該取出し口2から確実に繰り出されるようにカードBを積層方向に押し上げるものである。
尚、図示を省略しているが、輪ゴム等のゴム材に代えて引張りプリング等のバネ材を用いて、カードBを積層方向に付勢する弾発力を弾性体3-1に付与せしめる場合には係止部5の両端とスライド部材6の両端とに亘り2本の引張りバネ材を夫々弾装せしめるものである。
因みに、本例使用のカードBは、人気キャラクターやその他のゲーム用絵柄(図柄)、記号、文字、そしてそれら組み合わせ等が印刷されている。例えば、麻雀パイの絵柄とグー、チョキ、パーの図形とが組み合わせて印刷されており、更には勝敗でのアイコを少なくするために1万、二万等の数字を併用して組み合わせ印刷することで、例えば、グー、チョキ、パーのようにジャンケンでは勝った者でも一万と二万での数字の大きい方が勝者となる等の工夫を備えてなるものである。
次に、以上のように構成された本例のカードケースの使用について簡単に説明する。
図2に示すように、取出し口2が開口されているケース本体の短辺一側側と相対する反対側の他側側における操作長孔1に指先(例えば中指等)を入れ、同取出し口2に臨む積層最上段のカードBを押す。
すると、図2の(b)に二点鎖線で示したように、指先にて押されたカードBの短辺一側縁側が下がり、取出し口2側の短辺他側縁側が上がる。これによって、ケース本体A内の収納積層されているカードBの内、積層最上段の1枚目のカードBを取出し口2の開口位置に対向位置させることとなり、操作長孔1に沿って移動する指先の動きにより積層最上段のカードBのみが取出し口2方向(矢印X方向)にスライドされて、同取出し口2からケース本体A外に繰り出されるものである。
そして、図2(b)に示すように、ケース本体AのカードBの積層枚数が少なくなった場合でも、弾性体3-1の略ドーム状に弾性変形する動きによって、全てのカードBが無くなるまで取出し口2の開口位置に対向位置されて全てのカードBを1枚ずつ確実に繰り出しながら取り出せるものである。
尚、本考案の具体的な実施例にあっては、前述の実施例1詳述の構成に限定されるものではなく、請求項1〜2記載の要旨を免脱しない範囲で種々変更して行うことができるものである。
本考案カードケースの実施形態の一例を示す斜視図 図1のII−II線断面図で、(a)は積層収納されたカード枚数が多い状態での指先操作によるカードのスライド繰り出し状態を示す、(b)はカード枚数が少なくなった状態での指先操作によるカードのスライド繰り出し状態を示す 開閉蓋の内面に対する板状押上部材、弾発部材及びスライド部材の組込み装着する一例を示す斜視図で、(a)はスライド部材と弾発部材を開閉蓋の内面に装着する状態を示す、(b)は係止部とスライド部材との間に板状押上部材を装着する状態を示す
符号の説明
A:ケース本体 A-1:カード収納部
A-2:開閉蓋 1:操作長孔
2:取出し口 3:押上げ手段
3-1:弾性体 3-2:弾発部材
4:受止め部 5:係止部
6:スライド部材 7:案内開口溝
B:カード

Claims (2)

  1. 複数枚のカードを積層収納し得る大きさで、同カードの取出し口を一側に備えるケース本体と、このケース本体内の積層カード下に備えられて、積層最上段のカードから1枚ずつ前記取出し口に対向位置させるようにカードを押し上げる押上げ手段とで構成され、
    前記ケース本体に、積層最上段のカードから1枚ずつ前記取出し口方向に指先操作でスライドさせるための操作長孔が開口されており、
    更に、上記押上げ手段が、少なくともカードを押し上げることができる程度の大きさを有する略矩形形状に形成されて略ドーム状に弾性変形するようにケース本体内に内設される板状の弾性体で構成されていることを特徴とするカードケース。
  2. 請求項1記載の板状弾性体は、短辺一側縁側を取出し口が開口するケース本体内一側側に移動不能に固定する一方で、短辺他側縁側をフリー移動自在と成してカードを押し上げる方向に略ドーム状に弾性変形するようにケース本体内に内設されていることを特徴とするカードケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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