JP3107179U - 鮎の友釣り用鼻環 - Google Patents

Abstract

【課題】光沢を押さえた黒・茶系統の色に着色された鮎の友釣り用鼻環は、挿通端が視認しづらく、鼻環を鮎の鼻孔に通す時に苦労することが多い。特に老眼の人は、黒・茶系統の色が見づらいので、とりわけ挿通端の位置がわかりづらく、鼻環を通すに手間取っていた。その為、おとり鮎が弱ってしまい、鮎が釣れにくくなるということがあった。そこで、老眼の人でも鼻環の挿通端の位置を把握しやすくし、容易に鼻環を鮎の鼻孔に通すことができるようにする。
【解決手段】鮎の友釣り用の鼻環において、挿通端１を視認性の良い色に着色する。
【選択図】図２

Description

本考案は、鮎の友釣りに用いる鼻環に関するものである。

従来の鼻環はワイヤーを略環状に曲げただけのものや、略Ｕ字型に曲げて一方の端をＬ字型に曲げ、前記Ｌ字型部にスプリングやビニールチューブを他方端に近接するように装着したものがある。

鼻環には金メッキやニッケルメッキをしたものあるが、これらの鼻環は、金属系の光沢がある為、視認性がよく、挿通端の位置がつかみやすいので、鼻環を鮎の鼻孔に通しやすいが、水中で鼻環が反射した光に反応した雑魚が掛かりやすくなるという欠点があった。

この欠点を解消するために、全周を黒・茶系統に着色し、光の反射を抑えた鼻環があるが、色が暗いので鼻環の挿通端の位置がつかみにくく、特に老眼の人は、挿通端の位置を確認するのに苦労することが多く、鮎の鼻孔に鼻環を通すのに手間取ることが多い。

鼻環を鮎の鼻孔に通しやすくするために鼻環の構造を改良したものは多数あった。（例えば文献１−３参照）。しかし、本考案のような鼻環の挿通端の色を変えるという先願文献はなかった。
特許公開平７−２１３２０６ 特許公開平１１−０３２６３４

解決しようとする問題点は、鼻環全体が黒・茶系統の色のものは、挿通端の位置が視認しずらく、その為鮎の鼻孔に鼻環を通すのに苦労するという点である。鼻環を通すのに手間取ると、おとり鮎が弱ってしまう。鮎の友釣りという釣り方は鮎の縄張り意識を利用した釣りであり、おとり鮎によって縄張りを侵された鮎が、おとり鮎を追っかけ、突進してきた時に、おとり鮎に装着した錨針に掛かることによって鮎を釣り上げるというものである。その為、おとり鮎が弱ると、鮎がおとり鮎を追っかけなくなるので鮎がつれなくなる。

本考案は、黒・茶系統に着色された鼻環でも、挿通端の位置が容易に確認できるようにする為に、鼻環の挿通端を前記挿通端を除く円周部よりも視認性の良い色に着色したことをを特徴とする。

本考案の鮎用鼻環は、挿通端を前記挿通端を除く円周部よりも視認性の良い色に着色することにより、挿通端の位置が視認しやすくなり、容易に鮎の鼻孔に鼻環を通すことができる。その為、おとり鮎を弱らせることがないので、鮎が掛かりやすくなるという利点がある。

以下図面を参照して、本考案の実施の形態を説明する。図１は鮎用鼻環の一例を示したものであり、略Ｕ字形にワイヤーを曲げて形成された鼻環の一方の端をＬ字型に曲げ、前記Ｌ字型部２にビニールチューブ３を装着し他方端である挿通端１に近接する位置で切断することにより開閉部４を形成する。

図１の鼻環はコイル状に巻かれたワイヤーを直伸機で伸ばし、所定の鼻環の形状の型に沿わせて曲げて、ワイヤーを切断して得られる。これらの一連の作業は自動的に機械で行われる。

図２は図１の鼻環に本考案を実施したものであり、上記の機械行程で得られた鼻環の挿通端１から２ｍｍの位置までを、赤色の塗料が入った容器に漬け込んで着色する。着色部５が乾燥した後、Ｌ字型部２にビニールチューブ３を装着し他方端である挿通端１に近接する位置で切断することにより得られる。

着色する位置は挿通端１から１ｍｍ−４ｍｍのところまでが望ましく、また、色は実施例では赤色に着色したが、視認性の良い色なら何色でも構わない。

鼻環の一例。 本考案を実施した鼻環

符号の説明

１ 挿通端
２ Ｌ字型部
３ ビニールチューブ
４ 開閉部
５ 着色部

Claims (1)

1. 鮎の鼻孔に通す鼻環において、挿通端を前記挿通端を除く円周部よりも視認性の良い色に着色したことを特徴とする鮎の友釣り用鼻環。

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