JP3106670U - ストーマ用袋及び馬脂塗布兼清拭用具 - Google Patents

ストーマ用袋及び馬脂塗布兼清拭用具 Download PDF

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Abstract

【課題】ストーマ用袋に収容された便を簡単に廃棄でき、残留便滓も簡易な方法でできるだけ完全に除去でき、かつ従来用いられていたクリップのように人体腹部に過度の刺激を生じることのない下端開口部の結束手段を有するストーマ用袋を開発する。
【解決手段】ストーマ用袋1であって、袋状の本体2の内側に馬脂層Bを形成し、本体の下端開口部2dの上方に弾性体からなる結束用のバンド6を有することを特徴とするストーマ用袋と従来のストーマ用袋の本体の内側に馬脂層を形成するための馬脂塗布兼清拭用具を提供する。
【選択図】図1

Description

本考案は、ストーマ用袋及び馬脂塗布兼清拭用具に関するものであって、さらに詳しくは、以下の構成を有するストーマ用袋及び馬脂塗布兼清拭用具に関するものである。
<構成1>
ストーマ用袋であって、袋状の本体の内側に馬脂層を形成し、上記本体の下端開口部の上方に弾性体からなる結束用のバンドを有し、前記下端開口部の端部を上方に折り返して折返部を設け、該折返部の頂部より下端開口部をさらに上方へ折り上げて折上部を設け、この折上部を蛇腹状に曲折して上記バンドにて結束して、ストーマ用袋の下端開口部を開閉自由に構成したことを特徴とするストーマ用袋。
<構成2>
ストーマ用袋のための、線材の両端部あるいは片側の端部にスポンジや海綿等の吸湿性の素材からなる吸湿体を固着したことを特徴とする馬脂塗布兼清拭用具。
ストーマとは人工肛門の意であり、直腸癌等にて肛門が使用不能となった人が、施術により腹部に装着するもので、該ストーマ周辺の腹部に専用のストーマ用袋を貼着して便を採取する。この、従来のストーマ用袋10を図4aに示す。従来のストーマ用袋10の本体20は、下端が下端開口部21となった透明軟質合成樹脂製の膜体を袋状に形成したもので、全体の形状は略杓子型であり、背面に不織布30が貼着されている。本体20と不織布30は外周22において溶着されて一体として形成されている。
本体20の背面上部には面板40が接着されている。この面板40は、通常は使用者が自らのストーマのサイズに合わせて切断し、本体20に接着して使用するものであるが、図4aには面板40が接着された状態を示している。また、H´は、面板40の中央に穿設された円孔で、不織布30及び本体20の背面にも同位置に同寸の円孔H´が穿設されている。すなわち、本体20の内部空間は円孔H´及び下端開口部21により外部に通じている。なお、50は脱臭用フィルターである。
上記ストーマ用袋10は、使用の際には、背面の不織布30の側を人体側とし、円孔H´をストーマに当接させ、面板40をストーマ周辺の腹部に接着させて用いる。この際に、下端開口部21はなんらかの手段にて閉塞されている必要がある。開口部21の閉塞手段として現在最も多用されているのが図4b、図4cに示すクリップCである。
クリップCの正面図を図4bに、平面図を図4cに示す。クリップCは合成樹脂製で、全体の平面形状は人体の腹部の湾曲に適合するように弧状となっており、凹部C2を有する本体C1と凹部C2に嵌合される嵌合体C3が蝶番部C4により一体として連結されているもので、蝶番部C4も合成樹脂製であり、合成樹脂の弾力性を蝶番機能として用いているものである。
ストーマ用袋10の本体20の下端開口部21は図4dに示す方法により閉塞される。すなわち、下端開口部21を上方に折り上げ、折り線部分をクリップCの嵌合体C3の下端に挟み込んで、そのまま嵌合体C3を本体C1の凹部C2に嵌合させる。これにより、下端開口部21は閉塞されるので、本体20内に収容された便が下端開口部21から漏洩する惧れがなくなるものである。
ストーマ用袋10内に充分に便が収容されたら、収容された便を便器等に廃棄する。この際、便の廃棄は下端開口部21より行う。すなわち、クリップCの嵌合体C3を本体C1の凹部C2から脱嵌し、下端開口部21の折り上げ部分を再展開して下端開口部21より便を廃棄する。以上が、通常のストーマ袋10の構成及び作用である。
しかしながら、上記従来のストーマ用袋10の構成及び使用方法には、使用者の側から多くの問題点が指摘されてきた。その問題点の一つは、残留便滓の問題である。すなわち、ストーマ用袋10は、本体20内部に収容された便が満杯になった時点で、一旦下端開口部21を開いて収容された弁を便器等に廃棄しなければならないが、この際、本体20の内側には固化した残留便滓が付着するので、その残留便滓まで含めてきれいに廃棄することが中々困難である。
また、ストーマ用袋10を廃棄する際には、通常は「不燃ごみ」として処理されるものであるが、その際に、臭気等の問題から、ストーマ用袋10の本体20の内部に残留する便滓をできるだけ除去しておく必要がある。しかしながら、残留便滓が本体20の内面に強固に固着するので、この残留便滓の除去作業が使用者にとってはかなりの負担となっているのが現状である。
ストーマ装着者においては、上記残留便滓を清拭あるいは除去するために温水を用いている人が多い。すなわち、ストーマ用袋10の本体20の内側に固着している残留便滓を温水によって軟化させて除去するという方法である。しかるに、外出先や旅行先のトイレで、個室内にて温水を得られるところはごく限られており、この方法を用いることができない。したがって、ストーマ装着者はいきおい外出を嫌うようになり、自宅に閉じこもりがちとなって生活を楽しむ機会を奪われ勝ちであるというのが現状である。
次に、もう一つの問題は、下端開口部21を閉塞するためのクリップCが人体腹部に与える影響である。すなわち、クリップCは、図4cに見るように可能な限り薄く作られているものの、やはり腹部の皮膚にとっては異物として刺激を与える。しかも、ストーマ用袋10を装着している間はずっと腹部の皮膚の同一箇所に刺激が与えられ続けるため、皮膚の当該部分が過敏となり、炎症を起こす例も少なくない。この問題も、ストーマ装着者においては解決を要する重要問題の一つであった。
上記問題点のうち、残留便滓の除去に関しては、下記特許文献1に「ストーマ装具用潤滑剤組成物」として、鉱油、植物油、動物油、及び合成油を使用することが開示されている。しかしながら、残留便滓の除去に関して言えば、下記特許文献1の実施例に開示されている具体的な組成物は、どれも実際にはあまり使用されていないか、使用されていても使用者に満足を与えているものは殆ど見られないといって良い現状である。
その理由としては、下記特許文献1に「ストーマ装具用潤滑剤組成物」として具体的に開示されている潤滑剤組成物のいずれもが、ストーマ用袋10の本体20の内側に固着している残留便滓を充分に軟化させる作用を有していないという点が挙げられる。すなわち、ストーマ用袋10の本体20の内側に上記潤滑剤組成物からなる層が形成してあっても、強力に固着して固化した状態の残留便滓は冷水では容易に除去ができず、結局温水を用いて軟化させて除去するしか方法がなく、使用者の側からすると、下記特許文献1に具体的に開示されている「ストーマ装具用潤滑剤組成物」は、実際に前記問題点を解決するにはあまり役に立たないものであると結論せざるをえないからである。
すなわち、下記特許文献1に具体的に開示されている「ストーマ装具用潤滑剤組成物」は便を充分に軟化させる作用を有しないものばかりであるので、結局温水が必要となる。では、なぜ下記特許文献1に具体的に開示されている「ストーマ装具用潤滑剤組成物」が便を充分に軟化させる作用を有しないものであるかといえば、上記潤滑剤組成物は、便に含有されている人体の有する油脂と親和性が低いものばかりであるからという点が最大の理由であろう。
すなわち、人体の有する油脂は不飽和脂肪酸の含有量が極めて高いことを特徴とするが、上記特許文献1に具体的に開示されている潤滑剤組成物の有する不飽和脂肪酸の含有量は、人体の有する油脂のそれに比較するとかなり低いものである。この点で、上記潤滑剤組成物は、便に対して親和性が低く、便を充分に軟化させる作用を有しないのである。
また、上記潤滑剤組成物の中で、植物油やとくに動物油は鉱油や合成油に比較すると、やや人体の有する油脂に近いものであるが、下記特許文献1に具体的に開示されている植物油や動物油は、いずれも分子流動性が低く、便に対する滲透力が弱いものである。すなわち、分子流動性が低いので、便の内部に形成される空気層にその侵入を阻まれて内部まで滲透することがない。この点も、便を軟化させる力が弱い大きな原因となっている。逆に、鉱油や合成油には分子流動性の高いものが多いが、鉱油や合成油は人体の有する油脂との親和性が極めて低いので、やはり便を軟化させることができない。
叙上のような事情にて、下記特許文献1に具体的に開示されている上記潤滑剤組成物は、実際のストーマ装着者においては、現実に用いられていないものが多い。また、もう一つの問題点である、腹部の皮膚に無用の刺激を与えない下端開口部の結束方法に関しては、決定的な解決手段が見出されていないのが現状であった。
特開2004−81299 直江昶、「馬油の成分と特殊性質」、[online]、2003年秋号、直江昶、[2004年7月6日検索]、インターネット<URL:http://www.bahyu.com/top-bahyu/seibun.html> 直江昶、「馬油の効能とその理由」、[online]、2003年秋号、直江昶、[2004年7月6日検索]、インターネット<URL:1089688215468_0.html>
本考案は上記の問題点を解決せんとするものであり、本考案の解決しようとする課題として、次の2つの課題を設定した。
<課題1>
ストーマ用袋に収容された便を廃棄する際に、ストーマ用袋の本体に収容された便を充分に軟化させて廃棄しやすくし、また残留便滓も温水を用いずとも簡単な清拭にてできるだけ完全に除去できるようなストーマ用袋を開発する。
<課題2>
ストーマ用袋の下端開口部の結束において、従来用いられていたクリップのように人体腹部に過度の刺激を生じることのない下端開口部の結束手段を有するストーマ用袋を開発する。
本考案は、上記課題を解決するために、下記の解決手段を提供するものである。
<解決手段1>
ストーマ用袋であって、袋状の本体の内側に馬脂層を形成し、上記本体の下端開口部の上方に弾性体からなる結束用のバンドを有し、前記下端開口部の端部を上方に折り返して折返部を設け、該折返部の頂部より下端開口部をさらに上方へ折り上げて折上部を設け、この折上部を蛇腹状に曲折して上記バンドにて結束して、ストーマ用袋の下端開口部を開閉自由に構成したことを特徴とするストーマ用袋。
<解決手段2>
ストーマ用袋のための、線材の両端部あるいは片側の端部にスポンジや海綿等の吸湿性の素材からなる吸湿体を固着したことを特徴とする馬脂塗布兼清拭用具。
上記解決手段1によれば、本考案のストーマ用袋は、袋状の本体の内側に馬脂層が形成されているので、該馬脂層が、便中に含まれる人体から分泌される油分と極めて高い親和性を示し、しかも馬脂は分子流動性が極めて高く収容された便の内部深くに滲透して内側からこれを充分に軟化するので、収容された便が上記ストーマ用袋の本体内面に固化して固着することがなく、収容された便の廃棄が簡単に行える。また、僅かの残留便滓も馬脂により充分に軟化されているので温水を用いずとも簡単に除去することが可能で、上記ストーマ用袋の本体の清拭が極めて楽に行え、使用者に与える負担感を大きく軽減することができるものである。
前記非特許文献1には、植物性油脂よりは動物性油脂の方が人体の含有する油脂に成分的に近く、数多い動物性油脂の中でも、馬の油脂、即ち馬脂が成分的に最も人体の有する油脂に近いものであることが記載されている。該非特許文献1によると、馬脂は分不飽和脂肪酸の含有率が高く(60〜65%)、この点で人体の含有する油脂に成分的に最も近いものであるとされる。また、馬脂の不飽和脂肪酸は分子流動性が極めて高く、これにより滲透性が極めて高いものであることが前記非特許文献2に記載されている。
上記ストーマ用袋の本体の内側に馬脂層を形成することにより、馬脂が収容された便の深部にまで滲透してこれを充分に軟化する。この際、馬脂が上記の様に人体の含有する油脂に近く、さらに馬脂は分子流動性の極めて高い不飽和脂肪酸からなるため、収容された便に対しても極めて高い親和性と滲透性を示し、収容された便が固化してストーマ用袋の本体に固着するのを防止するので、便の廃棄並びに残留便滓の清拭が極めて楽に行えるものである。
また、上記解決手段1によれば、上記ストーマ用袋の本体の下端開口部の上方に弾性体からなる結束用のバンドを有しているので、上記下端開口部を結束するにはこの結束用のバンドを用いるだけで良く、使用者の腹部に過度の刺激を与えるクリップを用いる必要がないので、使用感がきわめて良好で、腹部の皮膚の損傷や炎症も生じないものである。
次に、上記解決手段2によれば、ストーマ用袋のための、線材の両端部あるいは片側の端部にスポンジや海綿等の吸湿性の素材からなる吸湿体を固着したことを特徴とする馬脂塗布兼清拭用具を用いることにより、従来のストーマ用袋においても、その本体の内側に馬脂層を形成することができ、該馬脂層が収容された便に滲透し軟化させ、便の廃棄並びに残留便滓の清拭が極めて楽に行えるものである。なお、解決手段2の馬脂塗布兼清拭用具は、ストーマ用袋の清拭にも用いることができる。
上記解決手段1によれば、本考案のストーマ用袋は、袋状の本体の内側に馬脂層が形成されているので、該馬脂層が、便中に含まれる人体から分泌される油分と極めて高い親和性を示し、しかも馬脂は分子流動性が極めて高く収容された便の内部深くに滲透して内側からこれを充分に軟化するので、収容された便が上記ストーマ用袋の本体内面に固化して固着することがなく、収容された便の廃棄が簡単に行える。また、僅かの残留便滓も馬脂により充分に軟化されているので温水を用いずとも簡単に除去することが可能で、上記ストーマ用袋の本体の清拭が極めて楽に行え、使用者に与える負担感を大きく軽減することができるものである。
また、上記解決手段1によれば、上記ストーマ用袋の本体の下端開口部の上方に弾性体からなる結束用のバンドを有しているので、上記下端開口部を結束するにはこの結束用のバンドを用いるだけで良く、使用者の腹部に過度の刺激を与えるクリップを用いる必要がないので、使用感がきわめて良好で、腹部の皮膚の損傷や炎症も生じないものである。
次に、上記解決手段2によれば、ストーマ用袋のための、線材の両端部あるいは片側の端部にスポンジや海綿等の吸湿性の素材からなる吸湿体を固着したことを特徴とする馬脂塗布兼清拭用具を用いることにより、従来のストーマ用袋においても、その本体の内側に馬脂層を形成することができ、該馬脂層が収容された便に滲透し軟化させ、便の廃棄並びに残留便滓の清拭が極めて楽に行えるものである。なお、解決手段2の馬脂塗布兼清拭用具は、ストーマ用袋の清拭にも用いることができる。
本考案を実施するための最良の形態を、以下に実施例として図面を参照しながら説明する。なお、以下に掲げる実施例1は上記解決手段1の1実施例であり、実施例2及び実施例3は上記解決手段2の1実施例である。
<実施例1の構成>
図1aは実施例1のストーマ用袋1の正面図、図1bは実施例1のストーマ用袋1の縦断面図、図1cは実施例1のストーマ用袋1の一部の拡大縦断面図である。実施例1のストーマ用袋1の本体2は、下端が下端開口部2dとなった透明軟質合成樹脂製の膜体を袋状に形成したもので、全体の正面形状は略杓子型であり、背面の下端部分を除く部分に不織布3(公知技術)が貼着されている。本体2の正面側膜体2a、背面側膜体2b、不織布3は、外周において溶着されて一体となり、フランジ2cを形成している。
本体2の背面側膜体2bの上部背面には面板4(公知技術)が接着されている。この面板4は、両面接着タイプの軟質樹脂製板で、通常は使用者が自らのストーマ(図示せず)のサイズに合わせて切断し、背面側膜体2bに接着して使用するものであるが、図1aには面板4が既に接着された状態を示している。また、4aは、面板4の中央に穿設された円孔で、これも通常は使用者が自らのストーマ(図示せず)のサイズに合わせて穿設するものであるが、図1a、図1bには既に穿設された状態を示している。
不織布3にも円孔4aと同位置に円孔4aと同寸の円孔3aが穿設され、本体2の背面側膜体2bにも円孔4aと同位置に円孔4aと同寸の円孔2eが穿設されており、円孔2e、円孔3a、円孔4aは重なって円孔Hを形成している。すなわち、本体2の内部空間は円孔H及び下端開口部2dにより外部に通じている。なお、5は脱臭用フィルター(公知技術)である。
本体2の下部のくびれ部分には、両側のフランジ2cに、ゴム製のバンド6の端部6a、6bが夫々固着されている。バンド6の端部6a、6bは、背面側膜体2bと不織布3の間に挟着され、背面側膜体2b及び不織布3と一体に強固に溶着されることにより固着されている。端部6bの固着状態を、図1bに示す。なお、端部6a、6bの固着方法は、溶着に限らず、接着や縫着等を適宜用いることが可能である。
本体2の正面側膜体2a、及び背面側膜体2bの夫々内側には、図1b、図1cに示すように、馬脂層Bが形成されている。該馬脂層Bの形成方法は、塗布、噴射等、本体2の正面側膜体2a、及び背面側膜体2bの夫々内側に馬脂層Bが形成できる形成方法であれば方法の如何を問わない。
<実施例1の作用>
実施例1のストーマ用袋1の使用方法は、従来のストーマ用袋10(図4a参照)と略同様であるが、下端開口部2dの結束方法が異なっている。すなわち、図2aに見るように、まず下端開口部2dを上方に折り返して(方向a)折返部2fを形成する。この際、下端開口部2dの最下端部2gがバンド6のやや下方にくるように折り返すものである。
次に、形成された折返部2f全体を、折返部2fの頂部2h(=最下端部2g)を折線として図2bに示すようにさらに上方に折り上げ(方向b)、折上部2iを形成する。この際、折上部2iの略中央付近にバンド6の端部6a、6bが位置するようにする。そして、折上部2iを、図2cに示すように蛇腹状に曲折して(方向c)バンド6にて結束すれば、下端開口部2dの結束は完成する。その後は、従来のストーマ用袋10(図4a参照)と同要領にて腹部に装着すれば良い。
実施例1のストーマ用袋1の本体2内部が便で充満したら、バンド6を解除して下端開口部2dの結束を解き、下端開口部2dを図2aに示す状態に戻す。この状態にて本体2内部に収容された便(図示せず)を便器等に廃棄するのであるが、この際、馬脂層Bの作用により便は充分に軟化されているので、収容された便は簡単に廃棄することが可能である。本体2の正面側膜体2a及び背面側膜体2b(図1b参照)の内側には若干の便滓(図示せず)が残留するが、やはり馬脂層Bの作用により充分に軟化されているので本体2の正面側膜体2a及び背面側膜体2b(図1b参照)の内側に固着していない。したがって、この少量の残留便滓も、簡単な清拭によって除去することができる。この際、温水を用いる必要は全く生じない。
<実施例2の構成>
図3aに、実施例2の馬脂塗布兼清拭用具7を示す。馬脂塗布兼清拭用具7は、金属線材を合成樹脂の膜体で被覆した線材7aの一端にスポンジ製の吸湿体7bを、他端にスポンジ製の吸湿体7cを夫々固着したもので、吸湿体7bは円板状であり、吸湿体7cは吸湿体7bよりやや小の卵形板状である。なお、吸湿体7b、吸湿体7cは、海綿等他の吸湿性の素材で構成しても良い。
<実施例2の作用>
実施例2の馬脂塗布兼清拭用具7は、従来のストーマ用袋10(図4a参照)の本体20の内側に馬脂(図示せず)を塗布するために用いる。すなわち、吸湿体7bあるいは吸湿体7cに馬脂を浸潤させて本体20の内部に挿入し、吸湿体7bあるいは吸湿体7cを刷毛のように用いて本体20の内面に馬脂を塗布するものである。吸湿体7bは大きな面塗り用として、吸湿体7cは隅部塗布用として用いることができる。
また、馬脂塗布兼清拭用具7は、ストーマ用袋10の使用後に、本体20の内側の清拭用として用いることも可能である。この場合には吸湿体7b、あるいは吸湿体7cに水分を浸潤させて用いる。なお、馬脂塗布兼清拭用具7は、線材7aの両端に吸湿体7b、吸湿体7cが固着されているが、どちらか一方を欠いていても無論かまわない。
<実施例3の構成と作用>
図3bに、実施例3の馬脂塗布兼清拭用具8を示す。馬脂塗布兼清拭用具8は、金属線材を合成樹脂の膜体で被覆した線材8aの一端にスポンジ製の吸湿体8bを、他端にスポンジ製の吸湿体8cを夫々固着したもので、吸湿体8bは角板状であり、吸湿体8cは吸湿体8bよりやや小の角板状で先端が鋭角状に形成してある。実施例3の馬脂塗布兼清拭用具8の作用は実施例2の馬脂塗布兼清拭用具7と略同様である。
(a)本考案の実施例1のストーマ用袋の正面図である。(b)図1aのX−X断面図である。(c)図1bの拡大部分断面図である。 (a)本考案の実施例1のストーマ用袋の下端開口部の結束構成を説明する説明図である。(b)本考案の実施例1のストーマ用袋の下端開口部の結束構成を説明する説明図である。(c)本考案の実施例1のストーマ用袋の下端開口部の結束構成を説明する説明図である。 (a)本考案の実施例2の馬脂塗布兼清拭用具の外観斜視図である。(b)本考案の実施例3の馬脂塗布兼清拭用具の外観斜視図である。 (a)従来のストーマ用袋の1例の正面図である。 (b)従来のストーマ用袋の下端開口部を結束するためのクリップの1例の正面図である。 (c)従来のストーマ用袋の下端開口部を結束するためのクリップの1例の平面図である。 (d)従来のストーマ用袋の下端開口部を結束する方法の1例を説明する説明図である。
符号の説明
1 ストーマ用袋
2 本体
2a 正面側膜体
2b 背面側膜体
2c フランジ
2d 下端開口部
2e 円孔
2f 折返部
2g 最下端部
2h 頂部
2i 折上部
3 不織布
3a 円孔
4 面板
4a 円孔
5 脱臭用フィルター
6 バンド
6a 端部
6b 端部
7 馬脂塗布兼清拭用具
7a 線材
7b 吸湿体
7c 吸湿体
8 馬脂塗布兼清拭用具
8a 線材
8b 吸湿体
8c 吸湿体
10 ストーマ用袋
20 本体
21 下端開口部
22 外周
30 不織布
40 面板
50 脱臭用フィルター
B 馬脂層
C クリップ
C1 本体
C2 凹部
C3 嵌合体
C4 蝶番部
H 円孔
H´ 円孔
a 方向
b 方向
c 方向

















Claims (2)

  1. ストーマ用袋であって、袋状の本体の内側に馬脂層を形成し、上記本体の下端開口部の上方に弾性体からなる結束用のバンドを有し、前記下端開口部の端部を上方に折り返して折返部を設け、該折返部の頂部より下端開口部をさらに上方へ折り上げて折上部を設け、この折上部を蛇腹状に曲折して上記バンドにて結束して、ストーマ用袋の下端開口部を開閉自由に構成したことを特徴とするストーマ用袋。
  2. ストーマ用袋のための、線材の両端部あるいは片側の端部にスポンジや海綿等の吸湿性の素材からなる吸湿体を固着したことを特徴とする馬脂塗布兼清拭用具。


















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