JP3106264B2 - マイクロポンプ - Google Patents

マイクロポンプ

Info

Publication number
JP3106264B2
JP3106264B2 JP04144730A JP14473092A JP3106264B2 JP 3106264 B2 JP3106264 B2 JP 3106264B2 JP 04144730 A JP04144730 A JP 04144730A JP 14473092 A JP14473092 A JP 14473092A JP 3106264 B2 JP3106264 B2 JP 3106264B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
micropump
suction
diaphragm
gas
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04144730A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05296150A (ja
Inventor
雅幸 池上
浩 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP04144730A priority Critical patent/JP3106264B2/ja
Publication of JPH05296150A publication Critical patent/JPH05296150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3106264B2 publication Critical patent/JP3106264B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Micromachines (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイヤフラムの屈曲振
動によりポンプ動作を行うダイヤフラム式のマイクロポ
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ダイヤフラム式のマイクロポン
プは、図1および図2に示すように、ピエゾ振動子1が
取り付けられたセラミック板2がダイヤフラム3とし
て、それが前後に屈曲振動できるように壁部に取り付け
られており、また、そのダイヤフラム3にはオリフィス
4があけられ、そのダイヤフラム3前面の室5には吸入
口6および吐出口7が設けられ、ダイヤフラム3の背面
をポンプ室8として、ダイヤフラム3の屈曲振動により
ポンプ動作が行われるように構成されている。なお、吐
出口7はオリフィス4に対向した位置に設けられてい
る。また、オリフィス4の口径は、吐出口7のそれより
も小さくなるように設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来のマイクロポンプでは、ポンプ圧を吐出する
流路の抵抗が比較的小さく、その流路が循環式の閉鎖流
路である場合には、限られたポンプ能力で充分な流量を
その流路に吐出できても、流路の抵抗が比較的大きく、
また、その流路が開放流路である場合には、吸入圧が開
放圧(ほぼ零)となっているために吐出されるポンプ圧
の一部がその吸入口から漏れて、流路内の差圧を上昇さ
せるのに充分なポンプ圧を吐出できないことである。
【0004】いま、このマイクロポンプをセンサ本体に
角速度が作用したときに生ずるガス流の偏向状態を電気
的に検出するガスレートセンサに用いた場合について述
べる。
【0005】図3に示すように、マイクロポンプ9を駆
動することにより、センサ本体10のケーシング内に形
成された流路11を通してノズル孔12からガスを噴出
してガス通路13内に設けられたヒートワイヤ対14
1,142に向けてガス流を生じさせておき、センサ本
体10に角速度運動が加わってガス通路13を流れるガ
ス流が偏向したときにヒートワイヤ対141,142に
生じた各感熱出力の差に応じたセンサ出力信号を得るよ
うにした、流路11およびノズル孔12,ガス通路13
からなる循環式の閉鎖流路によるガスレートセンサで
は、その流路において最大抵抗となるノズル孔12部分
での負荷コンダクタンスが10〜10(cm
S)と大きく、この場合、マイクロポンプ8の限られた
ポンプ能力でも充分なガス流量が得られる。
【0006】また、図4に示すように、ノズル孔15お
よび内部にヒートワイヤ対161,162が設けられた
ガス通路17からなるセンサ本体18を、半導体基板の
マイクロマシニング加工によって形成し、図5に示すよ
うに、そのセンサ本体18のノズル孔15部分にマイク
ロポンプ19を接続したうえで、全体をガスが密封され
たパッケージ20内に設置して、マイクロポンプ19の
駆動によってノズル孔15からガスを噴出してガス通路
17内にガス流を生じさせるようにした開放流路による
小型化されたガスレートセンサでは、そのノズル孔15
の口径が前述のものに比ベて1/10程度となってその
部分での負荷コンダクタンスが10〜10(cm
/S)と小さくなり、マイクロポンプ19の限られたポ
ンプ能力では流路内での差圧上昇が困難となり、充分な
ガス流量が得られなくなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】木発明は、負荷コンダク
タンスが比較的小さな開放流路にあっても充分なポンプ
圧をその流路に吐出することができるように、ダイヤフ
ラム式のマイクロポンプにおける吸入口の口径を吐出口
の口径よりも小さくして、吐出されるポンプ圧の一部が
吸入口から漏れるのを極力抑制するようにしている。
【0008】また、本発明は、吸入口の口径を吐出口の
口径よりも小さくしても充分な吸入を行うことができる
ように、吐出口よりも口径の小さな吸入口を複数設け
て、吸入口の総面積が吐出口の面積よりも大きくなるよ
うにしている。
【0009】
【実施例】ダイヤフラム式のマイクロポンプでは、その
吐出するポンプ圧の大小が、図6に示すように、吸入行
程でのダイヤフラム3の背面におけるポンプ室8のキャ
ビティ圧力Pcの上昇の度合によって決まることにな
る。
【0010】すなわち、図6に示す吐出行程で吐出され
た流量分(ダイヤフラム3の振動振幅の体積分)を図7
に示す吸入行程時のダイヤフラム3の動きによって補
い、さらにそのときのキャビティ圧力Pcをポンプ室8
の体積の増加分以上に高めることができれば吐出流量が
増えて流路に充分な差圧を生じさせることができる。
【0011】その際、閉鎖流路系では、図6および図7
に示すように、循環されたガスが吸入口6で既にPrの
圧力をもっているために、吸入行程時のポンプ室8にお
けるキャビティ圧力Pcが容易にPr以上に高められ
る。
【0012】また、同一のマイクロポンプを開放流路系
に用いる場合、図9に示すように、吸入行程時に吸入口
6から吸入されるガスの圧力が開放圧(ほぼ零)である
ために、吸入行程時のポンプ室8におけるキャビティ圧
力Pcは容易に上昇しない。
【0013】すなわち、この場合には、図8および図9
に示すように、ダイヤフラム3の屈曲振動にともなって
吸入口6部分においてガスが出入りするだけで、オリフ
ィス4を通してポンプ室8内にガスが充分に送られず、
吸入行程時のポンプ室8におけるキャビティ圧力Pcは
容易に上昇しない。この場合、オリフィス4での抵抗の
ためにキャビティ圧力Pcが負圧になることが多い。
【0014】したがって、吐出されるホンプ圧を上昇さ
せることができず、負荷コンダクタンスの小さな開放流
路での使用は不適となる。
【0015】そのため、本発明では、図10および図1
1に示すように、吸入口6′の口径を小さくし(φ=
0.4mm程度)、それにより吸入口6′における負荷
コンダクタンスを小さくして吸入口6′からのガス流出
を抑制して、吸入行程時にポンプ室8におけるキャビテ
ィ圧力Pcを有効に高めることができるようにしてい
る。
【0016】その際、口径の小さな吸入口6′を複数設
けて、それら吸入口6′の総面積が吐出口7(φ=0.
6mm程度)よりも大きくなるようにして、吸入工程時
に充分なガス流入量が得られるようにしている。
【0017】また、吐出行程では、ポンプ室8内のガス
がオリフィス4を通して吐出口7からガスが流出すると
ともに、各吸入口6′からダイヤフラム3前面の室5内
へガスが流入するために、両者の干渉を軽減してオリフ
ィス4の近傍での乱流発生を防ぐことができるように、
吐出口7からできるだけ離した位置に各吸入口6′を設
けるようにしている。
【0018】なお、図11に示すように、複数の吸入口
6′を吐出口7と同一面に設けるだけではなく、図12
に示すように、複数の吸入口6′をハウジングの側面に
設けるようにしてもよい。
【0019】図13に、吸入口6と吐出口7が各1つ設
けられた従来のマイクロポンプ(吐出口径/吸入口径=
0.75)と本発明によるマイクロポンプとを同一の開
放流路において使用したときのガス流量に対する負荷コ
ンダクタンスの特性を示している。
【0020】図中、Aは、吐出口径/吸入口径=1.7
として、吸入口6′の設置数を5としたときの本発明に
よるマイクロポンプの特性を、Bは、吐出口径/吸入口
径=1.0として、吸入口の設置数を5としたときのマ
イクロポンプの特性を、Cは、吐出口径/吸入口径=
1.0としたときの従来のマイクロポンプの特性を示し
ている。
【0021】
【発明の効果】以上、本発明によるマイクロポンプにあ
っては、吸入口の口径が吐出口のそれよりも小さくなる
ようにし、また口径の小さな吸入口を複数設けて吸入口
の総面積が吐出口の面積よりも大きくなるようにしてい
るので、吐出されるポンプ圧の一部が吸入口から漏れる
のを有効に抑制することができ、また充分な吸入量を得
て、負荷コンダクタンスが比較的小さな開放流路にあっ
ても充分なポンプ圧をその流路に吐出することができる
という利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロポンプの一般的な構造を示す側断面図
である。
【図2】従来のマイクロポンプを示す平面図である。
【図3】マイクロポンプを循環式の閉鎖流路によるガス
レートセンサに用いた構成例を示す平断面図である。
【図4】開放流路による小型化されたガスレートセンサ
のセンサ本体を示す斜視図である。
【図5】マイクロポンプを開放流路による小型化された
ガスレートセンサに用いた構成例を示す平面図である。
【図6】閉鎖流路系におけるマイクロポンプの吐出行程
を示す簡略図である。
【図7】閉鎖流路系におけるマイクロポンプの吸入行程
を示す簡略図である。
【図8】開放流路系におけるマイクロポンプの吐出行程
を示す簡略図である。
【図9】開放流路系におけるマイクロポンプの吸入行程
を示す簡略図である。
【図10】本発明によるマイクロポンプの一実施例を示
す主要構成部分の斜視図である。
【図11】同実施例におけるマイクロポンプの平面図で
ある。
【図12】他の実施例におけるマイクロポンプの斜視図
である。
【図13】本発明によるマイクロポンプと従来のマイク
ロポンプとを同一の開放流路において使用したときのガ
ス流量に対する負荷コンダクタンスの各特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ピエゾ振動子 2 セラミック板 3 ダイヤフラム 4 オリフイス 6 吸入口 6′吸入口 7 吐出口 8 ポンプ室 9 マイクロポンプ 10 ガスレートセンサ本体 18 ガスレートセンサ本体 19 マイクロポンプ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリフィスのあけられたダイヤフラムの
    前後の屈曲振動によりポンプ動作を行い、そのダイヤフ
    ラムの前面の室に吸入口および吐出口が設けられ、ダイ
    ヤフラムの背面をポンプ室とするマイクロポンプにおい
    て、吸入口の口径を吐出口の口径よりも小さくしたこと
    を特徴とするマイクロポンプ。
  2. 【請求項2】 吐出口よりも口径の小さな吸入口を複数
    設けて、吸入口の総面積が吐出口の面積よりも大きくな
    るようにしたことを特徴とする前記第1項の記載による
    マイクロポンプ。
  3. 【請求項3】 ダイヤフラム中心から等距離となる位置
    に、吐出口と同一面または他の面に各吸入口をそれぞれ
    配設したことを特徴とする前記第2項の記載によるマイ
    クロポンプ。
JP04144730A 1992-04-20 1992-04-20 マイクロポンプ Expired - Fee Related JP3106264B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04144730A JP3106264B2 (ja) 1992-04-20 1992-04-20 マイクロポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04144730A JP3106264B2 (ja) 1992-04-20 1992-04-20 マイクロポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05296150A JPH05296150A (ja) 1993-11-09
JP3106264B2 true JP3106264B2 (ja) 2000-11-06

Family

ID=15369002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04144730A Expired - Fee Related JP3106264B2 (ja) 1992-04-20 1992-04-20 マイクロポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3106264B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101210226B1 (ko) * 2011-01-12 2012-12-10 개성테크노로지스 주식회사 영구 자석 척
JP7290669B2 (ja) 2018-06-14 2023-06-13 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド はんだウェーブ幅を変更するように自動で調節可能な摺動プレートを備えるウェーブはんだノズル

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3812917B2 (ja) * 1997-05-14 2006-08-23 本田技研工業株式会社 圧電型アクチュエーター
EP1515043B1 (en) 2003-09-12 2006-11-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Diaphram pump for cooling air
KR100582886B1 (ko) * 2004-09-14 2006-05-25 삼성전자주식회사 마이크로 멤브레인 펌프
CN103195694B (zh) * 2013-04-14 2016-06-08 苏州科技学院 一种无阀压电微量泵
CN105508209B (zh) * 2016-03-04 2017-07-25 青岛农业大学 大流量阻流体无阀压电泵

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101210226B1 (ko) * 2011-01-12 2012-12-10 개성테크노로지스 주식회사 영구 자석 척
JP7290669B2 (ja) 2018-06-14 2023-06-13 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド はんだウェーブ幅を変更するように自動で調節可能な摺動プレートを備えるウェーブはんだノズル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05296150A (ja) 1993-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5316644B2 (ja) 圧電マイクロブロア
US10502328B2 (en) Valve and fluid control appratus
US8678787B2 (en) Piezoelectric micro-blower
JP5012889B2 (ja) 圧電マイクロブロア
US8596998B2 (en) Piezoelectric micro-blower
EP2306019A1 (en) Piezoelectric microblower
JP3106264B2 (ja) マイクロポンプ
US11867166B2 (en) Piezoelectric pump with annular valve arrangement
US20060132546A1 (en) Piezo-driven micro-droplet jet generator
JPH05263763A (ja) 圧電ポンプおよびその運転方法
JP7147919B2 (ja) 流体制御装置
JP2005248713A (ja) 流体ポンプ
JP3599357B2 (ja) ガスレートセンサ
JPS5987286A (ja) 電歪子ポンプ
JP3398801B2 (ja) マイクロポンプ
JPH07209319A (ja) ガスレートセンサ
JP2945932B2 (ja) 超音波ポンプ
JP3141215B2 (ja) ガスレートセンサ
JP4254362B2 (ja) マイクロポンプ
JP4178024B2 (ja) ポンプ
JP2023126989A (ja) ポンプ及び流体制御装置
JP4512864B2 (ja) ガス式レートセンサ
JPH0521188U (ja) 圧電ポンプ
JPS60112451A (ja) インクジェット記録装置
JPS6388281A (ja) ピエゾポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080908

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees