JP3106162U - 歯間清掃具 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯間の空隙は立体的には特有な続き上空隙の形態を保持しており、食物が停滞しやすく、残渣が常に残った状態である。このような事象は年齢を増すごとに頻度が大きくなりやすい。このような時、歯ぎんのうの隅々まで不潔域になるのであるが、この考案の歯間清掃具によれば主たる食物残渣を歯肉を傷つけることなく瞬時(ごく短時間)に除去することと、軽く歯肉をマッサージする効果を与えるという2点の作用を行なわせることができる。
【解決手段】ホルダ部分から伸びる支持アームの先端に、断面をほぼ水滴状もしくは扇状とするとともに、上部後端側に掻き取り面を設けた歯間挿入部を形成したことを特徴とする歯間清掃具。
【選択図】 図1

Description

本考案は、歯間部の食物残渣や歯垢などを安全かつ確実に除去することができる歯間清掃具に関する。
この種の歯間清掃具としては、一般的には歯の隙間に通して清掃する小ブラシを備えた歯間ブラシがよく知られている。また、小ブラシに代えて発泡プラスチック製のブラシを被覆したものも周知である。
さらに、実開昭62−48312号公報(特許文献1参照)および実開平2−121017号公報(特許文献2参照)には、先端を鈎形に形成した爪楊枝が、実開平2−139618号公報(特許文献3参照)には先端に球状の肥大部を形成した歯間清掃具がそれぞれ開示されている。
実開昭62−48312号公報 実開平2−121017号公報 実開平2−139618号公報
歯の構造は、図6ないし図9のようになっている。
すなわち図6に示すように、歯11は顎骨12内に歯髄(神経)14を内蔵した象牙質13が埋め込まれ、顎骨12の歯槽突起15上にの露出する部分においては象牙質13上をほうろう質16が覆っている。そして歯11と歯11’(ほうろう質部分)の間には二等辺三角形の底辺を凹状とした断面の鼓形空隙(以下鼓形三角という)17が空いており、その下部には歯ぎん(肉)が盛り上がって歯間乳頭部18を構成しているのである。
この歯間乳頭部18を構成する歯肉は口腔粘膜の一部分であって顎骨の歯槽突起の表面を覆い、同時に歯牙の頚部を取り巻く比較的血管に富んだ軟組織である。歯肉の一部はほうろう質・白亜質の境界部よりさらに上方に突出して(0.5〜1mm)、ほうろう質を覆っている(歯肉遊離縁 Free gingiva)。そして、隣接歯間にてほぼ三角形状の鼓形空隙を満たす部分の歯肉を歯間乳頭部18の歯肉と呼ぶ。
そこで、歯間乳頭部18上の鼓形三角の食片圧入によって歯槽膿漏症が発症するメカニズムについて説明すると、次の通りである。
1.歯頚部と歯肉との関係
図7に示すように、歯ぎん縁は歯牙、ことにほうろう質に密着(接)した状態で付着しているのが正規と考えられている。そして歯牙の全周を取り巻いて歯ぎん(肉)の突出部とほうろう質との間に1つの狭い凹窩の存在するときは、これを歯ぎんのうと名づけ、生理的歯ぎんのうと病的歯ぎんのうに分別される。
なお、歯ぎん(肉)の上皮について説明する。この上皮としては内縁上皮および外縁上皮という名称の上皮があるが、それは口腔粘膜上皮である重層扁平上皮であり、そのうちほうろう質に面した部分の上皮部付着上皮を内縁上皮と呼び、その歯ぎん(肉)頂から口腔の一般上皮の側の上皮を外縁上皮と呼び、角化された上皮層である。
角化された上皮層:他の口腔粘膜より硬い上皮組織である。
2.歯根膜の役割(歯牙支持組織)
図8に示すように、歯根膜は歯牙(白亜質)と歯槽骨とを結合させる重要な組織であり、結合線維と弾性線維に富み、その主たる線維はシャーペイ線維で、歯牙と骨中に入り、それぞれを結合させている。特に歯頚部歯根膜は歯牙環状靭帯、あるいは単に環状靭帯と呼ばれることが多く、非常に強い結合線維束からできている。歯頚部の白亜質から起こって放射状に歯ぎん(肉)の結合組織中へ分散して、歯牙と歯びん(肉)とを結合させているものである。
3.歯槽膿漏症(歯周病)
図9に示すように、一般的に歯槽膿漏症(歯周病)は慢性の炎症であって、その基本的概念は感染症であり、原因は歯垢、歯石に代表される細菌感染であるが、その他、咬合力のアンバランスに起因するもの、他の疾患による2次的発症等が挙げられ、原因となる現象は多岐に亘るものである。またその病態は一般的に歯槽骨吸収を伴なう歯肉の増殖あるいは委縮と発現等、他覚的であり、様々である。
通常この病変の進行度を分類すると(様々)P1〜P4となり、保存療法(非観血的処置)と外科的療法(観血処置)に分別されるが、前者の場合はP1の進行度で病的歯ぎんのう2.0〜3.0mmまでで、歯石除去あるいは盲のう(歯ぎんのう)ソーハの処置にて病変の進行を抑止することができる。
したがってこの考案は、食片圧入によりその残渣が口腔内にあって口腔内常在菌(約200種類、数億個)の侵襲を受けないよう、かつまた歯ぎん(肉)に外傷的作用が及ばないように、そのような悪影響を初期の段階で除去するためのものである。
4.歯周炎発症メカニズム
食物残渣が歯間乳頭部(鼓形三角部分)に停滞した場合、口腔内常在菌(主なるものは嫌気性菌)の絶好な食べ物になり、その性質(嫌気性)より、その菌体群は歯ぎんのうに定住するようなる。その際、慢性的に排出される菌体内毒素(エンドトキシン)により内縁上皮部に炎症が発生して歯根膜に波及し、歯槽骨の吸収を引き起こし、かつ歯ぎん(肉)においては発赤、腫脹を他覚的に発現させるのである。
すなわち、これらの事象を早期に予防するのには、鼓形三角(乳頭部三角)または歯ぎんのうに食物が停滞することがないのが肝心であり、簡便でかつ有効的な乳頭部の形態に即した形状で、食物残渣、清掃器具があればよいと考えられる。
また、同時に適度の圧をもって歯間のマッサージをする機能をもった器具であることが望ましい。特に歯ぎん(肉)においては慢性的な炎症であるからして血流の停滞(充血、うっ血)に伴なう病態にはマッサージは大変に有効であると考えられる。
5.この考案の歯間清掃具と歯間乳頭部の関係
この考案の歯間清掃具の目的は次の通りである。
歯間の空隙は立体的には特有な、二等辺三角形の底辺を凹状とした断面の鼓形空隙の形態を保持しており、食物が停滞しやすく、残渣が常に残った状態である。このような事象は年齢を増すごとに頻度が大きくなりやすい。このような時、歯ぎんのうの隅々まで不潔域になるのであるが、この考案の歯間清掃具によれば主たる食物残渣を歯肉を傷つけることなく瞬時(ごく短時間)に除去することと、軽く歯肉をマッサージする効果を与えるという2点の作用を行なわせることができる。
なお、歯ぎんのう内の清掃は食物残渣除去後は、通常の歯ブラシによる歯磨きが最もふさわしい。
6.この考案に係る歯間清掃具の以上の目的や作用効果については、実開昭62−48312号公報(特許文献1参照)および実開平2−121017号公報(特許文献2参照)の爪楊枝、あるいは実開平2−139618号公報(特許文献3参照)の歯間清掃具には何も示唆するところがない。
前記目的を達成するため、この考案の歯間清掃具は、ホルダ部分から伸びる支持アームの先端に、二等辺三角形の底辺を凹状とした断面の、ほぼ歯間の鼓形空隙と近似したものとするとともに、上部後端側に掻き取り面を設けた歯間挿入部を形成したことを特徴とするものである。
またこの考案の歯間清掃具は、前記掻き取り面を、歯間挿入部の軸方向に対してほぼ直角に形成したことをも特徴とするものである。
またこの考案の歯間清掃具は、前記歯間挿入部を、その下部において複数の凸部からなるマッサージ面を形成したことをも特徴とするものである。
またこの考案の歯間清掃具は、前記歯間挿入部を、硬質ゴム製したことをも特徴とするものである。
本考案者は歯科医師として、一般的な木製の爪楊枝の使用においては、歯間に食片が圧入したとき、爪楊枝で過度の力で過度の太さの部分を歯間に圧入することにより、その部位に炎症を引き起こさせ、歯根膜を傷付け、ひいては歯槽骨を吸収させて咬合のバランスを失い、重篤な歯槽膿漏に陥りやすくなることを力説してきた。その反面、歯間ブラシによる食片圧入時の対処は、歯ぎんのうまでも毛先が入り、清掃効果は絶大であるが、清掃後の毛の中に入った食物残渣を洗浄するのに手間がかかりすぎる。
この種の問題で一番大切なことは歯間の中に入った食物残渣を30分以上停滞させることなく即座に除去ができ、かつ歯肉に傷をつけないだけでなく、歯間清掃具の管理が容易であることである。
すなわち、先ず食片圧入した歯間の鼓形三角部分から食物残渣を除去する。このことが歯槽膿漏症を防ぐ唯一の方法であり、歯の平均寿命を延ばす最善の手段である。
以下、この考案の歯間清掃具の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はこの考案の歯間清掃具の1実施例を示す側面図、図2(a)はその要部拡大側面図、図2(b)はその要部拡大正面図、図3は歯間清掃具を歯間の鼓形三角(二等辺三角形の底辺を凹状とした断面の)に押し込んだ状態の拡大正面図、図4(a)は歯間清掃具を歯間の鼓形三角部分に押し込んだ状態の側面図、図4(b)は引き抜いた状態の側面図、図5はこの考案の歯間清掃具の歯間挿入部にキャップを被せた状態の概略図である。
図1および図2において、1は適当な弾性と剛性とを備えた好ましくは金属製の線材からなる支持アームで、プラスチック製あるいは木製等からなるホルダ部分2に取り付けられたこの支持アーム1の先端には、断面をほぼ水滴状もしくは扇状とするとともに、上部後端側に掻き取り面4を設けた歯間挿入部3が形成されている。
上記支持アーム1の金属素材としては、歯科用矯正用ワイヤが望ましい。この歯科用矯正用ワイヤは、適当な弾性と剛性を有し、耐酸性に富む上、火熱に対する抵抗力も強く、その減失を失わない特性を有している。
また上記ホルダ部分2は、プラスチック製あるいは木製等であることが望ましいが、上記支持アーム1と同じ金属素材を用い、一体的に仕上げることもできる。この金属製の一体化製品の場合、誰の所有かを明確することができ、また審美的に優れた外装とすることもできる。
なお、上記ホルダ部分2の形状は、上部に所定の長さの切欠き2’が形成されており、この切欠き2’の向きによって歯間挿入部3端部の掻き取り面4の向きを確認することができる。
上記歯間挿入部3は、上述のように断面をほぼ水滴状もしくは扇状に形成してあるが、このような断面をほぼ水滴状もしくは扇状に形成した、前後に一対の球面部5,6を連結した構造としてある。なお、先端側の球面部5は後部に向かって上向きに傾斜して形成され、後方の球面部6との連結部分の上方に立ち上げて形成した部分に前記掻き取り面4が位置している。
すなわち上記掻き取り面4は、歯間挿入部3の軸方向に対してほぼ直角になるよう形成されている。
上記歯間挿入部3は、前記掻き取り面4とは反対側の下部において、複数の凸部からなるマッサージ面を形成されている。すなわち、前後に一対の球面部5,6がこれである。このマッサージ面を構成する前後に一対の球面部5,6により、歯間の二等辺三角形の底辺を凹状とした断面の鼓形三角部分から食物残渣を除去する際に、合わせて当該部分の歯肉をマッサージすることができるようになったのである。
上記歯間挿入部3は、硬質ゴム製とすることもできる。その場合は、その中心位置に例えばワイヤ製の芯材を通しておくことが望ましい。
なお、この考案の歯間清掃具の使用に際しては、図3のように歯間の鼓形三角部分から歯間挿入部3を挿入して図4(a)に示すように舌側に食片等を押し出し、また歯間挿入部3を引き抜く際に図4(b)に示すように前記掻き取り面4により、歯間上部の食物残渣を除去するのである。
また同時に、マッサージ面を構成する前後に一対の球面部5,6を歯間乳頭部の歯肉上を加圧しながら進退させれば、当該部位をマッサージすることができる。
図5はこの考案の歯間清掃具の歯間挿入部3に取り付けるキャップを示すものである。このキャップ7は有底の筒状をなし、側面にはポケット等に吊るすためのフック8が設けられている。
この考案における各部の形状は、前記した各実施の形態ならびに各形状例に限定されるものではなく、それらの形状が前述した各部としての作用を奏する限り、それらの形状を採用することができるのものである。
この考案の歯間清掃具は以上説明したような機能を備えているので、使用者本人のみならず、乳幼児の歯間清掃具としても、またペット類の歯間清掃具としても適宜利用することができる。
この考案の歯間清掃具の1実施例を示す側面図である。 (a)はその要部拡大側面図、b)はその要部拡大正面図である。 歯間清掃具を歯間の鼓形三角部分に押し込んだ状態の拡大正面図である。 (a)は歯間清掃具を歯間の鼓形三角部分に押し込んだ状態の側面図、(b)は引き抜いた状態の側面図である。 この考案の歯間清掃具の歯間挿入部にキャップを被せた状態の概略図である。 歯の構造を示す概略図である。 歯頚部と歯肉との関係を示す概略図である。 歯根膜の役割(歯牙支持組織)を示す概略図である。 歯槽膿漏症(歯周病)を示す概略図である。
符号の説明
1 支持アーム
2 ホルダ部分
2’ 切欠き
3 歯間挿入部
4 掻き取り面
5,6 球面部
7 キャップ
8 フック

Claims (4)

  1. ホルダ部分から伸びる支持アームの先端に、断面をほぼ歯間の鼓形空隙(鼓形三角)と近似したものとするとともに、上部後端側に掻き取り面を設けた歯間挿入部を形成したことを特徴とする歯間清掃具。
  2. 前記掻き取り面を、歯間挿入部の軸方向に対してほぼ直角に形成したことを特徴とする請求項1記載の歯間清掃具。
  3. 前記歯間挿入部を、その下部において複数の凸部からなるマッサージ面を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の歯間清掃具。
  4. 前記歯間挿入部を、硬質ゴム製としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の歯間清掃具。
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