JP3106157U - 電気コネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】体積が小さく、且つ、複数のプラグに挿入される複数のソケットを備える電気コネクタを提供すること。
【解決手段】ハウジング１０と、複数の導電端子２０と、シェル３０と、シールドケース４０とを備える。絶縁本体に基部１１と基部から前に延在して形成され、少なくとも一つの隔板１３と、複数の端子チャネル１４とを有する。前記導電端子は、相手コネクタと電気的に接続するために、前記端子チャネルに配設される。前記シェルは隔板の外側を覆う。前記シールドケースには、相手コネクタを収容するために、前記隔板により、少なくとも二つの挿入口部に分けられた収容空間４５が画成される。前記シールドケースの上下壁４１，４２を収容空間へ窪める一対の凹室を設け、且つ、前記凹室に対応するシェルの両側板の位置には、一対の弾性片３３を設ける。
【選択図】図１

Description

本考案は電気コネクタに関し、特に、回路基板に取り付けられる積み重ね式電気コネクタに関する。

従来、このような電気コネクタは、所謂ＵＳＢ（Universal Serial Bus）コネクタとして知られている。本考案と相関する従来技術文献を参照すれば、回路基板に取り付けた電気コネクタであって、ハウジングと、該ハウジングに設けた複数の導電端子と、ハウジングを覆うシェルと、シールドケースとを含んでいる（例えば、特許文献１参照）。
米国特許第６，１３９，３６７号明細書

前記ハウジングは基部と、該基部から三つの互いに平行に前に延在する舌板と、ハウジングの直立する壁から前に延在して三つの舌板の間に交差するように設けた二つの隔離装置とを含んでいる。シェルはそれぞれに対応する隔離装置と連接し、且つ、前記舌板と距離を保っている。各シェルは中央板と、中央板の側縁から延在する二つの側板とを含んでいる。中央板の端縁から側板に沿って延在するように形成した二つの弾性片は折曲げ可能な末端を備え、且つ、前記折曲げ可能な末端がシールドケースと係合することによってシェルは電気コネクタに取り付けられる。

しかし、今、当該業界では電子産品には、短く、小さく、軽く、薄いなどの厳しい要求がある。シェルの弾性片はシールドケースに直に曲げ係合するため、シールドケースの外形の寸法を超えて、電気コネクタの体積が増え、したがって、電気コネクタの小型化に限界が生じていた。

そこで、前記従来の電気コネクタの欠点を改良し、新型の電気コネクタを開発する必要がある。

本考案は、体積が小さく、且つ、複数のプラグに挿入される複数のソケットを備える電気コネクタを提供することを目的とする。

前記目的を達成するために、本考案の電気コネクタは、ハウジングと、複数の導電端子と、シェルと、シールドケースとを備える。前記絶縁本体は、基部と、該基部から前に延在するように形成した少なくとも一つの隔板と、複数の端子チャネルとを有する。前記導電端子は相手コネクタと電気的に接続するために、前記端子チャネルに配設される。前記シェルは隔板の外側を覆い、前記シールドケースには、相手コネクタを収容するために、前記隔板により区分された少なくとも二つの挿入口部を有する収容空間に画成される。前記シールドケースの上下壁には、収容空間内に窪んだ一対の凹室が画成される。シェルの両側板には前記凹室に対応する一対の弾性片が設けらる。

従来の技術に比較して、本考案は以下の効果がある。前記シェルの弾性片がシールドケースの凹室に収容されて固定されることで、シールドケースの最大寸法を超えることはない。こうして、電気コネクタの体積が減り、且つ、電子製品の小型化の要求が満足される。

図１〜図７に基づいて本考案の電気コネクタについて説明する。本考案の電気コネクタは、回路基板に取り付けられて複数の当接コネクタを挿着するために用いられる積み重ね式電気コネクタである。本実施形態では、二つのＵＳＢ（Universal Serial Bus）ソケットコネクタである該電気コネクタ１はハウジング１０と、複数の導電端子２０と、シェル３０と、シールドケース４０から構成される。

前記ハウジング１は、基部１１と、該基部１１から前に延在する二つの舌板１２と、舌板１２の間に且つ基部１１から前に延在する隔板１３と、基部１１を貫通するとともに舌板１２内に延在する複数の端子チャネル１４と、基部１１の後壁に形成した導電端子のリード溝１５とを含んでいる。

前記基部１１には、頂面及び幅の方向の両側面に複数の位置決め部１１１が設けられ、また、両側面及び底面のそれぞれには、階段部１１２が設けられる。舌板１２と隔板１３は直立した面に沿って延在する矩形形状の板である。この隔板１３には、舌板１２に向けてそれぞれ相対する両側壁１３１と、両側壁１３１に連接し相対する頂縁１３２及び底縁１３３とを含んでいる。両側壁１３１には、電気コネクタ１の挿着される方向に沿って二つの受け入れ溝１３４が並んで形成される。頂縁１３２及び底縁１３３には、取付溝１３５がそれぞれ設けられ、且つ、底縁１３３の前端にはスロット１３６が形成される。

前記導電端子２０は導電体から形成されており、形状と構成が類似する二組を有する。導電端子２０は弾性コンタクト２１と、下向きに延在し、且つ、前記ハウジング１０のリード溝１５に挿通される脚部２２と、前記コンタクト２１と、脚部２２に連接する固着部２３とから構成される。

抵接部２１１はコンタクト２１の前端に延在するように形成される。固着部２３には固定歯２３１が設けらる。後方からハウジング１０内に組み込まれる前記導電端子２０は、舌板１２に取り付けられて前記端子チャネル１４内に延在して入り込む。コンタクト２１は端子チャネル１４内に露出しており、相手コネクタ（図示せず）が挿入される際に、その導電端子が電気的に当接するようになっている。前記コンタクト２１の抵接部２１１がハウジング１０に抵接することにより、該コンタクト２１は変形できないようになる。前記導電端子２０は、固着部２３の固定歯２３１によって、ハウジング１０に固定される。

図１を参照すると、前記シェル３０はハウジング１０の隔板１３に取り付けられたペンチのようなものである。縦に沿って延びる中央板３１と、その中央板３１の横側縁から後向きに延在して、且つ、ハウジング１０の隔板１３の両側壁１３１を覆う両側板３２と、中央板３１の縦端縁から後向きに延在して取り付けるように形成した、相対する一対の弾性片３３とを含んでいる。

前記両側板３２には、電気コネクタ１の挿着される方向に沿って延在するとともに、相手コネクタが挿入された時に押されることでハウジング１０の受け入れ溝１３４内にそれぞれ収容される二つの係合片３２１が並設される。側板３２の後縁には後向きに保持部３２２が延在して形成され、この保持部３２２は突起３２２１と複数の固定歯３２２２とを有している。この突起３２２１と固定歯３２２２がハウジング１０に係合することで、シェル３０がハウジング１０に固定される。

前記シールドケース４０は金属板製であり、プレス加工によって製作されて略框体をなし、ハウジング１０に前から挿入して固定される。上壁４１とそれに対する下壁４２と、上壁４１及び下壁４２に連接し相対する両側壁４３と、上壁４１から延在して形成した後壁４４と、上壁４１と下壁４２と側壁４３及び後壁４４に包囲されるように形成した収容空間４５を含んでいる。収容空間４５は、前記隔板１３により、二つの相手コネクタが挿入される二つの嵌合口４５０に区分される。

前記上壁４１から外に向け延在して周辺の電子設備（図示せず）のシェルに電気的に接続するグランドアース片４１１と前記基部１１の頂面に設けた位置決め部１１１に錠止される係止片４１２とを備える。下壁４２の前端に回路基板（図示せず）と抵接することで電気コネクタ１が傾かないようにする一対の凸点４２１（図６参照）が設けられる。後端には、側壁４３から下向きに延在して回路基板に接続される複数の固定用脚部４２２が配設される。

前記両側壁４３には、相手コネクタ（図示せず）と接触し導通を図る収容空間４５内に突設した各二枚ずつの舌片４３１と、前記基部１１の側面に設けた位置決め部１１１に錠止される位置決め穴４３２と、基部１１の両側面と底面に設けた階段部１１２に係合する折曲げ部４３３が設けられる。後壁４４には、回路基板と接続される固定用脚部４４１と、位置決め穴４３２に錠止される定位凹部４４２が設けらる。

前記シールドケース４０の上壁４１と下壁４２のほぼ中央位置には、それぞれ収容空間４５内に窪んで隔板１３の頂縁１３２と底縁１３３にそれぞれ抵接する凹室４６、４７が画成される。上壁４１と下壁４２の窪んだ部分は前記凹室４６、４７の底板４１３、４２３である。この底板４１３、４２３の前端付近には欠け口４１４、４２４と、その後端には、それぞれ開口４１５、４２５が設けられる。ところが、底板４２３は金属板の継ぎ目に折り曲げられて寄せ合わされて形成される。折り曲げられた金属板は底板４２３から延在して挿入部４２６を形成し、この挿入部４２６を前記ハウジング１０の隔板１３のスロット１３６に挿入固定することでシールドケース４０の開きを防止する。

前記シールドケース４０は、係止片４１２を前記基部１１の頂面に設けた位置決め部１１１に錠止させて、挿入部４２６を隔板１３のスロット１３６に挿入させて、位置決め穴４３２を前記基部１１の側面に設けた位置決め部１１１に錠止させて、こうした同時作用によって、ハウジング１０に固定する。

図７を参照すると、前記シェル３０の弾性片３３がシールドケース４０の欠け口４１４、４２４に収容されると同時に凹室４６、４７に固定され、且つ、該弾性片３３の前縁が開口４１５、４２５内に折れ曲がって延在して入り込み、ハウジング１０の取付溝１３５に装着される。

使用時、シールドケース４０の下壁４２は回路基板に接触し、導電端子２０の脚部２２とシールドケース４０の固定用脚４２２、４４１はそれぞれ回路基板を挿通する。こうして、電気コネクタ１は回路基板に固着される。

前記シェル３０の弾性片３３がシールドケース４０の凹室４６、４７に収容されて固定されることで、シールドケース４０の最大寸法を超える必要はない。こうして、電気コネクタ１は体積が減り、且つ、電子製品の小型化の要求を満足させる。

総じて、本考案の多数の特徴及び長所など、その構造及び機能が共に前述の記載により掲げられている。また前記の説明は、本考案に基づきなしうる細部の修正或は変更など、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

本考案は電気コネクタに関し、特に、回路基板に取り付けられる積み重ね式電気コネクタに関するものである。

本考案の電気コネクタの分解斜視図である。 図１に示す電気コネクタの他の角度から見た分解斜視図である。 本考案の電気コネクタの組合せ後の立体図である。 図３に示す電気コネクタのもう一つの組合せ後の立体図である。 図３に示す電気コネクタのシールドケースの後壁がハウジングを覆う組合せ後の立体図である。 図１に示す電気コネクタのシールドケースの斜視図である。 図３に示す電気コネクタのa-a線で切断した断面図である。

符号の説明

１ 電気コネクタ
１０ ハウジング
１１ 基部
１２ 舌板
１３ 隔板
１４ 端子チャネル
１５ リード溝
２０ 導電端子
２１ コンタクト
２２ 脚部
２３ 固着部
３０ シェル
３１ 中央板
３２ 側板
４０ シールドケース
４１ 上壁
４２ 下壁
４３、１３１ 側壁
４４ 後壁
４５ 収容空間
４６、４７ 凹室
１１１ 位置決め部
１１２ 階段部
１３２ 頂縁
１３３ 底縁
１３４ 受け入れ溝
１３５ 取り付け溝
１３６ スロット
２１１ 抵接部
２３１、３２２２ 固定歯
３２１ 係合片
３２２ 保持部
３２２１ 突起
３３ 弾性片
４１１ アース片
４１２ 係止片
４４２ 定位凹部
４１３、４２３ 底板
４１４、４２４ 欠け口
４１５、４２５ 開口
４２１ 凸点
４２２、４４１ 固定用脚
４２６ 挿入部
４３１ 舌片
４３２ 位置決め穴
４３３ 折曲げ部
４５０ 嵌合口

Claims (10)

1. 基部と該基部から前に延在するように形成した少なくとも一つの隔板と、
   複数の端子チャネルを有するハウジングと、
   相手コネクタと電気的に接続するために前記端子チャネルに配設した複数の導電端子と、
   相手コネクタを収容するために、前記隔板により少なくとも二つの嵌合口に区分される収容空間を画成するシールドケースと、
   前記隔板の外側を覆うシェルと、
   を含んで、
   前記シールドケースの上下壁の収容空間に窪んでいる一対の凹室が画成され、かつ、シェルの前記凹室に対応する両側板の位置に、一対の弾性片を設けたことを特徴とする電気コネクタ。
2. 前記シールドケースの凹室の前縁に、前記シェルの弾性片を取り付ける欠け口を設けたこと特徴とする請求項１に記載の電気コネクタ。
3. 前記シールドケースの凹室は、後縁に前記シェルの弾性片が折れ曲がって延在して入り込む開口を設けたこと特徴とする請求項１に記載の電気コネクタ。
4. 前記シールドケースの開口に対応する箇所であるハウジングの隔板には、取り付け溝が形成され、シェルの弾性片はシールドケースの開口を通して隔板へ延在して前記取り付け溝内に収容されることを特徴とする請求項３に記載の電気コネクタ。
5. 前記ハウジングの少なくとも一つの隔板は、それぞれ収容空間に向けて相対する両側壁を備え、かつ、前記シェルが相対する両側壁を覆う両側板を有することを特徴とする請求項１に記載の電気コネクタ。
6. 前記シェルの両側板は収容空間内に延在するとともに、相手コネクタと係合する係合片を備えることを特徴とする請求項５に記載の電気コネクタ。
7. 少なくとも一つの前記隔板の側壁には、一対の受け入れ溝が設けられ、相手コネクタが収容空間に挿入される時、前記シェルの係合片が押されて受け入れ溝内に入り込むことを特徴とする請求項６に記載の電気コネクタ。
8. 前記シールドケースは回路基板に取り付ける下壁を備え、該下壁の一端には回路板に挿入される複数の固定用脚部を設けたことを特徴とする請求項１に記載の電気コネクタ。
9. 前記シールドケースの下壁の固定用脚に対する他端には、複数の回路基板に抵圧する凸点を設けたことを特徴とする請求項８に記載の電気コネクタ。
10. 前記シールドケースは金属板が折れ曲がって寄り合わせるように加工したものであって、金属板の継ぎ目が挿入部に形成され、ハウジングの隔板には、シールドケースの挿入部に対するスロットを形成したことを特徴とする請求項１に記載の電気コネクタ。
    
    

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