JP3105996U - エプロン - Google Patents

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Abstract

【課題】着用するときはいつでも上部が十分開ききったポケットを有するエプロンを提供する。
【解決手段】少なくとも着用者の上半身前部を覆う広さの本体(10)を有し、この本体の下端部(14)を折り返してポケット(15)を形成すると共に、このポケット上端部(20)にポケットを開放状態に維持する支持部材(19)を設けたことを特徴とするエプロン(1)である。支持部材はポケット上端部に設けた袋状通路(20)に収容した針金、細い棒、細いパイプの中から選択される芯材(19)である。前記折り返し部分の両側部(16)をスライドファスナ(17)で開閉自在とするが、前記折り返し部分の両側部下端部(18)にはスライドファスナを設けないのが好ましい。
【選択図】図2

Description

本考案は、幼児や要介護者が食事中に衣服を汚さないようにすると共に、食べこぼしが床に散らばらないようにするために着用するエプロンに関する。
上記用途を有する幼児用エプロンは、例えば下記特許文献1により公知である。この考案は、着用したときに幼児の肩部全体が覆い隠されるようにエプロン本体上部の幅を広く形成すると共に、下端部を折り返して食べこぼしたものを受けるポケットを形成した幼児用エプロンである。このエプロンは、ポリエステル等の化学繊維の生地からなり、生地の表面に撥水加工をしている。また、ポケットは、左右端の上部をエプロン本体にホックで着脱自在に係止し、ポケットの左右端の下部を糸でエプロン本体に縫い付けている。
実用新案登録第3067614号
上記特許文献1のエプロンが有するポケットは確かに有益であるが、化学繊維の生地の下端部を折り返して形成しただけのポケットには、いわゆる腰がなく、十分に開ききらないことが多い。そのため、食べこぼしが床に散らばらないようにするという本来の目的を達成することができない。
本考案は、この問題点に鑑みて行われたもので、着用するときはいつでも上部が十分開ききったポケットを有するエプロンを提供することを目的とする。
本考案のエプロンは、少なくとも着用者の上半身前部を覆う広さの本体を有し、この本体の下端部を折り返してポケットを形成すると共に、このポケット上端部にポケットを開放状態に維持する支持部材を設けたことを特徴とする。
本考案によれば、支持部材によりポケットの上部はいつでも開放状態となるので、ここで食べこぼし等を確実に捕捉することができる。
エプロン本体は、ポリエステル等の撥水性の生地からなることが好ましい。そうすることにより、食べこぼしなどによって汚れにくく、また、汚れても洗濯が容易である。
エプロン本体の下端部を折り返したとき、折り返し部分の両側部はスライドファスナで開閉自在とすることが好ましい。そうすることにより、食べこぼしなどを取り出しやすくなると共に、洗濯も容易である。また、エプロン本体の下端部を折り返さずにポケットのない普通のエプロンとしても使用することができる。
ただし、折り返し両側面の下端部1〜3cmはスライドファスナを取り付けないで、その代わりにこの部分は完全に逢着又は溶着させてしまうことが好ましい。そうすることにより、食べこぼしが液体のとき、この部分で確実に捕捉することができる。
ポケットの上部を開放状態に維持する支持部材は、例えば、針金、細い棒、細いパイプ、等の芯材を使用することができる。できれば、金属を避けて、プラスチックの細い棒やパイプを使用することが安全の見地から好ましい。この支持部材は取付取り外しが自在であることが好ましい。洗濯などのときには、取り外した方が容易となるからである。
この支持部材はポケット上端部に設ける。そのためには、例えば、ポケット上端部を袋状通路として、この通路の中に収容することが好ましい。前記のとおり、支持部材は取り外し可能とすることが好ましいので、袋状通路の末端は開閉可能とすることが好ましい。
前記折り返し部分と前記エプロン本体との間は紐で長さの調節と着脱の調節が可能なように繋ぐことが好ましい。そうすることにより、ポケットの中に大量に食べこぼしが入ったときでもポケット支持部材が下に垂れ下がるのを防止することができる。
以下、添付の図面に基づき、本考案の実施例を説明する。
図1は、本考案のエプロン1を着用している幼児2の斜視図である。このエプロンの本体10は、少なくとも着用者の上半身前部を覆う広さの生地を有している。両腕部もカバーしてもよいが、この実施例ではカバーしていない。このエプロンはポリエステル等の撥水性の生地からなる。
図2に示すように、このエプロン本体10の上端部には首が入る切り込み11があり、その両側12は取付部となっている。取付部には面ファスナ13が設けられていて、ここを接着・分離することにより、着用者の首の周囲にエプロン1を固定することができる。
このエプロン本体10の下端部には、生地下端14を水平に折り返すことにより、ポケット15が形成されている。図2に示すように、折り返し両側部16にはスライドファスナ17が取り付けられていて、開閉自在である。そうすることにより、食べこぼしなどを取り出しやすくなると共に、洗濯も容易となる。さらに、ポケットのない普通のエプロンとしても使用することができる。
ただし、折り返し両側面の下端部18は1cm程度にわたってスライドファスナを取り付けないで、その代わりにこの部分は完全に逢着又は溶着させている。そうすることにより、食べこぼしが液体のとき、この部分で確実に捕捉することができるからである。
本考案の特徴は、図3に示すように、ポケット部15がいつでも開放状態となり、ここで食べこぼし等を確実に捕捉することができることである。
その目的のために、ポケット上端部には、図4に示すように、ポケットを開放状態に維持するためプラスチックの細い棒からなる芯材19が設けられている。この芯材19は、ポケット上端の袋状通路20の中に収容されている。袋状通路の末端は開閉可能であり、開放して芯材19を取り出すことも可能である。そのようにすることにより、洗濯などのときには芯材を外して行うことができる。
また、大量に食べこぼしが入ったときでもポケット骨材19が下に垂れ下がらないようにエプロン本体との間を紐21で繋ぐのが好ましい。紐21にはどこか1個所に面ファスナを設けておき、そこで長さの調節と着脱の調節を行わせるのが好ましい。
本考案のエプロン1を着用している幼児2の斜視図である。 本考案のエプロン1の正面図であり、一部裏返しして示している。 本考案のエプロン1の平面図である。 図3の4−4断面図である。
符号の説明
1 エプロン
2 幼児
10 エプロン本体
14 生地下端
15 ポケット
17 スライドファスナ
18 折り返し側部下端
19 芯材
20 袋状通路


Claims (5)

  1. 少なくとも着用者の上半身前部を覆う広さの本体(10)を有し、この本体の下端部(14)を折り返してポケット(15)を形成すると共に、このポケット上端部(20)にポケットを開放状態に維持する支持部材(19)を設けたことを特徴とするエプロン(1)。
  2. 前記支持部材がポケット上端部に設けた袋状通路(20)に収容した針金、細い棒、細いパイプの中から選択される芯材(19)である請求項1記載のエプロン。
  3. 前記折り返し部分(14)の両側部(16)をスライドファスナ(17)で開閉自在とした請求項1又は2記載のエプロン。
  4. 前記折り返し部分(14)の両側部下端部(18)1〜3cmだけにはスライドファスナを設けない請求項3記載のエプロン。
  5. 前記エプロン本体(10)と前記折り返し下端部(14)の間を長さの調節が可能なように着脱自在に紐(21)で繋いだ請求項1ないし4のいずれかに記載のエプロン。


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