JP3105605U - 衣類の乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 洗濯物を室内干しする場合に用い、衣類を吊り下げた状態で干して傷むことがなく、騒音もない衣類の乾燥装置を提案する。
【解決手段】 天板1、底板2、左右側面部材3、4、裏面部材5、表面部材6からなる筐体が組み立て状態でタンス形状の直方体に形成され、左右側面部材3、4、裏面部材5、表面部材6を枠7に防火・防炎シート材8を貼って形成し、表面部材6のシート材8aを開閉可能とし、洗濯物を吊り下げるリング10を周縁に設けたホイール部材11を、筐体内に洗濯物を吊り下げるのに適した高さ位置に回転可能に支持し、ヒーター13を筐体内に設け、これらの部材を組み立て式として構成する。
【選択図】 図1

Description

この考案は、洗濯物を室内干しする場合に用いる家庭用の衣類の乾燥装置に関するものである。
洗濯した衣類を乾燥させる家庭用の衣類乾燥機としてドラム式乾燥機がある。このドラム式乾燥機は、回転ドラム内に洗濯済みの衣類を投入し、ドラムを回転させながら温風を当てて衣類を乾燥させるもので、一般に、洗濯機上に設置して使われる。
こうしたドラム式乾燥機は、ドラムの回転に伴って衣類が絡みつき、均一に乾燥することができずに生乾きとなるため、最後に屋外で天日干しすることが行われている。また、衣類の絡みつきにより衣類が傷むことや、ドラムの回転による騒音が大きいこと、ドラム内に投入することができる乾燥容量が小さいなどの課題がある。こうしたことから、衣類乾燥機を好まぬ人も多く、これらの人は、従来どおり屋外で天日干ししているが、雨天時には洗濯物を屋内に干す室内干ししている。
この考案は、洗濯物を室内干しする場合に用いる家庭用の衣類の乾燥装置を提案するもので、衣類を吊り下げた状態で干して傷むことがなく、騒音もない衣類の乾燥装置を提案するものである。
こうした課題を解決するため、この考案の衣類の乾燥装置は、天板1、底板2、左右側面部材3、4、裏面部材5、表面部材6からなる筐体が組み立て状態でタンス形状の直方体に形成され、左右側面部材3、4、裏面部材5、表面部材6を枠7に防火・防炎シート材8を貼って形成し、表面部材6のシート材8aを開閉可能とする。そして、洗濯物を吊り下げるリング10を周縁に設けたホイール部材11を、筐体内に洗濯物を吊り下げるのに適した高さ位置に回転可能に支持し、ヒーター13を筐体内に設け、これらの部材を組み立て式として構成するものである。
この考案の衣類の乾燥装置は、リング10に洗濯物を吊り下げ、ヒーター13で筐体内を暖めながらホイール部材11を回転させ、洗濯物を乾燥させる。したがって、衣類は吊り下げた状態であるので傷むことがなく、ホイール部材11は低回転速度で十分であるので騒音もなく、快適に使用することができる。
また、この考案の衣類の乾燥装置は組み立て式であるので、分解状態での梱包、運搬等の取り扱いが便利で、倉庫保管のスペースも小さく、家庭で組み立てて使用することができるので、例えば梅雨時のみに組み立てて使用するなどの使い方も可能である。
以下に、この考案の最良の形態について図面の実施例に基づいて説明する。
図1から3は、この考案の衣類の乾燥装置の最初の具体的な実施例で、図に示すように、筐体は、天板1、底板2、左右側面部材3、4、裏面部材5、表面部材6からなり、組み立て状態でタンス形状の直方体に形成される。左右側面部材3、4、裏面部材5、表面部材6は枠7に防火・防炎シート材8を貼って形成され、強度の向上と軽量化が図られ、枠7は、角又は丸パイプ、アングル金具等が用いられる。表面部材6のシート材8aは、周縁を適当な留め具手段で開閉可能とされている。
天板1の略中央に垂下してモータ9が設けられ、このモータ9に、洗濯物を吊り下げるリング10を周縁に設けたホイール部材11が連結される。このようにして、ホイール部材11は、筐体内に洗濯物を吊り下げるのに適した高さ位置に回転可能に支持され、筐体内には赤外線式のヒーター13が設けられる。天板1の前面の端面には操作パネル15が形成され、この操作パネル15には、運転スイッチやタイマー等のボタンや摘み、運転の状況を表示する液晶表示部等が設けられる。なお、運転をリモコンにより操作するようにしてもよい。
図3は、この衣類の乾燥装置を分解した状態である。図に示すように、この衣類の乾燥装置は各部材が分解した状態で梱包されて販売され、家庭で各部材を組み立ててる。先ず、ホイール部材11をモータ9の出力軸に取り付け、筐体をビス止めして組み立て、ヒーター13を筐体内に設置する。
この衣類の乾燥装置の使用方法は、シート材8aを側縁から開き、洗濯物をハンガーや干し用具を用いてリング10に吊り下げ、運転スイッチ、タイマースイッチを投入する。ヒーター13及びモータ9がオンとなり、ヒーター13で筐体内が暖められ、ホイール部材11が低速度で回転し、洗濯物が乾燥される。筐体内の湿度を逃がし、外気を導入するための開孔17が、裏面部材5のシート材8に設けられている。
図4は、この考案の他の実施例である。この衣類の乾燥装置は、筐体内の中段の位置に予備用のホイール11aを設けたものである。ホイール11aは、台20に立設した柱21の先端に軸受けを介して回転自在に取り付けられている。この予備用のホイール11aは、洗濯物の量が多い場合に筐体内に設置して使用するもので、ホイール11とホイール11aとで2段で洗濯物を吊り下げ可能としたものである。このホイール11aも、台20、柱21、ホイール11aが組み立て式である。
図5は、この考案のさらに他の実施例である。前例の衣類の乾燥装置の高さが180cm程とすると、本例は高さを150〜60cm程とし、全体をコンパクトに構成したものである。
この考案の最初の実施例で、筐体を断面状態とした説明図。 組み立て状態の斜視図。 分解状態の説明図。 この考案の他の実施例で、筐体を断面状態とした説明図。 この考案のさらに他の実施例で、筐体を断面状態とした説明図。
符号の説明
1 天板
2 底板
3、4 側面部材
5 裏面部材
6 表面部材
7 枠
8、8a 防火・防炎シート材
9 モータ
10 リング
11 ホイール部材
13 ヒーター

Claims (1)

  1. 天板1、底板2、左右側面部材3、4、裏面部材5、表面部材6からなる筐体が組み立て状態でタンス形状の直方体に形成され、左右側面部材3、4、裏面部材5、表面部材6を枠7に防火・防炎シート材8を貼って形成し、表面部材6のシート材8aを開閉可能とし、
    洗濯物を吊り下げるリング10を周縁に設けたホイール部材11を、筐体内に洗濯物を吊り下げるのに適した高さ位置に回転可能に支持し、ヒーター13を筐体内に設け、
    これらの部材を組み立て式として構成した衣類の乾燥装置。
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