JP3104279B2 - 画像処理装置、画像処理方法および車両用障害物検出装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および車両用障害物検出装置

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JP3104279B2
JP3104279B2 JP03090043A JP9004391A JP3104279B2 JP 3104279 B2 JP3104279 B2 JP 3104279B2 JP 03090043 A JP03090043 A JP 03090043A JP 9004391 A JP9004391 A JP 9004391A JP 3104279 B2 JP3104279 B2 JP 3104279B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像の2次元的特徴を
抽出して物体を認識する画像処理装置および画像処理方
法と、それらを応用した車両用障害物検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数のカメラを用いて障害物を認識する
障害物検出装置が知られている(例えば、電子情報通信
学会技術研究報告第PRU88−103号参照)。この
種の装置では、複数のカメラによって異なる視点から撮
像された複数の画像を解析し、それらの画像特徴を抽出
して障害物を認識するとともに、3角測量の原理によっ
て同一の障害物までの距離を算出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、カメラが複数台必要である上に、それらのカ
メラで撮像された複数の画像を解析するため、処理時間
がかかるという問題がある。
【0004】本願請求項1〜3に記載された発明の目的
は、1台のカメラで撮影された画像を解析して、短時間
で正確に物体を認識する画像処理装置および画像処理方
法と、それらを応用した車両用障害物検出装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて請求項1の発明を説明すると、請求項1
の発明は、撮像手段100により撮像された画像から
直エッジまたは水平エッジに関する初期特徴量を抽出す
る抽出手段101と、抽出された初期特徴量の中で画像
の上部から抽出された初期特徴量ほど高い重み付けを行
なって、初期特徴量を2次特徴量に変換する変換手段1
02と、変換された2次特徴量のうち、予め設定した値
以上の2次特徴量に対応する画像の中の領域を物体と認
識する認識手段103とを備えることにより、上記目的
が達成される。
【0006】また請求項2の発明は、撮像された画像か
垂直エッジまたは水平エッジに関する初期特徴量を抽
出し、抽出された初期特徴量の中で画像の上部から抽出
された初期特徴量ほど高い重み付けを行なって初期特徴
量を2次特徴量に変換し、変換された2次特徴量のう
ち、予め設定した値以上の2次特徴量に対応する画像の
中の領域を物体と認識する画像処理方法により、上記目
的が達成される。
【0007】さらに、図1に対応づけて請求項3の発明
を説明すると、請求項3の発明は、車両に搭載された撮
像手段100により撮像された画像から、車両の進行方
向の垂直エッジまたは水平エッジに関する初期特徴量を
抽出する抽出手段101と、抽出された初期特徴量の中
で画像の上部から抽出された初期特徴量ほど高い重み付
けを行なって、初期特徴量を2次特徴量に変換する変換
手段102と、変換された2次特徴量のうち、予め設定
した値以上の2次特徴量に対応する画像の中の領域を障
害物と認識する認識手段103とを備えることにより、
上記目的が達成される。
【0008】
【作用】請求項1では、抽出手段101が、撮像手段1
00により撮像された画像から垂直エッジまたは水平エ
ッジに関する初期特徴量を抽出し、さらに変換手段10
2が、画像の上部から抽出された初期特徴量ほど高い重
み付けを行なって初期特徴量を2次特徴量に変換した
後、認識手段103が、予め設定した値以上の2次特徴
量に対応する画像の中の領域を物体と認識する。
【0009】また請求項2では、上記構成の項で説明し
た画像処理方法により画像の中の物体を認識する。
【0010】さらに請求項3では、抽出手段101が、
車両に搭載された撮像手段100により撮像された画像
から、車両の進行方向の垂直エッジまたは水平エッジに
関する初期特徴量を抽出し、さらに変換手段102が、
画像の上部から抽出された初期特徴量ほど高い重み付け
を行なって初期特徴量を2次特徴量に変換した後、認識
手段103が、予め設定した値以上の2次特徴量に対応
する画像の中の領域を障害物と認識する。
【0011】
【実施例】図2は、本発明に係わる画像処理装置を車両
用障害物検出装置に応用した一実施例の構成を示すブロ
ック図である。図において、1は、車両の前方を撮像す
る1台のカメラであり、車両の前部に搭載される。2
は、A/D変換器であり、カメラ1からの画像信号をA
/D変換する。3は、A/D変換器2からの画像データ
を記憶する画像メモリである。これらによって、請求項
1,3における撮像手段が構成される。
【0012】4は、マイクロコンピュータおよびその周
辺部品から構成される画像処理装置であり、以下に説明
する各処理部において後述する制御プログラムを実行
し、車両前方の障害物を検出する。41は、請求項1,
3における抽出手段としての垂直エッジ点検出部であ
り、撮影画像から垂直方向のエッジを抽出するため、垂
直エッジを構成するエッジ点を検出する。42は、処理
エリア設定部であり、撮影画像の中で障害物検出処理を
行なうエリアを設定する。43は、エッジ点重み付け係
数算出部であり、障害物検出処理エリア内で検出された
各エッジ点の位置に応じた重み付け係数を算出する。4
4は、垂直エッジ存在度算出部であり、重み付けされた
各エッジ点に基づいて垂直エッジの存在度を検出する。
これらのエッジ点重み付け係数算出部43及び垂直エッ
ジ存在度算出部44によって請求項1,3における変換
手段が構成される。45は、垂直エッジ検出部であり、
存在度の高い垂直エッジだけを検出する。さらに46
は、垂直エッジ密度算出部であり、検出された高存在度
の垂直エッジの密度を算出する。47は、垂直エッジの
密度に基づいて障害物を判定する障害物判断部である。
さらに48は、障害物判断結果を出力する出力部であ
る。これらによって請求項1,3における認識手段が構
成される。
【0013】5は、不図示の警報ブザーおよび警告表示
灯などにより障害物の存在を乗員に警告する警報装置、
6は、障害物との衝突を回避させる障害物回避制御装置
であり、エンジン制御装置7,ブレーキ装置8などを制
御して車両の走行速度を減速させ、ステアリング装置9
を制御して車両の進路を変更し、障害物との衝突を回避
する。
【0014】次に、実施例装置の動作を説明する。カメ
ラ1により撮像された画像信号は、A/D変換器2でA
/D変換され、画像メモリ3に格納される。今、この画
像を、x軸方向に画素数M、y軸方向に画素数Nを有す
る画像I(x,y)(1≦x≦M,1≦y≦N)とす
る。一般に、車両前方の先行車両などの障害物は、垂直
方向のエッジを多く含むことが知られている。そこで、
垂直エッジ点検出部41は、画像メモリ3に格納されて
いる画像I(x,y)を入力し、垂直方向のエッジを構
成するエッジ点を検出する。
【0015】この検出方法は、画像処理において一般的
に行なわれるもので、例えば図3に示す3×3のエッジ
検出用フィルタFvを用いて、次式により垂直エッジ点
画像Ev(x,y)を求める。 Ev(x,y)=Conv(Fv×I(x,y)) ・・・(1) ここで、Convは、2≦x≦(M−1),2≦y≦
(N−1)の範囲のすべての画素に対するConvol
ution(たたみ込み)演算を表す。上記(1)式の
演算は、図4に示すように、原画像I(x,y)の2≦
x≦(M−1),2≦y≦(N−1)の範囲の各画素I
0(x,y)の8−近傍画素に対して、図3に示すエッ
ジ検出フィルタFvを用いて空間フィルタリングを行な
う。そして、次式により、各画素I0(x,y)の演算
結果がしきい値Th以上であれば濃度1、しきい値Th
より小さければ濃度0として2値化する。 Ev(x,y)={1;|I(x−1,y−1)+2I(x−1,y)+I( x−1,y+1)−I(x+1,y−1)−2I(x+1,y)−I(x+1, y+1)|≧Th,0;|I(x−1,y−1)+2I(x−1,y)+I(x −1,y+1)−I(x+1,y−1)−2I(x+1,y)−I(x+1,y +1)|<Th} ・・・(2) この垂直エッジ点検出処理の結果、図5に示す原画像I
(x,y)から図6に示す垂直エッジ点画像Ev(x,
y)が得られる。
【0016】ところで、撮像された画像I(x,y)
は、一般に無限遠までの情報を含んでいる。これらの無
限遠までの情報を分析するにはかなりの演算時間がかか
る上に、車両のかなり前方の障害物まで検出する必要性
は少ない。そこで、処理エリア設定部42は、図7に示
すように、撮像された画像I(x,y)の中でy≧y0
の範囲を処理エリアとして設定する。このy0は、車両
の平均速度などを考慮して、検出された障害物を回避で
きる範囲に設定する。なお、車両の走行速度に応じて変
化させるようにしてもよい。
【0017】また、撮像された画像I(x,y)は、3
次元の実空間を2次元のカメラ1の撮影画像に投影した
ものであるため、透視変換により遠方の障害物ほど画面
上部に小さく写る。すなわち、車両から遠方にある障害
物とすぐ手前にある障害物とを同じ尺度で検出してしま
い、車両から遠方にある障害物が認識されないおそれが
ある。この不具合を避けるため、エッジ点重み付け係数
算出部43は、図8に示すように、検出されたエッジ点
の中で原画像I(x,y)の上部にあるものほど高い重
み付け係数W(y)を設定する。
【0018】次に、垂直エッジ存在度算出部44は、図
9に示す制御プログラムを実行して、エッジ点画像Ev
(x,y)の各x座標における垂直エッジの存在度を算
出し、存在度を示す配列W(x)を出力する。図9のス
テップS1で、x座標に初期値2を設定し、ステップS
2で、存在度Wをクリヤし、さらにステップS3で、y
座標に初期値2を設定する。ステップS4において、上
記(2)式により算出されたエッジ点画像の各画素Ev
(x,y)(初回は画素Ev(2,2))の濃度が1か
否かを判別し、1であればステップS5へ進み、そうで
なければステップS5をスキップする。ステップS5
で、存在度Wに現在のy座標の重み付け係数W(y)
(初回はW(2))を加算した後、ステップS6へ進ん
でyをインクリメントする。続くステップS7で、y座
標がy0より大きいか否かを判別し、y>N−1であれ
ばステップS8へ進み、そうでなければステップS4へ
戻る。y=y0〜N−1の範囲でステップS4〜S7ま
での処理を繰り返した後、ステップS8へ進み、存在度
を示す配列W(X)に存在度Wを設定する。続くステッ
プS9では、x座標が(M−1)に等しいか否かを判別
し、x=M−1であればプログラムの実行を終了し、そ
うでなければステップS10へ進んでx座標をインクリ
メントした後、ステップS2へ戻る。すなわち、x=2
〜(M−1)の範囲でステップS2〜S9を繰り返す。
このように、エッジ点画像Ev(x,y)の処理エリア
内に存在する濃度1の各画素に対して、各x座標ごとに
その画素のy軸方向の位置に応じた重み付け係数W
(y)を加算し、垂直エッジの存在度を示す配列W
(x)(x=2〜(M−1))を算出する。
【0019】垂直エッジ検出部45は、算出された配列
W(x)から垂直エッジを選別する。すなわち、次式に
よって配列W(x)の各要素の値が予め定めたしきい値
Wth以上であれば、その要素のx座表位置に垂直エッ
ジが存在すると断定し、図10に示す垂直エッジの有無
を表す配列W’(x)を生成する。 W’(x)={1;W(x)≧Wth,0;W(x)<Wth}・・・(3)
【0020】次に、垂直エッジ密度算出部46におい
て、垂直エッジ検出部45で算出された垂直エッジの有
無を表す配列W’(x)から、次式によってx軸方向の
垂直エッジの密度を示す配列D(x)を算出する。 D(x)=(区間L内のW’(x)=1の点の個数)/区間L ・・・(4) すなわち、密度配列D(x)は、図11に示すようにx
軸方向のある点を中心とする区間L内に垂直エッジが何
本あるかを示す。
【0021】図12は、垂直エッジ密度配列D(x)算
出プログラムを示すフローチャートである。このフロー
チャートにより、垂直エッジ密度算出部46の動作を説
明する。ステップS11において、処理エリアを示すパ
ラメータK(=2+L/2〜M−1−L/2)を初期化
する。ステップS12で、xにKを設定し、続くステッ
プS13で、区間L内のW’(x)=1の点をカウント
するカウンタZをクリヤする。ステップS14では、x
=Kを中心とする区間Lの最小値x−L/2をxに設定
し、続くステップS15で、垂直エッジの有無を表す配
列W’(x)が1か否かを判別し、1であればステップ
S16へ進んでカウンタZに1を加算し、そうでなけれ
ばステップS16をスキップする。ステップS17で、
xがK+L/2か否か、すなわちx=Kを中心とする区
間L内のすべてのx座標に対して垂直エッジ密度を演算
したか否かを判別し、演算が完了していればステップS
19へ進み、そうでなければステップS18へ進む。ス
テップS18では、xをインクリメントしてステップS
15へ戻る。ステップS19で、上記(4)式によりx
=Kを中心とした区間L内の垂直エッジ密度D(x)を
算出する。次にステップS20で、パラメータKが(M
−1−L/2)か否か、すなわちすべての処理エリア内
で垂直エッジ密度D(x)の演算を完了したか否かを判
別し、完了していればプログラムの実行を終了し、そう
でなければステップS21へ進んでパラメータKをイン
クリメントした後、ステップS12へ戻る。
【0022】垂直エッジ密度算出部46は、垂直エッジ
密度配列D(x)を算出した後、図13に示すように、
次式により垂直エッジ密度が高い配列D’(x)を算出
する。 D’(x)={1;D(x)≧Dth,0;D(x)<Dth}・・・(5)
【0023】障害物判断部47は、例えば図14に示す
3×3のエッジ検出フィルタFhを用いて画像I(x,
y)から水平方向のエッジを検出し、次式によって水平
エッジ点画像Eh(x,y)を求める。 Eh(x,y)=Conv(Fh×I(x,y)) ・・・(6) ここで、Convは、2≦x≦(M−1),2≦y≦
(N−1)の範囲のすべての画素に対するConvol
ution(たたみ込み)演算を示す。この演算は、図
4に示すように、原画像I(x,y)の2≦x≦(M−
1),2≦y≦(N−1)の範囲の各画素I0(x,
y)の8−近傍画素に対して、エッジ検出フィルタFh
を用いて空間フィルタリングを行ない、次式によって各
画素I0(x,y)の演算結果がしきい値Th以上であ
れば濃度1、しきい値Thより小さければ濃度0として
2値化する。 Eh(x,y)={1;|I(x−1,y−1)+2I(x,y−1)+I( x+1,y−1)−I(x−1,y+1)−2I(x,y+1)−I(x+1, y+1)|≧Th,0;|I(x−1,y−1)+2I(x,y−1)+I(x +1,y−1)−I(x−1,y+1)−2I(x,y+1)−I(x+1,y +1)|<Th} ・・・(7) なお、この演算は、上述した垂直エッジの高密度配列の
中でD’(x)=1の要素のx座標に対してのみ行なえ
ばよい。図15は、障害物判断部47で算出された水平
エッジ点画像Eh(x,y)を示す。
【0024】次に、障害物判断部47は、図6に示す垂
直エッジ点画像Ev(x,y)から、垂直エッジの高密
度配列のD’(x)=1の領域に対応する垂直エッジ成
分を抽出し、画像Ev’(x,y)を求める。すなわ
ち、 Ev’(x,y)={1;Ev(x,y)=1で且つD’(x)=1,0;そ れ以外の場合} ・・・(8) 障害物判断部47は、(8)式により算出された画像E
v’(x,y)と水平エッジ点画像Eh(x,y)との
論理和を求め、図16に示す画像を生成する。そして、
この画像に周知の膨張・収縮処理を繰り返して領域の併
合を行ない、図17に示す画像を生成する。さらに、障
害物判断部47は、図17の各領域に周知のラベリング
処理を施して微小領域を除去し、図18に示す画像を生
成する。すなわち、図18に示す画像の中の各領域は、
原画像I(x,y)から抽出された障害物である。
【0025】次に障害物判断部47は、図18に示す画
像の中の各領域の最小y座標y1,y2を求め、次式に
より各障害物までの距離dを算出する。 d=h×tan(π/2−θv−arc・tan((|N/2−y|×q)/ f)) ・・・(9) ここで、hはカメラの地平面からの高さ、θvはカメラ
の俯角、fはカメラの焦点距離、qは受光面のy軸方向
の画素サイズ。
【0026】出力部48は、障害物の存在とその障害物
までの距離dに関する情報を警報装置5および衝突回避
制御装置6に出力する。警報装置5は、乗員に障害物の
存在を警告するためにブザーを鳴らすとともに、計器パ
ネル内の警告用表示灯を点滅させる。また、衝突回避制
御装置6は、障害物が検出された時に、その障害物まで
の距離dと不図示の車速センサからの車速信号とに基づ
いて、衝突を回避するためにエンジン制御装置7または
必要に応じてブレーキ装置8を制御し、車速を減速させ
る。さらに、このままの進行方向および走行速度では障
害物との衝突が回避できないと判断されると、ステアリ
ング装置9を制御して車両の進路を変更し、障害物との
衝突を回避する。
【0027】このように、1台のカメラ1で撮像された
画像から初期特徴量として垂直エッジ点を検出し、これ
らの垂直エッジ点の中で画像の上部から抽出された垂直
エッジ点ほど高い重み付けを行なって、垂直エッジ密度
を表す配列を算出する。そして、この垂直エッジ密度配
列の各要素の中で、予め設定したしきい値Dth以上の
要素のx座標に対応する画像中の領域を障害物と判断す
るようにしたので、1台のカメラで正確に障害物を認識
できる上に、画像の上部にあるカメラから遠く離れた障
害物も正確に検出することができる。また、複数のカメ
ラを用いて撮像された複数の画像を解析する従来装置の
処理時間に比べ、短時間で障害物を認識できる。
【0028】上記実施例では初期特徴量として垂直エッ
ジ点を抽出したが、初期特徴量は上記実施例に限定され
なく、例えば水平エッジ点を抽出してもよい。この場合
も、画面上部で検出された水平エッジ点ほど高い重み付
けをして水平エッジを抽出する。
【0029】また、水平エッジや垂直エッジの長さ(連
続する水平エッジ点や垂直エッジ点)や、垂直エッジや
水平エッジが密集している領域の面積なども初期特徴量
として用いることができる。例えば、垂直エッジだけを
抽出し、その垂直方向の長さを計測する。その結果、長
さがあるしきい値より大きい時は障害物が存在すると判
断する。この時、しきい値は画面の上部ほど高い重み付
けをしてしきい値を小さくするか、あるいはしきい値を
一定とし、エッジの長さに画面の上部ほど高い重み付け
となる係数を乗じてしきい値と比較する。領域の面積を
初期特徴量として用いる場合は、エッジ抽出後に膨張・
収縮処理を繰り返し、領域の併合を行なう。そして、ラ
ベリング処理を施して各ラベルごとに面積と中心位置と
を算出する。算出された面積に画面上部にあるものほど
高い重み付けとなる係数を乗じてしきい値と比較し、し
きい値より大きい領域を障害物と判断する。
【0030】上記実施例では、本発明の画像処理装置お
よび画像処理方法を車両用障害物検出装置に応用した例
を示したが、本発明の画像処理装置および画像処理方法
は上記実施例に限定されなく、1台のカメラを用いて撮
像された画像から物体を検出するあらゆる用途に応用す
ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、抽出手段で、撮像された画像から垂直エッジまた
は水平エッジに関する初期特徴量を抽出し、さらに変換
手段で、画像の上部から抽出された初期特徴量ほど高い
重み付けを行なって、初期特徴量を2次特徴量に変換し
た後、認識手段で、予め設定した値以上の2次特徴量に
対応する画像の中の領域を物体と認識するようにしたの
で、1台のカメラで正確に物体を認識できる上に、画像
の上部にあるカメラから遠く離れた物体も正確に検出す
ることができる。さらに、複数の画像を解析する従来装
置に比べ、処理時間が短縮される。また請求項2の発明
によれば、撮像された画像から垂直エッジまたは水平エ
ッジに関する初期特徴量を抽出し、画像の上部から抽出
された初期特徴量ほど高い重み付けを行なって初期特徴
量を2次特徴量に変換した後、予め設定した値以上の2
次特徴量に対応する画像の中の領域を物体と認識する画
像処理方法としたので、上記請求項1の発明と同様に、
1台のカメラで正確に障害物を認識できる上に、画像の
上部にあるカメラから遠く離れた障害物も正確に検出す
ることができる。さらに、複数の画像を解析する従来装
置に比べ、処理時間が短縮される。さらに請求項3の発
明によれば、抽出手段で、車両に搭載された撮像手段に
より撮像された画像から、車両の進行方向の垂直エッジ
または水平エッジに関する初期特徴量を抽出し、さらに
変換手段で、画像の上部から抽出された初期特徴量ほど
高い重み付けを行なって、初期特徴量を2次特徴量に変
換した後、認識手段で、予め設定した値以上の2次特徴
量に対応する画像の中の領域を障害物と認識するように
したので、1台のカメラで正確に障害物を認識できる上
に、画像の上部にあるカメラから遠く離れた障害物も正
確に検出することができる。さらに、複数の画像を解析
する従来装置に比べ、処理時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】一実施例の構成を示すブロック図。
【図3】3×3のエッジ検出用フィルタの一例を示す
図。
【図4】8−近傍画素のx,y座標を示す図。
【図5】カメラにより撮像された原画像を示す図。
【図6】原画像から抽出された垂直エッジ点画像を示す
図。
【図7】画像処理エリアを示す図。
【図8】画像のy軸方向の位置に応じた重み付け係数を
示す図。
【図9】垂直エッジの存在度算出プログラム例を示すフ
ローチャート。
【図10】垂直エッジの存在の有無を表す配列を示す
図。
【図11】垂直エッジ密度を算出するための処理エリア
および区間を示す図。
【図12】垂直エッジの密度算出プログラム例を示すフ
ローチャート。
【図13】垂直エッジの密度が高い領域を示す図。
【図14】3×3のエッジ検出用フィルタの他の例を示
す図。
【図15】水平エッジ点画像を示す図。
【図16】垂直エッジ点画像から垂直エッジ密度の高い
領域に対応する垂直エッジ成分を抽出した画像と、水平
エッジ点画像との論理和を示す図。
【図17】領域併合処理後の画像を示す図。
【図18】ラベリング処理を行なって微小領域を除去し
た後の画像を示す図。
【符号の説明】
1 カメラ 2 A/D変換器 3 画像メモリ 4 画像処理装置 5 警報装置 6 衝突回避制御装置 7 エンジン制御装置 8 ブレーキ装置 9 ステアリング装置 41 垂直エッジ点検出部 42 処理エリア設定部 43 エッジ点重み付け係数算出部 44 垂直エッジ存在度算出部 45 垂直エッジ検出部 46 垂直エッジ密度算出部 47 障害物判断部 48 出力部 100 撮像手段 101 抽出手段 102 変換手段 103 認識手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 G06T 7/20 G01B 11/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像手段により撮像された画像から垂直エ
    ッジまたは水平エッジに関する初期特徴量を抽出する抽
    出手段と、 抽出された前記初期特徴量の中で、前記画像の上部から
    抽出された前記初期特徴量ほど高い重み付けを行なっ
    て、前記初期特徴量を2次特徴量に変換する変換手段
    と、 変換された前記2次特徴量のうち、予め設定した値以上
    の前記2次特徴量に対応する前記画像の中の領域を物体
    と認識する認識手段とを備えることを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】撮像された画像から垂直エッジまたは水平
    エッジに関する初期特徴量を抽出し、抽出された前記初
    期特徴量の中で、前記画像の上部から抽出された前記初
    期特徴量ほど高い重み付けを行なって前記初期特徴量を
    2次特徴量に変換し、変換された前記2次特徴量のう
    ち、予め設定した値以上の前記2次特徴量に対応する前
    記画像の中の領域を物体と認識することを特徴とする画
    像処理方法。
  3. 【請求項3】車両に搭載された撮像手段により撮像され
    た画像から、前記車両の進行方向の垂直エッジまたは水
    平エッジに関する初期特徴量を抽出する抽出手段と、 抽出された前記初期特徴量の中で、前記画像の上部から
    抽出された前記初期特徴量ほど高い重み付けを行なっ
    て、前記初期特徴量を2次特徴量に変換する変換手段
    と、 変換された前記2次特徴量のうち、予め設定した値以上
    の前記2次特徴量に対応する前記画像の中の領域を障害
    物と認識する認識手段とを備えることを特徴とする車両
    用障害物検出装置。
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