JP3104226U

JP3104226U - 切花類の多目的容器

Info

Publication number: JP3104226U
Application number: JP2004001551U
Authority: JP
Inventors: 崇藤代
Original assignee: 崇藤代
Priority date: 2004-03-25
Filing date: 2004-03-25
Publication date: 2004-09-16
Anticipated expiration: 2010-03-25

Abstract

【課題】切花類の輸送等の際、容器が揺動しても水が残存して切花類の枯渇を防止する容器。
【解決手段】切花類の多目的容器として円筒状容器１における水位に応じて、切花支持管２の下端を円筒状容器１の底部に達しないようにしてあり、円筒状容器１に対し、ラッパ状に上方が拡開した切花支持管２を内挿して、円筒状容器１の開口縁内側に切花支持管２の開口縁外側を接合固定してあるもののほか、円筒状容器１の開口周縁のフランジに、ラッパ状に上方が拡開した切花支持管２の開口周縁のフランジを載せ、円筒状容器１頂部の円筒部に切花支持管２頂部の円筒部を嵌入したものや、円筒状容器１として、頂部の円筒部の内側上部に小突起を有し、円筒部以下の側面をテーパー状に縮小している、その円筒状容器１の円筒部に、ラッパ状に上方が拡開した切花支持管２の頂部に形成してある円筒部を、円筒状容器１の小突起の下方で嵌入装着したものも好適である。
【選択図】図２

Description

本考案は切花類の輸送・陳列・鑑賞用等の容器に関する。

従来、切花類の輸送や陳列に円筒状の容器類が使用されているが、小さな切花類は小型の容器に入れる関係上、輸送の途中で揺動により水が流出して、到着地までに枯渇してしまうことが多いので、その改善が望まれている。

切花類の鮮度を保ち、取り扱い安い輸送を可能にし、コスト安価にして、また使用後ゴミとならないように配慮した花卉輸送用の水箱として、特許文献１が提案されており、溢水穴のある撥水処理した厚紙からなる容器と容器蓋で水箱を構成し、溢水穴の位置により必要最小限の水を入れるようにして、重い輸送を解消しているというが、容器の僅かな傾斜で水が容器の溢水穴から流出するので花卉が枯渇するおそれがあり好ましくない。
特開平6-56186

また、特許文献２には水漏れすることなく簡単に輸送できるとともに、切花の鮮度を有効に保つことのできるに切花の輸送方法が特許文献２により提案されており、ビニール袋に特定のゲル状栄養剤を充填し、ゲル状組成物中に切花の茎下端部を差し込み、袋の口を縛った状態にして輸送するというが、水に換えてゲル状の栄養剤を充填するので作業が煩雑であり、経済的でない。
特開平7-82101

本考案は輸送や持ち運び等に際し、多少揺動しても容器内の水が容易に溢出しないようにして切花の鮮度を保つことのできる切花類の輸送・陳列・鑑賞用等の容器、すなわち切花類の多目的容器を提供せんとするものである。

ここにおいて本考案者は円筒状容器１に対し、ラッパ状に上方が拡開した切花支持管２を内挿して、円筒状容器１の開口縁内側に切花支持管２の開口縁外側を接合固定し、円筒状容器１における水位に応じて、切花支持管２の下端を円筒状容器１の底部に達しないようにしてある切花類の輸送・陳列・鑑賞用容器（図１参照）を見出し、さらに、円筒状容器１の開口周縁のフランジに、ラッパ状に上方が拡開した切花支持管２の開口周縁のフランジを載せ、円筒状容器１頂部の円筒部に切花支持管２頂部の円筒部を嵌入し、円筒状容器１における水位に応じて、切花支持管２の下端を円筒状容器１の底部に達しないようにしてあるもの（図２参照）や、円筒状容器１として、頂部の円筒部の内側上部に小突起４を有し、円筒部以下の側面をテーパー状に縮小している、その円筒状容器１の円筒部に、ラッパ状に上方が拡開した切花支持管２の頂部に形成してあるの円筒部を、円筒状容器１の小突起４の下方で嵌入装着し、円筒状容器１における水位に応じて、切花支持管２の下端を円筒状容器１の底部に達しないようにしてあるもの（図３参照）が好適であることを見出すにいたった。

本考案の切花類の多目的容器は、切花支持管２の形状から切花類の茎を詰め込みやすい。切花支持管２は当初、短小の切花類を輸送するために使用することを目的としたものであるが、容器が輸送中以外に、揺動することがあっても、切花支持管２に切花類の茎を詰め込むように挿入してあれば、円筒状容器１内の水が容易に溢出しないので、切花類が枯渇しにくく、移送後、販売店においてそのまま短小の切花類の陳列用容器として使用できるほか、購入後はそれらを鑑賞用容器として利用することもできる。なお、現今、短小の切花類に比し、長大の切花類が商品として好まれる傾向があり、短小の切花類が商品から外される場合が生じているので、短小の切花類も商品として扱いやすくなれば、短小の切花類の商品価値が見直されることになる。なお、本考案の多目的容器は花卉として長大の切花類をも対象に輸送容器や陳列容器、鑑賞容器として利用できることは云うまでもない。さらに、いわゆる贈呈用の花束を取り扱う場合にも細長の円筒状容器１を用いれば好適に使用できる。

本考案の切花類の多目的容器は、図１ないし図３にその断面部を示すごとき形状をしているので、切花の茎を詰めるように挿入することが望ましく、そのようにすれば、切花を輸送の際、容器が揺動するようなことがあっても容易に水が溢出するようなことがないので、切花の枯渇を予防することができる。なお、切花の輸送の際はある程度円筒状容器１が転倒しないように枠内に配置しておく必要があることは云うまでもない。切花が小型の場合は、円筒状容器１としておよそコップ大ほどのものを用い、陳列や鑑賞にも用いるとすれば、内部が見えるようにプラスチック等で着色透明なものを使用すれば外観上も好ましい。円筒状容器１や仕切り筒２は形状の大きさに応じ、プラスチックや撥水性を施した硬質の紙類を使用して容易に製作することができる。

図１に示すごとく切花類の輸送・陳列・鑑賞用用容器として、円筒状容器１に対し、ラッパ状に上方が拡開した切花支持管２を内挿して、円筒状容器１の開口縁内側に切花支持管２の開口縁外側を接合固定する際は、接合部に接着剤を用いるか、円筒状容器１と仕切り筒２とがともにプラスッチクの場合は熱溶着すればよい。なお、本考案における円筒状容器１は切花支持管２との組合わせ上の支障がないかぎり、組立前の収納を考慮して側面の一部をテーパー状に形成しても差し支えない。

また、図３に示すごとく切花類の輸送・陳列・鑑賞用用容器として、円筒状容器１として、頂部の円筒部の内側上部に小突起４を有し、円筒部以下の側面をテーパー状に縮小している、その円筒状容器１の円筒部に、ラッパ状に上方が拡開した切花支持管２の頂部に形成してある円筒部を、円筒状容器１の小突起４の下方で嵌入装着し、円筒状容器１における水位に応じて、切花支持管２の下端を円筒状容器１の底部に達しないようにしてあるものの場合は、切花支持管２の円筒部外側を弾性により円筒状容器１の小突起４を乗り越えて挿入すれば、切花支持管２の円筒部が抜け出ることがなく固定されて都合がよい。

本考案の円筒状容器１と切花支持管２の組み合わせにおいて、円筒状容器１における所望の水位を考慮して、切花支持管２の下端を円筒状容器１の底部に達しないようにしておく。

現今、短小の切花類に比し、長大の切花類が商品として好まれる傾向があり、短小の切花類が商品から外される場合が生じているので、短小の切花類も無駄なく商品として扱いやすくなれば、短小の切花類の商品価値が見直されることになる。

本考案による切花類の多目的容器の断面図（請求項１相当）本考案による切花類の多目的容器の断面図（請求項２相当）本考案による切花類の多目的容器の断面図（請求項３相当）

符号の説明

１円筒状容器
２切花支持管
４小突起
５水

Claims

円筒状容器（１）に対し、ラッパ状に上方が拡開した切花支持管（２）を内挿して、円筒状容器（１）の開口縁内側に切花支持管（２）の開口縁外側を接合固定し、円筒状容器（１）における水位に応じて、切花支持管（２）の下端を円筒状容器（１）の底部に達しないようにしてある切花類の輸送・陳列・鑑賞用容器。
円筒状容器（１）の開口周縁のフランジに、ラッパ状に上方が拡開した切花支持管（２）の開口周縁のフランジを載せ、円筒状容器（１）頂部の円筒部に切花支持管（２）頂部の円筒部を嵌入し、円筒状容器（１）における水位に応じて、切花支持管（２）の下端を円筒状容器（１）の底部に達しないようにしてある切花類の輸送・陳列・鑑賞用容器。
円筒状容器（１）として、頂部の円筒部の内側上部に小突起（４）を有し、円筒部以下の側面をテーパー状に縮小している、その円筒状容器（１）の円筒部に、ラッパ状に上方が拡開した切花支持管（２）の頂部に形成してある円筒部を、円筒状容器（１）の小突起（４）の下方で嵌入装着し、円筒状容器（１）における水位に応じて、切花支持管（２）の下端を円筒状容器（１）の底部に達しないようにしてある切花類の輸送・陳列・鑑賞用容器。