JP3103936U - 宣伝用印刷物 - Google Patents

Abstract

【課題】宣伝効果の向上を図る。
【解決手段】第１ページ１に最寄りの連絡先を表示する表示スペース１１を設け、連絡先の存在を配布先に強く印象付ける。
【選択図】図１

Description

この考案は、宣伝効果の向上を図ることができる宣伝用印刷物に関する。

販売活動、広報活動などの促進のために、さまざまな宣伝用印刷物が利用されている。

たとえば、商品の販売のための商品カタログは、一般に商品の製造元であるメーカーによって大量に印刷され、流通経路を構成する商社、代理店、販売店などに配布されて利用される。そこで、代理店などに配布されたカタログは、たとえば代理店の店頭などに配置し、来客する顧客のうち興味を持った人が持ち帰ったり、販売員が顧客に手渡し、または郵送するなどして利用される。

従来のカタログは、代理店などの表示スペースが、最終ページの一部に設けられている。そこで、代理店は、最終ページに設けられた表示スペースに自らの店名、住所、電話番号等を記入した上で、カタログを店頭に配置したりして利用する。

かかる従来技術によるときは、代理店などの表示スペースがカタログの最終ページに設けられているため、代理店は、顧客に対して自店の存在を強く印象付けることができず、代理店の販売意欲を削いでしまいがちであるという問題があった。すなわち、カタログを受け取った顧客は、カタログの第１ページから順に閲覧し、目的の商品の情報に到達すると、その後のページを閲覧しようとしない傾向があるため、代理店の営業努力にもかかわらず、カタログを受け取った代理店以外から商品を購入することが少なくないからである。

そこで、この考案の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、最寄りの連絡先を表示する表示スペースを第１ページに設けることによって、連絡先の存在を顧客に強く印象付け、代理店などの活動意欲を高め、宣伝効果を一層向上させることができる宣伝用印刷物を提供することにある。

かかる目的を達成するためのこの考案の構成は、複数のページを備えてなり、宣伝用の印刷情報を任意のページに含むとともに、最寄りの連絡先を表示する表示スペースを第１ページに設けることをその要旨とする。ただし、宣伝用印刷物とは、商品カタログの他、サービス業の顧客獲得用宣伝物、宗教団体の布教用宣伝物などを総称していう。また、連絡先とは、営業拠点、営業所、代理店、販売店、取次所、連絡事務所などの名称、住所、電話番号等をいう。

なお、表示スペースは、最寄りの連絡先を記入、印刷、または押印可能とし、あるいは最寄りの連絡先を表示するシールを貼着可能とすることができる。

また、２枚以上のシート材を二つ折りにし、折り線に沿って綴ることができ、商品販売用の商品カタログとすることができる。

かかる考案の構成によるときは、宣伝用印刷物は、最寄りの連絡先を表示する表示スペースを第１ページに設けることにより、宣伝用印刷物を手にした人に、最寄りの連絡先を強く印象付けることが可能となる。たとえば、商品の販売のための商品カタログにおいては、顧客による代理店の認識が容易になり、顧客は、代理店の店名、住所、電話番号等を十分に認識した上で商品の購入を決定するから、代理店の認知度を高め、代理店の活動意欲の増進を促すことができ、宣伝効果を一層向上させることができる。なお、表示スペースは、第１ページの中でも、最も注目し易い場所を選択して設けるものとする。これにより、宣伝用印刷物の提供者は、実質的な宣伝活動に最も貢献している代理店などに対し、感謝と尊敬の念を適切に伝達し、代理店などの心情を適切に鼓舞することができるからである。

表示スペースは、最寄りの連絡先を記入、印刷または押印可能とし、あるいは最寄りの連絡先を表示するシールを貼着可能とすることによって、代理店等は、最も利用しやすい態様を選択して自店の名称、住所、電話番号等を表示することができる。

宣伝用印刷物は、２枚以上のシート材を二つ折りにし、折り線に沿って綴ることにより、任意のページ数に容易に仕上げることができる。

以下、図面を以って考案の実施の形態を説明する。

宣伝用印刷物は、第１ページ１の右上部に表示スペース１１を設けてなる（図１）。ただし、図１（Ａ）、（Ｂ）は、それぞれ全体斜視図、第１ページ１、最終ページ２を示す展開平面図である。また、図１は、商品販売用の商品カタログを例示している。

宣伝用印刷物は、折れ線４を介し、１枚のシート材を縦に等分に二つ折りにして構成され、第１ページ１、最終ページ２、中間のページ３、３を有する。ただし、図１には、中間のページ３、３の一方だけが開示されている。なお、シート材は、紙の他、折曲げ可能なプラスチックシートであってもよい。

第１ページ１の右上部には、最寄りの連絡先を表示する表示スペース１１が設けられている。表示スペース１１は、横長の長方形に形成され、内部は無地である。第１ページ１には、表示スペース１１のほか、商品名、商品の写真、商品の説明に加えて、メーカー名、キャッチコピーなどの宣伝用の印刷情報が掲載されている。また、最終ページ２、中間のページ３、３の一部または全部には、商品の写真や、図面、説明などの宣伝用の印刷情報を掲載することができる。

以上のように作成した宣伝用印刷物は、大量に印刷され、商品の流通経路を構成する代理店等に配布されて利用される。すなわち、代理店等は、最寄りの連絡先としての自らの店名、住所、電話番号等を、手書きで記入し、パソコンのプリンタなどを用いて追加印刷し、ゴム印などにより押印し、あるいは印刷済みのシールを貼着するなどして、表示スペース１１に表示した上、店頭に配置する。そこで、宣伝用印刷物は、興味を持った顧客が持ち帰ったり、販売員が顧客に手渡したりするなどして有効に利用され、顧客は、第１ページ１上の表示スペース１１に着目することにより、代理店等を容易に認識することができる。

他の実施の形態

最寄りの連絡先を表示する表示スペース１１は、第１ページ１上の任意の場所に設けることができる（図２）。

すなわち、表示スペース１１は、第１ページ１の右上部のみならず（図２（Ａ））、たとえば、右下部（同図（Ｂ））、中央下部（同図（Ｃ））、ページ中央部（同図（Ｄ））、左下部（同図（Ｅ））、右中央部（同図（Ｆ））などに設けてもよい。

表示スペース１１の形状は、任意の形状を選択可能である（図３）。すなわち、表示スペース１１は、横長の長方形（図３（Ａ））に代えて、角部を丸めた長方形（同図（Ｂ））、波線による長方形（同図（Ｃ））、破線による長方形（同図（Ｄ））、長円形（同図（Ｅ））、または動物などを形取った異形形状（同図（Ｆ））などを選択することができる。

また、表示スペース１１の内部は、無地のほか、淡色に着色し、または淡色による地模様を印刷することも可能である。

宣伝用印刷物の仕様も任意に構成してよい（図４）。たとえば、１枚のシート材を二つ折りにするときは、等分に折るに代えて、左右の幅を違えて折ることも可能である（同図（Ａ））。また、シート材は、縦折りにせず、横折りにしてもよい（同図（Ｂ））。さらに、２枚以上のシート材を二つ折りにし、折り線４に沿って綴ることにより、中間のページ３、３…を増やして任意のページ数を確保することができる（同図（Ｃ））。

なお、図４（Ａ）において、表示スペース１１は、横長でなく、縦長に設けられている。すなわち、表示スペース１１は、第１ページ１の任意の位置において、任意の方向に設けることができる。また、表示スペース１１は、円形や正多角形などの縦横の区別がない形状としてもよい。

以上の説明において、宣伝用印刷物は、商品カタログに限らず、クリーニング業、旅行業などのサービス業務における顧客獲得用の宣伝物や、宗教団体の布教用宣伝物などであってもよい。ただし、最寄りの連絡先は、前者の場合、最寄りの取次店などであり、後者の場合、最寄りの布教所などである。また、宣伝用印刷物には、商品見本や、景品などを添付または付属させてもよい。

全体構成説明図 第１ページの平面説明図 表示スペースの変形例説明図 他の実施の形態を示す斜視説明図

符号の説明

１…第１ページ
２…最終ページ
３…中間のページ
４…折り線
１１…表示スペース

実用新案登録出願人 株式会社 ニシムラジグ
代理人 弁理士 松 田 忠 秋

Claims (4)

1. 複数のページを備えてなり、宣伝用の印刷情報を任意のページに含むとともに、最寄りの連絡先を表示する表示スペースを第１ページに設けることを特徴とする宣伝用印刷物。
2. 前記表示スペースは、最寄りの連絡先を記入、印刷、または押印可能とし、あるいは、最寄りの連絡先を表示するシールを貼着可能とすることを特徴とする請求項１記載の宣伝用印刷物。
3. ２枚以上のシート材を二つ折りにし、折り線に沿って綴ることを特徴とする請求項１または請求項２記載の宣伝用印刷物。
4. 商品販売用の商品カタログであることを特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれか記載の宣伝用印刷物。
   

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