JP3103916U - 屋根の自動積雪防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】降雪地域の民家の屋根に雪が降り注いでいても積もらなくする。
【解決手段】貯水タンク13に貯水されている水を雪降りの有無を検知する装置の作動で自動的に検知し、この検知で電磁弁16を開口してインゼクター18を介し散水パイプ1、2、3等のノズル穴より散水・吐出して屋根の表面に降り注ぐ雪が積もらないように、是の水で融解させて積雪を防止する。雪が降りやむと、雪降りの有無を検知する装置が作動して自動的に停止する。この装置が停止すればエアーコンプレッサー14が自動的に作動し空気電磁弁17・インゼクター18を介して散水パイプ1、2、3等および他の配管パイプ全体の管内の残留水の凍結を防止するため圧縮空気を圧送してノズル穴より大気へ放出する。
【選択図】図1

Description

本考案は降雪地域に於いて雪が屋根に積もった場合の「屋根の雪下ろし」作業に関するものである。
降雪地域の冬期には山地や平野共に多量の積雪が存在する。それ故、民家の屋根にも相当量の積雪がある。これらの屋根に一旦積もった雪を除去しなければ、積雪重量によって屋根の倒壊が生じる。これを防止するために従来より民家の住人が、雪の降り止んだ時、これら屋根の「雪下ろし」という作業を行なっている。また「雪下ろし」を行なう方法として「スコップ」や「自家製の雪下ろし道具」等を使用して除雪している。
この「雪下ろし」という屋根の除雪作業は人手によっておこなわれている。この人手とは民家の「老人」や「子供達」である。最近は「雪下ろしを専門にする業者」を雇って行なわれている。この「雪下ろし作業」は大変な労力を必要とする。業者への経費の負担と危険性が大きい。この作業による事故等が発生することがある。また「雪下ろし作業」によって隣家に雪の落下等による損害を与えることもある。
降雪地域の冬期に民家の屋根には相当量の積雪がある。これらの屋根の積雪を除去することを前提として、雪が降り始めた時からこれらの屋根に積もらないようにして積雪を防止して「雪下ろし作業」を無くする装置を考案する。
屋根に雪が降っても積もらないための装置を考案する。
図1は装置の基本的構造を示す見取り図である。これは屋根の上部に塩ビ製または金属製等を使用した散水パイプ(1)(2)(3)等を屋根の棟の長手方向に平行に2列及び2階建て等の場合は1階屋根の傾斜上部と外壁との隅等に装備する。
図2に示す各散水パイプ(1)(2)(3)の各一方にはメクラプラグ(21)を装着し他の一方の端部にそれぞれエルボ(4)短管(5)チーズ(6)パイプ(9)等を接続し、3種 またはそれ以上の散水パイプを連結し1個の塩ビまたは金属製のホース継手(7)を装着してホースまたはパイプ(8)に接続する。これら3種またはそれ以上の散水パイプ(1)(2)(3)にはある一定の間隔で等ピッチにノズル穴(20)(散水穴)をあけて水等を吐出するようにする。この図1に示す装置は民家または他の建物の屋根に雪が降っても3本以上の散水パイプ(1)(2)(3)等のノズル穴(20)から水とともに圧縮空気の圧力で押し出された水が屋根の上面に当りながら、その屋根の傾斜面に沿って流れ落ちて降り続いて雪を融解することにより雪がどんなに長く降り注いでいても屋根に降り積もることを防止する。
本装置の散水パイプ(1)(2)(3)等のノズル(20)から圧送する水が散水・吐出し、屋根の上面に均一に流れ落ちる。屋根の上に流れ落ちる水流があるため、この屋根に降り注ぐ雪はこの流水に融解して雪の融解した水は屋根の雨樋(10)から竪樋(11)の中を落下し放流することなく他の多くの竪樋(11)から配管(12)して集水して貯水タンク(13)に貯める。貯めた水を揚水ポンプ(15)で送水し電磁弁(16)およびインゼクター(18)を通して再び散水パイプ(1)(2)(3)等のノズル穴(20)まで圧送し、散水・叶出することによって雪を融解するための水を循環使用して水の使用量を節約し、水道等による経費節減を図る。
本装置は図1に示す貯水タンク(13)の水が揚水ポンプ(15)インゼクター(20)を通し圧送されるが、雪が降り止むとこの圧送水が停止する。降雪地域は気温が低いため、圧送・散水が停止すれば、送水するホースまたは配管パイプ(8)等や散水パイプの中の残留水が凍結し、この装置の再運転が不可能となり、積雪防止ができなくなる。これを防止するために、エアーコンプレッサー(14)を作動させ、圧縮空気を空気電磁弁(17)を開口しインゼクター(18)より送水ホースまたは配管パイプ(8)を介して散水パイプ(1)(2)(3)等に存在する残留水をノズル(20)より散水・吐出する。
本装置は図3に示すように自動的に運転及び停止が可能になるため降雪する雪の有無を検知する装置を装備する。
黒色の板状のスクリーン(22)を設置し、そのスクリーン(22)に対応してある一定の距離に4個ないしそれ以上の拡散反射形光電スイッチ(21)をスイッチホルダー(23)に一定間隔に並列に取り付けて検知を可能にする。
まず、雪がスクリーン(22)と4個それ以上の光電スイッチ(21)との間に降り注ぎ落下すると、4個ないしそれ以上の光電スイッチ(21)のどれか1個または2個等が「ライト・オン」として検知すれば、本装置が自動的に運転を開始して水を圧送し散水する。雪が降り止むと、ある一定の時間の間に雪の降り状況の有無を判定・検知して本装置の運転作動を停止する。この停止後、ある一定の時間後、図1に示すエアーコンプレッサー(14)の作動による圧縮空気の圧送を以て管内凍結防止作用を終了して本装置「屋根の自動積雪防止装置」の稼動を全停止する装置を有する。
本考案「屋根の自動積雪防止装置」を採用・稼動させれば、雪が降り始めた時からいくら長時間、屋根の上に降り注いでいても雪が屋根に積もることがなく、「雪下ろし」という作業がなく、しかも屋根への積雪に関する損傷・倒壊等の被害が起こる心配も要らない。降雪地域への民家の屋根の上の積雪が皆無となる。
本考案「屋根の自動積雪防止装置」は図1に示した屋根が「瓦屋根」を示している。他の「トタン屋根」や「ビルの屋上」等においても採用可能である。
本考案「屋根の自動積雪防止装置」は単独装置をであるが、既設の民家や新規のハウス建築産業界にあってもそれらの屋根に付帯設置して利用できる。
降雪地域において特に「トタン屋根」の民家は、真夏では屋内が相当暑くなるため、本考案「屋根の自動積雪防止装置」を採用すると、屋内を涼しくしのぎやすくすることが可能である。
屋根の自動積雪防止装置の全体見取り構造図である。 屋根の自動積雪防止装置の散水パイプの部分詳細見取り図である。 屋根の自動積雪防止装置に付帯する雪降りの有無を検知する装置の見取り図である。
符号の説明
1 散水パイプ 2 散水パイプ 3 散水パイプ
4 エルボ 5 短管 6 チーズ
7 ホース継手 8 ホース管 9 パイプ
10 雨樋 11 竪樋 12 配管パイプ
13 貯水タンク 14 エアーコンプレッサー
15 揚水ポンプ 16 電磁弁 17 空気電磁弁
18 インゼクター 19 メクラプラグ 20 ノズル穴
21 光電スイッチ 22 スクリーン 23 スイッチホルダー
24 スタンド

Claims (4)

  1. 屋根の上に降り注ぐ雪が積もるところをいくら降り注いでいてもその屋根の上には積もらないように図1および図2に示す散水パイプ(1)(2)(3)等の配管を設置してそれぞれの散水パイプ(1)(2)(3)等に加工したノズル穴(20)より散水・吐出して降り注ぐ雪の粒子を融解させて積雪を防止する「屋根の自動積雪防止装置」である。
  2. この「屋根の自動積雪防止装置」は運転の開始・停止を自動的に行なわせるために、図3に示すスクリーン(22)と4個またはそれ以上の光電スイッチ(21)を設置して降り注ぐ雪降りの有無を検知する装置を装備する。
  3. この「屋根の自動積雪防止装置」は散水パイプ(1)(2)(3)等のノズル穴(20)より散水・吐出する水を各屋根に設けられている雨樋(10)、竪樋(11)を通して図1に示す貯水タンク(13)に集水投入して循環使用することにより水量の節約を図る構造を有する。
  4. この「屋根の自動積雪防止装置」は雪が降り止んだ時において、「請求項2」に記述した雪降りの有無を検知する装置が作動し、各散水パイプ(1)(2)(3)等のノズル穴(20)からの散水・吐出が停止し、その後、図1に示すエアーコンプレッサーAC(14)が作動し空気電磁弁(17)を介してインゼクター(18)散水パイプ(1)(2)(3)等や図1、図2に示すエルボ(4)短管(5)チーズ(6)およびホース(8)を圧縮空気が圧送されノズル(20)より放出することによって各配管内の残留水を除去し、各管内の凍結を防止する構造を有する。
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