JP3103823B2 - 気液混合装置 - Google Patents

気液混合装置

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JP3103823B2
JP3103823B2 JP05329330A JP32933093A JP3103823B2 JP 3103823 B2 JP3103823 B2 JP 3103823B2 JP 05329330 A JP05329330 A JP 05329330A JP 32933093 A JP32933093 A JP 32933093A JP 3103823 B2 JP3103823 B2 JP 3103823B2
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体中に気体を微細な
気泡として混入させる気液混合装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば水の浄化等に、泡沫分
離法を利用した装置が使用されている。そのような装置
の一例が、例えば特開平3−80985号公報に開示さ
れている。その装置は、図6に示すように、魚水槽51
の水を浄化するために、吸水ポンプ52によって、図中
矢印で示すように、水を泡沫分離槽53・濾過槽54に
順次循環させるように構成されている。泡沫分離槽53
には、モータ55により水中で高速回転される回転羽根
56を備えた気液混合装置が設けられている。回転羽根
56の回転により、円管状の筒体57内を通して上方か
ら空気が取り込まれ、水中に微小気泡として放出され
る。この気泡が浮上する際に、水中の汚濁物質が吸着し
て除去され、水の浄化が行われる。
【0003】一方、例えば特公昭62−34438号公
報には、上記のような気液混合装置の詳細な構造例が開
示されている。この装置は、図7に示すように、円管状
の筒体61内を貫通する駆動軸62を備え、筒体61の
下端開口から下方に突出する駆動軸62の外周に、平板
状の4枚の羽根板63a…を十字状に取付けることによ
って、回転羽根63が筒体61の下側に形成されてい
る。
【0004】駆動軸62はその上端部で図示しないモー
タに直結され、このモータにより駆動軸62を回転駆動
すると、回転羽根63が水中で回転して渦流を生じる。
このとき、各羽根板63a…における回転方向の背面に
負圧が生じ、これにより、筒体61と駆動軸62との間
を通して上方から空気が吸い込まれ、この空気が筒体6
1の下端開口から水中に混入される。この空気は、渦流
と羽根板63a…との剪断力により微細な気泡となって
水中に放出され、浮上する。
【0005】なお、上記のように水中に放出される気泡
は、これがより微細である程、気泡全体の表面積が大き
くなり、これによって、水中の汚濁物質の吸着が効率的
に行われることとなって、泡沫分離性能が高くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た構造の従来の気液混合装置では、回転羽根63の回転
により生じる渦流における速度分布は、羽根板63a…
の高さ寸法のほぼ中央部で最大になるものの、筒体61
の下端開口から水中に放出された空気は、上記の速度分
布の最大箇所までは十分に達せずに浮上してしまうた
め、泡の微細化の度合いの点で、例えば泡沫分離性能等
が必ずしも十分に満足し得るものとはなっていない。
【0007】つまり、筒体61の下端開口から水中に放
出された空気は、渦流に乗って側方へと流れるが、この
間、上記速度分布に応じた最大負圧箇所に向かう下方向
の力が作用するものの、水中への混入と同時に、水との
比重差による大きな浮力を受けるため、上記した最大速
度の箇所まで達することなくすぐに上昇方向の動きを生
じてしまう。したがって、渦流による十分な剪断力が作
用せず、この結果、上記したように、微細化の度合いが
必ずしも十分なものとはなっていない。
【0008】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みな
されたものであって、その目的は、十分に微細化された
泡を発生することが可能であり、これによって、例えば
水中汚濁物質を除去する際における泡沫分離性等の性能
に優れた気液混合装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の気液混合装置は、回転駆
動される駆動軸と、この駆動軸の下端側外周に固定され
る複数の羽根板から成る回転羽根と、上記駆動軸の外側
を覆うとともに下端開口から上記回転羽根に気体を放出
する筒体とを備える気液混合装置であって、上記筒体
が、羽根板の上部中央側を切欠いて、この切欠部内の羽
根板における駆動軸方向寸法の中間位置近傍まで延びる
形状で形成されており、上記切欠部内において上記筒体
の外周面と羽根板の駆動軸側内縁との間に所定の間隙が
設けられていることを特徴としている。
【0010】請求項2記載の気液混合装置は、回転駆動
される駆動軸と、この駆動軸の下端側外周に固定される
複数の羽根板から成る回転羽根と、上記駆動軸の外側を
覆う筒体とを備える気液混合装置であって、上記筒体
が、羽根板の上部中央側を切欠いて、この切欠部内まで
延びる形状で形成されており、各羽根板における切欠部
内に、上記筒体を外側から囲う円筒壁が、この円筒壁と
筒体との間に所定間隙の環状流路を上記筒体の軸方向に
沿って形成すべく設けられていることを特徴としてい
る。
【0011】請求項3記載の気液混合装置は、請求項1
または2記載の気液混合装置において、上記駆動軸の外
周には、筒体の下端開口の近傍の位置に、駆動軸の外周
と筒体との間の空間を通って下方に流れる気体をその流
れ方向に加速させるための補助羽根が設けられている
とを特徴としている。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の気液混合装置においては、
駆動軸が回転駆動されると、この駆動軸の下端側に固定
された複数の羽根板が液中で回転して渦流を生じ、これ
により、羽根板の回転方向の背面で液中に負圧が生じ
て、駆動軸と筒体との間の空間を経てガス、例えば空気
が渦流中に混入される。混入したガスは渦流と羽根板と
の剪断力により微細な気泡となって液中に放出される。
【0013】このとき、筒体が切欠内の羽根板における
駆動軸方向寸法の中間位置近傍まで達していることによ
り、羽根板の駆動軸方向の寸法の中央部側でガスは筒体
の下端開口から放出される。すなわち、筒体の下端開口
から液中に放出されたガスは、渦流における速度分布が
より大きな領域に混入されることとなるため、渦流から
より大きな剪断力を受け、この結果、極く微細な気泡と
なって液中に分散される。
【0014】また、切欠部内において筒体の外周面と羽
根板の駆動軸側内縁との間に所定の間隙が設けられてい
ることにより、回転羽根が高速回転する動作状態では、
上記間隙が筒体の全周にわたって連続するような隙間が
形成されるものとみなされる。従って、筒体の外周面に
沿って上方から下方に流れる液体が上記隙間を通して吸
い込まれ、下端開口から放出されるガスにさらに剪断力
を与える。
【0015】このように気泡が極く微細なものになるこ
とで、気泡全体の表面積が大きくなり、これによって、
例えば泡沫分離による液中汚濁物質の吸着等がより速や
かに行われ、泡沫分離性能等が向上する。
【0016】請求項2記載の気液混合装置においては、
駆動軸が回転駆動されると、この駆動軸の下端側に固定
された複数の羽根板が液中で回転して渦流を生じ、これ
により、羽根板の回転方向の背面で液中に負圧が生じ
て、駆動軸と筒体との間の空間を経てガス、例えば空気
が渦流中に混入される。混入したガスは渦流と羽根板と
の剪断力により微細な気泡となって液中に放出される。
【0017】このとき、筒体が羽根板における切欠内ま
で達していることにより、羽根板の高さ方向の寸法の中
央部側でガスは筒体の下端開口から放出される。すなわ
ち、筒体の下端開口から液中に放出されたガスは、渦流
における速度分布がより大きな領域に混入されることと
なるため、渦流からより大きな剪断力を受け、この結
果、極く微細な気泡となって液中に分散される。
【0018】そして、羽根板の液中での回転により生じ
る負圧によって、筒体内を通してガスが液中に放出され
ると同時に、上記の負圧により、筒体と円筒壁との間の
環状流路を通して、液体が上記のガスの放出箇所まで吸
い込まれる。したがって、この液体流が、液中に放出さ
れガスに剪断力をさらに与えることになるので、より微
細化された気泡となってガスの液中への分散が生じる。
この結果、泡沫分離性能等がさらに向上する。
【0019】請求項3記載の気液混合装置においては、
請求項1または2記載の気液混合装置の作用に加えて、
筒体内を流れるガスに対し、駆動軸に設けられている補
助羽根が、流れを加速するように機能する。このため、
ガス流はより大きな動圧エネルギーを得て筒体の下端開
口から水中に吹き出されることとなる。したがって、こ
のときの慣性力が下端開口から深さ方向にガスを侵入さ
せる力として作用する。これによっても、前記のように
液中に放出されたガスは、羽根板の回転によって生じる
渦流における速度分布がより大きな領域へと達すること
となるので、渦流から大きな剪断力を受け、より細かな
気泡となって液中に分散される。したがって、これによ
って、例えば泡沫分離性能等をさらに向上させることが
できる。
【0020】
【実施例】〔実施例1〕 本発明の一実施例について図1ないし図3に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
【0021】図2に示すように、本実施例の気液混合装
置は、上部側に、矩形状の平板から成るベース板1を備
えている。このベース板1上に、円錐台形状のジョイン
トカバー2が設けられ、このジョイントカバー2の上面
に駆動モータ3が固定されている。なお、ジョイントカ
バー2の周壁には、中心対称位置の二箇所(図には一方
のみを図示している)に、空気取入用窓2a・2aが形
成されている。
【0022】ベース板1の中央には空気流入用の丸穴1
aが形成されている。この丸穴1aの中心位置を、上下
方向に延びる棒状の駆動軸4が貫通しており、図3に示
すように、この駆動軸4の上端は、駆動モータ3におけ
るジョイントカバー2の上面を貫通する回転軸3aに、
ユニバーサルジョイント5を介して連結されている。
【0023】一方、ベース板1の下面には、駆動軸
囲うように下方に延びる円管から成る筒体5が、この駆
動軸4と同心状に設けられている。この筒体5は、径の
異なる二種類の円管を接続して構成され、上端側の径大
部5aは、前記丸穴1aとほぼ同一の内径を有する管で
形成されている。この径大部5a内の部位には、第1送
風羽根6が設けられている。この第1送風羽根6は、4
枚の羽根板6a…を駆動軸4の外周面に略十字状に取付
けて構成されている。
【0024】上記駆動軸4は、図1に示すように、その
下端側で、軸受ブロック7により回転自在に支持されて
いる。この軸受ブロック7は、軸受ケース7aの内周面
に、フッ素樹脂より成るリング状のすべり軸受7bを嵌
着して構成されている。軸受ケース7aの外周面には、
周方向に等分した三箇所に放射状に延びる棒状のステー
8…が取付けられ、軸受ブロック7は、これらステー8
…により、筒体5の内周面に固定されている。上記すべ
り軸受7bに駆動軸4が嵌挿されていることによって、
この駆動軸4は、筒体5に対し同心状態を維持して回転
自在に支持されている。
【0025】駆動軸4の下端部には、羽根ユニット11
が下側から取付けられている。この羽根ユニット11に
は、水中回転羽根12と第2送風羽根13とが設けられ
ている。水中回転羽根12は、円柱状の中心軸部14の
外周に、4枚の羽根板12a…を略十字状に取付けて構
成されている。これら羽根板12a…には、中心軸部1
4側の上方部位に、上端から下方向に矩形状に凹入する
切欠12b…がそれぞれ形成されている。これら切欠1
2b…における軸心を挟んで相対向する垂直縁(駆動軸
4側内縁)間の寸法は、筒体5の外径よりもわずかに大
きく設定されている。そして、これら切欠12b…内
に、上記第2送風羽根13が設けられている。
【0026】この第2送風羽根13も、上記と同様に、
4枚の羽根板13a…を中心軸部14における上部側の
外周面に、略十字状に取付けて構成されている。この第
2送風羽根13は、前記筒体5の内径よりもわずかに小
さな外形寸法にて形成されている。
【0027】中心軸部14には、軸心上に嵌挿穴14a
が上面から下方に向けて形成されている。この嵌挿穴1
4aに、前記駆動軸4の下端部を嵌挿させ、中心軸部1
4と駆動軸4の下端部とに、図示しない連結ピンを直径
方向に貫通させることにより、羽根ユニット11が駆動
軸4の下端部に同軸状に連結される。
【0028】この連結状態において、図示のように、筒
体5は、その下端部が水中回転羽根12の各羽根板12
a…における切欠12b…内に差し込まれた状態とな
り、また、第2送風羽根13は、筒体5内に下側から入
り込み、この筒体5の下端開口5bのやや上方の位置に
位置するようになっている。
【0029】上記構成の気液混合装置の動作状態につい
て、次に説明する。
【0030】上記の気液混合装置は、例えば池水を浄化
する際等に、水が循環する水タンクに取付けて使用され
る。すなわち、図3に示すように、水タンク内の水面Ws
よりも上方の位置にベース板1が固定され、水中回転羽
根12を水中に没入させて駆動モータ3が作動される。
これにより、駆動軸4が回転駆動され、この駆動軸4に
連結されている水中回転羽根12が水中で一体的に回転
する。
【0031】この水中回転羽根12の回転に伴って、そ
の付近の水に渦流が生じ、各羽根板12aにおける回転
方向背面側に負圧が生じる。これにより、初期段階で筒
体5内の空間に上記水面Wsの高さ位置まで侵入していた
水は、筒体5の下端開口5bから吸い出され、その後、
図中矢印で示すように、ジョイントカバー2の空気取入
用窓2a・2a、とベース板1の丸穴1aとを順次通し
て、空気が筒体5内に吸い込まれる。この空気が、筒体
5の下端開口5bから水中に放出され、羽根板12a…
と渦流とにより剪断力を受けて、微細な泡となって水中
に混入される。
【0032】このとき、上記実施例においては、筒体5
が羽根板12a…における高さ方向(駆動軸4方向)
法の中間位置近くで開口している。したがって、この筒
体5の下端開口5bからの空気は、渦流における速度分
布がより大きな領域に放出される。このため、渦流から
より大きな剪断力を受け、この結果、極く微細な気泡と
なって水中に分散され、浮上する。
【0033】また、上記構成においては、下端開口5b
から空気が放出される際に、さらに、筒体5の外周面に
沿って下方に流れる水流からも、剪断力を受けるように
なっている。すなわち、図1に示すように、各羽根板1
2a…の切欠12b…における垂直縁と、筒体5の外周
面との間には所定の間隙12c…が設定されているが、
水中回転羽根12が例えば1700rpm程度で高速回
転する動作状態では、上記の間隙12cが筒体5の全周
にわたって連続するような隙間が形成されるものとみな
される。そして、水中回転羽根12の回転に伴って発生
する前述の負圧によって、上記の隙間を通して、上方の
水が筒体5に沿って下方に吸い込まれ、この水流が、下
端開口5bから放出される空気にさらに剪断力を与え
る。これにより、さらに微細化された気泡が水中に分散
されることになる。
【0034】このように極く微細化され、全体の表面積
の大きな多数の気泡が水中を浮上することにより、泡沫
分離による水中汚濁物質の吸着がより速やかに行われ、
泡沫分離性能が向上する。
【0035】さらに、上記実施例においては、筒体5内
を下方向に流れる空気は、駆動軸4に設けられている第
1送風羽根6および第2送風羽根13によって、流れが
加速される。このため、空気流はより大きな動圧エネル
ギーを得て筒体5の下端開口5bから水中に放出され
る。特に、下端開口5b直前の第2送風羽根13によ
り、空気が水中に侵入するときの流速がより効果的に加
速されることとなる。したがって、このときの慣性力が
下端開口5bから深さ方向に空気を侵入させる力として
有効に作用する。これによっても、前記のように水中に
放出された空気は、羽根板12a…における高さ方向寸
法の中間位置近く、すなわち、渦流における速度分布が
より大きな領域へと達することとなるので、渦流から大
きな剪断力を受け、より細かな気泡となって水中に分散
される。この結果、泡沫分離性能がさらに向上する。
【0036】〔実施例2〕 本発明の他の実施例について、図4および図5に基づい
て説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、
前記実施例の図面に示した部材と同じ機能を有する部材
には、同一番号を附して説明を省略する。
【0037】本実施例の気液混合装置は、図4(a)に
示すように、羽根ユニット11における水中回転羽根1
2が、前記実施例とは異なる形状となっている。すなわ
ち、4枚の羽根板12a…の上部には、これらを相互に
連結する環状の上部連結板21が設けられている。ま
た、羽根板12a…の各下端と中心軸部14の下端面と
を下側から覆って、これらを相互に連結する下部連結板
22が設けられている。さらに、羽根板12a…の中心
側上方に、上部連結板21の内周縁から垂下する円筒壁
23が設けられ、この円筒壁23の外周面に、各羽根板
12a…の切欠12b…における垂直縁の部分がそれぞ
れ連結されている。
【0038】上記構成の羽根ユニット11が、図4
(b)に示すように、筒体5の下端から挿入されて、内
部で、前記実施例同様に駆動軸4に連結されている。こ
の連結状態において、上記の円筒壁23は筒体5と同心
状に位置し、これにより、これら円筒壁23と筒体5と
の間に、所定間隙の環状流路24が、上部連結板21の
上面から円筒壁23の下端開口まで、上下に貫通するよ
うに形成される。
【0039】上記構成の気液混合装置を作動すると、図
5に示すように、前記実施例同様、駆動軸4と一体的に
水中回転羽根12が水中で高速回転し、この回転に伴っ
て生じる水中の負圧により、空気が筒体5内に上方から
吸い込まれ、この空気が、図中実線矢印で示すように、
筒体5の下端開口5bから水中に放出される。
【0040】そして、このとき、前記実施例同様に、筒
体5の外周面に沿って下方に流れる水流が、図中破線矢
印で示すように生じるが、筒体5の外側に円筒壁23が
この水流を下方向に案内するように設けられていること
から、この水流は、筒体5の下端開口5bからの空気の
放出箇所まで、確実に導かれる。これにより、この水流
による空気の剪断力が、前記実施例に比べてより顕著に
作用し、この結果、さらに微細化された気泡が水中に分
散されるものとなる。
【0041】また、上記実施例においては、水中回転羽
根12における各羽根板12a…の上下端、及び切欠1
2b…の垂直縁の各部で、上部連結板21・下部連結板
22・円筒壁23によって相互に連結されていることか
ら、全体の強度が大きなものとなっている。これによ
り、水中回転羽根12の回転速度をより大きくすること
ができる。したがって、これによっても気泡の微細化が
促進され、この結果、泡沫分離性能がより向上する。
【0042】なお、上記各実施例の装置は、泡沫分離に
より水中汚濁物質を除去するために使用される場合に限
定されるものではなく、その他、任意の液中にガスを微
細気泡として吹き込んでガスを液中に溶かし込む場合
や、液体成分に化学変化を生じさせてその性質を改変さ
せる場合等、種々の使用が可能である。
【0043】また、上記各実施例は本発明を限定するも
のではなく、本発明の範囲で種々の変更が可能であっ
て、例えば上記各実施例においては、水中回転羽根12
や第1・第2送風羽根6・13は、それぞれ4枚の羽根
板を、例えば図2や図5に水中回転羽根12について例
示しているように、駆動軸4の軸心に対してやや傾けて
略十字状に取付けた構成としたが、例えば羽根板の枚数
や傾き具合等は適度に変更して構成することが可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
気液混合装置は、回転駆動される駆動軸と、この駆動軸
の下端側外周に固定される複数の羽根板から成る回転羽
根と、上記駆動軸の外側を覆うとともに下端開口から上
記回転羽根に気体を放出する筒体とを備える気液混合装
置であって、上記筒体が、羽根板の上部中央側を切欠い
て、この切欠部内の羽根板における駆動軸方向寸法の中
間位置近傍まで延びる形状で形成されており、上記切欠
部内において上記筒体の外周面と羽根板の駆動軸側内縁
との間に所定の間隙が設けられている構成である。
【0045】それゆえ、筒体の下端開口から液中に放出
されたガスは、渦流における速度分布がより大きな領域
に混入されることとなって、渦流からより大きな剪断力
を受け、極く微細な気泡となって液中に分散される。
た、回転羽根が高速回転する動作状態では、上記間隙が
筒体の全周にわたって連続するような隙間が形成される
ものとみなされる。従って、筒体の外周面に沿って上方
から下方に流れる液体が上記隙間を通して吸い込まれ、
下端開口から放出されるガスにさらに剪断力を与える。
この結果、例えば泡沫分離による液中汚濁物質の吸着等
がより速やかに行われ、泡沫分離性能等を向上すること
ができるという効果を奏する。
【0046】請求項2記載の気液混合装置は、回転駆動
される駆動軸と、この駆動軸の下端側外周に固定される
複数の羽根板から成る回転羽根と、上記駆動軸の外側を
覆う筒体とを備える気液混合装置であって、上記筒体
が、羽根板の上部中央側を切欠いて、この切欠部内まで
延びる形状で形成されており、各羽根板における切欠部
内に、上記筒体を外側から囲う円筒壁が、この円筒壁と
筒体との間に所定間隙の環状流路を上記筒体の軸方向に
沿って形成すべく設けられている構成である。
【0047】それゆえ、筒体の下端開口から液中に放出
されたガスは、渦流における速度分布がより大きな領域
に混入されることとなるため、渦流からより大きな剪断
力を受け、この結果、極く微細な気泡となって液中に分
散される。また、筒体内を通してガスが液中に放出され
る箇所に、筒体と円筒壁との間の環状流路を通して上方
の液体が流れ込む。これにより、この液体流が、液中に
放出されるガスに剪断力をさらに与えることになるの
で、より微細化された気泡としてガスの液中への分散が
生じ、この結果、例えば泡沫分離性能等をさらに向上す
ることができるという効果を奏する。
【0048】請求項3記載の気液混合装置は、請求項1
または2記載の気液混合装置において、上記駆動軸の外
周に、筒体の下端開口の近傍の位置に、駆動軸の外周と
筒体との間の空間を通って下方に流れる気体をその流れ
方向に加速させるための補助羽根が設けられている構成
である。
【0049】それゆえ、ガス流はより大きな動圧エネル
ギーを得て筒体の下端開口から水中に吹き出されること
となり、このときの慣性力が筒体の下端開口から深さ方
向に侵入させる力として作用するので、これによって
も、液中に放出されたガスは、羽根板の回転によって生
じる渦流における速度分布がより大きな領域へと達する
こととなる。この結果、渦流から大きな剪断力を受け、
より細かな気泡となって液中に分散されるので、泡沫分
離性能等をさらに向上させることができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における気液混合装置の要部
を示す一部切欠断面図である。
【図2】上記気液混合装置の外観を示す斜視図である。
【図3】上記気液混合装置の全体構成を示す一部切欠断
面図である。
【図4】本発明の他の実施例での気液混合装置における
羽根ユニットを示すものであって、同図(a)は一部を
切欠いて示す斜視図、同図(b)はこの羽根ユニットの
筒体への連結状態を示す要部斜視図である。
【図5】図4に示す羽根ユニットの水中動作状態を説明
するための説明図である。
【図6】従来の水浄化装置の構成を示す模式図である。
【図7】従来の気液混合装置の要部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
3 駆動モータ 4 駆動軸 5 筒体 5b 下端開口 11 羽根ユニット 12 水中回転羽根 12a 羽根板 12b 切欠 13 第2送風羽根(補助羽根) 23 円筒壁 24 環状流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭51−111169(JP,U) 実開 昭59−138434(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01F 3/00 - 3/22 B01F 7/00 - 7/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される駆動軸と、この駆動軸の下
    端側外周に固定される複数の羽根板から成る回転羽根
    と、上記駆動軸の外側を覆うとともに下端開口から上記
    回転羽根に気体を放出する筒体とを備える気液混合装置
    であって、 上記筒体が、羽根板の上部中央側を切欠いて、この切欠
    部内の羽根板における駆動軸方向寸法の中間位置近傍
    で延びる形状で形成されており、 上記切欠部内において上記筒体の外周面と羽根板の駆動
    軸側内縁との間に所定の間隙が設けられている ことを特
    徴とする気液混合装置。
  2. 【請求項2】回転駆動される駆動軸と、この駆動軸の下
    端側外周に固定される複数の羽根板から成る回転羽根
    と、上記駆動軸の外側を覆う筒体とを備える気液混合装
    置であって、 上記筒体が、羽根板の上部中央側を切欠いて、この切欠
    部内まで延びる形状で形成されており、 各羽根板における切欠部内に、上記筒体を外側から囲う
    円筒壁が、この円筒壁と筒体との間に所定間隙の環状流
    路を上記筒体の軸方向に沿って形成すべく設けられてい
    ることを特徴とする気液混合装置。
  3. 【請求項3】上記駆動軸の外周には、筒体の下端開口の
    近傍の位置に、駆動軸の外周と筒体との間の空間を通っ
    て下方に流れる気体をその流れ方向に加速させるための
    補助羽根が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の気液混合装置。
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