JP3103798U - 底面給水用の園芸鑑賞鉢 - Google Patents

Abstract

【課題】この考案は、誰にでも安全かつ簡単確実に植物を育てることができる、底面吸水用の園芸鑑賞鉢に関するものである。
【解決手段】底面給水方式を採用し、上部にすべり止め（２）と低部に吸水ひも（５）を取り付けたプラスチック製の中鉢（６）を透明な貯水機能を備えた外鉢（１）に、差し込むことにより組み合わせる。さらに吸水ひも（５）下部に重り（４）を取り付ける。
【選択図】図１

Description

考案の詳細な説明

この考案は、底面給水方式を利用した底面給水用の園芸鑑賞鉢に関するものである。

従来、植物の管理を省力化または最適化する事を目的とした、鉢の下部に貯水機能を備えた外鉢を持ったひも給水方式の鉢は多くある。これは図２に示すように、中鉢または内体として利用されているものが貯水機能を備えた外鉢（１）に入った状態に配置されている。
貯水槽の上部より中鉢（６）の上部が高く配置されている状態においては、潅水などで中鉢を持ち上げる時に上部外側を持つ事になる。よって内鉢がプラスチックなどすべり易い材質で出来ている場合、滑りやすく持ちにくい欠点があった。

また従来、図３に示すように、貯水槽の上部より中鉢の上部が同じか低く配置されている状態においては、中鉢は貯水槽の内側に有るため中鉢を持ち上げにくかった。または中鉢に接続された状態の、持ち上げる為の構造物（７）を取り付ける必要があった。

また従来、中鉢の底穴に取り付けられた吸水ひもが塗れている場合、吸水ひもが貯水機能を備えた外鉢の内面に貼り付きうまく給水できない事があった。

考案が解決しようとする課題

本案は、その欠点を除いて、滑りにくく持ちやすい構造で確実に給水できる底面給水用の園芸鑑賞鉢を開発しようとするものである。

課題を解決するための手段

いまその解決手段を図１に追いながら説明すれば、プラスチック製の中鉢（６）に、透明な素材で出来た貯水機能を備えた外鉢（１）を組み合わせた底面給水用の園芸鑑賞鉢で、
イ）中鉢（６）の上部外側に四角い突起を複数貼り付けたすべり止め（２）を設け、
ロ）中鉢（６）の底穴に吸水ひも（５）を取り付ける。
ハ）吸水ひも（５）の下部に重り（４）を取り付ける。
以上の構成からなる底面給水用の園芸鑑賞鉢である。

本案は、以上のような構造であるから、これを使用するときは、中鉢（６）と貯水機能を備えた外鉢（１）は通常あらかじめ組み合わせて販売提供され、利用者は潅水時にまず中鉢（６）を取り出した後、貯水機能を備えた外鉢（１）の中に中鉢の底面より適度な空間が空く分量を注水する。中鉢を貯水機能を備えた外鉢（１）に戻し、水に接した吸水ひもの毛管現象によって中鉢へと給水される。
また中鉢上部の外側には滑り止め（２）が付いており、中鉢が貯水機能を備えた外鉢（１）に入り込んでしまうのを防ぐ。注水時にはすべり止め（２）をつまみ、容易に中鉢を取り出すことができる。

なお、本考案の実施にあたって次の如きができる。
すべり止め（２）の四角い突起を円形または楕円形の突起やひも状のもので作る事もできる。
また重り（４）は吸水ひも（５）の任意の位置に一個または複数つけても同様の効果が得られる。
すべり止め（２）と重り（４）は装飾的な素材で作ることによって、より魅力的な商品にすることが出来る。

考案の効果

この実施形態によれば、すべり止め（２）の働きで、中鉢をつかんだ時に滑りにくい。したがって、中鉢を持ちやすいく安全に潅水が出来る。また中鉢の低穴に取り付けられた重りの作用で、吸水ひもが貯水槽の内面に張り付くのを防ぐことができる。また貯水機能を備えた外鉢が透明体で出来ているため、潅水の時期が解りやすくい。
これらのことから簡単で確実に植物を育てることができる。

本考案の断面図 中鉢が貯水機能を備えた外鉢より高く設置された断面図である。 中鉢が貯水機能を備えた外鉢と同じ高さに設置された断面図である。

符号の説明

１ 貯水機能を備えた外鉢 ２ 突起（すべり止め）
３ 底穴 ４ 重り
５ 吸水ひも ６ 中鉢
７ 中鉢を持ち上げるための構造物

Claims (2)

1. プラスチック製の中鉢（６）に、透明な素材で出来た貯水機能を備えた外鉢（１）を組み合わせた底面給水用の園芸鑑賞鉢で、中鉢（６）の上部外側に四角い突起のすべり止め（２）を設けことを特徴とする底面給水用の園芸鑑賞鉢。
2. 前記中鉢の底穴（３）に取り付けられた吸水ひも（５）の下部に重り（４）を取り付けたことを特徴とする請求項１記載の底面給水用の園芸鑑賞鉢。

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