JP3103399U - 点滴速度調整補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】点滴速度調整補助具において、モード切換えや数値入力に、従来よりも多くの操作キーを割り当てて操作ミスを生じにくくし、併せて、加減乗除計算を行うことを可能にする。
【解決手段】点滴モードと電卓モードと時間モードとカウントダウンタイマーモードとの間でモード切換えを行うモード選択キー23を備える。点滴モードでは輸液セットでの滴下タイミングを周期的にアラーム表示又は光学表示する。点滴モードでの単位量当りの滴下数を選択する滴下数選択キーと、単位時間当りの輸液速度や輸液総量などを入力するための数値キーとを含むテンキー21を備え、このテンキー21によって電卓モードでの加減乗除計算を行うための数値入力を行うようにする。
【選択図】図2
【解決手段】点滴モードと電卓モードと時間モードとカウントダウンタイマーモードとの間でモード切換えを行うモード選択キー23を備える。点滴モードでは輸液セットでの滴下タイミングを周期的にアラーム表示又は光学表示する。点滴モードでの単位量当りの滴下数を選択する滴下数選択キーと、単位時間当りの輸液速度や輸液総量などを入力するための数値キーとを含むテンキー21を備え、このテンキー21によって電卓モードでの加減乗除計算を行うための数値入力を行うようにする。
【選択図】図2
Description
本考案は、輸液セットを用いて人体に点滴処置を施すときに、輸液セットの滴下タイミングを適切に調節することに役立つ点滴速度調整補助具に関する。
点滴処置に用いられる一般的な輸液セットでは、輸液袋に差し込んだ滴下針から液溜筒内に滴下させた輸液が、その液溜筒から連結チューブや輸液針などを経て患者の体内に注入されるようになっている。そして、体内への輸液の注入の速度は、連結チューブの途中箇所に設けられた手動式の流量調節器によって調節される。すなわち、流量調節器を手動調節すると、滴下針からの輸液の滴下時間間隔が変動して体内への輸液の注入の速度が調整される。
また、一般的には、輸液セットの種類が、1mlの輸液を滴下針から滴下させるのに必要なおおよその滴下数を基準として定められている。たとえば、輸液セットには、1mlに相当する滴下数が、15滴のものと、19滴のものと、20滴のものと、60滴のものとがあり、これらの輸液セットのいずれを用いるかによって滴下針からの滴下タイミングの時間的間隔を上記した流量調節器によって手動にて適切に調節するようにしている。
ところで、実際の点滴処置において、滴下タイミングの滴下時間間隔を定める方法として演算法と時間当り法とが提案されていて、演算法は、点滴に用いる輸液セットの種類を決定すると共に、輸液総量(ml)と輸液時間(輸液総量全部を滴下させる時間)とを決定した後、それらを因子として滴下時間間隔を算出するという方法であり、時間当り法は、点滴に用いる輸液セットの種類を決定すると共に、単位時間当りの輸液速度(ml/h)を決定し、それらを因子として滴下時間間隔を算出するという方法である。これらのいずれの方法においても、算出された滴下時間間隔に合わせて流量調節器を手動調節することにより滴下タイミングを定める。
そして、従来は、滴下時間間隔の算出や流量調節器の手動操作は看護師などによって行われ、滴下時間間隔は、看護師が常時携行しているカード型電卓などのテンキーを操作して計算により算出したり看護師が暗算で算出したりすることがあった。
一方、輸液を適切な滴下時間間隔で滴下させるための流量調節器の調節を容易にかつ正確に行うことができるようにするための補助具として、点滴速度調整補助具が従来より知られていた。この点滴速度調整補助具は、上記した演算法に基づく演算モードと時間当り法に基づく時間当りモードを選択することができるようになっていて、演算モードでは、輸液セットの種類と、輸液総量(ml)と、輸液時間とを入力すると、それらの入力値から滴下時間間隔が演算され、その演算値により滴下タイミングを周期的なアラーム表示又は光学表示によって看護師などのオペレータに認識させることができるようになっている。また、時間当りモードでは、輸液セットの種類と、単位時間当りの輸液速度(ml/h)とを入力すると、それらの入力値から滴下時間間隔が演算され、その演算値により滴下タイミングを周期的なアラーム表示又は光学表示によって看護師などのオペレータに認識させることができるようになっている。そのため、この点滴速度調整補助具を用いることにより、看護師などのオペレータは、カード型電卓などの数値キーを操作することなく、輸液セットの滴下針からの輸液の実際の滴下タイミングがそのような周期的なアラーム表示や光学表示に合うように流量調節器を調節するという操作を行うだけで適切な滴下時間間隔を設定することができる。この点滴速度調整補助具は、2種類の操作キーを使い分けることによってモード切換えと輸液セットの種類の選択、輸液総量(ml)や輸液時間の設定、単位時間当りの輸液速度(ml/h)の設定などを行うようになっていた。
しかしながら、看護師などのオペレータ自身の思考を経た数値キーの入力操作によってカード型電卓を操作して滴下時間間隔を算出したり暗算で算出したりすると、数値キーの入力操作に錯誤や勘違いなどが生じて適切な滴下時間間隔が算出されないおそれがある。
このようなおそれは、上記した従来の点滴速度調整補助具を用いることによって解消されるけれども、従来の点滴速度調整補助具は、上記したように2種類の操作キーを使い分けることによって演算モードと時間当りモードとの間でのモード切換えと輸液セットの種類の選択、輸液総量(ml)や輸液時間の設定、単位時間当りの輸液速度(ml/h)の設定などの多くの入力操作を行うようになっていたが、数値キーやモード切替キー、その他の操作キーの数及び見にくさから、操作キーの押し間違いなどによる操作ミスを生じやすいという問題があった。
また、従来の点滴速度調整補助具は、カード型電卓に見られるような加減乗除計算を行う機能を発揮する電卓モードを備えていない。そのため、当該点滴速度調整補助具を携行しているだけでは、必要に応じて加減乗除計算を行うことができず、その要求に対処するには、当該点滴速度調整補助具のほかにカード型電卓を携行しなければならないという不便もあった。
また、従来の点滴速度調整補助具は、カード型電卓に見られるような加減乗除計算を行う機能を発揮する電卓モードを備えていない。そのため、当該点滴速度調整補助具を携行しているだけでは、必要に応じて加減乗除計算を行うことができず、その要求に対処するには、当該点滴速度調整補助具のほかにカード型電卓を携行しなければならないという不便もあった。
本考案は以上の状況の下でなされたものであり、点滴モードと、加減乗除計算を行うための電卓モードと、時間表示を行うための時間モードと、カウントダウンを行うためのカウントダウンタイマーモードとの間でモード切換えを行うモード選択キーを備えるほか、上記点滴モードにおける、輸液セットの種類の選択、輸液総量(ml)や輸液時間の設定、単位時間当りの輸液速度(ml/h)の設定などの入力操作を行うに際して、数値キーとを含むテンキーなどの入力用キー群を備えていることから、操作キーの押し間違いなどによる操作ミスを生じにくく、しかも、必要に応じて加減乗除計算を行う場合にも当該点滴速度調整補助具のほかにカード型電卓を携行しなければならないという不便を生じることのない点滴速度調整補助具を提供することを目的とする。
本考案に係る点滴速度調整補助具は、点滴モードと、加減乗除計算を行うための電卓モードと、時間表示を行うための時間モードと、カウントダウンを行うためのカウントダウンタイマーモードとの間でモード切換えを行うモード選択キーを備えると共に、点滴モード、電卓モード、時間モード、カウントダウンタイマーモードのそれぞれにおいて所要事項を表示するための液晶表示画面を備え、点滴モードでは輸液セットでの滴下タイミングを周期的にアラーム表示又は光学表示するようになっている。
また、上記点滴モードに、輸液セットによって定まる単位量当りの滴下数と輸液総量と輸液時間とから滴下時間間隔を算出する演算モードを備え、この点滴モードでの単位量当りの滴下数、輸液総量及び輸液時間を入力するための数値キーとを含むテンキーを備えていると共に、このテンキーによって上記電卓モードでの加減乗除計算を行うための数値の入力、カウントダウンの設定時間の入力、時間表示のための時間の入力を行うように構成した、というものである。
この構成を備えた点滴速度調整補助具によれば、モード選択キーを操作することによって、点滴モードと、加減乗除計算を行うための電卓モードと、時間表示を行うための時間モードと、カウントダウンを行うためのカウントダウンタイマーモードとの間でモード切換えを行うことが可能である。
また、上記点滴モードに、輸液セットによって定まる単位量当りの滴下数と輸液総量と輸液時間とから滴下時間間隔を算出する演算機能を備え、この点滴モードでの単位量当りの滴下数、輸液総量及び輸液時間をテンキーに含まれる数値キーを操作することによって、入力することができる。
したがって、従来のように2種類の操作キーを使い分ける場合に比べて操作キーの押し間違いが少なくなる。しかも、上記テンキーによって上記電卓モードでの加減乗除計算を行うための数値入力を行うようにしたので、必要に応じて加減乗除計算を行う場合にも当該点滴速度調整補助具のほかにカード型電卓を携行しなければならないという不便を生じることがなくなる。
また、上記点滴モードに、輸液セットによって定まる単位量当りの滴下数と輸液総量と輸液時間とから滴下時間間隔を算出する演算機能を備え、この点滴モードでの単位量当りの滴下数、輸液総量及び輸液時間をテンキーに含まれる数値キーを操作することによって、入力することができる。
したがって、従来のように2種類の操作キーを使い分ける場合に比べて操作キーの押し間違いが少なくなる。しかも、上記テンキーによって上記電卓モードでの加減乗除計算を行うための数値入力を行うようにしたので、必要に応じて加減乗除計算を行う場合にも当該点滴速度調整補助具のほかにカード型電卓を携行しなければならないという不便を生じることがなくなる。
本考案では、前記点滴モード、カウントダウンタイマーモードにおける液晶表示画面には、常時現在の時刻が表示される構成を採用することが可能である。
前記点滴モード、カウントダウンタイマーモードにおいて、液晶表示画面に常時現在の時刻が表示される場合、点滴モードにおいては、滴下数、輸液総量及び輸液時間を入力することから、これから行う点滴が凡そ何時頃終わるのか液晶表示画面に表示されている時間により知ることができる。また、カウントダウンタイマーモードにおいては、カウントダウンの設定時間を入力する際、カウントダウンが終わる時刻を参照することができると共に、入力した後はカウントダウンが終わる時刻を確認することができる。
また、本考案では、前記点滴モード、電卓モード、時間モード、カウントダウンタイマーモードのそれぞれにおいて所要事項を表示するための液晶表示画面及び前記所要事項を表示するための入力用キー群にバックライト機能が備わっている、という構成を採用することが可能である。
バックライト機能が備わっているという構成を採用することにより、例えば複数の人が入院している病室で、消灯後一人の入院患者に点滴を行うとき、病室の照明を点灯せずに所要事項を入力操作することができ、また、液晶表示画面の表示事項を明確に見極めることが可能であるので、病室などで周囲の患者に迷惑がかかることを未然に防ぐことが可能である。
さらに、本考案では、前記バックライトを点灯するライトキーが備えられ、最後のキー操作後、所定時間経過後に自動的に消灯するように構成を採用することが可能である。
さらに、本考案では、前記液晶表示画面と入力用キー群とを手のひらに乗せて掴むことのできる大きさに形成された偏平な筐体の前面に、前記入力用キー群の設置個所を開閉自在とする開閉カバーを設け、またその開閉カバーの裏面に鏡を設けるという構成を採用することが可能である。
前記入力用キー群の設置個所を開閉自在とする開閉カバーを前記筐体に設け、また、その開閉カバーの裏面に鏡を設けるという構成を採用することにより、入力用キー群の操作キーが不必要にキー入力されることを防止することができるとともに、女性看護士などが点滴作業が終わった後に、自分の身だしなみを整えることが簡単に行うことができる。
以上のように本考案に係る点滴速度調整補助具によれば、モード切換えや各種の数値入力などに、従来よりも多くの操作キーを割り当ててあるので操作キーの押し間違いによる操作ミスを生じにくくなり、適切な滴下タイミングを周期的にアラーム表示又は光学表示することができるようになる。また、当該点滴速度調整補助具自体に備わっているテンキーを操作することによって加減乗除計算を行うことが可能であるので、当該点滴速度調整補助具のほかにカード型電卓を携行しなければならないという不便を生じることがない。
図1(A)は本考案の実施形態に係る点滴速度調整補助具の正面図、(B)は同点滴速度調整具の側面図、図2は入力用キー群の配列を示した説明図、図3は液晶表示画面の説明図、図4はブロック図、図5はフローチャートである。
図1(A)(B)のように、この点滴速度調整補助具は、手のひらに乗せて掴むことのできる大きさに形成された偏平な筐体1の前面に、入力用キー群2と液晶表示画面6とを配備することにより形成されていて、筐体1に取り付けられた開閉カバー11によって図1(B)矢印aのように入力用キー群2の設置箇所を開閉することができるようになっている。
また、この開閉カバーの裏面には鏡11Aが設けられている。
また、この開閉カバーの裏面には鏡11Aが設けられている。
図3のように、液晶表示画面6の上縁部にモード種別の表示が印刷表記されていて、図例ではその印刷表記が「時計」「電卓」「タイマー」「点滴」の4つの表記でなり、これらはそれぞれ時計モード、電卓モード、カウントダウンタイマーモード、点滴モードを表している。
また、液晶表示画面6は上下に4区画されていて、上部区画にはアラーム表示部AL、バッテリー残量表示部B、現在時刻表示部T1、カウントダウンのための時間表示を行うタイマー表示部T2が備わり、中上部区画には単位量当りの滴下数を表す輸液セット表示部D1と1分当たりの滴下数(滴/m)を表す分当り滴下表示部D2が備わり、中下部区画には輸液総量(ml)という項目名を表す輸液総量表示部A1、1時間当りの輸液速度(ml/h)という項目を表す輸液速度表示部A2、並びに、それらの各項目に応じた数値を表示する輸液数値表示部Aが備わり、下部区画には輸液総量全部を滴下させる時間を表す輸液時間表示部C1とその項目に応じた時間を表示する時間表示部Cが備わっている。
また、前記タイマー表示部T2は、カウントダウンのための時間表示のほか、電卓モードにおいては、電卓の計算数字の表示部しても使用する。
また、液晶表示画面6は上下に4区画されていて、上部区画にはアラーム表示部AL、バッテリー残量表示部B、現在時刻表示部T1、カウントダウンのための時間表示を行うタイマー表示部T2が備わり、中上部区画には単位量当りの滴下数を表す輸液セット表示部D1と1分当たりの滴下数(滴/m)を表す分当り滴下表示部D2が備わり、中下部区画には輸液総量(ml)という項目名を表す輸液総量表示部A1、1時間当りの輸液速度(ml/h)という項目を表す輸液速度表示部A2、並びに、それらの各項目に応じた数値を表示する輸液数値表示部Aが備わり、下部区画には輸液総量全部を滴下させる時間を表す輸液時間表示部C1とその項目に応じた時間を表示する時間表示部Cが備わっている。
また、前記タイマー表示部T2は、カウントダウンのための時間表示のほか、電卓モードにおいては、電卓の計算数字の表示部しても使用する。
図2のように、入力用キー群2には、「0」から「9」までの数値キーや通常電卓として使用するについて必要とされている加減乗除計算などを行うための操作キー21、点滴やカウントダウン開始のスタート動作などを行うためのスタート・ストップキー22、モード選択キー23、アラームキー24、バックライトを点灯させるライトキー25、アラーム音切換えキー26、点滴モードやカウントダウンタイマーモード等における数値入力値を確定させる「SET」キー27などのファンクションキー群が備わっている。
さらに、図1のように、筐体1には、滴下タイミングを光学表示するためのLED発光部12が備わっている。
この点滴速度調整補助具は第1及び第2の各演算回路、時計回路、タイマー回路、滴下信号発生回路などを内蔵していて(図4参照)、第1及び第2の各演算回路、時計回路、タイマー回路の4つの回路のうちの1つがモード選択キー23を操作することによって選択される。すなわち、モード選択キー23の押下げ動作を繰り返すと、液晶表示画面6に表示されるカーソル61が順に横移動して選択されたモードを表す表記を指し示し、それによってオペレータは自己が選択したモードを知ることができる。図例の点滴速度調整補助具では、選択できるモードとして、点滴モード、時計モード、カウントダウンタイマーモード、電卓モードなどが定められている。そして、点滴モードに第1演算回路が対応し、時計モードには時計回路が対応し、カウントダウンタイマーモードにはタイマー回路が対応し、電卓モードに第2演算回路が対応している。
モード選択キー23によって点滴モードを選択し、「SET」キー27を押下げると液晶表示画面6の中下部区画の単位量(1ml)当りの滴下数を表す輸液セット表示部D1(図3参照)の表示が点滅する。この点滴モードでの動作を図5にフローチャートで示してある。
モード選択キー23によって点滴モードを選択し、「SET」キー27を押下げると液晶表示画面6の中上部区画の輸液セット表示部D1(図3参照)の表示が点滅して輸液セットの数量値の入力を促す。通常輸液セットの数量値は、1mlに相当する滴下数が、15滴のもの、19滴のもの、20滴のもの、60滴のもの、の4種類のものが多く使用されており、この15,19,20,60の数量値をオペレータが数値キーを操作して入力し、「SET」キーを操作することによって輸液セットを確定する(ステップ1)。
つぎに、前記輸液セットを確定する「SET」キー27を押下げると液晶表示画面6の中下部区画の輸液総量(ml)を示す輸液数値表示部Aが点滅し、輸液総量(ml)の数量値の入力を促す。テンキー21の数値キーを操作して輸液総量(ml)を輸液数値表示部Aに表示させ、「SET」キー27を操作することによって輸液総量(ml)を確定する(ステップ2)。
さらに、前記輸液総量(ml)を確定する「SET」キー27を押下げると液晶表示画面6の下部区画の輸液時間を示す時間表示部Cが点滅し、輸液時間の時間の入力を促す。テンキー21の数値キーを操作して輸液時間を時間表示部Cに時分の単位で表示させ、「SET」キーを操作することによって輸液時間を確定する(ステップ3)。
つぎに、前記輸液セットを確定する「SET」キー27を押下げると液晶表示画面6の中下部区画の輸液総量(ml)を示す輸液数値表示部Aが点滅し、輸液総量(ml)の数量値の入力を促す。テンキー21の数値キーを操作して輸液総量(ml)を輸液数値表示部Aに表示させ、「SET」キー27を操作することによって輸液総量(ml)を確定する(ステップ2)。
さらに、前記輸液総量(ml)を確定する「SET」キー27を押下げると液晶表示画面6の下部区画の輸液時間を示す時間表示部Cが点滅し、輸液時間の時間の入力を促す。テンキー21の数値キーを操作して輸液時間を時間表示部Cに時分の単位で表示させ、「SET」キーを操作することによって輸液時間を確定する(ステップ3)。
こうして輸液セットの選択輸液総量(ml)、輸液時間を設定した後、スタート・ストップキー22で点滴タイマーをスタートさせると、その第1演算回路によって1分間当りの滴下数が演算され(ステップ4)、その演算結果(滴/m)が滴下表示部D2に数値で表示される。次に、スタートキー22(図2又は図4参照)を操作すると滴下信号発生回路(図4参照)を経て滴下信号が出力され(ステップ5)、その滴下信号に基づいて滴下タイミングが周期的なアラーム表示又は光学表示される(ステップ6)。アラーム表示は内蔵マイクによる発音によって行われ、光学表示は図1のLED発光部12の点滅によって行われる。したがって、輸液セットの滴下針からの輸液の実際の滴下タイミングがそのような周期的なアラーム表示や光学表示に合うように流量調節器を調節するという操作を行うだけで適切な滴下時間間隔が設定される。
次に、輸液総量(ml)の輸液総量表示部A1と、1時間当りの輸液速度(ml/h)を表示する輸液速度表示部A2との間をカーソル62が交互に移動し、輸液総量(ml)と1時間当りの輸液スピードを5秒間隔で液晶表示画面6に表示する(ステップ7)。
モード選択キー23により時計モードを選択して「SET」キー27でモードを確定すると、時計モードに対応する時計回路(図4参照)が選択される。続いて、時、分、秒、AM/PMの文字が点滅し、時間数値の入力を促す。テンキー21を操作することによって時、分、秒を入力し、AM/PMをスタート・ストップキー22で指示する。「SET」キー27でセットを確認して終了する。
なお、この時計モードを選択することによって表示される現在時刻表示は、電卓モード以外のモード、即ち、点滴モードやカウントダウンタイマーモードにおいても、常時現在時刻表示するように構成されている。
なお、この時計モードを選択することによって表示される現在時刻表示は、電卓モード以外のモード、即ち、点滴モードやカウントダウンタイマーモードにおいても、常時現在時刻表示するように構成されている。
モード選択キー23によりカウントダウンタイマーモードを選択して「SET」キー27でモードを確定すると、カウントダウンタイマーモードに対応するタイマー回路(図4参照)が選択される。そして、カウントダウンタイマーの時、分、秒の文字が点滅し、時間数値の入力を促す。
カウントダウンの時間を入れる前にCL/Cキーを押し前のセットを消した後、テンキー21を操作することによって、希望する時、分、秒を数字で入力し、スタート・ストップキー22でセットとカウント開始を確認する。
カウントダウンの時間を入れる前にCL/Cキーを押し前のセットを消した後、テンキー21を操作することによって、希望する時、分、秒を数字で入力し、スタート・ストップキー22でセットとカウント開始を確認する。
モード選択キー23により電卓モードを選択して「SET」キー27でモードを確定すると、電卓モードに対応する第3演算回路(図4参照)が選択され、テンキー21を操作することによって加減乗除計算を行うことができる。すなわち、数値キーや加減乗除記号を表す「÷」「×」「−」「+」の各キーを操作して「=」キーを操作すると、第2演算回路によって演算が行われ、その演算結果がたとえば現在時刻表示部T1に数字で表示される。なお、電卓モードが選択されたときには、たとえば、現在時刻表示部T1が入力された数字や演算結果を表示する表示に切り換わる。
この実施形態では、点滴モード、、電卓モード、時計モード、カウントダウンタイマーモードのそれぞれにおいて所要事項を表示するための液晶表示画面21にバックライト機能を具備させてあり、そのバックライト機能がライトキー25を押し下げることによって発揮されるようになっている。そのため、夜間の暗いときでも、照明を点灯せずに液晶表示画面6の表示事項を明確に見極めることが可能である。そのため、病室などで周囲の患者に迷惑がかかることを未然に防ぐことが可能である。
1 筐体
2 入力用キー群
6 液晶表示画面
11 開閉カバー
11A 鏡
21 テンキー
23 モード選択キー(モード決定キー)
2 入力用キー群
6 液晶表示画面
11 開閉カバー
11A 鏡
21 テンキー
23 モード選択キー(モード決定キー)
Claims (6)
- 点滴モードと、加減乗除計算を行うための電卓モードと、時間表示を行うための時間モードと、カウントダウンを行うためのカウントダウンタイマーモードとの間でモード切換えを行うモード選択キーを備えると共に、点滴モード、電卓モード、時間モード、カウントダウンタイマーモードのそれぞれにおいて所要事項を表示するための液晶表示画面を備え、点滴モードでは輸液セットでの滴下タイミングを周期的にアラーム表示又は光学表示するようになっている点滴速度調整補助具であって、
上記点滴モードに、輸液セットによって定まる単位量当りの滴下数と輸液総量と輸液時間とから滴下時間間隔を算出する演算機能を備え、この点滴モードでの単位量当りの滴下数、輸液総量及び輸液時間を入力するための数値キーとを含むテンキーを備えていると共に、このテンキーによって上記電卓モードでの加減乗除計算を行うための数値の入力、カウントダウンの設定時間の入力、時間表示のための時間の入力を行うように構成したことを特徴とする点滴速度調整補助具。 - 前記点滴モード、カウントダウンタイマーモードにおける液晶表示画面には、常時現在の時刻が表示される構成とした請求項1に記載した点滴速度調整補助具。
- 前記点滴モード、電卓モード、時間モード、カウントダウンタイマーモードのそれぞれにおいて所要事項を表示するための液晶表示画面及び前記所要事項を表示するための入力用キー群にバックライト機能が備わっている請求項1または請求項2に記載した点滴速度調整補助具。
- 前記バックライトを点灯するライトキーが備えられ、最後のキー操作後、所定時間経過後に自動的に消灯するように構成した請求項3に記載した点滴速度調整補助具。
- 前記液晶表示画面と入力用キー群とを手のひらに乗せて掴むことのできる大きさに形成された偏平な筐体の前面に、前記入力用キー群の設置個所を開閉自在とする開閉カバーを設けた請求項3または請求項4に記載した点滴速度調整補助具。
- 前記開閉カバーの裏面に鏡を設けた請求項5に記載した点滴速度調整補助具。
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