JP3101874U - 花包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】長時間切り花等の鮮度を維持させる状態で収容すると共に、箱体内の切り花を箱体を解体しなくとも自在に観察、観賞でき、運搬、陳列等可能な花包装体を提供する。
【解決手段】一本の花または複数本を結束材で結束した花の束10と、花延命剤を収容し、茎部の切断端に装着された延命部材12と、花を収容した包装箱14と、花を包装箱の内部に正立した状態で固定する結束材21とを備えている。包装箱14は、1枚のシートを折り曲げて多面体に形成され、正面に透視窓16を有している。透視窓16は、少なくとも包装箱14の内部に収容された花の花部と茎部とが鑑賞できるサイズにされている。
【選択図】図4
【解決手段】一本の花または複数本を結束材で結束した花の束10と、花延命剤を収容し、茎部の切断端に装着された延命部材12と、花を収容した包装箱14と、花を包装箱の内部に正立した状態で固定する結束材21とを備えている。包装箱14は、1枚のシートを折り曲げて多面体に形成され、正面に透視窓16を有している。透視窓16は、少なくとも包装箱14の内部に収容された花の花部と茎部とが鑑賞できるサイズにされている。
【選択図】図4
Description
本考案は、花の出荷元で花を容器に収容して運搬し、店頭に容器ごと陳列をして販売することができ、容器ごと鑑賞することも可能な花包装体に関する。
段ボール等を折り曲げて箱体を形成し、この箱体に、切り花等を詰めて運搬し、店頭に陳列保管することは従来から知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
特開平11−152171号公報
特開平8−276973号公報
従来の切り花を詰める箱体は、切り花を店頭に運搬し店頭において切り花を取り出した後に廃棄される。また、販売されるまで切り花を入れた状態で保管されている。箱体内の切り花の状況をみるには、蓋体を解体しなければならなかった。
本考案は、長時間切り花等の鮮度を維持させる状態で収容すると共に、箱体内の切り花等を箱体を解体しなくとも自在に観察、観賞でき、運搬、陳列等の可能な花包装体を提供することを目的とする。
本考案は以上の点を解決するため次の構成を採用する。
〈構成1〉
一本の花または複数本を結束材で結束した花の束と、花延命剤を収容し、前記茎部の切断端に装着された延命部材と、前記花を収容した包装箱と、前記花を前記包装箱の内部に正立した状態で固定する固定部材とを備え、前記包装箱は、1枚のシートを折り曲げて多面体に形成され、正面に、少なくとも包装箱の内部に収容された花の花部と茎部とが鑑賞できるサイズの透視窓を有するものであることを特徴とする花包装体。
〈構成1〉
一本の花または複数本を結束材で結束した花の束と、花延命剤を収容し、前記茎部の切断端に装着された延命部材と、前記花を収容した包装箱と、前記花を前記包装箱の内部に正立した状態で固定する固定部材とを備え、前記包装箱は、1枚のシートを折り曲げて多面体に形成され、正面に、少なくとも包装箱の内部に収容された花の花部と茎部とが鑑賞できるサイズの透視窓を有するものであることを特徴とする花包装体。
延命部材は、花延命剤を収容し、茎部の切断端に装着した切り花の束を収容する容器である。花延命剤は栄養剤及び殺菌剤等を含んだ液体である。花または花束は包装箱内で正立している。透視窓から正立した花を自由に見ることができる。したがって、生産者から店頭を経て購買者にわたる流通過程において、手を加えずにそのまま運搬、陳列、保存等することができる。花を透明シートで包囲した状態で包装箱に収容するならば、透視窓は開放したままでよい。また、透視窓に透明フィルムを貼り付けた場合には、花を透明シートで包囲しなくてもよい。この透視窓は、少なくとも包装箱の内部に収容された花の花部と茎部とが鑑賞できるサイズにする。また、そのまま展示するためには、縦方向のサイズは、少なくとも箱の全長の3分の1以上、好ましくは箱の全長の2分の1以上あるとよい。また、幅方向のサイズについても、少なくとも箱の全幅の3分の1以上、好ましくは2分の1以上あるとよい。こうして、透視窓を通じて、花を外部から十分に鑑賞できる。
〈構成2〉
一本の花または複数本を結束材で結束した花の束と、花延命剤を収容し、前記茎部の切断端に装着された延命部材と、前記花を収容した包装箱と、前記花を前記包装箱の内部に正立した状態で固定する固定部材とを備え、前記包装箱は、1枚のシートを折り曲げて多面体に形成され、正面に、少なくとも包装箱の内部に収容された花の花部が鑑賞できるサイズの透視窓であって、任意の曲線により縁取りされたものを有することを特徴とする花包装体。
一本の花または複数本を結束材で結束した花の束と、花延命剤を収容し、前記茎部の切断端に装着された延命部材と、前記花を収容した包装箱と、前記花を前記包装箱の内部に正立した状態で固定する固定部材とを備え、前記包装箱は、1枚のシートを折り曲げて多面体に形成され、正面に、少なくとも包装箱の内部に収容された花の花部が鑑賞できるサイズの透視窓であって、任意の曲線により縁取りされたものを有することを特徴とする花包装体。
透視窓は、少なくとも包装箱の内部に収容された花の花部が鑑賞できるサイズにする。また、そのまま展示するために、曲線で縁取りをして、装飾効果を高めるようにした。
〈構成3〉
構成1または2に記載の花包装体において、上記固定部材は、上記包装箱の、上記透視窓の反対側に設けられた結束孔に上記花を結束固定する紐状体からなることを特徴とする花包装体。
構成1または2に記載の花包装体において、上記固定部材は、上記包装箱の、上記透視窓の反対側に設けられた結束孔に上記花を結束固定する紐状体からなることを特徴とする花包装体。
花(花束)を包装箱に収容する場合に、運送中の移動を禁止するためと、展示されたときの姿勢保持のために、花(花束)の茎部の切断端上方を結束材で結束する。この結束材は、例えば、リボンである。このリボンの端を、容器の背面に設けられている結束孔を通じて外部に引き出す。そして、その端を縛って花(花束)全体を包装箱の内部に固定する。
〈構成4〉
構成1ないし3のいずれかに記載の花包装体において、
上記包装箱の、上記透視窓を設けた面以外の面に、通気孔を設けたことを特徴とする花包装体。
構成1ないし3のいずれかに記載の花包装体において、
上記包装箱の、上記透視窓を設けた面以外の面に、通気孔を設けたことを特徴とする花包装体。
切り花の鮮度を保つ通気孔を、正面から見て外観を損なわない面、即ち透視窓を設けた面以外の面に設けたものである。
以下、本考案の実施の形態を具体例を用いて説明する。
図1は花包装体の包装箱を展開して示す図、図2は同包装箱を示す斜視図、図3は同包装箱の背面と正面を示す図、図4は花包装体の内部状況を示す図である。
これらの図に示す本考案の花包装体は、一本の花10または複数本を結束材で結束した花の束と、花延命剤を収容し、茎部の切断端に装着された容器(延命部材)12と、花10を収容した包装箱14と、花10を包装箱14の内部に正立した状態で固定する結束材(固定部材)21とを備えたものである。包装箱14は、1枚の紙あるいはプラスチックからなるシートを折り曲げて多面体に形成され、正面14Aに透視窓16、背面14Bに結束孔17をそれぞれ有している。透視窓16には必要に応じて透明シートが貼着されている。
これらの図に示す本考案の花包装体は、一本の花10または複数本を結束材で結束した花の束と、花延命剤を収容し、茎部の切断端に装着された容器(延命部材)12と、花10を収容した包装箱14と、花10を包装箱14の内部に正立した状態で固定する結束材(固定部材)21とを備えたものである。包装箱14は、1枚の紙あるいはプラスチックからなるシートを折り曲げて多面体に形成され、正面14Aに透視窓16、背面14Bに結束孔17をそれぞれ有している。透視窓16には必要に応じて透明シートが貼着されている。
包装箱14は、図1に示す1枚のシートに描画した輪郭を切断し、さらに所定の折り線に沿って折り曲げることによって図2及び図3に示す縦長の6面体に形成されている。
図1において、正面14Aの一方縁には、折目線を介して側面14Cが連設されている。正面14Aの他方縁に、折目線を介して側面14Dが連設されている。背面14Bの他方縁には側面14Eが連設されている。背面14Bの上、下縁に、それぞれ折目線を介して上面14Fと底面14Gが連設されている。
図1において、正面14Aの一方縁には、折目線を介して側面14Cが連設されている。正面14Aの他方縁に、折目線を介して側面14Dが連設されている。背面14Bの他方縁には側面14Eが連設されている。背面14Bの上、下縁に、それぞれ折目線を介して上面14Fと底面14Gが連設されている。
側面14Cに折目線を介して2つの舌片14Hが連設されている。背面14Bと側面14Eとの間の折目線上に、2つの舌片14Hをそれぞれ受入れるスリット14Jが設けられている。上面14Fと底面14Gに、折目線を介して舌片14Kと14Lが連設されている。側面14Dと14Eに、それぞれ折目線を介して舌片14M、14N、14P、14Qが連設されている。舌片14Mと舌片14Pの各先端は、6面体に形成されたとき互いに係止し合う鉤形状とされている。舌片14Nと舌片14Qの各先端も同様に互いに係止し合う鉤形状とされている。
上面14Fと底面14Gと、各舌片14M、14N、14P、14Qに、それぞれほぼ同じ円形の通気孔18A、18B、19A、19B、20A、20B、21A、21Bが設けられている。通気孔18Aと18Bは、6面体に形成されたとき互いに合致して貫通するように位置している。各通気孔19Aと19B、通気孔20Aと20B、通気孔21Aと21Bも、同様に互いに合致して貫通するように位置している。
各切り花の茎端には、カプセル状の容器12がはめ込まれている。カプセル状の容器12には、よく知られた花延命剤を収容する。花延命剤は栄養剤及び殺菌剤等を含んだ液体である。この容器12の頭部の孔に茎部の切断端を差し込むと、カプセル状の容器12が、茎部の切断端に固定される。このような容器12は既存のものである。出荷元で容器12を茎部の切断端に装着して、包装箱14に収容すると、そのまま長時間運搬、展示しても、鮮度を保持することができる。
花(花束)10を包装箱14に収容する場合に、運送中の移動を禁止するためと、展示されたときの姿勢保持のために、花(花束)の茎部の切断端上方を結束材21で結束する。この結束材21は、例えば、リボンである。このリボンの端を、図3(a)のように、容器の背面に設けられている結束孔17を通じて外部に引き出す。そして、その端を縛って花(花束)全体を包装箱14の内部に固定する。実施例では、容器の背面の下部と上部にそれぞれ数個の結束孔17を設けたが、どれを利用しても構わない。花の上部がふらつくようであれば、上部と下部を結束材で固定することが好ましい。
各通気孔18A、18B、19A、19B、20A、20B、21A、21Bは、花10の鮮度を保つためのものであるが、包装箱14の、透視窓16を設けた正面からは見えない場所にあり、正面から見て外観を損なわないという実用上の利点がある。即ち、通気孔を正面に設けないこともこの包装箱の特徴といえる。
上記のように透視窓のある包装箱に収容しているので、花屋等の店先にそのまま展示することができる。花10は包装箱14内で正立した状態で固定されているから、透視窓16から鑑賞することができる。即ち、包装を解かずにそのまま商品として陳列することができるという効果がある。また、図3(b)のように、透視窓16の形状を任意の曲線で縁取りしたデザインにして、より装飾効果を高めることができる。また、箱表面の模様と透視窓16の形状の組み合わせによる装飾効果の増強も可能である。
花束を筒状の透明フィルムで包囲するようにしてもよい。この透明フィルムの下部は、丁度、花延命剤の容器12を隠すように、不透明に着色されている。その着色部分の上部を紐で結束する。この紐(リボン)が結束材である。
花を透明シートで包囲した状態で包装箱14に収容するならば、透視窓16は開放したままでよい。また、透視窓16に透明フィルムを貼り付けた場合には、花10を透明シートで包囲しなくてもよい。この透視窓16は、少なくとも包装箱14の内部に収容された花の花部と茎部とが鑑賞できるサイズにする。また、そのまま展示するためには、縦方向のサイズは、少なくとも包装箱14の全長の3分の1以上、好ましくは包装箱14の全長の2分の1以上あるとよい。また、幅方向のサイズについても、少なくとも包装箱14の全幅の3分の1以上、好ましくは2分の1以上あるとよい。こうして、図4の破線に示したようなサイズの透視窓16を通じて、包装箱14を開くことなく、花を外部から十分に鑑賞できる。
包装箱14に収容する花10は、根を付けた状態で、根の部分を延名部材で保護するようにしてもよい。延命部材は、根を保持して、所定期間鮮度を維持できるような海綿体や、植木鉢状のものでもよい。
10 花
12 容器(延命部材)
14 包装箱
14A 正面
14B 背面
16 透視窓
17 結束孔
21 結束材(固定部材)
12 容器(延命部材)
14 包装箱
14A 正面
14B 背面
16 透視窓
17 結束孔
21 結束材(固定部材)
Claims (4)
- 一本の花または複数本を結束材で結束した花の束と、
花延命剤を収容し、前記茎部の切断端に装着された延命部材と、
前記花を収容した包装箱と、
前記花を前記包装箱の内部に正立した状態で固定する固定部材とを備え、
前記包装箱は、1枚のシートを折り曲げて多面体に形成され、
正面に、少なくとも包装箱の内部に収容された花の花部と茎部とが鑑賞できるサイズの透視窓を有するものであることを特徴とする花包装体。 - 一本の花または複数本を結束材で結束した花の束と、
花延命剤を収容し、前記茎部の切断端に装着された延命部材と、
前記花を収容した包装箱と、
前記花を前記包装箱の内部に正立した状態で固定する固定部材とを備え、
前記包装箱は、1枚のシートを折り曲げて多面体に形成され、
正面に、少なくとも包装箱の内部に収容された花の花部が鑑賞できるサイズの透視窓であって、任意の曲線により縁取りされたものを有することを特徴とする花包装体。 - 請求項1または2に記載の花包装体において、
前記固定部材は、前記包装箱の、前記透視窓の反対側に設けられた結束孔に前記花を結束固定する紐状体からなることを特徴とする花包装体。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の花包装体において、
前記包装箱の、前記透視窓を設けた面以外の面に、通気孔を設けたことを特徴とする花包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003272671U JP3101874U (ja) | 2003-11-25 | 2003-11-25 | 花包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003272671U JP3101874U (ja) | 2003-11-25 | 2003-11-25 | 花包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3101874U true JP3101874U (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=43255432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003272671U Expired - Fee Related JP3101874U (ja) | 2003-11-25 | 2003-11-25 | 花包装体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3101874U (ja) |
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2003
- 2003-11-25 JP JP2003272671U patent/JP3101874U/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
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