JP3101461B2 - 超音波探触子 - Google Patents
超音波探触子Info
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Description
とし、特に圧電セラミックスと樹脂との粉末を混合し、
これを蒸着して形成した超音波探触子に関する。
診断装置に超音波送受波部として有用され、一般には、
超音波送受波源として圧電セラミックスが使用される。
そして、圧電セラミックスは、その音響インピーダンス
が人体よりもかなり大きいことから、通常では送受波面
に二層構造の音響整合層を形成し、超音波の送受波効率
を高めるようにしている。このようなことから、近年で
は、音響インピーダンスの小さい複合圧電板が注目を浴
びている。また、人体(生体)内の微小疾患部の早期発
見等から超音波の高周化や、フォーカスによる感度向
上、あるいは製造容易な超音波探触子が望まれている。
子を説明する図で、第3図(a)は正断面図、同図
(b)は側面図、第4図は複合圧電板の図である。超音
波探触子は、バッキング材1上に複合圧電板2を固着
し、これを微小の複合圧電片2nに分割して、リニアや
セクタ駆動される配列型とする。但し、両主面には励振
用の電極が形成され、フレキシブル基板等により導出さ
れる(未図示)。複合圧電板2は、例えばPZT(ジル
コン酸チタン酸鉛)等の圧電板2aを縦横に切断する。
そして、切断溝に樹脂2bを充填して形成される(第4
図)。各複合圧電片2nの送受波面には音響整合層3を
形成し、幅方向に収束する音響レンズ4を設けて構成さ
れる。
探触子では、複合圧電板2は圧電板2aを縦横に切断し
て樹脂2bを埋設して形成され、さらにその後分割して
配列型とするので、作業性を低下させる。また、各探触
子毎に複合圧電板2を分割しなければならず、量産化を
困難とする。また、超音波周波数は圧電板の厚みtに略
逆比例することから、理論上では際限なく高く設定でき
るが、実際には研磨等に起因して限界がある。例えば圧
電板をPZTとした場合は、現実的には10MHz程度
(約0.1mmの厚み)までは可能であるとされ、これ
以上の高周波化は困難となる。また、特性を良好に維持
するには、厚みtに比例して微小圧電片の幅wを小さく
し、w/t比を一定に維持しなければならない。したが
って、圧電板を切断する際は、厚みが小さくなる程、細
かいピッチで、しかも高精度に切断する必要がある。ま
た、音響レンズ4は、一般にシリコン樹脂から形成され
るが、超音波の減衰を大きくし、伝搬損失を生ずる。こ
のため、例えば幅方向に湾曲した圧電板を使用すること
が考えられるが、この場合は、高精度に製作することが
困難となる。
性に適した複合圧電板からなる超音波探触子を、第2に
高周波化を容易にする超音波探触子を、第3に製作を容
易にする曲面状の超音波探触子を提供することを目的と
する。
ical Vapor Deposition)あるいはCVD(ChemicalVap
or Deposition)等の蒸着により圧電薄膜を形成し得る
点に着目し、圧電セラミックスとこれより音響インピー
ダンスの小さい樹脂との粉末を混合して混合セラミック
スとし、該混合セラミックスを蒸着により堆積させて形
成したことを基本的な解決手段とする。以下、本発明の
一実施例を作用とともに説明する。
な超音波探触子の図で、同図(a)は正断面図、同図
(b)は側面図である。超音波探触子は、基台5と、第
1の列状電極6と、複合堆積圧電板7と、第2の列状電
極8と、音響整合層9とからなる。基台5は樹脂等から
なり、一主面の幅方向を凹面とする。第1の列状電極6
は個々に分離独立した複数の電極からなり、基台5の長
さ方向に整列して形成される。例えば、電極不要部分を
マスクした蒸着により形成される。複合堆積圧電板7は
PVDにより第1の列状電極6上に形成される。すなわ
ち、マスクにより第1の列状電極6のみを露出させた状
態で、混合セラミックスを蒸着により堆積させる。混合
セラミックスはPZTとこれより音響インピーダンスの
小さい樹脂とを混合してなる。そして、例えばモニタ装
置(未図示)によりその厚みを制御する。第2の列状電
極8は、列状堆積圧電板7をマスクにより露出させた状
態で、蒸着により形成される。音響整合層9は一層構造
とし、いずれも列状として第2の列状電極8上にPVD
等により積層される。なお、送受波面側の電極は例えば
リード線(未図示)等により共通接続され、列状堆積圧
電板等の各間隙には充填剤が埋設される。そして、第1
と第2の列状電極6、8の形成後、分極処理が行われ
る。
合セラミックスの粒子を飛散して堆積するので、音響イ
ンピーダンスをPZTより小さくした複合圧電板を形成
できる。したがって、比検査体を人体(生体)とした場
合、音響整合層を一層構造とすることができる。また、
マスキングにより、個々に独立分割した列状堆積圧電板
7を形成し、その厚みtは電子的なモニタ装置により制
御されるので、μmの単位以下で均一に堆積できる。し
たがって、超音波周波数を10MHz以上とする高周波
化を実現できる。また、従来例のように圧電板を切断す
る必要がなく、各堆積圧電板間のピッチpや堆積圧電板
の幅wはマスク精度により決定される。したがって、切
断工程を不要として作業性を高め、しかも高精度に製作
できる。また、この実施例では、基台5の一主面を凹面
状としたので、音響レンズを用いることなく超音波を収
束する。したがって、超音波を減衰させることなく高感
度とし、部品点数も軽減できる。
説明したが、単板であっても適用できる。また、基台の
一主面を凹面状としたが、その用途に応じて、平面であ
ったとしても、また凸面上としてもよく、その形状には
制限を受けることはない。また、実施例では模式的な図
を示して説明したが、例えば電極導出等については、第
2図に示したように、基台5の両側を突出させて第1の
列状電極6延出し、例えばフレキシブル基板(未図示)
を接続して、外部に導出すればよい。また、送受波面の
第2の列状電極8はリード線により共通接続するとした
が、例えば第1の列状電極と接触しないようにして、蒸
着時に一体的に接続してもよい。また、基台5上に直接
に列状堆積圧電板7を設けたが、これは高周波化にとも
ない超音波は減衰量が多く、反射波による悪影響が消失
するため、バッキング材は不要となるからである。ま
た、混合セラミックスの母体はPZTとしたが、例えば
チタン酸鉛等の他の圧電セラミックスであっても適用で
きる。また、超音波周波数は10MHz以下であっても
よく、要は、混合セラミックスを蒸着により飛散堆積し
て超音波探触子を構成したものは、本発明の技術的範囲
に基本的に属する。
音響インピーダンスの小さい樹脂との粉末を混合して混
合セラミックスとし、該混合セラミックスを蒸着により
堆積させて形成したので、第1に作業性を良好として量
産性に適した複合圧電板からなる超音波探触子を、第2
に高周波化を容易にする超音波探触子を、第3に製作を
容易にする曲面状の超音波探触子を提供できる。
探触子の図で、同図(a)は正断面図、同図(b)は側
面図である。
の側面図である。
(a)は正断面図、同図(b)は側面図である。
音響整合層
Claims (3)
- 【請求項1】 圧電セラミックスとこれより音響インピ
ーダンスの小さい樹脂との粉末を混合して混合セラミッ
クスとし、該混合セラミックスを蒸着により堆積させて
形成したことを特徴とする超音波探触子。 - 【請求項2】 基台と、前記基台の一主面上に形成され
て個々に独立した複数の電極からなる第1の列状電極
と、前記列状電極上に請求項1の混合セラミックスを蒸
着して形成された列状堆積圧電板と、前記列状堆積圧電
板上に形成された第2の列状電極とからなることを特徴
とする高周波数用の配列型超音波探触子。 - 【請求項3】 請求項2の基台は曲面状である高周波数
用の超音波探触子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05034449A JP3101461B2 (ja) | 1993-01-30 | 1993-01-30 | 超音波探触子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05034449A JP3101461B2 (ja) | 1993-01-30 | 1993-01-30 | 超音波探触子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06225875A JPH06225875A (ja) | 1994-08-16 |
JP3101461B2 true JP3101461B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=12414565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05034449A Expired - Fee Related JP3101461B2 (ja) | 1993-01-30 | 1993-01-30 | 超音波探触子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3101461B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100433395C (zh) * | 2005-09-26 | 2008-11-12 | 北京信息工程学院 | 新型高频空气超声换能器 |
-
1993
- 1993-01-30 JP JP05034449A patent/JP3101461B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06225875A (ja) | 1994-08-16 |
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