JP3101273U - フィンをもたない裸の冷媒管による蒸発式凝縮器 - Google Patents

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Abstract

【課題】クーラーなどの冷媒を冷却凝縮するための蒸発式凝縮器の水垢問題を徹底的に解決した凝縮器を提供する。
【解決手段】凝縮器の冷却管の外表面に冷却水を滴下して送風により蒸発させ、蒸発潜熱により冷媒を冷却して凝縮させる蒸発式凝縮器の冷却管断面形状を流線型にし、乱流を防止することにより冷却効率を向上し、フィンを不要とすることにより、緻密なフィン配置により生じていた水垢の生成を防止する。流線形断面管の長径Lと短径Tの比率は1.15から1.25の間とし、0.53<T分のAO<0.7とする。
【選択図】図3

Description

本考案は、フィンをもたない流線形断面管を冷媒管に用いた凝縮器に係り、特にフィンを具有しない裸管を採用した設計の蒸発式凝縮器に関わる。
クーラーは現代生活において欠かせない重要なものの一つになっており、省エネのために、クーラーのEERを高めることは、設計者や、生産者の目標となっており、空冷式、水冷式、そして蒸発式へと進展変化しているが、現在最もよく見られる、いわゆる蒸発式のものは、一般に未だ、空冷式、水冷式の枠から抜け出しておらず、蒸発式と言われるものは、空冷式、水冷式と蒸発式を合わせたものであり、その蒸発効果は、占める割合が極めて小さく、そのため本末転倒になっており、節電ができるコンプレッサが発展し、スクロールコンプレッサが誕生しても、以外にも蒸発式と言われるものはその蒸発効果を発揮できない原因はここにある。
蒸発式凝縮器の発展において、高効率のものとしては、二つ上げることができ、一つは、台湾特許申請号第087213097号であり、前記特許は、冷媒管の外部を吸濡材で包み込み、前記吸濡材が冷却水を吸収し、前記水分と管との間の相互作用の時間を増加させ、水分を十分に蒸発させるものである。もう一つは、台湾特許申請号第089219201号であり、前記特許は、空冷式のフィンを用いた設計になっており、フィンによって放熱面積を増加させている。
蒸発式凝縮器は世に出て久しく、前記の二種類の方式による凝縮器もまた良好なEERを示しているが、しかしながら蒸発式凝縮器は、十分な効果を発揮して広く普及させるまでには至っておらず、その主な原因としては、メンテナンスの問題が挙げられる。
蒸発式の主な原理は、冷媒管の表面に給水し、1グラムの水が完全に気化される時、539カロリーの蒸発潜熱が吸収される原理を利用し、大幅に冷却効率を高める所にある。
しかしながら、冷却水は純粋なH2Oではなく、水道水であるため、金属や、塩分等の不純物を含んでおり、熱交換の過程において、H2Oが熱を吸収し、気化された後、前記金属や、塩分等は冷媒管や、フィン上に付着し、いわゆる水垢を形成し、冷却効果が大幅に低下するだけではなく、冷媒管や、フィンの寿命を短くし、特に前記の冷媒管を吸濡材で覆う方式においては、水垢が吸濡材を硬化させるため、問題は更に深刻になり、前記のフィンを採用した設計のものにおいては、高EERを維持するために、フィンとフィンとの間の距離を一般に約13枚/インチに設計されており、フィンや管上に水垢が形成した時、酸性剤によって洗浄する事ができるが、フィンとフィンとの間が極めて狭いために、完全に洗浄することは非常に困難であり、フィンとフィンとの距離が極めて狭いために、洗浄された時期を目測するのも大変難しく、洗浄し過ぎた場合、フィンや管が損傷するために、清潔に保つことは、極めて困難である。
又、台湾特許申請号第73202991号の特許において、流線形の放熱管を用いているが、これらの実際の具体的な実施方法は開示されておらず、フィンをもたないと言う特徴を発揮するための構成は明らかでないため、1984年から今に至る、約20年間において、誰も実際に有効的な実施方案を応用、或いは発展させることができていない。
本考案の考案者は、クーラー業界に十数年従事しており、蒸発効果が発揮されていない主な原因を二つ発見した。一つは、空気動力学の原理を運用できていないことにあり、伝統的な円形断面の冷媒管を用いた場合、管表面の水膜を完全に蒸発させることができず、全てフィンに頼ってしまうことにあり、もう一つは、フィンに頼り過ぎるために、フィンの密度を増加させ、フィンとフィンとの間の距離を縮小させる方法が取られ、一般に毎インチ13枚(フィン間の距離は2.0mm)を採用したものや、放熱面積を増加させるために毎インチ17枚(フィン間の距離は1.5ミリメートル)を採用したものがあるが、それらは、2枚のフィンの間は2層の水膜ではなく、滞留水を形成しており、水分が蒸発する空間はまったく無く、100パーセント水冷式のものになってしまい、更に容易に水垢が蓄積し、腐食し、問題は更に深刻になる。
本考案の考案者は、空気動力学の原理を運用し、流線形放熱管を蒸発式凝縮器内に配し、現在の蒸発式凝縮器の発展における最も大きな障害である水垢問題を解決する考案をした。
特開平11−325758公報
本考案は、流線形断面の冷媒管を使用し、管本体からの蒸発放熱に重点をおき、完全にフィンを設置する必要がなく、蒸発式凝縮器の水垢問題を徹底的に解決した凝縮器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本考案は、流線形断面の銅管を使用して冷媒管を製造し、風力を流線形断面管の大径頭部から尾部に向かって流し、流線形の縮小部表面の風速が早くなるだけでなく、管の表面に横向きの負圧力が発生することによって、管の表面の水膜をすばやく常温蒸発させ、大量に蒸発潜熱を吸収し、フィンを使用し放熱面積を増加させる必要がなく、大幅に冷媒温度を下げることができるだけでなく、比較的低い臨界圧力の下で液化することができ、蒸発式冷却システムの高EERの機能を十分に発揮することができ、前記凝縮器は、流線形断面の冷媒管を使用する以外に、給水システムと送風機とを含む。
請求項1の考案は、凝縮器主体と、給水システムとを含み、
前記凝縮器主体は、二枚の金属板の間に貫通して設けられた複数の流線形断面の冷媒管セットを含み、前記流線形断面の冷媒管は大径頭部と尾部を具有しており、
前記給水システムは、冷媒管の表面に水膜を提供しており、送風機によって発生する気流を熱交換器の空気通道に通過させることにより、風力を流線形断面管の大径頭部から尾部に向かって流し、前記管の表面の水膜をすばやく常温蒸発し、大量に蒸発潜熱を吸収し、かつ気流によって除去することを特徴とするフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項2の考案は、前記流線形断面の冷媒管は二つの楕円形によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項3の考案は、前記流線形断面の冷媒管の尾部は尾翼を具有することを特徴とする請求項1に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項4の考案は、前記給水システムは、
複数の散水ノズルと、受水板と、水槽とを含み、
前記複数の散水ノズルは、高圧噴射によって霧状の水が管セットの表面を濡らせ、
前記受水板は、凝縮器の下方に設置されており、凝縮器主体上における熱交換後の余った水を受けるために用いられており、
前記水槽は、前記余った水が受水板から前記水槽に入り、前記水槽は小型ポンプによって散水ノズルに水を供給するための水源となっており、浮球バルブによって水道管から水を補充し、前記水槽内を一定の水量に保ち、完全な循環給水と補充システムを完成する
ことを特徴とする請求項1に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項5の考案は、前記散水ノズルは凝縮器主体の下方に設置されており、上方に向かって霧状の水を噴き上げることを特徴とする請求項4に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項6の考案は、前記凝縮器主体は、盆形の管セットであり、前記流線形断面の冷媒管の大径頭部は下を向いており、前記散水ノズルの上方へ噴出される霧状の水を受け、前記管の表面は濡らされることを特徴とする請求項5に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項7の考案は、前記送風機は、凝縮器主体の上方の開口部に設けられており、水蒸気、空気、熱を排出するために用いられていることを特徴とする請求項5に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項8の考案は、前記送風機の下方にはエリミネータが設けられており、余分な霧状の水をここで気体と分離することを特徴とする請求項7に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項9の考案は、前記散水ノズルは、凝縮器主体の上方に設けられており、下方に向かって霧状の水が散水されることを特徴とする請求項4に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項10の考案は、前記凝縮器主体は、盆形の管セットであり、前記流線形断面の冷媒管の大径頭部は上を向いており、前記散水ノズルの下方へ噴出される霧状の水を受け、前記管の表面は濡らされる事を特徴とする請求項9に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項11の考案は、前記送風機は、凝縮器主体の上方の開口部に設けられており、風は下方に向かって吹き、気流を濡った流線形断面管の表面に流すことを特徴とする請求項9に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項12の考案は、前記凝縮器の下方にはエリミネータが設置されており、余分な霧状の水をここで気体と分離することを特徴とする請求項11に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項13の考案は、前記散水ノズルは、管セットの間に設けられており、分層して給水をすることができることを特徴とする請求項4に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項14の考案は、前記凝縮器の下方、前記受水板の上方には、余分な水の冷却層が設けられており、前記凝縮器主体上における熱交換後の余った水は、先ず前記冷却層と空気による熱交換により冷却され、その後受水板上に落ちることを特徴とする請求項4に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項15の考案は、前記冷却層は、複数のプラスチックフィンを含むことを特徴とする請求項14に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
請求項16の考案は、前記プラスチックフィンは、凹凸を持つ表面を具有することを特徴とする請求項15に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器である。
流線形断面の冷媒管を使用し、管本体からの蒸発放熱に重点をおくことによって、完全にフィンを設置する必要がなく、蒸発式凝縮器の水垢問題を徹底的に解決した凝縮器を提供することができた。
本考案は、流線形断面の銅管を使用して冷媒管を製造し、風力を流線形断面管の大径頭部から尾部に向かって流し、流線形の縮小部表面の風速が早くなるだけでなく、管の表面に横向きの負圧力が発生することによって、管の表面の水膜をすばやく常温蒸発させ、大量に蒸発潜熱を吸収し、フィンを使用し放熱面積を増加させる必要がなく、大幅に冷媒温度を下げることができるだけでなく、比較的低い臨界圧力の下で液化することができ、蒸発式冷却システムの高EERの機能を十分に発揮することができ、前記凝縮器は、流線形断面の冷媒管を使用する以外に、給水システムと送風機とを含む凝縮器である。
本考案の好適な実施例を図に沿って示す。
図1,2は円断面管と流線形断面管の空気動力学の原理上の違いを示すものである。
図1に示すように、風力Wが円断面管110に当たった時、風力は管に沿って直径DD'を通過し、その後FF'に至り、その後直線となって前進する。管後部の弧FF'上では風力は当たっておらず、約円周の三分の一の冷却面積が機能せず、更に弧FF'後部の空間において局部的に真空になり、渦巻きCが発生し、乱気流をもたらし、後方への風速が減速し、後部の管110'の冷却機能が低下する。
図2を図1と比較してみると、気流Wは流線形断面管120のA点に当たり、気流Wは2方向に別れ、弧面に沿って流線形頭部の最大直径部DD'を通過した後、気流が流線形体を通過する特性によって、気流Wは流線形後部の弧面を離れず、必ず弧面に沿って後端のE点において合流し、図1に示したような三分の一の蒸発面が損失することはなく、気流Wは2つに別れ、流線形の弧面に沿ってE点に達した後、再び合流するので、E点の後部において乱気流は発生せず、気流Wが弱まって後部の管120'への風力が冷却効果に影響を与えることがなく、更に空気動力学の原理によって、気流Wが流線形後半の弧DEを通過する時、その速度は加速し、この加速によって弧DEにおいて横向きのマイナスの圧力PN(この種の横向きの圧力は飛行機を浮上させる力の源である。)が発生し、この気流の加速と負圧力Pは管表面上の水膜の常温低圧の下での蒸発速度を大幅に速めるもので、本考案の冷却効果を倍増させるものであり、その蒸発放熱効果は、理論上円形断面管の倍以上である。
図3は本考案の比較的好適な実施例に採用した流線形断面管の断面を示したものであり、その流線形弧面の形成は、高等数学の複素関数に関わり、Z平面(X、Y)中の円形をW平面(U、V)中の流線形に転換させた高等微積分方程式であり、詳細な説明はここでは不可能であり、また不必要であるため省略するが、実用上、二つの幅が同じで、長さが異なる半楕円形を合わせて構成することができる。
しかしながら、主要な変数は、図中の流線形の長径Lと短径Tの比率であり、この比率が大きいほど、抵抗係数が小さくなり、本考案から言えば冷却効果が高くなるが、銅管の材料が増加してしまい、押出し成型が比較的困難になり、管内部の冷媒と管壁との摩擦力が増加するため、実験結果によると長短径の比率は1.15から1.25の間が本考実施において比較的優れた値であることが実証された。
更に、前端A点から長短径の交点Oの距離AOは短径Tの半径よりも若干大きくなくてはならず、すなわちAO線は二分のTよりもやや大きく、前記の長短径の比率が比較的優れた範囲の時、AO線の長さと短径Tとの比率は0.53から0.7の間であり、すなわち、0.53<T分のAO<0.7である。
図4に示す比較的好適な実施例において採用された実際の変数は、T分のL=1.8、T分のAO線=0.55であるが、以上の数値は比較的好適な実施例を示しただけのもので、設定を制限するものではなく、需要に応じて更に大きな比率や、或いは更に小さい比率を採用することが可能である。
図5に示すように、本考案の流線形の冷媒管は尾部に尾翼122を増設することが可能で、気流に影響を与えないという前提の下において放熱面積を増加させる。
図6は、本考案の蒸発式凝縮器本体100の基本形体であり、図中の四列の流線形断面管セット124は、二枚の金属板130の間に流線形断面管を横向きに貫通させて構成されており、それぞれの流線形断面管120の斜度は実際の設計時の風向きによって調整することができ、それぞれの流線形断面管120は、二つの楕円形によって組み立てられており、尾部と大径頭部を形成している。
本考案の蒸発式凝縮器が最も優れた効果を発揮できるように、本考案の流線形断面管と組み合わされる給水システムは、無衝撃圧力式の給水方式を採用したものが好ましく、水を流線形断面冷媒管上において重力が表面摩擦力を勝った時だけ下に流れるようにし、水分が管上に停留する時間を増加させ、十分な時間の風を受ける中で常温蒸発されることによって、更に有効に冷媒管の熱量を吸収することができる。
図7、8は本考案を応用して設計した理想的なシステムの実施例を示すもので、図7は、下方から給水する方式の蒸発式凝縮器の正面図であり、図8は、その側面図であり、図中の盆形の流線形管セット201は、若干の管が並列して組立られており、それぞれの管の流線形の大径頭部が下を向いており、複数の散水ノズル202から高圧で上方へ噴出される霧状の水を受け、それぞれの管の表面は濡り、同時に上方の開口部に設けられた送風機203によって上向きに風が吸い出され、ケーシング210下段の鎧戸205から風が入り、上向きに吹きあげられて風が管セットのそれぞれの流線形管に当たる時、管表面の水分は、すばやく低圧常温蒸発される。このように循環し続けて大量の蒸発熱が吸収され、管201内の冷媒温度は大幅に低下し、比較的低い臨界圧力の下においても液化されるので、高圧力を使用する必要がなく、コンプレッサの消費エネルギーを節約することができ、高いEERに達することができる。送風機203から上向きに吸い出される風によって、水蒸気、空気、及び熱量は、排出される前に、一層のプラスチックフィンによって構成されるエリミネータ204を通過し、余分な霧状の水はここで気体(空気と水蒸気)に分離され、小さな水滴となって、管201上の余分な水分と共に、先ず冷却層209を通過した後、底部の受水板206に滴下し、その後水槽内207内に入り、同時に霧状の水が空気中に放出されるには至らない。水槽207は、高圧の小型ポンプ(図なし)によって散水ノズル202に水を供給する水源となっており、浮球バルブ(図なし)によって水道管から水を補充し、水槽内を一定の水量に保持しており、完全な循環給水と補充システムを完成している。
本実施例の中において、余分な水は水槽207に戻って循環して使用されるので、循環によって熱が蓄積し、水の温度が上昇するのを防ぐために、冷却層209が一列のプラスチックフィンによって形成されており、プラスチックフィン上は凹凸を持った表面を具有しており、余分な水滴が下に落ちる速度を緩めることによって、空気との熱交換を行い、水温を下げる。
図9,10は大型のセントラルクーラーシステムに適合するもう一つの比較的優れた実施例を示すものである。図中においては、散水ノズルは下方への噴射方式であり、図7と方向が反対であり、流線形管セット301のそれぞれの流線形管の大径頭部は、上を向いて散水ノズル302から下方に噴出される霧状の水を受け、管の表面は濡り、複数の下方に向かって吹く送風機303によって、下向きの風が吹き、気流が濡った流線形管301の表面に当たり、管301上の水膜はすばやく常温蒸発し、下向きに吹く風によって、水蒸気、風、及び熱量は、エリミネータ304を通過し、気体と熱量は、四本の支柱間の大きな隙間から周囲に向かって大気中に排出され、余分な水滴は、受水板206に落ち、水槽207内に集まり、その水は前記(図7)と同様の方式により循環される。大型のセントラルシステム式の室外機の多くは屋上に設置されているので、居住環境に影響を与えるには至らず、故にその熱量と気体は比較的低い位置の周囲から排出することができ、小型(10t、20t)の室外機は全て壁外の庭等の場所に設置されているので、故に上向きに排気される設計のものが好ましく、居住環境に影響を与えるには至らない。二者は好適な使用条件が異なる。
余分な水が循環によって熱が蓄積し、水の温度が上昇する問題を考える場合、エリミネータ304は一列のプラスチックフィンによって形成される設計をすることが可能で、プラスチックフィン上は凹凸をもった表面を具有し、霧状の水を凝集し、余分な霧状の水をここで気体(空気と水蒸気)と分離する作用がある以外に、余分な水滴が下に落ちる速度を緩め、空気と熱交換を行い、水温を下げる効果を具有する。つまり、エリミネータ304は、同時にまた余分な水の温度を下げる冷却層の働きもする。
図11に示すように、散水ノズル202は、管と管との間に設けられており、層に分けての給水を行い、管全体に水膜を形成させ、上からだけの給水や、下からだけの給水に見られるような、管セットの遠く離れた場所において受ける水の量が少なくなったり、水膜が形成されなかったりして、熱交換率が悪くなる欠点を改善し、層に分けて給水を行うことによって、上からだけの給水や、下からだけの給水と統一されておらず、そのために冷却水の熱が蓄積し、水の温度が上昇する問題を改善することができる。
円断面管に対する気流の流れを示したものである。 流線形断面管に対する気流の流れを示したものである。 本考案の流線形冷媒管の実施例を示す断面図である。 本考案の流線形冷媒管のもう一つの実施例を示す断面図である。 本考案の流線形冷媒管のもう一つの実施例を示す断面図である。 本考案の蒸発式凝縮器本体の実施例を示す立体図である。 本考案の凝縮器システムの実施例を示す縦断正面図である。 図7の側断面図である。 本考案のもう一つの凝縮器システムの実施例を示す縦断正面図である。 図9の側断面図である。 本考案のもう一つの凝縮器システムの実施例を示す側断面図である。
符号の説明
100 凝縮器本体
110 円断面管
110′ 円断面管
120 流線形断面管
120′ 流線形断面管
122 尾翼
124 流線形断面管セット
130 金属板
201 盆形の流線形管セット
202 散水ノズル
203 送風機
204 エリミネータ
205 鎧戸
206 受水板
207 水槽
209 冷却層
210 ケーシング
301 盆形の流線形管セット
302 散水ノズル
303 送風機
304 エリミネータ




Claims (16)

  1. 凝縮器主体と、給水システムとを含み、
    前記凝縮器主体は、二枚の金属板の間に貫通して設けられた複数の流線形断面の冷媒管セットを含み、前記流線形断面の冷媒管は大径頭部と尾部を具有しており、
    前記給水システムは、冷媒管の表面に水膜を形成し、送風機によって発生する気流を熱交換器の該冷媒管間の空気流路に通過させることにより、気流を流線形断面管の大径頭部から尾部に向かって流し、前記管の表面の水膜をすばやく常温で蒸発させ、大量に蒸発潜熱を吸収させると共に、気流によって除去することを特徴とするフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  2. 前記流線形断面の冷媒管は二つの半楕円形によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  3. 前記流線形断面の冷媒管の尾部は尾翼を具有することを特徴とする請求項1に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  4. 前記給水システムは、
    複数の散水ノズルと、受水板と、水槽とを含み、
    前記複数の散水ノズルは、高圧噴射によって霧状の水が冷媒管セットの表面を濡らせ、
    前記受水板は、凝縮器の下方に設置されて、凝縮器主体上における熱交換後の余って滴下する水を受けるために用いられており、
    前記水槽は、前記余った水が受水板から前記水槽に入り、前記水槽は小型ポンプによって散水ノズルに水を供給するための水源となっており、浮球バルブによって水道管から水を補充し、前記水槽内を一定の水量に保ち、完全な循環給水と補充システムを構成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  5. 前記散水ノズルは凝縮器主体の下方に設置されており、上方に向かって霧状の水を噴き上げることを特徴とする請求項4に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  6. 前記凝縮器主体は、盆形の冷媒管セットであり、前記流線形断面の冷媒管の大径頭部は下を向いており、前記散水ノズルの上方へ噴出される霧状の水を受け、前記管の表面は濡らされることを特徴とする請求項5に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  7. 前記送風機は、凝縮器主体の上方の開口部に設けられており、水蒸気、空気、熱を排出するために用いられていることを特徴とする請求項5に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  8. 前記送風機の下方にはエリミネータが設けられており、余分な霧状の水をここで気体と分離することを特徴とする請求項7に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  9. 前記散水ノズルは、凝縮器主体の上方に設けられており、下方に向かって霧状の水が散水されることを特徴とする請求項4に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  10. 前記凝縮器主体は、盆形の管セットであり、前記流線形断面の冷媒管の大径頭部は上を向いており、前記散水ノズルの下方へ噴出される霧状の水を受け、前記管の表面は濡らされる事を特徴とする請求項9に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  11. 前記送風機は、凝縮器主体の上方の開口部に設けられており、風は下方に向かって吹き、気流を濡れた流線形断面管の表面に流すことを特徴とする請求項9に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  12. 前記凝縮器の下方にはエリミネータが設置されており、余分な霧状の水をここで気体と分離することを特徴とする請求項11に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  13. 前記散水ノズルは、管セットの間に設けられており、分層して給水をすることができることを特徴とする請求項4に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  14. 前記凝縮器の下方、前記受水板の上方には、余分な水の冷却層が設けられており、前記凝縮器主体上における熱交換後の余った水は、先ず前記冷却層と空気による熱交換により冷却され、その後受水板上に落ちることを特徴とする請求項4に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  15. 前記冷却層は、複数のプラスチックフィンを含むことを特徴とする請求項14に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。
  16. 前記プラスチックフィンは、凹凸を持つ表面を具有することを特徴とする請求項15に記載のフィンをもたない裸の冷媒管による凝縮器。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017062073A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 有限会社アクアテック 凝縮器の補助冷却装置
CN107966063A (zh) * 2017-12-07 2018-04-27 东华大学 一种带均匀导流翅片的半椭圆降膜换热管

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