JP3101152B2 - 電子式電力量計 - Google Patents
電子式電力量計Info
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- JP3101152B2 JP3101152B2 JP06139193A JP13919394A JP3101152B2 JP 3101152 B2 JP3101152 B2 JP 3101152B2 JP 06139193 A JP06139193 A JP 06139193A JP 13919394 A JP13919394 A JP 13919394A JP 3101152 B2 JP3101152 B2 JP 3101152B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ratio
- switch
- setting
- pulse
- hour meter
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- Electric Clocks (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、計器用変成器(V
T)及び変流器(CT)と組み合わせて、電源から負荷
に供給される電力量を計量する電子式電力量計に係り、
特にVT比またはCT比などの各種定数の設定に関する
ものである。
T)及び変流器(CT)と組み合わせて、電源から負荷
に供給される電力量を計量する電子式電力量計に係り、
特にVT比またはCT比などの各種定数の設定に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電子式電力量計は、電力会社がユーザに
供給した電力量に相当する電気料金を徴収するための、
いわゆる取引証明用として使用する場合には、検定及び
検定封印が必要であるが、産業用などで自工場内の電力
の使用量を計量して電力の管理の参考にする場合には、
検定及び検定封印は不要である。計器用変成器(計器用
変圧器またはVT)及び変流器(CT)と組み合わせて
使用される電子式電力量計において、参考用として使用
する場合には、一般に計量値を一次側使用電力量に換算
して表示するための換算値をユーザが設定できるように
なっている。これにより、ユーザはVT比やCT比が決
まらなくても、電子式電力量計の発注が可能で、いち早
く電子式電力量計を入手できて工期を短縮したり、突然
の容量変更(VT比やCT比の変更)があっても設定変
更によって対応できるメリットを得ている。
供給した電力量に相当する電気料金を徴収するための、
いわゆる取引証明用として使用する場合には、検定及び
検定封印が必要であるが、産業用などで自工場内の電力
の使用量を計量して電力の管理の参考にする場合には、
検定及び検定封印は不要である。計器用変成器(計器用
変圧器またはVT)及び変流器(CT)と組み合わせて
使用される電子式電力量計において、参考用として使用
する場合には、一般に計量値を一次側使用電力量に換算
して表示するための換算値をユーザが設定できるように
なっている。これにより、ユーザはVT比やCT比が決
まらなくても、電子式電力量計の発注が可能で、いち早
く電子式電力量計を入手できて工期を短縮したり、突然
の容量変更(VT比やCT比の変更)があっても設定変
更によって対応できるメリットを得ている。
【0003】電子式電力量計を使用する上で、換算値の
設定は、取引証明用あるいは参考用にかかわらず必須の
項目である。ところで、従来の換算値の設定は、特開平
4−184266号公報に示されているように、換算値
を合成変成比(VCT比)=変圧比(VT比)×変流比
(CT比)で行っていた。しかし、実際には、電子式電
力量計の計量値は乗率を掛けて読み取られるため、換算
値はVCT比=VT比×CT比ではなく、VCT比/乗
率=VT比×CT比/乗率を用いている。このときの換
算値は一般に最大3桁または4桁の数字で表すことがで
きる。例えば、三相3線式回路において、VT比6,6
00/110V,CT比200/5Aの場合、全負荷
(JISC1210で定義、力率1の変成器の一次側の
定格電力)は√3×6,600×200/1,000=
2,286KWとなり、図16に示すJISC1210
P.5の表3によれば乗率は100になる。したがって
電力量計が表示する計量値が「24,000KWH」の
場合、この計量値に乗率の100を掛けて「2,40
0,000KWH」と読む。このときの換算値はVT比
×CT比/乗率=(6,600/110)×(200/
5)/100=24であるから、電力量計の表示する計
量値が零からスタートしたと仮定すると、変成器の二次
側においては、表示している計量値24,000KWH
を換算値24で除して1,000KWH計量したことに
なる。このように実際の計量値は2,400,000K
WHであるが、この値2,400,000KWHは、変
成器の二次側での計量値1,000KWHに合成変成比
(=VCT比=VT比×CT比)、すなわち2,400
を掛けた値に等しく、上記の換算値が正しいことが分か
る。特開平4−184266号公報には、換算値をスイ
ッチ入力する例が示されている。
設定は、取引証明用あるいは参考用にかかわらず必須の
項目である。ところで、従来の換算値の設定は、特開平
4−184266号公報に示されているように、換算値
を合成変成比(VCT比)=変圧比(VT比)×変流比
(CT比)で行っていた。しかし、実際には、電子式電
力量計の計量値は乗率を掛けて読み取られるため、換算
値はVCT比=VT比×CT比ではなく、VCT比/乗
率=VT比×CT比/乗率を用いている。このときの換
算値は一般に最大3桁または4桁の数字で表すことがで
きる。例えば、三相3線式回路において、VT比6,6
00/110V,CT比200/5Aの場合、全負荷
(JISC1210で定義、力率1の変成器の一次側の
定格電力)は√3×6,600×200/1,000=
2,286KWとなり、図16に示すJISC1210
P.5の表3によれば乗率は100になる。したがって
電力量計が表示する計量値が「24,000KWH」の
場合、この計量値に乗率の100を掛けて「2,40
0,000KWH」と読む。このときの換算値はVT比
×CT比/乗率=(6,600/110)×(200/
5)/100=24であるから、電力量計の表示する計
量値が零からスタートしたと仮定すると、変成器の二次
側においては、表示している計量値24,000KWH
を換算値24で除して1,000KWH計量したことに
なる。このように実際の計量値は2,400,000K
WHであるが、この値2,400,000KWHは、変
成器の二次側での計量値1,000KWHに合成変成比
(=VCT比=VT比×CT比)、すなわち2,400
を掛けた値に等しく、上記の換算値が正しいことが分か
る。特開平4−184266号公報には、換算値をスイ
ッチ入力する例が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子式電力量計
では換算値としてVT比×CT比/乗率を用いていたの
で、換算値を求めるにはまず全負荷を計算して乗率を求
めた上で、VT比×CT比/乗率を計算して求めねばな
らず、計算方式が難しく、計算自体も暗算でできる簡単
なものでなくわずらわしく、また計算ミスによる誤った
設定により、正しい計量値が得られないことも多かっ
た。この発明は上記のような問題点を解消するためにな
されたもので、組み合わせて使用する変成器のVT比及
びCT比に合わせたコードにスイッチを合わせるだけで
換算値を含む分周比を自動設定できるようにした電子式
電力量計を得ることを目的としている。
では換算値としてVT比×CT比/乗率を用いていたの
で、換算値を求めるにはまず全負荷を計算して乗率を求
めた上で、VT比×CT比/乗率を計算して求めねばな
らず、計算方式が難しく、計算自体も暗算でできる簡単
なものでなくわずらわしく、また計算ミスによる誤った
設定により、正しい計量値が得られないことも多かっ
た。この発明は上記のような問題点を解消するためにな
されたもので、組み合わせて使用する変成器のVT比及
びCT比に合わせたコードにスイッチを合わせるだけで
換算値を含む分周比を自動設定できるようにした電子式
電力量計を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電子式電
力量計においては、被計測回路の電力に比例する周波数
のパルスを、計数可能な周波数のパルスに分周して電力
量の表示を行なうときの分周部における分周比の設定
を、コード化され、かつ、使用しないスイッチを表わす
コードを設けた変成比設定スイッチにより外部から行な
える分周比設定部を設けたものである。また、被計測回
路の電力に比例する周波数のパルスを、計数可能な周波
数のパルスに分周して電力量を表示すると共に、電力量
に一致するパルスを出力するときの分周部における分周
比の設定を、コード化され、かつ、使用しないスイッチ
を表わすコードを設けた変成比設定スイッチにより外部
から行なえるように分周比設定部を設けたものである。
力量計においては、被計測回路の電力に比例する周波数
のパルスを、計数可能な周波数のパルスに分周して電力
量の表示を行なうときの分周部における分周比の設定
を、コード化され、かつ、使用しないスイッチを表わす
コードを設けた変成比設定スイッチにより外部から行な
える分周比設定部を設けたものである。また、被計測回
路の電力に比例する周波数のパルスを、計数可能な周波
数のパルスに分周して電力量を表示すると共に、電力量
に一致するパルスを出力するときの分周部における分周
比の設定を、コード化され、かつ、使用しないスイッチ
を表わすコードを設けた変成比設定スイッチにより外部
から行なえるように分周比設定部を設けたものである。
【0006】また、変成比設定スイッチは、別に設けた
切替スイッチにより、変成比を表わすコードと、VT比
及びCT比をもとに算出する換算値のいずれかを選択し
て設定できるようにしたものである。また、変成比設定
スイッチは、別に設けた切替スイッチにより変成比を表
わすコード又はVT比及びCT比をもとに算出する換算
値又はこの換算値のn倍(但し、n>0)のいずれかを
選択して設定できるようにしたものである。さらにま
た、切替スイッチに連動して動く表示名板を設け、スイ
ッチの切替に伴い、表示の内容が変わるようにしたもの
である。また、切替えスイッチと変成比設定スイッチ
は、コードまたはコードに切替えスイッチの切替え比を
乗じたものに該当するVT比又はCT比を表示したもの
である。
切替スイッチにより、変成比を表わすコードと、VT比
及びCT比をもとに算出する換算値のいずれかを選択し
て設定できるようにしたものである。また、変成比設定
スイッチは、別に設けた切替スイッチにより変成比を表
わすコード又はVT比及びCT比をもとに算出する換算
値又はこの換算値のn倍(但し、n>0)のいずれかを
選択して設定できるようにしたものである。さらにま
た、切替スイッチに連動して動く表示名板を設け、スイ
ッチの切替に伴い、表示の内容が変わるようにしたもの
である。また、切替えスイッチと変成比設定スイッチ
は、コードまたはコードに切替えスイッチの切替え比を
乗じたものに該当するVT比又はCT比を表示したもの
である。
【0007】また、分周比設定部は、電力量計の種類を
設定する種類設定スイッチ又は電力量計の種類を記憶さ
せた不揮発性メモリによって電力量計の種類を設定する
ものである。加えて、分周比設定部は、電力量に一致す
るパルスを出力する時のパルス出力カウンタのカウント
数を可変するパルス定数を設定するパルス定数設定スイ
ッチによって外部からパルス定数を設定するとともに、
パルス定数設定スイッチの設定値をもとに算出されたパ
ルス定数が表示部に表示されるものである。また、表示
部は乗率及びパルス定数を表示するものである。また、
分周比設定部は、一定時間毎又は復電時に分周比を設定
するようにしたものである。
設定する種類設定スイッチ又は電力量計の種類を記憶さ
せた不揮発性メモリによって電力量計の種類を設定する
ものである。加えて、分周比設定部は、電力量に一致す
るパルスを出力する時のパルス出力カウンタのカウント
数を可変するパルス定数を設定するパルス定数設定スイ
ッチによって外部からパルス定数を設定するとともに、
パルス定数設定スイッチの設定値をもとに算出されたパ
ルス定数が表示部に表示されるものである。また、表示
部は乗率及びパルス定数を表示するものである。また、
分周比設定部は、一定時間毎又は復電時に分周比を設定
するようにしたものである。
【0008】
【作用】上記のように構成された電子式電力量計におい
ては、変成比設定スイッチの操作により変成比を設定
し、外部から簡単に分周比の設定を行うことができる。
また、VT比設定スイッチ及びCT比設定スイッチは、
互いに独立して、それぞれVT比及びCT比を設定で
き、変成比の設定範囲を広げることができる。また、V
T比設定スイッチ又はCT比設定スイッチを複数個設け
て、VT比又はCT比の設定数を増大させる。また、V
T比設定スイッチ又はCT比設定スイッチのうち、使用
しないスイッチを表わすコードを設け、そのスイッチに
よる設定を無視するようにした。さらに、VT比設定ス
イッチ又はCT比設定スイッチは、切替スイッチにより
コード又は換算値のどちらを用いても設定できる。ま
た、VT比設定スイッチ又はCT比設定スイッチは、切
替スイッチによりコード、換算値又は換算値のn倍(但
し、n>0)のいずれを用いても設定が可能である。
ては、変成比設定スイッチの操作により変成比を設定
し、外部から簡単に分周比の設定を行うことができる。
また、VT比設定スイッチ及びCT比設定スイッチは、
互いに独立して、それぞれVT比及びCT比を設定で
き、変成比の設定範囲を広げることができる。また、V
T比設定スイッチ又はCT比設定スイッチを複数個設け
て、VT比又はCT比の設定数を増大させる。また、V
T比設定スイッチ又はCT比設定スイッチのうち、使用
しないスイッチを表わすコードを設け、そのスイッチに
よる設定を無視するようにした。さらに、VT比設定ス
イッチ又はCT比設定スイッチは、切替スイッチにより
コード又は換算値のどちらを用いても設定できる。ま
た、VT比設定スイッチ又はCT比設定スイッチは、切
替スイッチによりコード、換算値又は換算値のn倍(但
し、n>0)のいずれを用いても設定が可能である。
【0009】また、切替スイッチに連動して動く表示名
板を設け、動かさないときの表示内容と動かしたときの
表示内容を異ならせるものである。さらにまた、VT比
設定スイッチ又はCT比設定スイッチのコードの近傍
に、コードに該当するVT比又はCT比を表示して、コ
ードに該当するVT比又はCT比が一目で判るようにし
ている。また、分周比設定部の電力量計の種類を設定す
る種類設定スイッチ、又は電力量計の種類を記憶した不
揮発性メモリからの情報により、乗率の区分に関与する
電力量計の種類を設定できる。また、パルス定数設定ス
イッチにより電力量に一致するパルスを出力するときの
パルス出力カウンタのカウント数を可変にするパルス定
数を、外部から設定できる。加えて、表示部に一目で判
るように乗率及びパルス定数を表示させる。また、分周
比設定部は、一定時間毎又は復電時に分周比を設定する
ようにして、電源がない状態や停電時での設定変更が復
電直後に有効にできるようにした。
板を設け、動かさないときの表示内容と動かしたときの
表示内容を異ならせるものである。さらにまた、VT比
設定スイッチ又はCT比設定スイッチのコードの近傍
に、コードに該当するVT比又はCT比を表示して、コ
ードに該当するVT比又はCT比が一目で判るようにし
ている。また、分周比設定部の電力量計の種類を設定す
る種類設定スイッチ、又は電力量計の種類を記憶した不
揮発性メモリからの情報により、乗率の区分に関与する
電力量計の種類を設定できる。また、パルス定数設定ス
イッチにより電力量に一致するパルスを出力するときの
パルス出力カウンタのカウント数を可変にするパルス定
数を、外部から設定できる。加えて、表示部に一目で判
るように乗率及びパルス定数を表示させる。また、分周
比設定部は、一定時間毎又は復電時に分周比を設定する
ようにして、電源がない状態や停電時での設定変更が復
電直後に有効にできるようにした。
【0010】
実施例1.図1はこの発明の実施例1〜8に共通の電子
式電力量計を示すブロック図であり、説明のため、被計
測回路ならびに計器用変成器(VT)及び変流器(C
T)も付加している。図2はこの発明の実施例1である
電子式電力量計を示す斜視図、図3は図2の電子式電力
量計の設定部の拡大図である。図において、1は被計測
回路、2は被計測回路1の電源、3は電源2から電力を
供給される被計測回路1の負荷である。4は電子式電力
量計、5、6は電源2と負荷3の間に設置された計器用
変成器(以下VTと略称する)及び変流器(以下CTと
略称する)で、それぞれ高電圧、大電流を電子式電力量
計4の定格電圧、定格電流に合わせて低減する。7、8
は電子式電力量計4に入力された電圧、電流を電子式電
力量計4の電子回路で取り扱えるよう、さらに小さな電
圧、電流にそれぞれ低減する計器内部VT及び計器内部
CTである。
式電力量計を示すブロック図であり、説明のため、被計
測回路ならびに計器用変成器(VT)及び変流器(C
T)も付加している。図2はこの発明の実施例1である
電子式電力量計を示す斜視図、図3は図2の電子式電力
量計の設定部の拡大図である。図において、1は被計測
回路、2は被計測回路1の電源、3は電源2から電力を
供給される被計測回路1の負荷である。4は電子式電力
量計、5、6は電源2と負荷3の間に設置された計器用
変成器(以下VTと略称する)及び変流器(以下CTと
略称する)で、それぞれ高電圧、大電流を電子式電力量
計4の定格電圧、定格電流に合わせて低減する。7、8
は電子式電力量計4に入力された電圧、電流を電子式電
力量計4の電子回路で取り扱えるよう、さらに小さな電
圧、電流にそれぞれ低減する計器内部VT及び計器内部
CTである。
【0011】9は、計器内部VT7及び計器内部CT8
で低減した小さな電圧、電流を乗算して電力とし、さら
に電圧に変換して出力するW/V変換部、10はW/V
変換部9の出力する電力に比例する電圧を入力し、電力
に比例する周波数を有するパルスを出力するV/F変換
部で、このパルスは調整や試験時間を短縮したり、試験
精度を上げるために、大きい周波数で出力される。11
はV/F変換部10から出力される大きい周波数のパル
スをカウントしやすい周波数に分周するとともに、VT
5、CT6の一次側電力に比例するように分周する分周
部である。12はVT5、CT6の一次側で消費された
電力量に一致する計量値を表示する表示部、13は分周
部11より出力されたVT5、CT6の一次側電力に比
例するパルスをVT5、CT6の一次側で消費された電
力量に一致させて表示部12の計量値をカウントアップ
させる計量値カウンタである。
で低減した小さな電圧、電流を乗算して電力とし、さら
に電圧に変換して出力するW/V変換部、10はW/V
変換部9の出力する電力に比例する電圧を入力し、電力
に比例する周波数を有するパルスを出力するV/F変換
部で、このパルスは調整や試験時間を短縮したり、試験
精度を上げるために、大きい周波数で出力される。11
はV/F変換部10から出力される大きい周波数のパル
スをカウントしやすい周波数に分周するとともに、VT
5、CT6の一次側電力に比例するように分周する分周
部である。12はVT5、CT6の一次側で消費された
電力量に一致する計量値を表示する表示部、13は分周
部11より出力されたVT5、CT6の一次側電力に比
例するパルスをVT5、CT6の一次側で消費された電
力量に一致させて表示部12の計量値をカウントアップ
させる計量値カウンタである。
【0012】14は、VT5、CT6の一次側で消費さ
れた電力量に一致するパルスを出力するパルス出力部、
15は分周部11より出力されたVT5、CT6の一次
側電力に比例するパルスを、VT5、CT6の一次側で
消費された電力量に一致させて、パルス出力部14より
パルス出力させるパルス出力カウンタである。16はV
T比、CT比を設定するVT比、CT比設定部、17は
電力量計の種類を設定する電力量計種類設定部、18
は、VT比、CT比設定部16及び電力量計種類設定部
17で設定された値に従って分周比を演算する分周比演
算部、19はタイマ、20は復電を検出する復電検出
器、21はタイマ19による一定時間毎または復電検出
器20の検出する復電時に動作し、分周比演算部18で
演算した値を分周部11に記憶させる分周比設定部であ
る。22はパルス出力カウンタ15のカウント数を可変
するパルス定数設定部、23はVT比、CT比設定部1
6の設定値をVT比、CT比のコードと換算値に切り替
える切替スイッチである。24はVT比を設定するVT
比設定スイッチ、25はCT比を設定するCT比設定ス
イッチである。
れた電力量に一致するパルスを出力するパルス出力部、
15は分周部11より出力されたVT5、CT6の一次
側電力に比例するパルスを、VT5、CT6の一次側で
消費された電力量に一致させて、パルス出力部14より
パルス出力させるパルス出力カウンタである。16はV
T比、CT比を設定するVT比、CT比設定部、17は
電力量計の種類を設定する電力量計種類設定部、18
は、VT比、CT比設定部16及び電力量計種類設定部
17で設定された値に従って分周比を演算する分周比演
算部、19はタイマ、20は復電を検出する復電検出
器、21はタイマ19による一定時間毎または復電検出
器20の検出する復電時に動作し、分周比演算部18で
演算した値を分周部11に記憶させる分周比設定部であ
る。22はパルス出力カウンタ15のカウント数を可変
するパルス定数設定部、23はVT比、CT比設定部1
6の設定値をVT比、CT比のコードと換算値に切り替
える切替スイッチである。24はVT比を設定するVT
比設定スイッチ、25はCT比を設定するCT比設定ス
イッチである。
【0013】このように構成された電子式電力量計にお
いて、三相3線式回路VT比6,600/110V、C
T比100/5Aの普通電力量計の場合を例にして、そ
の動作を説明する。図2、図3におけるVT比設定スイ
ッチ24をコード1に合わせ、CT比設定スイッチ25
をコード4に合わせるとVT比、CT比設定部16にお
けるVT比、CT比はそれぞれ6,600/110V、
100/5Aに設定される。分周比演算部18では、こ
の値より全負荷を計算する。すなわち 全負荷=√3×6,600×100/1,000=1,
143KW を算出するか、あらかじめ計算しておいた表から読み取
る。そして図16に示すJISC1210の乗率の区分
の表により乗率を決定する。1,000KW≦1,14
3KW<10,000KWであるから、乗率は100と
なる。さらに、分周比演算部18において、VT比、C
T比及び乗率より換算値を計算すると 換算値=VT比×CT比/乗率=(6,600/11
0)×(100/5)/100=1,200/100=
12 になる。
いて、三相3線式回路VT比6,600/110V、C
T比100/5Aの普通電力量計の場合を例にして、そ
の動作を説明する。図2、図3におけるVT比設定スイ
ッチ24をコード1に合わせ、CT比設定スイッチ25
をコード4に合わせるとVT比、CT比設定部16にお
けるVT比、CT比はそれぞれ6,600/110V、
100/5Aに設定される。分周比演算部18では、こ
の値より全負荷を計算する。すなわち 全負荷=√3×6,600×100/1,000=1,
143KW を算出するか、あらかじめ計算しておいた表から読み取
る。そして図16に示すJISC1210の乗率の区分
の表により乗率を決定する。1,000KW≦1,14
3KW<10,000KWであるから、乗率は100と
なる。さらに、分周比演算部18において、VT比、C
T比及び乗率より換算値を計算すると 換算値=VT比×CT比/乗率=(6,600/11
0)×(100/5)/100=1,200/100=
12 になる。
【0014】ところで、V/F変換部10から出力され
るパルスは上述のように周波数の大きいパルスであり、
例えば、全負荷時には3,600,000P/KWHで
ある。このパルスを実際に使用した電力量にあわせるた
め適切な分周を行う必要がある。この場合は1/36
0,000になるが、この値を2回に分けて分周すると
計量値とパルス出力の両方に共通に使えて都合がよいの
で、1/360,000を1/36,000と1/10
の2回に分けて分周する。ここで、この1/36,00
0と上記の換算値12を掛けた12/36,000を分
周比設定部21により、分周部11に設定する。この設
定はタイマ19により一定時間毎に行うが、この時間を
数10ms程度の短い時間に設定しておけば、常時設定
変更が可能とみて実用上差しつかえない。
るパルスは上述のように周波数の大きいパルスであり、
例えば、全負荷時には3,600,000P/KWHで
ある。このパルスを実際に使用した電力量にあわせるた
め適切な分周を行う必要がある。この場合は1/36
0,000になるが、この値を2回に分けて分周すると
計量値とパルス出力の両方に共通に使えて都合がよいの
で、1/360,000を1/36,000と1/10
の2回に分けて分周する。ここで、この1/36,00
0と上記の換算値12を掛けた12/36,000を分
周比設定部21により、分周部11に設定する。この設
定はタイマ19により一定時間毎に行うが、この時間を
数10ms程度の短い時間に設定しておけば、常時設定
変更が可能とみて実用上差しつかえない。
【0015】以上により分周部11より出力されるパル
スの周波数は 3,600,000P/KWH×12/36,000=
1,200P/KWH となっている。計量値カウンタ13は10P入力して、
表示部12の計量値の最末位の数字を1つ進めるように
設定しておけば、(但し、計量値の表示部は整数位5
桁、少数位1桁すなわち*****.*KWHとする)
VTとCTの二次側において1KWH計量したとき、分
周部11から1,200P/KWH×1KWH=1,2
00Pを出力し、計量値の最末位の数字を1,200P
/10P=120進める。最末位は小数であるから計量
値は 120×0.1KWH=12KWH 進む。ここで乗率は100であるから、VT5、CT6
の一次側での電力量の計量値は 12KWH×100=1,200KWH になる。VT5、CT6の二次側で1KWH計量したと
き、このVT比×CT比の1200倍の計量値である
1,200KWHが表示部12に表示されることにな
り、正しく計量していることが確認できる。
スの周波数は 3,600,000P/KWH×12/36,000=
1,200P/KWH となっている。計量値カウンタ13は10P入力して、
表示部12の計量値の最末位の数字を1つ進めるように
設定しておけば、(但し、計量値の表示部は整数位5
桁、少数位1桁すなわち*****.*KWHとする)
VTとCTの二次側において1KWH計量したとき、分
周部11から1,200P/KWH×1KWH=1,2
00Pを出力し、計量値の最末位の数字を1,200P
/10P=120進める。最末位は小数であるから計量
値は 120×0.1KWH=12KWH 進む。ここで乗率は100であるから、VT5、CT6
の一次側での電力量の計量値は 12KWH×100=1,200KWH になる。VT5、CT6の二次側で1KWH計量したと
き、このVT比×CT比の1200倍の計量値である
1,200KWHが表示部12に表示されることにな
り、正しく計量していることが確認できる。
【0016】実施例2.図4は、この発明の実施例2で
ある電子式電力量計を示す斜視図、図5は、図4の電子
式電力量計の設定部の拡大図である。図1、図4および
図5において、26は電力量計の種類を設定する電力量
計種類設定部17の種類設定スイッチである。図5のス
イッチ26を目盛りに合わせることにより、電力量計種
類設定部17に、分周比の中に含まれる換算値を決める
一つの要素である乗率の区分に関与する電力量計の種類
が設定される。なお、種類設定スイッチ26は、ユーザ
が設定を変更する機会が少ないため、電力量計の表面か
ら隠したスイッチ又はROMや不揮発性メモリとしても
よい。このため、実施例3〜8では、図面に表示してい
ない。
ある電子式電力量計を示す斜視図、図5は、図4の電子
式電力量計の設定部の拡大図である。図1、図4および
図5において、26は電力量計の種類を設定する電力量
計種類設定部17の種類設定スイッチである。図5のス
イッチ26を目盛りに合わせることにより、電力量計種
類設定部17に、分周比の中に含まれる換算値を決める
一つの要素である乗率の区分に関与する電力量計の種類
が設定される。なお、種類設定スイッチ26は、ユーザ
が設定を変更する機会が少ないため、電力量計の表面か
ら隠したスイッチ又はROMや不揮発性メモリとしても
よい。このため、実施例3〜8では、図面に表示してい
ない。
【0017】実施例3.図6は、この発明の実施例3で
ある電子式電力量計を示す斜視図、図7は図6の電子式
電力量計の設定部の拡大図、図8は図6の電子式電力量
計の設定部の16進のコードを示す図である。図におい
て、AはVT比設定用スイッチ24と同じものを示す記
号で、B,CはCT比設定スイッチ25を2個設けたた
めに区別するための記号である。この実施例3では、C
T比の設定数を増大させるために、CT比設定スイッチ
25を2個使用したもので、B,Cを選択することによ
り、2系列の目盛りを選択して設定することができる。
この選択は、一方のスイッチのコードを0に合わせるこ
とによって行い、Bのスイッチのコードを0に合わせれ
ばCのスイッチのコードを1〜9に設定してCT比を選
ぶことができ、Cのスイッチのコードを0に合わせれ
ば、BのスイッチからCT比を設定することができる。
なお、B,Cのスイッチがともに0の場合はエラー表示
させる。図7は、VT比設定スイッチ24、CT比設定
スイッチ25に10進のコードスイッチを使用した例
で、VT比6,600/110V、CT比250/5A
の設定を示している。
ある電子式電力量計を示す斜視図、図7は図6の電子式
電力量計の設定部の拡大図、図8は図6の電子式電力量
計の設定部の16進のコードを示す図である。図におい
て、AはVT比設定用スイッチ24と同じものを示す記
号で、B,CはCT比設定スイッチ25を2個設けたた
めに区別するための記号である。この実施例3では、C
T比の設定数を増大させるために、CT比設定スイッチ
25を2個使用したもので、B,Cを選択することによ
り、2系列の目盛りを選択して設定することができる。
この選択は、一方のスイッチのコードを0に合わせるこ
とによって行い、Bのスイッチのコードを0に合わせれ
ばCのスイッチのコードを1〜9に設定してCT比を選
ぶことができ、Cのスイッチのコードを0に合わせれ
ば、BのスイッチからCT比を設定することができる。
なお、B,Cのスイッチがともに0の場合はエラー表示
させる。図7は、VT比設定スイッチ24、CT比設定
スイッチ25に10進のコードスイッチを使用した例
で、VT比6,600/110V、CT比250/5A
の設定を示している。
【0018】この実施例3では、CT比設定スイッチ2
5を2個設けCT比の設定数を増大させたが、VT比設
定スイッチ24を2個設けて、VT比の設定数を増大さ
せることもできる。また、図8はVT比設定スイッチ2
4と、CT比設定スイッチ25に16進のコードスイッ
チを使用した例である。なお、前述のとおり、2個のス
イッチの内、一方のスイッチのコードを0に設定するこ
とにより他方のスイッチが選択されるが、このとき、コ
ードを0に設定した方のスイッチは使用を無視される。
5を2個設けCT比の設定数を増大させたが、VT比設
定スイッチ24を2個設けて、VT比の設定数を増大さ
せることもできる。また、図8はVT比設定スイッチ2
4と、CT比設定スイッチ25に16進のコードスイッ
チを使用した例である。なお、前述のとおり、2個のス
イッチの内、一方のスイッチのコードを0に設定するこ
とにより他方のスイッチが選択されるが、このとき、コ
ードを0に設定した方のスイッチは使用を無視される。
【0019】実施例4.図9は、この発明の実施例4で
ある電子式電力量計を示す斜視図、図10は、図9の電
子式電力量計の設定部の拡大図である。図においては、
切替スイッチ23を設けて、VT比設定スイッチ24及
びCT比設定スイッチ25の設定モードをコードと換算
値とに切り替えるもので、切替スイッチ23を上にスラ
イドさせればコードで設定でき、切替スイッチ23を下
にスライドさせると換算値=VT比×CT比/乗率で設
定する。図9、図10は、切替スイッチ23が下側にセ
ットされているので、VT比設定スイッチ24及びCT
比設定スイッチ25は、換算値=VT比×CT比/乗率
で設定される。例えば、三相3線式VT比6,600/
110V,CT比250/5Aの場合、乗率は100に
なるので、VT比×CT比/乗率の設定値は、VT比×
CT比/乗率=(6,600/110)×(250/
5)/100=30(設定値030)になる。具体的な
VT比設定スイッチ24、CT比設定スイッチ25の設
定例は図10の通りである。
ある電子式電力量計を示す斜視図、図10は、図9の電
子式電力量計の設定部の拡大図である。図においては、
切替スイッチ23を設けて、VT比設定スイッチ24及
びCT比設定スイッチ25の設定モードをコードと換算
値とに切り替えるもので、切替スイッチ23を上にスラ
イドさせればコードで設定でき、切替スイッチ23を下
にスライドさせると換算値=VT比×CT比/乗率で設
定する。図9、図10は、切替スイッチ23が下側にセ
ットされているので、VT比設定スイッチ24及びCT
比設定スイッチ25は、換算値=VT比×CT比/乗率
で設定される。例えば、三相3線式VT比6,600/
110V,CT比250/5Aの場合、乗率は100に
なるので、VT比×CT比/乗率の設定値は、VT比×
CT比/乗率=(6,600/110)×(250/
5)/100=30(設定値030)になる。具体的な
VT比設定スイッチ24、CT比設定スイッチ25の設
定例は図10の通りである。
【0020】また、切替スイッチ23を上側にセットす
ると、VT比設定スイッチ24及びCT比設定スイッチ
25は、コードで設定することになる。例えば、同上の
三相3線式VT比6,600/110V,CT比250
/5Aの場合、図7のコード表から、図7に示すとおり
Aのスイッチを“1”、Bのスイッチを“0”、Cのス
イッチを“4”に設定する。
ると、VT比設定スイッチ24及びCT比設定スイッチ
25は、コードで設定することになる。例えば、同上の
三相3線式VT比6,600/110V,CT比250
/5Aの場合、図7のコード表から、図7に示すとおり
Aのスイッチを“1”、Bのスイッチを“0”、Cのス
イッチを“4”に設定する。
【0021】実施例5.図11はこの発明の実施例5で
ある電子式電力量計を示す斜視図である。図1および図
11において、27は表示部12に表示される電力量の
計量値、28は表示部12の計量値27の上方に表示さ
れる乗率で、分周比演算部18で演算され、分周比設定
部21により表示部12に表示される。29は、下方に
表示されるパルス定数、30はパルス定数設定部22の
パルス定数設定スイッチである。パルス定数29は、分
周比演算部18で演算された乗率に、パルス定数設定ス
イッチ30を通じてパルス定数設定部22に設定された
値を乗じて分周比演算部18で演算し、分周比設定部2
1により表示部12に表示される。図11では、乗率が
100で、パルス定数の設定値が1/100であるから
100×1/100=1KWH/Pである。
ある電子式電力量計を示す斜視図である。図1および図
11において、27は表示部12に表示される電力量の
計量値、28は表示部12の計量値27の上方に表示さ
れる乗率で、分周比演算部18で演算され、分周比設定
部21により表示部12に表示される。29は、下方に
表示されるパルス定数、30はパルス定数設定部22の
パルス定数設定スイッチである。パルス定数29は、分
周比演算部18で演算された乗率に、パルス定数設定ス
イッチ30を通じてパルス定数設定部22に設定された
値を乗じて分周比演算部18で演算し、分周比設定部2
1により表示部12に表示される。図11では、乗率が
100で、パルス定数の設定値が1/100であるから
100×1/100=1KWH/Pである。
【0022】実施例6.図12、13はこの発明の実施
例6である電子式電力量計を示す斜視図である。 図に
おいて、31はスイッチ前面のパネル、32は、スイッ
チ前面のパネル31の穴部に表示され、切替スイッチ2
3に連動して動く表示名板、33はスイッチ前面のパネ
ル31の穴部から一部が表示される後方のパネルであ
る。表示名板32に例えば図12に示すようにVT比、
CT比を印刷しておき、切替スイッチ23を上にスライ
ドさせるとスイッチ前面のパネル31の穴部から上記の
印刷された表示が図12に示すように見え、切替スイッ
チ23を下にスライドさせると、表示名板32がスイッ
チ前面のパネル31の穴部の下方に降りて後方のパネル
33に印刷された表示、例えば100位、10位、1位
が図13に示すように見える。これにより、切替スイッ
チ23の設定と3桁のスイッチの設定内容を自動的に合
わせることができる。
例6である電子式電力量計を示す斜視図である。 図に
おいて、31はスイッチ前面のパネル、32は、スイッ
チ前面のパネル31の穴部に表示され、切替スイッチ2
3に連動して動く表示名板、33はスイッチ前面のパネ
ル31の穴部から一部が表示される後方のパネルであ
る。表示名板32に例えば図12に示すようにVT比、
CT比を印刷しておき、切替スイッチ23を上にスライ
ドさせるとスイッチ前面のパネル31の穴部から上記の
印刷された表示が図12に示すように見え、切替スイッ
チ23を下にスライドさせると、表示名板32がスイッ
チ前面のパネル31の穴部の下方に降りて後方のパネル
33に印刷された表示、例えば100位、10位、1位
が図13に示すように見える。これにより、切替スイッ
チ23の設定と3桁のスイッチの設定内容を自動的に合
わせることができる。
【0023】実施例7.図14は、この発明の実施例7
である電子式電力量計を示す斜視図、図15は、図14
の電子式電力量計の設定部の拡大図である。この実施例
7は、切替スイッチ23で、換算値を設定する場合に有
効数字3桁の設定に対し、1倍と0.1倍の2通りの設
定を可能にするものである。例えば、三相3線式回路で
VT比6600/110V,CT比1200/5Aの場
合、全負荷は√3×6,600×1,200/1,00
0=13,717KWとなり、乗率は図16のJISC
1210の乗率の区分より1,000になる。したがっ
て換算値はVT比×CT比/乗率=(6,600/11
0)×(1,200/5)/1,000=14.4にな
る。このとき有効数字3桁を144に設定しておき、切
替スイッチ23を0.1倍に設定しておけば設定値は1
44×0.1=14.4とすることができ、設定可能に
なる。すなわち、0.1倍の目盛りを加えることにより
設定範囲を拡大することが可能である。
である電子式電力量計を示す斜視図、図15は、図14
の電子式電力量計の設定部の拡大図である。この実施例
7は、切替スイッチ23で、換算値を設定する場合に有
効数字3桁の設定に対し、1倍と0.1倍の2通りの設
定を可能にするものである。例えば、三相3線式回路で
VT比6600/110V,CT比1200/5Aの場
合、全負荷は√3×6,600×1,200/1,00
0=13,717KWとなり、乗率は図16のJISC
1210の乗率の区分より1,000になる。したがっ
て換算値はVT比×CT比/乗率=(6,600/11
0)×(1,200/5)/1,000=14.4にな
る。このとき有効数字3桁を144に設定しておき、切
替スイッチ23を0.1倍に設定しておけば設定値は1
44×0.1=14.4とすることができ、設定可能に
なる。すなわち、0.1倍の目盛りを加えることにより
設定範囲を拡大することが可能である。
【0024】実施例8.図2〜15において、VT比設
定スイッチ24、CT比設定スイッチ25のコードの近
傍に、それぞれVT比(例6,600/110V)及び
CT比(例200/5A)を表示してもよい。
定スイッチ24、CT比設定スイッチ25のコードの近
傍に、それぞれVT比(例6,600/110V)及び
CT比(例200/5A)を表示してもよい。
【0025】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので以下に示すような効果を奏する。被計測回
路の電力に比例する周波数のパルスを、計数できる周波
数のパルスに分周するときの分周比の設定を、変成比設
定スイッチの設定により簡単に行えるようにしたことに
より、使用する変成器の変成比に合わせたコードにスイ
ッチを合わせるだけで、換算値を含む分周比を自動設定
できるようにしたため、設定に際し、計算方式を記憶す
ることもなく計算不要で容易に行うことができると共
に、使用するスイッチの数を少なくして省スペースを図
りながら安価に構成できる。また、設定をスイッチ入力
としたため、電源がなくても設定可能であり、停電補償
用の電池の搭載が不要でメンテナンス性が良い。また、
変成比設定スイッチのうち、使用しないスイッチを表わ
すコードを設けたので、簡単にそのスイッチによるVT
比又はCT比の設定を無効にすることができる。
れているので以下に示すような効果を奏する。被計測回
路の電力に比例する周波数のパルスを、計数できる周波
数のパルスに分周するときの分周比の設定を、変成比設
定スイッチの設定により簡単に行えるようにしたことに
より、使用する変成器の変成比に合わせたコードにスイ
ッチを合わせるだけで、換算値を含む分周比を自動設定
できるようにしたため、設定に際し、計算方式を記憶す
ることもなく計算不要で容易に行うことができると共
に、使用するスイッチの数を少なくして省スペースを図
りながら安価に構成できる。また、設定をスイッチ入力
としたため、電源がなくても設定可能であり、停電補償
用の電池の搭載が不要でメンテナンス性が良い。また、
変成比設定スイッチのうち、使用しないスイッチを表わ
すコードを設けたので、簡単にそのスイッチによるVT
比又はCT比の設定を無効にすることができる。
【0026】また、VT比設定スイッチ又はCT比設定
スイッチは、別に設けた切替スイッチによりコード又は
換算値を選択して設定できるようにし、同一のスイッチ
でコードと換算値の数字とを切替によりどちらも設定で
きるようにしたので、スイッチの数を大きく増すことな
く、従来の換算値による設定が可能になり、既存の従来
タイプからの置き換え時には同一の設定値で使用するこ
とができ、また稀にある特殊なVT比やCT比にも使用
できる。さらに、VT比設定スイッチ又はCT比設定ス
イッチは、別に設けた切替スイッチによりコード、換算
値又は換算値のn倍(但し、n>0)を選択して設定で
きるようにしたので、スイッチの数を大幅に増すことな
く、換算値の設定範囲を拡大するものである。また、切
替スイッチには連動して動く表示名板を設け、切替に合
わせて表示内容を変えるようにしたので、切替スイッチ
の動きに合わせて変成比のコードの表記と換算値の数字
の表記とを連動して切り替えることができ、設定時に必
要な表記のみが見えて不要な表記が隠れるため、誤った
設定をする心配がなく、容易に設定することができる。
スイッチは、別に設けた切替スイッチによりコード又は
換算値を選択して設定できるようにし、同一のスイッチ
でコードと換算値の数字とを切替によりどちらも設定で
きるようにしたので、スイッチの数を大きく増すことな
く、従来の換算値による設定が可能になり、既存の従来
タイプからの置き換え時には同一の設定値で使用するこ
とができ、また稀にある特殊なVT比やCT比にも使用
できる。さらに、VT比設定スイッチ又はCT比設定ス
イッチは、別に設けた切替スイッチによりコード、換算
値又は換算値のn倍(但し、n>0)を選択して設定で
きるようにしたので、スイッチの数を大幅に増すことな
く、換算値の設定範囲を拡大するものである。また、切
替スイッチには連動して動く表示名板を設け、切替に合
わせて表示内容を変えるようにしたので、切替スイッチ
の動きに合わせて変成比のコードの表記と換算値の数字
の表記とを連動して切り替えることができ、設定時に必
要な表記のみが見えて不要な表記が隠れるため、誤った
設定をする心配がなく、容易に設定することができる。
【0027】 また、VT比設定スイッチ又はCT比設
定スイッチのコードの近くに、そのコードに該当するV
T比又はCT比を表示したので、設定の操作がより簡単
になり設定を間違えることもない。加えて、分周比設定
部は、電力量計の種類を設定する種類設定スイッチ又は
電力量計の種類を記憶した不揮発性メモリを設けて、分
周比の中に含まれる換算値を決めるひとつの要素である
乗率の区分に関与する電力量計の種類を設定できるよう
にしたので、変換部、分周部、分周比設定部、表示部及
びパルス出力部を電力量計の種類にかかわらず共用でき
るようになり、同一品種を多量に製造でき、インシャル
コストも少なくでき、安価に提供できる。
定スイッチのコードの近くに、そのコードに該当するV
T比又はCT比を表示したので、設定の操作がより簡単
になり設定を間違えることもない。加えて、分周比設定
部は、電力量計の種類を設定する種類設定スイッチ又は
電力量計の種類を記憶した不揮発性メモリを設けて、分
周比の中に含まれる換算値を決めるひとつの要素である
乗率の区分に関与する電力量計の種類を設定できるよう
にしたので、変換部、分周部、分周比設定部、表示部及
びパルス出力部を電力量計の種類にかかわらず共用でき
るようになり、同一品種を多量に製造でき、インシャル
コストも少なくでき、安価に提供できる。
【0028】また、パルス定数設定スイッチにより、外
部から、電力量に一致するパルスを出力するときのパル
ス出力カウンタのカウント数を可変にすることができ、
また、パルス定数が表示されるので、設定がし易い。ま
た、表示部に乗率及びパルス定数を表示させることによ
り、別に名板を設けたり、その名板に記入する手間が省
け、安価に構成できるとともに、記入する値を間違う心
配がなく確実な表示が行える。さらに、分周比設定部
は、一定時間毎又は復電時に分周比を設定するようにし
たので、通電中の設定変更も常時可能であり、使い易い
ものにすると共に、電源がない状態や停電時での設定変
更が、復電直後に有効になり、通電直後から正確な計量
を行うことができる。
部から、電力量に一致するパルスを出力するときのパル
ス出力カウンタのカウント数を可変にすることができ、
また、パルス定数が表示されるので、設定がし易い。ま
た、表示部に乗率及びパルス定数を表示させることによ
り、別に名板を設けたり、その名板に記入する手間が省
け、安価に構成できるとともに、記入する値を間違う心
配がなく確実な表示が行える。さらに、分周比設定部
は、一定時間毎又は復電時に分周比を設定するようにし
たので、通電中の設定変更も常時可能であり、使い易い
ものにすると共に、電源がない状態や停電時での設定変
更が、復電直後に有効になり、通電直後から正確な計量
を行うことができる。
【図1】 この発明の実施例1〜8に共通の電子式電力
量計を示すブロック図である。
量計を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施例1である電子式電力量計を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】 図2の電子式電力量計の設定部の拡大図であ
る。
る。
【図4】 この発明の実施例2である電子式電力量計を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図5】 図4の電子式電力量計の設定部の拡大図であ
る。
る。
【図6】 この発明の実施例3である電子式電力量計を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図7】 図6の電子式電力量計の設定部の拡大図であ
る。
る。
【図8】 図6の電子式電力量計の設定部の16進のコ
ードを示す図である。
ードを示す図である。
【図9】 この発明の実施例4である電子式電力量計を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図10】 図9の電子式電力量計の設定部の拡大図で
ある。
ある。
【図11】 この発明の実施例5である電子式電力量計
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図12】 この発明の実施例6である電子式電力量計
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図13】 この発明の実施例6である電子式電力量計
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図14】 この発明の実施例7である電子式電力量計
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図15】 図14の電子式電力量計の設定部の拡大図
である。
である。
【図16】 参考規格(JISC1210)の抜粋であ
る。
る。
1 被計測回路、4 電子式電力量計、5 計器用変成
器(VT)、6 変流器(CT)、9 W/V変換部、
10 V/F変換部、11 分周部、12 表示部、1
4 パルス出力部、15 パルス出力カウンタ、16
VT比、CT比設定部、19 タイマ、20 復電検出
器、21 分周比設定部、23 切替スイッチ、24
VT比設定スイッチ、25 CT比設定スイッチ、26
種類設定スイッチ、27 計量値、28 乗率、29
パルス定数、30 パルス定数設定スイッチ、31
スイッチ前面のパネル、32 表示名板、33 後方の
パネル。
器(VT)、6 変流器(CT)、9 W/V変換部、
10 V/F変換部、11 分周部、12 表示部、1
4 パルス出力部、15 パルス出力カウンタ、16
VT比、CT比設定部、19 タイマ、20 復電検出
器、21 分周比設定部、23 切替スイッチ、24
VT比設定スイッチ、25 CT比設定スイッチ、26
種類設定スイッチ、27 計量値、28 乗率、29
パルス定数、30 パルス定数設定スイッチ、31
スイッチ前面のパネル、32 表示名板、33 後方の
パネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 11/00 - 11/66 G01R 21/00 - 22/04
Claims (10)
- 【請求項1】 被計測回路に接続された計器用変成器及
び変流器を介して入力される電力に比例する周波数のパ
ルスを発生する変換部、この変換部から出力されるパル
スを計数可能な周波数のパルスに分周する分周部、この
分周部の出力パルスを計数して上記被計測回路の消費電
力量の表示を行う表示部、上記分周部で分周するときの
分周比を設定する分周比設定部、この分周比設定部に外
部から分周比の設定に必要な上記計器用変成器及び変流
器の変成比を設定するためのコード化され、かつ、使用
しないスイッチであることを表わすコードを設けた変成
比設定スイッチを備えたことを特徴とする電子式電力量
計。 - 【請求項2】 被計測回路に接続された計器用変成器及
び変流器を介して入力される電力に比例する周波数のパ
ルスを発生する変換部、この変換部から出力されるパル
スを計数可能な周波数のパルスに分周する分周部、この
分周部の出力パルスを計数して上記被計測回路の消費電
力量の表示を行う表示部、上記分周部の出力パルスを計
数して上記被計測回路の消費電力量に一致するパルスを
出力するパルス出力部、上記分周部で分周するときの分
周比を設定する分周比設定部、この分周比設定部に外部
から分周比の設定に必要な上記計器用変成器及び変流器
の変成比を設定するためのコード化され、かつ、使用し
ないスイッチであることを表すコードを設けた変成比設
定スイッチを備えたことを特徴とする電子式電力量計。 - 【請求項3】 変成比設定スイッチは、別に設けた切替
スイッチにより、変成比を表わすコードと、VT比及び
CT比をもとに算出する換算値とを選択して、設定でき
るようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載の電子式電力量計。 - 【請求項4】 変成比設定スイッチは、別に設けた切替
スイッチにより、変成比を表わすコード又はVT比及び
CT比をもとに算出する換算値又は上記換算値のn倍
(但し、n>0)のいずれかを選択して、設定できるよ
うにしたことを特徴とする請求項3に記載の電子式電力
量計。 - 【請求項5】 切替スイッチは、この切替スイッチの切
替え動作に連動して動く表示名板を備え、上記切替スイ
ッチの切替えに伴い、表示の内容を変えることを特徴と
する請求項4に記載の電子式電力量計。 - 【請求項6】 切替スイッチと変成比設定スイッチは、
上記コードまたは上記コードに上記切替えスイッチの切
替え比を乗じたものに該当するVT比又はCT比が表示
されていることを特徴とする請求項5に記載の電子式電
力量計。 - 【請求項7】 分周比設定部は、電力量計の種類を設定
する種類設定スイッチ又は上記電力量計の種類を記憶さ
せた不揮発性メモリにより、分周比の設定に必要な電力
量計の種類が設定されるよう構成されていることを特徴
とする請求項1乃至6項のいずれか一項に記載の電子式
電力量計。 - 【請求項8】 分周比設定部は、パルス出力部にパルス
を出力させるパルス出力カウンタのカウント数を可変に
するためのパルス定数を設定するパルス定数設定スイッ
チを備え、前記パルス定数設定スイッチの設定値をもと
に算出されたパルス定数が表示部に表示されることを特
徴とする請求項2に記載の電子式電力量計。 - 【請求項9】 表示部は、電力を算出するときの乗率及
びパルス定数設定スイッチにより設定されるパルス定数
を表示することを特徴とする請求項8記載の電子式電力
量計。 - 【請求項10】 分周比設定部は、一定時間毎又は復電
時に分周比を設定することを特徴とする請求項1乃至請
求項9のいずれか一項に記載の電子式電力量計。
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---|---|---|---|
JP06139193A JP3101152B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 電子式電力量計 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06139193A JP3101152B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 電子式電力量計 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH085678A JPH085678A (ja) | 1996-01-12 |
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JP06139193A Expired - Fee Related JP3101152B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 電子式電力量計 |
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CN109541298B (zh) * | 2018-11-29 | 2020-11-03 | 宁波三星智能电气有限公司 | 一种电能表计量方法 |
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- 1994-06-21 JP JP06139193A patent/JP3101152B2/ja not_active Expired - Fee Related
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