JP3101105U - バリアフリー地図 - Google Patents

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Abstract

【課題】バリアフリーな地図の提供。
【解決手段】道経路等の経路情報と、該経路情報に付与するランドマーク情報と、前記経路情報に対応する高低差情報を基に印刷された地図であって、前記経路情報の経路毎の高低差情報が所定の傾斜角度以上の経路に対し、前記傾斜角度情報及び距離を表す高低差マークを33を付し、歩道付き車道40及び41を表す複数の凸部70及び71を設け、更に色覚障害を招く可能性のある色彩及び特定情報を、色覚障害の有無に係わりなく地図内容を認識可能な色彩に変換して印刷したバリアフリー地図。
【選択図】図8

Description

本考案は、障害の有無に係わらず各種情報を提示することができるバリアフリー地図に係り、特に道路の傾斜/経路/彩色したランドマーク等の各種情報を提示することができるバリアフリー地図に関する。
一般に販売されている地図は、道経路等の経路情報と、該経路情報に付与するランドマーク情報と、前記道路の経路を示す経路情報と、ランドマークに付与する色情報とを基に地図を平面的に印刷したものである。
更に従来技術による地図は、ランドマーク等の配色は、例えば注意を促すために鮮やかに映える配色、例えば青色の背景に赤色の文字を浮き立たせる様に設定されているものであり、障害者に対する配慮が不十分なものであった。
尚、障害者に対する各種ランドマーク、例えば車椅子用トイレ他の存在を示す標識を地図上に配置する技術が記載された文献としては、次特許文献1が挙げられる。
特開2000−148009号公報
前記一般に市販/配布されている地図は、健常者を対象として作成されているために、車椅子の利用者にとっては、地図の道路の経路自体は利用者が認識できるものの、車椅子の利用者にとっては道路の傾斜状態が認識することができず、即ち自己が車椅子により地図に表された道路を通行することができるか否か認識することができず、通行が可能と思って実際に道路に行ってみたとき、通行ができないと可能性があると言う不具合があった。
また、一般に市販/配布されている地図として、地図上のランドマークに、そのランドマーク名を点字で表記するものもあるが、例えば、地図上の駅の位置と学校の位置は認識することができたとしても、そのランドマーク間の道路の経路を知ることができないと言う不具合があった。また、地図は、その縮尺に応じて端部に、距離の目明日となる目盛を印刷しているが、ランドマーク間の距離を認識することができず、特に車椅子利用者にとっては、実際に通行に要する距離を認識することが困難であると言う不具合があった。
更に一般に市販されている地図は、色盲又は色弱の色覚障害の方にとっては必要な情報を得られないと言う不具合があった。これを具体的に説明すると、例えば道や鉄道等の路線が描画された上に、複数のランドマーク、例えば駅や公園や警察署等が配置され、例えば公園に存在するトイレの配色が色弱者又は色盲者にとって認識不能な配色の場合、色盲又は色弱の方にとってはトイレの存在を認識できないものであった。
このため従来の地図を参照した色盲者又は色弱者は、公園にトイレが存在しないものと認識し、公園に出かけるのを躊躇ってしまうと言う不具合があった。特に車椅子の使用者にとっては、車椅子で使用可能なトイレの存在の存在の確認は外出する際の重要な課題であり、前記認識ができない又は困難なことは外出先が制限されるものであった。
本考案の第1の目的は、前述の従来技術による不具合を除去することであり、バリアフリーな地図を提供することである。本考案の第2の目的は、盲目の人であっても、ランドマーク間の道路の経路を認識することができるバリアフリー地図を提供することである。本考案の第3の目的は、車椅子の利用者にとって道路の傾斜状態や距離を容易に認識可能なバリアフリー地図を提供することである。更に本考案による第4の目的は、色覚障害の有無に限らずに見やすい配色を行ったバリアフリー地図を提供することである。
前記目的を達成するために本考案は、道経路等の経路情報と、該経路情報に付与するランドマーク情報と、前記経路情報に対応する高低差情報を基に印刷されたバリアフリー地図であって、前記経路情報の経路毎の高低差情報が所定の傾斜角度以上の経路に対し、傾斜角度情報及び距離を表す高低差マークを付したことを第1の特徴とする。
更に本考案は、道経路等の経路情報と、該経路情報に付与するランドマーク情報と、前記経路情報に対応する高低差情報を基に印刷されたバリアフリー地図であって、前記経路情報の経路毎の高低差情報が所定の傾斜角度以上の経路に対し、前記傾斜角度情報及び距離を表す高低差マークを付し、歩道付き車道を表す複数の凸部を地図から突出する様に設けたことを第2の特徴とする。
更に本考案は、道経路等の経路情報と、該経路情報に付与するランドマーク情報と、前記経路情報に対応する高低差情報を基に印刷されたバリアフリー地図であって、前記経路情報の経路毎の高低差情報が所定の傾斜角度以上の経路に対し、前記傾斜角度情報及び距離を表す高低差マークを付し、歩道付き車道を表す複数の凸部を地図から突出する様に設け、更に前記歩道付き車道に沿ったランドマーク間の距離情報を設けたことを第3の特徴とする。
また本考案は、道経路等の経路情報と、該経路情報に付与するランドマーク情報と、前記経路情報に対応する高低差情報を基に印刷されたバリアフリー地図であって、前記経路情報の経路毎の高低差情報が所定の傾斜角度以上の経路に対し、前記傾斜角度情報及び距離を表す高低差マークを付し、歩道付き車道を表す複数の凸部を地図から突出する様に設け、更に前記歩道付き車道に沿ったランドマーク間の距離情報を設け、且つランドマーク情報が色覚障害を招く可能性がある色彩を、色彩を色覚障害を招くことがない色彩にしたことを第4の特徴とする。
本考案による地図は、地図内の道路等の道路の経路に高低差マークを付与したものであり、これにより車椅子の利用者が道路の傾斜状態を容易に認識することができる。更に本考案は前記高低差マークに加え、車椅子の通行が容易な歩道付きの車道に沿って凸部を印刷することにより地図を目視できない方に対しても、ランドマークの目的地までの経路を示すことができる。
更に本考案による地図は、ランドマーク間の距離情報を表示することによって、例えば車椅子使用者に対して目的地までの距離を示すことができ、更に色覚障害を招く可能性があるランドマーク等の配色を色覚障害を招くことがない配色に変更することにより、色覚障害の有無に限らずに見やすくすることができる。
以下、本考案の一実施形態によるバリアフリー地図を印刷するための印刷方法及び印刷システムを図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態によるバリアフリー地図を印刷する印刷方法を適用した印刷システムを示す図、図2は本例による印刷システムの原理動作を説明するための図、図3は本実施形態により印刷されたバリアフリー地図を説明するための図、図4は本実施形態の特徴である高低差マークを説明するための図、図5は色盲又は色弱の配色による見やすさ/見にくさを説明するための図、図6は図1に示した色情報変換データベースの構成例を説明するための図、図7は本例による地図高低差情報データベースの構成例を説明するための図、図8は、本考案の他の実施形態による道路の経路を表すことができるバリアフリー地図を説明するための図である。
<構成の説明>
<システム構成の説明>
本考案の一実施形態による地図を印刷するための印刷方法を実現する印刷システムの主要構成は、図1に示す如く、地図上の道路の情報である経路情報(具体的にはベクトル情報)/該経路情報に付与する駅や警察署等のランドマーク情報/前記経路情報及びランドマーク情報に付与する色情報(例えば駅は「青色」、警察は「赤色」等)/前記ランドマーク情報その他に付随する特定情報(例えば「駅名」「警察名」「観光地名」その他案内文等)を格納する地図情報データベース130と、航空写真を異なる角度で撮影することにより任意の地点おける傾斜角度や方向等の情報を含む航空写真情報180を元に、指定又は選択された道路における傾斜方向及び傾斜角度の情報を格納する地図高低差情報データベース130と、該地図情報データベース130の特定情報の色彩が前述の色覚障害を招く可能性がある場合(例えば背景青色中の赤色文字)、この色彩情報を他の色情報に変更するための色情報補正定義データベース150と、前記地図情報データベース130の特定情報の内容が色覚障害を招く可能性がある場合(例えば細文字他)、この特定情報の内容を他の特定情報に変更するための特定情報内容の変更定義データベース160と、前記各データベース130〜160に格納された情報を元に地図を印刷するための印刷情報を格納する印刷情報データベース170と、該データベース170に格納した地図情報を用いて地図の印刷を行う印刷装置190と、外部と公衆通信回線網120を介して接続され、前記各データベース130〜160を制御する管理サーバ110とを備える。
前記地図高低差情報データベース140は、図7に示す如く、航空写真を異なる角度で撮影することにより任意の地点おける傾斜角度や方向等の情報を含む航空写真情報180を元に、指定又は選択された道路における傾斜方向及び傾斜角度の情報を格納するものであって、その道路の管理番号欄/傾斜開始の座標値を格納する傾斜開始座標欄/傾斜終了の座標値を格納する傾斜終了座標欄/前記傾斜の開始と終了座標から三角法を用いて計算した傾斜斜面の距離(m)欄/同様に計算した傾斜角度(°)欄/該傾斜角度により算出される傾斜率(%)欄/傾斜の方向を示す傾斜方向欄/その斜面が例えば車椅子では通行不可等の注釈情報を格納する特定情報欄とを備える
例えば、この地図高低差情報データベース140には、道路管理番号「A10031」において、座標(Xa,Ya)から座標(Xf,Yf)までの間が傾斜道路であり、その距離が20m傾斜角度が2.8°,傾斜率が4.9%,傾斜方向がベクトルKであることが格納されている。
尚、前記管理番号欄/傾斜開始座標欄/傾斜終了座標欄の各データは、航空写真を元に提供されるものであり、本実施形態においてはこれらデータを元にサーバ110が、傾斜斜面の距離(m)欄/傾斜角度(°)欄/傾斜率(%)欄/特定情報欄の各データを算出して格納するものである。前記また特定情報欄に格納される項目は、例えば、一般の電動車椅子による登坂実用角度が6〜10度、最大でも15度であり、自走車椅子による登坂実用角度が3〜4度であることを図示しないテーブルに格納しておき、前記傾斜角度欄の値がテーブル値を越える場合に自動的に付与することや、未舗装等の路面情報を地図情報データベース130から入手して格納しても良い。
前記色情報補正定義データベース140は、図6(a)に示す如く、例えば、特定情報が「道路注記」を「濃藍色」に変更すること、「道路と市街地等の境界線」を「墨色」に変更すること、「重要情報の注記や引き出し線」を「墨色」に変更すること、観光地等の重要管内の領域に黄色20%の編み目を入れること、「高速道路」を「淡い緑色」に変更すること、「国道」を「マゼンダ(緑光を吸収し、赤光と青光を反射する特性を有する色材)」に変更すること等の、特定情報と特定情報に対する変更すべき色情報との関係を示す補正テーブルを格納している。即ち、本データベース140は、色覚障害者にとっても見難い文字/線/領域を示す特定情報と、これら特定情報の配色を、色覚障害の有無に係わらず健常人でも違和感なく認識容易な色彩等との関係を格納している。
この他の補正定義の他の例としては、「赤」を「朱色」に変更、「緑」を「青みの強い緑」に変更、「紫」を「赤に近い紫」に変更、「朱赤〜黄」間の色は、見た目の明るさが違う3色(赤、オレンジ、黄色)を配分、「青系の色」を「水色」と「青色」に配分、「水色と黄色の細線(文字含む)」を「青色」に変更する定義内容が考えられる。
前記特定情報内容の変更定義データベース160は、色覚障害を招く可能性が有る特定情報の内容と、当該特定情報に対する変更処理内容を格納するものであって、例えば図5(b)に示す如く、特定情報が「細文字」の場合に「太文字」に変更すること、地図情報に含まれる当初の配色により前記色情報補正定義データベース150を用いて色彩を変更しても、色覚障害を招く可能性がある場合や健常者にとって違和感を招く可能性がある場合、例えば文字色を変更せずに、矢印で引き出した注釈文字を追加することや、白抜き文字に変更することが格納されている。尚、前記追加する注釈文字とは、例えば「車椅子トイレ」との文字による注釈や矢印であり、前記健常者にとって違和感を招く可能性があることの判定は、色の「色相」「彩度」「明度」との対応によって、健常者にとって見やすい対比/違和感ない対比等のテーブルを用意しておき、このテーブルを参照することによって容易に判定することができる。
尚、本考案は、車椅子利用者を対象とするが色覚障害の方も対象とするため、これら色覚障害について説明する。まず、人の視覚は、眼球の網膜に赤色/緑色/青色を個別に感じる3種の錐体細胞を持つことにより色彩を認識しているものであるが、前記錐体細胞の1種類が失われた場合は色盲を招き、3種類の内1種類の感度曲線がずれて他と近接した場合は色弱を招くと言われている。また前記色盲には、赤色を感じる視物質の遺伝子に変異を生じる場合と、緑色を感じる視物質の遺伝子に変異を生じる場合があり、これら赤と緑の視物質は感度曲線の重複が大きいのでどちらが失われても似た症状になるものの、色彩の見え方には多少の差異があることが知られている。
また前記色覚障害は、単純に何色の認識が困難等のものではなく、特定の色彩と他の色彩との相関関係によって見え方が相違するものであり、例えば、背景が黒色中に「白色」「赤色」「朱色」「青色」が存在する場合、例えば「赤色」は「暗く沈んだ色」となり、背景が青色中に「赤色」が存在したり、茶色中に「暖色系の(青みを全く含まない)緑色」が存在した場合は全体が茶色に見えて文字の識別ができないものである。これは、例えば文章中の大部分の文字色と一部の文字色が異なる場合にも起こることであり、具体的に述べると黒色の文章中に「赤色」や「細字」が存在する場合は見難いことが知られている。
<動作説明>
さて、前述の様に構成したバリアフリー地図の印刷システム及び印刷方法の動作を図2を参照して次に説明する。
図2は、本実施形態による地図の印刷方法を実行するための手順を示すものであって、この処理手順は、道経路等の経路を示すベクトル情報と該ベクトル情報に付与するランドマーク情報と前記ベクトル経路情報及びランドマーク情報に付与する色情報と注記等を含む特定情報とその他追加情報(観光情報その他)から成る地図情報を取得するステップ10と、前記航空写真写真情報180を基に図7に示した地図高低差情報を作成するステップ17と、前記ステップ10により得たベクトル情報及びステップ17で得たデータを入力とし、このベクトル情報から人が通行可能な道路情報を選択するステップ18と、前記に格納した道路の管理番号に対応した傾斜斜面の距離(m)/傾斜角度(°)/傾斜率(%)欄/傾斜方向/特定情報欄とを抽出し、地図上の人が通行可能な道情報に高低差マークを付与するステップ19とを実行する。
前記高低差マークとは、図4に示す如く、道路の距離に対する傾斜度を%表示したものであって、図示の例では傾斜度0.4%の道が40m続くことを表している。尚、前記傾斜度は、実際の傾斜角度に変えても良い。
次に本処理手順は、前記ステップ10により得た地図情報中から色情報、例えば色相/彩度/明度/色彩の隣接した色関係又は背景との色関係を含む色情報間相関関係等を抽出するステップ11と、該ステップ11により抽出した色情報を基に、前述の色情報補正定義データベース150を参照した色情報の補正処理ステップ13と、前述の特定情報内容変更定義データベース160を参照した特定情報自体の変更処理ステップ14とを実行することによって、色覚障害の方でも認識可能な地図データを作成する。
さて、本実施形態においては、前記ステップ19により作成した高低差マークと、ステップ13及び14による色覚補正を行った地図データとをステップ15において合算し、車椅子利用者に対しては傾斜面の情報である高低差マーク、色覚障害者に対しては色彩を補正した地図データを用い、これら障害に対して有効な地図をステップ16の印刷処理を実行し、障害に関わりなく万人が認識及び利用容易な地図を印刷することができる。
本実施形態による印刷されたバリアフリー地図は、図3に示す如く、複数のランドマーク34や道路31を印字した地図30において、例えば道路31cに高低差マーク33cを付加すると共に、道路上に[<<]や[>>]等の方向を示すマークを書き込むことによって、前記道路31cの距離が142m、傾斜度が5.4%、方向が図面右から左下に向かう方向(<<)であることを印字することができる。このため、車椅子利用者にとって、これから行こうとする道路の傾斜を予め知ることができる。
また本実施形態による印字したバリアフリー地図は、色覚障害に対しても、色覚障害が発生しずらい色彩に配色を変更しているため、色覚障害の方にとっても容易に地図の内容を認識することができる。
更に前記実施形態においては、印刷を行う地図情報のみについて説明したが、本考案はこれに限られるものではなく、例えばインターネットや携帯電話におい表示される地図情報に対して前記実施形態で説明した色彩や特定情報の訂正を行うこともでき、この場合の実施形態は前述の図1における印刷情報データベース170をインターネットのブラウザや携帯電話の小画面に表示するために変換を行うための定義情報を格納する表示情報データベースに変え、該表示情報データベースを基に画面表示用に変換した地図表示情報を公衆回線網を介して発信することによって実現することができる。
図8は、本考案による他の実施形態によるバリアフリー地図を説明するための図であり、本実施形態による地図は、地図を印刷する際、盲目な人が駅等のランドマークを認識できる様にランドマーク名を表した点字と、盲目の人が、例えば駅から学校までの経路を認識するための大凸部70及び小凸部71と、目視可能な人がランドマーク間の距離を容易に認識するためのランドマーク間の距離案内欄60とを設けたものである。尚、図8においては図3と共通なもの、例えば傾斜マーク等は図面が煩雑になるため図示は略している。
まず、前記凸部について説明するため、前提として地図上の道路について説明する。本例における道路は、中央が車線であり、該車線の両側に歩道が設けられた両側歩道付き車道40と、中央が車線であり、該車線の片側のみに歩道が設けられた片側歩道付き車道41と、特に車道と歩道の区別がない一般の道路42とに大別される。この3種に道路を区別した理由は、前記一般の道路42が、例えば白線により歩行者通行エリアと自動車通行エリアとが区別されていたとしても、車椅子利用者及び盲目の方にとっては、歩行者通行エリアが狭く、安全な通行を確保することが困難であるのに対し、前記歩道付き車道40及び41が、歩道と車道とが段差やガードレール等によって別れており、車椅子利用者及び盲目の方にとっては、比較的安全な通行を期待できる道であることを考慮し、これら危険な道と比較的安全な道を区別するためである。
さて本実施形態による地図は、図1に示した地図情報データベース130に前記道路の種別を示す種別データを格納しておき、前記地図情報を印刷する際、両側歩道付き車道70に沿って大凸部70、片側歩道付き車道71に小凸部71を、これら車道に沿って地図上から突出して特殊な透明な硬化性インクを用いて印刷することによって形成される。また、同様に各ランドマークには、そのランドマーク名、例えば学校51の学校名が点字51tにより設けられ、公園52の公園名が点字52tによって設けられ、警察53の警察署名が点字53tの如く、特殊な透明な硬化性インクを用いて印刷することによって形成される。
この地図を、盲目の方が利用する場合、例えば手の感触により前記ランドマーク名を判読することにより複数のランドマークの地図上の相対的位置を認識し、例えば、駅53と学校51を点字51t及び53tにより判読して位置を認識し、この後、両者を結ぶ経路を前記大凸部70を、なぞることによって比較的安全な経路を理解することができる。同様に駅53から公園52迄の経路は、大凸部70及び小凸部71を、なぞることによって比較的安全な経路を理解することができる。尚、ランドマーク名は、例えば地図の端部に目視可能な文字と共にリストとして印刷しておいても良い。
次に前記距離案内欄60について説明する。この距離案内欄60は、図8右端の如く、ランドマーク、例えば駅53から警察53を経由して学校51に達する経路間の実際に経由する経路上の距離を直線的に表すものであって、具体的には、下から出発地である駅マーク61から上に向かって警察マーク62までの経路上の距離(70m)と、該警察マーク62までの経路上の距離(45m)が印刷されたものである。この印刷は、前記地図情報データベース130に歩道付き車道の距離データを格納しておき、地図を印刷する際に端部に印刷することによって形成することができる。尚、前記距離案内欄60のエリア64に、道路に点字ブロックが存在する旨/舗装や未舗装の旨の表示を行っても良い。更に前記距離案内欄60は、地図内のランドマークの配置に応じて横方向に設けても良い。
上記距離案内欄60は、従来の目盛が単純に直線距離の目盛であったのに対し、ランドマーク間を人が実際に要する距離を、直線的に配置したため、認識が容易である。特に車椅子利用者にとっては、実際の通行に要する距離を認識することが重要であり、前記実施形態で説明した高低差マークと合わせて、これから自己が行こうとするランドマークまでの道のりの、高低差及び実際の距離及び自己の体力等を考慮し、例えばタクシー等を使用しなければならのか、補助者を必要とするのか等を判断するための情報を容易に得ることができる。尚、前記凸部又は点字の印刷は、透明且つ硬化性のインクに限るものではなく、例えば加熱により熱膨張する素材を含むマイクロカプセルを通常のインクに含有又は用紙のベース層に設けておき、レーザ光の照射によって前記マイクロカプセルを膨張させることによって形成しても良い。
本考案による地図は、公共機関、観光協会等が発行する地図に加え、都心や観光地施設等のランドマークを主に案内するための観光地図その他にも適用することができる。また晴眼者がインターネットを通じて配布されるウェブ上の地図の作成にも応用することができる。
本考案の一実施形態よる地図を印刷する印刷方法を適用した印刷システムを示す図。 本例による印刷システムの原理動作を説明するための図。 本実施形態により印刷されたバリアフリー地図を説明するための図。 本実施形態の特徴である高低差マークを説明するための図。 色盲又は色弱の配色による見やすさ/見にくさを説明するための図。 図1に示した色情報変換データベースの構成例を説明するための図。 本例による地図高低差情報データベースの構成例を説明するための図。 本考案の他の実施形態による道路の経路を表すことができるバリアフリー地図を説明するための図。
符号の説明
30:地図、31:道路、31c:道路、33c:高低差マーク、34:ランドマーク、110:管理サーバ、130:地図情報データベース、140:地図高低差情報データベース、140:色情報補正定義データベース、150:色情報補正定義データベース、160:変更定義データベース、170:印刷情報データベース、180:航空写真情報、190:印刷装置、70:大凸部、71:小凸部。

Claims (4)

  1. 道経路等の経路情報と、該経路情報に付与するランドマーク情報と、前記経路情報に対応する高低差情報を基に印刷されたバ地図であって、
    前記経路情報の経路毎の高低差情報が所定の傾斜角度以上の経路に対し、傾斜角度情報及び距離を表す高低差マークを付したことを特徴とするバリアフリー地図。
  2. 道経路等の経路情報と、該経路情報に付与するランドマーク情報と、前記経路情報に対応する高低差情報を基に印刷された地図であって、
    前記経路情報の経路毎の高低差情報が所定の傾斜角度以上の経路に対し、前記傾斜角度情報及び距離を表す高低差マークを付し、歩道付き車道を表す複数の凸部を地図から突出する様に設けたことを特徴とするバリアフリー地図。
  3. 道経路等の経路情報と、該経路情報に付与するランドマーク情報と、前記経路情報に対応する高低差情報を基に印刷された地図であって、
    前記経路情報の経路毎の高低差情報が所定の傾斜角度以上の経路に対し、前記傾斜角度情報及び距離を表す高低差マークを付し、歩道付き車道を表す複数の凸部を地図から突出する様に設け、更に前記歩道付き車道に沿ったランドマーク間の距離情報を設けたことを特徴とするバリアフリー地図。
  4. 道経路等の経路情報と、該経路情報に付与するランドマーク情報と、前記経路情報に対応する高低差情報を基に印刷された地図であって、
    前記経路情報の経路毎の高低差情報が所定の傾斜角度以上の経路に対し、前記傾斜角度情報及び距離を表す高低差マークを付し、歩道付き車道を表す複数の凸部を地図から突出する様に設け、更に前記歩道付き車道に沿ったランドマーク間の距離情報を設け、且つランドマーク情報が色覚障害を招く可能性がある色彩を、色彩を色覚障害を招くことがない色彩にしたことを特徴とするバリアフリー地図。

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JP2012137709A (ja) * 2010-12-28 2012-07-19 Zenrin Datacom Co Ltd 視覚障害者支援システムおよび視覚障害者支援方法

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