JP3099522B2 - テープキャリアパッケージic用キャリア - Google Patents

テープキャリアパッケージic用キャリア

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JP3099522B2
JP3099522B2 JP04163347A JP16334792A JP3099522B2 JP 3099522 B2 JP3099522 B2 JP 3099522B2 JP 04163347 A JP04163347 A JP 04163347A JP 16334792 A JP16334792 A JP 16334792A JP 3099522 B2 JP3099522 B2 JP 3099522B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数のリードが形成さ
れているフィルムに集積回路素子を装着した、所謂テー
プキャリアパッケージICを所定時間エージングさせ、
電気的特性の試験・測定を行い、さらに切断及び成形す
る際に、このワークを保持するためのテープキャリアパ
ッケージIC用キャリアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ICのパッケージングの一種として、集
積回路素子の電極に接続される複数のリードをフィルム
上に印刷パターン等により形成し、このフィルムに集積
回路素子を搭載した、所謂テープキャリアパッケージタ
イプのICは、薄型の電気機器に装着するため等として
従来から用いられている。この種のICは、プラスチッ
クフィルムの長尺テープに所定の間隔毎に多数のリード
を印刷することによって、その長手方向にIC形成体を
連続的に形成し、これら各IC形成体に素子を搭載・固
定した後に、テープを個々のIC形成体毎に切断され
る。
【0003】ここで、ICの品質の安定を図るために、
このICの電気的特性の試験・測定が行われる。この試
験・測定は、恒温槽内で一定温度条件下で所定時間通電
状態に保持してエージングを行った後に、テスタにおけ
るテストヘッドのコンタクト部に接続して電気的特性の
試験・測定を行い、その結果に基づいて品質毎に分類分
けされる。而して、エージング及びテスタにおけるコン
タクト部と確実に接触させるために、予めリードの先端
部分をフィルムの反対面に引き回して、比較的広い面積
を持ったパッド部を形成しておく。このパッド部は、試
験・測定後に、他の不要な部分と共に切断して除去し、
次いでリードの部分に段差を付けるためにフィルムを折
り曲げ成形される。
【0004】ところで、このICはパッケージ自体が極
めて脆弱であり、しかもリードは柔軟な部材であるフィ
ルム上に形成されているので、そのままの状態でエージ
ング工程,試験・測定工程,切断・成形工程等に搬入・
搬出するのは、そのハンドリング及び位置決めが困難で
あり、しかも損傷,変形させるおそれが極めて高い。こ
のために、キャリアを用い、このキャリアに設置した状
態で前述した各工程に搬入・搬出させるようにしてい
る。
【0005】ここで、キャリアは反転させたり、コンタ
クト部に接離する等の関係から、キャリアはIC形成体
を極めて安定した状態に保持させなければならない。こ
のために、従来から用いられているキャリアとして、基
台とこの基台に蝶番によって開閉可能に連結したカバー
部材とから構成したものがある。このキャリアは、カバ
ー部材を開放した状態で基台上にIC形成体を位置決め
し、カバー部材をこのIC形成体上に重ね合わせるよう
にして閉鎖することによって、IC形成体の周縁部全体
をカバー部材と基台との間に挾持させるようにしてい
る。また、カバー部材を閉鎖状態に保持するためにスナ
ップアクションによる係止機構が用いられる。さらに、
エージング処理や試験・測定はリードをコンタクト部と
接触させるために、基台には、素子が位置し、リードが
形成されている部分に開口が設けられ、またカバー部材
は方形枠状に形成している。また、この従来技術のキャ
リアは、ソケットに装着して行われるエージング処理や
試験・測定には適しているが、切断,成形を行うための
保持機構として用いることはできないことから、エージ
ング処理,試験・測定を行った後に、別の治具に移し替
える等して切断,成形を行うようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、IC形成体
を安定した状態で挾持するには、基台とカバー部材とに
よる挾持面積を広くする必要があり、また枠状に形成し
たカバー部材に十分な強度を持たせるために、キャリア
全体の形状が大きくなって、同時にエージング処理や試
験・測定を行える数が限られることになる。また基台と
カバー部材との2部材で構成していることから、構造も
複雑になる。しかも、カバー部材を閉鎖した状態に固定
するために、スナップアクション機構を用いると、IC
形成体をキャリアに装着する際はともかく、ワークをキ
ャリアから脱着する作業に、スナップアクションによる
係止機構を解除する作業が面倒となる。さらに、エージ
ング処理,試験・測定を行った後に切断,成形を行うた
めにこのキャリアからワークを取り出さなければなら
ず、従って、ワークのキャリアへの着脱を含めて、エー
ジングから試験・測定工程を経て切断,成形に至る全工
程の自動化するのが困難となるといった問題点がある。
【0007】本発明は、以上のような従来技術における
課題を解決するためになされたものであって、その目的
とするところは、ワークを容易にキャリアに着脱でき、
かつ装着時にはワークを極めて安定した状態に保持でき
るようにしたテープキャリアパッケージIC用キャリア
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、多数のリードを形成したフィルムに
設けたスプロケットホールに係入するそれぞれ各一対の
係入突起を弾性部材によりキャリア本体に連結し、各対
における両係入突起間の間隔をそれぞれ係入されるスプ
ロケットホール間の間隔より広くする構成としたことを
その特徴とするものである。
【0009】
【作用】このテープキャリアパッケージICは、長尺の
テープに集積回路素子を搭載するようにしており、この
集積回路素子を搭載するに当っては、テープを搬送しな
がら順次素子が搭載される。このために、テープの左右
両側に所定のピッチ間隔をもってスプロケットホールが
穿設されており、駆動スプロケットにこのスプロケット
ホールを係合させてテープの搬送を行う。そして、テー
プから個々のIC形成体に分離する際には、このスプロ
ケットホールを形設した部分は残しておき、最終工程に
おいて、コンタクト部と確実に接触させるために形成さ
れている接触部を切断除去する際に、同時に切断され
る。
【0010】そこで、本発明においては、このスプロケ
ットホールを利用してキャリア上でのワークの位置決め
及び固定を行う。即ち、両側にそれぞれ2個のスプロケ
ットホールに係入する一対の係入突起を設け、これら両
係入突起をそれぞれ弾性部材を介してキャリア本体に連
結し、かつこの両係入突起の間隔をそれらが係入される
スプロケットホール間の間隔より広くなるように設定し
ている。従って、この係入突起をスプロケットホールに
係入させると、両係入突起には弾性部材が変形すること
により相互に離間する方向に力が作用し、フィルムは平
板状に延ばされて、キャリア本体の表面に倣うように固
定される。
【0011】而して、係入突起のスプロケットホールへ
の係入はフィルムの上から強制的に押圧力を作用させ、
また離脱も強制的にキャリア本体から引き剥すようにす
ることによっても行うことができるが、係入突起がスプ
ロケットホール間の間隔と同じになるように弾性部材を
弾性変形させれば、抵抗なく確実に係入突起をスプロケ
ットホールに着脱でき、この着脱時にフィルムを変形さ
せたり損傷させたりすることがない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1にテープキャリアパッケージI
C1の構成を示す。このテープキャリアパッケージIC
1は、素子2をリードフィルム3に搭載・固定してなる
ものであって、このリードフィルム3はその左右の両側
の部分に所要数のリード3aが延在されている。そし
て、このリードフィルム3は、そのリード3aが中間位
置で折り曲げられて、その先端側の部分は素子1の表面
より僅かに低くなっている。これによって、このIC1
を、そのリード3aが回路基板に設けた電極に確実に接
続した状態に実装できるようになる。
【0013】テープキャリアパッケージIC1は長尺の
プラスチックフィルムテープ10から製造される。ま
ず、このテープ10の表面に印刷等の手段によりリード
3aを形成すると共に、各リード3aを相互に分離する
ために、リード3aの形成領域における不要な部分は切
り抜かれる。次いで、素子2を、その電極がこれら各リ
ード3aに接続する状態にして搭載して固定すると共
に、樹脂等による封止を行う。然る後に、このテープ1
0を所定の長さ毎に切断することによって、IC形成体
であるワーク11に分離される。このワーク11の状態
でエージング,試験・測定を行い、余分な部位を切断,
除去して、リード3aの部分の折り曲げ加工を施すこと
によって、図1のテープキャリアパッケージIC1とな
る。
【0014】ワーク11の状態では、リード3aの先端
にはエージング,試験・測定を行う時に、コンタクトピ
ン等が接触される広い面積を持ったパッド部12が形成
され、また両側端部近傍位置には、プラスチックフィル
ムテープ10の状態で素子2の搭載等の作業を行うため
の送り駆動手段を構成するスプロケットの歯が係入する
スプロケットホール13が等ピッチ間隔で多数個穿設さ
れている。ここで、テープ10の切断は、4つ目のスプ
ロケットホールの中央部毎に行われるようになってお
り、従ってワーク11の両側部分には、完全な形のスプ
ロケットホールが3箇所、即ちセンター部のスプロケッ
トホール13aと、その両側に位置するスプロケットホ
ール13b,13cが残されている。また、スプロケッ
トホール13の形成部の内側には3箇所の切り欠き14
が設けられており、相隣接する切り欠き14,14間の
位置の連設部分を切り落とすことによって、スプロケッ
トホール13の形成部分を切り離すことができる。な
お、3箇所の切り欠き14のうち、左右両側の切り欠き
はリード3aを1本ずつ分離するための切り抜き部の一
部である最も端の位置の切り抜き部としての機能をも有
する。
【0015】前述したエージング,試験・測定及び切断
・成形は、ワーク11を図3乃至図5に示したキャリア
20に装着した状態で行われる。このキャリア20は合
成樹脂の成形品からなり、長方形状のキャリア本体21
を有し、このキャリア本体21の外形としては、ワーク
11の幅より僅かに広い幅寸法で、長さ方向はワーク1
1より長くなっている。そして、この長さ方向の端部近
傍位置には傾斜段部21aが形成されており、この傾斜
段部21aによって低くなった部位がワーク11を載置
するワーク載置部22となる。このワーク載置部22の
部位には、素子配置部23の両側に開口24,24が形
成されている。また、素子配置部23において、素子2
が対面する部位にはこの素子2が素子配置部23と非接
触状態に保持するための凹部23aが形成されている。
【0016】ワーク載置部22にセットされるワーク1
1は、それに設けた3個のスプロケットホール13a〜
13cを利用してワーク載置部22内の所定の位置に位
置決め・固定される。このために、キャリア本体21に
はセンター部のスプロケットホール13aに係入する粗
位置決め突起25と、他のスプロケットホール13b,
13cに係入する係止用突起26a,26bが設けられ
ている。粗位置決め突起25はキャリア本体21に直接
突設されており、図5から明らかなように、略裁頭円錐
状の先端部に円柱状の部分を連設した形状のもので、こ
の円柱状の部分の外径はスプロケットホール13aの孔
径より僅かに小さい寸法となっている。また、係止用突
起26a,26bはキャリア本体21に形設した透孔2
1b,21c内に位置し、一端がこのキャリア本体21
に連結した弾性アーム27a,27bの端部に突設され
ている。これら弾性アーム27a,27bは、そのキャ
リア本体21への連設側から先端側に向けてハ字状に拡
開しており、またそれらの先端部に連結した係止用突起
26a,26bの先端側の部分が相互に反対方向に膨出
したワーク11の逸脱防止用の膨出部28a,28bを
備えている。ここで、係止用突起26a,26bの間隔
Dは、スプロケットホール13b,13c間の間隔dよ
り僅かに広くなっている。
【0017】ワーク11は以上の構成を有するキャリア
20にセットされた状態で、エージング及び試験・測定
が行われ、次いで切断・成形が行われる。エージング及
び試験・測定は、キャリア20をそれにセットしたワー
ク11を下方に向けた状態でエージング装置及びテスタ
における回路基板に装着したソケット40に装架するこ
とにより行われる。ただし、エージングは所定の温度状
態(通常は加熱状態)にして行われるものであるから、
回路基板は恒温槽内に設けられている。このソケット4
0は、図6に示したように、本体ケーシング41の底面
に多数のコネクタピン42を垂設してなるもので、これ
ら各コネクタピン42は回路基板に接続されている。ま
た、コネクタピン42は本体ケーシング41内におい
て、接点部43aとばね状連結部片43bとからなるば
ね接点43に連結されている。従って、このばね接点4
3がワーク11における各リード3aのパッド部12と
コンタクトするようになっている。このパッド部12と
ばね接点43とのコンタクト時に、キャリア20を固定
するために、本体ケーシング41には受け部41aとク
ランプ部片44が設けられ、この受け部41aとクラン
プ部材44との間でキャリア20をクランプされる。
【0018】キャリア20をソケット40に装着する際
には、ばね接点43及びクランプ部材44を退避させ
る。また、キャリア20の装着が完了した後に、クラン
プ部材44によってキャリア20をクランプし、次いで
ばね接点43をワーク11に接触させる。さらに、キャ
リア20をソケット40から脱着する際には、ばね接点
43がワーク11から離間し、次いでクランプ部材44
によるキャリア20のクランプを解除する。以上の動作
を行わせるために、図7に示したように、カム面45a
とカム面45bとを持ったカム部材45が本体ケーシン
グ41に装着され、またクランプ部材44にはカム面4
5aと当接する作動部44a及びばね接点43にはカム
面45bと当接する作動部43cが設けられている。カ
ム部材45は、常時においては、復帰ばね46の作用に
よって上昇位置に保持されており、この状態ではクラン
プ部材44はクランプ位置に、またばね接点43はワー
ク11に接触する位置となっている。そして、復帰ばね
46に抗してカム部材45を下降させると、まずばね接
点43の作動部43cがカム面45bにより押動され
て、ばね状連結部片43bが変形して接点部43aが下
降することによって、ワーク11から離間する位置に変
位する。カム部材45をさらに押し込むと、クランプ部
材44の作動部44aがカム面45aの作用により押動
されて、クランプ部材44は受け部41aを覆う位置か
ら退避する。また、カム部材45に対する押圧力を解除
すると、クランプ部材44が退避位置からクランプ位置
に変位し、次いでばね接点43が退避位置から接触位置
に変位する。
【0019】次に、切断・成形装置は、図8に概略示し
た構造となっている。同図において、50は下型を示
し、この下型50はキャリア20を収容する受け台51
を有し、この受け台51には下型作動部52が突設され
ている。下型作動部52は下型成形部52aとスリット
溝からなる固定刃52bとを有し、この下型作動部52
はキャリア20に素子配置部23の両側に設けた開口2
4内に臨んでこのキャリア20にセットされているワー
ク11に当接するようになっている。また、53は上型
を示し、この上型53は上型成形部54と可動刃55
a,55bとを備えている。可動刃55aはワーク11
を、そのリード3aの並び方向に切断するためのもので
あり、また可動刃55bは切り欠き14,14間の連設
部分を切り落とすためのものである。従って、下型50
にワーク11をセットしたキャリア20を装着して、上
型53を下降させると、まず可動刃55a,55bによ
りワーク11の余分な部分が切断され、次いで上型形成
部54と下型成形部52aとによってリードフィルム3
の部分が折り曲げ成形される。
【0020】以上のように、エージング及び試験・測定
時にはキャリア20はソケット40に装架され、また切
断・成形時には下型50に装着されるが、これらソケッ
ト40及び下型50の所定の位置にキャリア20を位置
決めするために、キャリア21の4つの角隅部には位置
決め用のインデックス部29が凹設されている。そし
て、このインデックス部29のうち1箇所のインデック
ス部29aは他のものとは異なる寸法の基準インデック
ス部となっており、これによりキャリア20の方向性を
検出でき、キャリア20の逆装を防止できるようになっ
ている。また、切断・成形時には上型53が下降して切
断及び成形を同時に行うが、この時にキャリア20と上
型53との間の位置合わせを可能ならしめるために、上
型53にはガイド杆56,56が垂設されており、キャ
リア本体21にはこのガイド杆56,56が嵌入するガ
イド孔30,30が設けられている。なお、ワーク11
にはこのガイド孔30の位置と対応する位置に透孔1
5,15が予め穿設されている。さらに、キャリア本体
21の一側側面には面取り部31が形成されており、こ
の面取り部31はワーク11をキャリア20にセットす
る際のキャリア20の方向性を確認するためのものであ
る。
【0021】而して、テープ10から切断されたワーク
11をキャリア20にセットするには、まずキャリア2
0をその面取り部31を基準として所定の方向に向けた
状態に保持しておき、ワーク11の両側部分をキャリア
本体21における傾斜段部21aに沿ってガイドさせな
がら、この傾斜段部21aにより区画形成されるワーク
載置部22に載置する。そして、このときに、ワーク1
1に3箇所設けられているスプロケットホール13のう
ちのセンター部のスプロケットホール13aがキャリア
本体21に突設した粗位置決め突起25に嵌入させる。
これによって、ワーク11はワーク載置部22内の所定
の位置に粗位置決めされる。この状態で、係止用突起2
6a,26bまたは弾性アーム27a,27bを相互に
近接する方向に変形させて、係止用突起26a,26b
をスプロケットホール13b,13c内に嵌入させる。
なお、キャリア本体21の裏面側から透孔21b,21
c内に適宜の治具を挿入して、予め係止用突起26a,
26bの間隔をスプロケットホール13b,13cの間
隔と一致するように変位させておけば、係止用突起26
a,26bのスプロケットホール13b,13c内への
嵌入をより円滑に行うことができる。そして、弾性アー
ム27a,27bに対する力を解除すると、弾性アーム
27a,27bは、その弾性復元力によって、係止用突
起26a,26bを相互に離間する方向に変位させるこ
とになり、この結果、係止用突起26a,26bの膨出
部28a,28bによってワーク11はワーク載置部2
2から逸脱しないように保持される。
【0022】ここで、係止用突起26a,26bの間隔
Dと、スプロケットホール13b,13c間の間隔dと
の寸法差を小さくすれば、ワーク11におけるスプロケ
ットホール13b,13cの位置を上方から押圧するだ
けでも、スプロケットホール13b,13cに係止用突
起26a,26bを嵌入させることができる。また、係
止用突起26a,26b間の間隔Dをスプロケットホー
ル13b,13cの間隔dより十分広くすれば、弾性ア
ーム27a,27bの弾性復元力がワーク11に作用
し、しかも弾性アーム27a,27bは図4に矢印で示
した方向に復元力が作用するものであるから、係止用突
起26a,26bはスプロケットホール13b,13c
のコーナー部にそれぞれ反対方向に引っ張る力が作用す
ることになり、ワーク11は引き延ばされるようにして
強固に固定される。
【0023】以上のようにワーク11をキャリア20に
セットした状態で、エージング及び電気的特性の試験・
測定が行われる。まず、エージングはワーク11を所定
の温度条件に保ちながら、素子2に通電することにより
作動状態に一定時間保持するものであるから、恒温槽内
に設けたソケット40に装架させる。そこで、まずソケ
ット40に設けたカム部材45を押動して、ばね接点4
3及びクランプ部材44を退避位置に変位させ、この状
態でキャリア20をソケット40における本体ケーシン
グ41の所定の位置に装着する。ここで、キャリア20
のキャリア本体21には、その4つの角隅部にインデッ
クス部29が設けられており、またこのうちの1個のイ
ンデックス部29aは基準インデックス部となっている
ので、キャリア20を正しい方向に、しかも極めて正確
に位置決めしてソケット40に装架できる。キャリア2
0が装架されると、カム部材45の押圧力を解除するこ
とによって、クランプ部材44によりキャリア20は固
定され、またワーク11のリード3aに通じるパッド部
12にばね接点43の接点部43aが当接する。この状
態で恒温槽内を一定の温度状態に保って所定時間通電す
ることによりエージングが行われる。
【0024】エージングが終了すると、カム部材45を
作動させて、ソケット40からキャリア20を脱着し
て、テスタに送り込む。このテスタにおいても、エージ
ング装置と同様のソケット40が設けられているので、
エージング工程で説明したと同様の操作を行うことによ
り試験・測定が行われる。
【0025】而して、キャリア20は、その幅方向には
ワーク11より僅かに広い寸法しか有さず、極めて小型
のものを用いているから、エージング装置及びテスタに
おける回路基板への搭載して、同時に処理するワーク1
1の数を多くできるので、スループットの向上が図れ
る。特に、エージング装置にあっては、恒温槽内に設置
される関係から、キャリア20を小型化することは、恒
温槽の小型化を図る上でも有利である。
【0026】また、キャリア20にワーク11をセット
した状態でエージング装置,テスタに順次送り込まれ
て、これら各装置に設けたソケット40に着脱される
が、ワーク11はキャリア20において、その係止用突
起26a,26bにより4箇所係止され、しかもこの係
止用突起26a,26bに設けた膨出部28a,28b
に規制されるので、たとえワーク11をキャリア20か
ら引き剥す方向に外力が作用しても、ワーク11はキャ
リア20から逸脱することなく、極めて安定した状態に
保持される。
【0027】さらに、キャリア20には素子配置部23
が設けられているので、この素子配置部23によって素
子2の部分の保護が図られ、エージング装置,テスタへ
の着脱時や、移載時等に素子2が他の部材と衝当して損
傷させる等の不都合の発生を防止できる。
【0028】このようにしてワーク11の電気的特性の
試験・測定が行われ、その結果に基づいて分類分けした
後に、リードフィルム3の余分な部位を切断・除去し、
次いで折り曲げ成形を行うために、切断・成形装置にお
ける下型50の受け台51にキャリア20が装架され
る。ここで、キャリア20の方向性及び位置決めは、ソ
ケット40の場合と同様、キャリア20の各角隅部に形
成したインデックス部29を基準として行われる。
【0029】キャリア20が下型50に装架されると、
上型53が下降して、まず可動刃55a,55bによっ
て、ワーク11の余分な部位が切断・除去される。次い
で、リードフィルム3の部分が下型成形部52aと上型
成形部54との間に挟み込まれて、その部分の折り曲げ
成形が行われる。これによって、テープキャリアパッケ
ージIC1が形成される。従って、このテープキャリア
パッケージIC1をキャリア20から取り出し、またこ
のキャリア20に残されているフィルムの部分を取り外
すことによって、キャリア20を再使用できる。
【0030】ここで、キャリア本体21には、下型作動
部52を挿入する開口24が設けられているので、エー
ジング及び電気的特性の試験・測定が終了した後、キャ
リア20にセットしたままで切断・成形を行うことがで
き、しかもワーク11は係止用突起26a,26bの作
用によって所定の張りを持った状態に保持されることか
ら、切断は容易に、しかも正確に行うことができる。ま
た、切断及び成形を行った後に、下型50を離間させて
も、テープキャリアパッケージIC1は素子配置部23
に保持されるので、このテープキャリアパッケージIC
1が脱落するようなことはない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、スプロ
ケットホールを利用して、このスプロケットホールに弾
性部材に連結した係入突起を係入させることによって、
IC形成体を保持するようになし、かつ各対の係入突起
間の間隔をそれぞれ係入されるスプロケットホール間の
間隔より広くする構成としたので、キャリアの構造が簡
略なもので、小型化,コンパクト化でき、しかもIC形
成体を極めて安定した状態に保持でき、しかもその着脱
が容易となる等の諸効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープキャリアパッケージICの外観図であ
る。
【図2】IC形成体の構成説明図である。
【図3】キャリアの外観図である。
【図4】キャリアの平面図である。
【図5】図4のX−X断面図である。
【図6】ソケットの構成説明図である。
【図7】ソケットの作動機構の構成説明図である。
【図8】切断・成形装置の構成説明図である。
【符号の説明】
1 テープキャリアパッケージIC 2 集積回路素子 3 リードフィルム 3a リード 10 テープ 11 ワーク 12 接触部 13,13a,13b,13c スプロケットホール 14 切り欠き 20 キャリア 21 キャリア本体 22 ワーク載置部 23 素子配置部 24 開口 25 粗位置決め突起 26a,26b 係止用突起 27a,27b 弾性アーム 28a,28b 膨出部 40 ソケット 50 下型 53 上型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江口 直巳 東京都小平市上水本町1450番地 株式会 社 日立製作所 武蔵工場内 (56)参考文献 実開 平4−104239(JP,U) 実開 平4−92651(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 13/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側部に所定ピッチ間隔でスプロケット
    ホールが穿設され、多数のリードを形成したフィルムに
    集積回路素子を装着したテープキャリアパッケージIC
    を形成するIC形成体を保持するためのキャリアにおい
    て、前記スプロケットホールに係入するそれぞれ各一対
    の係入突起を弾性部材によりキャリア本体に連結し、各
    対における両係入突起間の間隔をそれぞれ係入されるス
    プロケットホール間の間隔より広くする構成としたこと
    を特徴とするテープキャリアパッケージIC用キャリ
    ア。
  2. 【請求項2】前記係入突起には、前記スプロケットホー
    ルから逸脱するのを防止するための膨出部を形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のテープキャリアパッケー
    ジIC用キャリア。
  3. 【請求項3】 前記キャリア本体には、前記集積回路素
    子が載置される部位の左右両側の位置に開口部を形成す
    る構成としたことを特徴とする請求項1記載のテープキ
    ャリアパッケージIC用キャリア。
  4. 【請求項4】 前記集積回路素子が載置される部位に、
    この集積回路素子を収容するための凹部を形成する構成
    としたことを特徴とする請求項3記載のテープキャリア
    パッケージIC用キャリア。
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