JP3099390U - 座椅子用の防滑マット - Google Patents
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Abstract
【課題】 温泉旅館等の宿泊施設等において、座椅子を素早く移動できる軽量性を担保しつつ、和風の演出要素である座布団には一切変更を加えず、座ったときの座布団のずれを防止する。
【解決手段】 本考案は座椅子の水平板1の表面に防滑マット10を配する。防滑マット10は、柔軟性のある樹脂系素材で成形し、表面に多数の凹凸部14を設ける一方、その裏面に粘着層18を設ける。粘着層18は盗難防止のためである。また、防滑マット10は座椅子の水平板1の表面の形状に対し、縦横の寸法比率を少なくとも60%以上に設定することが望ましい。
【選択図】 図1
【解決手段】 本考案は座椅子の水平板1の表面に防滑マット10を配する。防滑マット10は、柔軟性のある樹脂系素材で成形し、表面に多数の凹凸部14を設ける一方、その裏面に粘着層18を設ける。粘着層18は盗難防止のためである。また、防滑マット10は座椅子の水平板1の表面の形状に対し、縦横の寸法比率を少なくとも60%以上に設定することが望ましい。
【選択図】 図1
Description
本考案は、宿泊施設で用いる座椅子座り心地を改善する構造に係り、とくに座椅子の上に敷く座布団の滑りを防止する防滑マットに関する。
旅館やホテルなどの宿泊施設で用いる座椅子は、図3に示すように、床面に接地させる水平板(座部)1と該水平板1から連続的に立ち上げた背もたれ2とからなり、水平板1の上(表面側)に座布団を載置するようになっている。
家庭用の座椅子と異なり、宿泊施設で用いる座椅子は、軽量で単価が安いものが好まれる。日常的な取り扱いの容易さ、導入時や破損/汚損時の設備コストの低減を図るためである。
一方、旅館やホテルの座椅子に座ると座布団が滑るため姿勢が安定せず、座り心地の悪さを経験することが少なくない。これには、それなりの事情がある。すなわち、例えば温泉地にあるようなホテル旅館では、イスとテーブルを配した洋室風の会議場を、素早く畳敷きの和室イメージに模様替えして宴会場とするなど、短時間で大量の座椅子を移動し配置する必要があるためである。また、このような理由以外にも、清掃時の利便や、ふすまを取り払って部屋の間取りを変更するときなどにも、簡単に座椅子を移動できるようにする要請が強いためである。
このため、宿泊施設の座椅子は、その多くが肉薄の軽量パネル材を用いた略L字状の一体構造を呈しており、5〜10個程度を積み重ねても女性でも簡単に運べるようになっている。
従来、座椅子の座り心地を改善する技術はいくつか提案されている。例えば、特開平09−065953号公報記載の発明である。これは、座布団を前かがみに傾斜させるとともに、座布団の下(裏面)にシール材を設けるものである。座布団の裏面にシール材を設けることで、座ったときの座布団の移動は確実に防止できる。
ところで、旅館やホテルなどの宿泊施設では、特開平09−065953号公報記載の考案のように座布団の形状を前屈みに形状変化させたり、座布団の裏面に粘着剤(シール材)を設けるなどの手段は用いることが出来ない。理由は次の通りである。
第一に、各種の宿泊施設において、座布団は、純和風の雰囲気を演出する重要な演出要素であり、また座椅子と関係なく使用されることも前提としているため(例えば折り曲げて枕にするなど)、前屈みになるような特殊な形状の座布団は好まれないからである。
第二に、裏面にシール材を配して座椅子の水平板に粘着させると、座椅子の移動時に座布団を取り外すことが出来ないため、重量が嵩み、多くの座椅子を素早く移動させることが困難になる。
特開平09−065953号公報
本考案は、旅館やホテルなどの宿泊施設において、座椅子を素早く移動できる軽量性を担保しつつ、和風の演出要素である座布団には一切変更を加えることなく、座椅子に腰かけたときの座布団のずれを確実に防止することを目的とする。
本考案は、座椅子の水平板の表面に防滑マットを配する。本考案に係る防滑マットは、柔軟性のある樹脂系素材で成形し、表面に多数の凹凸部を設ける一方、その裏面に粘着層を設ける(請求項1)。また、本考案に係る防滑マットは、座椅子の水平板の表面の形状に対し、縦横の寸法比率が少なくとも60%以上に設定する(請求項2)。
請求項1に係る防滑マットは、柔軟性のある樹脂系素材で成形する。座椅子の水平板の表面は、腰かけるに適するよう波形をしている場合があるため、様々なタイプの座椅子の表面形状に柔軟に対応できるようにするためである。
また、柔軟性のある樹脂系素材の表面に多数の凹凸部を設けるのは、当該凹凸により摩擦抵抗を増大させて座布団の滑りを防止するためである。
裏面に粘着層を設けるのは、防滑マットの盗難を防止するためである。すでに述べたように、座布団は、宿泊客においてさまざまな使い方をされるし、座椅子の移動時にも座布団は別に運んだ方が効率がよい。このため防滑マットは、座椅子側に固定する。座布団の防滑を図るだけなら、裏面の粘着層は必ずしも必要ではない。しかし、温泉旅館のように部屋の備品の盗難が少なくない場所に適用する点に鑑みれば、防滑マットも取り外しが難しい程度に座椅子に粘着させて盗難を未然に防止する必要がある。このため、裏面の粘着層は本考案に係る防滑マットにおいて必須の条件となる。
請求項2は、座椅子の水平板の表面の形状に対して、防滑マットの縦横の寸法比率を60%以上に設定するものである。本考案に係る防滑マットは、細長いシール状のテープ材ではなく、座椅子の水平板の表面形状と略同一の形状/面積に成形することが望ましい。しかし、座椅子の種類によって水平板の大きさや形状も僅かに異なるため、防滑マットの形状や面積も一律に規定することはできない。このため、座椅子の水平板の表面の形状に対して60%以上の縦横寸法をもたせることにより、どのようなタイプの座椅子に対しても粘着固定が可能で、座布団の滑りを防止できる防滑マットを提供可能とすることが出来る。
本考案に係る座椅子用の防滑マットによれば、温泉旅館等の宿泊施設等において、座椅子を素早く移動できる軽量性を担保しつつ、和風の演出要素である座布団には一切変更を加えず、座ったときの座布団のずれを防止することが出来る。
図1、図2は、本考案に係る座椅子用の防滑マット10を例示するものである。この防滑マット10は、柔軟な素材、例えばゴムで成形したマット本体11の表面に多数の突起14を設けてあり、マット本体11の裏面に粘着層18を設けてあり、座椅子の水平板1の表面に接着固定するようになっている。
マット本体11の形状は、座椅子の水平板1の表面形状と略同一の大きさと形状をもつように成形することが望ましい。どのような姿勢をとっても、座布団の滑りを確実に防止できるようにするためである。
この防滑マット10は、座椅子の水平板1の表面に貼着させて使用するから、その重量は出来るだけ軽量であることが望ましい。防滑マット10の重量は、使用する素材(原材料)と、面積、肉厚によって決定されるから、例えば、摩擦耐性のある合成樹脂系のゴム材を使用する場合は、マット本体11の一般面の肉厚を10mm以下、好ましくは3〜8mm程度とし、突起14の上下寸法を例えば1〜3mm程度に設定して、軽量性と、座り心地の良さを確保する。
突起14の上下寸法は、圧力分散がしにくい素材である場合は、突起量が少ないほど座ったときにでこぼこした感じが少なくなる。柔軟性はあるけれども圧力分散が少ない天然/合成樹脂系の素材を使用する場合、突起14の上下寸法が例えば10mmを超えると、座り心地に違和感が生じる可能性が高い。一方、少ない圧力でも均等分散できるポリマー系樹脂(例えば商品名テンピュール)のような柔軟素材を使用する場合は、突起14の上下寸法が10mmを超えても座ったときの違和感は少ない。ただし、このような高機能性素材はコスト嵩むという難点がある。
突起14の数、断面積、形状も、使用する素材との関係で設定する。柔軟なゴム材を使用する場合は、最小限、断面積がやや大きめの突起14を、例えば縦横3個程度配置すれば、座布団の滑りを確実に防止することが出来る。但し、突起14の数が少ないと一個あたりの加重負担が大きくなる。このため、突起14は、好ましくは縦横10個以上の数を配設し、さらに上下寸法を少なくする(例えば3mm以下)ことによって摩耗劣化を防止することが望ましい。断面形状は例えば円形や四角形など、適当形状に設定して構わない。
粘着層18は、マット本体11の裏面の全体に設ける必要はない。盗難を防止するため、マット本体11が座椅子の水平板1から剥がれないように出来れば良いからである。粘着層18は、過剰に強力にする必要はない。むしろ、2〜3年程度の期間経過によって剥がれやすくなる程度の粘着性にする方が望ましい。宿泊客が強引に防滑マット10を剥がそうとしたときに、座椅子の水平板1にダメージを与えないようにするためである。
従って、かかる防滑マット10によれば、座椅子の水平板1に貼着することによって、その上に配置する座布団の滑りを防止し、座り心地の良好を実現することが出来る。
また、比較的肉薄の柔軟なゴム材を使用すれば、座椅子の重量増加は僅かであるから、座椅子を重ねて持ち運ぶ際の作業性に好ましくない影響を与える可能性もない。この防滑マット10は、各種の宿泊施設等に主として業務用として配するものであるが、マット本体11の裏面に粘着層18を配して座椅子の水平板1に貼着固定して使用するから、宿泊客によって盗まれる虞れ(紛失の可能性)もなく、減価償却の安全を保証する。
尚、本考案に係る防滑マットは、前記実施形態のものに限定されない。例えば、マット本体の表面に設ける突起の配設密度は必ずしも均等である必要はなく、摩耗劣化を防止するため、中央部に配する突起の密度を高め、周辺部の突起の密度をそれより低くしても良い。座布団を通して防滑マットの突起にかかる重量は、中央部が最も大きく、それに次いで前方中央が大きく、前方中央を除く外周部には殆ど体重負荷がかからないからである。但し、体重負荷の大きさとは関係なく座布団の滑りを防止するためには、外周部にも突起は必要である。
突起の上下寸法は均一に揃えることが望ましいが、座椅子の水平板の傾斜や湾曲形状に応じて、突起の高さを部位によって変更しても良い。
1 (座椅子の)水平板
10 防滑マット
11 マット本体
14 突起
18 粘着層
10 防滑マット
11 マット本体
14 突起
18 粘着層
Claims (2)
- 座椅子の水平板の表面に配する防滑マットであって、
該防滑マットは、柔軟性のある樹脂系素材で成形してなり、表面に多数の凹凸部を設ける一方、その裏面に粘着層を設けてあることを特徴とする座椅子用の防滑マット。 - 防滑マットは、座椅子の水平板の表面の形状に対し、縦横の寸法比率が少なくとも60%以上に設定することを特徴とする請求項1記載の座椅子用の防滑マット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003270193U JP3099390U (ja) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | 座椅子用の防滑マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003270193U JP3099390U (ja) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | 座椅子用の防滑マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3099390U true JP3099390U (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=43253098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003270193U Expired - Lifetime JP3099390U (ja) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | 座椅子用の防滑マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3099390U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180098057A (ko) * | 2017-02-24 | 2018-09-03 | 박석순 | 의자 높이조절장치 |
-
2003
- 2003-07-22 JP JP2003270193U patent/JP3099390U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20180098057A (ko) * | 2017-02-24 | 2018-09-03 | 박석순 | 의자 높이조절장치 |
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