JP3099158U - 環状装身具 - Google Patents

Abstract

【課題】デザインと装飾性がもたらすファッション感覚に加えて、オリジナリティーな価値観を満足させる装身具を提供する。
【解決手段】ネックレス、ブレスレット、ベルト、アンクレット等の環状装身具において、該環状部分を含む任意箇所に、イミテーションフラワー取付け用の凹部、若しくは凸部からなる留め具３を設け、該留め具を介して誕生花４を模した各種イミテーションフラワーを装着してなる環状装身具。
【選択図】　　　　図１

Description

【０００１】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ネックレス、ブレスレット、ベルト、アンクレットなどに代表される環状装身具に、誕生花を模したイミテーションフラワーを装着し、そのオリジナリティーなバリエーションを楽しむことができる環状装身具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ネックレスやブレスレットなどに代表される各種環状装身具は、装飾品としてのアクセントが、装身具そのものを構成する素材と、該素材の形状などに様々なデザインを施すことによって構成されている。例えば１８金製のチェーンを用いたネックレスにおいては、素材としての価値観に加え、チェーンの形状に様々なデザインを施したり、高価な宝石類を散りばめることによって、アクセサリー商品としての高級感をより向上せしめるよう工夫され、数多くの商品が市場に提供されている。
【０００３】
斯かる装飾品に対する消費者のニーズ、とりわけ年齢を問わず女性のファッション志向は、世情の不況感とは無縁に益々高級志向となり、フォーマルな装いに用いられるアクセサリーともなれば、素材の品質は勿論、該素材にアート感覚で且つ独自のデザインを施したものや、更にはダイヤモンドなどのより高価な宝石類を散りばめたもの、加えて何よりも所謂高級ブランドものに根強い人気があり、愛好家の間では競い合うようにして愛用されている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】
然しながら、斯かる高級志向には自ずと限界があり、所謂フォーマルな雰囲気よりも、自由で闊達な風潮を好む若者の間では、一律でお仕着せの高級感には本能的に反感を抱くという性向があり、むしろより個性的でカジュアルな感覚に独自の価値観を見出す傾向にある。従って、日ごろ身につけるアクセサリーであっても、単に高級イメージを追い求めるよりも、個別の価値観、即ちオリジナリティーのあるアクセサリーを志向する傾向が、特に若い世代を中心に高まりつつあり、斯かる商品を提供することが斯界の課題の一つとなっていた。本考案はこの様な市場の要望に答えられるアクセサリーを提供することを目的とし、種々検討を重ねた結果、個人の誕生日をその花言葉と共に祝福する誕生花は、１年３６５日全てに当てはまるものが存在するという事実に着目し、ベルトやネックレス及びブレスレットやアンクレットなどの環状の装身具に、イミテーションの誕生花を組み合わせて、個性ある装身具に変容させることを見出し、本考案を完成した。
【０００５】
なお、本考案においては環状装身具に装着される誕生花を、各種人工素材からなるイミテーションフラワーとしているが、自然花を乾燥させた所謂ドライフラワーを以って、該イミテーションフラワーと代用させることを妨げるものではなく、ネックレス、ブレスレット、ベルト、アンクレット以外の類似する環状装身具に、本考案を適用することも自由に選択が可能である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本願に係わる考案は、ネックレス、ブレスレット、ベルト、アンクレット等の環状装身具において、該環状部分を含む任意箇所に、イミテーションフラワー取付け用の凹部、若しくは凸部からなる留め具を設け、該留め具を介して誕生花を模した各種イミテーションフラワーを装着してなる環状装身具を要旨とするものである。
【０００７】
また、本考案は前記イミテーションフラワーが、紙又は天然若しくは合成樹脂繊維等の単独、若しくはそれらの素材を組み合わせて用いた、各種の造花によってデザインされてなる事を好ましい態様とする環状装身具にある。
【０００８】
更に本考案は、前記留め具が、凹凸のドットボタン、スナップボタン等による嵌合、若しくは引き輪、キャストナスカン、ホック等による着脱式であることを好ましい態様とする環状装身具にある。
【０００９】
【考案の実施の形態】
以下本考案を添付した図面に基づき具体的に説明するが、本考案はこれによって拘束されるものではなく、本考案の主旨の範囲内において自由に設計変更が可能である。図１は本考案環状装身具の一実施例を示す３面説明図で、（ａ）は誕生花装着前の斜視図、（ｂ）は該環状装身具に装着される誕生花の背面斜視図、（ｃ）は誕生花装着後の部分拡大図、図２は本考案に係る他の実施例を示す２面説明図で、（ａ）は誕生花装着前の環状装身具の斜視図、（ｂ）は該環状装身具に装着される誕生花の背面斜視図、図３は本考案に係るさらに他の実施例の２面説明図で、（ａ）は誕生花装着前の環状装身具の斜視図、（ｂ）は該環状装身具に装着される誕生花の背面斜視図である。
【００１０】
本願考案に係る第１の実施例における環状装身具は、図１に示されるように通称インディアンベルトと呼ばれるものであって、比較的幅広の皮製のベルト本体１と、バックル２とによって構成されるシンプルなベルトである。女性のウエストサイドを彩るアクセサリーとして用いられるものは、ベルト本体１の皮の部分に美麗な彫刻を施したり、皮そのものにエナメル加工をして、そのファッション性を向上させたり、さらにはバックル２の素材を貴金属として、その高級感を高めたりして市場に提供しているが、本考案の実施例においては、図１（ａ）に示すようにベルト本体１の任意箇所に、凹部を有するドットボタンからなる留め具３を一体として取付け、図１（ｂ）に示すように誕生花を模したイミテーションフラワー４の、花弁の背面にある萼１０の軸心部分に、凸部を有するドットボタンからなる留め具５を取付け、該凹凸を以って一対のドットボタンからなるの留め具３及び５を介して該誕生花４を、該ベルトに一体として形成することにより、図１（ｃ）に示すような誕生花を装着したインディアンベルトからなる環状装身具を完成した。
【００１１】
なお、本例においては、ベルト本体１に取着する留め具３を、２箇所に設けているが、これにより自らの誕生花４の他に、その日に誕生日を迎える知人の誕生花を同時に装着したり、或いは大事な人の誕生花を同時に装着したりして、任意に様々なバリエーションを選択することが可能となり、個性ある装身具として幅広く楽しむことができる。
【００１２】
図２に示される本考案に係る第２の実施例においては、環状装身具として通称バングル・ブレスレットと呼ばれるブレスレットを選択している。該ブレスレットは所謂留め具を持たない構造で、弾性材料を素材として用いて、手首への着脱に際しては、そのスプリング機能によって行う極めてシンプルなものであるが、従来はブレスレット本体に対する彫刻による装飾や、該本体に対する宝石等の埋め込みによって、そのファッション性と高級感を付加して愛用されていた。本実施例においては、ブレスレット本体６に、図２（ａ）に示すように凹部を有するドットボタンからなる留め具３を取付け、図２（ｂ）に示すように誕生花を模したイミテーションフラワー４−１の、花弁の背面にある萼１０の軸心部分に、凸部を有するドットボタンからなる留め具５を取付け、該凹凸の留め具３及び５を介して該誕生花４−１を、該ブレスレット本体６に一体として装着することにより、誕生花を装着したブレスレットからなる環状装身具を完成した。
【００１３】
本例における環状装身具は、図２に示すようにブレスレット本体６には、誕生花を模したイミテーションフラワー４−１の留め具５は、該本体６に一箇所となっているが、ブレスレットは２本を両腕に飾ることも選択的に可能であり、前記実施例と同様に複数の誕生花を装着して、所望のバリエーションを楽しむことができる。
【００１４】
本考案に係る第３の実施例においては、図３に示すように環状装身具の本体としてチェーンネックレスを選択し、該チェーン本体７と撥鐶８を介して連なるペンダント９に、凹部を有するスナップボタンからなる留め具３を取付け、図３（ｂ）に示すように誕生花４−２を模したイミテーションフラワーの、花弁の背面にある萼１０の軸心部分に、凸部を有するスナップボタンからなる留め具５を取付け、それぞれの留め具３及び５を嵌合して一体として構成することにより、誕生花を装着したチェーンネックレスからなる環状装身具を完成した。
【００１５】
本考案に係る上記各実施例において用いられる誕生花としては、和紙や天然若しくは合成樹脂繊維のそれぞれ単独、若しくはそれらの素材を組み合わせて用いた所謂イミテーションフラワーが用いられているが、近年の園芸技術の向上に伴い、自然花に特殊な処理を施した各種ドライフラワーも、本考案の誕生花として好適に採用することが可能であり、また、該誕生花に組み合わせて思い出に残る花々等を添えることにより、それぞれに趣のあるバリエーションを堪能することもできる。
【００１６】
本考案における環状装身具は、上記実施例におけるネックレス、ベルト、ブレスレットやアンクレット等が代表例として挙げられ、これらの環状装身具であってもその種類は多岐多様に亘り、それらを全てを例示することは物理的に不可能であるが、本考案は外観形状が上記実施例において開示された環状装身具に類似するものについては、選択的に実施が可能である。
【００１７】
また、上記各実施例における誕生花の留め具として、環状装身具本体側に凹部を有するドットボタン若しくはスナップボタンからなる留め具３を、誕生花側に凸部を有するドットボタン若しくはスナップボタンからなる留め具５を、それぞれ取付け、該留め具３及び５を介して両者を一体として形成することにより、本考案による誕生花を装着した環状装身具を提供しているが、該留め具に用いられるドットボタンやスナップボタンの凹凸は、逆の場合であっても妨げられるものではなく、該留め具として凹凸のドットボタンやスナップボタンに代えて通常のボタン式にしたり、引き輪、キャストナスカン、ホック等を用いたり、永久磁石を採用して一体化を図ることも可能であり、ある程度の強度と簡略な方法をもって両者を一体化し、装身具としての見栄えに耐えるものであれば、その手段に制限を加えるものではない。
【００１８】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案による環状装身具は、従来広く用いられているネックレス、ブレスレット、ベルト、アンクレットなどの環状装身具に、誕生花を模したイミテーションフラワーを装着することにより、優れたファッション性に加えて、個性豊かなアクセサリーに変身し、様々な組み合わせが可能であるため、そのオリジナリティーなバリエーションを豊かに楽しむことができる。また、本考案による環状装身具は、極端に高価なものではないにも拘らず、受け取った側へは此方の真心が素朴に伝わり、親しい友人や知人への贈り物として好適に採用することができる。更に本考案による環状装身具は、装着する誕生花をベルトからブレスレット、ブレスレットからアンクレットという具合に、自由に付回すことも可能であり、フォーマルな装いからカジュアルな雰囲気にまで、独自のファッションとして対応することができるため、その実用性と、豊かな装飾性がもたらすおしゃれ感覚とを、比較的安価な値段で同時に満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の環状装身具の一実施例を示す３面説明図で、（ａ）は誕生花装着前の環状装身具本体の斜視図であり、（ｂ）は前記環状装身具に装着される前の誕生花の背面斜視図であり、（ｃ）は前記誕生花を装着した環状装身具の一部拡大斜視図である。
【図２】本考案の環状装身具における他の実施例を示す２面説明図で、（ａ）は誕生花装着前の環状装身具本体の斜視図であり、（ｂ）は前記環状装身具に装着される前の誕生花の背面斜視図である。
【図３】本考案の環状装身具における更に他の実施例を示す２面説明図で、（ａ）は誕生花装着前の環状装身具本体の斜視図であり、（ｂ）は前記環状装身具に装着される前の誕生花の背面斜視図である。
【符号の説明】
１　　　ベルト本体
２　　　バックル
３　　　留め具
４　　　誕生花
４−１　誕生花
４−２　誕生花
５　　　留め具
６　　　ブレスレット本体
７　　　チェーン本体
８　　　撥鐶（ばちかん）
９　　　ペンダント
１０　　萼（がく）

Claims (3)

1. ネックレス、ブレスレット、ベルト、アンクレット等の環状装身具において、該環状部分を含む任意箇所に、イミテーションフラワー取付け用の凹部、若しくは凸部からなる留め具を設け、該留め具を介して誕生花を模した各種イミテーションフラワーを装着してなる環状装身具。
2. 前記イミテーションフラワーが、紙又は天然若しくは合成樹脂繊維等の単独、若しくはそれらの素材を組み合わせて用いた、各種の造花によってデザインされてなる請求項１に記載の環状装身具。
3. 前記留め具が、凹凸のドットボタン、スナップボタン等による嵌合、若しくは引き輪、キャストナスカン、ホック等による着脱式である請求項１乃至２のいずれか１項に記載の環状装身具。

Images